キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/01/10(日) 15:50:42 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで世界を救う為に努力する話です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【レイセン】鈴仙奮闘記33【アレアレオー】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1449152880/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠に並ぶ名選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
彼女は永琳の庇護下で実力を大きく伸ばし、幻想郷中の勢力が集まった大会でMVPを勝ち取った!
しかしその夜鈴仙は、自身の成長は永琳の計画であった事、その計画の副作用で
月に眠る大いなる厄災――「純狐」が八雲紫の身体を乗っ取り目覚めつつある事を明かされる。
そして、鈴仙は永琳に懇願される。このままでは蘇った「純狐」が世界を滅ぼしてしまう。
「純狐」の純粋なる狂気を止める者は、混沌たる狂気を溜め込んだ鈴仙以外に居ない。
だからこそ、鈴仙は次に紫が計画した大会――『幻想スーパーJr.ユース大会』に優勝し、
サッカーで、純狐に取り憑かれた八雲紫を倒して欲しい……と。
鈴仙は最初は戸惑いつつも、中山により自身の成長と覚悟を悟り、最後には永琳の願いを受け入れる。
そして鈴仙は、幻想郷の秩序の変革を狙う『プロジェクト・カウンターハクレイ』の一員として、大会に優勝することを誓った。
一方その頃、『プロジェクト・カウンターハクレイ』のGMを務める魅魔は、
幻想郷の各地を飛び回り、鈴仙と共に純狐と戦う残り14人の戦士達を集めるべく奔走していた。
出身も種族も全然違う、個性的な面々の中から、果たして誰が鈴仙の新たな仲間となるのか。
幻想郷から永らく姿を見せなかった悪霊の、人知れぬ奮闘記が始まった。
806 :
森崎名無しさん
:2016/02/07(日) 22:26:06 ID:???
★ブランコ→ブロック 51 (
クラブ2
)(
5
+
6
)+(人数補正+2)=
アレクセイ→ブロック 51 (
スペード10
)(
5
+
1
)+(人数補正+2)=★
807 :
森崎名無しさん
:2016/02/07(日) 22:26:07 ID:???
★ブランコ→ブロック 51 (
スペード4
)(
1
+
1
)+(人数補正+2)=
アレクセイ→ブロック 51 (
クラブJ
)(
6
+
6
)+(人数補正+2)=★
808 :
森崎名無しさん
:2016/02/07(日) 22:27:21 ID:???
★ミラ→ブロック 50 (
ダイヤ7
)(
6
+
3
)+(人数補正+2)=
キーガン→ブロック 52 (
ハート9
)(
4
+
2
)+(人数補正+2)=★
809 :
森崎名無しさん
:2016/02/07(日) 22:28:39 ID:???
★サルサノ→パンチング 55 (
ダイヤQ
)(
2
+
5
)=★
810 :
森崎名無しさん
:2016/02/07(日) 22:29:10 ID:???
★サルサノ→パンチング 55 (
スペード8
)(
5
+
4
)=★
811 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/07(日) 23:34:22 ID:QZtvLSis
★妖夢→未来永劫斬 60 ( スペード9 )( 3 + 5 )=68★
★ブランコ→ブロック 51 ( クラブ2 )( 5 + 6 )+(人数補正+2)=64*減衰!
アレクセイ→ブロック 51 ( スペード10 )( 5 + 1 )+(人数補正+2)=59★
★ミラ→ブロック 50 ( ダイヤ7 )( 6 + 3 )+(人数補正+2)=61
キーガン→ブロック 52 ( ハート9 )( 4 + 2 )+(人数補正+2)=60★
★サルサノ→パンチング 55 ( ダイヤQ )( 2 + 5 )=62★
≧2→妖夢の未来永劫斬がパルメイラスゴールを切り裂く!
一度のシュートで何度もキックを放つ事により威力を増幅させるのが、
私が一番最初に考えた必殺シュート、『未来永劫斬』。
このシュートは『ドライブシュート』や『メガロゾーンシュート』と比べてパワーこそ欠けていたが、
ことスピードの一点においては何よりも自信があった。
ギュウウウウウウウウウウウウウウン……!
アレクセイ「む、むぐううっ……!」
ミラ「み、見えん!」
キーガン「ここまでか……!?」
ブランコ「お、俺は諦めんぞ! ……でりゃっ!」
バッ……。バチッ!
――私のシュートはDF達に届かない。
辛うじてブランコが勘で飛び出し、威力を減衰させるのが精一杯の様子だった。
そして、それはGKの方を見ても同じだった。
サルサノ「くそっ! やっぱり俺は、モリサキのようには……!」
実況「サルサノ選手、必死に飛び出すも……だがとどかない! そして……!?」
812 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/07(日) 23:45:10 ID:???
ズバァァァァァッ! ――ピピィイイイイイイイイイイイイッ!!
サンパウロ 1 − 0 パルメイラス
実況「決まった〜〜〜! ゴ〜〜〜〜〜ル! 妖夢選手の『未来永劫斬』が、
パルメイラスのゴールに突き刺さりました!
新田選手の鮮やかなドリブルからの、妖夢選手の圧倒的シュート!
前半15分! これまで決定打が無かったサンパウロでしたが、
ここで漸く貴重な一点を挙げる事ができました〜〜〜!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
「ヨーム! ヨーム!」「まだまだいけるぞー!」「パルメイラス、もっとちゃんとしろー!」
新田「やったぁ! 流石姉御だ!」
ストラット「むしろ、ここで決められなかったらどうしようかと思ったがな」
翼「ま、魂魄さんの実力ならこの位当然だよね? 俺は信じてたよ!」ニコッ
サルサノ「……すまん!」
キーガン「お前だけの責任じゃない。俺だって同罪さ」
トニーニョ「――それを言えばヨームのフェイントを見破れなかった非はある。
が。俺は謝る気はない。それならば、次の好機を探るべく考えを巡らせる必要があるからだ」
ネイ「とはいえ、引き出しが少ないからやれる事は限られるけどな。
ま、それでも何とか捏ねてみせるのが、俺達の仕事なんだけどさ」
サトルステギ「ちっくしょー。早くシュート撃ちてぇー!」
813 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/07(日) 23:47:41 ID:???
妖夢「…………」
仲間達の歓声と敵達の嘆息を同時に聞きながら、私は無言でゴールを見つめていた。
――ゴールを決めて、一切の安堵や喜びが無かった訳では無い。
しかし私はこの時、意識してそうした安易な感情を捨て去ろうと努力していた。
妖夢「(まだだ……まだ、私は弱い。もっと点を挙げ、もっと活躍しなくては。勝たなくては……)」
私が出会った外界のプロサッカー選手は皆、
自分自身の生活、あるいは矜持を賭けてサッカーをしていた。
幻想郷におけるサッカーは、弾幕ごっこの代わりの、所謂『遊び』でしかなかったため、
こうした少年達との出会いは私にとって貴重な経験だった。
妖夢「(……彼らも、私と同じなのだろうか。私のように、内心では常に自身の弱さに怯え、
そしてそれを克服しようと必死になって、サッカーを続けているのだろうか……)」
私は彼らの横顔を見ながら、いつもこうした疑問を胸に抱いていた。
そして、終ぞこの疑問を投げかける事は出来なかった。何故なら、私は怖かったからだ。
もしも、彼らが自分とは違って、厳しい中にもサッカーの楽しみを見出していたとしたら。
……これまでに苦しんで築き上げて来た私の全てが、否定されてしまうような気がしたから。
814 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/07(日) 23:49:31 ID:???
*****
――ピィィィィィッ!
