キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【楽園の未来】鈴仙奮闘記31【映す試合】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/08/26(水) 00:17:11 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1435582878/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
全幻想郷代表選抜大会で活躍し、代表メンバーの一員となる事を夢見てきた鈴仙はある日、
自身が『プロジェクト・カウンターハクレイ』のキャプテン候補に選ばれている事を知る。
それは霊夢や紫達幻想郷に敵対し、以て幻想郷の価値観を覆すという壮大な計画。
更に鈴仙は、全幻想郷代表の下部組織、『リアル・幻想・セブン』の一員として、
乱心した八雲紫と幻想郷を救って欲しいと紫の式・八雲藍から懇願された。
結論を出せず思い悩む鈴仙の心の隙を突く悪しき者も居た。
幻想郷の人心を把握し暗躍する豊聡耳神子とその一派は、ありとあらゆる手段で鈴仙を苦しめる。
幸いにも鈴仙は仲間を信じる事で、彼女達による魔の手を乗り切り準決勝を突破したが、
紫の弱みに付け込み責任を逃れた神子達は未だ潜伏を続け、『ハイパーカンピオーネ』計画の成就を狙う。
そんな中、準決勝第二試合。紅魔スカーレットムーンズ対博麗連合2015の対戦が幕を開けた。
総合力と大技で押し切り、前半で2点のリードを奪った博麗連合は一見順風満帆。
しかしその影で、キャプテンの霊夢は大きな挫折と劣等感に苦しむ親友・霧雨魔理沙との距離感に悩んでいた。
一方、紅魔スカーレットムーンズは点差を前にしてもますます結束を強め、後半戦でも好プレーを見せる。
――が。体力の消耗を悟った風なパチュリーは、仲間のパスを突然カットして……?
745 :
森崎名無しさん
:2015/10/05(月) 00:43:58 ID:???
★輝夜→たすけてえーりん! 61 (
スペード6
)(
3
+
4
)=★
746 :
森崎名無しさん
:2015/10/05(月) 00:44:11 ID:???
★輝夜→たすけてえーりん! 61 (
クラブA
)(
3
+
4
)=★
747 :
森崎名無しさん
:2015/10/05(月) 00:45:44 ID:???
霞フォローか
すぐにクリアには判定がいるだろうしバランス崩しの間にもう一発飛んでくることは覚悟すべきだろうな
あとディケイドはなぜか必殺出せないね。なんか地底戦行こう全く活躍してるイメージがない
748 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/05(月) 00:56:52 ID:yAvNMPLk
霞がフォロー、しかし危機はまだ続くぞ!
……と、いったところで今日の更新はここまでです。
>>731
試合前の評価は、具体的な数値基準は無くこちらで決めている事もあり、多少のブレが存在します。
天子はパス力・パス意識が低いため低めの評価としましたが、ドリブル一点だけはそこそこ強い設定でした。
>>747
1/4発動は出ないものとして考えた方が気が楽かもですね(遠い目)
私的には、地底戦が特別引きに恵まれてたようなイメージです。
749 :
森崎名無しさん
:2015/10/05(月) 19:48:06 ID:???
乙です
萃香「そうそう、1/4は出ないと思った方がいいよ。カウンターシュートはロマン技」
ブロックは高補正技を持ってる人がそれを引き当てて、初めて勝負できる感じだから仕方ないですね
かと言って任意発動にしたら強すぎてキーパー食うorあっというまにガッツ切れ
その弊害でブロック覚醒がなかなかできない
次藤や中山さんもブロック覚醒したことはたぶんなかったはず
霞「尋常に勝負です! パスで。ドリブルはノーサンキュー」
750 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/05(月) 23:25:20 ID:yAvNMPLk
こんばんは、更新します。
>>749
乙ありがとうございます。萃香さんのやつさっそく失念してました(汗)
ブロッカーはどうしても不遇になりがちですね…。
霞のドリブルも案外捨てたものじゃないので、場合によってはパスより良い勝負が出来たりもします。
751 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/05(月) 23:26:49 ID:yAvNMPLk
★天子→全人類の緋想天 60 ( クラブ3 )( 3 + 3 )+(隠れMLV1+1)=67★
★つかさ→ブロック 50 ( クラブA )( 6 + 1 )+(人数補正+1)=68*吹き飛び!
慧音→ブロック 51 ( ハート4 )( 5 + 3 )+(人数補正+1)=60★*吹き飛び!
★輝夜→たすけてえーりん! 61 ( スペード6 )( 3 + 4 )=68★
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして霞がフォローあ
天子が放った『全人類の緋想天』は、単なる強烈なパワーシュートではない。
スタジアムに萃まる様々な人間、妖怪、妖精……その他諸々がそれぞれ持つ気質を一点に集中させ、
それを純粋なエネルギーの束として打ち放つという性質があった。
加えて、それを媒介する「緋想の剣」には相手の気質を見極めその弱点を選定する能力がある。
つまり――。
ゴオオオオオッ……! ドガアアッ! ドガバゴオオッ!
慧音「うっ……!」
つかさ「が、『顔面ブロック』を出す暇もありませんでした……!」
永遠亭ルナティックスのDF――慧音とつかさは、このシュートに何ら太刀打ちできなかった。
本来ならば充分弾くか、そうでなくとも威力を減衰させる程度の実力を持つ彼女達は、
その本来の力の半分も出せずじまいに、緋色に渦巻くエネルギーの渦に巻き込まれていった。
天子「――このシュートは強いだけじゃなくて。敵DFの苦手なコースや取り辛い速度。
それら全てを完璧に突いた状態で、打ち放たれてるって事よ。
本当に強い奴は強さを口で説明しない。口で説明する位なら、私は牙を剥くでしょうね。
……私、必殺シュートで威力61とか普通に出すし!!」
衣玖「(さっそく口で説明してるじゃないですか……)」
752 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/05(月) 23:28:00 ID:yAvNMPLk
――が。天子がこうして口で説明をしたからか、それとも単なる打ち損じか。
このシュートは完璧には威力を出し切れていなかった。
ゴールをぶち抜くよりも早く、萃まった気質は勢いを一段と落とし、
それは永琳の助けを借りた輝夜が利用するには充分だった。
輝夜「どおっせーい! それ言ったら私だって必殺セーブで61くらい出すわーい!」
バァァァッ……バチイイッ! ポーン、ポン、ポン……。
実況「輝夜選手ナイスセーブ! 博麗連合第一発目のシュートは、辛うじてではありますが、
それでも弾いて前方へ流す事に成功しました。そしてボールは霞選手がフォロー!」
霞「姫様、ありがとうございます!(でも……状況はまだ厳しい。
今すぐ前にクリアをするにも、今回の攻撃に参加しなかった霊夢さんがプレッシャーを掛けている。
霊夢さんを相手に、クリアを成功させる確率は……およそ10%未満! それだったら、むしろ……)」
永琳「……そろそろ、退屈になって来たわね」
中里「何をおっしゃる。拙者はいつ何時、貴殿に首を落とされるのか、ハラハラしているのでゴザるが」
霞「(右サイドでマークをされてる、永琳様にボールを渡そうとして見る方が、勝率は高い!
それでも多分、勝率は33.4%程度だろうけど……でも、ここは賭けるしかない!)
――お、お師匠様! これを……受け取ってください!」
グワァァッ!
霞「ピンポイントパスです!」
バシュウウウッ! ギュウウウウウウウウウウン!
753 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/05(月) 23:29:44 ID:yAvNMPLk
実況「あ〜っと! 霞選手もここでパサーとしての意地を見せた!
