キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/16(日) 23:34:44 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで世界を救う為に努力する話です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1488553934/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠に並ぶ名選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
彼女は永琳の庇護下で実力を大きく伸ばし、幻想郷中の勢力が集まった大会でMVPを勝ち取った!

しかしその夜鈴仙は、自身の成長は永琳の計画であった事、その計画の副作用で
月に眠る大いなる厄災――「純狐」が八雲紫の身体を乗っ取り目覚めつつある事を明かされる。
そして、鈴仙は永琳に懇願される。「純狐」の純粋なる狂気を止めるべく、
次に紫が計画した大会――『幻想スーパーJr.ユース大会』に優勝し、世界を救って欲しい……と。

鈴仙は戸惑いつつも、永琳の願いを受け入れ、
幻想郷の秩序の変革を狙う新チーム・リトルウイングズの一員として、大会に優勝することを誓った。
その後、修行のため鈴仙は単身ブラジルに渡り、様々な困難や出会いを経験しつつも、
アルゼンチンで成長した佳歩達の助力により、リオカップの準々決勝・フラメンゴに見事勝利した。

しかしここで、鈴仙と行動を共にしていた謎の記者アヤソフィアこと射命丸文がチームを離脱。
同時に彼女は語る。自分はかつて「コインブラ」と名乗り、ブラジルに滞在していた事。
自分の愛した義弟アルツールが、暴徒化したファンにより植物人間にさせられた事を。
――いくつもの謎を残しながら、鈴仙達の戦いは続く。次なる相手は準決勝・パルメイラス戦!
森崎の意思を色濃く残し、また、サンパウロへの逆襲に燃える彼らの実力は高く、鈴仙達は苦戦を強いられるも、
イギリスで光を掴むべく覚醒したさとり達の力もあり、前半終了間際で2−0と優位を保っていたが……?

304 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/29(土) 15:42:38 ID:???
…と、言ったところで外出します。続きは出来れば夜少しやりたいです。
>>302
すみません、ミスでした。★を足した>>302さんの判定を有効として進行いたします。

305 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/29(土) 20:26:11 ID:???
すみません、今からリアルで付き合いが入ってしまったため、更新をお休みします。
明日こそは多めに更新したいです。

306 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/30(日) 06:10:16 ID:???
★サトルステギ→ダイナマイトヘッド 63 ( クラブ8 )( 2 + 6 )=71★
★さとり→とびだす 62 ( スペードJ )( 5 + 3 )+(覚妖怪+5)+(人数補正+1)=76
≦−2→コリンチャンスボールに。

サトルステギ「よし、絶好のポジショニング、そしてタイミングだ!」

さとり「――だとしても、それは既に私の手の内です!」

ビュンッ、ガシイイイイッ!

サトルステギ「ん、ん、んなぁぁぁあっ!? さっきはトニーニョ達のシュートをアッサリ決められてたクセにー!?」

さとり「言ったでしょう。……ペナルティエリア内のシュートは必ず止める、と」

実況「サトルステギ選手、決して悪くない。いやむしろかなり好調な状態でのシュートだったにも関わらず、
    さとり選手には全く敵わない! PA外では惜しくも2失点を喫してしまったさとり選手ですが、
    PA内における不敗神話はここブラジルでもまだまだ続きそうです!」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
   「畜生、ダメだったか」「このまま同点か?」「いや、ロスタイムがまだある」「うどんげー! お前も決めろー!」

翼(観客席)「(やっぱり、彼女のPA内での強さはマグレじゃないみたいだね。
         俺の『ドライブオーバーヘッド』でもゴールは難しいかな。でも、『アレ』が出せれば……)」

妖夢(観客席)「(さとりさんの能力はやっぱり厄介ね。でも、私の全力ならばPA内の彼女が相手でも……きっと勝てる。
           いや違う。勝たなくてはならないんだ。負けてはいけないんだ……)」


307 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/30(日) 06:11:26 ID:???
鈴仙「さとりさん、ナイスセーブ! さて、次の攻撃はどうしようかしら……」

さとりは実力通りにサトルステギのシュートを完封し、攻撃権はコリンチャンスに移る。
そしていつものように、残り少ない後半戦の攻めを鈴仙が考えている時――異変が起きた。

てゐ「(……………)――さとりっち、私に持って来な」

さとり「え? ええ……。さとりっちって言う雑かつ唐突なあだ名については言うべき点が多々ありますが。
    ボールを渡すという事については構わないけれど……」

これまで基本、鈴仙のサインを受けて動いていた筈のてゐが、独自にさとりにボールを要求した。
ネイやオルヘスはねじ込みに向かってPA深くまで切り込んでいたし、疲弊したトニーニョは守勢に転じていたため、
それを邪魔する者は居らず、ボールは順当に渡される。

鈴仙「(ん……ここでてゐ? さとりさんが独自に判断したのかな。
    まあ確かに、1秒でも早く点が欲しい今としては、てゐのロングパスは有用だけど…………)」

――しかし、鈴仙の想像とは裏腹に、てゐが出た行動は違った。
そしてそれは、これまで自発的には目立とうとしない、裏方気質のてゐらしからぬものだった。
つまり。

てゐ「――さ、そろそろ私の出番だね!」

ダッ! タタタタタタタッ……!


308 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/30(日) 06:12:48 ID:???
実況「こ、これは……てゐ選手、ボランチの位置からドリブルで中央突破!
    今までは中盤の守備と前線へのロングパスで活躍していたてゐ選手らしからぬ行動です!
    これには一体、どのような意味があるのでしょうか〜〜!?」

鈴仙「えっ……!(てゐ。あんたってばもしかして……)」

てゐ「(ここで失敗すれば、逆転負けのリスクもあるっていう意味じゃあ、
    冷静で的確な判断力に定評のある私らしくもないけどさ。
    ――でも。やっぱり悔しいじゃんよ鈴仙。私らの技が、あんなチャラ男とイモ男の専売特許だと思われちゃあさ)」

――てゐはこの時果敢にも前線へと上がり、そして『インビジブルデューパー』を狙っていた。
得意の『エンシェントデューパー』をシュートに使いかつ、そのシュートを鈴仙が更に蹴りだす事で、
圧倒的な速度と変化を持った兵器へと変貌する、鈴仙達の切り札ともいえる超必殺シュート。
もしもこれが放たれれば……膠着し切ったこの試合の流れを打ち砕く事は不可能ではない。

トニーニョ「くっ……。やはり攻めて来たか!」

リンコン「しゃらくせえ、一気に奪い返してやる!」

てゐ「――どきな。今の私に近寄るんじゃないよ!」

ダッ!

――かくして、竹林の仕事師は今、自分自身と親友のプライドの為に、一世一代の大仕事に出た。
その賭けは果たして吉と出るか、それとも……。


309 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/30(日) 06:14:43 ID:rIgDt3Vo


先着2名様で、

★てゐ→ドリブル 55 (! card)(! dice + ! dice)+(本気モード+1)=★
★トニーニョ→タックル 54 (! card)(! dice + ! dice)+(ガッツ300未満ペナ-1)+(人数補正+1)=
 リンコン→タックル 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→てゐ、ドリブル突破! そして……!
=1、0、−1→ボールは零れ球に。そして左から順に
(鈴仙がフォロー)(反町がフォロー)(ゲレーロがフォロー)
≦−2→パルメイラスボールに。
【補足・補正・備考】
てゐのマークがクラブ以外で「シロウサギドリブル(+3、吹飛2)」が発動します。

310 :森崎名無しさん:2017/07/30(日) 07:30:43 ID:???
★てゐ→ドリブル 55 ( ダイヤQ )( 5 + 6 )+(本気モード+1)=★

311 :森崎名無しさん:2017/07/30(日) 07:56:34 ID:???
★トニーニョ→タックル 54 ( スペード2 )( 4 + 5 )+(ガッツ300未満ペナ-1)+(人数補正+1)=
 リンコン→タックル 52 ( ダイヤ8 )( 5 + 4 )+(人数補正+1)=★

312 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/30(日) 13:09:49 ID:rIgDt3Vo
早朝に目が覚めて更新したのは良いですが、そのまま二度寝してました(汗)
これからもまた外出したりするので、超ゆっくりになりそうですが更新します。
それと、今回てゐが11以上で勝利しましたが、ドリブルフラグについて確認したところ、
38スレ目の>>100で習得しているにも関わらず能力値欄で反映されていなかったので、
今回はフラグ回収、という事にします。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★てゐ→ドリブル 55 ( ダイヤQ )( 5 + 6 )+(本気モード+1)+(シロウサギドリブル+3)=70★
★トニーニョ→タックル 54 ( スペード2 )( 4 + 5 )+(ガッツ300未満ペナ-1)+(人数補正+1)=63*吹き飛び!
 リンコン→タックル 52 ( ダイヤ8 )( 5 + 4 )+(人数補正+1)=62★*吹き飛び!
≧2→てゐ、ドリブル突破! そして……!

てゐは感情任せに正面突破を選んだかのように見えたが、その実、何の打算も無かった訳ではない。
面倒なサトルステギやネイが、ダイレクトシュートやそのねじ込みに向かうために
てゐへのマークがかなり薄めていた事や、中盤を支配するトニーニョが疲労しており、
中盤の守備力が減少していた事が、正面突破の成功率を高めていた。
無論、後はてゐ自身がそのトニーニョに勝利し、中盤を制圧する必要があったのだが――。

てゐ「あんたらのシュートを見て、思い出したよ。私にも――プライドを賭けて戦うべき理由があった事をね!」

ブンッ! ダダダダダダダダダダッ! ――ドゴオッ、ドゴオオオッ!

トニーニョ「ぬうっ……!」

リンコン「ぐわぁぁっ!?」

――結果として、その心配は不要だった。
自分と鈴仙。ひいてはチーム全体の矜持を抱く今の彼女のプレーは決して軽いものではなく。
大きな男二人を吹き飛ばした『シロウサギドリブル』が示すように、一見は小さくか弱いながらも、
その芯には熱く激しい感情の炎が渦巻いていた。

*トニーニョのガッツが200を切りました。以降回復するまでガッツ200未満ペナ(−2)が発生します。
*てゐがドリブルフラグを回収。『シロウサギドリブル』の発動率が3/4になりました。

313 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/30(日) 13:12:16 ID:rIgDt3Vo

実況「てゐ選手、トニーニョ選手とリンコン選手を吹っ飛ばし、悠々と中盤を越えていきます!
   そして……後半戦ロスタイム! 試合は2−2の同点の中、恐らく最後のシュートチャンスがやってまいりました!」

キーガン「(……ここまで来ては、やるしかあるまい)――皆、全力で止めるぞ!」

アレクセイ「2点を取ってくれたトニーニョやネイ達の為にも、守り抜く!」

ブランコ「俺に美しいブランコを見せてくれ、コリンチャンス!」

ミラ「ここで負けたくないのは、俺達もお前らも一緒。だから後は、気持ちの勝負だ!」

サルサノ「(皆……震えているのに堂々としている。――でも、そうか。俺だけが、特別って訳じゃなかったんだ。
       皆も俺と同じように不安や無力感を抱きながらも、屈する事無く足掻き続けていたんだ。
       そしてそれは、モリサキも一緒……)――皆! 俺も頑張って止めるから手伝ってくれ!」

てゐ「鈴仙。……私がやりたい事は分かってるだろうけど、他の方法だってある。
    だから――我儘かもしれないし半ば押し付けっぽいかもしれんけど、鈴仙。
    それでも、最後はあんたの判断に任せるよ。それに……」

佳歩「(鈴仙さまとてゐ様の友情は素晴らしいです。でも、私だって…………!!)」

てゐ「(……ま、これ以上は言ってもヤボかな)」

鈴仙「てゐ……(――確かに今は、最初で最後と言っても良い位の大チャンス。
    何も『インビジブルデューパー』に頼らずとも、佳歩や反町君も得点圏内に居るし、
    アリスさんのドリブル突破だって有効。そして、てゐ自身も突破力と強力な一対一シュート
    ――『ロビングシュート』があるから、このままドリブルで突っ込ませてもいい。

    ……てゐの気持ちに応えるためにも、私は、私自身の手で最後の決定をしないといけないわね)」

314 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/30(日) 13:15:12 ID:rIgDt3Vo

A:……これで終わりだ。『インビジブルデューパー』で決める!(威力:67)250消費×2
B:――いや、今は『インビジブルデューパー』よりも良い手がある。(更に選択)

鈴仙のガッツ:460/990

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

315 :森崎名無しさん:2017/07/30(日) 13:15:37 ID:QGehamks
A

316 :森崎名無しさん:2017/07/30(日) 13:18:25 ID:Z7T/2vOo

真実の友情があるし

317 :森崎名無しさん:2017/07/30(日) 13:25:04 ID:QGehamks
Bに変更します。

318 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/30(日) 13:38:28 ID:rIgDt3Vo
B:――いや、今は『インビジブルデューパー』よりも良い手がある。(更に選択)

鈴仙「(――いや。違うわね。ここは『インビジブルデューパー』よりも良い手があって。
     そして、てゐはそれを敢えて話していない。きっと、私にしっかりと判断させるために。
     一人の想いだけじゃなく、周囲の想いを汲み取り。そしてその上で最も勝率の高い選択をするために……!)」

A:佳歩を含めた、『真実の友情』で終わらせる。(威力:69、ポスト・枠外無し)250×3消費
B:てゐとワンツーでPA内を切り込む。そしててゐの一対一で決める。
C:混戦状態のPA内でポストプレイ。そこから佳歩の『ラビットダイブ』で決める。(鈴仙のポストプレイ:58)
D:混戦状態のPA内でポストプレイ。そこから反町の『ポイゾナスオーバー』で決める。(鈴仙のポストプレイ:58)
E:アリスさんにバックパス。ドリブルゴールを狙う。
F:その他 『マインドスパークルマイン』や『マインドエクスプロージョン』を狙いたい場合はこちらで

鈴仙のガッツ:460/990

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

319 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/30(日) 13:39:51 ID:???
……と、言ったところで一旦ここまでです。続きは数時間後〜遅くとも夜には更新します。
(おそらく)今日で、パルメイラスとの試合が終了する予定です。

320 :森崎名無しさん:2017/07/30(日) 13:42:59 ID:Z7T/2vOo

一旦乙でした

321 :森崎名無しさん:2017/07/30(日) 13:43:45 ID:ydHAy5O2
A

322 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/30(日) 22:30:45 ID:???
>>320
一旦乙ありがとうございます。遅くなりましたが更新再開します。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
A:佳歩を含めた、『真実の友情』で終わらせる。(威力:69、ポスト・枠外無し)250×3消費

鈴仙「(てゐは私との『インビジブルデューパー』に拘って、わざわざ慣れないオーバーラップまでしてみせた。
     だけどそれは即ち、『インビジブルデューパー』以外の選択肢を切り捨てる事を意味しない。
     ――私はこのチームのキャプテンなんだもの。感情と理性、その両方を大事にしなくちゃいけないのよ……!)」

――鈴仙は溢れる感情を一旦制御し、より良い手段を考える。
そして幸運なことに、今回の場合その『より良い手段』は至極簡単だった。

鈴仙「……佳歩。私は――あなたの力も借りたい」

佳歩「……はい。鈴仙さま!」

鈴仙にとって相棒とはてゐだけではない。すぐ横で共に戦う小柄な少女――佳歩もまた、
鈴仙と共に数多の窮地を乗り越え、そして成長して来た大切なパートナーである。
パルメイラスという名の森崎の魂が未だ残る難敵を打ち破るには、一人でも、二人でもなく。
三人の力が無ければ、恐らくは足りない事だろう。鈴仙はすぐに決意し、てゐにサインを送ると。

てゐ「……さっすが鈴仙だね。それでこそ、この私が見込んだ女だよ」

と、ニヤリと笑った。そして――。

323 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/30(日) 22:33:31 ID:???
            てゐ「――さァて、久しぶりの大仕事だ。いっちょやったるよ!」

              ―――バシュンッ! ギュン、ギュン、ギュン、ギュン……!
     
     鈴仙「(佳歩は変わった。元々の賢さに加えて自信と実力を付けて、文句なしのFWに成長した。
          でも、変わったのは佳歩だけじゃない。アイツも――てゐも、変わった。
          自分のプライドに拘らず、私やチームの為に献身的に動いてくれるようになった)」
     
          グワアアアアアアアアアアアアッ、バシイイイイイイイイイイイイイイイッ!
       ギュォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

      佳歩「(私では、鈴仙さまとてゐ様の長年の絆に割り込めないのかもしれない。
          だけど、試合の場では私も鈴仙さまの近くに居れる。それなら、私にもこのシュートを撃つ資格はある!)」

                ―――バシュッ。ガキイイイイイイイイイイイインッ!

       カルロス(観客席)「(このシュートは。まさか彼女達が、こんな隠し玉を持っていたなんて……!)」

       翼(観客席)「(――へぇ。これは少しだけ面白いなァ。今度岬君を実験台に、俺もやってみようかな)」

     妖夢(観客席)「(このシュート……! このシュートは嫌いだ。これを見ると、辛くて、胸が苦しくなる……!)」

             ―――バシュンッ! ギュン、ギュン、ギュン、ギュン……!

     鈴仙「てゐによる不可思議な軌道のパス。そして佳歩の正確なシュートコントロールによる跳ね返し。
         これを私が撃ち返す事で、シュートは無限の破壊力と変化を描き続ける!
         喰らいなさいパルメイラス! これが私達の――『真実の友情』よッ!!」
     
          グワアアアアアアアアアアアアッ、バシイイイイイイイイイイイイイイイッ!
       ギュォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!


324 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/30(日) 22:39:09 ID:rIgDt3Vo
先着4名様で、

★鈴仙→「真実の友情」 69 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★アレクセイ→ブロック 55 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 キーガン→ブロック 57 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
★ブランコ→ブロック 54 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 ミラ→ブロック 54 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
★サルサノ→がんばりセービング 63 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(反町がねじ込み)(コリンチャンスのコーナーキック)(サルサノがフォロー)
≦−2→パルメイラスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→鈴仙達の「真実の友情」がパルメイラスゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(反町がねじ込み)(コリンチャンスのコーナーキック)(アリスさんがフォロー)
≦−2→パルメイラスボールに。
【補足・補正・備考】
鈴仙達の『真実の友情』はポスト・枠外が発生しません。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳により敵の数値が−2されます。
アレクセイのマークがダイヤで「顔面ブロック(+6、150消費)」が発動します。
アレクセイのマークがハートで「頭突きブロック(+4、100消費)」が発動します。
キーガンのマークがダイヤで「ソウルブロック(+8、250消費)」が発動します。
キーガンのマークがハートで「反転ブロック(+6、150消費)」が発動します。
キーガンのマークがスペードで「ダイビングブロック(+4、100消費)」が発動します。
ブランコのマークがダイヤで「ダイビングブロック(+4、100消費)」が発動します。

325 :森崎名無しさん:2017/07/30(日) 22:39:50 ID:???
★鈴仙→「真実の友情」 69 ( スペードK )( 4 + 4 )=★

326 :森崎名無しさん:2017/07/30(日) 22:41:11 ID:???
★アレクセイ→ブロック 55 ( スペードA )( 4 + 6 )+(人数補正+2)=
 キーガン→ブロック 57 ( クラブ10 )( 4 + 1 )+(人数補正+2)=★

327 :森崎名無しさん:2017/07/30(日) 22:42:08 ID:???
★ブランコ→ブロック 54 ( ハートK )( 1 + 2 )+(人数補正+2)=
 ミラ→ブロック 54 ( JOKER )( 3 + 4 )+(人数補正+2)=★

328 :森崎名無しさん:2017/07/30(日) 22:47:31 ID:???
★サルサノ→がんばりセービング 63 ( スペードA )( 4 + 3 )=★

329 :森崎名無しさん:2017/07/30(日) 22:48:02 ID:???
スキルが無かったら枠外

330 :328:2017/07/30(日) 22:48:52 ID:???
よかった…真実の友情に枠外判定が無くてw

331 :森崎名無しさん:2017/07/31(月) 00:00:05 ID:???
サルサノってまじで何物なんだ……

332 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/31(月) 00:54:32 ID:???
★鈴仙→「真実の友情」 69 ( スペードK )( 4 + 4 )=77★
★アレクセイ→ブロック 55 ( スペードA )( 4 + 6 )+(人数補正+2)=67
 キーガン→ブロック 57 ( クラブ10 )( 4 + 1 )+(人数補正+2)=64★
★ブランコ→ブロック 54 ( ハートK )( 1 + 2 )+(人数補正+2)=59
 ミラ→ブロック 54 ( JOKER )(JOKERよりダイヤ15)+(人数補正+2)=71★
★サルサノ→がんばりセービング 63 ( スペードA )( 4 + 3 )=70★
≧2→鈴仙達の「真実の友情」がパルメイラスゴールに突き刺さる!

――キィイインッ!

アレクセイ「うぐ……!」

キーガン「(――彼女達のシュートは、凄い。俺達には無い何かを、間違いなく持っている……!)」

ミラ「(全力のブロックだった。なのに俺は、その勝負に入れる事すら許されねえのか……!?)」

ブランコ「ブランブラーンッ! はははっ、愉快なりレイセンとその仲間達!!」

サルサノ「あきらめん。俺は諦めないぞおおおっ!」

……パルメイラスの守備陣は、それぞれが持ち得る力を全て振り絞った。
しかし、それでも彼らは鈴仙達に追いつけない。
彼らの結束は確かに尊く強固だったが、それでも、彼女達の友情に勝てなかった。――そして。

ズバァァッ! ピピイイイイイイイイイイイイイイイッ!

ボールは無慈悲にもパルメイラスのゴールネットを揺らす。
後半戦ロスタイム1分。混迷に混迷を重ねた試合は、
最後にコリンチャンスへと傾き、その終焉を迎えようとしていた。


コリンチャンス 3 − 2 パルメイラス

333 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/31(月) 00:55:45 ID:???
実況「決まった〜〜〜! ゴ〜〜ル! 鈴仙選手、てゐ選手、佳歩選手。
    三位一体のトリオシュート・『真実の友情』が、パルメイラスのゴールに突き刺さった〜〜!
    これで試合は終了直前に3−2! コリンチャンスの勝利を決定づけるゴールとなりました!
    しかしそれにしても、何というシュートでしょう! トニーニョ選手とネイ選手の『ブースターシュート』もまた
    鮮烈で強烈なシュートでしたが、今しがた放たれたコレは、練度も威力も速度も技術も、
    『ブースターシュート』を遥かに上回っている! とても一朝一夕で放てるシュートでは無い、この切り札を、
    鈴仙選手達は今の今まで隠し持っていたというのか〜〜〜〜!?」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
   「何だ今のシュート?!」「すげええ!」「間違いなく今大会ナンバーワンシュートだ!」
   「レーイーセン!」「テーイ!」「カーホ!」「レーイーセン!」「レーイーセン!」「ですよねー」

カルロス(観客席)「(……威力もそうだが、このシュートを実現までに持って行った努力こそが信じられない。
             かくも強固に、人と人との絆を結び付けられるレイセンならば、アーサーお姉ちゃんの心すらも……)」

アヤソフィア(記者席)「(これこそが、鈴仙さんが持つ力。……チームに入ってでも、間近で見たかった絆の力。
               だけど、今の私にはもう、関係が無いわね)」

翼(観客席)「どうしたの、魂魄さん。顔色が悪いけど?」

妖夢(観客席)「な、何でもない……!(――どうして。どうしてあんなに不完全な三人が、
          あんなに完璧なシュートを放てるの。選手としては、私の方が絶対に完璧な筈なのに!)」


334 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/31(月) 00:58:49 ID:???
鈴仙「はぁ、はぁ……! 決まった……!」

てゐ「鈴仙、疲れすぎ……! 何やってんの……!」

佳歩「お二人とも、流石です……!」

反町「(あんな連携プレイ。俺もいつかは穣子さんや静葉さんとやってみたいな……)」

アリスさん「(友情って何だろう。取り繕った笑顔しかできない私は笑われるだけの道化。
        嫉妬の感情すら抱く事が烏滸がましいのよ、ウフフ……)」

穣子「三人ともお疲れ様〜。後は私達に任せてね!」

静葉「……相手も、ここから僅か数分で攻め切れるまでの戦力を有していないわ。
    慌てず、ゆっくり守れば大丈夫よ」

お燐「いや〜ナイスゴール! お姉さん方ならやってくれるって、信じてたよ」

さとり「びっくりする程の白々しさですが、お燐の言う通り。この一点は貴重です」

チームメイトからの祝福を受けながら、鈴仙達はなんとかもぎ取った1点を前に安堵する。
パルメイラスはこれまで彼女達を苦しみ続けたが、それ故に、この1点が大きい。
勿論ロスタイムはまだ数分残っているため、油断は禁物であるが――それでも、
鈴仙は静かに、自分達の「真実の友情」が未だ確かにここにある喜びを、噛みしめたかった。


*鈴仙とてゐのガッツが300を切りました。以降回復するまでガッツ300未満ペナ(−1)が発生します。
*佳歩のガッツが200を切りました。以降回復するまでガッツ200未満ペナ(−2)が発生します。


335 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/31(月) 01:09:44 ID:???
……と、言ったところで今日はここまでにします。
文章が思ったより膨れて、試合終了まで書けませんでした(汗)
試合終了後からの予定としては、試合後のちょっとした交流イベントを描写後、
仲間の章の選択に移っていく予定です。

>>329-331
サルサノ君のポスト枠外率はマジでヤバいですね……。
妖夢はポストの魔力にやられてしまいましたが、鈴仙は仲間の力で助かった感じでしょうか。
ここまで凄い引きをさせられた以上、何か今後の再登場+スキル習得位はさせてあげたいですね……。
ブラジル代表第3ゴールキーパーになるとか。

336 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/01(火) 01:06:17 ID:???

トニーニョ「……」

ネイ「はぁ……レイセン。美しかったよ。後願わくば、キミが俺達のチームに居てくれればもっと良かったんだけど……」

サトルステギ「ちくしょーーっ! 流石に悔しすぎるぜ!」

キーガン「(サルサノはよくやってくれた。今回の失点は、俺の失策だ……)」

そして一方で、パルメイラスは絶望に覆われていた。
あと僅かで掴めた勝利の糸が、ほんの鼻先で自分達の前から消え去った事を、
まだ未熟な彼らは全く気にしないで居る事は困難だった。

トニーニョ「『ブースターシュート』は――俺達の、真実の友情はまだ弱い。
       もっと強い友情と絆で結ばれた奴が、まだまだ居たという事だ」

ネイ「そーだね。あーあ。あんなチビっ子姑じゃなくて、俺がレイセンのシュートの起点になりたいのに……。
   ――って、悪かったトニーニョ。今のは失言だ。だからそんな辛そうな顔をしないでくれ」

とりわけ、冷静にチームメイトを律するべきトニーニョと、ムードメーカー気質のネイが、
今回に限っては動揺を隠せないでいる事はチームにとって痛手だった。
自慢の『ブースターシュート』の使い手は他にも居たどころか、更に上回る使い手が居た事実は、
チームメイトの中でも優れたメンタリティを持つ二人であっても素直に受け止めきれなかった。

キーガン「(キックオフシュートでも出来れば、まだ同点の芽はあるだろうが……それも無理だ。
       サトルステギはダイレクトでしかシュートは撃てないし、オルヘスの攻撃力ではDFに防がれる。
       トニーニョの『フライングドライブ』ならば、運が良ければGKに届く可能性はあるが――あくまで、届くのが精一杯だ。
       それにそもそも、満身創痍のアイツは今、『ドライブシュート』すら撃てやしない。……もう、打つ手はないのか)」


337 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/01(火) 01:08:45 ID:???
後半戦ロスタイム。試合は残り数分。現実的な勝機は見えない。冷静なキーガンが下した結論は残酷なまでに的確だった。
自分達は頑張った。しかし、相手の方が更に一枚上手だった。
いつしかそんな雰囲気すら流れるパルメイラスの選手達を律したのは――。

サルサノ「……皆。諦めるな!!」

パルメイラスメンバー「「「「!!!!????」」」」

皆を律したのは、サルサノだった。
パルメイラスの補欠GKで、特に森崎の登場からは良い所が無く、
仕舞いにはチームから最後通牒を突きつけられて、当然その試合でも大量に失点をして。
そしていよいよ荷物を纏めてチームを去る事となった次の日。
――森崎の失踪によるGK不足により、急遽退団が撤回され正GKとなった、サルサノだった。

サルサノ「……俺はこの試合、ずっと考えていた。実力も才能も無い、ただ運だけが良かったというそれだけで、
      実力も才能もある皆と同じ舞台に立てた事について。
      そして、俺には無い物を全部持っていて、これからもっと凄い物を捕まえる予定だったモリサキが、
      良く分からないままに姿を消した事について」

キーガン「………」

周囲の反応を気にもせず、サルサノは続ける。自分の鬱屈とした感情に任せるままに。

サルサノ「世の中、結局は運なんだ。持って生まれた運が優れたヤツだけが、
      華やかな栄光を浴びて、自分の夢を叶えるんだ。……退団予定の前日、俺はそう考えていた。
      だけど、森崎が不運に遭って、俺が幸運にも退団を免れ大舞台に立つ事になってから、
      その考え方は間違っているんだと……俺は、この試合を通して気付いたんだ」


338 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/01(火) 01:10:15 ID:???
サトルステギ「なげーよ。三行にしてくれ」

トニーニョ「茶化すな、サルサノ。……審判が見ている、もうすぐキックオフだ。
       しかし俺はお前の考え方に興味がある。そしてそれは――俺達に最期の奇跡を起こさせるかもしれん。
       (そう。最後まで諦めずに奇跡を掴み続けた。あの男のようにな……)」

トニーニョはキャプテンらしくサトルステギを窘めながらも、彼の姿に憧憬を抱かずにはいられなかった。
それは彼もまた、諦めずに奇跡を掴もうともがき続けた、とある少年を尊敬していたからに他ならない。
トニーニョに勇気づけられたサルサノは、力強く皆に投げかけた。

サルサノ「俺が、幸運にもこの場に居て気付いた事。それは……勝負は、決して時の運なんかじゃない。
      勝負は――幾ら不運でも、諦めない方が勝つ。という事だ。だってそうだろう?
      モリサキはきっと、どんな不運に遭っても決して諦めない。そして、最後の最後に勝ってみせて、
      あの高慢ちきな高笑いをかまして来るに決まってるんだ。だったら、やる事は一つだ。
      ――あきらめんといったら、あきらめん! 最後の最後まで諦めない事だろう!?」

ネイ「……まさか、サルサノに言われちゃうなんてな。諦めない、か。
   口で言うのは簡単だけど、実践するのは案外難しいんだぜ?」

――特殊な位置に居るからこそ、運否天賦の勝負の世界における不条理さを誰よりも知り、
そしてその不条理さを知りながらも尚、諦めない事の尊さを語るサルサノを見て、
……一番に奮い立ったのは、ネイだった。

ネイ「……どんなに絶望的な局面でも。どんなにキツい状況でも、どんなに努力が報われなくても。
   それでも、泣きながら前を向き続ける子に、本気で惚れちまったんだ。
   でも、だからこそ思う。俺があの子に釣り合う為には――俺自身も、前を向き続けなくちゃってな!」

天才肌で泥臭い特訓よりも女子との交流を好む彼が、真っ先に影響される事は昔ならばあり得なかったかもしれない。
しかし、かつての森崎や今のサルサノと同じような姿勢でサッカーに臨む少女に惚れた今の彼は、
ある意味ではチームの誰よりも、サルサノの言葉を敏感に受け止めていた。だから、ネイは真っ先に志願する。

339 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/01(火) 01:11:32 ID:???
ネイ「――最後のキックオフ、俺にやらしてくれ」

――自分が、この試合の最後の希望として、コリンチャンスの前に立ちふさがる事を。
そして、仲間達も彼の選択を止める事はない。

オルヘス「ネイ。まさかお前、ドリブル突破で……!」

キーガン「――だが。キックオフシュートが非現実的な今、点を決められるのは、お前のドリブルしか無いのかもしれん」

トニーニョ「……無謀な賭けはするな、と昔の堅物な俺は言っていただろうな。
       だから言おう。ネイ、無謀な、賭けはするな。……もっとも、お前の辞書には『無謀』という単語など、無いだろうがな」

サトルステギ「俺の恨み、絶対に晴らしてくれよー?」

それは決して無謀でも捨て蜂でも無い。彼らは単に、『あきらめない』だけである。
運命すらも操り得る幸運のGKすらもが貴んだ、『あきらめない』彼らの精神。
その強さが、コリンチャンスのメンバーに最期の牙を剥くまで、あと数十秒。


*****

340 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/01(火) 01:14:43 ID:???
――そして。

ピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!

実況「さあ。恐らくこれが正真正銘最後のキックオフでしょう。
    ボール権のあるパルメイラス、ボールをネイ選手に回して……!」

ネイ「レイセン。俺は君を諦めない。俺の愛のドリブルを見てくれ!」

タタタタタタッ……!

実況「ネイ選手はなりふり構わず、中盤をドリブル突破〜〜〜!!
    試合がロスタイムを迎えた以上、これ以上は無駄なパスワークすら許されない。
    そんな気持ちがにじみ出るまでの強行突破で、ネイ選手はゴールまで詰め寄ります!」

鈴仙「……私にはまだ、愛が何なのかはよく分かんない。
    だけど――チームの皆と勝ちたい気持ちなら、負けるつもりはないわ……!」

佳歩「ハァ、ハァ……! 鈴仙さま。私だって、いっしょです……!」

実況「ですが」、ここはコリンチャンスのツートップが仲良く妨害に!
    ネイ選手、間違ってもここでボールを零す訳にはいきません!



341 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/01(火) 01:16:31 ID:NRb9CWMI
先着2名様で、

★ネイ→ドリブル 56 (! card)(! dice + ! dice)+(ガッツ300未満ペナ-1)=★
★鈴仙→タックル 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)+(ガッツ300未満ペナ-1)=
 佳歩→タックル 50 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)+(ガッツ200未満ペナ-2)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ネイ、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(トニーニョがフォロー)(反町がフォローし試合終了)(アリスさんがフォローし試合終了)
≦−2→コリンチャンスボールに。試合終了。
【補足・補正・備考】
ネイのマークがクラブ以外で「消えるフェイント(+4)」が発動します。
ネイはスキル・ファンタジスタにより、ダイスで2が出た場合数値を12、3が出た場合数値を11とします。
鈴仙のマークと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳により敵の数値が−2されます。
鈴仙のマークがダイヤで「マインドストッパー(+3)」が発動します。
鈴仙のマークがハートで「アイドリングウェーブ(+2)」が発動します。
鈴仙はスキル・フェアプレイ精神により反則を犯さず、代わりに鈴仙が反則の条件を満たした場合−3のペナを負います。
佳歩のマークがダイヤで「野兎タックル(+2)」が発動します。

342 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/01(火) 01:18:30 ID:???
…と、言ったところで短いですがここまでです。
当初は真実の友情が決まった時点で試合終了にしようと思ってましたが、
もう少し描写をしたくなったので、イベント的に判定を入れました。
明日こそは試合終了になる……と、思っています。本日もお疲れ様でした。

343 :森崎名無しさん:2017/08/01(火) 01:19:53 ID:???
★ネイ→ドリブル 56 ( クラブK )( 5 + 1 )+(ガッツ300未満ペナ-1)=★

344 :森崎名無しさん:2017/08/01(火) 01:29:34 ID:???
★鈴仙→タックル 52 ( クラブ9 )( 4 + 1 )+(人数補正+1)+(ガッツ300未満ペナ-1)=
 佳歩→タックル 50 ( スペードK )( 6 + 3 )+(人数補正+1)+(ガッツ200未満ペナ-2)=★

345 :森崎名無しさん:2017/08/01(火) 01:39:53 ID:???
これはラキスケ

346 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/01(火) 23:24:39 ID:???
★ネイ→ドリブル 56 ( クラブK )( 5 + 1 )+(ガッツ300未満ペナ-1)+(狂気の瞳-2)=59★
★鈴仙→タックル 52 ( クラブ9 )( 4 + 1 )+(人数補正+1)+(ガッツ300未満ペナ-1)+(フェアプレイ精神-3)=54
 佳歩→タックル 50 ( スペードK )( 6 + 3 )+(人数補正+1)+(ガッツ200未満ペナ-2)=58★
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしてトニーニョがフォロー

ネイ「はぁ、はぁ……それっ!」

鈴仙「(ネイ君。疲れのせいでプレーに精彩を欠いているわね。
    しかもこのままじゃあ衝突してしまう。だったら……避けさせてもらうわ」

スッ……。

実況「おっと鈴仙選手、ここでネイ選手とはぶつからない!
    反則の危険性を察知したのか、タックルを止めてボールカットに動きました。
    『フェアプレイ精神』溢れるプレイです! ですが……!」

佳歩「……でりゃーーーっ!」

ズザアアアアアアアアッ、バシイッ……。

実況「これには佳歩選手が食いついていた! 佳歩選手もネイ選手や鈴仙選手同様、
    いやそれ以上の満身創痍ぶりですが、ガッツあふれるプレーで鈴仙選手をサポートだ!
    そして零れたボールは……!」

トニーニョ「ネイ……サルサノ……キーガン……サトルステギ……オルヘス……皆。
       俺も……諦めんぞ!」

グワァァッ、バシュウウウッ……!



347 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/01(火) 23:26:14 ID:NRb9CWMI
実況「トニーニョ選手がフォローし、即座に折り返しの『ドライブパス』だ〜〜!
    この試合、攻守に渡り活躍し続けたトニーニョ選手は疲労困憊ですが、
    最後の意地でパスを撃ち抜きました〜〜〜!!」

アリスさん「貴方達の友情物語もここまでよ! この私が破壊してあげるわ!」

反町「(なんかアリスさんが悪役っぽいぞ……?)」

実況「コリンチャンス、ここで奪えば勝利は確実という中、
   アリスさん選手と反町選手の二名がパスカットに飛び出しました!」

先着2名様で、

★トニーニョ→ドライブパス 58 (! card)(! dice + ! dice)+(ガッツ200未満ペナ-2)=★
★アリスさん→パスカット 56 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
 反町→パスカット 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)+(軽傷治療済-1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ネイ、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(オルヘスがフォロー)(お燐がフォローし試合終了)(てゐがフォローし試合終了)
≦−2→コリンチャンスボールに。試合終了。

【補足・補正・備考】
アリスさんのマークがダイヤで「ムーンサルト上海(+4)」が発動します。
アリスさんのマークがハートで「上海人形カット(+3)」が発動します。

348 :森崎名無しさん:2017/08/01(火) 23:27:06 ID:???
★トニーニョ→ドライブパス 58 ( ダイヤ6 )( 2 + 2 )+(ガッツ200未満ペナ-2)=★

349 :森崎名無しさん:2017/08/01(火) 23:28:50 ID:???
★アリスさん→パスカット 56 ( ダイヤ9 )( 4 + 3 )+(人数補正+1)=★
 反町→パスカット 51 ( クラブA )( 4 + 2 )+(人数補正+1)+(軽傷治療済-1)=★

350 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/02(水) 01:09:15 ID:zPI53KrM
★トニーニョ→ドライブパス 58 ( ダイヤ6 )( 2 + 2 )+(ガッツ200未満ペナ-2)=60★
★アリスさん→パスカット 56 ( ダイヤ9 )( 4 + 3 )+(人数補正+1)+(ムーンサルト上海+4)=68★
≦−2→コリンチャンスボールに。試合終了。

バシュッ……。

――パルメイラスメンバーそれぞれに宿る、不屈の心は確かに本物だった。

アリスさん「この程度……!」

しかし、如何に心が本物であっても、目の前の現実を崩す事はできない。

バァァァッ……パシイッ!