トニーニョ「……無理に攻める必要は無い。ゆっくりと組み立てていくぞ」
ネイ「了解。ま、そうするしかないな」
サトルステギ「マジかよ。俺は攻めたいんだけどなぁ〜。何とかなんねーの?」
オルヘス「んな事言われても。お前、ツバサをドリブルで抜けるのかよ?」
サトルステギ「あーあー! 聞こえない、きこえなーい!」
――それから、意外にも試合は前半終了直前まで膠着した。
パルメイラスのボールで始まったキックオフから、
トニーニョは再び遅攻を指示し、私達サンパウロも無理に追い立てる事はしなかった。
……体力の温存という観点もあるが。
その気になれば、いつでも止めを刺せるからという、翼君の意向もある程度含まれていたように思われる。
815 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/07(日) 23:50:39 ID:QZtvLSis
実況「さあ、サンパウロにパルメイラスも動かない中、前半も残り少なくなってまいりました!
追加点を奪って早々に決着を付けたいサンパウロ、前半最後に同点に追いつきたいパルメイラス!
果たして先に動きだすのはどっちだ〜〜〜!?」
先着1名様で、
★前半最後の展開→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→ロベルト(全裸)「ヒャッホーーーー! もう辛抱ならーーん!!」ロベルト乱入だ!
ダイヤ→妖夢がバイタルエリアでボールを持った!
ハート→翼が妖夢にロングパスを試みた!
スペード→オルヘスが中盤をドリブルで突破してきた!
クラブ→ネイとトニーニョが連続ワンツーで攻め込んで来た!?
816 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/07(日) 23:59:10 ID:QZtvLSis
……と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
皆さん、本日もお疲れ様でした。
817 :
森崎名無しさん
:2016/02/08(月) 00:13:54 ID:???
★前半最後の展開→
スペード4
★
818 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/08(月) 23:04:40 ID:xszMiGbI
★前半最後の展開→ スペード4 ★
スペード→オルヘスが中盤をドリブルで突破してきた!
――それは、前半終了直前の事だった。
既に戦意を喪失しているかのようにすら見えたパルメイラスは、
最後の最後で博打に打って出た。
トニーニョ「(中盤の突破率で言うなら、俺のパスやネイのドリブルで行く方が安全だ。
しかし、それで突破出来たとしてもDFの包囲網を掻い潜れるかは不明だ。
ならば――ここは今一度、相手の虚を突いてみせる!)……オルヘス!」
バシッ! タタタタタッ……ポムッ。
オルヘス「あ、ああ。出来るだけやってやるぜ!」
ダダダダダダッ!
実況「なんと! このまま消極的なパスワークを続けるかと思われたパルメイラスでしたが、
彼らはまだまだ諦めていない! サイドアタックと見せかけた中央突破で、
サンパウロFCの中盤をかく乱しに向かった〜〜!」
マウリシオ「そ、そっちかよー!」
ダダダダッ!
バビントン「マウリシオ、焦らないで。ここは僕と一緒に止めよう」
――タッ、ズザアアアアアアアアアアアアアアッ!
実況「そして、そのオルヘス選手に……サンパウロのMF!
マウリシオ選手とバビントン選手の両名が一斉にタックルへと向かった〜〜!」
819 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/08(月) 23:08:50 ID:xszMiGbI
先着2名様で、
★オルヘス→ドリブル 52 (! card)(! dice + ! dice)=★
★マウリシオ→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
バビントン→タックル 49 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→オルヘス、ドリブル突破。サトルステギに高い浮き球が渡る!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(サトルステギがフォロー)(トニーニョがフォロー)(翼がフォロー)
≦−2→サンパウロボールに。
【補足・補正・備考】
特になし。
820 :
森崎名無しさん
:2016/02/08(月) 23:09:25 ID:???
★オルヘス→ドリブル 52 (
ハートJ
)(
4
+
2
)=★
821 :
森崎名無しさん
:2016/02/08(月) 23:15:01 ID:???
★マウリシオ→タックル 51 (
ダイヤ6
)(
5
+
6
)+(人数補正+1)=
バビントン→タックル 49 (
スペード10
)(
2
+
4
)+(人数補正+1)=★
822 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/09(火) 00:02:58 ID:O8QTfcS2
★オルヘス→ドリブル 52 ( ハートJ )( 4 + 2 )=58★
★マウリシオ→タックル 51 ( ダイヤ6 )( 5 + 6 )+(人数補正+1)=63
≦−2→サンパウロボールに。
マウリシオ「それっ! ニッタなんかに負けて堪るか!」
ズザアアアアアアアアアアアアーーーッ、バシイイッ!
オルヘス「し、しまった!?」
実況「マウリシオ選手、ここで素晴らしいタックルを見せる!
年少ながらもトリッキーなプレイを得意とするマウリシオ選手でしたが、
今回のタックルは真っ直ぐで鮮やか! オルヘス選手からボールを奪い去ります!」
トニーニョ「……オルヘスが失敗したか。だが、まだ終わりでは無いぞ!」
タッ、ズザアアアアアアアアアアアアアアアッ!
実況「ですが、パルメイラスも無策では無い! オルヘス選手に控えていたトニーニョ選手がタックルに向かいます!
しかし、マウリシオ選手も全く物怖じする事なく、トニーニョ選手と正面から対峙して――!」
タッ、――ストンッ! バババババッ!
トニーニョ「……! こ、この不規則なステップ。――『スキルステップ』か!?」
マウリシオ「へへっ、当たり。でもま、やられてから気付くなんて。ちょっとトロいっすよ、先輩!」
シュンッ、シュパァァァァッ!
823 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/09(火) 00:05:34 ID:O8QTfcS2
実況「マウリシオ選手、一気に詰め寄って突破成功〜〜! トニーニョ選手相手に何たる大胆さ!
このまま一気に右サイドを突っ走っていきます!」
ストラット「よし、良くやったマウリシオ! それじゃヨウムの次は俺にでもパスを……」
マウリシオ「いや。ストラット先輩には悪いけど、ここは俺のプロの勘で、流れに乗り切るべきと読みましたよ!
それに。今こその俺の新必殺シュートの見せ場ってね!」
グワァァァッ!
ストラット「……全く。あっちのサトルステギを笑えないな。――おい、ヨウム! 俺達はねじ込みに向かうぞ!」
妖夢「……分かった」
ストラット君に倣うように、元々前線高めの位置に居た私はゴール前へと向かった。
ゴール前では先程の私の得点を再現するように、パルメイラスのDF陣がズラリと並んでおり。
対するマウリシオ君は元々得意げな顔をさらに明るくして、右脚を大きく振りかぶっていた。
マウリシオ「いくぜ! これが俺の新技――『ジョルトシュート』だ!」
バゴッ! ギュウウウウウウウウウンッ!
妖夢「これは――」
ストラット「……無回転シュート、か。パワー不足はアイツの弱点だったが、
敢えてそれには眼を逸らし、ひたすらに強みであるキックテクニックを磨いたか。
まぁ、これもアリと言えばアリか。 ――だが、これは失敗したな」
そして彼の新技を、私とストラット君の二人は大きな感動も無く眺めていた。
同じFWとして、彼が何故決まる前からこのシュートを『失敗』と評したかが、
私には何となく分かっていたからだ。
824 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/09(火) 00:10:20 ID:O8QTfcS2
ダダダダッ、――バッ!
キーガン「ハッ!」
バチイイッ! ……ポーンッ!
実況「ああ〜〜っと! マウリシオ選手が満を持して放った『ジョルトシュート』でしたが……!
少し蹴りだすタイミングを焦ったか、距離によって威力が僅かに減衰されて、DFに弾かれてしまいました!