ボールはクリアせず、そのまま人の薄い右サイドへとグラウンダーのパス!
ですがこれに追いつけるのは、恐らくパスの受け手であろう永琳選手。
そして、その永琳選手をマークしている中里選手以外おりません!」
中里「むう。斯様な所で奪われてたまるか!」
バッ! シュンッ!
実況「そして中里選手、忍者を想起させる素晴らしい動きで、
この永琳選手へのパスへと全速力で向かっていきます!
果たして、ルナティックスはここに勝利し、長引きそうな泥沼を越えられるか〜!?」
先着2名様で、
★霞→ピンポイントパス 51 (! card)(! dice + ! dice)=★
★中里→パスカット 51 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→永琳、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(慧音がフォロー)(アリスがフォロー)(霊夢がフォロー)
≦−2→博麗連合ボールに。
【補足・補正・備考】
中里のマークがダイヤの時、「韋駄天の術(+3)」が発動します。
中里のマークがハート・スペードの時、「縮地法(+2)」が発動します。
754 :
森崎名無しさん
:2015/10/05(月) 23:30:13 ID:???
★霞→ピンポイントパス 51 (
クラブ2
)(
6
+
4
)=★
755 :
森崎名無しさん
:2015/10/05(月) 23:30:19 ID:???
★霞→ピンポイントパス 51 (
ダイヤ4
)(
2
+
1
)=★
756 :
森崎名無しさん
:2015/10/05(月) 23:33:02 ID:???
★中里→パスカット 51 (
ダイヤA
)(
5
+
5
)=★
757 :
森崎名無しさん
:2015/10/05(月) 23:34:06 ID:???
前のスレの242でBが選ばれたはずなのに…これも鈴仙の仕業か
758 :
森崎名無しさん
:2015/10/05(月) 23:43:05 ID:???
見返してみると
49で、パスを選んで+2で素の値が51
ピンポイントパスが+2で53でしょうか?
まあそうだとしても霊夢がフォローで大ピンチには変わり無さそうですけど
759 :
森崎名無しさん
:2015/10/05(月) 23:44:12 ID:???
いや霊夢がフォローなら中山がきっと間に合うはず
760 :
森崎名無しさん
:2015/10/06(火) 00:02:42 ID:???
>>757
参加者の意見を反映させるためにもう一度試合をやり直しましょう!
761 :
森崎名無しさん
:2015/10/06(火) 00:03:25 ID:???
君は何を言ってるんだ
762 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/06(火) 00:14:56 ID:???
>>757-759
すみません、霞の能力値アップを反映させていなかったようです。
正しくは53で合っているので、結果で反映させます。
ただ、霊夢は比較的前目でボールを得ているため、中山さんが即タックル可…にはなりません。
それでも戻って来る時間はあったでしょうから、フォローには充分参加可能です。
763 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/06(火) 00:33:57 ID:w9p0TU06
★霞→ピンポイントパス 53 ( クラブ2 )( 6 + 4 )=63★
★中里→パスカット 51 ( ダイヤA )( 5 + 5 )+(韋駄天の術+3)=64★
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして霊夢がフォロー
バシュウウッ……!
中里「確かにこれは正確で厄介なパスでゴザる。だが、――速さでは、まだ拙者の方が上ナリ!」
――ギュンッ! バチイッ!
霞「あっ……! あと少しだったのに!」
実況「霞選手の放った、永琳選手への『ピンポイントパス』は僅かの所で中里選手が弾きます!
ボールは再び前方、ルナティックスゴール側へと流れて行き、博麗連合側の優勢は変わりません!」
中山「(今のパスの動き、そして狙いは悪く無かった。純粋に、中里が実力者であっただけか。
だがお蔭で時間が稼げた。このまま後少し走れば、少なくともフォローには回れる!
……とはいえ。)」
――スッ。 パシッ。
霊夢「……取ったわ」
妹紅「ちぇっ。霊夢に取られてしまったか(――中山さんやパスカル君が戻って来てくれたようだけど、
もう遅いか。敵はこういう事を見越して、霊夢を敢えて、FW的な位置に置いたのかもね)」
慧音「なんとか体勢は立て直したが……。
ペナルティエリア付近には魔理沙が。ペナルティエリア内には死神と小人が、相変わらず詰めて来ている。
もう一度、このシュート攻勢を凌ぎきる必要があるという事か!」
つかさ「それでも、中山さん達が戻ってらっしゃった分、先ほどよりは楽です。頑張りましょう!」
764 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/06(火) 00:36:50 ID:w9p0TU06
実況「……博麗連合の優勢を証明するかのように、中里選手に弾かれたボールは、
バイタルエリアから一歩だけ下がっていた霊夢選手がしっかりとフォローしました!
霊夢選手、このまま得点に向けてじりじりと上がり、このまま1点を狙おうと躍起になっております!」
魔理沙「霊夢! お前は何だかんだで結構バテてる筈だけど。私はまだ全然元気だ! だから、私に――」
霊夢「(――魔理沙。そうね……確かにルナティックスの中盤は今、戻りつつあるけれど。
その一方で魔理沙へのグラウンダーのパスを撃つ分には、影響は殆ど無い筈。
だからここは、魔理沙の「ファイナルスパーク」に期待するのが、戦略的には最善でありそうだけど――)」
先着1名様で、
★霊夢の判断→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→超モリサキ「来い、俺に持ってこい!」霊夢「……なんであんたがPA内に居るのよ!?」
ダイヤ→霊夢「ううん。ここは私が撃って牽制する。神霊――『夢想封印』!」
ハート・スペード→霊夢「魔理沙、……お願い。「ファイナルスパーク」で決めて!」
クラブ→霊夢「ドリブルで一対一を狙うわ。その方が確実に点を奪える筈よ」
765 :
森崎名無しさん
:2015/10/06(火) 00:37:57 ID:???
★霊夢の判断→
スペード4
★
766 :
森崎名無しさん
:2015/10/06(火) 00:39:16 ID:???
カグヤ カグヤ カグヤ カグヤ カグロットォォーーーーーーーーッ!!
767 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/06(火) 00:46:27 ID:???
霊夢は魔理沙にパス。そしてとうとう繰り出されるファイナルスパーク!
……と、言ったところで中途半端ですが、今日の更新はここまでにします。
>>766
次回はカグヤファンが大活躍します(たぶんうそ)
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
768 :
森崎名無しさん
:2015/10/06(火) 00:48:04 ID:???
けーね つかさ けーね つかさ カホロットォォォーッ!
769 :
森崎名無しさん
:2015/10/06(火) 01:31:56 ID:???
魔理沙の足が...熟れたトマトのような足が...
は じ け た ! ! (フライング)
乙でした
770 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/07(水) 00:28:01 ID:Ec6Jaiqs
こんばんは、今日は帰りが遅かったので、ちょっとだけ更新します。
>>768
流石にカホロットは今回活躍しませんね…w
>>769
ネタバレすると、まだ大丈夫です。
乙ありがとうございます。
771 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/07(水) 00:29:11 ID:Ec6Jaiqs
★霊夢の判断→ スペード4 ★
ハート・スペード→霊夢「魔理沙、……お願い。「ファイナルスパーク」で決めて!」
霊夢「……」
霊夢はこの時、迷っていた。
純真な顔でパスを要求する自分の相棒に、果たして本当にボールを渡して良いのか。
それが彼女の破滅に繋がると知っていても、またそれが彼女の夢であると知っていても、
霊夢の脚は一旦止まってしまっていた。
中山「(霊夢さんが動きを止めた。このままなら、タックルに行けるか!?)」
タタタタッ……!