つまり、トニーニョが放った『ドライブパス』は、先程のネイのドリブルと同じく、全くの精彩を欠いており。

トニーニョ「……くそっ!!」

このリオカップの場では、容易く奪われても致し方無い程度の威力しか込められていなかった。

アリスさん「……反町君、後は任せたわ」

そして、コリンチャンスに集まる皆もまた、それぞれがそれぞれの信念を持っている。
――ならば、現実は勿論幻想ですらも、今となってはパルメイラスのみを味方しない。
アリスさんが胸で完全にトラップしたトニーニョのパスは、反町の居る中盤へと流れていき。
残り少ないロスタイムは彼の空気を読んだ繊細なパスワークでみるみると溶けていく。
そして――。

351 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/02(水) 01:12:02 ID:zPI53KrM
ピイッ、ピイイッ。ピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!


実況「試合終了〜〜〜! コリンチャンス、パルメイラスをも下してリオカップ決勝戦に進出だ〜〜!!」


――互い互いに爆発する感情がぶつかり合った、リオカップの準決勝戦は、
一瞬だけ輝いた閃光のように鮮烈に、しかし呆気なく、その幕切れを迎えたのだった。



コリンチャンス  3 − 2  パルメイラス  試合終了!



352 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/02(水) 01:13:32 ID:zPI53KrM


観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
   「マジか!?」「あのコリンチャンスが決勝進出かよ!」「パルメイラス、惜しかったな……」
   「ネイ、トニーニョ! お前達もよくやったぞー!」「サルサノも良いプレーしてたぜ」「ああ、メオン以上かもな」
   「レーイーセン!」「カーホ!」「テーイ!」「(ソリマチ)」「アリスさん!」「サルサノ サルサノ」

妖夢(観客席)「(何なの、この気分の悪くなる。……胸がざらつく試合は)……帰る」

新田(観客席)「あっ、待ってくださいよ姉御!(鈴仙……あの一見トロそうな女の子のプレーを見るたび、
          姉御は複雑な顔になっていた。……やっぱり、今度会ってみよう)」

翼(観客席)「両チームとも、まあまあ良かったね。でも、俺が作るサッカーキングダムに入れてあげるには、まだまだかな」

カルロス(観客席)「(ネイ、トニーニョ、そしてレイセン……。皆が未来を向いて、前に進んでいた。
             俺も、そろそろ先に行かなくちゃな。大切な過去を守り……大切な人と、未来を創る為にも)」

アヤソフィア(記者席)「悔しいけれど、素敵でした。……もうちょっと、貴女と一緒に居たかった。
               そんな身の丈に合わない後悔すら覚えちゃいますよ」


パルメイラスとコリンチャンスとの準決勝戦は、これまでに無い総力戦だった。
観客席からはまるで決勝戦かと見まごうまでの大歓声と、両チームの選手をいたわり労う声が聞こえた。
彼らは間違いなく、鈴仙とてゐの、あるいはトニーニョとネイの見せた友情に心を打たれている。
――不屈の心は、真実の友情は、人間を心地よい熱狂へと誘ったのだ。


353 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/02(水) 01:19:09 ID:zPI53KrM

ネイ「……お疲れ様、レイセン。完敗だった。どうやら俺はまだまだ、君のお婿さんには相応しくないようだ」

鈴仙「……ネイ、君」

これまでに無い心地よさに包まれたスタジアムで、ネイは穏やかに鈴仙に声を掛けた。
鈴仙のひたむきさに惹かれている彼は、これまでにない優しく、自らの敗北を認めている。

ネイ「俺は君に色んな事を教えてくれたよ。自分の道を信じ続けるまっすぐさ。
    失敗をしても決してあきらめず、次へと結びつけるひたむきさ。
    仲間を愛し、仲間に愛される心の温もり。……少なくとも俺は、これら全てにおいて、君に負けていた」

鈴仙「(最初はいけすかないヤツ、って思ってたけど。本当にサッカーについては真摯なのよね……)」

鈴仙はこの試合から数日前、ネイと一緒に食事をした時の事を思い出す。
あの時の彼も、こうして穏やかに、そして真摯に、自分のサッカーについて語ってくれていた。
……もしかしたら、これこそが、ネイの本当の姿なのでは? 鈴仙はそんな妄想すらしてしまう。

鈴仙「(どうしよう。折角話しかけてくれたんだし、何か気の利いた事でも言ってあげたいんだけど……)」

そんなネイに対して、鈴仙は何と声を掛けようか悩んだ。そして――。


A:「まさか。この試合で勝てたのは本当に偶然だと思ってる」
B:「私達の不屈の心が、あなた達の不屈の心に僅かに勝利した。……それだけよ」
C:「そんなに褒めないで。今日勝てたのは私のお蔭じゃない。皆のお蔭なんだから」
D:「……ちょっと、今さら真面目キャラで私を落とそうたって、そうはいかないわよ!」からかってみる。
E:「あんたって意外とマジメね。『RE! I! SEN!』の一つや二つ言わなくちゃ、影が薄くなるよ?」
F:その他 鈴仙に言わせたい事があればこちらで


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

354 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/02(水) 01:25:40 ID:???
…と、言ったところで本日の更新はここまでにします。
明日は付き合いがあるので、更新できないかもしれません。

355 :森崎名無しさん:2017/08/02(水) 01:40:09 ID:2elWb5lM

リアルは大事に、乙です

356 :森崎名無しさん:2017/08/02(水) 08:12:58 ID:Q2wywVO+


357 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:28:27 ID:???
明日が早いので少しだけですが、更新再開します。
>>355乙ありがとうございます。リアルと更新を両立させたいですね…
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
B:「私達の不屈の心が、あなた達の不屈の心に僅かに勝利した。……それだけよ」

鈴仙「あんた達は確かに強かったわ。これまでのリオカップの対戦相手の誰よりも、
    あんた達は最後まで全力を出し切って、最後まで諦めなかった。
    ……運が悪ければ、私達の方が負けていた。けれど」

ネイ「けれど?」

鈴仙はすうっと息を吸って、周囲の仲間達を見渡しながら、続ける。

鈴仙「――私達だって、こう見えても皆がそれぞれが悩んでいるのよ。
    押し潰されそうになった時だってある。でも、諦めずに一歩ずつ進んでいる。
    それで今回はたまたま、私達の不屈の心が、あなた達の不屈の心に僅かに勝利した。……それだけよ」

ネイ「ハハハ……たまたまか。俺はそんな風には見えなかったけどな。レイセンは謙虚だなぁ、可愛いなぁ……」

鈴仙「(ヤバイ、ちょっとアレなスイッチが入ったかも)」

ネイ「ああ。レイセン……俺は君の赤い瞳に釘付けだよ。はうぅ……お持ち帰りしたいよぉ……って、イテテ」

トニーニョ「――あまり迷惑をかけ過ぎるな……。レイセンよ。口下手な俺は、お前に言い残す事は何もない。
       だが、一言だけ言わせて貰う。良い試合だった。君の強さ、しかとこの心に焼き付けておこう。
       さ、帰るぞ、ネイ」

ネイ「いやだー! 俺はレイセンと結婚して幸せな家庭を築くって決めたんだー!
   子供は兄弟でサッカーリーグが出来る位欲しいって話してたんだーー!」

ネイは何やらうわごとを言いながら、何時の間にかやって来たトニーニョに引っ張られながら退場していく。
試合に敗れこそすれ、彼らの間には真実の友情がある事は間違いないと、鈴仙は軽口を叩き合う二人を見て確信していた。

358 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:29:41 ID:???
鈴仙「(私は謙虚……か。僅かな勝利ってのは、わりと正当な評価だと思うんだけど)」

やがて一人になり、鈴仙はネイとの会話を思い出す。
ネイは決して自らの強さを押し出さない鈴仙の言葉を、彼女なりのいじらしさとして解釈したようだが、
しかし鈴仙は決して、謙遜してそう言った訳では無かった。

鈴仙「(……私達は。いや、私はまだ、弱い)」

先程言った、不屈の心という意味では他の仲間には負けていないかもしれない。
しかし、……この試合、鈴仙は純粋な実力において多くの仲間達に負けていると感じていた。

鈴仙「(ドリブルやシュートは佳歩の方が強い。パスは反町君やアリスさんの方が強い。
    タックルや、パスカットでも、今日の試合のてゐみたいな活躍はできない。
    ――皆のお蔭で、何とか勝てただけだった)」

仲間達を信頼しない訳ではない。しかし、自分も仲間達に信頼されたい。
無論実力など無くとも、ひたむきで暢気な今の鈴仙はチームの精神的支柱になっているのだが、
だからこそ、自分ももっと沢山の事を仲間達に与えたいと思い始めていた。

鈴仙「(今は良いけど、このままの状態がずっと続いたら……私はきっと、昔と一緒になる。
     師匠の――永琳様のような強者に付き従い、怯え、すぐ諦めてしまうようになっちゃう)」

ネイやトニーニョを始め、鈴仙と対峙した者の多くは、彼女を中山や森崎のような、
強靭な精神を持つ選手だと考えるだろう。しかし、それは鈴仙の全てでは無い。
強くなった今も尚、鈴仙は臆病な脱走兵としての陰を心の中にしまい込んでいる。
だから、そんな時に『彼女』と久しぶりの会話を交わした事は――。

妖夢「……鈴仙。久しぶりだね」

鈴仙「……えっ。よう……む?」

――普段よりもより一層、鈴仙の心を強く、そして深く抉りだす事となった。

359 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:31:30 ID:???
妖夢「……今日の試合、見てたよ。――情けなかったね」

鈴仙「な、何よ。いきなり来ておいて……!」

チームメイトが遠巻きに不安げに見守る中、妖夢は気弱な鈴仙を見下すかのように、そう吐き捨てる。
永い間彼女と言葉を交わしていなかった鈴仙は、不意に自分を貶められた事に対してついカッとなって言い返す。
かつての親友の久しぶりの再会としては、到底あり得ないまでの険悪ぶりだった。

妖夢「明日は、私達サンパウロの準決勝戦だ。対戦相手はフルミネンセ。
    ……超絶的なクジ運と相手の腹痛と良さで、ここまで上がって来ただけの弱小チーム。
    だから、まず間違いなく、決勝戦は貴女達コリンチャンスと当たる」

鈴仙「……そう、でしょうね。フルミネンセの試合は、私もブン屋(アヤソフィア)から情報を貰ってたわ。
    試合前になって悉く敵チームが全員食中毒になったり、敵チームの寄宿舎に超巨大隕石が落ちてきたり、
    挙句の果てにはフランス国籍の審判が、敵チーム全員にレッドカードを渡したりしたお蔭で
    準決勝まで上がって来れたけど、実力は大した事が無いって話でしょ?」

妖夢「いや、普通に敵チームも同じ位弱小で、辛うじて勝ち続けただけなんだけど……まあ、それは関係ない。
    とにかく。決勝戦は私達サンパウロと、鈴仙達コリンチャンスの試合になって。
    そして間違いなく――鈴仙達コリンチャンスは、負ける。今日の試合を見て、私はそう確信した」

鈴仙「……どうしてそう言えるの? 言っておくけれど、こっちはまだベストメンバーじゃ……」

妖夢「それも知ってる。でも――仮に今のコリンチャンスに、パチュリー・ノーレッジのような
    大型選手が入ったとしても。……それでも、鈴仙は私達に勝てない」

妖夢は訥々と、まるで久しぶりに人間と会話をしたかのように、機械的にそう述べていく。

妖夢「何故なら。鈴仙……それは貴女が、弱いから」



360 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:34:45 ID:???
……機械的、と表現したのは間違いかもしれない。
何故なら、努めて冷酷かつ威圧的に語ろうとしている妖夢の言葉の端々には、
本来の彼女らしい、未熟さや弱さが垣間見えていたからだ。
だからそれは、ある意味で一種の自己暗示だったのかもしれない。自分が強いと思い込むための。

鈴仙「私は、弱い……」

しかし、そんな拙い言葉でも、今の鈴仙には効果があった。
ネイとの会話で自分の弱さと向き合いかけていた鈴仙にとって、
妖夢が振り絞った言葉にすらも過敏に反応してしまう。

妖夢「仲間の力と言えば聞こえはいいけれど、今の鈴仙は違う。
    強い仲間達に依存して、頼り切りになっている。
    一人の選手としての弱さの言い訳として、仲間の絆だとか不屈の心だとか言ってる。
    ……ずっと聞きたかった。鈴仙。貴女は、それでいいの?」

鈴仙「……………」

――妖夢こそ、それで良いの? とは言えなかった。
鈴仙は過去、妖夢を信じて彼女を今の状況――幻想郷の政治的支配を企む豊聡耳神子が
人間の力を示威する為に始めた計画・『ハイパーカンピオーネ』の一員となる事を止めなかった。
むしろ、それで妖夢が自らの道を進めるのならばと、応援すらした。
今の妖夢は本当に、妖夢自身が望んだ道を進めているとは、鈴仙には思えない。
しかしそれを認めると、鈴仙は過去の自分の決断を後悔してしまいそうだったために、彼女に強く反論できなかった。
だから、妖夢は逆にこう切り出した。


妖夢「鈴仙。もしも貴女が弱さに悩んでいたのなら、私達の所に来れば良い」



361 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:39:30 ID:???

鈴仙「……えっ?」

妖夢「私は鈴仙の試合を見ていて、思った。どうして鈴仙は、試合で上手く行かなくても、
    すぐに立ち直れるんだろう。自分の失敗を後悔するよりも、仲間の成功を祝福できるんだろうって。
    最初私は、鈴仙が強いからだと思った。……でも、本当は違うよね。
    鈴仙だって、私と一緒。本当は泣きだしたいんだ。だけど、そうすると皆に見限られるのが怖いから、
    気丈に前を向き続けて来たんでしょう? 力が無いから」

妖夢はこの時、鈴仙が自分の傍に来て欲しいと真剣に考えていた。
自分なら、鈴仙の弱さを理解できる。そして自分のように完璧な存在に近づいていけると思っていた。

妖夢「私は――だから強くなった。失敗するのが怖いから。皆に見限られたくないから。
    そして神子はそんな私の才能を、短時間で開花させてくれた。
    鈴仙。貴女にもまだまだ、隠された才能は沢山ある。私達に――『ハイパーカンピオーネ』につけば、
    鈴仙だってもう、自分の弱さに悩む事は無い。強い自分一人だけで、勝ち続けるようになれる」

鈴仙「……(妖夢。私は決して、そこまで自分を追い詰めていないよ。
    失敗は怖いけれど、だからと言って、それで貴女の価値が下がる訳じゃない。
    皆の失望も怖いけれど、だからと言って、ずっと貴女の事を想ってる人だっている。
    それで良いんじゃないの? ……って、頭の中では言えるんだけど)」

勿論、鈴仙にとって妖夢の考えは的外れだった。鈴仙は確かに悩みはするが、それ以上に彼女は暢気である。
また、悩んでいて、それで失敗しても決して自分は否定されない事を、周囲の仲間達を通じて良く理解している。

妖夢「……強くなれば、皆はもう私を蔑まない。強くなれば、私はもう、皆に迷惑をかけなくて済む。
    その事がどれだけ大切な事か、私と同じような場所にいた鈴仙なら、分かってくれるよね?」

鈴仙「……………」



362 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:42:11 ID:???
これまで彼女を成長させ、同時に縛って来た負の感情をむき出しにした妖夢。
それに対し、鈴仙は彼女の誘いを断る為に――一言、こう口火を切った。


A:「そんなのお断りよ。あんたの強さは私が求める強さじゃない」
B:「そもそもお門違いかな。私、そんなに悩んでないし」
C:「……妖夢。あんたこそ私のトコに来なさいよ。今でも私は大歓迎よ」
D:「説得力が皆無ね。妖夢……あんた、強いクセして悩み過ぎだもの」
E:「とりあえず。私は妖夢がどうなったとしても、友達でいたいかな」
F:「妖夢と組むとポスト率が上がりそうなのでちょっと……(^ ^;」
G:その他 鈴仙に言わせたい事をロールプレイしてください。


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


363 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:44:33 ID:???
……と、言ったところで今日の更新はここまでです。
シリアス目で選びづらいかもしれませんが、自由にロールプレイをして下されば幸いです。
明日は多めに更新出来れば良いなぁ…と思っています。

364 :森崎名無しさん:2017/08/03(木) 23:50:18 ID:JU3fJNBo
D

乙なのです

365 :森崎名無しさん:2017/08/03(木) 23:55:52 ID:tr4iywU6


366 :森崎名無しさん:2017/08/03(木) 23:59:22 ID:iuCzKInI
D

367 :森崎名無しさん:2017/08/04(金) 00:02:10 ID:1nt9F/Lc
D

368 :365:2017/08/04(金) 00:02:56 ID:z65+NKKI
G「妖夢がいうような想いがないとは言わないよ、私も弱いから
  強くなりたいと思うよ
  でもね、私が望む強さっていうのは、みんなが笑っていられる強さなんだ
  ここで『ハイパーカンピオーネ』に行ったら、私が大事にしたい人たちが笑顔でいられない
  ……妖夢、そのなかにはアナタも入ってる
  私が『ハイパーカンピオーネ』に行ってもアナタは笑っていられないと思う
  だから……私は行かない」

こちらに変更します

369 :森崎名無しさん:2017/08/04(金) 00:14:13 ID:???
 ポスト率を上げてるのはサルサノではないのだろうか

370 :森崎名無しさん:2017/08/04(金) 00:25:53 ID:???
妖夢さん、あんまり完璧思想を他人に押しつけてるとこわーい将軍様が断頭台かけに来るよ

371 :森崎名無しさん:2017/08/04(金) 10:07:56 ID:???
サルサノさんはマグネットパワーでも使えるんじゃないかな。

372 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/05(土) 03:11:06 ID:???
すみません、寝落ちしてました(汗)また明日の昼頃に更新します。
>>364
乙ありがとうございます!
>>368
自由選択ありがとうございます。
妖夢を通して、鈴仙の目指すべき強さがよりハッキリすればと思っています。
>>369
第一部時点でもポストってた印象はあるんですが、サルサノ君の印象の方が大きいですね…w
>>370
パイプ椅子攻撃されちゃいますね…
>>371
マラカナンスタジアムは地球のエネルギーを活動させたり停止させたりする鍵穴だった…?

373 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/05(土) 18:18:19 ID:???
昼ごろと言ってたらこんな時間になってました(汗)
もう少し文章を書きたいのと、付き合いがあるので今日の深夜〜明日の朝に更新します。
妖夢関係の描写は次回更新で終わり、次は仲間の章選択に入る予定です。

更新の代わりに、少し相談させていただきたいのですが、
第3章のストーリー進行について、若干微修正したいと思います。具体的には、

@:これまで仲間が全員揃ってからリオカップ決勝としていましたが、
  今から残った仲間の章(イタリア組、メキシコ組)を2回連続でやるのもテンポが悪いと思ったので、
  決勝で合流できる仲間はイタリア組(パチュリー・慧音)か、メキシコ組(星、にとり、ナズーリン)の、
  いずれか1組にしたいと思います。

A:新チームが全員揃ってから試合1回でいきなり最終章はちょっと寂しい気がしたのと、
  イベントより試合が多い方が楽しいかと思ったので、新チームの章をボリュームアップします。
  (これに付随して、当初予定していた??の章を削除し、描写のみの展開とします)

374 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/05(土) 18:27:11 ID:???
以上の内容を反映させた新フローチャートがこれになります。

☆第三章のフローチャート・改定案☆
          第三章開始
             ↓
       ○妖夢の章(試合)
             ↓
      ○鈴仙の章(練習2回→試合)※最初(リオカップ開会前)のみ練習8回→試合
       ↓            ↑
次ココ→○仲間の章(イベント+成長)※終了後は鈴仙のチームに合流
             ↓
次の次ココ→○鈴仙の章ラスト(練習2回→決勝戦)
             ↓
     ○仲間の章ラスト(イベント+成長)※終了後は新チームに合流
             ↓
 ○新チームの章(練習4回→試合→練習4回→試合→練習4回→試合→練習8回)
             ↓
       第三章完、最終章へ…

全体的なイメージとして、これまで描写中心の進行だったところ、
テキストを(極力)簡略化して、もう少し試合・育成寄りにしていく方針です。
(前は試合・育成判定をカットし、テキストで穴埋めしていく方針としていましたが、
 最近の更新を見るとそのテキスト描写で苦戦しているようなので……)

このスレの基本方針として、自分がやりやすいように書いていく、というのがあるので、
基本的には今お知らせしたとおりに進行をしていきたいと思っていますが、
出来る所はより良くしていきたいので、色々とご意見も頂ければ助かります。
(例:イベントよりも試合が見たい、判定の数はもっと多い方がいい、育成にもっと自由度が欲しい、等)

方針等が色々と変わったりして申し訳ないですが、引き続き拙作に参加して頂ければ幸いです。

375 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/06(日) 13:52:41 ID:???
D:「説得力が皆無ね。妖夢……あんた、強いクセして悩み過ぎだもの」

鈴仙「『ハイパーカンピオーネ』に行けば、自分の弱さに悩まなくて済む……ねぇ」

妖夢「私は強くなった。そして今も勝ち続けている。私は……もう、昔の弱い私じゃない」

振り絞るように言う妖夢の顔を見て。鈴仙は改めて確信を持った上で、こう言った。

鈴仙「説得力が皆無ね。妖夢……あんた、強いクセして悩み過ぎだもの」

妖夢「……ッ!」

そしてそれは、妖夢にとっても図星だったのか。彼女は悲痛に顔を歪めて唇を噛んで、

妖夢「私は、……悩んでない! 求めていた力が手に入って、全ての敵に勝ってみせて。
    これが私が望んでいた道なんだよ? 強くなりたいと思って、実際に強くなれた。
    なのにそんな事言うなんて……鈴仙は、私を僻んでるだけなんだ!」

激情に身を任せながら、これまでの彼女が一度も見せなかった怒りを鈴仙にぶつける。

鈴仙「悩んでない、って……。じゃあどうして、あんたはそんなに辛そうな顔をしているの。
    昔の。幻想郷で一緒にサッカーをしてた時のあんたは、そんな顔をしてなかった!」

妖夢「それは……鈴仙が、私の事を何も分かって無かったからだ。
    私は何時だって、弱い自分が嫌いだった! だから強くなった! それだけのこと!」

日頃は暢気な鈴仙も、かつての親友の豹変を前に思わず声を荒げてしまう。
そして妖夢もまた、そんな鈴仙を拒絶する事しかできない。
そんな状態では一度離れた二人の想いはつながる事など当然なく――。

376 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/06(日) 13:54:05 ID:???
妖夢「……これ以上は、話していても意味が無い。後は、試合で白黒付けよう。
    私の方が正しいか、鈴仙の方が正しいかは――その結果で分かるはずだから」

吐き捨てるようにそう言うと、彼女は鈴仙に背を向けて去っていく。
その背中は孤独と、呪いのように重く痛々しい覚悟に塗り固められていた。

鈴仙「自分が悩んでいる事にすら気付かないなんて。……妖夢のバカ」

元々馬鹿が付く程の正直で一本気な少女だった妖夢。
だからこそ、彼女は自分が進むと決めた道を妄信し猛進し続けるのだろう。
――その道が間違っているかもしれない、という疑念すら押し殺してでも。

鈴仙「(今の私には妖夢を止められない。止める資格がない。
    だけど、私は信じてる。私の道と妖夢の道は、いつか絶対、もう一度重なり合うって事を……!)」

それでも、鈴仙は妖夢を信じていた。いつかきっと、妖夢は自分を縛る鎖をも断ち切ってくれる事を。
そして――妖夢の道は、決して今目の前に広がる物だけではないと気づいてくれる事を。


377 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/06(日) 13:55:37 ID:???


新田「(姉御……やっぱり、あの鈴仙ってヤツに因縁が。俺も、一度会って話してみたいな……)」

彼女達の様子を見守る者は幾らか居た。
サンパウロに派遣された新田はチームに来て以来ずっと、妖夢の事を一方的に慕っており、
彼女の技術の高さだけでなく、心の弱さの一端にも触れる機会があった。
だからこそ、彼はこの場を最も悲痛な想いで見ていたし――より一層、鈴仙への興味を深めていた。

コーチ「(……鈴仙。彼女――魂魄妖夢こそ、君がこのブラジルの地にて越えねばならぬ試練。
     君と共に歩む道を自ら切り捨て、覇道を歩むあの娘を。君は救う事が出来るのか?
     救うに足るだけの力と正義を、君は示す事が出来るのか? それを……この私に見せてくれ)」

鈴仙を見守るのは、ブラジルに来て以来鈴仙を見守り続けた老コーチだった。
自堕落な老人と化したかつての名選手は、鈴仙の心に打たれて、過去の光を取り戻した。
彼は見てみたかった。鈴仙が、自分の時と同じようにあの少女の心をも動かし得るのかを。

コーチ「ゴホッ、ゴホゴホッ! ガボッ! ゲェーーーホッ! ゴホッ。
     ――ふ、フホホ……。ワシも、もう時間はないでの。早く見せとくれよ、鈴仙。
     あの娘を救うだけじゃない。その後……お主がサッカーで、世界を平和にしてみせる日を、な」

赤黒い血に塗れた両手を拭いながら。
彼は、自らの希望を託した少女の未来に想いを馳せる事にした。

378 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/06(日) 13:58:47 ID:???



―――鈴仙と妖夢。
同じ志を抱きつつも、道を違えた二人の決着が付く『その時』は、すぐそこにまで迫っていた。



                                                 〜鈴仙の章 その4 終わり〜 


379 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/06(日) 14:06:29 ID:???
鈴仙の章その4終了時の能力値

選手名   ド  .パ シ タ  カ .ブ  せ  総  高/低 ガッツ フラグ
鈴仙    55  54 55 52 52 47 53 368  3  4 990 ―――
反町    53  55 55 54 51 49 54  371 4 / 4  870  ドリブル、パス、パスカット、スカイラブ
静葉    55  53 51 55 53 50 50  367 3 / 2  830  (特殊スキル)
穣子    50  49 48 55 53 56 51  362 3 / 3  880  タックル、競り合い
アリスさん .57  54 .52 54 56 52 50 .375 3 / 3  800  タックル、ブロック、特殊スキル
佳歩    56  55 56 50 54 47 49  367 2 / 3  850  ドリブル、タックル、パスカット
てゐ    55  56 54 51 54 45 48  363 2 / 3  810  パス、シュート、競り合い、アシ○、コンビプレイ(鈴仙)、OT
つかさ   52  46 50 53 51 56 51  358 2 / 3  900  ブロック
お燐    ..54  55 52 53 55 53 47  369 1 / 2  730 ドリブル、パス、シュート、タックル、パスカット、ブロック、特殊スキル
さとり    49  48 48 48 48 47 55  343 2 / 2  825 セーブ力56、セービング

380 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/06(日) 14:08:18 ID:???
   鈴仙
※所持中のフラグ:ドリブル(15/20)、低シュート(10/20)、タックル(10/20)、アリスさん操作(特殊)
ルナティックブラスト(1/4でドリブル+4)
ラビットスターター(1/4でドリブル+2、吹飛2)
マインドシェイカー(シュート+5、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2))160消費 
マインドブローイング(シュート+7、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2)、吹飛5)200消費
マインドエクスプロージョン(シュート+9、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2)、吹飛2、常時使用不可)250消費
マインドスターマイン(空シュート+4、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2))200消費
マインドベンディング(近シュート+5)120消費
インビジブルデューパー(シュート+12、要てゐ(※)、1/4で失敗)250×2消費
真実の友情(シュート+14、要佳歩、てゐ(※)、ポスト・枠外無効)250×3消費、1試合1回限り
 ※発動の起点はてゐ。発動には(佳歩と)てゐと鈴仙がゴール前まで上がっている事が必要。
リフレクトバレット(低シュート+6、要パスカル、200×2消費)
玉兎スルー(スルー+3)150消費
月人師弟コンビ(パス+2の連続ワンツー、要永琳)60消費
タイガーバニーシンフォニア(パス+2の連続ワンツー、要星)80消費
マインドストッパー(1/4でタックル+3)
アイドリングウェーブ(1/4でタックル+2)
ディスオーダーアイ(1/4でパスカット+3)
アキュラースペクトル(1/4でパスカット+2)
スキル・狂気の瞳(全判定につき、スート一致時で敵能力−2)
スキル・心象操作(自分が反則時の判定1段階緩和)
スキル・足が速い(細かい判定で有利になるかも?)
スキル・オフサイドトラップ(前線へのスルーパスを1/2でオフサイドにできる)
スキル・フェアプレイ精神(鈴仙は反則を犯さず、代わりに鈴仙が反則の条件を満たした場合−3のペナを負う)

381 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/06(日) 14:09:25 ID:???
      反町
毒々しいドリブル(1/4でドリブル+2)
トリカブトパス(パス+2)60消費
オオゼリパス(パス+3)80消費
毒の空と乙女の心(パス+2の連続ワンツー、要静葉、穣子)100×3消費
強烈なシュート/ヘディング/ボレー(1/2でシュート+2)
アキュラシーシュート(シュート+4、ポスト無効)120消費
ソリマチドライブ(シュート+9、ポスト・枠外無効)250消費
ポイズンヘッド(高シュート+4)
トクシックインパクト(低シュート+4)200消費
ポイゾナスオーバー(低シュート+6、吹飛5)250消費
ネオポイゾナスタックル(1/2でタックル力+3)
スキル・秋ジスタ(9月〜11月限定でスキル・ファンタジスタを得る)
スキル・オータムスカイラブ(オータムスカイラブの土台になれる)
スキル・ポイゾナスセンス(反町のパス時(ワンツーは含まない)、敵の人数補正に−1)

   穣子※ブロック成長限界
山神キープ(1/4でドリブル+3)
毒の空と乙女の心(パス+2の連続ワンツー、要静葉、穣子)100×3消費
オータムスカイラブハリケーン(空シュート+5、要土台)200×2消費
秋の大三角(空シュート+8、要穣子or静葉&ゴールバー)300×2消費
ウォームカラーハーベスト(1/2でタックル+2)
オヲトシハーベスター(1/4でパスカット+2)
オータムスカイラブタックル(任意でタックル+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブパスカット(任意でパスカット+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブブロック(任意でブロック+6、要土台)150×2消費
ロイヤルスイートポテトルーム(1/4でブロック+8)250消費
スイートポテトルーム(1/4でブロック+6)150消費
ポテトルーム(1/4でブロック+4)100消費
オータムスカイラブクリアー(任意で空クリア+3、要土台)150×2消費
スキル・オータムスカイラブ(オータムスカイラブの土台になれる)
スキル・丈夫な身体(必殺ブロック発動時、吹き飛び・負傷無効)

382 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/06(日) 14:11:03 ID:???
    静葉
落葉ターン(1/2でドリブル+4)
ダスクフォーリンパス(パス+3)80消費
フォーリンパス(パス+2)60消費
毒の空と乙女の心(パス+2の連続ワンツー、要静葉、穣子)100×3消費
落葉シュート(シュート+5)160消費
無回転落葉シュート(シュート+7)200消費
オータムスカイラブハリケーン(空シュート+5、要土台)200×2消費
秋の大三角(空シュート+8、要穣子or静葉&ゴールバー)300×2消費
オータムスカイラブタックル(任意でタックル+5、要土台)150×2消費
ロストウインドロウ(3/4でタックル+2)
フォールカット(1/2でパスカット+2)
オータムスカイラブタックル(任意でタックル+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブパスカット(任意でパスカット+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブブロック(任意でブロック+6、要土台)150×2消費
オータムスカイラブクリアー(任意で空クリア+3、要土台)150×2消費
スキル・オータムスカイラブ(オータムスカイラブの土台になれる)

     アリス
プリズムターン(1/4でドリブル+4)
都会派なドリブル(1/4でドリブル+3)
頭脳的なドリブル(1/4でドリブル+3)
アーティクルサクリファイス(パス+2)60消費
ドールミラセティ(パス+2の連続ワンツー、要上海or蓬莱)80×2消費
ひとりドールミラセティ(パス+2の連続ひとりワンツー)160消費
アーティフルドライブ(シュート+8)250消費
ドールズ・ウォー(低シュート+5)250消費
トリップワイヤー(1/4でタックル+2)
ムーンサルト上海(1/4でパスカット+4)
上海人形カット(1/4でパスカット+3)

383 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/06(日) 14:12:51 ID:???
  佳歩
情熱的なドリブル(1/4でドリブル+4、吹飛2)
頭脳的なドリブル(1/4でドリブル+3、吹飛3)
華麗なドリブル(1/4でドリブル+3、吹飛3)
野兎シュート(シュート+4)120消費
ラビットテイル(シュート+7)200消費
ラビットダイブ(空シュート+8)300消費
真実の友情(シュート+14、要鈴仙、てゐ(※)、ポスト・枠外無効)250×3消費、1試合1回限り
 ※発動の起点はてゐ。発動には(佳歩と)てゐと鈴仙がゴール前まで上がっている事が必要。
野兎ボレー(低シュート+3)160消費
プランスラビット(近シュート+4)120消費
野兎タックル(1/4でタックル+2)

  てゐ
シロウサギドリブル(3/4でドリブル+3、吹飛2)
バックスピン兎玉(パス+3)80消費
エンシェントデューパー(パス+6)150消費
オリジンデューパー(パス+8)300消費
ロビングシュート(近シュート+7)200消費
シロウサギチャージ(1/2でタックル+2、吹飛4)
フラスターエスケープ(3/4でパスカット+3)
スキル・本気モード(後半以降リードできていない時点から試合終了まで全能力+1、必殺技発動率+1/4)
マリーシア(接触プレイの攻撃時クラブで負けた時相手の反則に出来るが、5以上の差で負けた場合はバレてしまう)

  つかさ
竹林兎キープ(1/4でドリブル+3)
根性タックル(1/4でタックル+3、吹飛2)
反転ブロック(1/4でブロック+6)150消費
顔面ブロック(1/4でブロック+6)150消費
ソウルブロック(1/4でブロック+8)250消費
スキル・ムーンラブ(ムーンラブの土台になれる)※ウサギDが居ないため技は封印中
スキル・ど根性(ガッツが0になるまでガッツペナ無効、ガッツ0になると強制交代)

384 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/06(日) 14:18:14 ID:???
    さとり
パンチング61、キャッチ58
光を掴みます!(1/2でセーブ+3(敵リード時はセーブ+4))
スキル・覚妖怪(PA内のシュートについてセーブ・とびだし・一対一+3、読み違え発生しない)
スキル・とびだし+5
スキル・一対一+3
スキル・想起(相対する選手の知り得る技をコピーして使用可。その技に使用するガッツの1.5倍を消費)
 ※フィールダー時は任意使用可。セービング時は使用決定後、判定により想起内容が変動

    お燐
キャットランダムウォーク(1/4でドリブル+5)
キャッツウォーク(1/4でドリブル+3)
スプリーンイーター(シュート+5)160消費
火焔の車輪(1/2でタックル+3、吹飛2)
ゾンビフェアリーカット(1/2でパスカット+3)
ゴーストブロック(1/4でブロック+4、コーナーキックの時は+6)100消費
ゴーストタウン(1/4でブロック+6、コーナーキックの時は+8)150消費
スキル・サイドプレイヤー(ライン際に居る時、全能力+2)

385 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/06(日) 14:19:51 ID:???
***これより第4回目の仲間の章へと移ります。遊びたい仲間のシナリオを選択してください***

×:佳歩、てゐ、つかさの章(アルゼンチン編)→攻略済み!
  ストーリー:永遠亭の仲良し兎、佳歩とてゐとつかさの三人は異国の地でパスカルと再開し、懐かしい思い出を語り合う。
         しかし、パスカルが持つ、ディアスの「相棒」としての覚悟は彼女達の想像を超えていた。
         そんな中起こった「偽ディアス異変」を乗り越え、三人がそれぞれ選んだ「道」は……。

B:パチュリー、慧音の章(イタリア編)
  ストーリー:世界最高のレジスタと世界最高のカティナチオマステリーを目指し、
         それぞれやって来たパチュリーと慧音。彼女達の任務は弱小チームを「戦術」で優勝させる事。
         「理想」と「現実」の間で揺れ動きつつ成長する二人だったが、豊聡耳神子の魔の手が迫り……。

C:星、ナズーリン、にとりの章(メキシコ編)
  ストーリー:「ヒューガー」のメキシコ進出により、メキシコシティの街の「貧富の差」は決定的となった。
         空中に浮かぶ豪奢なプレート都市と、その下で排気ガスにまみれるスラム街。
         「平等」を夢見る大富豪・寅丸星は、反ヒューガーテロ組織の一員・河城にとりと再会し……。

×:反町、秋姉妹、アリスさんの章(フランス編)→攻略済み!
  ストーリー:反町達が転入したフランスのサッカースクールでは、もうすぐ「文化祭」のシーズンがやって来た。
         学級委員の反町は、個性的なクラスメートの意見を纏め上げ、何とか祭りを成功させようと試みる。
         しかしどうやら、秋姉妹の二人の中にはもっともっと大事な問題があって……? アリスさんの「未来」はどっちだ!