ボールは高い軌道を描いてPA内へと飛んでいきます!」
妖夢「(ポジショニングが悪すぎたな。彼はFWでは無いとは言え、MFとしてももう少し切り込んでから撃つべきだった)」
マウリシオ「そ、そんなァ!?」
新田「へへへ。身の程を弁えずにシュートに行くんじゃないぜ!」
マウリシオ「ふんっ! 次は俺がお前よりも格上だって事を明らかにしてやるぜ!」
妖夢「(――このボールは……)」
冷静かつ客観的な反省をさて置いて、マウリシオ君が新田君と子どもの喧嘩を繰り広げる中、
私はキーガンによって天高く弾かれたボールを直視していた。
この軌道は――再び、私の方に来る。
サルサノ「み、皆……ヨ、ヨームが……!」
その事に真っ先に気付いたサルサノ君は、身構えながら(硬直しながら、と言った方が正確かもしれない)
仲間の復帰を待っているも――彼以外のDF陣は、先のマウリシオ君のシュートに向かったせいで不在。
今や私のダイレクトシュートを止め得るのは彼とゴールポスト位だった。
妖夢「(……棚ぼたではあるけれど。またシュートチャンスが訪れたか)」
825 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/09(火) 00:11:30 ID:O8QTfcS2
……私は勿論、このチャンスを無駄にする気はなかった。
こうした局面の為に、低いだけでなく高い浮き球に対しても最低限の技は磨いていた。
――とはいえ、今の局面ならば、球が低く落ちるのを待つ事もできそうだ。
サルサノと一対一で対峙した私は、このチャンスをどう結実させるかを考えて――。
A:高い浮き球で射抜く。『弦月斬』だ!(威力:58)120消費
B:低い浮き球で打ち砕く。『待宵反射衛星斬』だ!(威力:64)300消費
C:その他 素のボレーシュートをしたりストラットに渡す場合はこちらで
妖夢のガッツ:790/950
先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
826 :
森崎名無しさん
:2016/02/09(火) 00:14:50 ID:16Oqudhk
B
827 :
森崎名無しさん
:2016/02/09(火) 00:15:10 ID:5rkSB+2k
A
828 :
森崎名無しさん
:2016/02/09(火) 00:18:09 ID:OXyDNZp6
B
829 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/09(火) 00:30:58 ID:O8QTfcS2
B:低い浮き球で打ち砕く。『待宵反射衛星斬』だ!(威力:64)300消費
妖夢「(……愚問だ。ここは相手の希望共々、全力で打ち砕く!)」
バァァァッ! グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
実況「こ、この動きは……! 出た〜〜〜! 出ました! ついに出ました! 妖夢選手最大の大技!
これまで決定率100%を誇る最強のシュート! 『待宵反射衛星斬』です!
前半終了間際にて、サンパウロの銀色の死神が漸くその本領を発揮しました!」
幻想郷での大会では決定率0%だった私の必殺シュートは、
ここブラジルの地では絶対無敵の象徴として君臨していた。
その背景には当然、私のこれまでの血の滲むような修行の成果があると自負していたが、
それでも幻想郷とブラジルとでの評価の変わりように、我ながら少しだけおかしくなる。
銀色の死神も、かつての主人が聞いたらどう馬鹿にしてくるだろうか。
妖夢「(――邪念を捨て去れ。全ては剣の意志が導くままに……!)」
――ボールにインパクトを合わせながら、脳内に溢れるそうしたノイズを徹底的に排除する。
決める……では無い。このシュートは、間違い無く、決まるのだ。
それは自分の意思では無い。極度に磨き上げた精神が弾きだした、少し先の未来の結果に過ぎなかった。
ゴールキーパーの姿すら意識せずに、私はその妖刀の鞘を抜いた。
妖夢「――食らいなさい。『待宵反射衛星斬』……!」
ドッ……ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
バギュルルルルルルルルルルルルルルル……ゴオオオオオオオオオオオオオオオッ!
830 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/09(火) 00:32:53 ID:O8QTfcS2
先着2名様で、
★妖夢→待宵反射衛星斬 64 (! card)(! dice + ! dice)=★
★サルサノ→パンチング 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。
【シューター】−【キーパー】
≧2→妖夢の『待宵反射衛星斬』がパルメイラスゴールを切り刻む!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ストラットがねじ込み)(翼がねじ込み)(アレクセイがフォロー)
≦−2→パルメイラスボールに。
【補足・補正・備考】
特になし。
*この判定でねじ込みになった場合、無判定でねじ込んだ選手のゴールとなります。
831 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/09(火) 00:35:41 ID:???
……と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
皆さま、本日もお疲れ様でした。
832 :
森崎名無しさん
:2016/02/09(火) 00:50:31 ID:???
★妖夢→待宵反射衛星斬 64 (
クラブJ
)(
6
+
1
)=★
833 :
森崎名無しさん
:2016/02/09(火) 00:52:18 ID:???
★サルサノ→パンチング 55 (
クラブ3
)(
4
+
6
)=★
834 :
森崎名無しさん
:2016/02/09(火) 01:32:52 ID:???
乙なのです
妖夢さん……強く生きろ
835 :
森崎名無しさん
:2016/02/09(火) 22:45:13 ID:???
剣の意志に導かれた先が枠外とはなあ
836 :
森崎名無しさん
:2016/02/09(火) 23:16:16 ID:???
サルサノ「守護神より放たれし聖なる楯よ、今こそ魔の光を反らせ! シンクロ召喚! 禁忌ゲシュマイディッヒ・パンツァー!!」
トニーニョ「サルサノの超常現象だな。ヤツに必殺シュートを打つと、何故か高確率で枠外になる」
ネイ「あいつは、素の実力はレナート以下なんだけど、ゲシュマイディッヒがあるからな〜」
妖夢「うそでしょ…」
勝手に枠外シーンを作ってみた。サルサノの口上は、遊戯王とガンダムSEEDから。
837 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 00:24:10 ID:???
トリシューラはやめるのですボクたち!
838 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/10(水) 00:42:26 ID:???
こんばんは、今日はほんの少しになりますが更新します。
>>834
乙ありがとうございます。
この結果は妖夢でなくても泣きそうですねw
>>835
今後の展開を示唆しているのかもしれませんね。
>>836
サルサノ君は本編ではリオカップ前に戦力外通告を食らっていたので、
このスレでは活躍して欲しいと思っていましたが、こうした形で活躍するとは意外でしたねw
>>837
元ネタ分からず調べましたが、これ使えるならサルサノ君メオンよりは使えそうですね…
839 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/10(水) 00:43:41 ID:???
★妖夢→待宵反射衛星斬 64 ( クラブJ )( 6 + 1 )=71★
★サルサノ→パンチング 55 ( クラブ3 )( 4 + 6 )=65★
≧2→妖夢の『待宵反射衛星斬』がパルメイラスゴールを切り刻む!
※カードの合計が14で、かつマークが同じの為、枠外となります。
……私は間違い無く、自らの意思に、本能に、欲求に任せるまま、ボールを撃ち抜いた。
撃ち抜いた、筈だった。
バギュルルルルルルルルルルルルルルルッ!
サルサノ「――くっ、取れん……!」
ボールは文句なしの勢いと速度でGKのサルサノを抜き去った。
少なくとも、蹴り損じでは無い。しかし、私はここで強い違和感を覚えていた。
妖夢「(……勢いが衰えない。いや。――衰え、無さ過ぎる……!)」
ボールの弾道が伸びやか過ぎる。
私のシュートは明確な意思を持って、ゴールネットに収まるのを拒んでいる。
……まるで、ボール自体が生きているかのように。
――ゴオオオッ!
妖夢「……何故だ」
―――オオオオオオオオッ……。……ピッ、ピィィィィィィィィッ!
これがもし、真に我が剣の意志だと言うならば、一体この結果は、何を意味しているのだろうか。
それとも単に、剣の意志を読み切れない、私の未熟さ故の結果なのだろうか。
理由はともあれ、このシュートはゴールバーをも伸びやかに突き抜けて、徒花となって天を舞った。
慌てて鳴り響いた審判のホイッスルが、唖然とするスタジアム中に鳴り響いた。
840 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/10(水) 00:46:05 ID:???