魔理沙「お、おい。霊夢! どうしたんだよ。迷ってる暇は無いってば!」
そうする間にも、中山は霊夢の元へと下がりつつあった。
先程は攻撃の為に中盤上がり目の位置にまで上がっていた中山だったが、
天子のオーバーラップから霞のパス。そして霊夢のフォローとまで来れば充分に余裕は出来ていた。
霊夢「(この試合は単なる退屈な大会の、退屈な決勝戦じゃない。
紫が言うに、この試合は幻想郷の秩序を、理を安定させる為に組まれた壮大な異変解決の儀式。
だったら、私はどんな手を使ってでも、成功させなくてはいけない。
……だから、魔理沙の脚がどうなろうが知ったこっちゃない。私は勝てればそれで良い。それだけの筈なのに)」
しかし霊夢はまだ躊躇いを見せていた。
それは幻想郷の秩序を守る博麗の巫女として、これまで数多の人妖を屠って来た彼女らしからぬ行為だった。
――が、結論から言うと最後には霊夢はボールを蹴り出した。
772 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/07(水) 00:31:04 ID:Ec6Jaiqs
バシッ……。
霊夢「魔理沙、……お願い。『ファイナルスパーク』で、決めて……!」
純粋に勝率を計算し、また、魔理沙の脚も後数回の『ファイナルスパーク』なら耐えるだろうと考えての、
冷徹な打算だったとこの時の霊夢は思った。友人の望みを叶えてあげた気持ちは毛頭なかった。
それが真実であるかは置いておいて、とにかく魔理沙にボールが渡った。
ざわっ……!
歓声すらも忘れて息を飲み騒然と見守る観客席。
彼らは先の試合で数度放たれた『ファイナルスパーク』の威力を知っていた故に、恐怖していた。
あれはただのシュートでは無いと、当事者でない赤の他人連中ですら何となく感じていた。
魔理沙「(――そうだよ。この頭を撃ち抜かれたような幸福感。
一人だけど、一人じゃない。私には、私を分かってくれる仲間が居る。
私には、私を尊重してくれる親友が居る! そう思えるこの快感……!
これこそが。霊夢と並び立って、最強のチームを作る今こそが! ……やっぱり、私の夢だったんだ!)」
魔法使いになりたい。弾幕ごっこが上手くなりたい。世界の真理を解き明かしたい。
様々なお宝を手に入れたい。外の世界を探検してみたい。自宅の店を立派にしたい。
霧雨魔理沙は様々な夢を持ち、多くの欲望を持ち合わせる少女だった。
しかし、今の彼女は気付いていた。この色々な自分の夢は全部同じ。一つの原始的な欲求から来ていると思った。
魔理沙「(私は――結局、誰かに……霊夢に。認められて欲しかったのかもしれないな。今みたいにさ)」
773 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/07(水) 00:32:10 ID:Ec6Jaiqs
――グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ……!!
そして魔理沙は思考を中断し、その右脚を大きく乱暴に振り上げた。
年頃の少女らしからぬそのワイルドな姿勢に、観客席の一部は別の意味で唾を飲んだ。
慧音「まずいっ、来る……!!」
つかさ「ブロッカーは私達2人だけ、ですか。――心細いけれど、ガッツで行きます!」
魔理沙「安心しな。2人でも3人でも4人でも。……何人いても同じだからな」
つかさ「なっ……!!」
――ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ……!!
魔理沙の静かな挑発に対するつかさの反論は、直後に響いた大きな風切り声により遮られた。
人間では物理的に不可能な、音速を越えたボールへのインパクト。
普通の魔法使いである彼女は、それを幾重にも重ねた努力と蛮勇で、現実のものとしていた。
……オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………ッ!!
輝夜「…………これ、取れるの?」
観客「カグヤ カグヤ カグヤ カグヤ……!」(←静かに盛り上がる何かへの期待)
輝夜は思わずあんぐりと口を開けていた。風を巻き込み、大地を揺るがし、
そして海をも二つに割らんと振り落される魔理沙の脚は、白く輝いていた。
どこまでも純粋で、どこまでも危ういその光に、輝夜もファン達も目を奪われていた。
774 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/07(水) 00:36:00 ID:Ec6Jaiqs
霞「(シュート力61……62……63……64……! け、計測不能!
魔理沙さんのこのシュートは少なくとも、鈴仙さまの『インビジブルデューパー』と互角……!
姫様が無事ゴールを守られる確率は、えっと……。に、25%以下……!?)」
中山「(凄い。一人でこんな大技を創るなんて。まるで森崎を女にしたみたいな奴だな、霧雨魔理沙という少女は!
これは俄然、彼女にも興味が湧いて来た。……ああ、どうして俺はここでブロックに行けないんだ!)」
周囲の選手達も、既にこれから放たれるであろう奇跡的なシュートに夢中になっていた。
それだけに、このシュートは――このシュートを編み出した魔理沙は――
美しく気高く、そして危うい少女だと、誰もが自然にそう思わざるを得なかった。
そしてシュートが放たれる直前。魔理沙は、最後にスタジアム全体に響き渡るような大きな声で、こう宣言した。
魔理沙「遊びなんかじゃない。サッカーは……私の夢だ!!」
バッ……ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
バギュウウウウウウウウウウウンッ! ドギュルルルルルルルルルルルルルルルルルッ……!
―――カッ! チュドゴーーーーーーーーーーーーーーンッ!
ビイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ………ンン!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…!!
775 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/07(水) 00:38:01 ID:Ec6Jaiqs
☆どのセービングをしてもらいますか?
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A:たすけてえーりん!(セーブ力に固定で+8されます)150消費
必殺キャッチです。1/4で「(えーりんが)とめる!」(+3)が発動します。
成功時獲得カリスマポイント:0
B:パンチング(セーブ力に固定で+4されます)80消費
ボールを弾きます。勝利しても自陣深くにボールが残ることが多いです。
1/4で「ブリリアントドラゴンバレッタ(+2)」が発動します。
成功時獲得カリスマポイント:1
C:キャッチング(セーブ力に固定で+2されます)40消費
ボールを掴みます。成功率が低い分、勝利時はこちらにより有利な判定となります。
成功時獲得カリスマポイント:3
D:カリスマセーブ(セーブ力に固定で+0されます)40消費
カリスマにワンハンドキャッチします。属性はキャッチと同じですが、成功したらカリスマ度が急上昇します。
また、JOKERが出た場合は数値差に限らず強制勝利となります。
成功時獲得カリスマポイント:5(失敗時でも+1)
E:ライフスプリングインフィニティ(セーブしません)100消費
輝夜が何か凄いオーラを発します。基本的には何も起きませんが2/13(+JOKER)でシュートを防ぎます。
吹き飛び判定はなく、ポスト判定は存在します。絶体絶命の時に一か八かで。
成功時獲得カリスマポイント:4
*ここでの「成功時」とは、こぼれ球以上の結果を指します。ポストの場合は成功とはみなしません。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜セーブ力:53
魔理沙の『ファイナルスパーク』の威力:65
輝夜のガッツ:580/730
輝夜のカリスマポイント:2/10(ポイントが溜まると難題が解放され、輝夜がパワーアップします。現在:LV2)
776 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:38:30 ID:91DbuRbg
A
777 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:39:05 ID:IXJ5BNwg
A
778 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/07(水) 00:40:04 ID:Ec6Jaiqs
A:たすけてえーりん!(セーブ力に固定で+8されます)150消費
先着3名様で、
★魔理沙→ファイナルスパーク 65 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★つかさ→ブロック 50 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
慧音→ブロック 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★輝夜→たすけてえーりん! 61 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。
【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(針妙丸がねじこみ)(小町と妹紅で競り合い)(中山がフォロー)
≦−2→ルナティックスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→魔理沙の『ファイナルスパーク』がルナティックスゴールを消し去る!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(針妙丸がねじこみ)(小町がねじ込み)(中山がフォロー)
≦−2→ルナティックスボールに。
【補足・補正・備考】
魔理沙の「ファイナルスパーク」には吹飛係数1があります。
つかさのマークがダイヤで、「ソウルブロック(+8、250消費)」が発動します。
つかさのマークがダイヤで、「顔面ブロック(+6、150消費)」が発動します。
慧音のマークがダイヤで「三種の神器 鏡(+4、100消費)」が発動します。
輝夜のマークがダイヤで、「(えーりんが)とめる!(+3)」が発動します。
輝夜はスキル・蓬莱人により絶対に負傷しません。
779 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:40:59 ID:???