×:さとり、お燐の章(イギリス編)
  ストーリー:ロンドンで精神科医となった古明地さとりは、その能力から、一流の「探偵」としても街で一目置かれる存在となった。
         そしてそんなある日、彼女はかつての戦友・矢車想と「運命」的な再開を果たす。
         しかし、それは地獄に満ちた、謎の連続「凌辱」事件の幕開けだった……。


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

386 :森崎名無しさん:2017/08/06(日) 14:21:08 ID:q6DCofwo
B

387 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/06(日) 14:24:44 ID:???
…と、言ったところで外出するので一旦ここまでです。
仲間の章はアナウンスした通り決勝までで1回(イタリアorメキシコ)です。
サンパウロは強敵なので、基礎力の高いパチュリー達がいるイタリアを取るか、
第二GK確保+今後の覚醒機会を見込みメキシコを取るか、考えて頂ければ嬉しいです。


388 :森崎名無しさん:2017/08/06(日) 14:28:53 ID:38zqCmuU


389 :森崎名無しさん:2017/08/06(日) 14:30:47 ID:bZELQIVM
B

390 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/08(火) 00:22:16 ID:???
今日は更新をお休みします。イタリア編のバランス&プロットを整えて、また更新再開します。

391 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/09(水) 00:01:36 ID:???
今日は更新をお休みして、その代わり只今色々とスレ(拙作、本スレ、外伝スレ…)を読み返したりしてます。
今回と次回の仲間の章はそれぞれ、これまで置いてけぼりになっていた、
『ハイパーカンピオーネ』関係と『プロジェクトカウンターハクレイ』関係について、
掘り下げを行いたいと構想しています。というわけで、という訳ではないですが、
もう少し待って頂ければ幸いです(汗)

392 :森崎名無しさん:2017/08/09(水) 09:19:32 ID:???
乙です
ゆるりといきましょー

393 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/12(土) 23:29:26 ID:???
更新が遅くなってますが、明日くらいにはそろそろ再開したいと思っています。

東方新作が出ましたね…私はまだネタバレを少し見た程度ですが、今回のBGMも大変素晴らしいです。
メロディアス風味が増して、少し前(風神録〜星蓮船くらい?)の曲を思い出しました。
キャラについても5ボスの子とか6ボスの子とかで色々妄想が捗ります。
拙作でも、これまでのストーリーにより深みが出て来そうであれば、出していきたいですね。


394 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/12(土) 23:42:42 ID:???
>>393
遅れましたが、乙ありがとうございます!そう言って頂けると助かります。
纏まった形で更新再開したいと思いますので、またご参加頂ければ嬉しいです。

395 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/15(火) 03:49:57 ID:???
すみません、まだ更新できませんでした(汗)

396 :森崎名無しさん:2017/08/17(木) 22:26:22 ID:???
遅くなりましたが、スレ主さん乙です。
次の話が書きあがって来るのを気長に待っております。

>>393
新作といえばアリスさん、魔法の森の地蔵さんに笠プレゼントしていた
みたいですけど、ひょっとしたらボッチじゃあなかったかもとも言われています。
あの地蔵さん優しそうですし、友達になれるかも?


397 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/19(土) 02:04:31 ID:???
更新が無くすみません。展開を色々考えてとっちらかってしまってました(汗)
>>396
乙ありがとうございます。このスレでは判定とノリでぼっち化してしまったアリスさんですが、
実際のアリスさんはそこそこ程度には社交的だと信じてます。
魔法地蔵の子は魔理沙とも仲いいみたいでしたし、人気出そうですね…私は5ボスの二人組が結構気になってます。

398 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/06(金) 14:16:34 ID:???
B:パチュリー、慧音の章(イタリア編)

〜イタリア・サンシーロスタジアム〜

実況「さあ〜いよいよ決勝戦を迎えました、イタリア・カルチョフェスタ!
    決勝戦まで残ったのは、異界から来た謎めくプリンセス、パチュリー・ノーレッジが率いるフィオレンティーナか!
    それとも、ブラジルからやって来たトリックスター・シニョーリを中心に、強力な選手陣が集うパルマか!
    世紀の一戦が今ここに、開かれようとしております!!」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

パチュリー「………………」

――イタリア・ミラノを代表するサッカー専用スタジアム。
そこに萃まった10万近くの観衆の声を聴いているにも関わらず、パチュリーは全く動じる気配を見せない。
彼女の興味や関心は、周囲の有象無象には全く向けられていなかった。
代わりに、パチュリーはこれから90分間の死闘を戦い抜く敵陣の面々を品定める。

パチュリー「(パルマはごく最近になって、他チームや世界各国から有望な選手を引き抜き、
        ここまでの強豪チームに上りつめた。元々資金が潤沢なチームだったとはいえ、
        その急な補強は常軌を逸しているとまで、新聞各紙には報じられていたけれど――)」

その中でも特に、パチュリーの目に留まった選手は――二人いた。
その内一人は、好戦的なぎらぎらとした目を既にパチュリーに対して向けているために、
期せずとも互いに目が合う形となってしまう。
少年はそれに気づくと、子どもらしくアカンベーをしてパチュリーを挑発してみせた。

パチュリー「あれが……シニョーリ。神子が『妖夢以上の傑作』として評価した選手ね。
       確かにここまでの成績は輝かしいけれど……」

399 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/06(金) 14:17:39 ID:???
かつてパチュリーが単身ブラジルに渡り、大きく変貌を遂げた妖夢の姿を見た時。
その仕掛け人として暗躍する豊聡耳神子から話を聞いた人物。それがシニョーリだった。

パチュリー「(――妖夢と平行して、自分達の手駒候補として育て上げたって訳ね。
        どちらかに欠陥があっても、どちらかを保険として残す為に用意した。
        ……そう考えた方が素直かしらね)」

幸運にも、パチュリーはこのあどけない少年の裏に渦巻く陰謀を知っていた。
知っていたからこそ、自分はこの試合を通じて確かめたかった。
彼女らの――豊聡耳神子が永らく潜伏しながら少しずつ進めて来たであろう、
『ハイパーカンピオーネ』構想が今、どのような状態にあるのか。
そして、……それは果たして、どのような形で自分達の脅威となり得るのかを。

パチュリー「(妖怪を駆逐した、人間を中心とする、人間の為のチーム。……素晴らしい理想を掲げ、
        実体は自らの人気を確固にする為の私兵集団。まずは、そんな風に見ているのだけれど……。
        ――もう一つ、気になる事もあるわ)」

パチュリーが気になっている事は、ハイパーカンピオーネ計画の裏に蠢く陰謀だけでは無かった。
ここで視線を外し、シニョーリの他にもう一人、パチュリーの意識を惹いたパルマの選手に対して目を向ける。

パチュリー「(妖夢があそこまでの力を手に入れた謎の理由。
        ……貴女は、このチームに所属する事でそれを掴んだのかしら?)」

慧音「……魔術師殿。やはり貴女お一人でも、ここまで上がって来たか」

――その選手の名は、上白沢慧音。
当初は魅魔の命により共にフィオレンティーナへと着任し。
……そして。後に対立し、豊聡耳神子の息がかかったチームであるパルマのCBとして、
今、パチュリーの眼前に立つ、凛とした女性だった。
彼女は思い出す。慧音と共に自らを研磨し、そして、思いをぶつけあった日々を――。

400 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/06(金) 14:23:20 ID:???
−練習フェイズ@−
〜フィオレンティーナ・練習場〜

パチュリー「……ふう。初日から有意義な練習だったわね」

慧音「ああ、そうだな。やはり幻想郷には無い、理論立ったサッカースタイルは、私――いや、我々には向いているようだったな」

パチュリーと慧音がフィオレンティーナに加入し、初めての練習を終えた夕方。
二人は丁寧ながらもやや砕けた様子で、練習の成果について情報を交換し合っていた。

パチュリー「『プロジェクト・カウンターハクレイ』――博麗の巫女を中心とした、幻想郷の封建的な
       支配体制に一石を投じ、外界との交流を広げていくという革新的な計画――
       この流れで編成された、幻想郷の既存勢力をサッカーで打ち破る為の新チーム。
       その中で、私はチームのレジスタとして。そして貴女はチームのディフェンスリーダーとして。
       それぞれに役割が規定されていると感じるわ」

慧音「……うむ。そうした大役が今の私に務まるかは据え置いて、そうした役割が求められている事は分かる。
    新チームのDFは、つかさ、穣子、ナズーリン――もしかしたら、他にDFへコンバートすべき選手もいるかも
    しれないが――の3人だ。しかし、三人とも必殺ブロックやオータムスカイラブ等、体力を浪費する大技に長ける一方で、
    長期的な視点で試合を俯瞰し、DFの布陣を動かした経験のある選手は少ないと認識している。
    無論、ゴールキーパーの古明地殿あたりは、一勢力の主として高い指揮能力をお持ちだろうが、
    彼女は特殊な性能を持った選手だと認識している。全試合において、不動のGKたりえる事は無いだろうな。
    ゆえに、DF陣の舵取りを行う人物が、一人はいなくてはならない」

慧音の正確な分析眼に、パチュリーは少しだけ舌を巻く。

パチュリー「……貴女と話すと理解が早くて助かるわ。そう言えば、人里FCを率いてルナティックスと戦った時も、
       ゼロトップの布陣を引いて、八意永琳を数で封じ込めようとしたんだっけ。
       成程。当時の幻想郷においてそこまで考えられるだけあって、決してボンクラでは無いみたいね」

慧音「お世辞はよして頂きたい。古明地殿のように心を読めずとも、
    『まあ、頭があっても選手としては三流だから、意味無いけど』という貴殿の本心が、私には透けて見えるよ」

401 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/06(金) 14:24:59 ID:???
パチュリー「お世辞はあまり好きじゃないもの。……で、今日の練習はどうだったのかしら?
       私の貴女に対する本心が覆るような、劇的な成長は起きたの?」

パチュリーは全く表情を替えずに、慧音に対して淡々と言い放つ。
聞く者が聞けばあまりに冷酷な言い草だったが、しかしそれは、
基本的には他人に興味すら向けない彼女にとって、珍しいまでの感情溢れる態度だった。

慧音「ああ、そうだな。私の成果は――」

だからこそ、慧音もまた嫌味を覚える事もなく、むしろ高名な選手から一定の評価を得た事に対し、
敬慕の念すら抱きながら、今日の練習結果を報告した。その内容は――。

402 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/06(金) 14:29:55 ID:???

★★★パチュリー・慧音の章において、練習コース選択の機会は【3】回あります★★★

〜現在の能力値〜
選手名   ド  パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ フラグ
慧音    50 50 ...47  53 53 55  52 360 2 / 2  750

ファーストピラミッド(1/2でドリブル+3)
三種の神器 剣(1/2でタックル+2)
三種の神器 玉(1/4でパスカット+2)
八咫の鏡(1/4でブロック+6)150消費
三種の神器 鏡(1/4でブロック+4)100消費
幻想天皇(高クリア+2)100消費

※イタリアでの理論立った効果の高い練習により、慧音の全能力値は既に+2されており、
 更に、第一部終了時点フラグだったブロックフラグを回収しています。

403 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/06(金) 14:31:55 ID:xAnQe0o+
☆慧音の練習コース(1回目)を選んでください。
 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A:剣コース
  コース概要:攻撃的DFとして、キープ力とボールカット力を高めていくコースだ。
        無論他の分野についても万遍無く鍛えていくが、どちらかと言えば、
        撃たせる前に止めるタイプのDFとなるだろう。ブロッカーが飽和するよりは、良いのかもしれないが…
  主な上昇能力:☆ドリブル、☆タックル、パス、パスカット、△ブロック、競り合い、最大ガッツ

B:玉コース
  コース概要:体力と運動量のあるブロッカーを目指すコースだ。
        具体的には基礎的なフィジカルとスタミナを中心に、パスカット力も派生して磨いていく。
        また、ある程度のキープ力も身に着く事が期待できるな。ややニッチな分野かもしれないが…
  主な上昇能力:☆競り合い、☆最大ガッツ、☆パスカット、ドリブル、タックル、△ブロック

C:鏡コース
  コース概要:DFとして最も求められる要素――ブロックに特化するコースだ。
        他のコースと比べて鍛えられる分野はやや絞られるが、その分高い効果を得られるだろう。
        色々と言っても、いざという時に頼れる壁は1枚でも多い方が良い筈だ…
  主な上昇能力:ブロック、タックル、パスカット、競り合い、最大ガッツ

D:月コース
  コース概要:敢えてDF能力の成長を捨て、オフェンス能力に特化してみたい。
        1度でもこのコースを選び、私に眠る妖の血を滾らせれば、
        並のFWでは敵わない程度の実力者に化けられる自信ならある。
        ……この場合、DFとして特化できない事が痛いが。
  主な上昇能力:☆特殊スキル(ハクタク化)、☆ドリブル、☆パス、☆シュート、☆競り合い、タックル
<参考:コース練習について>
・☆印は伸びやすい項目、△印は伸びにくい項目、?印は運で伸びが大きく変わる項目です。
 (能力値が高くなるにつれ、☆印が消える、△印が出来るなどが起き、伸び辛くなります。)
・コース練習では、能力値に加え、能力に応じた技の『フラグ習得・回収』も行われます。
・能力値の基準は大体、53くらいが世界でそこそこ、55くらいが世界でもかなり強い、
 57になると世界トップクラス(あるいはトップ)です。(能力値限界は57です)

404 :森崎名無しさん:2017/10/06(金) 14:49:13 ID:OCy0rgtM


405 :森崎名無しさん:2017/10/06(金) 17:00:57 ID:5EcTBKLM


406 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/06(金) 22:27:01 ID:xAnQe0o+
A:剣コース

先着3名様で、

★慧音のドリブル特訓→ ! dice + ! dice =
 慧音のタックル特訓→ ! dice + ! dice =★
★慧音のパス特訓→ ! dice + ! dice =
 慧音のパスカット特訓→ ! dice + ! dice =★
★慧音のブロック特訓→ ! dice + ! dice =
 慧音の競り合い特訓→ ! dice + ! dice =
 慧音の最大ガッツ特訓→! dice + ! dice=★


と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
(結果表については次レス参照)

407 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/06(金) 22:28:15 ID:xAnQe0o+
〜結果表〜
ドリブル特訓→10以上でドリブル+3、「造化三神の結」習得
         5以上でドリブル+3、フラグ習得
         2以上でドリブル+2

タックル特訓→10以上でタックル+2、「草薙の剣」習得
         5以上でタックル+2、フラグ習得
         2以上でタックル+1

パス特訓→10以上でパス+2、スキル・パス+2習得
        5以上でパス+2、フラグ習得
        2以上でパス+1

パスカット特訓→10以上でパスカット+2、『三種の神器 玉』の発動率アップ
         5以上でパスカット+1、フラグ習得
         2以上でパスカット+1

ブロック特訓→10以上でブロック+1、フラグ習得
         5以上でブロック+1

競り合い特訓→10以上で競り合い+2、『幻想郷伝説』習得
         5以上で競り合い+2、フラグ習得
         2以上で競り合い+1

最大ガッツ特訓→10以上でガッツ+75
           5以上でガッツ+50
           2以上でガッツ+25

408 :森崎名無しさん:2017/10/06(金) 22:33:23 ID:???
★慧音のドリブル特訓→ 1 + 6 =
 慧音のタックル特訓→ 2 + 5 =★

409 :森崎名無しさん:2017/10/06(金) 22:35:48 ID:???
★慧音のパス特訓→ 1 + 5 =
 慧音のパスカット特訓→ 1 + 1 =★

410 :森崎名無しさん:2017/10/06(金) 22:41:14 ID:???
★慧音のブロック特訓→ 2 + 4 =
 慧音の競り合い特訓→ 6 + 1 =
 慧音の最大ガッツ特訓→ 2 + 6 =★

411 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/06(金) 23:03:04 ID:xAnQe0o+
★慧音のドリブル特訓→ 1 + 6 =7
 慧音のタックル特訓→ 2 + 5 =7★
★慧音のパス特訓→ 1 + 5 =6
 慧音のパスカット特訓→ 1 + 1 =2★
★慧音のブロック特訓→ 2 + 4 =6
 慧音の競り合い特訓→ 6 + 1 =7
 慧音の最大ガッツ特訓→ 2 + 6 =8★
(→結果は下記*の通り)

パチュリー「……ふむ。基礎力が爆発的に伸びているけれど、
       それはむしろ、今までの積み重ねが、ここの良い環境で開花したものだと思うから置いといて。
       成程。タックルやドリブルの強化に重きを置いたのね」

慧音「ああ、そうだ」

パチュリーが指摘した通り、慧音はボールカット及び、その後のボールキープ技術に重きを置いて、
特訓を行っていた。

*慧音のドリブルが+3されました。50→53
*慧音のタックルが+2されました。53→55
*慧音のパスが+2されました。50→52
*慧音のパスカットが+1されました。53→54
*慧音のブロックが+1されました。55→56
*慧音の競り合いが+2されました。52→54
*慧音の最大ガッツが+50されました。750→800
*慧音がドリブル、パス、タックル、競り合いフラグを習得しました。

412 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/06(金) 23:05:39 ID:xAnQe0o+

パチュリー「今回、タックルとドリブルを鍛えたのは、サイドバックとしても動けるようにするため?」

慧音「いや。あくまでも自分はセンターバックが適任だと考えているよ。
    ただ、ブロック特化の選手が更に増えても、チームの為にはならないと思っただけさ」

パチュリー「ブロック特化と言えば、既につかさや穣子が居る筈だものね。
       ナズーリンも強力なブロック技を持っているし、妖怪の山の河童(にとり)も、
       さとりがGKの場合はDFとして出られる程度のブロッカー適正がある。
       ……そうなった時に、タックルも出来る選手は居るに越したことはない、か。合理的ね」

慧音「これは私だけの戦いでは無い。チーム全体の、そして引いては私達の活躍を期待してくれる、
   子ども達の為の戦いなんだ。だったら、全体の利益を考えて行動したいと思っている」

パチュリー「それが貴女の考えね。……私とはちょっと違うみたい。
        私はこのレミィが率いる紅魔を、全幻想郷代表を抜けてここに来たけれど、
        その理由はあくまで……私自身の為だもの」

慧音「ああ、別に貴女を否定する為に言った訳では無いさ。……ところで魔術師殿。
    貴女はこのイタリアの地で、どういった分野を鍛えたのか、もし良ければ私にも教えてはくれまいか」

パチュリー「ええ、そうね。どのような方面で練習をしたのか情報交換し合うのは、互いの為になりそうだし。
       私は――」


413 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/06(金) 23:07:18 ID:xAnQe0o+

★★★パチュリー・慧音の章において、練習コース選択の機会は【3】回あります★★★

〜現在の能力値〜
選手名   ド  パ  シ  タ  カ  ブ  せ   総 高/低 ガッツ フラグ
パチュリ-  .54  54 .51  52  54  50  50  365 4 / 4  700

   パチュリー
芸術的なドリブル(1/2でドリブル+5)
華麗なドリブル(1/4でドリブル+3)
エメラルドメガリス(高パス+3)150消費
ロイヤルフレア(シュート+6、吹飛4)200消費
サイレントセレナ(低シュート+5)250消費
賢者の石(高シュート+8、吹飛3)400消費
クワッドスパーク(近シュート+6)200消費
アグニシャイン(1/2でタックル+2)
プリンセスウンディネ(1/2でパスカット+3)
スキル・オフサイドトラップ(スルーパスを1/2でオフサイドにできる)
スキル・ファストブレイク(発動時全選手のパス+1、全行動消費ガッツ1.1倍)
スキル・フォトシンセシス(スキル・喘息を完全無効化。ただし、−2の差で敗北した場合必ず吹き飛ぶ)

414 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/06(金) 23:11:20 ID:xAnQe0o+
☆パチュリーの練習コース(1回目)を選んでください。
 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A:トータルフットボーラーコース
  コース概要:私が尊敬するヨハン・クライフのように、頭脳と技術を活かしたプレーヤーを目指すわ。
          巧みなパスで相手を疲れさせ、必要時に最大の成果を挙げるプレーをする。
          何処に居ても何でも出来る事が目標だけど……やはり、OMFの能力向上が主眼かしら。
  主な上昇能力:パス、△シュート、△パスカット、△タックル

B:ハイパーリベロコース
  コース概要:私が尊敬するフランコ・バレージのように、高い戦術眼とポジショニング能力を活かした、
          機転の利くリベロを目指すわ。DFとしても耐えうる守備能力に、高い突破力、そしてシュート。
          あらゆる分野をこなす必要があるには変わらないけれど、守備寄りの選手になるかしらね。
  主な上昇能力:ブロック、タックル、△ドリブル、△シュート

C:フェイタルプレースキッカーコース
  コース概要:私が尊敬するデイビッド・ベッカムのように、正確なキックコントロールと
        運動量を兼ね備えた、テクニックとスタミナの両面を磨いていくわ。
        鍛えられる能力は絞られるけれど、その分効果的な成長が期待できそう。
  主な上昇能力:☆特殊スキル(アーリークロス、プレースキッカー、アシスト○)、△最大ガッツ

D:エンハンスドワイズマンコース
  コース概要:私が尊敬するのは賢者である私自身。まだ不完全な『フォトシンセシス』の改良を主に、
        お粗末だったフィジカルを鍛え直すわ。……それに副産物として、ポストプレイも出来るCFWとしての
        起用可能性も増すかもしれないし、伸びしろも大きいから、決して不合理な方針でも無い筈よ。
  主な上昇能力:☆最大ガッツ、☆競り合い、特殊スキル(フォトシンセシスの改良)

<参考:コース練習について>
・☆印は伸びやすい項目、△印は伸びにくい項目、?印は運で伸びが大きく変わる項目です。
 (能力値が高くなるにつれ、☆印が消える、△印が出来るなどが起き、伸び辛くなります。)
・コース練習では、能力値に加え、能力に応じた技の『フラグ習得・回収』も行われます。
・能力値の基準は大体、53くらいが世界でそこそこ、55くらいが世界でもかなり強い、
 57になると世界トップクラス(あるいはトップ)です。(能力値限界は57です)

415 :森崎名無しさん:2017/10/06(金) 23:29:37 ID:2QSNhgYY
A

416 :森崎名無しさん:2017/10/06(金) 23:42:02 ID:DMmbZ0/2
A

417 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/07(土) 00:04:44 ID:umAEsHuk
A:トータルフットボーラーコース

先着2名様で、

★パチュリーのパス特訓→ ! dice + ! dice =
 パチュリーのシュート特訓→ ! dice + ! dice =★
★パチュリーのタックル特訓→ ! dice + ! dice =
 パチュリーのパスカット特訓→ ! dice + ! dice =★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

パス特訓→10以上でパス+2、『レイジィトリリトン』習得
        5以上でパス+1、フラグ習得
        2以上でパス+1

シュート・タックル・パスカット特訓→10以上で能力値+1、フラグ習得
                       2以上で能力値+1

418 :森崎名無しさん:2017/10/07(土) 00:15:08 ID:???
★パチュリーのパス特訓→ 6 + 2 =
 パチュリーのシュート特訓→ 4 + 1 =★

419 :森崎名無しさん:2017/10/07(土) 00:18:12 ID:???
★パチュリーのタックル特訓→ 3 + 1 =
 パチュリーのパスカット特訓→ 6 + 4 =★

420 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/07(土) 02:15:14 ID:???
★パチュリーのパス特訓→ 6 + 2 =8
 パチュリーのシュート特訓→ 4 + 1 =5★
★パチュリーのタックル特訓→ 3 + 1 =4
 パチュリーのパスカット特訓→ 6 + 4 =10★

パチュリー「と言っても、私の場合は劇的な成果は無かったわ。
       OMFとして必要な最低限の項目を確認して、それだけ。
       勿論、基礎力の向上は必要だけど、一朝一夕では難しいみたい」

慧音「魔術師殿の水準は、現時点でも既に世界で充分戦えるレベルだからな……」

パチュリー「今のままじゃ、『戦える』ってだけ。全然満足できないわ。それに……」

慧音「――フィジカル不足、か」

パチュリー「……悔しいけれど、その通りよ。持病の喘息は魔法で克服できたけれど、
        その反動もあって、今の私は致命的な弱点を剥きだしにしてしまっている。
        チームに合流したら、弱点を克服する時間も中々取れないでしょうから、
        今の内に、ある程度は鍛えておきたいのだけれど……」

慧音「そうだな……私も手伝おう、などと自らの立場を省みぬ発言はしないつもりだし、
    する権利も無いとは思っているが。応援しているよ」

パチュリー「そうね。私も楽しみにしているわ……」

パチュリーが自身の懸念を正直に話してくれた事に対し、慧音は少しだけ嬉しくなる。
前々から接点の無い二人だったが、こうして機会があれば、仲の良い友人同士になれるのではないか。
……その時のパチュリーは、二人は、そう思っていた。


421 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/07(土) 02:16:19 ID:???

*パチュリーのパスが+1されました。54→55
*パチュリーのシュートが+1されました。51→52
*パチュリーのタックルが+1されました。52→53
*パチュリーのパスカットが+1されました。54→55
*パチュリーがパスフラグ、パスカットフラグを習得しました。


……と、言ったところで今日の更新はここまでです。
明日以降も定期的に更新したいと思っていますが、予定は未定なので、
また気長に更新等に参加して頂ければ幸いです。本日もお疲れ様でした。

422 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/08(日) 01:22:13 ID:???
***

パチュリー「(……友人同士になれるかもしれない。案外そうも思ったのだけどね)」

――感傷的な回想を一旦止めて、パチュリーは眼前に迫る脅威に目を瞠る。

シニョーリ「それそれそれーっ!」

シュンッ、クルンッ、タッ!

試合は既に始まっていた。パルマは早速攻撃の軸であるシニョーリにボールを回し、
彼の圧倒的な個人技を頼りにして、フィオレンティーナに攻勢を仕掛ける。

パチュリー「――ッ!」

ズザアアアアアアアアッ、シュンッ、パシッ!

シニョーリ「へへっ、ちょろいぜ!」

その個人技は、幻想郷でも三指に入る実力者と呼ばれたパチュリーを持ってしても、止められない。
圧倒的な個の力が、彼女を、彼女の率いるチームを蹂躙しようとしていた。

パチュリー「(これがパルマの……いや、『ハイパーカンピオーネ』計画の理想とする、圧倒的な”個”のサッカー!
        もしも神子達が、このシニョーリ級の選手を他にも揃えていたとしたならば。
        相当厄介な相手になりそうね……)」

集団戦術への造詣が深く、このチームでそれを実践に移し、ここまで勝ち進んで来たパチュリーにとって、
そうした戦術を無意味にするまでの圧倒的な力は、憎らしさを越えて、清々しく美しいとさえ映った。

パチュリー「(……妖夢。そして慧音もまた、この”個”の力に惹かれたのならば、その気持ちも分からないでもないわね……)」

パチュリーの脳裏に、再び過去の思い出がよぎる。”個”か”集団”か。その結論を巡って論議した日の事を――。

423 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/08(日) 01:23:24 ID:???
−練習フェイズA−
〜フィオレンティーナ・ロッカールーム〜

慧音「……パチュリー殿。提案したい事があるのだが」

パチュリー「あら、……何かしら? 貴女から提案だなんて、珍しいわね」

暫くの日々を共に過ごした事で、二人の距離は確実に縮まった。
慧音はパチュリーの事を名前で呼ぶようになっていたし、
パチュリーは慧音の事を決して見下さず、対等の実力を持つ選手だと認めて接するようになっていた。

慧音「……我々はこのチームに編入して以来、パチュリー殿はどちらかと言うと個人練習を少なくし、
    チーム全体での動きを確認する練習を多くして来た。
    しかし、この配分について、再検討する必要があるのではないか?」

パチュリー「…………」

しかし、今日の慧音の発言に対しては、パチュリーは決して顔を緩めない。
彼女の提案について、パチュリーは自身としての確固たる考えを持っていたからだ。

パチュリー「……その話については、私も持論があるの。だから――そうね。
        まずは先に、”いつもの”を済ましておかない?」

慧音「……貴女がそう言うならば、そうしよう。いつもの……練習成果の情報交換だな」

パチュリーは頷き応じる。慧音もまた、そう提案した彼女の瞳に鋭い物が走るのに気付いていたが、
だからこそ、まずはいつもの二人のままで出来る事を、先に済ませたいと思った。

慧音「では私から話そうか。私は、今日は――」

424 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/08(日) 01:24:27 ID:???
〜現在の能力値〜
選手名   ド  パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ フラグ
慧音    53 52 ...47  55 54 56  54 371 2 / 2  800 ドリブル、パス、タックル、競り合い

ファーストピラミッド(1/2でドリブル+3)
三種の神器 剣(1/2でタックル+2)
三種の神器 玉(1/4でパスカット+2)
八咫の鏡(1/4でブロック+6)150消費
三種の神器 鏡(1/4でブロック+4)100消費
幻想天皇(高クリア+2)100消費

425 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/08(日) 01:26:51 ID:ba1OoiNQ
☆慧音の練習コース(1回目)を選んでください。
 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A:剣コース
  コース概要:攻撃的DFとして、キープ力とボールカット力を高めていくコースだ。
        無論他の分野についても万遍無く鍛えていくが、どちらかと言えば、
        撃たせる前に止めるタイプのDFとなるだろう。ブロッカーが飽和するよりは、良いのかもしれないが…
  主な上昇能力:ドリブル、パス、タックル、最大ガッツ、△パスカット、△競り合い、

B:玉コース
  コース概要:体力と運動量のあるブロッカーを目指すコースだ。
        具体的には基礎的なフィジカルとスタミナを中心に、パスカット力も派生して磨いていく。
        また、ある程度のキープ力も身に着く事が期待できるな。ややニッチな分野かもしれないが…
  主な上昇能力:☆最大ガッツ、パスカット、競り合い、△ドリブル、△タックル

C:鏡コース
  コース概要:DFとして最も求められる要素――ブロックに特化するコースだ。
        他のコースと比べて鍛えられる分野はやや絞られるが、その分高い効果を得られるだろう。
        色々と言っても、いざという時に頼れる壁は1枚でも多い方が良い筈だ…
  主な上昇能力:ブロック、△タックル、△パスカット、△競り合い、最大ガッツ

D:月コース
  コース概要:敢えてDF能力の成長を捨て、オフェンス能力に特化してみたい。
        1度でもこのコースを選び、私に眠る妖の血を滾らせれば、
        並のFWでは敵わない程度の実力者に化けられる自信ならある。
        ……この場合、DFとして特化できない事が痛いが。
  主な上昇能力:☆特殊スキル(ハクタク化)、☆ドリブル、☆パス、☆シュート、△タックル、△競り合い
<参考:コース練習について>
・☆印は伸びやすい項目、△印は伸びにくい項目、?印は運で伸びが大きく変わる項目です。
 (能力値が高くなるにつれ、☆印が消える、△印が出来るなどが起き、伸び辛くなります。)
・コース練習では、能力値に加え、能力に応じた技の『フラグ習得・回収』も行われます。
・能力値の基準は大体、53くらいが世界でそこそこ、55くらいが世界でもかなり強い、
 57になると世界トップクラス(あるいはトップ)です。(能力値限界は57です)

426 :森崎名無しさん:2017/10/08(日) 01:31:34 ID:e/uVNhTA


427 :森崎名無しさん:2017/10/08(日) 03:29:04 ID:S9+58EKg
A

428 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/08(日) 22:42:48 ID:ba1OoiNQ
A:剣コース

先着3名様で、

★慧音のドリブル特訓→ ! dice + ! dice =
 慧音のタックル特訓→ ! dice + ! dice =★
★慧音のパス特訓→ ! dice + ! dice =
 慧音のパスカット特訓→ ! dice + ! dice =★
★慧音の競り合い特訓→ ! dice + ! dice =
 慧音の最大ガッツ特訓→! dice + ! dice=★


と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
(結果表については次レス参照)

429 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/08(日) 22:47:09 ID:ba1OoiNQ
〜結果表〜
ドリブル特訓→10以上でドリブル+2、「造化三神の結」習得(フラグ継続)
         5以上でドリブル+1、「造化三神の結」習得(フラグ消滅)
         2以上でドリブル+1

タックル特訓→10以上でタックル+2、「草薙の剣」習得(フラグ継続)
         5以上でタックル+1、「草薙の剣」習得(フラグ消滅)
         2以上でタックル+1

パス特訓→10以上でパス+2、「武烈クライシス」習得(フラグ継続)
        5以上でパス+2、「武烈クライシス」習得(フラグ消滅)
        2以上でパス+1

パスカット特訓→10以上でパスカット+1、フラグ習得
         5以上でパスカット+1

競り合い特訓→10以上で競り合い+1、『幻想郷伝説』習得
         5以上で競り合い+1

最大ガッツ特訓→10以上でガッツ+75
           5以上でガッツ+50
           2以上でガッツ+25

430 :森崎名無しさん:2017/10/08(日) 22:48:05 ID:???
★慧音のドリブル特訓→ 1 + 6 =
 慧音のタックル特訓→ 4 + 3 =★

431 :森崎名無しさん:2017/10/08(日) 22:58:16 ID:???
★慧音のパス特訓→ 3 + 2 =
 慧音のパスカット特訓→ 4 + 3 =★

432 :森崎名無しさん:2017/10/08(日) 23:00:04 ID:???
★慧音の競り合い特訓→ 2 + 5 =
 慧音の最大ガッツ特訓→ 6 + 3 =★


433 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/08(日) 23:39:05 ID:ba1OoiNQ
★慧音のドリブル特訓→ 1 + 6 =7
 慧音のタックル特訓→ 4 + 3 =7★
★慧音のパス特訓→ 3 + 2 =5
 慧音のパスカット特訓→ 4 + 3 =7★
★慧音の競り合い特訓→ 2 + 5 =7
 慧音の最大ガッツ特訓→ 6 + 3 =9★

慧音「……私は、今日の練習も着実に進められたよ。
    以前より開花のきっかけを掴んでいたドリブル、パス。そしてタックルについては、ある程度の目途を付けられた」

パチュリー「確かに、ドリブルの突破力もかなり安定して来たし、パスも使えるのは心強い。
       タックルテクニックにしても、今の時点で世界でも上位クラスに達しているわね。
       パスカットも悪く無いし、後は、ブロックの大技があれば、まさしくディフェンスリーダーに相応しい、
       万能型のセンターバックになれると思うわ」

*慧音のドリブルが+1されました。53→54
*慧音がドリブルフラグを回収。
  「ファーストピラミッド(1/2でドリブル+3)」が、「造化三神の結(1/2でドリブル+4)」に進化しました。
*慧音のタックルが+1されました。55→56
*慧音がタックルフラグを回収。
  「三種の神器 剣(1/2でタックル+2)」が「草薙の剣(1/2でタックル+3、吹飛4)」に進化しました。
*慧音のパスが+2されました。52→54
*慧音がパスフラグを回収。「武烈クライシス(パス+2)」を習得しました。
*慧音のパスカットが+1されました。54→55
*慧音の競り合いが+1されました。54→55
*慧音の最大ガッツが+50されました。800→850

434 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/08(日) 23:41:13 ID:ba1OoiNQ

そう手放しで称賛しながらも、パチュリーの声は暗い。慧音は若干の苛立ちを示しながら、

慧音「そういうパチュリー殿はどうだったのだ。本日の結果を教えて貰おう」

パチュリー「……ええ。分かったわ」

パチュリーに対しても結果を報告するよう求める。パチュリーはそれに対し、面倒臭そうに応じた。

〜現在の能力値〜
選手名   ド  パ  シ  タ  カ  ブ  せ   総 高/低 ガッツ フラグ
パチュリ-  .55  54 .52  53  55  50  50  369 4 / 4  700 パス、パスカット

   パチュリー
芸術的なドリブル(1/2でドリブル+5)
華麗なドリブル(1/4でドリブル+3)
エメラルドメガリス(高パス+3)150消費
ロイヤルフレア(シュート+6、吹飛4)200消費
サイレントセレナ(低シュート+5)250消費
賢者の石(高シュート+8、吹飛3)400消費
クワッドスパーク(近シュート+6)200消費
アグニシャイン(1/2でタックル+2)
プリンセスウンディネ(1/2でパスカット+3)
スキル・オフサイドトラップ(スルーパスを1/2でオフサイドにできる)
スキル・ファストブレイク(発動時全選手のパス+1、全行動消費ガッツ1.1倍)
スキル・フォトシンセシス(スキル・喘息を完全無効化。ただし、−2の差で敗北した場合必ず吹き飛ぶ)

435 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/08(日) 23:42:22 ID:ba1OoiNQ
☆パチュリーの練習コース(2回目)を選んでください。
 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A:トータルフットボーラーコース
  コース概要:私が尊敬するヨハン・クライフのように、頭脳と技術を活かしたプレーヤーを目指すわ。
          巧みなパスで相手を疲れさせ、必要時に最大の成果を挙げるプレーをする。
          何処に居ても何でも出来る事が目標だけど……やはり、OMFの能力向上が主眼かしら。
  主な上昇能力:パス、△シュート、△パスカット、△タックル

B:ハイパーリベロコース
  コース概要:私が尊敬するフランコ・バレージのように、高い戦術眼とポジショニング能力を活かした、
          機転の利くリベロを目指すわ。DFとしても耐えうる守備能力に、高い突破力、そしてシュート。
          あらゆる分野をこなす必要があるには変わらないけれど、守備寄りの選手になるかしらね。
  主な上昇能力:ブロック、タックル、△ドリブル、△シュート

C:フェイタルプレースキッカーコース
  コース概要:私が尊敬するデイビッド・ベッカムのように、正確なキックコントロールと
        運動量を兼ね備えた、テクニックとスタミナの両面を磨いていくわ。
        鍛えられる能力は絞られるけれど、その分効果的な成長が期待できそう。
  主な上昇能力:☆特殊スキル(アーリークロス、プレースキッカー、アシスト○)、△最大ガッツ

D:エンハンスドワイズマンコース
  コース概要:私が尊敬するのは賢者である私自身。まだ不完全な『フォトシンセシス』の改良を主に、
        お粗末だったフィジカルを鍛え直すわ。……それに副産物として、ポストプレイも出来るCFWとしての
        起用可能性も増すかもしれないし、伸びしろも大きいから、決して不合理な方針でも無い筈よ。
  主な上昇能力:☆最大ガッツ、☆競り合い、特殊スキル(フォトシンセシスの改良)

<参考:コース練習について>
・☆印は伸びやすい項目、△印は伸びにくい項目、?印は運で伸びが大きく変わる項目です。
 (能力値が高くなるにつれ、☆印が消える、△印が出来るなどが起き、伸び辛くなります。)
・コース練習では、能力値に加え、能力に応じた技の『フラグ習得・回収』も行われます。
・能力値の基準は大体、53くらいが世界でそこそこ、55くらいが世界でもかなり強い、
 57になると世界トップクラス(あるいはトップ)です。(能力値限界は57です)

436 :森崎名無しさん:2017/10/08(日) 23:52:38 ID:rvXHC5I2
C

437 :森崎名無しさん:2017/10/09(月) 00:03:46 ID:b49NKu/k
C

438 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/09(月) 00:03:57 ID:???
すみません、今日の更新はここまでにします(汗)

439 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/09(月) 00:10:01 ID:vhq3n16s
ここまでにしようと思ってましたが、投票が入っていたので判定だけ行います(大汗)

C:フェイタルプレースキッカーコース

先着1名様で、

★パチュリーの特殊スキル特訓@→ ! dice + ! dice =
 パチュリーの特殊スキル特訓A→ ! dice + ! dice =
 パチュリーの最大ガッツ特訓→ ! dice + ! dice =★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

特殊スキル特訓→10以上でスキルを一つ習得+フラグ習得
(@、Aともに)   5以上でスキルを一つ習得
            2以上でフラグ習得

最大ガッツ特訓→10以上でガッツ+50
           5以上でガッツ+25

※特殊スキル特訓時、習得するスキルについては更に判定で決めます。
※特殊スキル特訓時、フラグ習得が二つになった場合は、スキルを一つ習得とします。
 (例:@で10以上、Aで2〜4の場合は、@スキルを一つ+フラグ習得、Aフラグ習得となるので、
    結果としてスキルを二つ習得する事になります)

440 :森崎名無しさん:2017/10/09(月) 00:17:05 ID:???
★パチュリーの特殊スキル特訓@→ 5 + 5 =
 パチュリーの特殊スキル特訓A→ 5 + 2 =
 パチュリーの最大ガッツ特訓→ 3 + 6 =★

441 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/09(月) 00:46:46 ID:vhq3n16s
★パチュリーの特殊スキル特訓@→ 5 + 5 =10
 パチュリーの特殊スキル特訓A→ 5 + 2 =7
 パチュリーの最大ガッツ特訓→ 3 + 6 =9★
→特殊スキル2つ習得+フラグ習得! 最大ガッツ+25!