実況「あ……ああ〜〜っ!? なんという事でしょうか!?
妖夢選手のシュートは、なんと、なんと……枠外!
ゴールバーを大きく外れて天高く飛び去っていきました!
前半終了間際で、パルメイラスのゴールキックです!!」
観客「わ、ワアアアアアアアアアアアアアアアアアア……!?」「な、なんだ……!?」「ここで宇宙開発かよ。ふざけんなー!」
「ヨームが失敗したのか!?」「マジかよ。絶不調だな!」「妖夢って案外た……いやよそう。俺の勝手な(ry」
……実況の戸惑いや観客の野次は気にならない。
ただ私は、何故自分のシュートが決まらなかったのか。それが不思議でならなかった。
妖夢「(……おかしい。私は強くなった。試合開始当初にあった緩みも、何度も自分を律して封じ込めた。
なのに。なぜ……どうして……!?)」
ストラット「……戻るぞ、ヨーム。ホイッスルが鳴るまで得点を諦めるな」
タッ!
明らかに狼狽していたのだろう、ストラット君がはっきりと厳しい声で私を叱咤する。
しかし、彼はそう言ったものの……残すはロスタイムのみとなった前半に、
ついぞ先程以上の得点機は訪れなかった。
トニーニョ「……まさしくこれは青天の霹靂だ。今の内に攻めるぞ、ネイ!」
ネイ「おうさ、トニーニョ!」
バシッ、バシッ、バシッ!
翼「へぇー。やるね、君たち。ちょっとだけ面白いよ?」ニコッ
新田「つ、翼さん。ニコッってやってる内にネイ達、通り抜けてますけど……」
841 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/10(水) 00:48:01 ID:???
ロスタイムの大半、私のお蔭でボールを得たパルメイラスは、
ネイとトニーニョの二枚看板をフルに活用してボールを中々手放さず。
ドトール「――これ以上、『ドライブシュート』は撃たせん!」
ズザアアアアアアアアアッ、バチイイッ!
トニーニョ「くっ……! まあ良い。……サトルステギッ!」
ドトールが辛うじてボールを奪えたのも束の間、
FWのサトルステギがボールをフォローして攻勢は途切れず……。
サトルステギ「オルヘス、景気づけだ! いっちょ高いの頼むぜ!」
オルヘス「……ああ。分かった!」
バシイッ!
サトルステギ「ようし。やっと一発目か。そーれ、『ダイナマイトヘッド』ォ!」
バッ、グワァァァァァァッ……!
アマラウ「って、させるか! ――『コンドルクリア』ーーーーっ!」
グルンッ、グワッシャアアアアアアンッ!
――アマラウ君が最後に根性のコンドルクリアでサトルステギを止めた時点でもう手遅れ。
クリアされたボールが敵陣に着くや否や、審判は口に付けたホイッスルを大きく鳴らし――。
ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ……!!
842 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/10(水) 00:55:06 ID:???
実況「お〜〜っとここでホイッスルだ! 前半が終了して1−0!
パルメイラス、試合開始当初は総崩れすら危惧されており、
確かに試合開始直後はサトルステギ選手の独断専行もありましたが。
しかし、彼らもまた誇り高きプロの卵! 懸命にボールを繋ぎ、点差を抑えました!
サンパウロもまだまだ余力を残しているとはいえ、パルメイラスにも期待できそうです!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
妖夢「(……惨めだ)」
スタジアムの多くは、このやや予想外のスコアに驚きながらも歓迎の意を表していたが。
――少なくとも私にとっては、当初の想定よりも大きく不本意な結果で、
ひとまず試合の前半戦を終える事となった。
サンパウロ 1 − 0 パルメイラス 前半終了!
843 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/10(水) 00:59:44 ID:???
〜サンパウロ・ロッカールーム〜
ロベルト「……俺からは、特に何も言う事は無い。いや、言う必要は無いと考えている。
後半は、各自自身が持つ課題が何で、解決するにはどうすべきかを考えて行動しろ」
……ハーフタイムが始まり、ロッカールームで待っていたのは監督の冷やかな一声だった。
サングラス越しに隠れた視線からは表情が読み取れないが、
これだけの実力差がありながらも、1点のリードしか奪えていない現状に怒っている事は明らかだと私は思った。
翼「――さて。ロベルトはそう言っているけれど。俺達は少しだけミーティングをしようか。
前半のどこが良くて、どこが問題だったかを各自で考えて、少し意見交換してみよう」
黙して何も語らぬロベルト監督を引き継いで、翼君がハーフタイムミーティングの指揮を執った。
サッカーにおいては時折狂気を見せる彼だが、少なくともおおよその日常生活においては、
彼は石崎君が褒め称え、新田君が頷くような模範的な好青年である事は間違いない。
今この場においても、口調や雰囲気は落ち着いているように見えた。
妖夢「………………」
――そして、この場で最も落ち着かないのは恐らく私だった。
私の脳裏にはまだ前半最後のシュートミスが色濃く残っていた。
弱さを自覚し、努力してそれを封じ込めてもなお、こうして吹き出る私の迷い。愚かさ。未熟さとも言うべきか。
……それらが最後のシュートを枠外へと追いやったと思うと、私は自分自身が情けなくなる。
妖夢「(――駄目だ。私は、強くなければならないのに……)」
844 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/10(水) 01:06:17 ID:5CRQTP4U
――弱い。
如何に封じ込めようともどこかから現れて、自分の心を支配しようとするこの二文字。
それから逃れようと、私は試合前のように思考を研ぎ澄ませようとするが……。
ぐちゃぐちゃに凝り固まった頭の中は、どう頑張ってもクリアになりはしなかった。
翼「……じゃあ、まずは皆の意見を聞こうかな。皆は、この前半戦で何か気付いた事はあるかい?」
そして……翼君が優等生的な声で全員に対してこう呼びかけた時。
弱さに抗い続けていた私は――つい衝動的に、こんな行動を取っていた。
A:「……まずは、私の失態について謝罪させて欲しい」大きく頭を下げた。
B:「……それよりも、後半戦にどう攻めるべきかを議論しよう」前では無く先を見据える事にした。
C:「……どうして、どうしてこうなった……」自身への怒りと動揺に震えていた。
D:「………………」言葉が出ないが、目頭が熱くなって来た。
E:「サルサノ君。彼は常人には判断できない力を持っている。要注意だ」サルサノが凄かった事にする。
先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
845 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/10(水) 01:07:53 ID:???
…と、言ったところで今日の更新はここまでです。
後半戦はもう少し早い展開になると思います。
皆さま、本日もお疲れ様でした。
846 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 01:10:00 ID:UiC0Lo06
C
847 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 01:33:30 ID:J1xvc4B2
E
848 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 01:56:25 ID:T743l/KM
A
849 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 03:42:56 ID:+IBMsukg
E
850 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 04:03:55 ID:???
もはやネタ...
851 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 10:15:51 ID:???
こんなのより二回り弱いって評価されてるネイっていったい
852 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 10:22:48 ID:???
周囲びっくりするだろうな。
853 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 10:39:56 ID:???
三行で分かる前半まとめ
翼、ニコッしてる間に抜かれる
妖夢さんは、やっぱり大したこと(以下略)
サルサノ、まさかのゲシュマイディッヒをシンクロ召喚
854 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 11:14:47 ID:???
見える!
イヌカマッセ共和国でヒドラさん(笑)とコンビを組む妖夢の姿が!
855 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 12:33:11 ID:???
うどんちゃん嫁なら仕方ない
856 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 15:15:37 ID:???