★魔理沙→ファイナルスパーク 65 (
ハート4
)(
6
+
6
)=★
780 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:41:14 ID:???
★魔理沙→ファイナルスパーク 65 (
ハート3
)(
4
+
3
)=★
781 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:41:19 ID:???
★魔理沙→ファイナルスパーク 65 (
ダイヤJ
)(
5
+
5
)=★
782 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:41:22 ID:???
★魔理沙→ファイナルスパーク 65 (
ハート9
)(
4
+
4
)=★
783 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:43:16 ID:???
★つかさ→ブロック 50 (
ハート9
)(
6
+
1
)+(人数補正+1)=
慧音→ブロック 51 (
ダイヤA
)(
1
+
4
)+(人数補正+1)=★
784 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:43:34 ID:???
★輝夜→たすけてえーりん! 61 (
JOKER
)(
2
+
2
)=★
785 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:44:45 ID:???
カグヤ カグヤ カグヤ カグヤ ホーライカグヤ!
786 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:45:12 ID:???
カグロットおおおおおおおおおおおおおお!!!姫様が主人公やあああああ!!!
カグーヤ王女バンザーイ!!!
787 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:45:54 ID:???
うおおおおおおお!!!
カグヤ!カグヤ!カグヤ!カグヤ!
788 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:47:22 ID:???
魔理沙「もうだめだ、おしまいだぁ…!」マリーサ王女バイバーイ!!
789 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/07(水) 00:47:23 ID:???
魔理沙が6ゾロで威力77を叩きだすも、姫様がJOKER(ダイヤ15)で威力79を出して防いだ!?
……と、いったところで今日の更新はここまでです。
博麗連合サイドは霊夢も上がり目になった以上、中盤がやや貧弱なのでまたルナティックスのチャンスが来そうですね…(汗)
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
790 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:48:38 ID:???
乙ロット!
791 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:51:03 ID:???
ええええ!!!111
6ゾロ出た時はポスト様にお祈りとか考えたけど、うわーまさかまさか
792 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 00:56:59 ID:???
乙なのです!
魔理沙の6ゾロ もうだめだ、おしまいだあ
→姫様ジョーカー なにぃ!? 思わず変な笑いが出ました
姫様、カードに愛されてるなあ
793 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 01:07:04 ID:???
奇跡が起きているぞ
794 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 01:09:50 ID:???
これは見事なカウンター誘いからのクロスカウンター
795 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 02:30:31 ID:???
ボール「マリサ キミハマチガッテイルヨ カグヤガ タダシイヨ」
796 :
森崎名無しさん
:2015/10/07(水) 06:54:51 ID:???
カグーヤ「ふふふ、太陽系で一番隕石が落ちる衛星ミランダで特訓した甲斐があったわね。火花は隕石には勝てない、これぞ宇宙の定石!」
ファン「カグーヤ! カグーヤ! カグーヤ! カグーヤ!」
797 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/08(木) 00:40:13 ID:???
こんばんは、文章だけになりましたが更新再開します。
>>790
乙ロットありがとうございます!
>>792
乙ありがとうございます!
ダイヤ6ゾロかJOKERでないと防げないところをピンポイントで引いて来るあたり、
何か持ってると思います。
798 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/08(木) 00:41:57 ID:???
★魔理沙→ファイナルスパーク 65 ( ハート4 )( 6 + 6 )=77★
★つかさ→ブロック 50 ( ハート9 )( 6 + 1 )+(人数補正+1)+(顔面ブロック+6)=64*吹き飛び!
慧音→ブロック 51 ( ダイヤA )( 1 + 4 )+(人数補正+1)+(三種の神器 鏡+4)=61★*吹き飛び!
★輝夜→たすけてえーりん! 61 ( JOKER )( 2 + 2 )+(えーりんがとめる!+3)=79★
≦−2→ルナティックスボールに。
――カッ! バギュウウウウウウウウウウウンッ!!
つかさ「……、だ、だめ……! 抑えきれない……!!」
慧音「これが本当に、人間の放ったシュートだと言うのか!? 信じられない……!」
ゴオオオオオオオオオッ……!
輝夜の前を守るつかさと慧音の二人は、霧雨魔理沙が命を賭して放った
『ファイナルスパーク』の光に触れる事すらできなかった。
光速に限りなく近い速度で放たれ、気体がプラズマ化する程の超高温のオーラを纏った魔砲は、
並の、いやそれ以上のDFであっても、周囲に居るだけで吹き飛ぶ程の威力を秘めていた。
魔理沙「(やった……! できた。これは私の人生でも最高最大のシュートだ……!)」
このシュートは魔理沙の実力で出せる範囲を当然に超える物であるが、
今回に限っては、決勝という場やこれまでの状況、そして霊夢からのパスである事もあり、
普段の限界の、更にそれ以上の出力をもって放たれていた。
故に、慧音やつかさが全く勝負にならないのも詮無き事だった。
永琳「……姫様っ!」
ギュウウンッ、バギイイッ!
――ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ……!
799 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/08(木) 00:43:49 ID:???
永琳「(駄目だわ。……あまりに強烈すぎて、全力を出した私の手では止められない!
そしてそれはつまり、地上のあらゆる生物はこのシュートを防ぐ事ができないという事を意味している。
――もうおしまいね。姫様は……輝夜は、きっと死ぬ。あのシュートに粉々にされて……)」
すかさず瞬間移動した永琳が輝夜を助けるため、
全力でのブロックを試みるも、魔理沙のシュートを防ぐには至らない。
シュートはほぼ放たれた時のままの威力と速度で、輝夜の鼻先にまで近づいていた。
輝夜「あ、あわわわわ……。えーりんですら防げないなんて。どんな原理のシュートなのよ……!?」
流石の輝夜も、茫然としてシュートがゴールネットを突き破るのを見守る事しかできない。
博麗連合が貴重な1点目を挙げる。そしてこれから火が付いたように逆転。試合結果は10−0。
鈴仙や永琳が得点した事を忘れてしまう程に、輝夜の脳裏はそんな暗いビジョンで覆われていた。
輝夜「(今まで色々強がってたけど。所詮私はえーりんが居ないと単なるお笑いゴールキーパーなのよ。
幻想郷のガルトーニ君を自称してたけど、別に今の私そんなに飛び出し強くないし。
所詮私はアモロ君レベル。いや、ブルノさんレベルよ。人気投票で皆がフルネームで記載される中、
一人だけ『カグヤさん』呼ばわりされて、投票1位という名の公開処刑が行われるに決まってるのよぉ……!)」
普段は好奇心旺盛で傲慢で強気な輝夜も、この時ばかりは絶望していた。
それまでに、魔理沙の『ファイナルスパーク』が凄まじかった。
――だから、始めどこからかこうした声が聞こえた時、輝夜はそれを幻聴だと思った。
……おれなら……とれたな……
輝夜「!?」
それは幻聴では無かった。ポストから聞こえる、カグヤファンからのエール。
共に天を倶かずとも、志を同じくする仲間達からの種々のメッセージが、輝夜を鼓舞してくれていたのだ。
800 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/08(木) 00:45:06 ID:???