※パチュリーが習得する特殊スキルの判定を行います※

先着1名様で、

★パチュリーの特殊スキル習得判定@→! card
 パチュリーの特殊スキル習得判定A→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→ダイヤ+スキル・賢者の視点(自分のパスからのオフサイドが絶対に起きなくなる)
ダイヤ→スキル・アーリークロス(パチュリーが前線でボール所有時、味方はPA外でも浮き球プレイができる)
ハート→スキル・プレースキッカー(フリーキック時、シュート力・パス力+1)
スペード・クラブ→スキル・アシスト○(アシストに繋がるパス成功時、シューターのシュート力+1)

※Aで同じ判定結果が出た場合、Aで出たマークの下の判定結果(スペード・クラブの場合はハートの判定結果)を実行します。
  この時、JOKERはダイヤと同じ扱いとします。
 (例:@でダイヤ、Aでダイヤ →@でスキル・アーリークロス習得、Aでスキル・プレースキッカー習得
    @でハート、Aでハート →@でスキル・プレースキッカー習得、Aでスキル・アシスト○習得
    @でクラブ、Aでクラブ →@でスキル・アシスト○習得、Aでスキル・プレースキッカー習得)

442 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/09(月) 00:51:12 ID:???
すみません、今度こそ今日の更新はここまでにします。

443 :森崎名無しさん:2017/10/09(月) 00:56:37 ID:???
★パチュリーの特殊スキル習得判定@→ ハート3
 パチュリーの特殊スキル習得判定A→ クラブJ

444 :森崎名無しさん:2017/10/09(月) 13:40:53 ID:???
久しぶりに身に来たら奮闘記さんが復活していた!やったー!
もうこのまま森崎板は死んじゃうんじゃないかと思ってたので
とてもうれしいです!乙です!!

霊夢さんも新スレ立ち上げましたし、新しい外伝もはじまるらしく、
面白くなりそうで良かったです。

445 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/09(月) 23:59:17 ID:???
更新再開します。
>>444
乙ありがとうございます。イタリア編の構想に大分時間がかかってしまいました…
これ以降は暫く、構想に時間がかかるものは無い……と、信じてます(汗)

参加者さんから判定や投票、感想等を頂けるのが本当にうれしいですし、
それがこれまでのスレの原動力にもなっていたと思うので、度々休止した上で我儘なお願いですが、
これからもまた参加して頂ければ助かります。

446 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:00:59 ID:???

★パチュリーの特殊スキル習得判定@→ ハート3
 パチュリーの特殊スキル習得判定A→ クラブJ ★

パチュリー「私は、兎に角要所要所でのキック力と精度の向上に特化した練習を行ったわ。
       お蔭で、フリーキックやアシストに繋がる場面と言った、重要部分でのプレーの正確性が高まって――」

慧音「……何故だ」

ここで、しびれを切らした様子で慧音が立ち上がった。話を遮られた格好のパチュリーだが、
彼女はこの展開すらも想像していたかのように、静かに……慧音が何を続けるかを見守ると。
生真面目すぎる女教師は、堰を切ったように話し始めた。

慧音「確かに、要所要所でのプレーの向上は重要だ。しかし……何故だ。
    パチュリー殿。貴女はここに来た時とは矛盾した事を話している!
    貴女は、基礎力の向上は必要だと言っていたし、単に世界で『戦える』レベルでは満足しないと。
    そう言っていた筈なのに……貴女の能力には、それに見合った向上が見られない!」

パチュリー「……ええ、そうね」

そしてその指摘は、パチュリー自身も慧音から。あるいは彼女を良く知る別の誰かから、
受けて当然のものであると感じていた。
パチュリーと慧音は、イタリアに来た当初では選手の格として三周り程の差があったが、
今ここに至っては、殆ど互角の状況と化している。
その背景には勿論、先の全幻想郷選抜大会では活躍できなかった慧音が、
イタリアの地で奮起し、またその環境が彼女に適していた事が最も大きかったが。
パチュリーについては、ここイタリアで伸び悩んでいる風にすら見受けられた。
だが、その原因については慧音にとって明白だ。

447 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:02:25 ID:???
慧音「……パチュリー殿。貴女は恐らく、我々の新チームにおいてもコーチ役を期待されるだろう。
    それに、新チームの選手力は残念ながら世界の強豪と比べても低く、
    嫌が応でも戦術に頼らなければ、勝ち星を挙げる事は難しい局面も多々出て来るだろう。
    ……しかし! だからといって!」

パチュリー「『だからと言って、私が自分の練習のほぼ全てをコーチングと戦術強化に充てているのは、
        おかしいのではないか。特に、これから共に大会を戦い抜く新チームではなく、
        一時の修行先であるチームの戦術面を必要以上に鍛えても、意味が無いのではないか。』
       ――貴女は、こう言いたいのよね」

慧音「……そうだ」

パチュリー程直球に言うつもりは無かったが、慧音はそこを問題と捉えていたのは事実だった。
実際、ここイタリアに来てからのパチュリーは、自らの実力向上を差し置いてでも、
他の選手へのコーチングや、戦術理解に関する、チーム全体での講義や演習を優先し過ぎており、
流石に問題ではないかと考えていたのだ。

慧音「――これから新チームに合流するにあたって、誰もが皆、
    パチュリー殿の高い能力に期待する。世界の強豪に翻弄されて窮地に陥る中、
    唯一総合力で彼らと対抗でき得る選手として、誰もが皆貴女に期待する!
    圧倒的な個人技同士のぶつかり合いは、如何に戦術を重視していても、避けられない!」

――慧音の見積もりによると、今のパチュリーの総合力は世界では中の中か中の上。
確証はないが恐らくは、海外で鍛えた静葉やてゐ等、新チームの中堅選手と大差ないだろう。
多彩な必殺技を兼ね備えている事を踏まえても、今の彼女は、決して切り札足り得ない。

慧音「パチュリー殿。貴女は……新チームでの自分の役割を、どう考えている!
    単なるコーチ兼戦術指南役でも……それでも良いと考えているのかッ!」

448 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:03:42 ID:???
慧音はもどかしかった。
かつての自分がなれなかった『守備の要』という役割をこなせる自信がついて来た一方で、
その自信の原動力となった、尊敬すべき選手が道を見失っている。そんな風に見えていた。
だからこそ、彼女は強い口調でパチュリーの想いを問いただそうとした。しかし。

パチュリー「……いくつか、私と見解の相違があるようね」

基本的に口数の多く無く、また他者と好んで交流する事の少ないパチュリーは、
それに対して素直に応えない。これに関してはパチュリー自身の失態とも言えたが、
とにかくそれは、慧音にとって納得のいく答えではなかった。

慧音「……本当に、それでいいのか……! いくら『プロジェクト・カウンターハクレイ』を掲げ。
    博麗の巫女という強力な個を、集団の力で倒すのだと言っても。
    それでもやはり、強力な能力を持った司令塔は。ファンタジスタは。守護神は。
    認められ得る必要があるのではないか……?」

慧音は、悔し紛れにそう言い返すも、次の句が思いつかない。
しかしここに、今回の二人の対立の深い根があったとも言える。

パチュリー「(私は賢者を名乗ってはいるけど、サッカーについては圧倒的な個が貴ばれるべきでない、と思っている。
        慧音は戦術を嗜みはするけれど、その奥では幻想郷的な、圧倒的な個への幻想が抜けきっていない。
        ……この差、かしら)」

パチュリーは頭が良い。だからこそ、今回の対立の原因は充分に分かっていた。
しかしながら、彼女は、こうした場を丸く収める方法について詳しく無かった。
集団戦術を重視している一方。賢者として孤高を貫いた故に、対等な友を築く機会を殆ど失っていた。


449 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:05:14 ID:???
***

青娥(観客席)「如何ですか、太子様? パルマの出来は。
          私が引き抜いたシニョーリくんも、太子様がスカウトした慧音さんも。素晴らしい成長でしょう?」

神子(観客席)「うむ。特に素晴らしいのはシニョーリだな。サンパウロの魂魄妖夢が伸び悩んでいる事を考慮すれば、
          彼女の代わりに彼を、我々のチームのCFに据える選択肢が出て来たよ。
          上白沢慧音については……やはり、まだ少々迷いが見えるな。
          急な引き抜き故、致し方ない部分もあるだろうが……。
          上手く行けば我々の戦力増強。失敗しても、『プロジェクト・カウンターハクレイ』側に、
          一定の禍根の種は植え付けられる筈だ。急造の作戦にしては、リスクは少ないだろうさ」

パチュリーと慧音との戦いを、観客席で見守る勢力がいた。
彼女達の対立を利用し、今回の対戦を実現した黒幕である豊聡耳神子と、その従者とされる霍青娥の二人である。
神子は、『ハイパーカンピオーネ』計画を立ち上げ、
八雲紫や博麗霊夢により、既存の秩序体勢の強固さを示さんとする全幻想郷代表と、
その秩序体勢に一石を投じる目的の『プロジェクト・カウンターハクレイ』のどちらにも属さず、
自らの政治思想の実現を目的として、陰ながら人間達を扇動し、その地盤を固めていた。

神子「(我々の発言力が馬鹿にならないと判断した八雲紫は、
    全幻想郷選抜大会後、暫定的だが私達に幻想郷の統治を認めた。
    無論彼女は、自分達が大会で勝利し、旧勢力の優位性を証明した暁には、手のひら返しで、
    私達を喜んで追放しにかかる心算なのだろうが――それを防ぐ為の軍団が、『ハイパーカンピオーネ』だ。
    私達の理念を具現化したチームが、八雲紫達の理念を具現化したチームを倒した時、革命が生まれる)」


450 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:06:55 ID:???
そして、『ハイパーカンピオーネ』の正体とは、その地盤を確固とし、
自らの表向きの主張――人間の人間による人間の為の政治――を体現した、理想のサッカーチームである。
彼女はそれを創る為に、これまで幻想郷中はおろか世界中を闊歩し、適正を持つ人物を集めていたのである。
全ては、人間達からの支持の為――ひいては、自らを中心とした、日本の統治の為に。

青娥「……ところで、太子様。イタリアの首相が是非、試合後お会いしたいと言っておりますわ。
    鼻の良い政治家たちは、次の日本国首相が誰になるか、もう目星をつけておりますようで……うふふ」

神子「最近、企業からの献金も増えて来たからな。……全く、私はまだ長野県の一市長に過ぎないのに。
    まあ、そろそろ中央にも打って出る時期が来ることは想定しているが。
    ……中央に打って出る際の政党名は、この私が作った希望の面にちなんで、『希望の党』なんてどうだろうか?
    あるいは……幻想郷の民を優先するという意味で、『幻想郷民ファースト』とか」

青娥「それはちょっとアブないと思いますわ。時事的に考えて」

サッカーを通じた人気取りを通じて、再び、自らによる日本統治を目指す。
聖徳太子が描く青写真は途方もない一方で、妙な現実味を帯びて今、影で蠢いていた。


451 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:08:08 ID:???
〜練習フェイズB〜

神子「ところで青娥。パルマと――パルメイラスの選手のデータは取れているな?」

青娥「ええ、勿論ですわ」

青娥はそう言うと、仙界から板切れのような鉄の本――ノートパソコンと言うらしい
――を取り出して、少しの動作の後、神子に対して開いた画面を見せる。

神子「これは……件の上白沢慧音の能力値か」

青娥「ええ、そうです……っと、いけませんわ。チーム加入前の能力値になっていますもの」

わざとらしく慌てる邪仙が話す中、能力値はこう記載されていた。

〜現在の能力値〜
選手名   ド  パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ フラグ
慧音    54 54 ...47  56 55 56  55 377 2 / 2  850 競り合い

造化三神の結(1/2でドリブル+4)
武烈クライシス(パス+2)60消費
草薙の剣(1/2でタックル+3、吹飛4)
三種の神器 玉(1/4でパスカット+2)
八咫の鏡(1/4でブロック+6)150消費
三種の神器 鏡(1/4でブロック+4)100消費
幻想天皇(高クリア+2)100消費


452 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:09:34 ID:???

神子「総合力377か……現時点でも、世界トップクラスのCBとして通用しそうだが。
    これよりも更に強くなっているのか。ならば、注目すべき実力者であるな」

青娥「ええ。……それで、パルマに加入した時点の能力値なんですが。
    ――前に聞き取った所では、次の三つのどれかだったと思うんですよね〜」

そう言いながら、青娥は神子に別の画面を見せた。
それは複雑な計算式から成り立つトレーニングデータ――スウェーデン産の科学技術を、
『ハイパーカンピオーネ』は積極的に取り入れていた――であり、三つの選択肢が為されている。
この選択肢は、以下の通りとなっていた。

453 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:11:09 ID:QvNIIsKY
☆慧音の練習コース(3回目・最終)を選んでください。
 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A:剣コース
  コース概要:攻撃的DFとして、キープ力とボールカット力を高めていくコースだ。
        無論他の分野についても万遍無く鍛えていくが、どちらかと言えば、
        撃たせる前に止めるタイプのDFとなるだろう。ブロッカーが飽和するよりは、良いのかもしれないが…
  主な上昇能力:ドリブル、パス、△タックル、△最大ガッツ

B:玉コース
  コース概要:体力と運動量のあるブロッカーを目指すコースだ。
        具体的には基礎的なフィジカルとスタミナを中心に、パスカット力も派生して磨いていく。
        また、ある程度のキープ力も身に着く事が期待できるな。ややニッチな分野かもしれないが…
  主な上昇能力:最大ガッツ、パスカット、△競り合い

C:鏡コース
  コース概要:DFとして最も求められる要素――ブロックに特化するコースだ。
        他のコースと比べて鍛えられる分野はやや絞られるが、その分高い効果を得られるだろう。
        色々と言っても、いざという時に頼れる壁は1枚でも多い方が良い筈だ…
  主な上昇能力:ブロック

D:月コース
  コース概要:敢えてDF能力の成長を捨て、オフェンス能力に特化してみたい。
        1度でもこのコースを選び、私に眠る妖の血を滾らせれば、
        並のFWでは敵わない程度の実力者に化けられる自信ならある。
        ……この場合、DFとして特化できない事が痛いが。
  主な上昇能力:☆特殊スキル(ハクタク化)、☆シュート、ドリブル、パス
<参考:コース練習について>
・☆印は伸びやすい項目、△印は伸びにくい項目、?印は運で伸びが大きく変わる項目です。
 (能力値が高くなるにつれ、☆印が消える、△印が出来るなどが起き、伸び辛くなります。)
・コース練習では、能力値に加え、能力に応じた技の『フラグ習得・回収』も行われます。
・能力値の基準は大体、53くらいが世界でそこそこ、55くらいが世界でもかなり強い、
 57になると世界トップクラス(あるいはトップ)です。(能力値限界は57です)

454 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:13:57 ID:???
……と、言ったところで今日の更新はここまでにします。

455 :森崎名無しさん:2017/10/10(火) 00:33:34 ID:jSDrY/WM
B

456 :森崎名無しさん:2017/10/10(火) 00:33:59 ID:8kTkIm/6
B
乙でしたー

457 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/11(水) 01:11:53 ID:0bxQmifk
今日は仕事が忙しかったので、1判定だけ更新します。
>>456
乙ありがとうございます!

B:玉コース

先着1名様で、

★慧音のパスカット特訓→ ! dice + ! dice =
 慧音の競り合い特訓→ ! dice + ! dice =
 慧音の最大ガッツ特訓→! dice + ! dice=★


と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

〜結果表〜
パスカット特訓→10以上でパスカット+2、「三種の神器 玉」の発動率アップ
         5以上でパスカット+1、フラグ習得
         2以上でパスカット+1

競り合い特訓→10以上で競り合い+1、『幻想郷伝説』習得
         5以上で競り合い+1

最大ガッツ特訓→10以上でガッツ+75
           5以上でガッツ+50
           2以上でガッツ+25

458 :森崎名無しさん:2017/10/11(水) 01:14:59 ID:???
★慧音のパスカット特訓→ 2 + 2 =
 慧音の競り合い特訓→ 1 + 5 =
 慧音の最大ガッツ特訓→ 1 + 3 =★

459 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/12(木) 00:04:27 ID:wSlISCvs

★慧音のパスカット特訓→ 2 + 2 =4
 慧音の競り合い特訓→ 1 + 5 =6
 慧音の最大ガッツ特訓→ 1 + 3 =4★

*慧音のパスカットが+1されました。55→56
*慧音の競り合いが+1されました。55→56
*慧音の最大ガッツが+50されました。850→875

―――――――――――――――――――――――――――――――――
すみません、今日は描写の更新をお休みしますが、
先にパチュリーの成長選択だけやっておきたいと思います。

〜現在の能力値〜
選手名   ド  パ  シ  タ  カ  ブ  せ   総 高/低 ガッツ フラグ
パチュリ-  .55  54 .52  53  55  50  50  369 4 / 4  700 パス、パスカット、

   パチュリー
芸術的なドリブル(1/2でドリブル+5)
華麗なドリブル(1/4でドリブル+3)
エメラルドメガリス(高パス+3)150消費
ロイヤルフレア(シュート+6、吹飛4)200消費
サイレントセレナ(低シュート+5)250消費
賢者の石(高シュート+8、吹飛3)400消費
クワッドスパーク(近シュート+6)200消費
アグニシャイン(1/2でタックル+2)
プリンセスウンディネ(1/2でパスカット+3)
スキル・オフサイドトラップ(スルーパスを1/2でオフサイドにできる)
スキル・ファストブレイク(発動時全選手のパス+1、全行動消費ガッツ1.1倍)
スキル・フォトシンセシス(スキル・喘息を完全無効化。ただし、−2の差で敗北した場合必ず吹き飛ぶ)
スキル・プレースキッカー(フリーキック時、シュート力・パス力+1)
スキル・アシスト○(アシストに繋がるパス成功時、シューターのシュート力+1)

460 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/12(木) 00:05:27 ID:wSlISCvs
☆パチュリーの練習コース(3回目)を選んでください。
 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A:トータルフットボーラーコース
  コース概要:私が尊敬するヨハン・クライフのように、頭脳と技術を活かしたプレーヤーを目指すわ。
          巧みなパスで相手を疲れさせ、必要時に最大の成果を挙げるプレーをする。
          何処に居ても何でも出来る事が目標だけど……やはり、OMFの能力向上が主眼かしら。
  主な上昇能力:パス、△シュート、△パスカット、△タックル

B:ハイパーリベロコース
  コース概要:私が尊敬するフランコ・バレージのように、高い戦術眼とポジショニング能力を活かした、
          機転の利くリベロを目指すわ。DFとしても耐えうる守備能力に、高い突破力、そしてシュート。
          あらゆる分野をこなす必要があるには変わらないけれど、守備寄りの選手になるかしらね。
  主な上昇能力:ブロック、タックル、△ドリブル、△シュート

C:フェイタルプレースキッカーコース
  コース概要:私が尊敬するデイビッド・ベッカムのように、正確なキックコントロールと
        運動量を兼ね備えた、テクニックとスタミナの両面を磨いていくわ。
        鍛えられる能力は絞られるけれど、その分効果的な成長が期待できそう。
  主な上昇能力:特殊スキル(アーリークロス、プレースキッカー、アシスト○)、△最大ガッツ

D:エンハンスドワイズマンコース
  コース概要:私が尊敬するのは賢者である私自身。まだ不完全な『フォトシンセシス』の改良を主に、
        お粗末だったフィジカルを鍛え直すわ。……それに副産物として、ポストプレイも出来るCFWとしての
        起用可能性も増すかもしれないし、伸びしろも大きいから、決して不合理な方針でも無い筈よ。
  主な上昇能力:☆最大ガッツ、☆競り合い、特殊スキル(フォトシンセシスの改良)

<参考:コース練習について>
・☆印は伸びやすい項目、△印は伸びにくい項目、?印は運で伸びが大きく変わる項目です。
 (能力値が高くなるにつれ、☆印が消える、△印が出来るなどが起き、伸び辛くなります。)
・コース練習では、能力値に加え、能力に応じた技の『フラグ習得・回収』も行われます。
・能力値の基準は大体、53くらいが世界でそこそこ、55くらいが世界でもかなり強い、
 57になると世界トップクラス(あるいはトップ)です。(能力値限界は57です)

461 :森崎名無しさん:2017/10/12(木) 00:11:55 ID:kQa8u8FA
B

462 :森崎名無しさん:2017/10/12(木) 00:50:29 ID:K3KtvAJI
D

463 :森崎名無しさん:2017/10/12(木) 07:08:28 ID:shUH1WL6
D

464 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/13(金) 01:20:44 ID:Ty2LPIXY
今日も仕事が忙しかったので、1判定だけ更新します(汗)

D:エンハンスドワイズマンコース

先着1名様で、

★パチュリーの特殊スキル特訓→ ! dice + ! dice =
 パチュリーの競り合い特訓→ ! dice + ! dice =
 パチュリーの最大ガッツ特訓→! dice + ! dice=★


と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

〜結果表〜
特殊スキル特訓→10以上でスキル・フォトシンセシスのデメリットが消滅
             5以上でスキル・フォトシンセシスのデメリットが減少+消滅フラグ習得
             2以上でスキル・フォトシンセシスのデメリットが減少

競り合い特訓→10以上で競り合い+3、スキル・競り合い+2習得
         5以上で競り合い+3、フラグ習得
         2以上で競り合い+2

最大ガッツ特訓→10以上でガッツ+150
           5以上でガッツ+100
           2以上でガッツ+50

465 :森崎名無しさん:2017/10/13(金) 02:42:27 ID:???
★パチュリーの特殊スキル特訓→ 6 + 3 =
 パチュリーの競り合い特訓→ 6 + 3 =
 パチュリーの最大ガッツ特訓→ 5 + 5 =★
お仕事お疲れ様です

466 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 04:01:05 ID:???
すみません、昨日から展開を書いてる途中でお休みしてます(汗)
ちなみに予定としては今日には展開を書き上げ更新し、パチュリーの章を終わらせて、
次次回更新で鈴仙の章(リオカップ決勝)に入りたいと思っています。

467 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:35:45 ID:???
★パチュリーの特殊スキル特訓→ 6 + 3 =9
 パチュリーの競り合い特訓→ 6 + 3 =9
 パチュリーの最大ガッツ特訓→ 5 + 5 =10★

*パチュリーのスキル・フォトシンセシスの吹飛び条件が、『−2で敗北時』から、『−3で敗北時』になりました。
*パチュリーの競り合いが+3されました。70→73
*パチュリーが競り合いフラグを習得しました。

468 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:36:55 ID:???
―――――――――――――――――――――――――――――――

―― ガ シ イ イ ッ  !!

青娥(観客席)「……あら。凄い音がしましたわね」

慧音の、そして恐らくパチュリーまでの能力値が載っているであろうノートパソコンを閉じる。

実況「ああ〜〜っと! ここでパチュリー選手と慧音選手がバイタルエリア前で正面衝突!!
    試合もクライマックスに差し掛かり、同点状態を打破せんと自ら突破を目指したパチュリー選手でしたが、
    それを阻まんと慧音選手がフィジカルを武器に突っ込んだ〜〜!!」

フィールドでの激しい衝突音を聞いて、霍青娥はその音の出元をこの眼で確認する。

神子(観客席)「(青娥の情報提供が無くとも、普通に考えれば体格面で優れ、成長著しい上白沢慧音が勝つのは明白だ。
          しかも、パチュリー・ノーレッジの方は戦術指導と弱小チームの底上げに必死で、
          自らの成長は伸び悩んだ。本来ならば同格であるべき筈のシニョーリに、
          この試合通して押されているという事実が、その証拠だ)」

しかし、それはあくまで「確認」だった。パチュリーは、慧音に負ける。
これまでの試合運び――パチュリー率いるフィオレンティーナは、少なくとも個人技において、
パルマに圧倒されていた――を見て、そう考える者がもはや多数を占めていたからだ。

神子(観客席)「(……だが。彼女は、この私に対し最後まで抗った、あのレミリア・スカーレットの親友。
          彼女が、戦術の論理に溺れて足を掬われるとは到底思えないな)」

――ただし、ごく一部の者だけは予感していた。
この争いが、そんな単純な図式で片づけられる話ではないという事を。

469 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:39:06 ID:???

パチュリー「………(慧音。貴女の思う事は確かに正しい。この先、世界の強豪チームを前にして、
       単なる戦略や戦術だけでは、圧倒的な個に太刀打ちする事は不可能よ)」

慧音「……(パチュリー殿も、内心では分かっている筈だ。博麗の巫女や一部の大妖怪に勝つにも、
    豊聡耳神子の陰謀に勝つにも、そして世界の強者達に勝つにも。結局は力が無くてはならない。
    理論無き力が未熟であるならば。同様に、力無き理論もまた、未熟に過ぎない筈だ……!)」

この戦いの当事者達は、ボールを挟んで同じ高空で対峙した。
パチュリーの方が位置取りは上手いが、慧音の方が力強くボールへと突き進んでおり。
――そして、今回は明らかに、慧音の方が優勢な状況だった。

慧音「(……プロジェクト・カウンターハクレイが、既存の秩序に一石を投じるのであれば。
    私は敢えて、そのプロジェクト・カウンターハクレイの姿勢に対して一石を投じたい。
    そして、出来るならば――その結果を確かめた上で、私は、改めてその仲間になりたい!)」

そもそも慧音がプロジェクト・カウンターハクレイに身を投じた一番の思いは、
幻想郷の支配体制や世界の秩序ではなく、人里の子ども達に希望を与えたい為だった。
だからこそ、自分の行いが、本当に子ども達の希望となり得るのか。
もしかしたら、神子の『ハイパーカンピオーネ』にもまた、希望はあるのではないか。
そう言った思いが、イタリアについてからも常に首をもたげていたのだ。

慧音「(――裏切り者と罵られても構わない。それが子ども達の希望となるのなら、
     私は悪魔に魂を売っても構わない。そう考えていた。……だからこそ、問いたい!)
    ――貴殿の希望とは何だ、パチュリー・ノーレッジッ!」

470 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:40:18 ID:???
バァァァァッ……!

彼女は、渾身の個人技でボールクリアへと向かう。
それは間違いなく、世界を舞台としても輝けるスター級の威力。
もしも慧音がこの技を来たる大会で使えれば、間違いなく希望となれるだろう。

パチュリー「……私にはお生憎と、そこまでの志の高さは持っていないわ。
       そもそも魔法使いとは孤独な求道者。そこに希望なんて、あってもなくても良い」

一方のパチュリーのプレイは、美しく鮮やかではあるものの、教科書的な丁寧さから脱し切れていない。
ドリブルやパス、パスカットに反して、彼女のフィジカル面は凡庸と言っても良かった。

パチュリー「……………」

スッ……

慧音「(――後ろに下がって……止まった。フィジカル面の弱点を回避するべく、勝負を諦めたのか?)」

慧音の力強く突き出した右脚が、今まさにボールを捉えようとしているにも関わらず、
パチュリーは諦めたかのように動かない。『動かない大図書館』の二つ名を持つ彼女らしいが、
しかし空中戦においてそれを実践する事に対し、慧音は疑念を覚えるが――しかし、今は勝利が先決だ。
慧音はそのまま全体重を駆使してボール越しにパチュリーごと、相手のゴール前へと吹っ飛ばそうとするが。

パチュリー「……魔法使いとしての私にとっては、希望なんてどうでも良い。だけど、『賢者』となると、少し話が違って来るかしら」


471 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:42:12 ID:???
クッ……グルンッ! ――ガシイイイイイッ!

慧音「!?」

パチュリーはここで、ベクトルを静から動へと一気に傾ける。
空中で急回転し、左脚を大きく伸ばして流星のように一薙ぎすると、慧音に僅かながらに先んじて。
見事に……ボールを、捉えてみせた。

パチュリー「賢者とは賢き者。智恵の光によって暗闇を照らし、自ら希望を定義し、弱者に示すべき者。
       ……私の希望は何か、ですって。上白沢慧音? その質問は前提が間違っているわね。何故なら――」

慧音「(な、なんて空中での制動力……いや、それだけではない。知識や理論だけでは、
    こうしたプレー、思いつきこそすれでも実行できない!)」

慧音は動揺する。パチュリーは、これまで自分が思い込んで来た対立軸――集団対個人――の存在自体を、
そもそも揺るがそうとしている。そう気付いた、いや気付けたからこそ、彼女は改めて震える。

慧音「……貴女は。単なる集団戦術のコーチではない。集団戦術を究めつつ、司令塔としての視野を広げ、
    それに足りるだけの個人技も磨いて来た。自分が活躍する為ではなく、チームを勝利に導く為の……!」

――その反応を以て、今回の勝負は決まっていた。慧音は少しずつ押し負けている。
パチュリーは最後に淡々と、慧音に対して傲慢に言い放った。

パチュリー「何にも無い場所から希望を見出すこと。それこそが賢者が凡人に対して行うべき使命。
        つまりは、私こそが希望そのもの――それが、あんたの質問への答えよ」

スパーーーーンッ!

実況「……ぱ、パチュリー選手。この土壇場で信じられない競り合い強さを見せました。
   そして――後半戦40分にして、フィオレンティーナ、絶好の攻撃チャンスに入ります……!!」

472 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:43:58 ID:???
――そこから先の展開は、簡単に語るのみで足りた。
個人技でボールを奪取したパチュリーは次に、司令塔としての技術を遺憾なく発揮。
相手の守備陣の穴を看破し切った上での的確な指示により、チームはギリギリで勝ち越し点を得る事に成功する。
無論、そこからパルマもシニョーリを軸に徹底抗戦の構えを見せるが――。
パチュリーが鍛えた集団戦術を前に、圧倒的な個は足止めを食らわせられる。

シニョーリ「ちっくしょー。このままじゃヨームに負けちまう! 最後にこれでも食らえッ!」

タッ、ギュンッ、グルンッ……!

とはいえ、後半ロスタイムにはシニョーリもこれを単身突破し、
圧倒的な威力のシュート――『アクセルスピンシュート』と呼ばれ、これまで数十得点をもぎ取って来た――を放つも。

――ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ……!!
   ……バギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ……!

それは、ごくわずかに遅かった。彼がボールを蹴れたのは、しびれを切らした審判がホイッスルを鳴らした、
ほんの極コンマ数秒後の事だったからだ。ボールは当然の如くにゴールネットへと吸い込まれるが、
……試合後のゴールは、当然ながら得点にカウントされない。

実況「試合、終了〜〜〜!! フィオレンティーナ、パルマを下しました……!
   そして、何という事でしょう! 下馬評を大きく覆し、大会前まで弱小チームだったフィオレンティーナが、
   今大会で優勝の栄冠を獲得しました〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

ワァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアァァァァァアァァァッ!

――賢者はこの時、初めて無表情を崩し、薄く笑みを漏らす。
その唇は小さく、「私の勝ちね」と動いているように見えた。


473 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:48:50 ID:???
*****

青娥(観客席)「そ、そんなー。パチュリーさんの能力値が、私の測定よりも一回りも高くなってるなんて……」

神子(観客席)「彼女は我々の諜報を警戒していた。出来る事なら、この試合で本気を出したくなかっただろう。
         だからこそ、上白沢慧音の活躍は充分だったと言えるさ」

青娥(観客席)「ですけど……太子様は良いんですの? このままじゃ慧音さん、『プロジェクト・カウンターハクレイ』に
          戻ってしまいます。太子様は彼女を第二の魂魄妖夢にしたかったのでは?」

神子(観客席)「良いさ。我々にとって、幻想郷にいる既存選手の獲得は、あくまで保険にしか過ぎない。
          魂魄妖夢の代わりにシニョーリが居たように。彼女の代わりにもまた、充分なアテはある」

この試合の結果を見ていた『ハイパーカンピオーネ』計画の中枢――豊聡耳神子と霍青娥は、
今回の試合にある程度の落胆は見せつつも、想定の範囲内然とした様子で冷静に会話を続ける。
人間中心主義を掲げ、自分を中心とした人間による幻想郷、ひいては日本の支配を目標とする彼女らにとって、
幻想郷の半妖を喪失したロスは大きくない。

青娥(観客席)「……確かにそうですわね。半人半妖の彼女でなければ取れないような、
         貴重なデータが取れたと、カスティリオーネ博士も仰ってましたし。
         お蔭で、想定よりも早く進められそうですわ。私の主導するヒドラ・プロジェクトも。
         そして――」

神子(観客席)「私が、『アルシオン』の座に就く事にも、少しは近くなったという事か」

青娥(観客席)「ご名答。……さあさ、そろそろ行きましょ。イタリアの首脳陣が待っていますわ」

――現に、彼女は今回の敗戦を糧に、新たな計画を進めようとしていた。
第三極であり、今や人里の統治に興味を示さぬ八雲紫からも、
彼女への警戒と対策で手一杯な神綺や魅魔達からも大きく敵視されなかった彼女達は、
まるで進行を悟らせぬ悪性の腫瘍の如く、少しずつ、その存在感を増していく。

474 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:50:02 ID:???

青娥はスタジアムを去る前に――神子にも知られる事なく、邪悪な表情でこう独り言ちた。

青娥「……それと、そろそろ『プロジェクト・カウンターハクレイ』にも楔を打っておく必要がありますわね。
    例えば……鈴仙・優曇華院・イナバ。一番厄介なあの子を消す、とか? うふふふ……っ!」



*****

また、第三極とは言えないが、この試合を見守るライバル達も多い。

小悪魔(観客席)「ふぅぅ……。パチュリー様、カッコ良かったです」

三杉(観客席)「そうかな。確かに終盤の彼女のプレーは素晴らしいの一言だった。
          しかし、戦術面も、技術面にも、どこか頭でっかちな所が残っていると思う。
          ブルノが 980 点も失点さえしなければ、僕達も彼女と戦えたのに……」

主人であるレミリア・スカーレット嬢の命令でイタリア・レッチェへと派遣された小悪魔と、
有力選手を海外研修させ実力アップを目指す『ツバサ・ヴァイキング』計画で同チームの
コーチ兼選手となった全日本Jr.ユースの三杉淳。
彼らはGKのザルさが不幸し途中敗退となったが、パチュリー・ノーレッジを始め、
多くの強敵達と対峙してそれぞれパワーアップを遂げている。

475 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:51:19 ID:???
*****


ジェンティーレ(観客席)「パチュリー、ケーネ、シニョーリ……ああ、畜生!
               俺を含め、イタリアのアズーリ共はどうして決勝の舞台に上がって来れない!」

ヘルナンデス(観客席)「落ち着け、ジェンティーレ。俺達の実力を見せる場なら、幸いにも早々に示された。
               戦いの主戦場はここじゃない。――半年後の『幻想スーパーJr.ユース大会』だろう」

ランピオン(観客席)「如何にも怪し気な大会だが、一応各国のサッカー協会もお墨付き、だったっけか。
             まあ、ワールドユースの前哨戦としては丁度良いよな」

バンビーノ(観客席)「(ストラット、お前はブラジルだったな。……ミアータがGPSでお前の居場所を突き止めたらしいから、
              今度近い内に会いに行くぞ。待ってろよ)」

――同じく今回の大会では途中敗退となった、若きイタリアのアズーリ達も、決して腐る事なく次を見据えている。
前回のJr.ユース大会では顔を見せなかった実力者達も勢ぞろいに顔を合わせ、
堅守と猛攻の二面性を持つ、イタリアサッカーの真髄が近々見られる事は間違い無い。

476 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:52:43 ID:???
*****

慧音「(集団か個か。私はどちらを取るべきかで悩んで来たが。
    ――そうか。彼女にとっては両方取るのが当たり前で、悩むべき事でも何でも無かったんだな。
    ……流石は、あの傲慢で欲張りな吸血鬼の親友にして――魔法使いではなく、『賢者』を名乗るだけある)」

慧音は茫然としながらも、勝利に湧くチームを前に思う。

慧音「(パチュリー・ノーレッジ。彼女は……確かに、希望だ。
    『ハイパーカンピオーネ』にも、全幻想郷代表にも、彼女のような選手は居ない。
    もしも私が子ども達の希望となるならば――彼女のようにならなくてはならない。
    彼女のように、全てを得て、そしてそれが当然だと冷笑に付す程の『賢者』に……)」

――慧音のこれからは、既に決まっていた。
これから彼女はパチュリーに自らの不理解と誤解を謝罪し、そして……出来れば、再び。
再び、新チームの中核を担うべき選手同士として、鈴仙を――仲間達を導く者同士として、
その関係を続けていきたい。その為にすべきことは沢山あるかもしれないが。
……彼女は、もう迷わなかった。


477 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:53:55 ID:???


        賢者は希望の星であり、賢人は太陽を目指す。

       両者は同じく空に輝くも、その性質は互いに異なる。

       両者は同じく志を示すも、その性質から互いに争う。

     しかし、両者の使命は互いに同じく、両者の力は互いに等しい。

        故に、両者が同時に一人の愚者の掌に収まる時。

       それは、巨大な希望の光となって、彼女を導くだろう。


                                           〜パチュリー・慧音の章 完〜

478 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:55:03 ID:???

*賢者としての真の実力を発揮し、パチュリーの全能力値が+1されます。
*パチュリーがスキル・レジスタ(自分を起点とするプレーが途切れるまで、ボールを受けた味方選手のパス・ドリブル+1)
 を習得しました。(プレーが途切れる=敵チームのボールとなる又はラインアウトする と定義します)
*慧音がスキル・カティナチオマステリー(自分がCBかつPA付近に居る時、自分除く味方DFの全守備能力+1)
 のフラグを習得しました。

479 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:56:20 ID:???