魂魄さんががんばってくれないと評価した翼も慕ってる新田も偵察に来たマスターも下に見られたネイもみんな立場を失う
857 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 17:26:14 ID:???
ヒドラ(笑)のように人気投票で上位を狙うつもりだったのなら大成功だな。
これでキャラ付けは真に完成された。
858 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 18:03:45 ID:???
妖夢(鈴仙……こんなとき貴方ならどうする?)
妖夢(そうだ……! 昔の鈴仙ならともかく、今の鈴仙ならうつむかず、きっとこうするはずよ)
妖夢「サルサノ君。彼は常人には判断できない力を持っている。要注意だ」
妖夢(サルサノが凄かった事に!)
鈴仙「おいこら待て」
乙なのです
859 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 19:36:23 ID:???
レナート「ゴールポスト様に祈りを捧げるぞ!」
メオン「ツバサ、ドライブシュートでこい!」
サルサノ「シンクロ召喚!禁忌ゲシュマイディッヒ・パンツァー!!」
ゲルティス「ファイアーシュートが決まる確率、50%…」
ネタキーパーの宝庫かよ
ブラジルサッカーの将来がすっごく不安です……
860 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 19:55:07 ID:???
妖夢「いや…これは何かの間違いだ…そうだ夢……」
861 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 20:00:32 ID:???
翼も結構やらかしているんだよな
開始早々反則かましたり、ニコッってやってる内にネイ達に抜かれたり
862 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 20:26:37 ID:???
反則はともかくニコッの奴は判定無しのギャグだし妖夢さんとは格が違うよ
863 :
森崎名無しさん
:2016/02/10(水) 20:34:46 ID:???
空気なスト様の事も思い出してあげて下さい……
864 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/11(木) 01:19:32 ID:???
こんばんは、今日も少しだけですが更新します。
>>853
まとめありがとうございます。サルサノ君が予想以上に大活躍でしたw
>>858
乙ありがとうございます。森崎とかならやりそうですね。
>>859
キーパー以外にもボールと会話してる人とか鰻マニアな人とかリベリオとかいるし、
世界トップクラスのヤバい人材揃いだと思います>ブラジルサッカー
>>861-862
翼君ももう少しは判定で活躍して欲しいですね。
>イヌカマッセ共和国について
想像以上にアレな展開になっちゃいましたね…w
ま、まあ妖夢さんはこれから精神的に成長するから…(震え声)
865 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/11(木) 01:20:57 ID:???
E:「サルサノ君。彼は常人には判断できない力を持っている。要注意だ」サルサノが凄かった事にする。
……後から振り返って。私はこの時自分がどんな事を口走っていたか記憶になかった。
兎に角混乱して、怖くて、弁解しないといけないと思って。
だけどその一方でそんな弱さを出してはいけない、普段通り、強い私であろうと思って――。
妖夢「サルサノ君。彼は常人には判断できない力を持っている。要注意だ」
――そんな、的外れで無責任で。そして意味不明な事を口走っていた。
言うまでも無く、取り得るべき最悪の選択肢だった。
サンパウロメンバー「「「「…………………」」」」」
そんな私の失言を、メンバーはまず驚きを持って聞いていた。
普段の――サンパウロに来てからの私は、こうした迂闊な発言はまずしない。
冷静沈着で自他に厳しい鉄の少女のイメージと、今の放言との間にはそれだけのギャップがあった。
暫くの間、嫌な沈黙が続いて。
妖夢「……ぁ。いや。その……これは……」
私は半分素に戻って、慌てたように発言を訂正しようとしたが……。
その発言を遮るように、メンバーの誰かがこう言った。
866 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/11(木) 01:22:08 ID:1zs2GoEs
先着1名様で、
★サンパウロメンバーの反応→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→ロベルト「良く気付いたな。奴は裏ブラジルサッカー界の重鎮…皆も気を付けろよ」当たりだった。
ダイヤ→新田「あ、姉御! 大丈夫ですか!?」新田が心配してくれた。
ハート→バビントン「……えっと。確かに攻め切れなくて、精神的にキツい試合だったね」バビントンがフォローしてくれた。
スペード→ストラット「おい。いい加減にしろよヨウム!」ストラットが怒った。
クラブ→翼「はぁ〜あ。君にはちょっとガッカリだよ、魂魄さん?」ニコッ! 翼が笑顔で失望していた。
867 :
森崎名無しさん
:2016/02/11(木) 01:24:44 ID:vqSSVlwE
★サンパウロメンバーの反応→
ハート7
★
868 :
森崎名無しさん
:2016/02/11(木) 01:24:56 ID:???
★サンパウロメンバーの反応→
ハートQ
★
869 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/11(木) 01:26:47 ID:1zs2GoEs
……と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
後半戦は、前半戦をよりシュート判定中心にした感じの、ダイジェスト風にしようかと思っています。
(本スレで言うとグレミオ戦後半みたいなイメージ)
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
870 :
森崎名無しさん
:2016/02/11(木) 01:27:57 ID:???
さすバビ うどよめ
871 :
森崎名無しさん
:2016/02/11(木) 10:39:48 ID:???
あとでバビ様とうどんげに菓子折り持って挨拶に行けよな!
872 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/12(金) 00:29:11 ID:BhoVtDvQ
★サンパウロメンバーの反応→ ハート7 ★
ハート→バビントン「……えっと。確かに攻め切れなくて、精神的にキツい試合だったね」バビントンがフォローしてくれた。
バビントン「まあ。ヨウムさんの言いたい事は、僕にもよく分かるよ」
この爆発寸前の空気を変えてくれたのは、普段こうした場では積極的に発言しないバビントン君だった。
彼は私の失言の意図を好意的に解釈した上で、ミーティングが建設的に進むよう企図してくれた。
実際、この彼の発言で明らかに失望の笑顔を見せていた翼君もその発言を受けて、
翼「そうだね。組織においては個人の糾弾よりも、なぜ失敗が起きたのかの原因究明が大事だもんね。
ごめんよバビントン君、俺、キャプテンなのにそんな基本的な事を忘れてたよ」ニコッ
本来ならば私を糾弾しようと考えていた事を示唆しつつも、普段通りの爽やかな笑顔に戻った。
翼君がこのチームに来るまで、長らくトップ下を一任されていたバビントン君。
彼に対して、翼君は強い敬意を払っていた。
妖夢「……その。フォロー、ありがとう」
私は顔を真っ赤にして冷や汗を掻きながら、しかし辛うじてそう言える事は出来た。
そして内心で彼に詫びた。……今まで、少し頼りないとか思ってしまっていて、申し訳なかった。
彼は肝心な時にはしっかりと前に踏み出せる男だった。
バビントン「気にしないで。僕は勿論、ヨウムも……恐らくツバサやストラットだって。
――何時もどこでも完璧な選手なんて居ないんだ。そして、だからこそ僕達仲間が居る。
だから、こういう時はお互い様だよ」
873 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/12(金) 00:30:42 ID:BhoVtDvQ
彼は私に向かって、小声でそう言ってくれた。
これもまた、日ごろ孤立して気を張っていた私を気遣っての発言であるに違いなかったが――。
この発言については、私は内心では頷く事が出来なかった。
妖夢「(――でも。それでも私は強くありたい。完璧でありたい……)」
完璧な選手なんてどこにも居ない。完璧でなくても仲間が居てくれる。
それは間違い無く正論だった。恐らく、私の親友もそう同じ立場ならそう言ってくれただろう。
しかし、だからこそ――私はその彼の暖かな言葉が恐ろしかったのだ。
妖夢「(だって、私は弱いから。そうやっていると、すぐにまた仲間に甘えて、依存して。
そうして、仲間の足を引っ張ってしまう。迷惑を掛けてしまう。
――私はもう、そんな事をしたくない。仲間に、主人に、親友に、甘えたくない……!)」
バビントン君の言葉に助けられる一方で、
内心では彼の言葉に反対する私は何という恩知らず、恥知らずなのだろうか。
しかし、そう思いはしたにせよ、頑固な私は自身の考えを変えようとはしなかった。
……正確には、変える事が出来なかった。
874 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/12(金) 00:34:22 ID:???