偽レナート「カグヤ。――とれっ!」
輝夜「あんたは守矢みらくるずの試合に出てたポスト……!」
その声は一つや二つでは無い。周囲から伝播するように、輝夜へのエールは増していく。
メオン「俺にドライブシュートは通用せん! サイクロンで来い! マリサ!!」
アモロ「ぼ、僕の分も頑張ってください……! 応援してます!」
ブローリン「カグロットォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
ガルトーニ「カグヤ。お前がナンバーワンだ!」
ワチャラポン「ワチャーー! ワチャワチャーーー!!」
ガレリ「地獄に行ってもこんな面白い殺戮ショーは見られんぞ」
ドールマン「俺はこっち側じゃない……俺のパンチングはワカバヤシと互角なんだ……」
ノーウッド「USA! USA!!」
輝夜「あ、あんたら……! 皆してロクなメンバーが居ないじゃないの……!?
ワチャラポン君とかキャラ崩壊してるし」
801 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/08(木) 00:46:29 ID:???
気付けば輝夜の周囲には人だかりが出来ていた。
輝夜のカリスマに導かれ、ポストから生まれた不思議な少年たち。
彼はそれぞれの個性を持っていたが、皆が輝夜の事を慕っていた。
ブルノさん「これがお前の力だぜ、カグヤ」
輝夜「あんたは……ブルノさん! 正直、今まで脳内から存在を抹消してたわ」
数十人、数百人にもなるカグヤファンの一団。その先頭に立つのがブルノさんだった。
偉そうに腕を組み、根拠も無く自信満々に吠えるその姿はまるで自らを映す鏡のようだったが、
輝夜はその事実を必死に否定していた。
ブルノさん「ポストがゴールを守るように、俺が失点をするように、
世のあらゆるモノには何かしらの価値があるものさ。
カグヤ、お前はこうしてザルキーパーや伝説の超スウェーデン人を集める事が出来る。
……それは、お前だけにしか出来ない価値じゃないのか?」
輝夜「価値じゃなくて負債だけどね。……結局、アンタは何が言いたいのよ?」
ブルノさん「何。単に忠告してやってるのさ。
こうした危機が訪れたら、お前はもっと、俺達を頼れば良いってな」
――パチン。
ブルノさんは髪を掻き揚げながらパチリと指を鳴らした。
掻き揚げた髪からフケや毛じらみがポロポロ溢れたので、輝夜はそれを拾ってブルノさんの目玉に突っ込んだ。
しかし、問題はそこでは無かった。――そこには、信じられない光景が広がっていた。
802 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/08(木) 00:47:55 ID:???
偽レナート「とるっ!」
バッ! ドゴオオオオオオオオオオッ!
実況「偽レナートくん、ふっとばされた〜〜〜!!」
アモロ「た、たすけてぴえーる!?」
バッ! ドゴオオオオオオオオオオッ!
実況「アモロくん、ふっとばされた〜〜〜!!」
ブローリン「どうぉおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
バッ! ドゴオオオオオオオオオオオッ!
実況「ブローリンくん、ふっとばされた〜〜〜!!」
ワチャラポン「ワチャワチャ〜〜〜、ポーーーーン!!」
バッ! ドゴオオオオオオオオオオッ!!
実況「ワチャラポンくん、ふっとばされた〜〜〜!!」
バッ、ドゴオオオオオオオオオオオオオッ!
実況「ガルトーニくん、ふっとばされた〜〜〜!」
バッ、ドゴオオオオオオオオオオオオッ!!
実況「萃香くん、ふっとばされた〜〜〜!!」
803 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/08(木) 00:51:31 ID:???
輝夜「あ、あんたら……! 私の代わりに、身体を張って……!
――ていうか今、博麗連合のメンバーの奴まで吹っ飛んで無かった?」
ブルノさん「簡単な事さ。一人のゴールキーパーが防げないなら、
二人のゴールキーパーが防げばいい。それでもだめなら、三人で、四人で。五人で。
――俺達一人一人の力は弱くても、こうして数百人でセーブに向かえば、いつかはシュートは止められる。
……ま、困った時はお互いさまって事よ」
輝夜「……悪いわね」
ブルノさんがそう示したとおり、観客席から、ポストから、どこからかゴキブリのように湧いて出たカグヤファンは
魔理沙のファイナルスパークに何度も当たり続け………そして、その威力を少しずつではあるが弱めていた。
ドールマン「ヘルナンデスの黄金の右腕と互角な、俺のパンチングを食らえ〜〜〜!!」
バッ! ……バチイイイイン!!
――そして百八十六人目のゴールキーパー。
新入りのドールマンによる、世界トップクラスのパンチングが冴えに冴えわたり、
魔理沙のファイナルスパークはついにその威力を完全に殺され、空高く跳ねた。
ブルノさん「今だ、掴み取れ! お前自身が掴んだ、ザルキーパーとしての、最後の誇りを……!」
輝夜「ブルノさん……! あんた口ばっかりで何も動いて無かったわよね……!」
バアッ! ……バシイッ!
輝夜はブルノさんがポストの角に頭をぶつけて死ぬ事を切に願いながら、
浮き上がったボールに手を伸ばす。それは容易く輝夜の掌中に収まった。
804 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/08(木) 00:57:53 ID:???
実況「……輝夜選手、霧雨魔理沙選手のボールを――完全に、キャッチした〜〜〜〜〜!!」
輝夜「――(えーりんやらみんなが)守ったぞォ!!!!!」
――輝夜によって引き起こされた、ゴールキーパーによる感動の友情劇。
一人一人は弱くとも、結束する事で見せた奇跡のセービング。それに湧かない観客が居る筈も無い。
観客「……カグヤ。カグヤ」
カグヤファンでも無い一人の少年が、小さくそう呟くと、
その呟きはあっという間に、モリヤスタジアム中に広がっていった。
観客「……カグヤ、カグヤ」「カグヤ! カグヤ! カグヤ!」「……カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ!!」
「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! ホウライ・カグヤ!!」
「カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! ホウライ・カグヤ!!」
「というか、今のって選手乱入だよね。反則じゃ「カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ!!」」
「カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! ホウライ・カグヤ!!」
――辺り一面を埋め尽くす、カグヤコール。
今やカグヤファンは一部のザルキーパーやスウェーデン人のみならず、
スタジアムに揃った数千数万の人妖達全てを指す言葉になっていた。
中山「……凄い。皆が輝夜さんに夢中になっている」
パスカル「これがかつて男を狂わし、帝をも虜にしたかぐや姫の魅力って奴か。
――今や磨きがかかって、老若男女、ボールにポストにザルまで、何から何まで虜にしちまってる。
(でもこれって、やっぱり反則なんじゃ……。――いや、でも、皆盛り上がってるしなぁ……)」
805 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/08(木) 00:59:45 ID:???