〜現在の能力値〜
選手名   ド  パ  シ  タ  カ  ブ  せ   総 高/低 ガッツ フラグ
パチュリ-  .56  55 .53  54  56  51  54  379 4 / 4  850 パス、パスカット、競り合い、特殊スキル
慧音    54 54 ..47  56 ..56 ..56  56 379 2 / 2  875 競り合い、特殊スキル

   パチュリー
芸術的なドリブル(1/2でドリブル+5)
華麗なドリブル(1/4でドリブル+3)
エメラルドメガリス(高パス+3)150消費
ロイヤルフレア(シュート+6、吹飛4)200消費
サイレントセレナ(低シュート+5)250消費
賢者の石(高シュート+8、吹飛3)400消費
クワッドスパーク(近シュート+6)200消費
アグニシャイン(1/2でタックル+2)
プリンセスウンディネ(1/2でパスカット+3)
スキル・オフサイドトラップ(スルーパスを1/2でオフサイドにできる)
スキル・ファストブレイク(発動時全選手のパス+1、全行動消費ガッツ1.1倍)
スキル・フォトシンセシス(スキル・喘息を完全無効化。ただし、−3の差で敗北した場合必ず吹き飛ぶ)
スキル・プレースキッカー(フリーキック時、シュート力・パス力+1)
スキル・アシスト○(アシストに繋がるパス成功時、シューターのシュート力+1)
スキル・レジスタ(自分を起点とするプレーが途切れるまで、ボールを受けた味方選手のパス・ドリブル+1)
 ※プレーが途切れる=敵チームのボールとなる又はラインアウトする と定義

   慧音
造化三神の結(1/2でドリブル+4)
武烈クライシス(パス+2)60消費
草薙の剣(1/2でタックル+3、吹飛4)
三種の神器 玉(1/4でパスカット+2)
八咫の鏡(1/4でブロック+6)150消費
三種の神器 鏡(1/4でブロック+4)100消費
幻想天皇(高クリア+2)100消費

480 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 21:03:27 ID:???
……と、言ったところで一旦ここまでです。
次回更新(たぶん明日以降になります)は鈴仙の章に戻って、
これまでのあらすじ整理&サンパウロの情報描写になると思います。

サンパウロ戦は翼、ストラット、バビントン、マウリシオ、アマラウ、ドトール(あとレナートとかリマとか)という本スレの布陣に加え、
超強化された妖夢、強化された新田&石崎を追加しておりますので、
久しぶりのボス戦として盛り上がれば良いなあ…と思っています。

481 :森崎名無しさん:2017/10/16(月) 01:23:11 ID:???
乙でしたー
相変わらずブルノさんのザルっぷりは五臓六腑に染み渡りますね

482 :森崎名無しさん:2017/10/16(月) 19:51:50 ID:???
まさか3桁どころか4桁目前とは思わなかった
いや、ホントに恐れ入ったよ

483 :森崎名無しさん:2017/10/16(月) 20:25:44 ID:???
笊どころか枠だろ

484 :森崎名無しさん:2017/10/16(月) 21:04:54 ID:???
レッチェのDFも相当ヤバい
確かにブルノは枠だけどさ、DFで阻止できたシュートがいくらかあると思うんだ

485 :森崎名無しさん:2017/10/16(月) 21:28:15 ID:???
レッチェのDFって確かそこまで悪い性能じゃなかった気もするけど

486 :森崎名無しさん:2017/10/16(月) 21:32:41 ID:???
おそらくブルノさん飛距離、悲鳴、ブッ飛び方の美しさで加点が入る特別試合だったんだよ

487 :森崎名無しさん:2017/10/16(月) 21:43:21 ID:???
レッチェはぶっちぎりで森崎外伝史上最多失点記録賞を獲得ですな
ブルノと愉快なDF達のザルっぷりが神がかり過ぎ!

488 :森崎名無しさん:2017/10/16(月) 22:20:31 ID:???
SOレミルヌのオウンゴール量産は2002年だったからこの世界では記録に残らないな

489 :森崎名無しさん:2017/10/16(月) 23:57:02 ID:???
試しについでに
ジュスト  881

490 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 00:56:39 ID:jjq+ybng
>>481
乙ありがとうございます!
ちょっとした遊び心でしたが、ブルノさんの失点量は予想以上でした…
>>482
! powerの最大値って3ケタでしたっけ?だとしたら最大値近辺ですね…
少ない出番を狙って来ています。
>>483
私的にブルノさんはバキュームですね。
>>484-485
レッチェのDFについては何も考えてませんでした(爆)
多分主力が悉く負傷とか悪条件が重なったのでしょう(適当)
>>486
ブルノさんという概念がもはや失点なので致し方ないですね。
チート失点スキルの賜物だと思います。
>>487
最多失点第二位はこれだと思っています。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1384873883/885-887
>>488
ネットで調べましたが、凄い点差でしたね…w 現実は創作以上に凄いです。
>>489
やはりジュスト君の失点力はブルノさん程じゃないにしろ高いですね…
ゲルティス  848
若林  655
とかだったらやっぱり低い数値になるのでしょうかw

491 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 00:57:43 ID:jjq+ybng
−鈴仙の章D− 〜VS サンパウロ〜

鈴仙は夢を見ていた。夢の中では、自分はめそめそと泣いていた。

鈴仙「私はどーせ、いつまで経っても師匠の――永琳様の添え物なんだ。勝てっこないんだ……」

それを笑い飛ばす少年が居た。
一人は素朴な顔立ちの長身の少年。もう一人は片目がやや隠れた長髪の少年。
彼らはともに瞳の奥に熱い想いを宿しながら、鈴仙に寄り添い慰めてくれた。

鈴仙「――でも。私は変わった。変わる事が出来た。中山さんと、パスカル君のお蔭で……」

少年達は消え失せ、その代わりにまだ幼い女の子達が鈴仙を取り囲んだ。
彼女達は個性豊かに泣いたり、笑ったり、激しく頭の悪そうな声を出したり、不思議な機械を取り出したり。
……全員が全員違っていたが、鈴仙の事を心から慕っているのは同じだった。

鈴仙「佳歩……つかさ。霞……Dちゃんに……あとはCちゃん。Kちゃんも居たわね。
    永遠亭の名無しのウサギ達。皆可愛いなぁ……」

鈴仙を取り囲んで慕っているのは、子ども達だけでは無かった。
いつの間にか、年長ぶってひねくれた感じの兎少女や、気丈な薄い青髪の女性。
儚げだが力強い不死鳥のような少女に、世界中のならず者どもをファンに従えてるなんか姫っぽい人。
その全員が、常に前向きな笑顔を絶やさない鈴仙を愛し、信頼していた。

鈴仙「てゐ……慧音さん……妹紅……姫様。私……強くなれたかなぁ……?」

なんか姫っぽい人「いやいや、私の描写おかしいでしょ!? この描写をもって『姫様』って言って欲しくなかった!
            ブルノさんとか適当にハズして無難にボケて欲しかったッ!?」

492 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 00:59:07 ID:jjq+ybng
……無軌道なノイズから意識を外して、鈴仙の夢は先に進む。
鈴仙は何時の間にか走っていた。周囲のライバルや、新しい仲間達には目もくれず、
彼女は一目散にある女性の背中を追いかけていた。
そして、表の月面のようなモノクロの地平線の果てに――その女性は居た。
長い銀髪を束ねて、赤と青の対照的な服を纏い、鈴仙の遥か前を進む彼女を、鈴仙は呼び続けた。

鈴仙「――師匠。……ししょおっ!」

何故、自分が呼んでいるのか分からない。振り返って欲しいのか、そのまま無視して欲しいのか。それすらも分からない。
それでも彼女は、ひたすらに師匠の――八意永琳の名を繰り返し呼び続けた。
……そうして呼び続けている間に、何故自分がそうしているのか、思い出した。

鈴仙「私は。鈴仙は……じきに貴女の背中に並び立ちます!
    私は、貴女の後ろには居たくない。貴女に並び立ち――そして、追い越します!」

……そう、だった。それこそが、鈴仙の原初の目的。
鈴仙は、内向きでプライドばかりが高くて、だけど結果を出せない惨めな自分が嫌で。
それで、永琳に並び立てるような、強い自分になりたいと思い――実際に、彼女は強くなった。

鈴仙「だけど……私の目的は今や、それだけじゃない」

強くなったからこそ、鈴仙の世界は大きく開け――そこで、気付く。いや、思い出す。
今の自分の目的は、永琳の背中を追う事だけではなくなっていたのだと。

493 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:00:25 ID:jjq+ybng

紫「思い上がりも甚だしいわ。貴女は私の可愛い霊夢の強さを引き立てる為のエキストラ。
  いえ、そのエキストラである永琳を引き立てる為のエキストラでしかない。
  端役は端役らしく、隅っこで縮まっていなさい?」

藍「今の紫様は、正気を失っている。そして――あの方が愛した幻想郷すらも、
  今のあの方は、平気な顔をして壊そうとしている。……それだけは、止めなくてはならない」

神子「私は人間の、人間による。人間の為の世界を創る! そしてその為には、どんな外敵すらも排除する!
    人里に妖怪を隔てる為の壁を作るのだ。勿論費用は妖怪が負担する。
    強い幻想郷を、強い日本を蘇らせるのが、私の使命だ!」

鈴仙の周囲には、様々な思惑が、様々な野望が、様々な信念が渦巻いている。
八雲紫――月の狂気に曝され、今や正気を失っている――による、博麗の巫女を中心とした支配体制の強化。
その計画を止め、あくまで穏健的に既存の秩序を守りたい彼女の式・八雲藍――彼女は今や、紫の虜囚だが。
『ハイパーカンピオーネ』計画を掲げ、陰ながらで着々と実力を付けつつある豊聡耳神子。
彼女の目的はサッカーを通した人気取り。そしてそれを通じた自身による統治の再開だと言う。
そして――。

魅魔「博麗の巫女を中心とする、封建的で伝統的な幻想郷の体勢。
    一部の大妖怪が得をして、内向きに閉ざされた世界で飼い殺しにされる弱者達……。
    『プロジェクト・カウンターハクレイ』は、そんな幻想郷の秩序に、一石を投じる計画でもある。
    ――あんた達が創る新チームで、八雲紫や世界の強者共に勝利する事でね」

永琳「鈴仙。……月の狂気が。――『純狐』が、八雲紫を、……いえ、この世界そのものを蝕んでいるわ。
    彼女の膨大なまでの狂気と悪意に勝てるのは、貴女しかいない。鈴仙――サッカーで、世界を救って頂戴……!」

ずっと追いかけていた永琳は、いつのまにか鈴仙の傍で嘆願していた。
彼女の隣には永琳の仲間と思われる亡霊や女神。高度なテクノロジーを操る人間達がいて、
鈴仙に語り掛ける。『幻想郷の秩序に一石を投じてほしい』『サッカーで、世界を救ってほしい』と――。

494 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:01:41 ID:jjq+ybng
鈴仙「……正直、やっぱ、よくわかんないや」

そんな彼女達に、鈴仙は頼りなげに首を振る。だけどそれを恥ずかしいとは思わない。
一番最初に自分を照らしてくれた少年は言っていたではないか。『その弱さこそが、鈴仙さんの強さだよ』と――。
だから胸を張って、彼女達に応じる代わりに、こう言ってやった。

鈴仙「私は、強くなんかない。甘ったるいし弱い。だけど、――だからこそ、世界を変えたい。
    例え弱くても、一人では何もできなくても、役立たずでも。
    それでも、集まって努力すれば、何かを為す事ができるような。
    ――そんな力があっても、別に良いんだって。私はサッカーで、そんな世界を作りたいッ!
    私が戦う理由はそれだけ。『幻想郷の秩序』や『純狐』とかも大事だけど、それが一番よ!」

永琳「鈴仙……よく言ったわね」

コーチ「流石はワシが育てた選手ゾイ! ほっほ、サッカーで世界平和じゃー!」

アヤソフィア「うーん、如何にも中学生っぽいコメントですけど。それがまた、鈴仙さんの味ですかね」

カルロス「君を信用して良かった。いつかきっと、君もアルツールのトモダチになって欲しい……!」

ネイ「ヒュー! さすがレイセン。惚れ直したぜ!」

力強く宣言する鈴仙の傍らには、何時の間にか人が更に増えていた。
そして彼らの全てが、彼女の優しさを、強さを、勇気を褒め称えていた。
そう。今の鈴仙は気弱に泣きじゃくる一人の少女では無いのだ。
これまでの道程が、その決意が、今や彼女を立派な、物語の『主人公』へと育て上げていた。

鈴仙「皆……あり、がとう……!!」

――しかし。


495 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:02:53 ID:jjq+ybng

ヒュンッ、ズバッ! ズバズバッ! ――ピチャッ。

鈴仙の頬に生暖かい物が飛んだ。手で触って確かめると、それは赤黒い鮮血だった。

鈴仙「……え?」

彼女の周囲には、何時の間にか誰も居なくなっていた。
――いや、正確には。鈴仙の周囲の人物は、何時の間にか物言わぬ肉塊に化していた。

「あんたは……単なる偽善者だ」

ズバッ、キンッ!

近くに居た永琳の首が飛んだ。噴水のように血しぶきが噴き上がり、彼女はへなりと地面に溶けていく。

「あんたは……誰ひとりも救えない」

コーチの、魅魔の。カルロスの、ネイの。
そして穣子の、てゐの、佳歩の、つかさの反町の静葉のアリスさんのさとりのお燐の……!
鈴仙の知る全ての人の、仲間の、ライバルの首や肩や腕が外れて吹き飛び、
汚らわしい血と臓物のゴミになり果てていく。
真っ暗な空に、二振りの日本刀が銀色に輝いて、鮮血を積み重ねていく。
鈴仙の大切な人達は全て虚しいモノだと決めつけるように、それは踊り続ける。

鈴仙「……やめ、て……!」

「……どうして?」

その影は哀願する鈴仙を嘲笑する。


496 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:04:00 ID:jjq+ybng
「やめたいのなら、貴女が守ればよかった。それが出来ない貴女は、結局自分が一番大切なだけなんだ」

ビュンッ! 空を切る音と共に、赤色の果実が飛んだ。その果実はなんだかてゐにそっくりだった。

鈴仙「……違う。私は皆と一緒……。皆と、一緒に……!」

「――皆と一緒? 笑わせないでよ。貴女は結局、自分が主人公であるという幻想に酔いたいだけ。
 大切な皆は、貴女を引き立ててくれてるから、大切なんでしょう?」

ヒュンッ、バシャッ。バケツの水が零れる音がした。パチュリーの身体が半分になったからだった。

鈴仙「私はそんな事、思ってなんか……!」

「嘘。そんなキレイ事なんて誰でも言える。まあ、あんたみたいな卑怯者、こっちから願い下げだけど」

ビュンッ、グシャグシャッ。刀は一度切られた筈の寅丸星の上半身を四等分にした。
血と肉が、攪拌されて広がって。いつの間にか世界はモノクロから赤と黒に変色していた。
グロテスクな光景を前に、鈴仙は泣く事はおろか、吐く事すらも許されない。

鈴仙「……なんで。なんでそんな事言うの。貴女だって……貴女だって、道を違えこそすれど、私の……!」

「違うッ!」

キンッ! 刀は初めて、鈴仙の方を向いた。明確な殺意の籠った一刀は、鈴仙に反撃を許さない。

497 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:06:20 ID:jjq+ybng
「――あんたは弱い。弱くて、卑怯で、陰湿だ。私は絶対、あんたなんかとは違う……。違わなくちゃ、いけないんだ……!」

刀の一閃が迫る。銀色の刀身に鈴仙の赤い瞳が反射して鈍く輝く。
真っ赤に彩られた世界では、鈴仙の狂気の瞳など、海に落ちる一滴の涙にしか過ぎない。

鈴仙「妖夢。私は……間違っていないと思ってた。だけどどうして……?
    一度道を違えてしまっただけなのに。それだけで、もう、私達は……分かり合えないの?」

その赤に佇む真っ黒な影に対して――鈴仙は、大きく叫んだ。



鈴仙「お願い。……お願い。答えてよ。妖夢。……妖夢ッ!」


ヒュンッ。


鈴仙の叫びも虚しく、刃は鈴仙の首元目がけて猛スピードで迫り行き――。


鈴仙「ようむううううううううううううううううううううううううっっッ!!」




498 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:16:19 ID:jjq+ybng
〜ブラジル・コリンチャンスの宿舎(ビジネスホテル)〜

鈴仙「――ううううううううううううううううううううううっ!!」

てゐ「……鈴仙。うるさぁい。むにゃむにゃ……」

鈴仙「……夢、か……いや、夢だよね。うん……」

――そこで、鈴仙の意識は現実に戻された。
ツインルームの相棒は迷惑そうに一声上げるが、構わずに二度寝を決め込む様子だ。
周囲は既に明るいが、時計を見る分に、まだ早朝という時間帯だった。

鈴仙「……はぁ。やっぱり、意識しちゃってるのかな」

幸せそうなてゐは違い、あんな夢を見た後では到底幸せそうには眠れない。

鈴仙「妖夢……サンパウロFCのエースストライカーで。その実力は……今の私を、何周りかも上回る」

夢の最後に現れ、鈴仙の知る人物を悉く血塗れに切り刻んだ影。
その影は彼女のかつての友人で――今や、道を大きく違えてしまった少女だと、鈴仙は確信せざるを得なかった。

鈴仙「(これまでのリオカップの試合を観戦していて感じた。妖夢は――変わった。変わってしまった。
    あんなに不器用だけど優しくて、力を他人の為に使い違っていたあの子が、今は……
    自分の力に酔いしれ、自分の力以外を信じられず、そして……冷酷に、他人を蹴落としている)」

499 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:19:36 ID:jjq+ybng
それは単なる鈴仙の主観であり、妖夢の姿や振る舞いは本当は、ブラジルでサッカーで食っていく少年達ならば
ごく普通の事なのかもしれない。しかし鈴仙にとっては、その世知辛い『普通』が、何だか嫌だった。

鈴仙「(……はぁ。何だかまだ、夢の続きを見ているみたい)」

赤黒い影も、流れる血も、それは妖夢の鈴仙に対する感情では無い。
どちらかというと、あの夢は――こうやって妖夢の事について思い悩む、自分の心の底の淀みが具現化したものだと思う。

鈴仙「(中山さんは言っていた。『一度道を違えても、必ず再び交わる日は来る。だから、友人はその道を後押しして欲しい』って。
     だけど……中山さん。私はあなたの言っている事は、やっぱり間違いだったんじゃないか、って思うよ)」

半ば現実逃避気味に、鈴仙の決断を後押しした者を詰ってみせるが分かっている。
結局、妖夢が今の妖夢になったのは、少なからず、自分の選択によるものが大きいからだ。

鈴仙「(妖夢は力を得るために、神子の『ハイパーカンピオーネ』計画に参加したいと言った。
     私はそれを止めなかった。そして、その結果……妖夢は強くなったけど、なんだか変わってしまった)」

……しかし。そう思う事自体がそもそもエゴなのかもしれない。と鈴仙は思う。
変わってしまった、とは言うけれど、もしもそれで友人が幸せそうならば、それを受け入れてあげるのもまた、
友人の務めではないだろうか。しかし。逆説に逆説を重ねながら、鈴仙は思う。

鈴仙「(妖夢。今の貴女は、本当に幸せなの。これで良かったって。本当に思ってるの……?)」

――幾ら考えても、その問いに答えは出ない。そして、その答えは数日後の決勝戦で、
嫌が応にも出されるのだろう。鈴仙と妖夢が対峙し、そして――その決着が付く事で。

鈴仙「はぁ。……さとりさんやアリスさんが作ってくれたメモでも、もう一回見直そうかな」

これ以上は考えない、と決意した鈴仙は鞄からノートを持って来て、
そこに挟めてある一枚紙に目を通す事にした。そこにはサンパウロの有力選手の名前とその特徴が挙げられており、
具体的にはこのように書かれていた。


500 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:20:46 ID:jjq+ybng
−評価基準−
☆=S級選手。とてつもなく強い。真正面から当たるより、避ける方法を考えた方が良い。
◎=A級選手。かなり強い。エース級の人材を当てるか、戦略で上手く立ち回る事を意識したい。
〇=B級選手。強い。高い能力でゴリ押しするか、弱点を突く事が出来れば優位に立てる。
・=C級選手。そこそこ。名無しレベルに近いが、特筆すべき能力を持った選手を紹介。

−サンパウロ 要注意選手リスト−
☆翼
 カルロス級の総合力・決定力を誇り、ネイのような神がかり的なプレーを見せ、トニーニョを上回るゲームメイクを見せる
 まさしく今大会最高峰の選手。サッカーに対する執着・プライドは非常に高い一方で、精神的ブレが一切無く、
 奇策や騙し手はほぼ通用しない。正攻法でも変化球でも、彼に勝利する事は至難の技。
 最近、『ファンタジスタ』の技術に剣闘士の如きフィジカルを兼ね備えた、『ファンタグラジスタ』の極意を身に着けたという。

☆妖夢
 今大会ナンバーワンストライカーの座をストラットと争える。ちなみにそのストラットは同チーム。
 ストラットとの違いは、ダイレクトシュートに長ける事と、自らボールを運ぶ事が出来る事だろうか。
 冷徹かつ徹底的に勝利する事を至上としており、鋼の少女とも呼ばれている。
 その意志力は強く、負傷や悪体制すらもろともしないが、一度傷が付けば脆い一面もある?

◎ストラット
 純粋なキック力の強さでは今大会ナンバーワン。強力なミドルシュートが持ち味だが、
 ダイレクトでのプレーも十二分に強烈であり厄介。妖夢との違いは単独ではボールを運べない事と、
 攻撃特化の為守備力はそこまででも無い事だが、中盤が強いサンパウロではこの弱点は目立たない。
 彼一人がストライカーならば彼をマークすれば事足りるが、彼と同格かそれ以上のストライカーがもう一人居る。

○マウリシオ
 新進気鋭の若きMF。総合力はそこそこ高く厄介だが、翼と比べると大分マシ。
 独特の軌道を描く『ジョルトシュート』の威力は恐れる程ではない。
 それよりも、技巧的なドリブルによるサイド突破から、妖夢やストラットに繋げられる事が恐ろしい。

501 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:21:47 ID:jjq+ybng
○バビントン
 サンパウロ古株の頼れる脇役。総合力はそこまで高くは無く、決定力も無いが、安定したドリブル・パスが持ち味。
 翼の代役を充分にこなせる程度の実力は兼ね備えている……とは少々言いすぎか。
 明確な弱点は無いが、圧倒的な強者を前には見劣りするのは事実。

○アマラウ
 コンドルの異名を持つクリアに強いDF。彼が居るせいでダイレクトシュートは撃ちにくいし、
 ポストプレイやスルーも効果を削がれてしまう。また、ブロックも下手ではない。
 攻撃力が皆無なのは弱点と言えるが、キーガンクラスの名選手である事は間違いない。

○ドトール
 コブラの異名を持つタックルが上手いDF。下手に彼に近づくと、撃たれる前にボールを奪われてしまう。
 マンマークをされた場合も厄介で、単なる砲台役のFWは役立たずと化す。
 パスカットやブロックもそこそここなすし、最低限のボールキープも持つが、攻撃面はやはり弱点か。

・レナート
 サンパウロの正GK。妖夢やストラットのお蔭か最近は上達が著しく、スウェーデン代表GK・ガレリと互角の実力者と目されている。
 それが果たして本当に強いと言えるか否かはさておき、ポストより充分マシなGKである事は間違いない。
 舐めてかかったら痛い目に遭う。

・新田
 日本サッカー協会の育成計画により留学して来た。本職はFWだがこのチームではドリブル力を活かしたSHとして活躍。
 そのドリブルも世界レベルでは中の上クラスだが、それでもサイド突破は充分な脅威。
 シュートへのこだわりが抜けきらない様子で、シュートを撃ってくれればむしろラッキー。

・石崎
 日本サッカー協会の育成計画により留学して来た……と言う名目で実際は翼のメンタルヘルスケア役だったと思われる。
 選手としての格はフラメンゴの名無し選手レベルだが、アマラウやドトールが得意としないブロックに長けており、
 結果的にこのチームで割と輝いている。弱点はブロック以外。

・リマ
 リマは強いリマよ

502 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:25:08 ID:???
……と、言ったところで随分長くなりましたが、今日はここまでにします。
大分更新に間が空いたので、鈴仙の夢のシーンの前半は、これまでの簡単な総括にしたいな…と思い挿入しました。
次回は前から微妙にフラグの立っていた、新田君との特訓パートを入れたいと思っています。
それでは、本日もお疲れ様でした。

503 :森崎名無しさん:2017/10/17(火) 01:29:35 ID:???
乙でした
空飛ぶのがデフォの妖怪相手に壁を造るという迷采配

504 :森崎名無しさん:2017/10/17(火) 01:59:19 ID:???
乙なのです

鈴仙「あの描写で姫様以外の誰がいると?」
佳歩「思い当たりませんよね」
霞「私のデータにも姫様以外いないですよ」
ウサギC「さすがの私も世界中までは影響力ないしねー」

505 :森崎名無しさん:2017/10/17(火) 18:00:25 ID:???
敵の主砲が多すぎるのが厄介だなぁ
DFはそこまででもないしさっさと一点取ったら奪ってサイドからサイドを利用してDFを揺さぶってプレッシャーかけつつ逃げたい
妖夢のディフェンス能力次第だけど


まさかとは思うけどアナカンさんのところのレナートみたいなレナートになってないよね・・・?

506 :森崎名無しさん:2017/10/17(火) 19:42:22 ID:???
これだけシューターが多いとライン高く上げて中盤でボール狩りしていくしかないかな。


507 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 01:07:03 ID:???
こんばんは、今日は1判定だけになりそうですが、更新します。
>>503
乙ありがとうございます。確かにそうですね…w
神子のトランプ壁発言は公式ネタだったりします(文の捏造という扱いですが)
>>504
乙ありがとうございます。ならず者を纏め上げる姫とかカリスマに溢れてて一見カッコいいですよね。
Cちゃんは激しく頭の悪そうな笑い声を出すのと67という数字に拘る以外は人畜無害な女の子です。
>>505-506
作戦について考察して下さりありがとうございます。
多少の強化はされてますが、守備は依然としてサンパウロの弱点ですね…。
攻撃面はこれまでに無く強力ですし、シュート以外(ドリブル・パス)も長ける選手は多いので、
点の取り合いになるかもしれません。後レナート君は一応人間なので大丈夫ですw

508 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 01:08:30 ID:???
……コン、コンコン。

鈴仙「――って、ノック? 誰だろう……?」

サンパウロの主力選手の実力を想像して早くも溜息を吐き始める鈴仙の思考は、
不意にドアが鳴らされた事で打ち切られた。同室のてゐを起こしてやらないように気を付けながら、
そろりとドアを開けると、そこには。

新田「やっぱり合ってた。こんな朝早くにすみませんね。変なビールサーバー野郎……じゃなくって、鈴仙・優曇華院・イナバさん」

鈴仙「えっ……?(変なビールサーバー野郎……?)」

観戦時はともかく、それ以外では永らく遭わなかった小柄な少年――妖夢が居るサンパウロのチームメイトである、
新田瞬が、相変わらずの不敵な笑みを湛えながら立っていた。


*****



509 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 01:09:35 ID:???
〜リオデジャネイロ・街中〜

鈴仙「もう。一体どういう意味かと思ったわよ。変なビールサーバー野郎って。幾ら何でも失礼過ぎない?」

新田「すみません。ただ、それだけ初めてスタジアムで会った時の印象が大きくって。
    アルバイト中のバニーさんが、仕事をほっぽらかして控室まで何の用だ? 追っかけか何かか?……ってね。
    ……あの時は確か、サンパウロとパルメイラスとの親善試合の時でしたっけ?」

鈴仙「うん、そう。私も良く覚えているわ。だって……その、初めてブラジルで、妖夢を――友達を見た日、だったから」

新田「……………あ、そうだ。鈴仙……さん。昨日の俺達の準決勝見ましたか?
    バスコ・ダ・ガマが相手で、9−0で大勝した。俺も一応1ゴール挙げたんですよ?」

鈴仙「えーっと。うん。勿論見てたわ。翼君が2ゴール4アシストで、ストラット君と妖夢がそれぞれハットトリックだった。
    サンパウロは強いわよね。……数日後の決勝戦が怖いわ」

新田「そういうコリンチャンスも、優勝候補を悉く破ってるじゃないですか。
    ……ま、そのまま敵のストライカーが怖がってくれた方が、俺達的には有利ですけど」

鈴仙「む。言ったわね……」

新田の案内で街中を練り歩く二人の会話は、自然なようでどこかぎこちなかった。
鈴仙は素直にコミュニケーションを取ろうとしているものの、どちらかと言うと人見知りする気質だったし、
新田も、普段は先輩に対しても割と慇懃無礼に接しそうな性格なのに、今日は遠慮している感じに思える。
その結果、二人は一見楽しく話しているように見えて……裏には互いに示し合わせたような一線が、常に引かれていた。
しかし、そんな気まずさが漂う中でも、二人は途中で別れたりもせず、同じ道を進み続ける。
その理由を、鈴仙は、あるいは新田は――何となく察しながら、敢えて声に出さずにいたが。

510 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 01:10:55 ID:???
〜街中の公園〜

新田「………あの」

――果たして、先に限界に達したのは新田だった。
サッカーの練習が出来る程の広々とした市民公園の芝生のド真ん中で、彼はこう切り出した。

新田「……もし良かったら。今から暫く、俺と特訓しませんか?」

鈴仙「………………!」

鈴仙は、彼がこう切り出すのだろうと、始めから何となく分かっていた。
だからこそ、眠っているてゐを尻目に客室を抜け出し、ホテルからここまでの数十分の道程を、
新田と喋りながら歩いて来たのだ。そして鈴仙が最初から察していた事を、新田も分かっているようだった。

新田「俺はずっと、あなたに興味を抱いていたんですよ。鈴仙さん。
    ――何故なら、姉御……妖夢さんはずっと、貴女という存在に執着し続けていたから」

鈴仙「興味があったのは私もよ。なんとなくだけど……妖夢は、あなたみたいな子と気が合うと思ったから」

鈴仙と新田は、妖夢という共通の存在を通した利害関係にあった。
鈴仙は変わってしまってからの妖夢を良く知る新田を知りたいと思っていたし、新田はその逆の意味で同じだ。
だからこうして、互いに知り合い交流する事は、互いの目的を満たす為に必要だと二人とも考えていた。

511 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 01:12:22 ID:???
新田「翼さんみたいな天才でも無い俺如きが、こんな表現をするのも変だけど。
    鈴仙さんのプレーは、今の姉御のプレーとは正反対だ。
    姉御は抜き身の刃みたいに常に鋭く、冷たいサッカーをするけれど、
    鈴仙さんのサッカーは、普段は鈍い感じだけど、ここぞという時の熱量が凄い。
    ――だから、気になった。姉御と鈴仙さん。二人は具体的にどこが違うんだ?
    どっちのサッカーが、果たして強いんだ? ……ってさ」

純粋に新田は知りたかった。今の妖夢と鈴仙との間を隔てる物は一体何で、
一体どうすれば、正反対な二人の力を理解する事ができるのかを。

鈴仙「どこが違うのか、か。私だって分からないよ。いや、感覚では分かるかもだけど。
    言葉じゃ表せない。だからそれよりも、私に見せてほしいな。
    貴方が今の妖夢らしい、と思っているサッカーを。
    ……貴方の目から見える妖夢を見る事で、私は、自分の弱さを知り。そして妖夢の強さを知りたい」

鈴仙は教えてほしかった。何の先入観を持たないままに今の妖夢を、そして鈴仙を見て来た者にとって、
自分はどう映るのか。自分と妖夢とは一体何が違うのか。一体どうすれば、再び同じ道を歩む事が出来るのかを。

新田「……ボールは沢山持っています。今の時間なら人も少ないから、迷惑をかける事も邪魔される事も無い。
    だから、――存分にやりましょう。そして、教えて下さいよ。あんたのサッカーってヤツを……!」

鈴仙「貴方は素直だけど、同時に凄く野心が強いのね。全ての物をありのままに受け止めて、
    全ての物を自分の力にしようとしてる。でも、そんな貴方と特訓できる事はこっちにとっても幸いだわ。
    ――私は貴方を通して、迷いなく、自分自身を見つめ直したい……!」

――ホテルで出会った時から、二人にとってこの展開は予定調和だった。
かつての友との戦いを前に、自分を見失いつつあった鈴仙は新田の純粋さと貪欲さを求めており、
更なる高みを目指す為にも、信頼できる師と、そのかつての友人を深く知りたい新田は鈴仙のひた向きさを求めていた。

二人は狡猾ながら誠実に、明日への希望と野望を求めて特訓を重ねる。そして、その結果――。

512 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 01:13:49 ID:vjl478xw
先着2名様で、

★鈴仙の希望→! card★
★新田の野望→! card★

と書き込んでください。数値の合計で分岐します。
(/の左側が鈴仙、右側が新田の成長判定になります)

35→二人に一体何が…? 能力+3、更に更に…?/全能力+2、更に…?
31〜34→超進化!!     全能力+2、更に…?/全能力+1、攻撃系+1
26〜30→進化!        全能力+1、攻撃系or防御系各+1/全能力+1
16〜25→特訓は成功だ!    全能力+1/攻撃系+1
10〜15→そこそこの成果だった。攻撃系各+1/防御系各+1
2〜9  →残念な感じだった…。 防御系各+1/効果なし

*攻撃系=ドリブル・パス・シュート・せりあい で、防御系=タックル・パスカット・ブロック・せりあい です。
*マークか数値が一致した場合、判定に+5されます。これらの効果は重複しません。
*合計値が21以上の時、鈴仙はフラグ習得!(分野は選択で決定)
*合計値が26以上の時、鈴仙は必殺技習得!(分野は選択で決定)
*JOKERが出た場合は『ダイヤの15』として扱います。オールマイティにはなりません。
*今回については、特訓時の上昇制限は才レベル限界の57とします。

513 :森崎名無しさん:2017/10/18(水) 01:15:07 ID:???
★鈴仙の希望→ ハート6
私の青春!

514 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 01:17:07 ID:vjl478xw
……と、言ったところで今日の更新はここまでです。
新田君も成長してしまいますが、成長量は鈴仙より控えめ+追加フラグ習得は無しと抑えめになっています。
次回は、通常の練習フェイズ2回とパチュリー&慧音加入の小イベントを経て、
いよいよサンパウロ戦のミーティングに入っていきたいと考えています。
戦術面等につきましては、また色々と考えて頂ければ大変嬉しいです。それでは、本日もお疲れ様でした。

515 :森崎名無しさん:2017/10/18(水) 01:25:05 ID:???
★新田の野望→ ハートA

516 :森崎名無しさん:2017/10/18(水) 08:59:39 ID:???
新田さん、なにやっているッスか…

517 :森崎名無しさん:2017/10/18(水) 10:29:35 ID:???
新田が足を引っ張ったなw

518 :森崎名無しさん:2017/10/18(水) 12:23:46 ID:???
新田ェ……

519 :森崎名無しさん:2017/10/18(水) 19:52:08 ID:???
ある意味新田らしいというかなんというか・・・
はっ、まさかこれで相手の時間を無駄にするという新田の知略!?なんてやつだ・・・

520 :森崎名無しさん:2017/10/18(水) 21:18:31 ID:???
ハートで一致ということは…
まさか新田は鈴仙に惚れて集中出来なかったとか!?

521 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 23:21:21 ID:vjl478xw
更新再開します。
>新田君について
マーク一致なので鈴仙的には最低限の効果はありましたが、
それならもうちょっと良い数字出してくれよって感じですねw
ここで新田の攻撃能力が+1されてたらサンパウロ戦は勿論、全日本でも脅威度がかなり上がってたと思いますが、
このままでは日向や来生には勝てないですね……。
>>513
鈴仙の青春はダイスですね(白目)
>>519
新田君は本スレではあと一歩だったので、外伝では輝いて欲しいという想いもありますね。
時間が無駄になってるのは鈴仙よりも新田自身という事実…
>>520
その展開もモテモテ鈴仙で面白いとか思いましたが、今回だけではフラグは立ちませんね。
JOKERで唐突に惚れる分岐が生じるフラグにはなったかもしれませんがw

522 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 23:23:20 ID:vjl478xw
★鈴仙の希望→ ハート6 ★
★新田の野望→ ハートA ★
6+1+(マーク一致+5)=12
10〜15→そこそこの成果だった。攻撃系各+1/防御系各+1

鈴仙と新田のごく短い間での特訓。その中で結果を出せたのは――新田ではなく、鈴仙だった。

新田「でりゃぁぁぁっ、『隼タックル』だッ!」

鈴仙「甘いわね。佳歩のタックルよりも軽いわ。……それっ、私流強引なドリブル・『ラビットスターター』よっ!」

ダダダッ、ガシイイッ!