翼「――他には誰も意見が無いかな?」
それから何事も無かったかのように、翼君は皆の意見が無い事を確かめた上で、こう続けた。
翼「……あの魂魄さんがそう言いたくなるほどに、俺達は全体的にパルメイラスに攻めあぐねていた。
これは、彼女だけでなくチーム全体で彼らを侮っていた節があったのかもしれないね。
実際、ネイとトニーニョのコンビプレイは、俺ですらカット出来なかった。あれは想定以上の練度だったよ」
石崎「てことは、後半はもっと全力で行け、ってことか?」
石崎君の問いかけに、翼君は満面の笑みで頷いた。
翼「――簡単に言えばね。フォーメーション自体に問題は無さそうだったから、
後は個々人の意識を変える事。後半戦は最悪1、2点失点しても良い。
その代わり、一気に攻め上がってみよう。色んな攻撃パターンを試してみよう。
だけど一番大事なのは最初にも言ったように意識だよ。
怯えず、ひるまず、ポストや枠外を恐れず、どんどんシュート数を増やしていこう!」
……この意見に、サンパウロメンバーで反対する者は居なかった。
ロベルト「……分かった。翼、後はお前がやりたいようにやってみろ」
そしてそれは、選手の自主性を重視するロベルト監督の同意が取れた事に等しかった。
私の失言から始まったミーティングは最終的に、後半戦の攻撃意識を高めるという事で結論を得た。
――当初からずっと頼ってはいけないと誓っていた筈の、私の『仲間』による力添えのお蔭で。
妖夢「(……もうこれ以上、誰かに迷惑を掛けたくない。これ以上、ミスはしない。後半戦は、完璧に決める!)」
そしてこの時の私は、これまで以上の完璧を誓っていた。
何時もどこでも完璧な選手が居ないならば、私がその最初の選手になってみせる。
バビントン君の言葉がこうして私の頭に歪んで届けられた中。……後半戦は、間もなく始まろうとしていた。
875 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/12(金) 00:41:39 ID:BhoVtDvQ
――と、言ったところで、短いですが今日の更新はここまでにします。
後半戦の展開を書くにあたって、事前に判定をしたいと思います。
先着2名様で、
★妖夢の活躍→! card★
★その他サンパウロメンバーの活躍→! card★
と書き込んでください。
妖夢の場合、ダイヤで3発、ハート・スペード・クラブで2発シュートを撃つ機会があります。
(ただし、クラブの場合、シュート2発の内1発はダイレクトシュートになります。
クラブAの場合、2発中1発が強制的にポストになります。)
その他メンバーについては、それぞれの背番号に応じた選手が特に活躍します。
ただし、Q、Kが出た場合は、翼がおいしい所を持っていきます。
>>870
実際バビントンの主張は、鈴仙がしそうな主張と似てるかもしれませんね。
>>871
挨拶には行くと思います。でも内心で何か勘違いしちゃってるのが今の妖夢さんだと思います。
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
876 :
森崎名無しさん
:2016/02/12(金) 00:46:06 ID:???
★妖夢の活躍→
ハート9
★
乙なのです
877 :
森崎名無しさん
:2016/02/12(金) 01:07:47 ID:???
まさかこのバビントン、別世界の鈴仙と結ばれてるんじゃ……
果たして?→
クラブ2
878 :
森崎名無しさん
:2016/02/12(金) 01:34:03 ID:???
完璧目指すなら負けたら自害する掟を自らに課さないと
879 :
森崎名無しさん
:2016/02/12(金) 01:34:59 ID:???
★その他サンパウロメンバーの活躍→
ダイヤK
★
880 :
森崎名無しさん
:2016/02/12(金) 09:04:47 ID:???
なんだかんだで翼君は翼君なんだなって
881 :
森崎名無しさん
:2016/02/12(金) 10:10:19 ID:???
似蛭田妖「完璧に見えるものほど、意外に脆いものなんだぜ」
なぜか奇面組の似蛭田のセリフが浮かんだ
882 :
&
◆bKGLVse38s
:2016/02/13(土) 00:15:32 ID:???
すみません、今日も付き合いでしこたま飲まされたので、更新をお休みします。
883 :
森崎名無しさん
:2016/02/13(土) 18:20:49 ID:???
乙です、肝臓大事にね!
884 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/13(土) 22:50:20 ID:sFYZ2In+
こんばんは、漸く回復したので更新再開します。
>>876
乙ありがとうございます。
>>877
危うくクラブAでしたね…w
クラブAだったら別世界で結ばれたけど別れた設定になってたかもですw
>>878
完璧超人だったら自害してますが、妖夢は完璧を目指してるだけで完璧にはなれようが無いですね。
>>880
美味しい所を取っていきましたねw
>>881
その辺りは妖夢関係のテーマにしていこうと考えていますね。
>>883
お気遣いと乙ありがとうございます。最近付き合いが多くて大変でした(コミュ障)
885 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/13(土) 22:52:27 ID:sFYZ2In+
★妖夢の活躍→ ハート9 ★
→2発シュートチャンス!
★その他サンパウロメンバーの活躍→ ダイヤK ★
→翼が活躍!
*シュートについて。
後半ではシュート判定以外を省略するため、どれだけ全力でシュートを撃っても、
妖夢のガッツは枯渇しないこととなるので、選択肢無しでこちらで撃つシュートを決めようと思います。
(具体的には、未来永劫斬・改を1発、待宵反射衛星斬を1発にしようと思います)
――ピィィィィィッ!
そして後半戦が始まった。
翼「さあ皆、どんどんプレスを掛けて行こう!」
サンパウロメンバー「「「「「おう!!」」」」」
ダダダダダッ、ズザアアアアアアアアアアッ! バシイイッ!
オルヘス「く、くそっ……」
ストラット「俺でも弾けるレベルとは。ドリブラーとして失格だな」
それは、前半戦の奮闘で淡い希望を抱いたパルメイラスにとって、絶望的な30分となった。
サンパウロメンバーは前半戦とは打って変わってパルメイラスの遅攻を許さず、
一旦ボールを受け取っていたオルヘスがボールを零した事から始まり。
886 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/13(土) 22:54:00 ID:sFYZ2In+
翼「ナイスだよ、ストラット!」
パシッ!
ネイ「ツバサ・オオゾラ! 今日こそはお前の首を頂戴してやるぜ!」
トニーニョ「前半戦を見る限り、今日のお前はパッとしない。俺達二人掛かりを攻略できるか!」
翼「ああ、できるね。だって君たち、連続ワンツーは上手だったけど、タックルはそこまでじゃないもの。
この程度だったら――!」ニコッ
ガシッ、ポーーンッ!
実況「翼選手、ギリギリまで引き寄せてからの『クリップジャンプ』で、
ネイ選手とトニーニョ選手を一発で抜いてみせた〜〜!」
翼「(さてと……ストラットが前半シュートを撃っていないのも気になるけど。
ここはメンタル面に関する様子見兼、場合によっては最後通牒という事で……)
――ここは、魂魄さんにもう一度だけ撃って貰おうかな!」
グワァッ、バシュウウッ、バギュルルルルルッ!