――と、カグヤファンが無駄に大活躍したところで中途半端ですが今日の更新はここまでにします。
姫様のフラグ回収内容は、彼らを使った新セービング技になると思います。
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
806 :
森崎名無しさん
:2015/10/08(木) 01:01:04 ID:???
そりゃもう盛大なネタにするしかないですよねw乙ロット!
807 :
森崎名無しさん
:2015/10/08(木) 01:03:16 ID:???
ネタ枠(文字通り)に防がれる金髪の子かわいそう
808 :
森崎名無しさん
:2015/10/08(木) 01:04:01 ID:???
というか、これから姫様がゴールされる度にポスト全員吹っ飛ぶのかwww
809 :
森崎名無しさん
:2015/10/08(木) 01:07:49 ID:???
キン肉マンばりの友情パワーを見せてもらったぞ、乙ロット!
810 :
森崎名無しさん
:2015/10/08(木) 01:14:32 ID:???
なんてことだ、魔理沙のシリアスが姫様のカリスマで吹き飛んでしまった!
美しい光景かもだけど、姫様が本気出す度に彼らが吹き飛ばされることが決定した瞬間かも!
あと萃香乙
811 :
森崎名無しさん
:2015/10/08(木) 01:43:30 ID:???
にとり「ひゅいいい…」きっと、にとりも今のに力を貸してくれてたはず。友情って偉大。萃香乙。
812 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/08(木) 23:33:15 ID:???
すみません、今日は仕事が忙しかったので更新をお休みします。
明日は普通に更新できる……と思います(汗)
>>806
乙ロットありがとうございます!
姫様なら何でも出来そうなのでネタにしやすいです。
>>807
マッハシュートをブルノさんに止められたようなものですね。
>>808
失敗したらそうなりますね。(成功してもそうなる)
>>809
乙ロットありがとうございます!
キン肉マンは理屈で考えたらメチャクチャな事を、説得力がある感じに見せるのが凄く巧いと思います。
>>810
一番の被害者は魔理沙さんですね…w
萃香乙ありがとうございます。
>>811
そういえば忘れてました…>にとり
盟友(カグヤファン)つながりで吹っ飛ばされてそうですね。
813 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/10(土) 00:42:28 ID:vcXDN/gs
こんばんは、今日こそ更新したかったのですが力尽きてしまい、
更に明日も午後から外出するので、更新は明日の午前に回したいと思います。
そのため今日は輝夜がボールを得、フィードを出した後の展開についてのみ事前に判定して頂ければと思います。
先着1名様で、
★ボールの行方→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→ボールはグングン飛んでいき、バイタルエリア前で鈴仙がフォローした!?
ダイヤ→中盤でパスカルがフォロー。ルナティックスの反撃だ!
ハート→中盤で衣玖がフォロー。しかし相手は手負いの状態だ!
スペード→中盤下がり目で中山がフォロー。アリスが向かっているが越えれば反撃だ!
クラブ→中盤右サイドで永琳と中里が競り合い。勝てれば一気にカウンターだ!
それでは皆さま、また明日宜しくお願いいたします。
814 :
森崎名無しさん
:2015/10/10(土) 00:43:38 ID:???
★ボールの行方→
クラブK
★
815 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/10(土) 11:31:59 ID:vcXDN/gs
魔理沙「そ、そんなのって無いぜ! 私の夢の価値はゴールポスト168本分こっきりしか無いのかよ!
(――でも。よし。痛みは……ちょっと右脚の皮が全部剥がれてヒリヒリする程度しかない。
試合前の痛み止めが効いているみたいだ。これなら――まだ走れる!)」
霊夢「あんたが落ち込んでないで、ホッとしたわ。あんたにはこの試合、まだまだ走って貰うんだからね」
魔理沙「へへっ、当然だぜ! シュートを止められて悔しい気持ちは、次のシュートでお返しする。それが一流のストライカーだからな!」
タッ、タタタッ……!!
輝夜の超反則セービングに観客席が湧く一方、対する博麗連合も諦めない。
痛みを堪えて気丈に走る魔理沙と、どうあっても冷静な霊夢を中心に、
審判に抗議等することも混乱することもなく、守備に向かう為の体勢を整えていた。
輝夜「さあ、えーりん。そしてイナバとか他の大勢! ここまで来たら、10−0を目指すのよ!
そして幻想郷サッカーの伝統を凌辱してやんなさい! ……それーっ!!」
グワッ、バゴオオオオオオオオオオッ!
実況「今しがたサッカーのルールを完膚なきまでに凌辱した輝夜選手、
次はチームメイトにも凌辱を指示しつつボールをフィードします!
ボールはそのまま中盤、右サイドに僅かに逸れていき……!
永琳「姫にはあまり凌辱などという乱暴な言葉は謹しんで欲しいのだけど。誰のせいかしらね」
中里「無駄口を叩いている暇はゴザらんぞ! 喰らえ『忍法・二段跳び』!
(――ここで拙者が競り勝てば、天秤は再びこちらに傾く! 勝たなくては……!)」
816 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/10(土) 11:33:20 ID:vcXDN/gs
先着2名様で、
★永琳→高い競り合い 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★中里→忍法二段跳び 54 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→永琳が競り勝つ!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(パスカルがフォロー)(ルナティックスのスローイン)(アリスがフォロー)
≦−2→博麗連合ボールに。
【補足・補正・備考】
永琳は、スキル・蓬莱人により絶対に負傷しません。
永琳のダイスの合計が2の時、スキル・月のファンタジスタが発動し数値を12とします。
817 :
森崎名無しさん
:2015/10/10(土) 11:36:44 ID:???
★永琳→高い競り合い 56 (
ダイヤ10
)(
5
+
3
)=★
818 :
森崎名無しさん
:2015/10/10(土) 11:41:39 ID:???
★中里→忍法二段跳び 54 (
クラブ9
)(
2
+
6
)=★
819 :
森崎名無しさん
:2015/10/10(土) 11:43:45 ID:???
永琳が競り勝ち、ルナティックスの得点チャンスだ!
……と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
820 :
森崎名無しさん
:2015/10/10(土) 12:36:08 ID:???
フラグ回収技名が気になる…
乙でした!
821 :
森崎名無しさん
:2015/10/10(土) 13:16:56 ID:???
乙です。
ところで、
魔理沙「そ、そんなのって無いぜ! 私の夢の価値はゴールポスト168本分こっきりしか無いのかよ!」
なに、自分の能力が昆布1枚と同じと宣告されたはせ……マダオさんに比べればまだマシだwww
822 :
森崎名無しさん
:2015/10/10(土) 13:55:31 ID:???
たしかにポスト168本分はひどいかもしれない・・・
でも確実にどんなシュートも防ぐSGGP168本分だとしたら?
823 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/11(日) 23:17:15 ID:???
>>820
乙ありがとうございます。すみません、フラグ回収のアナウンスを忘れてました。次の分岐でアナウンスします。
名前は割と直球で、たすけてえーりんの強化版になります。
>>821
乙ありがとうございます。
ポストだって昆布だって世の中に貢献してるから…
>>822
リアルにポストが168本立ってたら普通に名ゴールキーパーになれると思います。
824 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/11(日) 23:19:50 ID:6P+Uz3ZE
★永琳→高い競り合い 56 ( ダイヤ10 )( 5 + 3 )=64★
★中里→忍法二段跳び 54 ( クラブ9 )( 2 + 6 )=62★
≧2→永琳が競り勝つ!
バァァァッ……! ――パシッ!