鈴仙「……一瞬でも閃光のように。幻爆・『マインドスパークルマイン』!」

新田「(凄い! 俺の『隼ボレー』が恥ずかしくなる程の速度……そして威力だ!
    姉御と互角……いや、軌道のブレによる幻惑が決まったら、決定率はそれ以上かもしれない!)」

新田「――足の速さなら負けませんよ! その程度のパス……うわっ!」

鈴仙「正確にコーンにボールを当てる練習を繰り返した、かつての私の努力を舐めて貰っちゃ困るわ!」

下手な友人や仲間では無く、新田という、適度に距離のある人間と接する事が、
悩んでいた鈴仙にとって丁度良かったのかもしれない。
これまでの積み重ねを、飾らず素直に特訓の場で昇華できた鈴仙は自信を得て、
元々高水準だった実力を更に一回り伸ばす事に成功する。

新田「(……駄目だ。理解できない! 彼女は――鈴仙さんは、俺がこれまで抱えて来たものよりも、
     複雑で、重くて、色んな物を抱えている。……分かったのはせいぜい、俺がまだ未熟である、という事くらいだ!)」

523 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 23:24:49 ID:vjl478xw
逆に新田は、そんな伸びやかな鈴仙の横顔を見て――畏敬の念を覚えていた。
最初は鈴仙のサッカーをも自らのサッカーに取り込む意気だったが、無理であると素直に諦めざるを得なかった。
そんな鈴仙のサッカーに触れて、新田は思う。

新田「(もしかしたら、鈴仙さんなら……勝つかもしれない。姉御……妖夢さんのサッカーに。
    複雑で難解で婉曲で。悩みとか迷いで溢れそうな鈴仙さんの人間臭いサッカーは、
    機械のように怜悧な姉御のサッカーよりも一見して弱い。弱いけど……倒れなくて、強い!)」

選手としての劇的な成長は得られなかったし、参考となるプレーも見つからなかった。
しかし新田にとって、今回の特訓はある意味ではこれまでのどの練習よりも、実りある物だったかもしれない。
今日の時点では分からなくとも、彼もまた、その複雑さを理解し強くなる機会を得る事が出来たのだから。

*鈴仙の攻撃系能力値が+1されました。
*新田の守備系能力値が+1されました。

524 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 23:39:53 ID:vjl478xw
<<<鈴仙の章D・基礎練習フェイズその1>>>

鈴仙「新田君との特訓は有意義だったわね。……当の彼は、後らへんは驚きっぱなしな感じだったけど。
    でもお蔭で、今なら基礎能力が効果的に伸ばせそうな気がするわ!
    ……あ、気がするだけで、具体的な上方修正とかは無いけどねっ」

今回重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A:ドリブル(56)  とても上がりにくい
B:パス(55)    とても上がりにくい
C:シュート(56)  とても上がりにくい
D:タックル(52)  普通
E:パスカット(52) 普通
F:ブロック(47)  とても上がりやすい
G:せりあい(54)  上がりにくい
H:フラグの開発をする。(更に選択)

所持中のフラグ:ドリブル(15/20)、低シュート(18/20)、タックル(10/20)、
           スキル・アリスさん操作(特殊)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

525 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 23:41:34 ID:vjl478xw
※全体的な能力値のインフレ傾向を考慮し、成長しやすさについて、バランスを変更しました。
(普通〜上がりにくい以下の基準が緩和されました。能力値53以上の伸びやすさについては従来通りです。)
【旧版】
 数 値  練習での上がりやすさ
S:57〜   上がらない
A:55〜56 とても上がりにくい
B:52〜54 上がりにくい
C:49〜51 普通
D:46〜48 上がりやすい
E:43〜45 とても上がりやすい

【新版】
 数 値  練習での上がりやすさ
S:57〜   上がらない
A:55〜56 とても上がりにくい
B:53〜54 上がりにくい
C:51〜52 普通
D:49〜50 上がりやすい
E:  〜48 とても上がりやすい

526 :森崎名無しさん:2017/10/18(水) 23:44:38 ID:XNJSoLaA
D

527 :森崎名無しさん:2017/10/18(水) 23:46:37 ID:NSxpsvIs
D

528 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 23:46:46 ID:vjl478xw
参考:鈴仙の能力値(特訓後)
選手   ド  パ  シ   タ  カ   ブ  せ  総   高/低 
鈴仙  56  55  56  52  52  47  54  372  3  4 

所持中のフラグ:ドリブル(15/20)、タックル(10/20)、
           スキル・アリスさん操作(特殊)、てゐとのコンビプレイ(ワンツー)(10/20)

最大ガッツ:990

ルナティックブラスト(1/4でドリブル+4)
ラビットスターター(1/4でドリブル+2、吹飛2)
マインドシェイカー(シュート+5、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2))160消費 
マインドブローイング(シュート+7、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2)、吹飛5)200消費
マインドエクスプロージョン(シュート+9、1/4で敵GKに転倒ペナ(−4)、吹飛2)250消費
マインドスターマイン(空シュート+4、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2))200消費
マインドスパークルマイン(低シュート+6、1/4で敵GKに転倒ペナ(−4))300消費
マインドベンディング(近シュート+5)120消費
インビジブルデューパー(シュート+12、要てゐ(※))250×2消費
真実の友情(シュート+14、要佳歩、てゐ(※)、ポスト・枠外無効)250×3消費、1試合1回限り
 ※発動の起点はてゐ。発動には(佳歩と)てゐと鈴仙がゴール前まで上がっている事が必要。
リフレクトバレット(低シュート+6、要パスカル、200×2消費)
月人師弟コンビ(パス+2の連続ワンツー、要永琳)60消費
タイガーバニーシンフォニア(パス+2の連続ワンツー、要星)80消費
マインドストッパー(1/4でタックル+3)
アイドリングウェーブ(1/4でタックル+2)
ディスオーダーアイ(1/4でパスカット+3)
アキュラースペクトル(1/4でパスカット+2)
スキル・狂気の瞳(全判定につき、スート一致時で敵能力−2)
スキル・心象操作(自分が反則時の判定1段階緩和)
スキル・足が速い(細かい判定で有利になるかも?)
スキル・オフサイドトラップ(前線へのスルーパスを1/2でオフサイドにできる)
スキル・フェアプレイ精神(鈴仙は反則を犯さず、代わりに鈴仙が反則の条件を満たした場合−3のペナを負う)

529 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 23:49:57 ID:vjl478xw
D:タックル(52)  普通

鈴仙「やっぱり、前線でのボールカット力を鍛えなくちゃね!」

鈴仙は試合を見据え、実践的な形でのタックル練習に取り組んだ。

先着1名様で、

★鈴仙のタックル練習→! card★

と書き込んでください。数値・マークで分岐します。

JOKER→+2&必殺フラグ習得!(フラグがある場合は回収)
13→+2!
2〜12→+1!
1→効果が無かった。

530 :森崎名無しさん:2017/10/18(水) 23:51:25 ID:???
★鈴仙のタックル練習→ スペード3

531 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 23:58:59 ID:vjl478xw
★鈴仙のタックル練習→ スペード3 ★
2〜12→+1!


鈴仙「わっせ、わっせ……。ふう。これで単なる吹っ飛び役にはならないで済むかしら?」

鈴仙はタックルの基礎力を向上させる事に成功した。


*鈴仙のタックルが+1されました。52→53

532 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/19(木) 00:00:33 ID:eBI82f0I
<<<鈴仙の章D・基礎練習フェイズその2>>>

鈴仙「さて。今後の日程や休養日的に考えて、今が決勝前に出来る、最後の練習時間になりそうかしら?
    時間も少ないから良い成果が出るとは限らないにしても、悔いが残らないようにしないと!」

今回重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A:ドリブル(56)  とても上がりにくい
B:パス(55)    とても上がりにくい
C:シュート(56)  とても上がりにくい
D:タックル(53)  上がりにくい
E:パスカット(52) 普通
F:ブロック(47)  とても上がりやすい
G:せりあい(54)  上がりにくい
H:フラグの開発をする。(更に選択)

所持中のフラグ:ドリブル(15/20)、低シュート(18/20)、タックル(10/20)、
           スキル・アリスさん操作(特殊)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

533 :森崎名無しさん:2017/10/19(木) 00:02:28 ID:9ed6yrHs
E

534 :森崎名無しさん:2017/10/19(木) 00:06:08 ID:cPKKAKE+
E

535 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/19(木) 00:06:35 ID:eBI82f0I
すみません、所持中のフラグの低シュートはミスですね…既にマインドスパークルマインを習得していますので。
現在のフラグはドリブルとタックルになります。
なおフラグ開発では、鈴仙はフラグ経験値+! diceを得る事ができ、経験値(フラグ横の数字)が20に達するとフラグを回収します。

536 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/19(木) 00:08:45 ID:eBI82f0I
D:パスカット(52)  普通

鈴仙「後1回しかない練習だもの。ここは確実に基礎を磨いていかないとね……」

鈴仙は基礎に立ち返って、パスカットの練習に熱心に取り組んだ。

先着1名様で、

★鈴仙のパスカット練習→! card★

と書き込んでください。数値・マークで分岐します。

JOKER→+2&必殺フラグ習得!(フラグがある場合は回収)
13→+2!
2〜12→+1!
1→効果が無かった。

537 :森崎名無しさん:2017/10/19(木) 00:09:31 ID:???
★鈴仙のパスカット練習→ クラブ6

538 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/19(木) 00:13:04 ID:eBI82f0I
★鈴仙のパスカット練習→ クラブ6 ★
2〜12→+1!

――タッ、パシッ。――タッ、パシッ。――タッ、パシッ。

鈴仙「……ふう。まあ、こんなものかしら?」

鈴仙は基本的なパスカットの動作を確認し、元々の技術を更に洗練させる事に成功した。


*鈴仙のパスカットが+1されました。52→53

539 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/19(木) 00:16:03 ID:???
……と、言ったところで短いですが今日の更新はここまでにします。
次回はパチュリー&慧音の加入描写を挟みつつ、遂にサンパウロ戦ミーティングに入りたいと思います。
大雑把な能力傾向については>>500-501でも描写しましたが、色々戦術等を考えて頂けるよう工夫できたらと考えています。
それでは、本日もお疲れ様でした。


540 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/19(木) 22:36:49 ID:???
今日は仕事がとても忙しいので、更新をお休みします。

541 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 00:02:15 ID:???
〜コリンチャンス宿舎(ホテル)・コーチの部屋〜

コーチ「……………」

カリ、カリカリ……。

白髪に髭をぼうぼうに生やした老コーチは、ノートに書く手をふと止めた。
外の光が眩しくなっており、気付けば夜を明かしてこれをしたためていた事に気付く。
最近はめっきり起きれなくなっていただけに、自らにここまでの気力が残っていた事を、彼は静かに驚いていた。

コーチ「(……これも、レイセンのお蔭か)」

立ち上がり、曲がった腰を伸ばしながら、老人は――いや、実際の年齢はもっと若いのだが、
様々な困難を経験した彼は既に、他の同年代のどの男よりも老いていた――、そう思う。

コーチ「(富。名声。夢。希望。理想。コリンチャンス。仲間達。家族。そしてサッカー……。
     私はこれまで、多くの物を失って来た。残されたのは、この空虚な肉体だけだと、ずっと思っていた。
     あの子が、ここに来てくれるまでは……)」

最近の彼は満たされていた。貧しいながらも楽しいクラブハウス(ボロ居酒屋)での日々や、
指揮官としての名声や、旧友との和解は、勿論大きかったが。
何より、文句を言いながらも祖父のように慕ってくれる素直な少女の存在が、今の彼を救っていた。

コーチ「(……思えば、皮肉な物だ。貧しかった私はサッカーで金を得、身を立て医師となり。
     サッカーによる活躍で、理想を実現する為の名声を得たにも関わらず、その理想は阻まれ。
     そして、全てを失ったと思いきや、再びサッカーを通して、また新たな物を得つつある。
     この世に神が居るとすれば聞きたい。何故にサッカーは、私をこうも翻弄するのか)」

ロベルト・本郷やエベルトン・レオンと共にブラジルサッカー黄金時代を築き上げ、
政府の陰謀によりその歴史の表舞台から追放された男は、皮肉気に嗤う。

542 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 00:03:32 ID:???
コーチ「……さてと。サンパウロとの決勝戦は、今日だったな?」

そう独り言ちて、彼は再度リオカップの日程を確認する。間違いない。
今日こそが、コリンチャンスがブラジル若手サッカーの登竜門・リオカップの決勝戦にて、
超強豪・サンパウロと対峙するその日である。彼は祈る。

コーチ「神よ。願わくば……私を今日も生かして欲しい」

――『サッカーで世界を平和にする』。若き日の彼の口癖だった。
そして、そのバカげた言葉を真に受けて、更にバカげた言葉を言った娘が傍にいる。

「――だったら。私がコーチの夢を引き継ぎます。
 前に言いましたよね。『私はサッカーで世界を平和にするんだ』……って。
 コーチがもう動かないなら、私が、貴方の代わりに夢を叶えます」

始めは鬱陶しいとも思ったが、今は違う。
彼女の暢気で、狂気で、しかし、真っ直ぐな赤い瞳を、彼はどこまでも信じたかった。
だからこそ、彼は毎日――鈴仙が自分を起こしてくれたあの日から毎日――祈り、願い続けている。

コーチ「レイセンが――私の理想を継ぐと言ってくれた、私の愛する義娘が。
     彼女が成長する姿を、今日もまた、その傍で見せて欲しい。
     いつか、彼女が理想を叶えてくれるその日まで……私を生き永らえさせてほしい」


そして。この世に神が居るとすれば――それは少なくともこの老人にとって、最後までどこまでも残酷だった。



543 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 00:06:39 ID:???

コーチ「ゴホッ! ゴホゴホッ! ……ウグッ。ウウウウッ……」

ボタリ。ボトッ、ドバアァァァァッ……。

咳き込むと赤黒い血が手から漏れる。この程度ならば、最近では日常茶飯事だったので驚かない。
しかしその直後、吐き気を覚えて大量の血液を地面にばら撒いた直後では、覚悟せざるを得なかった。
――自分はもう、見る事が出来ないのだと。
彼が晩年愛した義娘が、ブラジルサッカーの大舞台で活躍し、その理想の第一歩を踏み出す、その瞬間を。

コーチ「(もう……時間、切れか……)レイ、セン。……悩む事は無い。そして……先に、進めよ。
     お前一人じゃあない。仲間と。それと……道を違えた友人とも……。お前なら、上手く、やって、いけ……」

……バタリ。

彼女がその声を聴く可能性など万に一つも無い。しかし老人は、そう口にせずには居られなかった。
人知れず去りし老兵など気にせず、天下を取って欲しい。そして、理想を実現して欲しい。
彼は倒れる前に簡単な『工作』を施して――そして、安心しきった表情で彼女を見送った。



*****



544 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 00:20:58 ID:???
一旦ここまでです。今晩中には選択肢まで書き上げたいです…

545 :森崎名無しさん:2017/10/21(土) 01:03:21 ID:???
一旦乙です
コーチ、無茶しやがって……

546 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 03:49:00 ID:???
〜マラカナンスタジアム・控室〜


鈴仙「……いよいよ、決勝戦ね」

鈴仙は緊張していた。しかしそれはコーチの不在による物ではない。
自らの海外修行の総決算。そしてかつての友人・妖夢との対峙による気持ちの昂りが原因だった。

てゐ「それにしても、あのエロスケベジジイコーチには呆れるよねぇ。
   『見たいAVがあるから決勝戦休むゾイグヒヒ』なーんてさ。隠れた名将気取ってるのは知ってたけど、
   別に決勝戦の場くらい、隠さなくても良いじゃんよぉ」

静葉「……でも、これもまた作戦かもしれないわ。先のパルメイラス戦で、コーチさんは隠れた実力を発揮した。
    その結果、彼の真の実力や輝かしい過去がマスコミにも大きく取り上げられている。
    だからこそ、敢えて不在を装う事で、敵の油断を誘おうとしているのかもしれないわ」

穣子「でもやっぱり、作戦と見せかけて普通に見たいえ……え……えっちなビデオがあったのかも……ねぇ?」

お燐「一昨日も、あたいがゴミ捨て場で遺棄死体漁ってたら、あのおじいちゃん、遺棄エロ雑誌漁ってたしねぇ〜」

さとり「昨日貴女が不在にしている時、私の部屋に警察が聞き込みに来た理由が良く分かりました。
    お燐、外の世界で死体を漁って持ち去るのはご法度って、いつも言っているでしょう?」

反町「(幻想郷でもご法度だと思うぞ……?)」

547 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 03:50:14 ID:???
コーチは倒れる前の『工作』で、偽の不在理由を作り、今日の試合に参加できない旨を
コリンチャンスのメンバー達に伝えていた。そのため、メンバー達は彼の不在を訝しみこそすれども、
真意には誰ひとり気付いていない様子だった。

鈴仙「(おじいちゃんも……コーチも根は真面目だから、本当にAVを見てる訳じゃないだろうけど。
    でもやっぱり、確かにおかしいような。まあ、でも。まずは決勝戦に集中しなくちゃ……!)」

――この中では一番長くコーチと付き合っている鈴仙は、違和感に気付きつつあったが、
それよりも目先のプレッシャーの方が圧倒的に大きかった為に、それ以上の思考には至らない。

佳歩「と、とにかくっ。コーチさんがこのまま来ないとしたら、私達が作戦を考えないとですよね!」

つかさ「……けれど、今回の作戦立案は少し難しいですわ。サンパウロ戦は可能な限り観戦して、
    データを取っていたけれど、私の観察眼とデータ収集能力には限界があります。
    もし、霞ちゃんが居れば違ったのかもしれないけれど……」

鈴仙「そうねぇ……。これまでは私達だけでも何とか作戦を練るなり、正面から突破するなりできたけど。
    今回は互角じゃなくて、格上のチームが相手だもの。やっぱり、きちんと策を練らないと――」

アリスさん「(こ、これはブレイン派の私が戦術を練り、その緻密さで人気者になるパターンねっ!
        パターン! パターン入ったコレ! 来た! これで勝った! 人生勝ち組ッ!?)」

そして勿論、来たるべき決戦へのプレッシャーに気押されているのは、鈴仙だけでは無い。
チームメイトも不在のコーチよりも、試合のフォーメーションについて検討している方が有益だと思っていた。
そのため、流れは通常の試合前のミーティングにすぐに移行し、
持ち前のブレインを活かす場面にアリスさんは内心でウキウキ気分になるのだが――。

548 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 03:53:01 ID:???

パチュリー「――それならば、賢者の助力が必要ね」


アリスさん「そ、その声はっ……!?」

カツン、カツン……。

頭脳キャラというアリスさんの数少ない心の拠り所を奪わんと、無慈悲で冷静な声が響いた。
乾いた二つの足音が控室の入り口から聞こえて、鈴仙達が振り返ると。


パチュリー「来たわ。……さ、安心なさい。これで貴方達の勝利は確定したのだから」

慧音「――私も戻った。微力ながら、只今より貴殿達に合流させて貰う」

鈴仙「慧音さん。……マスター・パチュリー。戻ったんですね!」

――ここに、鈴仙が率いる新チーム・リトルウイングズ内でも屈指の実力者二名が揃い。
決勝戦を前にする皆の不安は一挙に希望へと傾いた。

アリスさん「(あ……。ブレイン派キャラ被っちゃったかー。地味に常識人系キャラも被ってるしぃ……。
        これ……もしかして、私に対する周囲からの悪意の発露かな? 皆はいつもそうだ。
        いつもそうやって笑顔のまま、私から居場所を少しずつ削ぎ取っていくんだ…………。
        殺される。このままじゃ殺される。殺さなきゃ殺される……ウフフ……)」

さとり「(アリスさん……だから抗不安剤はきちんと飲んでおけと注意したのに……)」

なお、約一名が自らのアイデンティティに関する不安に苛まれているのはいつもの事である。


*パチュリーと慧音がコリンチャンスに合流しました。

549 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 03:54:11 ID:???

−−@−− @レナート
B−C−A B石崎 Cアマラウ Aリマ
−−D−− Dドトール
−−G−− Gバビントン
E−−−F Eマウリシオ F新田
−−I−− I翼
−−−J− J妖夢
−H−−− Hストラット
サンパウロ 4−3−3

パチュリー「……まず間違いなく、サンパウロはこの布陣で来ると思うわ」

アリスさん「そうかしら。断定できる根拠は?(守るのよ! アリスさん! 私の皆からの信頼を。
       ブレイン派キャラとしての、私の居場所を。存在理由を………!!)」

慧音「(彼女がアリスさんか。確か博麗連合でも、チームのブレイン役として活躍したと聞くが。
     一体どうして、パチュリーに対しかくも強い対抗意識と焦燥感を頂き続けているんだ……?
     同じ仲間だと言うのに……)」

パチュリーはチームに合流するや否や、その慧眼で仲間達の注目を買った。

パチュリー「根拠は3つある。根拠その1、これまでの試合の記録を見ると彼らは変わらずこの布陣で戦っている。
        根拠その2、サンパウロの選手は役割傾向がハッキリしているため、他に適当な布陣の選択肢が少ない。
        変動があるとしたら、I番の翼とJ番の妖夢位かしら。ただ、それにしてもスターティングで奇策を撃たないでしょうね。
        その理由が根拠その3。慧音とこの私が加入して漸く、コリンチャンスとサンパウロは互角程度の実力差だから。
        そんな中で、敢えて奇策を取る理由もないし、奇策を取りたがる傾向の選手も居ないでしょう?」

アリスさん「む、むぐぐ……! 確かにそうね……」


550 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 03:57:11 ID:???
静葉「では、この布陣で相手が攻めて来るとして。私達はどう相手を突破すれば……?」

パチュリー「そうね。……大きく分けて、二つの考え方があるかしら」

良い感じの反論が出来ず悔しがるアリスさんを尻目に、パチュリーは静葉の問いに応える。

パチュリー「一つ目は王道だけど、サイドを軸にした攻め方。……と言っても、単なるドリブル突破じゃない。
       サイドと中央とのパス交換を増やして、サイドチェンジも交えながら、敵を翻弄する事を念頭に置く。
       サンパウロは守備力の高い選手が中央に寄りがちだから、お手軽に高い効果を上げられるでしょうね」

つかさ「確かに……。サイドハーフの新田さんやマウリシオさんは、攻撃力は中々でしたが、
     守備力については翼さんとか、後ろのドトールさん頼りだった風に思えます」

てゐ「DFでも、石崎やリマってのはタックルとかパスカットはお粗末極まりなかったしねぇ。
    センタリングやり放題かもしれんよ、こりゃ」

アリスさん「と……とは言っても欠点があるわ! 幾らサイドを素通しできても、
       敵のCBのアマラウ君はクリアの名手! センタリングの効果は薄いかもしれないわよ?
       後それに、…ボールのやりとりが多過ぎると、ドトール君にボールを刈られるリスクも高まるし」

パチュリー「その指摘は正しいわ。だから、もう一つの攻め方がある。
        中盤のMFを大量に増やして――この際ゼロトップでも良いわ――、
        中央の精鋭選手を数で突破しつつ、アマラウやドトールのマーク先をばらけさせ、
        その中でミドルシュートを撃ちまくる戦術よ」

佳歩「ミドルシュートを、撃ちまくる……!」

反町「(となると、俺のシュートも出番になって来そうだな……)」

つかさ「ですが、ミドルシュートを撃ちまくると一言で言いますが、シュートは多くの体力を消耗しますし、
     失敗した場合はカウンターのリスクも高まります。
     シュートは数よりも、質を求めるべきではないでしょうか?」

551 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 04:00:04 ID:RIcfMbDQ
パチュリー「この辺りは、トレードオフね。質を求めるならば、慎重にサイドを揺さぶった方が良い。
       勿論サイドを速攻で攻め落とす考え方もあるけれど、攻め手が孤立しては意味が無いからね。
       だから私は、『じっくりとしたサイド突破』か、『中央突破とミドルシュート連発』。
       この二つの策を取るのがベターだと思っているわ。――鈴仙、貴女はどう思う?」

鈴仙「わ、私ですか……?(流石はマスター。どっちの攻撃案にもそれなりの道理がある。
    勿論最終的にどうするかは、現場の判断にはなるでしょうけど、
    作戦に応じて動きやすいフォーメーションを考えないといけないしね……)」

唐突に話題を振られてしまい、ルナティックスで永琳に無茶ぶりされていた時の事を思い出す。
ただ、パチュリーの作戦自体は、どちらも決して無茶では無い事は分かる。

鈴仙「(パチュリーさんが言っていた以外にも、もっと良い策があるかもしれない。
     両者を良い所どりしたような案から、普通に考えたらおかしいけど、
     効果があるかもしれない薬だし……)」

賢者の問いかけに対し、鈴仙はふと考えてから――。
パチュリーにより始まったサンパウロ戦への攻撃方針について、こう答えた。

A:じっくりとしたサイド突破を重視した攻め方を取る。
B:中央突破とミドルシュート連発を重視した攻め方を取る。
C:両方が実行可能な、バランスを重視した攻め方を取る。
D:右サイド寄りに選手を固め、敵の布陣を混乱させる。
E:Bだが、前線選手はMFではなくFWの位置に置き、更なる速攻を目指す。
F:その他 自由選択枠 案を考えて頂ければ嬉しいです。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*フォーメーションについては、攻撃(今回選択)、守備(次回選択)の投票結果を踏まえて、
  自動的に決定。その後選択肢で調整する形にしてみようと思います。

552 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 04:03:26 ID:???
今晩の更新はここまでにします。
>>545
乙ありがとうございます。
コーチのイベントやストーリーは結構練り込んだと思うので、感想等頂ければとてもうれしいです。

553 :森崎名無しさん:2017/10/21(土) 08:33:15 ID:wtzMMw1k
A

乙なのです

554 :森崎名無しさん:2017/10/21(土) 09:27:35 ID:w7gq9BVU
A

555 :森崎名無しさん:2017/10/21(土) 21:17:05 ID:???
コーチは初めは単なる舞台装置と言うか、城山監督みたいな背景キャラかと思っていたので重い過去が判明した時は驚きました
鈴仙、指導者に恵まれてるなー

556 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 23:29:16 ID:???
更新再開します。
>>553
乙ありがとうございます!
>>555
感想ありがとうございます。
コーチの過去についてはブラジルのソクラテス選手(ドトール君のモデル?)を参考にしました。
(参考と言ってもwikiで調べて分かる程度のレベルですが…)
具体的には、
・コリンチャンスやブラジル代表で活躍した
・医師免許を持ち、引退後はスポーツクリニックを開業
・インテリで政治や経済の分野にも明るい
・長年の飲酒と喫煙が祟り、消化器出血等で入院、死亡
というあたりを勝手に膨らませて、
『サンパウロの市民病院の院長兼コリンチャンスのスーパープレーヤーであり、
 理想を掲げて政界への進出も企図していたが、陰謀によって挫かれる。
 その後は自堕落な生活を過ごし、末期のガンにも侵されていた所に鈴仙と出会った』
……という設定になりました。なお、セクハラキャラは完全に創作ですw
永琳の庇護下というこれまでの環境との対比のためにも、逆境だらけの場所から己の努力のみで名を挙げる鈴仙
…というのも良かったかもですが、今の展開も割と気に入っているので、これで良かったかなと思っています。

557 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 23:30:45 ID:???
A:じっくりとしたサイド突破を重視した攻め方を取る。

鈴仙「……ミドルシュートの連発は、相手の消耗よりも先に、こちらが息切れしてしまうのが怖い。
    であれば、必然と取るべき手は、じっくりとしたサイド突破。これしかないと思います」

パチュリー「そうね……言っておいて何だけど、こちらの方が私も無難だと思うわ」

そう言いながら、パチュリーはホワイトボードにFWからOMFまでのフォーメーション案を何個か書き込む。
佳歩がちらりと覗き込むと、彼女の作る案は全て、現在のコリンチャンスメンバーの能力値やスキルを
理解した前提で作られていたために、彼女は思わず声を漏らしてしまった。

佳歩「……パチュリーさんって、たった今私達と合流したばっかりですよね。
   それなのにどうして、もう既に私達の現状を知った上で、布陣を組み立てられるんですか……?」

慧音「それは……彼女は、賢者だからだ」

佳歩の驚きに対して、慧音が本人に代わって答える。

慧音「彼女は――パチュリーは、ここに来るまでにありとあらゆるサッカーに関する雑誌書物を調べ上げていた。
   それだけじゃない。魔法を駆使してか、それとも機械かは知らないが、これまでの私達の試合映像も確認していた。
   私だって勿論予習はしているつもりだが――彼女程、徹底はしていない。いや、
   彼女のように徹底する事など、到底出来そうにも無かった」

静葉「パチュリー・ノーレッジ……。高いサッカースキルすらも読書を通じて学んだと聞いているけれど。
    まさかそこまでも知識に貪欲だったとは知らなかったわ」

慧音「ああ。イタリアで彼女と同行し、時には対峙し……分かった。彼女は、自分が知識を得る為ならば、
    如何なる手段をも惜しまないし、知識を得たからには有効活用せずには居られない性質。
    ――そしてそれはまさしく、その知恵と叡智によって衆生を導くべき、賢者ならではの気質と言っても良い」

558 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 23:32:13 ID:???
かつての鈴仙達であれば、慧音の説明をパチュリーの自画自賛と思い、笑ったかもしれない。
しかし、確かに慧音が説明した通り――彼女の後姿は、これまでとは大きく異なっていた。

反町「(小柄な筈の彼女の背中が……とても巨大に見える!)」

穣子「私達、もしかして凄い人を仲間に入れちゃったんじゃあ……?」

イタリアで高度な戦術を吸収し、実践に昇華する術を身に着けた今の彼女は、まさしく知識の巨人。
ネイや翼のような、ファンタジスタと呼ばれる選手とも違う存在感と威圧感。
間違いなく、『次元の違う』選手を初めて自らの布陣に組み込む事となったと感じ、一同は静かに震える。

鈴仙「――それで。守備の方はどうしたら良いかしら。パチュリーさん……じゃなくても良い。
    サンパウロは豊富な攻撃陣こそが脅威。色んな意見を聞いて、しっかりと決めたいわ」

その中で、鈴仙は気丈に一歩前に出て話を守備の布陣へと進めようとする。
パチュリー・ノーレッジは確かにイタリアでの修行を経て、
彼女の友人レミリア・スカーレットにも負けぬ賢者としての偉大さ・カリスマ性を得たようだが、
一回り大きくなったのは鈴仙も同じである。

てゐ「(――リオカップでも割と最初の方から一緒だったし、いつもは暢気だから気付かないけど。
    気圧されてない……いや逆に、当たり前のように皆を仕切れるようになった鈴仙も凄いね。
    パチュリーにも負けん位、デカくなってる)……そんじゃ、私から一つ案を出そうかな」

そんな相棒の成長に気づいたてゐが、率先して口火を切った。

てゐ「つっても、大した奇策じゃあないよ? ……簡単、中央にCBを沢山置くだけだもの」

慧音「サンパウロのミドルシューター対策……か」

559 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 23:34:28 ID:???

てゐは小さく首肯して、

てゐ「そ。だって攻撃で怖いのってそれじゃん。さとりはPA内では滅法強いけれど、
    ことミドルシュートへの守りってなると、あー、失礼だけど……」

さとり「お気を遣わなくて結構。てゐさんの思う通り、サンパウロの名だたるシューターによる、
    バイタルエリアでのミドルシュートを防げる自信はありませんもの。
    特に妖夢さん、ストラット君、翼君。……この三者のシュートは、受け切れる気がしません」

さとりがそれに続く。攻撃案の書き込みを終えたパチュリーも彼女達の意見に賛同している。

パチュリー「そうね。中央に寄った4バック……5バックでも良いかもしれない。
        いっその事センタリングは自由にさせても良いから、兎に角ミドルシュート封じに専念する方法も良いわね」

お燐「う〜ん。でもさ、ブロック重視以外にも選択肢はあるんじゃないかな?」

アリスさん「(そ、そろそろ発言しないと私の存在意義が………私が、消滅してしまう!)
       ――お燐の言う通りね。撃たせてからの体勢を盤石にするだけじゃない。
       そもそも撃たれないようにする、という作戦も大事じゃないかしら?」

つかさ「打たせない……となりますと。ラインを大きく上げてボールカットを増やすべき、という事でしょうか」

アリスさん「そうよ。幸いにもこのチームには、ボールカット力に長けた選手は多い(私のパスカットとか)。
       だから、ボールカットに長けた選手をDMFやCBに沢山配置して、上がり目の守備を意識するの。
       そうしたら、シュートの危険性は大きく減るわ」

反町「(確かに。しかもその戦術なら、穣子さん達の『オータムスカイラブタックル』や『オータムスカイラブパスカット』を
     最大限に役立てる事が出来る。俺も土台にはなれるから、俺がボランチ、穣子さんがCB、静葉さんがSBに居れば、
     かなり柔軟に『オータムスカイラブ』を運用できるぞ……!)」

560 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 23:35:55 ID:???
慧音「――しかし、もしもボールを止められなかった場合が問題となるな。
    さとり殿には少ないブロッカーでシュートを防ぎに行って貰わなくてはならない」

さとり「……それは嫌ですね。少なくとも私にとっては」

佳歩「後は……撃たせる前に止める、となりましたら。サイドへの守備もある程度は気を配る必要が出て来るでしょうか。
    PA内をガチガチに固めてあるならば、さとりさんの守備力も相まって、サイドは最悪放棄しても大丈夫そうですけど、
    撃たせる前に止める場合、DF陣はPA内に引き籠り続ける訳にもいかない。
    そうなると、DF陣の隙間を縫ったシュートが飛んで来る危険性も高りますから、従来通りのサイド守備も大事になってきますね」

お燐「つまり、サイド際の守備に定評のあたい的には、そっちの方が目立ってハッピーってこと?
    さとり様すみません。あたいが止められなかった場合は弔ってあげますからね……あいたっ」

さとり「弔った後に私の死体を持ち去りたいのは知ってるけれど、少しはその欲求を消す努力をしなさい……」

穣子「う、うう〜ん。よくわかんなくなって来たけど、結局撃たせる前に止めるよりも、
    シュートを撃たせてPA内をガチガチに固めて止める方が良い……ってこと?」

パチュリー「そうとも限らないわ。何故なら、PA内を固めるという事は、ただ単に敵のシュートチャンスを増やすだけじゃない。
       ”有利な状況下での”敵のシュートチャンスを増やす事になってしまうわ。
       具体的には、フリーでのシュートや、撃った後のフォロワーが多い状況を容易に作り出してしまう。
       そうなると、幾ら私達のチームのDF陣が堅いと言っても……限界は、必然と生じる」

鈴仙「(要するには、どっちの策にも同じだけのメリットとデメリットがある、って事ね……。
    分かり切った事だけど、今回の試合の場合はどっちのメリットを優先させるべきか……)」

仲間達の討議を聞きながら、鈴仙もまた同時に考える。
打たせてからの体制を固めるべきか、打たせる前に止めるべきか。
あるいはその中間を狙うか。はてまた第四の選択肢を思いつくか。


561 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 23:39:10 ID:RIcfMbDQ
かくして、鈴仙の考えは――。

A:打たせてからの体制を固めるべく、PA内にブロッカーを多数配置する。
B:打たせる前に止める体制を作るべく、中盤底のボールカット体制を重視する。
C:両者を折衷し、ブロッカーを配置しつつも中盤底のカット体制も厚めにする。
D:自分(鈴仙)がリベロとなり、人数の利や『狂気の瞳』の力で押しつつ、カウンターも狙う。
E:その他 何か別の策や具体の布陣が思いついたら、自由に書き込んで下さい。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

562 :森崎名無しさん:2017/10/21(土) 23:40:45 ID:JNGcq7rA
B

563 :森崎名無しさん:2017/10/21(土) 23:47:22 ID:1S/iB/XY
B

サンパウロのシューターが軒並み強力な以上、打たせるのは極めて危険
アリスさんの案が一番妥当かな

ところでライア君は試合に出れるんでしょうか?

564 :森崎名無しさん:2017/10/22(日) 00:44:19 ID:???
ライア「俺のレギュラーが……やっと、外れる」

565 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/22(日) 00:56:30 ID:uKQyc/zU
>>563
今回試合から鈴仙達新チームメンバーが12人となり、
GM側としては彼ら12人を優先して選定しています。
その中でライア君をスタメンで使いたい場合は、自由選択枠を活用して頂ければと思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
B:打たせる前に止める体制を作るべく、中盤底のボールカット体制を重視する。

鈴仙「――ここは、アリスさんの言う通り。撃たせる前に止める戦術を取るべきよ」

慧音「撃たせる前に止める……か。成程、それもまた上策。
    いやむしろ、一人が打てなくなっても代わりが沢山いるサンパウロには、
    ヘタにブロッカーを増やすよりも効果が高いかもしれないな」

パチュリー「となると。攻撃はじっくりとしたサイド突破を重視して。
        守備は撃たせる前止める方法となるから……こんな布陣を考えてみたわ」

パチュリーが示すと、既に陣形は出来上がっており、以下の通りだった。

566 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/22(日) 00:57:48 ID:uKQyc/zU

−−@−− @レナート
B−C−A B石崎 Cアマラウ Aリマ
−−D−− Dドトール
−−G−− Gバビントン
E−−−F Eマウリシオ F新田
−−I−− I翼
−−−J− J妖夢
−H−−− Hストラット
サンパウロ 4−3−3
コリンチャンス 4−4−2
−H−J− H鈴仙 J佳歩
−−−−−
−−I−− Iパチュリー
G−−−F Gてゐ F反町
−−E−− Eアリスさん
BA−DC Bお燐 A慧音 D穣子 C静葉
−−−−− 
−−@−− @さとり
控え:クラウディ(FW)、ゲーノス(FW)、ナバイロ(MF)、マギッシ(MF)、ライア(MF)、ビベス(DF)
    つかさ、ミャージ(DF)、ニータ(DF)
備考:ライアは必殺パス、ミャージは必殺タックル、ニータは必殺ブロック持ち


567 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/22(日) 00:59:05 ID:uKQyc/zU
つかさ「(私が、スタメン落ち……ですか)」

鈴仙「(つかさ……。そうか。今回から私達新チーム勢力が12人になったから。
    これからは、コリンチャンスに元々いた選手だけじゃなく、
    他にもスタメンから落ちる選手が当然出て来るのよね……)」

ホワイトボードに自分の名前が無い事につかさの顔に一瞬だけ影が落ちるが、
気丈な彼女はすぐに冷静さを取り繕って布陣を確認している。

アリスさん「そ、そうねぇ……う、うう〜ん(こ、ここで頭の良い反論をして私の存在感を出したいけど、
        特段意見も思い浮かばないわ……。強いて言えば、私とてゐの場所を替えた方が、
        私のドリブル力を生かせそうな気がする程度だけど、中盤底のボールカットという意味では、
        私がボランチに居た方が良いような気もするし……)」

反町「(中盤はダイヤモンド型……まぁ、サイド突破を重視するなら当たり前か。
     ただ、守備を重視するならひょっとして、トリプルボランチもアリか?)」

佳歩「えっと、パチュリー……さん。中盤は4人でも大丈夫でしょうか。
    サンパウロの中盤には大空翼っていう、凄い選手が居るって話ですけど……」

パチュリー「……鈴仙を私の隣のOMFに置いた、4−5−1の布陣も確かにあり得るわね。
       私は、サンパウロの中盤底・ドトールのマンマークを振り切ってシュートを撃つ為には、
       FWは二人が良いと思ったけれど。大空翼に対処する為にも、ボールの支配率を高める為にも。
       MFを五人置く事だって間違ってはいないわ。
       攻撃力の確保と支配力の確保。どっちを大事にするかは、好みの問題かもね」


568 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/22(日) 01:00:53 ID:uKQyc/zU

――そして、他の仲間達もこの布陣で本当にサンパウロと戦えるかどうか、真剣に検討している。
鈴仙もまた、パチュリーが作った布陣への変更点が無いかを検討し――。

A:この陣形で問題ない。
B:アリスさんとてゐの位置を交代し、アリスさんの突破力を活かすよう提案してみる。
C:てゐと反町の位置を一段下げ、トリプルボランチを提案してみる。
D:自分(鈴仙)が一段下がった、4−5−1の陣形を提案してみる。
E:その他 他にも微調整したい点があればご自由にどうぞ。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

569 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/22(日) 01:02:14 ID:uKQyc/zU

――そして、他の仲間達もこの布陣で本当にサンパウロと戦えるかどうか、真剣に検討している。
鈴仙もまた、パチュリーが作った布陣への変更点が無いかを検討し――。

A:この陣形で問題ない。
B:アリスさんとてゐの位置を交代し、アリスさんの突破力を活かすよう提案してみる。
C:てゐと反町の位置を一段下げ、トリプルボランチを提案してみる。
D:自分(鈴仙)が一段下がった、4−5−1の陣形を提案してみる。
E:その他 他にも微調整したい点があればご自由にどうぞ。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

570 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/22(日) 01:04:03 ID:???
…と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
すみません、間違って二重投稿してしまいました(汗)
>>564
ミャージ君やニータ君も、これ以降は負傷者多数時のリザーバーになりそうですね…。

それでは、本日もお疲れ様でした。

571 :森崎名無しさん:2017/10/22(日) 10:40:46 ID:Qq62LLW+
A

572 :森崎名無しさん:2017/10/22(日) 10:52:44 ID:WNDEX3SY
A

573 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/22(日) 21:51:25 ID:???
A:この陣形で問題ない。

パチュリー「……どうかしら、鈴仙? このチームをこれまで総括して来た、
       貴女の最終的な意見が聞きたいわ」

鈴仙「私は……とりあえずは、マスターの――パチュリーさんの意見通りで問題無いと思います。
    細かい陣形でしたら、試合後にも変える事はできますし」

慧音「となると、こうなる訳だな……」

鈴仙達は改めて、以下に決まったフォーメーション図を見直す。

コリンチャンス 4−4−2
−H−J− H鈴仙 J佳歩
−−−−−
−−I−− Iパチュリー
G−−−F Gてゐ F反町
−−E−− Eアリスさん
BA−DC Bお燐 A慧音 D穣子 C静葉
−−−−− 
−−@−− @さとり
控え:クラウディ(FW)、ゲーノス(FW)、ナバイロ(MF)、マギッシ(MF)、ライア(MF)、ビベス(DF)
    つかさ、ミャージ(DF)、ニータ(DF)
備考:ライアは必殺パス、ミャージは必殺タックル、ニータは必殺ブロック持ち

574 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/22(日) 21:52:33 ID:???