ゲレーロ「『クリップジャンプ』の次は『ドライブパス』!?」
リンコン「くそーっ! 前からだけど、本当に技の宝庫だぜ、こいつ!」
――一度目のシュートチャンスは後半直後に来た。
いよいよノリに乗って来た翼君の鋭いパスを、私はバイタルエリア前で受け取って。
妖夢「(……翼君、私を試しているのか。ならば上等、次こそは完璧に決めてみせる!)」
私は、翼君のその意図を直観で嗅ぎ取り。――そして、改めて神経を研ぎ澄ませて右脚を振りかぶった。
887 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/13(土) 22:55:02 ID:sFYZ2In+
妖夢「(敵のDFは1点目の時と同じく4名。だけど、体力的にはまだ余裕がある。
ならば、ここは――!)――行くぞ。これが私の剣術が奥義。『未来永劫斬・改』だーーーーっ!」
グワァァァァァッ! バッ……ゴオオオオオオオオオオオオンッ!
キーガン「……来た! さっきよりも強い!」
サルサノ「……………!!」
先着4名様で、
★妖夢→未来永劫斬・改 63 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ブランコ→ブロック 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
アレクセイ→ブロック 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
★ミラ→ブロック 50 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
キーガン→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
★サルサノ→パンチング 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。
【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ストラットがねじ込み)(翼がねじ込み)(サルサノがフォロー)
≦−2→パルメイラスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→妖夢の未来永劫斬がパルメイラスゴールを切り裂く!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ストラットがねじ込み)(翼がねじ込み)(パルメイラスのゴールキック)
≦−2→パルメイラスボールに。
【補足・補正・備考】
この判定でねじ込みになった場合、無判定でねじ込んだ選手のゴールとなります。
888 :
森崎名無しさん
:2016/02/13(土) 22:56:37 ID:???
★妖夢→未来永劫斬・改 63 (
クラブ7
)(
2
+
5
)=★
889 :
森崎名無しさん
:2016/02/13(土) 23:07:11 ID:???
★ブランコ→ブロック 51 (
クラブ8
)(
4
+
2
)+(人数補正+2)=
アレクセイ→ブロック 51 (
クラブ3
)(
1
+
1
)+(人数補正+2)=★
890 :
森崎名無しさん
:2016/02/13(土) 23:07:36 ID:???
★ブランコ→ブロック 51 (
ダイヤJ
)(
5
+
4
)+(人数補正+2)=
アレクセイ→ブロック 51 (
スペード4
)(
1
+
4
)+(人数補正+2)=★
891 :
森崎名無しさん
:2016/02/13(土) 23:11:12 ID:???
★ミラ→ブロック 50 (
ダイヤ7
)(
1
+
4
)+(人数補正+2)=
キーガン→ブロック 52 (
ダイヤ6
)(
6
+
4
)+(人数補正+2)=★
892 :
森崎名無しさん
:2016/02/13(土) 23:20:16 ID:???
★サルサノ→パンチング 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
893 :
森崎名無しさん
:2016/02/13(土) 23:21:32 ID:???
★サルサノ→パンチング 55 (
クラブ8
)(
5
+
5
)=★
894 :
森崎名無しさん
:2016/02/13(土) 23:21:49 ID:???
★サルサノ→パンチング 55 (
スペード2
)(
6
+
3
)=★
895 :
森崎名無しさん
:2016/02/13(土) 23:22:24 ID:???
★サルサノ→パンチング 55 (
クラブ9
)(
3
+
5
)=★
896 :
森崎名無しさん
:2016/02/13(土) 23:30:09 ID:???
サルサノさん人気すぎィ!
897 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/14(日) 01:53:56 ID:eWdRcQZ2
*書き忘れてましたが、妖夢の『未来永劫斬・改』には吹き飛び係数2があります。
結果にて修正します。
★妖夢→未来永劫斬・改 63 ( クラブ7 )( 2 + 5 )=70★
★ブランコ→ブロック 51 ( クラブ8 )( 4 + 2 )+(人数補正+2)=59*吹き飛び!
アレクセイ→ブロック 51 ( クラブ3 )( 1 + 1 )+(人数補正+2)=55★*吹き飛び!
★ミラ→ブロック 50 ( ダイヤ7 )( 1 + 4 )+(人数補正+2)=57*吹き飛び!
キーガン→ブロック 52 ( ダイヤ6 )( 6 + 4 )+(人数補正+2)=64★*吹き飛び!
★サルサノ→パンチング 55 ( クラブ8 )( 5 + 5 )=65★*吹き飛び!
≧2→妖夢の未来永劫斬がパルメイラスゴールを切り裂く!
カッ! カカカカカカカッ、ドカッ!!
シュートを放った瞬間即時に、私は同程度の蹴りをボールに対して叩きこむ。
一秒間に16回。ブラジルでの修行で身に着けた脚力と瞬発力を持って放たれたそれは、
かつての『未来永劫斬』には無い強烈なパワーを含んでいた。
ブランコ・アレクセイ・ミラ・キーガン「ぐわああああああああーーっ!」
ドゴン! バゴッ、ドガバギドゴッ!!
――パルメイラスのDF陣は例外なく吹き飛ばされた。
パルメイラスで随一のブロッカーであるキーガンですらも、それは同じだった。
私のシュートは、彼らが防げる次元を大きく超えていた自負があった。
サルサノ「き、奇跡よ……!?」
898 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/14(日) 01:55:06 ID:eWdRcQZ2
サルサノはもはや、奇跡に頼るしか無かった。
先程のような枠外を期待しつつ、目を閉じてパンチングに飛び出す。
幸運にも方向は正しかったが、方向が正しいだけだった。
ドゴオオオオオオオオオオッ!
実況「サルサノ選手、ふっとばされた〜〜〜!!」
――爆音と共に、実況が彼の健闘の結果を短く告げる。
……見る間でも無く、決まっていた。
――バシュッ!
……ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
サンパウロ 2 − 0 パルメイラス
899 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/14(日) 01:56:08 ID:eWdRcQZ2
実況「決まった〜〜! ゴ〜〜ル! サンパウロFCが後半早々に2得点目!
ゴールを挙げたのはサンパウロ期待のストライカー、魂魄妖夢選手!
前半の立ち上がりでは不安もありましたが、後半では持ち直しました!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
「ヨーム! ヨーム!」「良くやったー!」「次はストラットだー!」「いや、ツバサだ!」
妖夢「……良かった」
私はゴールを喜ぶ事よりも、失敗しなかった事について、内心で胸を撫で下ろしていた。
完璧な選手には失敗などあり得ないのだから、本来は胸を撫で下ろす事もしないだろうが、
……私はその点、まだ弱かった。
翼「魂魄さん。漸く本調子になってくれたね。
前半戦は正直心配だったけど、やっぱり俺の思い過ごしのようだったよ」ニコッ
翼君が私に近寄り、朗らかに手を掲げたため、私は事務的にハイタッチをした。
妖夢「――申し訳ない。これからは精神的なコンディションについても注意していく」
翼「そうだね。これからリオカップまで戦いは長いんだ。もう、二度と同じ事はしないようにね」
ニコッ。
翼君は、普段通りの瞳孔が開ききった狂気の笑みで頷きかけて。
……キックオフ前、最後に彼はこう告げた。
翼「さ。魂魄さんが大丈夫なのは確認できたし。……これからは、俺もちょっとは目立っても良いかな」
900 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/14(日) 01:59:07 ID:eWdRcQZ2
*****
――ピイイイイイイイッ!
……キックオフ前の発言を、翼君は見事に実行してくれた。
2−0となったパルメイラスのキックオフ、ネイが左サイドを切り込もうとするが、
それを翼君が私のポジションにまで割り込んで来てカット。
翼「さーて。俺もゴールしたいけど……まずはストラットかな?」
タタタタッ、バシュッ!
ストラット「遅すぎだぜ、ツバサ!」
グワァァァァァッ! ……グルンッ! バシュウウウウウウウウッ!