永琳「――悪いわね」
中里「……だ、駄目でゴザるか!?」
永琳と中里は互いに自らの最善を尽くして飛んだ。
その結果、純粋な跳躍力とポジショニングにおいて優れる永琳が順当に勝利した。
実況「輝夜選手のフィードを受けた、中盤右サイドでの競り合いは永琳選手が勝利!
前半19分、既に2点のリードを得ている中、ルナティックスが再びチャンスを掴みます!」
アリス「(……まずいわね。私達の陣形は4トップによる絶大な攻撃力を代償に、
中盤と最終ラインを実質的に放棄している。天子がオーバーラップから戻りきれない中、
守備に行けるのは私と衣玖、そしてDFの萃香と玄爺だけ。
しかしこの位置取りからして、八意永琳が右サイドを突っ走ると言うのなら、
私と衣玖の存在価値は薄くなる。だけど問題はMFのことだけじゃないわ……!)」
超モリサキ「萃香! 玄爺! 鈴仙をマークしろ!
もう一人のFW(佳歩)は……多少はフリーにしてしまっても構わん! 俺が止める!
それと中盤は『インビジブルデューパー』を一応警戒だ!
相手も疲労してるだろうが、撃ってこない可能性はゼロじゃないから、しっかりパスカットに向かえよ!」
萃香「へ〜い(DFが少ないってのは困るねぇ。普段は目立たないけど、
こういう時にFWをフリーにしてしまわないようにする為にも、せめて3人は欲しいトコなのにさ)」
衣玖「かしこまりました(私の負傷の事は当分無視されそうですね……。というか大丈夫でしょうか。
あの因幡佳歩という選手も、所属チームによっては不動のエースストライカーになれる程の実力はあった気が)」
825 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/11(日) 23:23:09 ID:6P+Uz3ZE
博麗連合は再び、自身の敷いた超攻撃的布陣のツケを支払う事を強いられていた。
MF、DFが足りない中、ルナティックスの豊富な攻撃陣に手広く備える事は困難。
超モリサキはそれでも数点に決め撃ちし、可能な限り最善と思われる指示を出してはいたが、限界はある。
鈴仙「(――来たわね。再び私達のチャンスが……!
バイタルエリア手前には私とてゐ、そして佳歩にパスカル君が上がっている。
その反面、博麗連合の守備はかなり手薄! 色々な攻め方が考えられるけれど、森崎も流石に全力で警戒してる。
ただ、私やてゐも割と疲れているのよね。試合はまだまだあるんだし、ペース配分を考えた方が良いのかしら……?)」
A:「師匠! このままドリブルで一対一を狙いましょう!」
B:「師匠、てゐに必殺パスでサイドチェンジです。『インビジブルデューパー』を狙います!」
C:「師匠、てゐに必殺パスでサイドチェンジです。もう一度『真実の友情』を狙います!」
D:「私に直接ください! 『マインドエクスプロージョン』で決めます!」
E:「佳歩がフリーです。試しに『ラビットテイル』を撃たせてみましょう!」
F:「佳歩がフリーです。ドリブル突破で一対一を狙わせてみましょう!」
G:「……ここは点を狙う必要はありません。一旦戻して、遅攻を狙いましょう」
H:その他 自由選択枠
鈴仙のガッツ:340/980
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*輝夜がセービングフラグを回収し、「たすけてみんな!(セーブ+10、キャッチ属性)200消費」を習得しました。
※「たすけてみんな!」では「(えーりんが)とめる!」は発動しません。
826 :
森崎名無しさん
:2015/10/11(日) 23:25:00 ID:jNOF/Nv2
E
827 :
森崎名無しさん
:2015/10/11(日) 23:25:54 ID:3R0U6ga6
E
828 :
森崎名無しさん
:2015/10/11(日) 23:31:30 ID:???
たすけてポストだと思ってた
829 :
森崎名無しさん
:2015/10/11(日) 23:52:44 ID:???
>>822
その質問は文字通り矛盾している
その前提だとあのシュートの価値はポスト一本もないという計算になる
830 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/11(日) 23:56:45 ID:6P+Uz3ZE
E:「佳歩がフリーです。試しに『ラビットテイル』を撃たせてみましょう!」
鈴仙「(……でも。私やてゐが疲れているという事は、博麗連合だってきっと同じ。
特に一度全力のセービングを放った森崎と、さっきカウンターシュートを撃ちかけた萃香さんについては、
後半に支障を来すレベルで、疲労が蓄積していてもおかしくはない!
だから、遅攻は相手にとっても有り難い筈よ。そして敵である私達は、その相手が嫌がる……)――速攻よ!」
永琳がボールを持つや否や、鈴仙は開口一番こう大きく叫んだ。
その声にさしもの永琳も驚いて鈴仙を見つめていぶかる。鈴仙はこう付け足した。
鈴仙「佳歩がフリーです。試しに『ラビットテイル』を撃たせてみましょう!」
永琳「主砲の一撃の次は、副砲の連射を狙う……と、いう訳ね。分かったわ。――佳歩!」
バシュウッ! パシッ!
佳歩「あ、ありがとうございます! 頑張りますっ!」
そこまで聞いて、永琳は鈴仙の意図を理解して佳歩に縦方向のパスを放つ。
これには中央のMFであるアリスや衣玖が追いつける筈もない。
果たしてボールはすんなりとバイタルエリア付近で佳歩が手に入れた。
――ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……!!
実況「さあ! ルナティックスはここで、ボールを佳歩選手に渡しました!
鈴仙選手と違ってこの試合そこまで消耗していない佳歩選手は現在フリー!
この位置からのミドルシュートが大きく期待されます!」
831 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/11(日) 23:59:41 ID:6P+Uz3ZE
玄爺「……!!」
萃香「おっ、次はこっちか。新進気鋭の選手と聞いているけど、ここは古参の私がいっちょ、締めてやろうかねぇ!」
超モリサキ「いや、萃香さん! ここは俺と玄爺がやる! アンタはフォローに備えてくれ!」
萃香「えーっ。お前さんも風情が無いねぇ。ここは若者対老人の熱い戦いを盛り立てるトコだろうに」
超モリサキ「――相手の狙いは恐らく、DF陣と俺の消耗がメインだからな。
俺が倒れた後、代理のGKが居なくなると困るだろ?
それに、そのナリで老人と言われてもなぁ……。俺が見るに、どっこいどっこいだぞ?」
萃香「そうかなぁ。私の方が若干背が高いと思うけれど。
……ま、分かったよ。その代わりここで決められたら、承知しないからなー?」
タッ……!
佳歩「(森崎さんは……さっきの『がんばりセービング・改』じゃなくてパンチングの構え。
そしてDFはパンチングのフォローに備えてか、玄爺さん一人だけ。
だけど、それなら全力の時なら無かった筈の隙を突く事だって可能な筈よ……!)
鈴仙さま。永琳さま。見ていてください! ――天まで駆けろ、『ラビットテイル』!」
グワアアアアアア……ッ!
――バッ、シィィィィィィン! ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!
佳歩「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええ〜〜〜っ!!」
実況「きた〜〜! 佳歩選手、やはりここはシュートに向かった!
自慢のフォームと脚の速さを活かした『ラビットテイル』で、博麗連合のゴールを一直線に狙います!!」
832 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/12(月) 00:00:53 ID:+EqeOY0s
超モリサキ「(来たか。……たしか、因幡佳歩とか言う名前だったか。
実力的には鈴仙よりも格下だろうが、俺は決して油断はせん。……止める!)」
グッ……! ――バッ!