鈴仙「(まだ星たちとは合流出来てないけれど……今日の試合が、
    これまでの私達の成長を占う、天王山である事は間違いない)」

そうしていると、鈴仙もいよいよ実感が湧いて来る。
ブラジルの全サッカーファンが注目するリオカップ。
その決勝戦の場に、自分達がもうじき立つ事になるのだと。
妖夢の事や新田の事、コーチの不在やパチュリーと慧音の合流等があり、
今の今までは意識が薄れていたのだが、少しずつ、大舞台への緊張が増して来た。

鈴仙「……みんな」

振り絞るように、鈴仙はチームメイトに呼びかける。
本当はキャプテンとして演説をしたりするのは柄でも無いと思っていたのだが、
今ばかりは、自分の想いを伝えたかった。

鈴仙「……皆。今日の試合はリオカップの最後の試合でもあり。
    一方で、『プロジェクト・カウンターハクレイ』の新チームとしては、
    この試合が始めて、その内の11人が揃った試合になるわ」

反町「(その内の11人……か。これから更に、強力なFW――寅丸星さんも入る。
    この試合に勝つのは勿論だけど、俺も先を見据えて行かないとな……)」


575 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/22(日) 21:54:10 ID:???

鈴仙「だから、この試合は決してゴールじゃない。むしろスタートよ。
   とは、言うんだけど……正直に言って、今の私は非常に緊張しているわ」

てゐ「(だよねぇ。明らかにガチガチなんだもの。……どうやら、試合への緊張だけでも無さそうだけど)」

鈴仙「……幻想郷選抜代表と対立して、勝つ事を至上の目的としていた、
    『プロジェクト・カウンターハクレイ』の新チーム。それが私達。
   何の目的でこのプロジェクトに参加しているのは人それぞれだろうけど、
   兎に角、私達は大きな敵に勝たなくてはならないのは事実。
   そう考えると、今回の試合も、単なる小さなハードルの一つにしか過ぎない。
   でも……。やっぱり私は、怖い。
   皆と連携が上手くできなくて、足を引っ張ってしまったらと思うと。
   重要な局面でシュートを失敗したらと思うと。負けるのが、怖い」

佳歩「鈴仙さま……(――そうだ。鈴仙さまだって、怖いに決まってるんだ。
    鈴仙さまのツートップを名乗りたいんだったら、戦略や実力だけじゃなく、
    精神面でも鈴仙さまを支えられるようにならないと……!)」

鈴仙「――でも、私は戦うよ。だって、それが私が。私達が選んだ道だから。
    怖くても、恥ずかしくても、惨めでも。最初は逃げてしまっても良い。
    それでもなお、立ち向かえるのが強さだって。私は……私は、思う。
    だから……お願い。頼りないかもしれないけれど――一緒に、戦って欲しい」

さとり「(彼女の思考は極めて凡庸で、自信と野心に溢れる多くの優秀な選手と大きく異なる。
     ですが――そんな彼女だからこそ、他の選手にはできない事が出来るのかもしれませんね)」

576 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/22(日) 21:55:47 ID:???

鈴仙「……皆! この試合、怖くても、それで失敗しても良い。
    だけど、その代わり最後まで戦いましょう! 皆で一緒に、全力を出し尽くしましょう!
    私は信じるよ。……皆が、同じ道を歩いてくれることを。
    同じ道を歩いてくれる皆が居るからこそ、最後まであきらめずに戦えるってことを……!!」

パチュリー「(……! それぞれの言葉自体は、問題じゃない。
        問題なのは、彼女を覆う光の大きさが、輝きが、大きくなっている事!
        あんなに頼りなかった彼女が、こんなカリスマ性を放てるだなんて……!)」


――最後の方の鈴仙は演説と言うよりも、これからの試練に対して
自分自身を鼓舞しているだけに近かった。しかし、それにも関わらず、
鈴仙の率直な想いの発露は、周囲の静かな士気の向上を呼んだ。

鈴仙「(コーチが居ないのがちょっとだけ気になるけど。
    ――でも、コーチだって自分の事を気にされるより、前を向いて戦って欲しいと。
    そう思ってくれている筈よ。……だから、行こう。行くしかない。いや……行くのは私だけじゃない!)」

鈴仙は最後に、――こう言って試合前のミーティングを締めくくった。



鈴仙「よし、行こう。……行こうぜ、皆!」

チームメイト一同「「「    お  う  っ  !!  」」」




577 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/22(日) 21:59:27 ID:???
すみません、一旦ここまでです。
今日で試合前の会話選択肢前くらいまでやりたいです。

578 :森崎名無しさん:2017/10/22(日) 22:04:08 ID:???
カウンターシュート、ポスタースパーク、開幕メガロゾーン失点・・・うっ、頭が

579 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/23(月) 00:08:19 ID:???
*****

〜サンパウロ・控室〜

翼「……以上で、ミーティングは終了だよ。さあ皆、勝とうね?」ニコッ

――翼によるミーティング(ロベルトは当然空気だ)を終えたサンパウロには、
コリンチャンスのような盛り上がりは無い。翼自身も、鈴仙のように自身や周囲を鼓舞などせず、
これまでの試合と全く同じとおり、「勝とうね?」とだけ、ニコリと伝えるのみに留まる。
しかし、これは決してサンパウロというチームが士気や統制において、
コリンチャンスと比べて劣るという訳では決してない。

ストラット「分かってるさ、言われずともな!」

ドトール「俺達にとってリオカップは、悲願の目的ではなく、単なる通過点だ。
      ブラジルの。あるいはそれぞれの祖国のサッカー界で頂点に輝く事を目標とする俺達が、
      今更緊張してのぼせ上がるような舞台ではない」

バビントン「リオカップの決勝戦も、これまでの戦いと同じだ。僕達は、ただ自分のできる最大限の仕事をする。
       それが、プロのサッカー選手に求められている事であり、僕達が目指すべき姿だからね」

アマラウ「おうよ、俺のコンドルクリアで、あの生意気なウサギちゃん達をボコボコにしてやる!」

リマ「リマの名フォローも光るリマね。レナートは精々ポスト神にお祈りしとくが良いリマよ! リママ!」

レナート「なにィ」


580 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/23(月) 00:10:45 ID:???

――少年ながらも厳しいプロの環境で育った彼らは、
鈴仙がしたような葛藤や苦悩はとうの昔に乗り越えていた。
故に、大舞台を前にしての適度な高揚感こそあれども、それで潰れる訳でも、空回る訳でも無かった。

石崎「そ、そうは言っても俺とかションベン漏れそうだぜ……」

マウリシオ「ふん。石崎さんはブロックするだけしたら、後はマリーニにでも任せておけ、ば……」

マリーニ「マリーニ! マリーニマッリニーィッ! マリマリマリ!」

マウリシオ「いや。何でもないっす。石崎さん。頼むから最後まで立っていて下さいね……。
       (ちぇっ、俺も石崎さんを笑えねーな。心臓が不要にドキドキしてやがる……)」

石崎「? お、おう(……いや。大丈夫だ。俺には……俺達には翼が居る。だからきっと、今日も大丈夫だ!)」

……とは言え、年下で経験の薄いマウリシオや、全日本Jr.ユースではベンチが多かった石崎のように、
まだこの空気に慣れていない者も少なからずいた。しかし彼らにもプロの自覚があり、
あるいは絶対的な信頼を寄せたチームメイトが居たために、それがチームの足を引っ張る事は無い。

妖夢「(……ドトール君やバビントン君の言う通り。これは単なる通過点。私が、更なる力を得る為の……通過点にしか過ぎない)」

その中で、妖夢の思いは多数派に近いものだったが――それにも関わらず、
彼女の表情は必要以上に冷たく張り詰めていた。
何故なら、彼女は内心で……強い不安と混乱を拭いきれていなかったからだ。

妖夢「(何も恐れるような試合じゃない筈なのに。なぜ、私はこんなにも怯えているんだろう。
     負けるのが怖いから? 活躍できないかもしれないから? ……いや、違う。
     そんな恐怖は、私がここに来るまでに真っ先に克服して来た筈だ)」

581 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/23(月) 00:11:53 ID:???
震えを隠しながら、妖夢は自分に言い聞かせる。自分は、強いと。
全幻想郷選抜大会で実感した、絶望的なまでの自分の弱さを実感して。
そして、血の滲むような鍛錬の結果、望み通りの力を得る事で……自分は変わった筈なのだ。

妖夢「(私のFWとしての能力は、この大会の誰よりも――ザガロ君よりも、ストラット君よりも、ネイ君よりも優れている。
     攻撃力と突破力だけで言えば、翼君やカルロス君よりも優れている。……もちろん、鈴仙よりもだ。
     だから、何も恐れる必要は無い、筈なのに……ッ!)」

妖夢は幾ら考えても、コリンチャンスの試合を前にして、自分がどうしてここまで震えているのかが分からない。

新田「あ、姉御……大丈夫ですか」

妖夢「(新田君……私を、心配してくれてるんだ)」

そんな彼女の内心を察する事が出来たのは新田だけだった。
妖夢の力に憧れ、また他のチームメイトの中で一番多くの言葉を交わしていた新田は、
彼女のちょっとした仕草に違和感を覚え、そう気遣ってくれる。
――そう、彼は純粋な想いから、妖夢を心配して声を掛けてくれているのだ。

妖夢「(駄目だ……。新田君を心配させちゃいけない。彼は、強い私を慕ってくれているんだから。
     私が、こんなに弱い事を考えているなんてバレたら……きっと、彼は失望する。それは嫌だ……!)」

にも拘わらず、今の一人で追い詰められた彼女には、そんな優しさすらも届かない。
妖夢は新田が差し伸べてくれた手を振り払い――。


582 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/23(月) 00:13:16 ID:???

妖夢「……私よりも、まずは自分の心配をしたらどうだ、新田君?」

新田「! ――そ、そうですね。すみません……」

……そう、気丈さを装って彼を拒絶した。

妖夢「(そうだ。それで良い。他人に頼るのは、弱さの証だ。力とは、自分の中にしかない。
    私のような強者は、絶対に弱者に頼ってはいけないんだ……!)」

そのため、成熟した覚悟が未だ持てないにも関わらず、妖夢は孤独に震え続ける。
ひた隠す為の演技と、サッカーの技術だけは身に着けられたが。
そうやって幾ら強くなっても……いや、強くなればなる程に、彼女の恐怖は、ただ積み重なるだけだった。

妖夢「(鈴仙。……私は、貴女よりも絶対に、強い。弱さをひけらかし、周囲の力無くして立てない貴女に。
    私は絶対に、負ける訳にはいかない…………!)」

妖夢はまだ気づいていない。
自らの恐怖の根源が、自ら『弱い』と断じる鈴仙に敗北する事への恐れであることを。
鈴仙への敗北により、自分がこれまで積み上げて来た全てが、否定されてしまう事への不安であることを――。


*****

583 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/23(月) 00:15:54 ID:???
〜マラカナンスタジアム・フィールド〜

しかして、決戦の時は近づく。

実況「――さあ……いよいよです! いよいよ後五分後に、長い長いリオカップの最終戦。
    コリンチャンスVSサンパウロの激戦の火蓋が、今まさに切って落とされようとしています!
    観客数は、収容人数を大きく上回る10万人! 10万ものブラジル……いや!
    世界各国のサッカーファンが、この天下分け目の大決戦の行く末を見守っているのです!」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
   「サンパウロ! このまま優勝だ!」「いや、コリンチャンスも負けていないぞ!」
   「ツバサ! ヨーム! ストラット!」「レイセン! カホ! そしてアリスさん」
   「レナート レナート レナート レナート」「どっちも頑張れー!」「うどんちゃん!!」

――観客の多さは、もはや問題にもならない。
そこに立つ22人の少年少女達が目指すのは、それぞれがそれぞれの栄光の為。
周囲の歓声や罵声等は単なるノイズに過ぎない。

鈴仙「(そう。私は、皆を信じて戦うしかない。……試合が始まったら、後はがむしゃらよ)」

そう覚悟を決めた鈴仙にとって、最初は狂気に溢れて恐ろしいとすら思ったこの場は、
息苦しいどころか心地よかった。むせ返る程に熱い熱気を浴びて、深く呼吸をして――。

鈴仙「……妖夢」

妖夢「……鈴仙」

――鈴仙は、ついにこの決戦の場で、かつての親友と対峙した。
妖夢は少しだけ驚いた表情を見せたが、すぐに普段通りの怜悧さを取り戻して、

妖夢「……今、貴女と話すべき事は何も無い。どっちが正しいかは――試合が決める事だ」

584 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/23(月) 00:17:27 ID:WmYKJRkc

――話す事はない、と鈴仙の呼びかけに後ろを向く。

鈴仙「(……妖夢。貴女はやはり、私と再び同じ道を行く気持ちは、無いんだね……)」

鈴仙は、そんな妖夢の後ろ姿を見て、何かを伝えるべきか、悩む。
どちらが正しいかは試合が決める。それは確かに間違っていないのかもしれないが、
鈴仙はどうしても寂しいと思う。

鈴仙「(どうしよう。妖夢に声を掛けようかな。それとも……このままにするしかないのかな)」

試合時間が押しているのだろうか、審判がキャプテンを呼び、速やかなコイントスを求めている。
タイミングがあるとしたら今しかない。そんな中で鈴仙は――。

A:「……………(ううん。今はこれで充分)」黙る。
B:「妖夢。――私は、勝つよ」一言だけ。
C:「……私は、自分の方が正しいとは言わない。だけど見ていて。私の道を」少し語る。
D:「貴方が大空翼ね。中山さんや森崎から、話は聞いているわ」妖夢じゃなくて翼に語り掛ける。
E:「ガチョーンッ!」王道の(?)ギャグで場を和ませる。
F:その他 自由選択枠 妖夢や翼、新田等に語り掛けたい事があればご自由にどうぞ

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

585 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/23(月) 00:19:52 ID:WmYKJRkc
と、言ったところで今日の更新はここまでです。
次回更新時には、とうとう試合開始になると思います。
>>578
因縁のサンパウロ戦ですが、まさか外伝ですら引きが偏らない……筈ですよね?(震え声)

それでは、本日もお疲れ様でした。

586 :森崎名無しさん:2017/10/23(月) 00:32:28 ID:???
FあのレナートというGK・・・姫様と同じオーラを感じるわ・・・

587 :森崎名無しさん:2017/10/23(月) 00:45:59 ID:pBO1jonw
C

588 :森崎名無しさん:2017/10/23(月) 01:08:44 ID:zNupKWNs
C

589 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/23(月) 23:20:27 ID:WmYKJRkc
C:「……私は、自分の方が正しいとは言わない。だけど見ていて。私の道を」少し語る。

鈴仙「……妖夢」

気が付くと、口を突いて言葉が出ていた。

鈴仙「……私は、自分の方が正しいとは言わない。だけど見ていて。――これが、私が選んだ道よ」

妖夢「……綺麗事を言うつもりなら、聞きたくない」

妖夢は忌々しげに鈴仙を一瞥すると、そう吐き捨てる。
そこにはかつての素直で真っ直ぐな彼女の面影は残っていない。
それでも、鈴仙は愚直に妖夢を信じたいと思った。

鈴仙「そして、私の妖夢への思いはずっと一緒よ。……私は、あなたを信じてる」

妖夢「……ッ!」

そんな鈴仙の言葉は、妖夢からすると吐き気を催す位に綺麗で、ひた向きで。
……試合前から感じていた胸の苦しみを、ますます増幅させるようだった。

妖夢「れい、せん……!」

彼女はいよいよ、鈴仙に対して何かを話そうとする。のだが――。

590 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/23(月) 23:22:04 ID:WmYKJRkc
ダッ!

翼「君が鈴仙・優曇華院・イナバさんだね? 今日はよろしく!
  俺はこのサンパウロFCのキャプテンの大空翼だ!!」ニコッ!!

鈴仙「……あ。あんたは……!」

翼「俺はずっと、君たちのサッカーを見ていたよ。凄く良いプレーをしていたね。
   でも、この俺にはまだまだ及ばないから、今日はきっと、君にとっても良い経験になると思うよ!
   なんせ。未来のキングオブサッカーである、この俺のサッカーが間近で見られるんだからね!」

ニコッ! キラキラッ!

鈴仙「(……こ、こいつ! 折角妖夢と話せそうだったのに。っていうか、凄い自信と熱さ……!
    これが中山さんが認め、森崎がライバル視していたという全日本の天才プレーヤー!?
    確かにヤバそうな雰囲気は漂ってるけど、なんか思ってたのと若干違うような……?)」

――それは、コイントスを前にして現れたサンパウロのキャプテンによって遮られる。
鈴仙がサンパウロのキャプテン・翼の狂気すら帯びた爽やかさに面喰っている間に、
妖夢は自分のポジションへと行ってしまっていた。

翼「さあ! 俺達のコイントスだよ、鈴仙さん! 今から始まるんだ。
   この俺が、日本をワールドカップで優勝させてあげる為の偉大なる歴史の第二幕がね!」

鈴仙「え、ええ……(――そ、そうよ。元から分かってた。厄介な相手は妖夢だけじゃないんだから。
    平常心、平常心で行くのよ……!)」

審判を押しのけて、むさ苦しいまでの熱気を放ちながらコイントスを迫る翼を前に、
鈴仙は平常心を保つ為に深呼吸をし。それから毅然と胸を張って、対峙する。
――この時点で、戦いはもう始まっているのだ。

591 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/23(月) 23:23:16 ID:WmYKJRkc
チャリーンッ。

……果たして、そのコイントスの結果は――。

先着1名様で、

★コイントスの結果→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

ダイヤ・ハート→コリンチャンスボール
スペード・クラブ→サンパウロボール
JOKER・クラブA→その時、ロベルト(全裸)の スカイラブツイン が炸裂!

592 :森崎名無しさん:2017/10/23(月) 23:25:19 ID:???
★コイントスの結果→ クラブ6

593 :森崎名無しさん:2017/10/23(月) 23:34:52 ID:???
joker分岐待てやw
一体誰連れて来るんだよw
一人はバルパスでほぼ確定だが

594 :森崎名無しさん:2017/10/24(火) 00:22:17 ID:???
この場にいてロベルトと一緒にやりそうなのは多分翼じゃねw

595 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 00:31:42 ID:1BhIdRio
★コイントスの結果→ クラブ6 ★
スペード・クラブ→サンパウロボール

翼「よし、裏だね。じゃあ、前半は俺達のボールで始めさせて貰うよ!」キラキラッ!!

鈴仙「うん……(死んでも無いのに、瞳孔が開ききってる。キラキラさせ過ぎでしょ、目……)」

翼の発する狂気の瞳を受け流しながら、守備側で開始する事ととなったコリンチャンスメンバーに
鈴仙は簡単な指示を飛ばしていく。

実況「コイントスの結果、サンパウロの攻撃からキックオフとなったようです。
    そして……試合開始まで、いよいよ後30秒を切ってしまいました!
    天下分け目のリオカップ! その決戦が、いよいよ始まろうとしています!」

ネイ(観客席)「レイセン、チャチャチャ! レイセン、チャチャチャ!」ブンブン

トニーニョ(観客席)「(アイツ。いつの間にあんなお手製フラッグを……)」

エベルトン(観客席)「ン……? アイツがベンチに居ねぇな……?」

妖夢「(もうすぐ始まる。そして、……もしかしたら、もうすぐで、終わる)」

596 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 00:32:52 ID:1BhIdRio
カルロス(観客席)「(もしもアルツールが今も元気だったら……。いや、今はそんな事を考えるのはよそう。
             今はただ、見守るんだ。レイセンが――俺達の『トモダチ』が、どんなプレーを見せてくれるのかを)」

サンタマリア(観客席)「(コリンチャンスには一部新選手が加入している。
               これで恐らく総合力的には両チームは五分に立っただろうが……さて、どちらが勝つかな)」

ジェトーリオ(観客席)「みんなダンマリだし、ネイくんはヘンなウサギっ子に夢中だし。つまーんないのー」

来生(観客席)「やっぱ俺の出番は後半戦スタート前かァ。かーっ、秘密兵器は辛いぜ!」

チルノ(観客席)「じゃああたいの出番は表彰式スタート前ね! あたいってば超秘密兵器ね!」

大妖精(観客席)「二人はいつ、サンパウロかコリンチャンスの選手になったの……?」

鈴仙「(……もう怖くない。ここまで来たら、後はいつもと同じ……全力を出し切る。そして、勝つ!)」

ザガロ(観客席)「オイ。あいつらのサッカー力は幾つだ?」

スウェーデン人スタッフ(観客席)「うわへへwwwwwwコンピューターがはじき出しましたデータによりますと、
                     あやつらのサッカー力は10000以上でございますじゃwwwwww」

ディウセウ(観客席)「サッカー力ってのはよくわかんねぇけど、すげえ気を感じる! オラ、ワクワクして来たぞ!」バリバリバリッ!!

ブローリン(観客席)「(レナートを見て)カグロットの仲間ァ……?」

――もうすぐ。もうすぐ始まる。道を違えた二人の少女が、違えた先で真正面からぶつかり合うその時が。
幻想郷を……世界を、変えようとする為の戦い。その序章が終わり、戦いの幕が上がる、その時が。

メオン(観客席)「(今なら分かる。仮に俺達グレミオが決勝の舞台まで上がって来たとしても。
           俺達では、あいつらの内、どちらにも勝てないと……!)」

ダ・シルバ(観客席)「おーっ、熱いねぇ。この熱さ、ウルグアイに帰ったら実践しねぇとなァ!」

597 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 00:33:58 ID:???
審判「…………………」

試合開始のその時まで、あと――10秒。9、8、7、6、5秒……4、3。2―――そして、1……ゼロ。




鈴仙/妖夢「「(――――勝つのは、私達だ!)」」



ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

実況「サンパウロのキックオフで試合開始です!」

高らかに宣言するホイッスルと少し遅れて審判。
彼らを合図に、鈴仙のブラジル最後の戦いが始まった。

598 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 00:42:28 ID:???
……と、言ったところで非常に中途半端で申し訳ないですが、
今日の更新はここまでにします(汗)
>>586
ブローリン君がアップを始めたようです。
>>593
見上(乱心)「お前らには全裸スカイラブは任せられん。ワシが全裸になる!!!」
>>594
翼「ヒャッホー!!!!!!!!!!!!!!」(全裸)
今作での翼は、原作以上の爽やかサッカー狂なイメージで描写したいと思ってます。

それでは、本日もお疲れ様でした。

599 :森崎名無しさん:2017/10/24(火) 00:48:23 ID:???
乙でした
リマやマリーニのキャラが崩壊してしまったのも翼の狂気に当てられてせいなのかな?

600 :森崎名無しさん:2017/10/24(火) 02:25:40 ID:???
リマとマリーニの無理やり特徴付けたみたいなキャラ結構好き

601 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 22:02:15 ID:???
更新再開します。
>>599
乙ありがとうございます。リマのリマ口調はキャプレナさんに着想を得ました。
マリーニ君は100%ノリですね。ワチャラポン君とキャラ被ってますけど、あまり気にしてません。
>>600
ポイズンスレのマルコやらパルスとか、霧雨スレの高島とか好きですねw

602 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 22:04:22 ID:???
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ヨッチャン「こんばんは、ヒント神ヨッチャンです。3カ月くらいぶりの出番ですね……。
       さてさて、今回は鈴仙の章その5・リオカップ決勝、サンパウロ戦となります!
       リオカップ戦決勝は、当初のプランから言うと第二部の折り返し地点。
       第三章のラスボス的ポジションとして設定されていました。
       つまりは、このスレの物語は75%地点まで達した筈……です。理論上は」

−−@−− @レナート
B−C−A B石崎 Cアマラウ Aリマ
−−D−− Dドトール
−−G−− Gバビントン
E−−−F Eマウリシオ F新田
−−I−− I翼
−−−J− J妖夢
−H−−− Hストラット
サンパウロ 4−3−3
コリンチャンス 4−4−2
−H−J− H鈴仙 J佳歩
−−−−−
−−I−− Iパチュリー
G−−−F Gてゐ F反町
−−E−− Eアリスさん
BA−DC Bお燐 A慧音 D穣子 C静葉
−−−−− 
−−@−− @さとり

603 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 22:05:40 ID:???
ヨッチャン「要注意選手の紹介や彼らの強さは、今更多くを語るべくもありません。
       物語上でもねっとり描写されただけあって、妖夢の実力は覚醒した新田君クラス。
       ドリブル、シュート、そして前線での守備力。その全てが高水準となっています。

       逆に描写はさっぱりしてますが、翼君の実力は原作や本スレと同じく本物ですよ。
       ファンタジスタを超えるスキルを所有していたり、この時点では覚えてない技を揃えてたり。
       元祖主人公の狂気的な強さに震えて頂けたら幸いです。

       ストラット君のミドルシュートは勿論、今大会では屈指です。
       『メガロゾーンシュート』は勿論、オリジナルの新技シュートも引っ提げており、
       GKの古明地さとりはトラウマを植え付けられてしまうかもしれませんね。

       アマラウ君とドトール君。そしてバビントン君やマウリシオ君の強さも健在です。
       特にアマラウ君ドトール君あたりは、キーガンさんにも負けないレベルの名DFとして、
       色んな必殺技を身に着けました。バビントン君やマウリシオ君も油断なりません。

       日本人コンビの石崎君と新田君は、総合力的には上記の方々に劣りますが、
       石崎君のブロック力や新田君のドリブル力あたりは中々の物です。
       レナート君も決して雑魚ではありません。リマ君とかリザーバーのマリーニ君とかは雑魚ですが。

       最後に。【この試合は勝っても負けても話が進みます】。
       当然勝った方がレイセンにとって良い展開とはなるでしょうが、
       敗北したからと言って、レイセンや仲間達のがんばりが否定された訳ではありません。
       なので是非とも、試合が終わる最後の一秒まで気を抜かず。
       諦めずに参加をして下さればうれしいです!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

604 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 22:14:52 ID:1BhIdRio

実況「サンパウロ、ボールをフォローしたのはやはり10番の大空翼選手です!
    翼選手はフルミネンセ戦では10ゴール10アシストを実現するなど、
    規格外のプレイヤーとして名を馳せておりますが、
    今日の試合でもその異常なまでのサッカーセンスは光輝くのでしょうか!」

翼「……………」キラキラッ!

鈴仙「(試合が始まると、ますます目の輝きが増したわね。
    突然突っ込んでは来ない分頭は良さそうだけど、何を考えてるか分からないこの感じ。
    ……なんだか、全幻想郷選抜大会の霊夢を思い出すなぁ)」

試合が始まって少し。翼はボールをフォローしながらも特段の大きな動きは見せない。
彼の底知れぬ覇気と狂気に気圧されまいと、鈴仙は翼の動向を逐一見守る。
果たして、サンパウロの第一手は――。

605 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 22:16:32 ID:1BhIdRio

先着1名様で、

★第一手→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER・クラブA→翼「 ヒ ャ ッ ホ ー ー ー ー !! 」※JOKERの場合は全裸END
ダイヤ→翼「魂魄さん、行っておいで!」ニコッ! 妖夢のドリブル突破だ!
ハート・スペード・クラブ絵柄→翼「フフフ……やっぱりサッカーは楽しいなァ」キラキラッ!! 翼は動かない!
クラブ数字→翼「ストラット、まずは一点だよ」ニコッ!!!! ストラットがキックオフシュート!?

606 :森崎名無しさん:2017/10/24(火) 22:17:07 ID:???
★第一手→ スペード10

607 :森崎名無しさん:2017/10/24(火) 22:17:19 ID:???
★第一手→ スペード2

608 :森崎名無しさん:2017/10/24(火) 22:21:17 ID:???
翼は敵に回ると強くなるから怖いなぁ・・・

609 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 22:39:31 ID:1BhIdRio
★第一手→ スペード10 ★
ハート・スペード・クラブ絵柄→翼「フフフ……やっぱりサッカーは楽しいなァ」キラキラッ!! 翼は動かない!

ポーンッ、ポーンッ……。

翼「サッカーは自由だ。グラウンド中央、ボールを持ったらどうするかって?
  何をしても良いんだ。ドリブルをしても、パスをしても、シュートをしても。何もしないで止まっていても良い……」

ざわっ……!

試合開始から10秒を待たずとして、早くもフィールドは戦慄した。

実況「こ……これは! 翼選手、頑として動かない!
    キックオフでボールを持ってから、ひたすら一人でリフティングに耽っております!
    これは挑発行為なのでしょうか、それとも……! それとも、本当に何の意味も持たないのか〜〜!?」

キラキラッ……!

翼「フフフ。やっぱりサッカーは楽しいなぁ……!」

鈴仙「な、何、コイツ……!」

俗に『ファンタジスタ』と呼ばれる選手の奇矯さに、鈴仙は驚愕を隠せなかった。
パルメイラスのネイもまた、特異かつ感性に溢れたプレーを見せていたが、
今鈴仙の眼前で夢中でリフティングや一人ドリブルを愉しむ少年は、
通常考えられる常識の範疇を大きく超えていた。

610 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 22:41:01 ID:1BhIdRio
パチュリー「(これは……一種の奇行と言えるのかしら。
        奇行ならば、この行為の目的は間違いなく私達の挑発だけど、
        もしかしたら、純粋に自分の実力を過信しているだけなのかもしれない。
        彼の人間性が捉えきれない以上、深追いするのは危険と。私はそう思うけれど……。
        ――悩ましいわね。そう思わせる事こそが、彼の仕掛けた策なのかもしれない)」

佳歩「れ、鈴仙さまっ……!」

慎重派のパチュリーは動かず、翼の真意を図りながら動かず、フォローに回っている。
直情的な佳歩は逆に、今にも単身タックルに向かわんと前のめりで、
新田とすれ違って転びそうになりながらも。残る理性で必死に鈴仙の指示を伺おうとしている。

鈴仙「(ど、どうすれば……! 一見、ボールを奪い取れるチャンスだけど。
     素直に奪い取りに向かって良いのかしら……!?)」

ストラット「(フッ。焦ってやがるな、コリンチャンスめ。ツバサの恐ろしさを精々味わうが良いさ)」

611 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 22:43:35 ID:1BhIdRio
自分より少しだけ前に立つストラットが、鈴仙に対して挑発的な視線を向けている中。
鈴仙が取った判断は――。

A:チャンスだ! 佳歩と協力してボールを奪いに行く!(鈴仙のタックル:53)
B:チャンスだ! 単身で翼に向かってボールを奪いに行く!(鈴仙のタックル:53)
C:チャンスだ! 佳歩に指示してボールを奪いに行かせる!
D:これは罠だ! ここは動かず、パチュリーと連携しながら様子を見る。
E:これは罠だ! ここは妖夢をマークしに向かう。
F:これは罠だ! ここはストラットをマークしに向かう。
G:その他 自由選択枠

鈴仙のガッツ:990/990

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

612 :森崎名無しさん:2017/10/24(火) 22:45:08 ID:W/+OFqCs
B

613 :森崎名無しさん:2017/10/24(火) 22:49:18 ID:z/pl3r0k
B

614 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 23:10:52 ID:1BhIdRio
B:チャンスだ! 単身で翼に向かってボールを奪いに行く!(鈴仙のタックル:53)

鈴仙「(……何か策がある気はする。だけど、策を繰り出す前に潰してしまえば!)
    ――佳歩、ここは私が行く。あんたはフォローをお願い!」

佳歩「は、はいっ! ご武運を!」

ダダダッ!

実況「おっと! ここで鈴仙選手が単身で翼選手にタックルへと向かいます!」

翼「(…………)アハハッ! 来たね! 君も俺と一緒にサッカーを楽しもうぜ!」

――ダッ! キュンッ、クイッ!

鈴仙の突撃に対し、翼は夢想的なプレーを止めて、ボールキープを始める。

鈴仙「…………!(大丈夫――速さはアヤソフィアには及ばないし、テクニックもネイ君と同等で、
    カルロス君には劣るかもしれない! この程度なら、私でも上手く行けば……………!)」

彼の技術は一目見ただけでも世界最高水準である事は明らかだったが、
これまでのブラジルでの戦いを経た鈴仙にとっては、恐れるまでのレベルでは無い。
そう思って、強気でタックルに向かった。筈。だったが――。


615 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 23:13:52 ID:1BhIdRio

                   グ  ン  ッ!

       翼「……勘違いしないで欲しいな。 俺は、”強い”んだよ?」ニコッ!!!!!

鈴仙「……え?」

先着2名様で、

★翼→ドリブル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★鈴仙→タックル 53 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→翼、ボールキープ成功。そして……!?
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ストラットがフォロー)(マウリシオがフォロー)(佳歩がフォロー)
≦−2→コリンチャンスボールに。
【補足・補正・備考】
翼はスキル・ファンタグラジスタにより、
 @ダイスで2が出た場合数値を12、3が出た場合数値を11とする
 A接触行動時、自分に対する不利な補正(自分のマイナス補正、敵のプラス補正)を無効化する
 B全ての接触行動に吹飛係数2
 Cプレイ不能になるまで負傷ペナが発生しない     を持ちます。
翼のマークがダイヤで「クリップジャンプ(+5)」が発動します。
翼のマークがハートで「ヒールリフト(+4)」が発動します。
翼のマークがスペードで「華麗なドリブル(+3)」が発動します。
鈴仙のマークがダイヤで「マインドストッパー(+3)」が発動します。
鈴仙のマークがハートで「アイドリングウェーブ(+2)」が発動します。
鈴仙のマークと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳により敵の数値が−2されます。
鈴仙はスキル・フェアプレイ精神により反則を犯さず、代わりに鈴仙が反則の条件を満たした場合−3のペナを負います。

616 :森崎名無しさん:2017/10/24(火) 23:15:22 ID:???
★翼→ドリブル 56 ( クラブ7 )( 4 + 3 )=★

617 :森崎名無しさん:2017/10/24(火) 23:16:09 ID:???
★鈴仙→タックル 53 ( ハート9 )( 3 + 5 )=★

618 :森崎名無しさん:2017/10/24(火) 23:18:36 ID:???
必殺技が発動するならこぼしているけどはたして……?

619 :森崎名無しさん:2017/10/24(火) 23:21:34 ID:???
必殺技発動しないのか?

620 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/24(火) 23:22:28 ID:1BhIdRio
>>618
すみません、ややこしい表現でした。流石に必殺技まで無効だとチート過ぎるので、
無効化されるのは人数補正、バランス崩し補正、狂気の瞳補正等という想定でした。
そのため、Aの表現を、

『接触行動時、”必殺技補正以外の”自分に対する不利な補正(自分のマイナス補正、敵のプラス補正)を無効化する』

に変更します。

621 :森崎名無しさん:2017/10/24(火) 23:33:15 ID:???
翼「……勘違いしないで欲しいな。 俺は、”強い”んだよ?」ニコッ!!!!!→ボールをこぼされる

……フラグを立てるから

622 :森崎名無しさん:2017/10/24(火) 23:56:27 ID:???
こういうこと言うとこうなるのはもはやお約束

623 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:06:23 ID:dpsnoAm+
★翼→ドリブル 56 ( クラブ7 )( 4 + 3 )=63★
★鈴仙→タックル 53 ( ハート9 )( 3 + 5 )+(アイドリングウェーブ+2)=63★
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしてマウリシオがフォロー

                    グ  ン  ッ  !

鈴仙「……え?」

鈴仙は一瞬、自分の距離感がおかしくなってしまったのだと勘違いした。
走っても走っても、鈴仙は翼に追いつかない。それとも、自分は小人になってしまったのだろうか?
緊張感と徒労感だけが増幅していき、それでもまだ翼には追いつかない。

鈴仙「……はぁ、はぁ…………!」

走っている内に、やがて大きな山が見えた。しかし、麓への道すがら、途中で鈴仙は気付く。あれは山ではない。
そもそも、サッカーコートに山が生えてくる筈など無い。しかし、鈴仙の眼前には峻厳たる巌が聳え立っている。
では、あれは何だと言うのか? 鈴仙は――少しだけ間を置いて、理解した。

鈴仙「あれは山なんかじゃ、ない。あれは――翼くんだ。山のように大きい覇気を纏い。
    空をひっくり返す程の力を持つ。大空翼だ………………………!!!!!!!!」

翼「(ファンタジスタの独創性なんて、今さらありふれている。
   だから俺は、ファンタジスタの更に上を目指した。ファンタジスタのように創造的なプレーをし、
   古代ローマ時代の剣闘士(グラディエイター)のように――”強い”選手を。
   それが、この俺の――『ファンタグラジスタ』としての能力さ)」

624 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:07:25 ID:dpsnoAm+

鈴仙「あ……あが……!(動けない。動いたら殺される。でも逃げても殺される。……だから、動けない!)」

佳歩「れ、鈴仙さま……!? どうしたんですか、鈴仙さま……!!」

反町「(あれは……本当に翼なのか!? あれじゃあ、ネオタイガーを撃ってる時の日向の殺意が、
     仔猫のじゃれ付きか何かと勘違いしてしまうじゃないか……!)」

パチュリー「……出たわね。バケモノ」

実況「鈴仙選手……翼選手の発するおぞましいまでの殺気に。気力に押されて、
    まるで蛇に睨まれた蛙の如く、一歩も動く事が出来ていません………!!」

ザガロ(観客席)「サッカー力……180000だと!? ば、馬鹿な。スカウターの故障ではないのか……!?」

ディウセウ(観客席)「ひょーっ、すっげえ……! あのツバサってヤツ、多分オラ達二人がかりよりもつええぞ」

大空翼が一体何故、どうやって、これほどに練られた殺気を発する事ができたのか。
それは鈴仙にも分からない。しかし確実に言える事は一つ。今の彼は、鈴仙を容易に殺し得る。

625 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:08:28 ID:dpsnoAm+
妖夢「(……私でも、翼君の力にだけは敵わない。いや。誰もが彼の異常なまでに純粋で、狂った力には敵わない。
    彼は、サッカーのみを自らの精神の拠り所として、修羅の如く実力を磨き続ける、一種の求道者。
    ――誰にも、止める事は出来ない)」

妖夢もまた、右サイドを駆け上がりながら翼の勝利を確信していた。
――元々、試合開始からの一連の流れは、翼の実力の高さを生かした上での陽動作戦でもあった。

新田「(翼さんが目立つプレーをして注目を稼いでいる中、足の速い俺と姉御が右サイドを駆け上がる。
     そして、痺れを切らした選手を1、2人程いなしてから、悠々と右サイドにボールを流して。
     ……そして、姉御かストラットさんにボールを繋ぐ、速攻作戦。これが、俺達の狙いだ。
     この作戦のリスクは、翼さんが早々に敗れる事だけど――それは、あり得ない)」

新田は妖夢の背中を追いながら続く。彼もまた、翼の実力と強さを信頼していた。
……が。同時に彼は心の奥底でこうも思っていた。
それは他のサンパウロの選手では到底思いつきようのない、
少しだが鈴仙と特訓を共にし、彼女の持つ『何か』を知る彼だからこそ閃いた、別の意味で狂気的な考えだった。

新田「(――いや。でも。もしかしたら、鈴仙さんだったら……壊してしまうのかもしれない。
    俺達が絶対に勝てないとあきらめてしまっていた、翼さんという、圧倒的な個を……)」

結果として、新田の予想は的中することとなった。


626 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:09:30 ID:dpsnoAm+

翼「さて。……そろそろ頃合いかな」

鈴仙「(――って。何よ……試合前、あれだけカッコつけておきながら、いきなり怖がって動けてないじゃないの。
    しかもチームの勝ち負けじゃなく、単なる一人の選手に)」

王者の風格を見せながら、悠々と鈴仙を通り過ぎる翼を前に、鈴仙は苛立ちを覚えた。
翼に対してではない。早速情けない自分自身に対してである。

鈴仙「(私ったら、自分が試合前、何を言ったのかもう忘れてる。
     怖くても、それで失敗しても良いけど……最後まで戦うって。
     皆が同じ道を歩いてくれようとしてるのに、その自分が真っ先に諦めるって、どうなのよ!?)」

グッ……。

そして、その怒りを認識する事で、鈴仙は身体を動かす事が出来た。
いや、これは決して、鈴仙が一人で身体を動かしている訳ではない。

鈴仙「(私は……一人じゃない。皆が一緒に居る。だったら――怖くない。戦える……!)」

グググッ……!