サルサノ「――これが、才能の壁というのか……!?」
そのまま私そっちのけで左サイドを駆け上がった翼君が、
ストラット君に高いセンタリングを出して、ダイレクトに『オーバーヘッドキック』。
これにはサルサノは飛び出しで対応したけれど、ストラット君のキック力は私以上。
彼は呆気なくもボールを掴む事ができず、そのままゴールネットを揺らす羽目となった。
サンパウロ 3 − 0 パルメイラス
901 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/14(日) 02:00:32 ID:eWdRcQZ2
――ちなみに、ストラット君はここから更にもう1ゴールを挙げた。
後半12分に、ネイとトニーニョが自慢のパスワークで中盤を突破するも、
最終ラインをどうしても越えられず、ドトール君のタックルでボールを奪われてからだった。
ドトール「……バビントン。頼む!」
バシッ……!
バビントン「分かった。僕なりにやってみるよ!」
ゲレーロ「――させん! ここで止めてもう一度ネイ達に繋いでやる!」
タタタタッ……!
バビントン「……それっ!」
グワァッ、バゴオオオオッ!
――ドトール君はバビントン君にボールを繋ぎ、
バビントン君は後続のゲレーロを抜いてロングパスを放った。
咄嗟に放ったパスだったけれど、その精度は高くてゲレーロは追いつけない。
果たして、そのパスの受け手となったのは――ストラット君だった。
ストラット「よし! ここで決めてやるぜ!」
グワァァァァァァッ………!
902 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/14(日) 02:01:33 ID:eWdRcQZ2
ストラット「くらえ、『メガロゾーンシュート』!!」
バッ……ドゴオオオオオンッ!
ギュゥゥゥウウウウウウウウウウウウン……ゴオオオオオッ……!
実況「お〜〜〜っと! 後半13分! ここでストラット選手が漸くその主砲を放つ!
妖夢選手の『未来永劫斬・改』にも負けない威力を誇る、超ロングレンジ対応型高速弾丸シュート!
ファンからはその巨大なゴール圏内を指して『メガロゾーンシュート』とも呼ばれているそれが、
ゴール前30メートルから、パルメイラスのゴールへと放たれました〜〜!!」
……ドゴオオオオンッ! ズバシュンッ!
――ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!
――そのゴールが決まったのは、もはや確認するまでも無かった。
多少の距離があろうとなかろうと、彼が本気のシュートを放った時点で
パルメイラスに幾らDFが居たとしても意味が無い。
僅か1点しか挙げられなかった前半戦が嘘であるかのように、私達はあっさりと4点目を決めた。
サンパウロ 4− 0 パルメイラス
903 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/14(日) 02:03:34 ID:eWdRcQZ2
トニーニョ「喰らえ、『ドライブシュート』!」
バシュウウウウウッ……!
石崎「ぶべらっ!」
ポーンッ!
翼「アハハハハッ! 駄目だなぁ、トニーニョ。石崎君程度のブロックに防がれてるようじゃ。
これだとお客さんが、ドライブシュートって案外大した事ないシュートなんだって、勘違いしちゃうよ?
――ほら、見てごらん。俺位になると、ドライブシュートと言ってもこんな事が出来るんだよ」
タタタタタタッ……グワァァッ! バシュウウウウウウウウウッ!
ギュルルルルルルッ……ズバァァァッ!
――ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイッ!
トニーニョ「――ボールの回転軸が斜め方向のドライブシュート……か」
翼「正確には、360度どの方向でも撃てるんだけどね。俺はこれを『フライングドライブ』と名付けたよ。
トニーニョ君もドライブシュート使いだったら、せめてこの位は出来てから自慢するようにしようね?」ニコッ
トニーニョ「悔しいし、得意技をけなされては腸が煮えくり返る思いだが……負けている以上、反論できんな」
サンパウロ 5 − 0 パルメイラス
904 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/14(日) 02:05:40 ID:???
ストラット君の2ゴール目は例外的に目立たなかった翼君だったが、
ここから先はまさしく獅子奮迅、一騎当千の働きぶりを見せていた。
彼はまず、捨て蜂に放たれたトニーニョ君のロングシュートをフォローすると圧倒的なドリブル力で前線へと上がり、
自分がブラジルで新たに習得した大技――『フライングドライブ』を発表して1ゴールを挙げると。
サトルステギ「えーい! これ以上舐められて堪るか! 『ダイナマイトヘーッド』!」
グワァァッ! バギイイイイイイイイッ! ドゴオオオオオン!
翼「はぁ〜あ。俺は舐めてるんじゃなくて、憐れんでいるんだよ」
サトルステギ「だったら尚更だ。俺はお前なんかに憐れまれる筋合いはねぇ!」
翼「そうかな? それじゃあ、試しに筋合いでも作ってみようか」
グワァァッ! ――ガギイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!
――ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
サトルステギ「!? え……? お、俺の、シュートが、弾かれ……!?」
翼「……『カウンターシュート』。世界でもトップクラスの才能を持った一握りの選手しか出来ない大技だよ。
――でもさ。ほら、憐れだろう? 如何にも俺の大技の実験台にしかなれない君ってさ」
――ズバァァァァァァァッ! ピピィイイイイイイイイイイイッ!!
サトルステギ「……マジかよ」
翼の発言と、弾かれたシュートが自陣のゴールネットに収まった時のホイッスルを聞いて。
能天気なサトルステギですらも狼狽せざるを得なかった。
サンパウロ 6 − 0 パルメイラス
905 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/14(日) 02:11:02 ID:???
――と、いう事もあり。
私が次に活躍出来たのは、後半戦も残り10分程度。
試合は6−0で既に片が付き始めたような時間帯となってしまった。
新田「うおおおおっ!」
ダダダダダッ! バゴオオオッ!
実況「新田選手強引なドリブルで、サンパウロのSBを突破!
既にバイタルエリアに居る妖夢選手にチャンスを繋ぎます!」
新田「――どうしますか、姉御」
妖夢「そうだな……」
前半戦に引き続き、パルメイラスもしっかりとボールを繋いで粘っていた。
ただし、前半戦とは違い積極的にパスカットやタックルに出るサンパウロに対し、
彼らは遅れをとる事が多かった。それは主に翼君のハッスルした活躍にもよるけれど、
総合力的な意味においても、我々サンパウロは他チームよりも優れているという自負があった。
妖夢「(あと1点を入れればハットトリック。しかし……守りが強いな)」
トニーニョ「(――これ以上、失点はさせない……!)」
守備的な布陣を敷いていたパルメイラスは、MFのトニーニョまでもがクリアに行ける体制を整えている。
彼の空中センスはブラジル代表でも有数であるため、彼の存在は私にとって厄介だった。
妖夢「(……取り合えず、ここは全力で行くしかない!)」
サルサノ「……ゴクリ」
906 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/02/14(日) 02:12:31 ID:eWdRcQZ2
――その為、私は全力で彼を迎え撃つ事にした。
私は新田君から低いボールを貰うと、PA内で大きくジャンピングボレーの恰好に出た。
バッ! グワアアアアアアアアアアアアアア……ッ!!
妖夢「(大丈夫だ。さっきは間違えたけれど、もう私は失敗しない。完璧に、絶対に決めてみせる……!)」
そのシュートを、私は前半戦の時に失敗している。
しかし、このシュートよりも強力なシュートを今の私は知らない。
故に必然、私はこのシュートに出るしかない。
頭が強制的に先程の失敗をフラッシュバックさせるのを押し留めながら、
私は気丈にボールを撃ち抜き、妖刀に念を籠めた。
妖夢「――食らいなさい。『待宵反射衛星斬』……!」
ドッ……ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
バギュルルルルルルルルルルルルルルル……ゴオオオオオオオオオオオオオオオッ!
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