先着3名様で、
★佳歩→ラビットテイル 59 ( ! card )( ! dice + ! dice )+(フリー補正+2)=★
★玄爺→ブロック 49 (! card)(! dice + ! dice)=★
★超モリサキ→パンチング 61 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。
【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(鈴仙がねじ込み)(パスカルがフォロー)(超モリサキがフォロー)
≦−2→博麗連合ボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→佳歩の「ラビットテイル」が博麗連合ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(鈴仙がねじ込み)(ルナティックスのコーナーキック)(衣玖がフォロー)
≦−2→博麗連合ボールに。
【補足・補正・備考】
玄爺のマークがダイヤで「ヘビーブロック」(+6、150消費)が発動します。
玄爺のマークがハートで「パワーブロック」(+4、100消費)が発動します。
森崎のマークがダイヤ・ハートで「するどいパンチング」(+3)が発動します。
833 :
森崎名無しさん
:2015/10/12(月) 00:01:35 ID:???
★佳歩→ラビットテイル 59 (
ハート9
)(
5
+
3
)+(フリー補正+2)=★
834 :
森崎名無しさん
:2015/10/12(月) 00:01:55 ID:???
★佳歩→ラビットテイル 59 (
スペードJ
)(
3
+
5
)+(フリー補正+2)=★
835 :
森崎名無しさん
:2015/10/12(月) 00:05:54 ID:???
★玄爺→ブロック 49 (
クラブ2
)(
4
+
2
)=★
836 :
森崎名無しさん
:2015/10/12(月) 00:06:00 ID:???
★玄爺→ブロック 49 (
ダイヤ4
)(
6
+
3
)=★
837 :
森崎名無しさん
:2015/10/12(月) 00:06:16 ID:???
★超モリサキ→パンチング 61 (
ダイヤ3
)(
3
+
1
)=★
838 :
森崎名無しさん
:2015/10/12(月) 00:07:23 ID:???
>超モリサキ「(来たか。……たしか、因幡佳歩とか言う名前だったか。
実力的には鈴仙よりも格下だろうが、俺は決して油断はせん。……止める!)」
油断いただきました〜!
ねじ込みだしこれは相手ガッツ無駄遣いで勝てるやろ
839 :
森崎名無しさん
:2015/10/12(月) 00:07:29 ID:???
よし!ねじ込みだ
840 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/12(月) 00:22:39 ID:+EqeOY0s
★佳歩→ラビットテイル 59 ( ハート9 )( 5 + 3 )+(フリー補正+2)=69★
★玄爺→ブロック 49 ( クラブ2 )( 4 + 2 )=55★
★超モリサキ→パンチング 61 ( ダイヤ3 )( 3 + 1 )+(鋭いパンチング+3)=68★
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして鈴仙がねじ込み
――シュウウウウウウンッ!!
超モリサキ「(パワーよりも速度を重視したシュートか。性質は新田の『隼シュート』に似ているが、
この局面で撃たせるだけあって、流石にシュートコントロールが洗練されてるな。嫌な所を狙いやがる!
だが――)そう何度も取らせるかぁっ!!」
グアッ、バチイイッ!
実況「森崎選手、佳歩選手がフリーで放ったシュートをパンチング!
しかし佳歩選手のシュートが手元でノビた事もあり、完全にはとらえきれない!
そのボールは低い軌道を描いて……!」
ポーンッ!
鈴仙「――私の、トコに来たわね……!」
実況「これは鈴仙選手にねじ込みのチャンスが到来です!!
鈴仙選手が零れた低いボールに動きを合わせました!」
萃香「こりゃあマズいか。――森崎、ここは流石に動かせてもらうよっ!」
バアッ!
超モリサキ「す、すまん。頼む!(後半さえなければ、『がんばりダイビング』で行きたいが。
このバランスを崩した状況でそれは無茶か? パンチングにはやや不安が残るんだがな……!)」
841 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/12(月) 00:23:41 ID:+EqeOY0s
実況「そしてそれを追いかけるのは、先ほどのシュートには参加しなかった伊吹萃香選手です!
小柄ですが鬼の中でも最強クラスのパワーを持った彼女の競り合いは超人級!
体力の制約があるからか、見たところ本気中の本気では無いようですが……!
それでも単身、圧倒的な存在感を放ちながら鈴仙選手に競り合っていきます!!」
鈴仙「ぐっ……!(萃香さんが居なければ、森崎がバランスを崩している今、有利に一対一に向かえたのに!
萃香さんの低いクリア力は、今の私のクリア力を上回っている。
運が良くないと競り勝つ事は難しいけど、ここはトラップに向かうべきかしら。
それとも――久しぶりの『マインドスターマイン』で、森崎を狙い撃つべきかしら……!)」
A:トラップして一対一だ!(鈴仙のトラップ:55)
B:このまま直接『マインドスターマイン』だ!(威力:60+1/4でGKにバランス崩しペナ)200消費
鈴仙のガッツ:340/980
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
842 :
森崎名無しさん
:2015/10/12(月) 00:24:57 ID:lwdZ1O02
B
843 :
森崎名無しさん
:2015/10/12(月) 00:25:07 ID:yg//QJNY
B
844 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/12(月) 00:37:52 ID:+EqeOY0s
B:このまま直接『マインドスターマイン』だ!(威力:60+1/4でGKにバランス崩しペナ)200消費
鈴仙「(……四の五の言ってる場合じゃないわね。ここは私の出来る全力でいくのよ!)……えーいっ!」
タッ! クルンッ! ポーン!
実況「鈴仙選手、一旦捕らえたボールを脚で空に上げて、そこから前転しつつのダイビングヘッドに向かいます!
これはもしや、久方ぶりの必殺ダイレクトシュート・『マインドスターマイン』が飛び出すのでしょうか〜!?」
萃香「成程、そう選んだか。若いねぇ。……だけど、私だってまだまだ負けちゃいないよ!」
バッ!
超モリサキ「(ハァ、ハァ……! くそっ。もう若干息が上がりかけてやがる。
こうなった以上、ここは防いで漸く及第点以下。決まりでもしたら、俺は大損だ。
――だが、この程度の逆境。乗り越えられないで、何が最強だ……!)うおおおおっ!!」
グッ……! ―――バアアアアアアアアアアッ!
実況「鈴仙選手のシュートに対し、萃香選手と森崎選手が同時に跳んだ!
何としてもこのシュートは止めてみせる。その面持で二人は鈴仙選手の戦いに挑みます!!」
鈴仙「……森崎! さっきの勝負では曖昧になっちゃけど。今こそもう一度引導を渡してあげるわ!
――爆ぜろ幻影! 幻爆『マインドスターマイン』ッ!」
バアアアアアアアッ!! バシュウウウウウウウン!!
845 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/10/12(月) 00:39:04 ID:+EqeOY0s
先着3名様で、
★鈴仙→マインドスターマイン 60 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★萃香→低いクリア 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★超モリサキ→パンチング 61 (! card)(! dice + ! dice)+(バランス崩しペナ-2)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。
【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(パスカルがねじ込み)(てゐがフォロー)(超モリサキがフォロー)
≦−2→博麗連合ボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→鈴仙の「マインドスターマイン」が博麗連合ゴールに炸裂する!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(パスカルがねじ込み)(ルナティックスのコーナーキック)(衣玖がフォロー)
≦−2→博麗連合ボールに。
【補足・補正・備考】
鈴仙のマークがダイヤで敵GKにバランス崩しペナ(−2)が発生します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
萃香はスキル・鬼の四天王により鈴仙のスキル・狂気の瞳を無効化します。
森崎のマークがダイヤ・ハートで「するどいパンチング」(+3)が発動します。
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