翼「……?(今、少しだけ動いたような……?)」

翼は慢心した様子で鈴仙を見ている。……今なら、不意を打てるぞ。
鈴仙の中で仲間の誰かがそう言った気がした。

スッ……。


627 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:17:44 ID:dpsnoAm+
実況「おっと! 翼選手ここで右サイドに向かって足を振り上げました!
    翼選手、ここは単独突破では無くサイドを使うようです。
    しかしこれは良い選択だ! 翼選手の陽動により、右サイドの新田選手、妖夢選手は
    既に悠々と深くまで切り込めている! このパスが通れば、コリンチャンスはいきなりピンチです!」

鈴仙「……なさい」

翼「……?」

翼が右脚を振り上げた瞬間、鈴仙は左脚を大きく引いた。そして――。



鈴仙「――待 ち な さ い よ ッ!」



ギンッ!

翼「……!?」

グラッ……バシッ!

当初は山のように大きく見えた巨人が。サッカーに憑かれ道を究めし神が。……崩れた。

628 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:22:01 ID:dpsnoAm+
実況「……翼選手、パスの直前鈴仙のタックルを食らい、ボールを……零してしまいます!
    ボールはマウリシオ選手が拾いましたが、……ああ、なんという事でしょう!
    一度は翼選手の重圧に負けて立ち止まった鈴仙選手が、再び動いてボールを刈った!
    ……なんという、なんという精神力なのでしょう!!」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

メオン(観客席)「……あれはまぐれだ。がむしゃらに動かした脚が、ボールに当たっただけだ」

ダ・シルバ(観客席)「と、本気で思ったようなら、ブラジルの正GKの道は遠いと思うぜ、メオン?
             ……あの時の彼女の熱は。彼女の発する炎は、恐ろしく熱かった」

妖夢「――な、なんで……? なんで鈴仙は、アレに勝てるの……!
    あの、人に恐怖しか齎さない、サッカーの化身に。人智を超えたサッカーの怪物に!!」

新田「(頭ではあり得ないって否定してる。でも、本能は……この結果を知ってたような。そんな気がする!)」

パチュリー「……!(私の方が鈴仙よりも優れたタックル力を持っている。でも、今のは、私では絶対できないプレーだった。
        そして、賢者である私ですら出来ないプレーをこなしてみせる彼女は。……さしずめ、”勇者”とでも呼ぶべきかしら)」

てゐ「(鈴仙。あたしゃますます距離を感じちゃってるよ。博麗の巫女だけじゃない、巫女級にヤバい雰囲気の奴にまで、
    あそこまで凄い勝負をするなんてさ。……まぁ、まだまだ頼りないけどさ)」

翼「――どうして………………? どうして、あれで動けたんだ。どうして俺は、勝てなかった……?」

鈴仙「……それは、あんたみたいな奴には、一生分からないような理由で、よ」

翼「……アハハ。面白いね。鈴仙・優曇華院・イナバ。……試合はまだ始まったばかりだ。次は負けないよ」ニコッ…

試合は始まった直後にも関わらず、観客席は、サンパウロは、コリンチャンスは。
スタジアム上の全ての存在は――今の一瞬の攻防に酔いしれた。
そして、その熱狂の中心たる二人は――早速、一種の奇妙な絆を結びつつある。

629 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:30:21 ID:dpsnoAm+
ポーンッ。

だが、その瞬間にも試合は進む。観客はともかく、選手達の意識は既に、
翼が零されたボールの行き先に向かっていた。

マウリシオ「(右サイドが上がっている。ここを突かれたらやべえ。……俺が、しっかりとキープしないと!)」

パシッ!

実況「ここで……零されたボールはマウリシオ選手がフォローしました! ですが……!」

パチュリー「――勇者が仕事をしてくれたもの。次は賢者の出番ね」

てゐ「そんなら私も賢者になろうかな。遊び人はレベル20になったら、フリーパスで賢者になれるんだよ?」

パチュリー「……ふ。運の良さとか本一冊で賢者になれる程、賢者道は甘くないわよ。
       この試合が終わったら貴女も弟子にしてあげるわ」

タッ、タタタタッ……!

実況「マウリシオ選手に、トップ下のパチュリー選手と左サイドハーフのてゐ選手がつきました!」

試合は進む。ここでボールをキープできれば、翼と鈴仙の勝負に関わらずサンパウロはチャンスを掴み。
逆にボールを奪えれば、鈴仙の勇気はいよいよコリンチャンスの攻撃の号砲となる。

マウリシオ「……抜くっ!」

パチュリー・てゐ「「とる!」」


630 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:32:55 ID:dpsnoAm+
先着2名様で、

★マウリシオ→ドリブル 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
★パチュリー→タックル 54 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 てゐ→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→マウリシオ、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ストラットがフォロー)(サンパウロのスローイン)(アリスさんがフォロー)
≦−2→コリンチャンスボールに。
【補足・補正・備考】
マウリシオのマークがダイヤ・ハートで「スキルステップ(+3)」
マウリシオのマークがスペードで「やや華麗なドリブル(+2)」が発動します。
パチュリーのマークがダイヤ・ハートで「アグニシャイン(+2)」が発動します。
パチュリーはスキル・フォトシンセシスにより、接触プレイ時3差以上で敗北した場合吹き飛びます。
てゐのマークがダイヤ・ハートで「シロウサギチャージ(+2、吹飛4)」が発動します。

631 :森崎名無しさん:2017/10/25(水) 00:34:13 ID:???
★マウリシオ→ドリブル 55 ( ダイヤ8 )( 1 + 5 )=★

632 :森崎名無しさん:2017/10/25(水) 00:34:36 ID:???
★パチュリー→タックル 54 ( スペードA )( 3 + 5 )+(人数補正+1)=
 てゐ→タックル 51 ( ダイヤ10 )( 5 + 3 )+(人数補正+1)=★


633 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:41:27 ID:dpsnoAm+
ストラットにボールが渡った! しかし即シュートにはならず、コリンチャンスの守備陣が迫る!?
……と、言ったところで、今日の更新はここまでにします。

今回>>611の選択肢はEを正解として、
他の選択肢だと無条件でやや不利or翼と勝負(勝率低)して負けると不利……という流れを想定しており、
Bが選ばれた時大丈夫かな?と思っていましたが、鈴仙が見事にひっくり返しましたね。
翼の大口叩いて敗北と合わせて、非常に森崎板らしい展開になったのではと思います。
>>621
実際のところ、ドリブル値56(本スレ換算75)の必殺技+5、+4、+3発動は、そこまで強くないです。
(ネイ、アヤソフィア、カルロスと同格か少し劣るくらい)
ただ今回は翼にかなりチートっぽいスキルを与えていたので、これで丁度良いかな? と思っていたのですが…
>>622
勝率上期待通りの展開にならず残念なような、ある意味で期待通りの展開になり嬉しいような、複雑な気持ちですねw

それでは、本日もお疲れ様でした。

634 :森崎名無しさん:2017/10/25(水) 00:41:50 ID:???
>>彼は、サッカーのみを自らの精神の拠り所として


某スレでサッカー筋ダメになって不良化した翼がいたけど
このスレの翼がそんなケガしたら一体どうなるんだろうか…

635 :森崎名無しさん:2017/10/25(水) 00:52:53 ID:???
乙でしたー
既に最大のライバルの森崎を失ってぶっ壊れてるからなぁ
躊躇なくfly awayしちゃいそう

636 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 23:58:04 ID:dpsnoAm+
少しだけ更新します。
>>634
神との交信によりサッカー筋を復活させると思います。
>>635
乙ありがとうございます。森崎を失って壊れてるのは確かですね。
ただ、やはり翼と言ったら原作の主人公ですし、森崎以上の人外さを秘めてる人物だと思ってるので、
壊れるにしてもとてつもない感じの壊れ方にしたいですね。

637 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 23:59:05 ID:dpsnoAm+
★マウリシオ→ドリブル 55 ( ダイヤ8 )( 1 + 5 )+(スキルステップ+3)=64★
★パチュリー→タックル 54 ( スペードA )( 3 + 5 )+(人数補正+1)=63
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしてストラットがフォロー

マウリシオ「あまり舐めるなよっ!」

タッ! スタタタタタッ!

実況「マウリシオ選手、器用な小刻みのステップ――『スキルステップ』でパチュリー選手を翻弄します!」

ズザアアアアアアアアッ、スッ……バシイッ……!

パチュリー「……! 中々やるわね」

実況「パチュリー選手も動きを合わせ、淀みない動きでカットに向かいましたが……後一歩が届かない!
    ボールは後方へと流れてしまいます! そして……!」

ポーンッ、パシッ。

ストラット「よし。これで決めればトントンだな!」

実況「ボールはサンパウロの主砲! イタリア出身のストライカー、チェザーレ・ストラット選手が、
    前線バイタルエリア少し前で、零れ球を運よくフォロー! コリンチャンスはピンチです!」

慧音「いや、……まだだ!」

ザッ! ズザアアアアアアアアアアアアッ!

ストラット「!」

実況「ですが、ここでスイーパーの慧音選手が飛び出した〜! CBの位置としてはやや高めですが、
    どうやらコリンチャンスは、撃たせる前に止める戦術を徹底しているようです!」

638 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/26(木) 00:05:21 ID:t0J1KH0w
アリスさん「(わ、私も居るのに……! というか、私だって敵のパスに備えて、
        ボランチにしては深めの位置で待機してたのに。これが偏向報道ね。
        マスコミはいつだって、弱い者を見世物にして嘲笑しているのね……)」

タッ……!

実況「これに対してアリスさんも静かに続く! ストラット選手、この二人のマークを外せない限りは、
    自慢のシュートを撃てそうもありません!」

ストラット「流石に対策済みか。――だが、この程度ッ!」

ダッ! 

実況「ストラット選手、ゴール前30メートルで必死のボールキープ! 果たして粘り勝つのはどっちか〜!?」

639 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/26(木) 00:07:16 ID:t0J1KH0w

先着2名様で、

★ストラット→ドリブル 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
★慧音→タックル 56 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 アリスさん→タックル 54 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ストラット、ボールキープ成功。そしてシュート体勢に!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(妖夢がフォロー)(穣子がフォロー)(お燐がフォロー)
≦−2→コリンチャンスボールに。
【補足・補正・備考】
慧音のマークがダイヤ・ハートで「草薙の剣(+3、吹飛4)」が発動します。
アリスさんのマークがダイヤで「トリップワイヤー(+2)」が発動します。

640 :森崎名無しさん:2017/10/26(木) 00:07:54 ID:???
★ストラット→ドリブル 55 ( ダイヤA )( 6 + 4 )=★

641 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/26(木) 00:09:14 ID:???
短いですが、今日の更新はここまでにします。

642 :森崎名無しさん:2017/10/26(木) 00:15:38 ID:???
本編と変わらず引きがえぐい
★慧音→タックル 56 ( ダイヤ8 )( 6 + 3 )+(人数補正+1)=
 アリスさん→タックル 54 ( スペード10 )( 3 + 6 )+(人数補正+1)=★


643 :森崎名無しさん:2017/10/26(木) 00:15:51 ID:???
★慧音→タックル 56 ( ダイヤJ )( 6 + 6 )+(人数補正+1)=
 アリスさん→タックル 54 ( クラブ4 )( 3 + 3 )+(人数補正+1)=★

乙なのです!

644 :森崎名無しさん:2017/10/26(木) 00:17:24 ID:???
慧音先生の守護る意志がひしひし伝わってくる引き

645 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/27(金) 00:42:59 ID:???
今日は更新できません…@職場

646 :森崎名無しさん:2017/10/27(金) 00:45:19 ID:???
ご報告お疲れさまです

647 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/28(土) 00:30:00 ID:???
>>642
>>640を見たとき、いきなり失点かと思いました…w
>>643
乙ありがとうございます!
>>644
第一部(全幻想郷選抜大会編)では守護れなかった・・・な展開が多かったので、
第二部(幻想スーパーJr.ユース大会編)では活躍して欲しいと思っています。
>>646
ありがとうございます。最近モチベはかなり高いのですが、物理的な時間が取れないです…

648 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/28(土) 00:31:10 ID:???
★ストラット→ドリブル 55 ( ダイヤA )( 6 + 4 )=65★
★慧音→タックル 56 ( ダイヤ8 )( 6 + 3 )+(人数補正+1)+(草薙の剣+3)=69
≦−2→コリンチャンスボールに。

ストラット「ツバサ程では無いが、俺もここブラジルに来てから真剣にサッカーに向き合って来た。
       生半可な気持ちでぶつかられても負けんぞ!」

ガシイイインッ、グッ……!

慧音「ぐっ……!?(スライディングタックルを、片足の力だけで止めた、だと……!
    確たる技術は無いにせよ、凄まじい体力と精神力だ!)」

チェザーレ・ストラットは、サンパウロでの経験を通して大きく成長したイタリア人選手である。
それ以前は、高い実力を持ちながらも、その気性の荒さから問題児扱いされており、
実際、彼はJr.ユース大会でのイタリア代表選手の出場棄権の原因だった。
しかし、今の彼は違う。

ストラット「(ツバサの選手としてのスケールの大きさは。ヨームのストライカーとしての才能の豊かさは。
       母国から逃げるようにして、サンパウロに渡った俺に、自分が如何にも身の程知らずな野郎かを教えてくれた。
       そして――改めて、俺をサッカーに対して純粋に向き合わせてくれた!)」

グッ、グググッ……!


649 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/28(土) 00:32:18 ID:???
実況「な、なんと! ストラット選手、慧音選手の渾身のスライディングタックルを片足で止めるどころか、
    その逆に、慧音選手をボール越しに弾き飛ばそうとしています!
    イタリア時代のストラット選手は『シュート力だけの選手、自分ではボールキープもできない』
    と一部の評論家に酷評されたと聞きますが、眼前のプレーはその印象とは大きく異なる!
    およそ人間離れしたフィジカルで、ボールをキープし続けます!」

ストラット「(見ていてくれ、ミアータ、バンビーノ、ヘルナンデスにジェンティーレ……そして皆。これが、俺なりの贖罪だ!)」

慧音「――成程。それが君の力か……!」

ストラットの意思の力は強大だった。

慧音「……だが。私の力とて、それに負けていないぞッ!」

グンッ。……ズバァァァァァァァッ! ――バシイッ!

ストラット「!?」

そのため、慧音が残された左脚で放った一閃により、ストラットが押し返されたのは、
純粋に彼よりも慧音の方が強かったからだった。


650 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/28(土) 00:33:19 ID:???

慧音「……君には強い力を感じる。単なる暴力では無い。自分の弱さを知り、
    そしてその上で、それを受け入れ克服しようとする強さもある。
    だが――そうして前に進んでいるのは君一人だけではない。
    仲間を導く使命を持ちながら、常に挫折を重ね続けて。
    それでも、前に進みたいと思い続けた私もまた、君に勝つ資格はある筈だ!」

パチュリー「(……彼女は元々、理性と激情が同居するタイプの選手だった。
        これまでは理性に偏重し過ぎて、才能がかみ合わなかったようだけど。
        イタリアでの修行を機に、その激情を素直に見せるようになった。
        ――それが、彼女の急成長の理由なのかもね)」

実況「しかし……最後に勝ったのは慧音選手! バランスを崩して転倒するリスクを恐れず、
    反転した逆脚でストラット選手のボールを捉え、そのまま奪い返します!
    慧音選手、コリンチャンスの危機を救いました〜〜!」

慧音「(――いや。危機を救ったと言えるのは、私達が攻勢に転じれてからだ! そして、その突破口は……!)
    ――頼むぞ、静葉殿!」

バシュッ!

静葉「(サンパウロは、奇襲の為に右サイドを上げ過ぎた。だから、ここを突けば楽に攻められる……と判断したのね。
    ――冷静な思考力は、ディフェンスリーダーとして頼もしいわね)……ええ、承ったわ」

タッ……!

実況「そして慧音選手は右サイドバックの静葉選手にパス!
    コリンチャンスは妖夢選手と新田選手が上がり、スペースの空いた右サイドを突いて……カウンターです!」


651 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/28(土) 00:34:20 ID:???

新田「ハァ、ハァ……させるかッ!」

シュタタタッ! ズザアアアアアアッ!

実況「いえ……ですがそこに、自慢の俊足を生かして、ゴール前から反転した新田選手が詰め寄ります!
    新田選手、スピード感溢れるタックルでボールを奪い返しに向かった〜〜!」

静葉「――大丈夫。いつも通り、静かに……落葉の如く、通り抜ければ良いだけよ」

先着2名様で、

★静葉→ドリブル 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
★新田→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→静葉、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(反町がフォロー)(アリスさんと翼で競り合い)(妖夢がフォロー)
≦−2→サンパウロボールに。
【補足・補正・備考】
静葉のマークがダイヤ・ハートで「落葉ターン(+4)」が発動します。
新田のマークがダイヤで「隼タックル(+2)」が発動します。

652 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 00:49:37 ID:???
★静葉→ドリブル 55 ( ハート3 )( 1 + 1 )=★

653 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 00:49:45 ID:???
★静葉→ドリブル 55 ( ハート10 )( 2 + 5 )=★

654 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 00:50:44 ID:???
★新田→タックル 51 ( ダイヤA )( 6 + 5 )=★

655 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 00:50:52 ID:???
★新田→タックル 51 ( ダイヤ7 )( 5 + 6 )=★

656 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/28(土) 01:16:05 ID:???
★静葉→ドリブル 55 ( ハート3 )( 1 + 1 )+(落葉ターン+4)=61★
★新田→タックル 51 ( ダイヤA )( 6 + 5 )+(隼タックル+2)=64★
≦−2→サンパウロボールに。

鈴仙や慧音が、格上と思われた選手に対し好プレーを見せた事は、コリンチャンスの士気を高めていた。
しかし同時に、彼ら全員はこの時浮き足立っていたとも言え――。

新田「――ハァァァァァァァッ!」

ビ ュ ン ッ !

静葉「……!?」

――シュンッ、パシッ!

……その証拠に、静葉は本来ならば軽くいなせる筈の新田のタックルの速度を見誤り。
得意のゆったりとしたターンを行うよりも先に、ボールを奪い返されてしまう。

実況「こ、これは新田選手ファインプレー! 前の試合ではパルメイラスのオルヘス選手を翻弄し続けた、
    秋静葉選手のドリブルを容易くカットしてしまいます!」

新田「よし……ようし!」

妖夢「新田君……!(今のプレーの力強さ。まるで鈴仙のようだ……)」

ストラット「(ニッタか……。アイツのシュートはあまりアテにならないが、ねじ込む事を考えれば!)」

そして新田は、前線で穣子やお燐(慧音が前に出たスペースを埋めるため、中央寄りの位置に来ていた)に
強く警戒されている妖夢やストラットを尻目に、次の一手を考える。

新田「(姉御は……前に出ているけれど、敵のDFが居る。
    俺のパスじゃあ、途中でカットされてしまうかもしれない。だったら……!)ここで決めてやる!」

657 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/28(土) 01:18:14 ID:???
グワァァァァァッ……!

――果たして彼の取った手はシュートだった。
新田は穣子の位置を特に注意しながら即座に右脚を振り上げ、
彼がここで磨いて来た、新たな牙――いや、新たな”爪”を敵陣に振るう。

新田「食らえコリンチャンス! これが俺の『ファルコンクロウ』だ!」

バシュンッ! ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!

実況「新田選手、なんという事でしょう! ここは妖夢選手やストラット選手へのパスでは無く、
    ミドルシュートを選択しました! スピードを最重視した自慢の『隼シュート』が、
    コリンチャンスのゴールに今、襲い掛からんとしています!」

穣子「だ、大丈夫! この位なら私でも止めれそうだよ!!」

お燐「んー、でも思ったよりは速そうな気がしないでもないけど……?」

さとり「(ブロッカーは穣子さんと、中央に寄った状態のお燐。
     二人が居れば、ゴール前でボールが止まる可能性も高いですが……彼女達がブロックでいなくなれば、
     畢竟、その隙を狙って妖夢さんやストラット君がねじ込みを狙ってくるでしょうね。
     無論、ペナルティエリア内のシュートは必ず止めますが、……エリア外のシュートも、負けていられないわね)」

658 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/28(土) 01:19:33 ID:vfmq6DSs
☆どのセービングをしてもらいますか?
 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A:パンチング(セーブ力に固定で+5されます)80消費
ボールを弾きます。勝利しても自陣深くにボールが残ることが多いです。
1/2で「光を掴みます!(+3)」が発動します。

B:キャッチング(セーブ力に固定で+2されます)40消費
ボールを掴みます。成功率が低い分、勝利時はこちらにより有利な判定となります。
1/2で「光を掴みます!(+3)」が発動します。

×:想起セービング(判定でセーブ力が変動します)???消費
敵のトラウマを想起します。発動する技については判定となりますが、ガッツ消費が通常の1.5倍です。
 ※スキル・覚妖怪の有効範囲(PA内)に居る選手のシュートについて発動可。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さとりセーブ力:56
新田の『ファルコンクロウ』の威力:60
さとりのガッツ:825/825

659 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/28(土) 01:20:50 ID:vfmq6DSs
…と、言ったところで今日の更新はここまでにします。

660 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 01:25:30 ID:K31n4k2Y
A

661 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 01:49:40 ID:SSukbt6Q
なんか有利なほうばっか負けてる流れだなぁ敵味方問わずw
なので流れに乗ってB

662 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 02:02:25 ID:xUAhZGXE
A

663 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/28(土) 21:58:49 ID:vfmq6DSs
少しだけになりますが、更新します。
A:パンチング(セーブ力に固定で+5されます)80消費

先着3名様で、

★新田→ファルコンクロウ 60 ( ! card )(! dice + ! dice )=★
★穣子→ブロック 56 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 お燐→ブロック 53 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★さとり→パンチング 61 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(翼がねじ込み)(妖夢がねじ込み)(慧音がフォロー)
≦−2→コリンチャンスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→新田の『ファルコンクロウ』がコリンチャンスゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(翼がねじ込み)(妖夢がねじ込み)(慧音がフォロー)
≦−2→コリンチャンスボールに。

【補足・補正・備考】
穣子のマークがダイヤで、「ロイヤルスイートポテトルーム(+8、250消費)」が発動します。
穣子のマークがハートで、「スイートポテトルーム(+6、150消費)」が発動します。
穣子のマークがスペードで「ポテトルーム(+4、100消費)」が発動します。
穣子はスキル・丈夫な身体により必殺ブロック発動時、吹き飛び・負傷を無効化します。
お燐のマークがダイヤで、「ゴーストタウン(+6、150消費)」が発動します。
お燐のマークがハートで、「ゴーストブロック(+4、100消費)」が発動します。
さとりのマークがダイヤ・ハートで「光を掴みます!(+3)」が発動します。

664 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 22:01:17 ID:???
★新田→ファルコンクロウ 60 ( スペード7 )( 2 + 1 )=★

665 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 22:01:48 ID:???
★穣子→ブロック 56 ( スペードK )( 5 + 5 )+(人数補正+1)=
 お燐→ブロック 53 ( スペード8 )( 4 + 5 )+(人数補正+1)=★

666 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 22:01:55 ID:???
★穣子→ブロック 56 ( スペードK )( 1 + 6 )+(人数補正+1)=
 お燐→ブロック 53 ( ダイヤJ )( 1 + 6 )+(人数補正+1)=★

667 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 22:03:01 ID:???
★さとり→パンチング 61 ( ハート8 )( 5 + 3 )=★

668 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/28(土) 22:38:57 ID:vfmq6DSs
★新田→ファルコンクロウ 60 ( スペード7 )( 2 + 1 )=63★
★穣子→ブロック 56 ( スペードK )( 5 + 5 )+(人数補正+1)+(ポテトルーム+4)=71
≦−2→コリンチャンスボールに。

バシュルルルルル……パシッ。

穣子「ふう。この位だったら、私でもらくしょーだよ!」

新田「そ、そんなァ!(折角の新必殺技のお披露目だったのに。
    これじゃあ、いつもの『隼シュート』と大差ない威力じゃないか……!)」

実況「新田選手、得意の『隼シュート』を撃ちますが、穣子選手にアッサリカットされてしまいます!
    ドリブルスピードに定評があり、先ほどは素晴らしいタックルを見せた彼でしたが、
    やはりシュートとなると、こんなものでしょうか!」

ストラット「チッ……何度も言っただろう、『隼シュート』じゃあ世界には通用しないぞ、って!」

翼「俺は新田を尊敬しているよ。『隼シュート』って言う、一体どこがどう隼で、普通のシュートとどう違うのかが
  良く分からないシュートを必殺シュートと言ってのける、その厚かましさをね!」

妖夢「(やはり彼を見ると、昔の私を思い出すな……。流石に『未来永劫斬』の威力は、『隼シュート』よりは上だったけど)」

新田「(そして皆の俺を見る視線が冷たい……! 心無しか実況まで辛辣な気がする……!
     くそっ……くそっ……くそっ…………!!)」

669 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/28(土) 22:41:50 ID:vfmq6DSs
鈴仙「(なんだか新田君がちょっと可哀想ね……。でも、妖夢やストラット君。そして大空翼がPA周辺に居る以上、
     まだまだ私達の危機は続いているわ! ここは穣子に、何か指示を出しといた方が良いかしら……。

     一番無難なのは、とりあえず前方にボールをクリアさせる事だけど、敵にボールが渡るリスクもある。
     次に、ボランチのアリスさんに渡して、ボールキープやゲームメイクをして貰ってもいい。
     だけど……実力的にはともかく、精神的にはかなり不安が残るのよね、アリスさん。
     後は、両サイドを使った攻撃に繋げるって方法もあるけど。失敗したらさっきの新田君みたいに、
     即座に敵の反撃が飛んでくる恐れがある。

     ……で。この中で一番取るべき手段と言えば……)」


A:「とにかく前方にボールを! 次は私達攻撃陣の出番よ!」
B:「ボランチのアリスさんに渡して。アリスさんの後方からのゲームメイクに期待よ!」
C:「もう一度静葉さんから、右サイドの反町君に繋ぎましょう。新田君が動けない今、右サイドアタックは有効よ!」
D:「近くのお燐に渡してから、左サイドのてゐよ。てゐが上がれば、『インビジブルデューパー』も撃てる!」
E:ここは穣子の判断に任せる。
F:その他 自由選択枠

鈴仙のガッツ:950/990

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

670 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 22:46:36 ID:3KjK9r0A
A

671 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 22:47:13 ID:O33V20hE
C

672 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 22:50:57 ID:xE6K753w


673 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/28(土) 23:17:58 ID:vfmq6DSs
C:「もう一度静葉さんから、右サイドの反町君に繋ぎましょう。新田君が動けない今、右サイドアタックは有効よ!」

鈴仙「(さっきは失敗したけれど、右サイドの攻撃は有効な筈!)――穣子、静葉さんに渡して!」

穣子「うんっ、お姉ちゃん! もう一回頑張って……お姉ちゃん!?」

静葉「ウフフ……私のせいで失点……私が戦犯……」チャキッ

穣子「お、お姉ちゃん死なないでぇー!?」

静葉「……なんて、冗談よ。大丈夫、次はきちんと仕事をこなすわ。例え相手と刺し違えてもね……」チャキッ・・・

穣子「カッターナイフを仕舞わないと、極めて誤解を招く表現になるからやめてぇー!?」

慧音「君たち、試合中に何を漫才しているんだ……」

穣子「ううっ、ごめんなさい……それっ!」

バシッ……!

674 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/28(土) 23:19:18 ID:vfmq6DSs
実況「慧音選手に一括された穣子選手は、静葉選手にショートパスを送ります。
    そしてボールを受け取った静葉選手は、前方右サイド中央付近の反町選手に向かって……パスを出した!」

静葉「――秋の夕暮れ、『ダスクフォーリンパス』よ!」

グワァァッ、バゴオオオンッ……!

バビントン「(――ツバサ達は前に上がっていて、ドトールは前線選手のマークについている。
        ここは、僕がやるしかない!)――止める!」

シュンッ、バァァッ!

実況「静葉選手のパスをカットに向かうのは、サンパウロのボランチ・バビントン選手です!
    技巧派のゲームメイカーとして名の知れた彼ですが、守備力にはやや不安が残るとも評されています。
    果たして静葉選手の強烈な無回転パス――『ダスクフォーリンパス』を止められるでしょうか!」

先着2名様で、

★静葉→ダスクフォーリンパス 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★バビントン→パスカット 51 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→反町、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(パチュリーがフォロー)(鈴仙とドトールで競り合い)(リマがフォロー)
≦−2→サンパウロボールに。
【補足・補正・備考】
バビントンのマークがダイヤ・ハートで「クイックダッシュカット(+2)」が発動します。

675 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 23:20:10 ID:???
★静葉→ダスクフォーリンパス 56 ( ダイヤ6 )( 5 + 3 )=★

676 :森崎名無しさん:2017/10/28(土) 23:21:39 ID:???
★バビントン→パスカット 51 ( クラブ9 )( 1 + 3 )=★

677 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/29(日) 00:14:54 ID:RdfXqHd6
★静葉→ダスクフォーリンパス 56 ( ダイヤ6 )( 5 + 3 )=64★
★バビントン→パスカット 51 ( クラブ9 )( 1 + 3 )=55★
≧2→反町、パスキャッチ。

フワァァッ……スカッ!

バビントン「くっ……外した!」

実況「静葉選手の遅く深いパスに、バビントン選手はタイミングを見失う!
    ボールはそのまま前方の反町選手へと渡ります! そして……!」

反町「(ボランチも抜いた。これで右サイドはガラ空きだ!)」

ダダダダダッ……!

実況「反町選手を起点に、コリンチャンスは大きく攻勢に出ます!
    鈴仙選手、佳歩選手がバイタルエリアへと迫ってシュートチャンスを伺う中、
    トップ下のパチュリー選手もその少し後ろで追い、フィニッシュまでのシーンを描かんとしています!」

ドトール「(来たか……)――俺は敵のI番(パチュリー)につく。アマラウは後方の指揮を頼んだ」

アマラウ「おうよ! 俺はFWのウサギ二羽につくぜ。ダイレクトシュートやポストプレイはやらせねぇ。
      イシザキはいつも通り、最後の壁として調子に乗らずドンと構えてろ。
      リマは……ソリマチとやらをフリーにさせなければ充分だ。それ以上は求めないぜ!」

石崎「おう! このゴールは絶対に守るぞ!」

リマ「了解リマッ!」

タッ、バババッ!

パチュリー「相手のDF陣も、迎撃態勢は充分という感じね。……さて、どう攻めるべきか」

678 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/29(日) 00:17:11 ID:RdfXqHd6
鈴仙「(『どう攻めるべきか?』……その問いへの答えは大きく分けて二つ。
     一つは、このまま反町君を軸としてゴールを目指す方法。
     雑魚っぽいリマ君を退けてサイドを抉り、私か佳歩へのセンタリングを出して貰うか、
     あるいは反町君がこのまま上がって、シュートを撃って貰うか。
     この方法の長所としては、お手軽さがあるわね。
     見る限り、私やパチュリーさんと比べて、敵の反町君への警戒度は落ちているから、
     とりあえず初撃を与えるには丁度良さそう。

     二つは、パチュリーさんに渡してから、攻めを組み立てて貰う方法。
     パチュリーさんにはドトール君という強力なストッパーがマークについているけど、
     彼さえ越えれば、パチュリーさんはイタリアで鍛えたレジスタとしての才能を遺憾なく発揮し、
     確実なゴールまでのプランを与えてくれる。
     この方法の長所は、それだけじゃない。トップ下へのパスを挟む事で、私達の攻撃のラインを、
     更に上へ押し込む事ができる! 反町君や、左側のMFのてゐも、
     ねじ込みやフォロワーとして参加できる公算が高まるし。
     後は私や佳歩も、ダイレクトだけじゃなく、ミドルシュートを狙う事が出来るようになるわね。

     ほぼノーリスクでお手軽に初撃を叩きこむか。最初にリスクを負う代わりに、その後確実な一撃を加えるか。
     この局面は、どちらを選ぶべきかしら……!?)」


679 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/29(日) 00:18:13 ID:RdfXqHd6
汗すらかかずに、冷静に様々な可能性を分析している様子のパチュリーと、
次にやって来るであろうチャンスを虎視眈々と狙う、佳歩の横顔を見比べながら、
ごく僅かな逡巡の後に、鈴仙が指示した次の一手は――。

A:反町に、ここから『ソリマチドライブ』を撃って貰う!(威力:64、ポスト・枠外無効)
B:反町に、自分(鈴仙)に対してセンタリングを出して貰う!(成功後更に選択)
C:反町に、佳歩に対してセンタリングを出して貰う! 成功後、佳歩は『ラビットダイブ』を撃つ!
D:中央のパチュリーにパス。レジスタとしての判断力と能力を活かして貰う!
E:左サイドのてゐにサイドチェンジ。ドリブルで上がって貰い、攻撃の選択肢を増やす!
F:その他 自由選択枠

鈴仙のガッツ:950/990

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

680 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/29(日) 00:21:36 ID:???
……と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
本日もお疲れ様でした。
>>661
私も新田がここでシュートを決めるのか!? とか思ってましたが、
蓋を開けるとやっぱりいつも通りの新田君でしたね…

681 :森崎名無しさん:2017/10/29(日) 00:22:02 ID:wgFPEQMw
A

682 :森崎名無しさん:2017/10/29(日) 00:24:02 ID:7eT4bzAw
A

683 :森崎名無しさん:2017/10/29(日) 09:48:01 ID:???
乙でした
今さらですけど>>648でストラット吹っ飛んでませんか?

684 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/29(日) 22:06:41 ID:???
>>683
乙ありがとうございます。
吹き飛び係数4という事は、4差以上で吹き飛びなので…すみません、その通りですね。
内部データにて修正しておきます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
A:反町に、ここから『ソリマチドライブ』を撃って貰う!(威力:64、ポスト・枠外無効)

鈴仙「(ここは兎に角、一本でも多くシュートを撃つ事を優先よ!)――反町君、ここからシュートよ!」

反町「……分かった!」

グワァァァァッ……!

実況「新田選手の次は、反町選手が右脚を振り上げた〜〜〜!
    ゴール前から約25メートルの少し遠い地点から、コリンチャンスの反町選手がミドルを狙います!」

石崎「反町かぁ。昔のアイツのシュートは新田を笑えないレベルだったけど、今は……!」

アマラウ「その様子だと、きちんと下調べはしてるみてえだな、イシザキ!
      だったら、テメエのやるべき事は充分理解できてる筈だ!」

石崎「おうよ! どんなシュートだろうが、この顔面で止めてやるぜ!」

レナート「とるっ!」

リマ「リマも居るリマッ!」

実況「対するサンパウロは、リマ選手と石崎選手が立ちはだかります。
    アマラウ選手はねじ込みに備えて鈴仙選手と佳歩選手についている!
    前半5分、コリンチャンスはここで先制点を挙げられるのか〜〜!?」

685 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/29(日) 22:08:35 ID:RdfXqHd6

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
   「イシザキィ! 少しは活躍しろー!」「レナート レナート レナート レナート(望み薄)」

先着3名様で、

★反町→ソリマチドライブ 64 ( ! card )(! dice + ! dice )=★
★石崎→ブロック 55 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 リマ→ブロック 50 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★レナート→パンチング 60 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(鈴仙がねじ込み)(佳歩がねじ込み)(アマラウがフォロー)
≦−2→サンパウロボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→反町の『ソリマチドライブ』がサンパウロゴールを屈服させる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(鈴仙がねじ込み)(佳歩がねじ込み)(コリンチャンスのコーナーキック)
≦−2→サンパウロボールに。

【補足・補正・備考】
石崎のマークがダイヤ・ハートで、「元祖顔面ブロック(+13、400消費、成功しても零れ球)」が発動します。
石崎のマークがスペードで、「顔面ブロック(+6、150消費)」が発動します。
レナートのマークがダイヤで「とるっ!(+3)」が発動します。

686 :森崎名無しさん:2017/10/29(日) 22:08:57 ID:???
★反町→ソリマチドライブ 64 ( クラブ8 )( 2 + 6 )=★

687 :森崎名無しさん:2017/10/29(日) 22:09:47 ID:???
★石崎→ブロック 55 ( クラブ3 )( 1 + 6 )+(人数補正+1)=
 リマ→ブロック 50 ( ハート9 )( 1 + 2 )+(人数補正+1)=★

688 :森崎名無しさん:2017/10/29(日) 22:10:06 ID:???
★レナート→パンチング 60 ( クラブJ )( 4 + 5 )=★

689 :森崎名無しさん:2017/10/29(日) 22:10:10 ID:???
★石崎→ブロック 55 ( クラブ10 )( 6 + 2 )+(人数補正+1)=
 リマ→ブロック 50 ( ハート5 )( 3 + 5 )+(人数補正+1)=★

690 :森崎名無しさん:2017/10/29(日) 22:10:17 ID:???
★レナート→パンチング 60 ( ハート10 )( 3 + 2 )=★

691 :森崎名無しさん:2017/10/29(日) 22:11:29 ID:???
決まったかな?

692 :森崎名無しさん:2017/10/29(日) 22:15:27 ID:???
新田とは違うな。

693 :森崎名無しさん:2017/10/29(日) 22:17:32 ID:???
割りとあっさり決まったね
石崎くん、今後もクラブ活動を頼むぞ

694 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/30(月) 00:13:36 ID:BcYlXlvs
★反町→ソリマチドライブ 64 ( クラブ8 )( 2 + 6 )=72★
★石崎→ブロック 55 ( クラブ3 )( 1 + 6 )+(人数補正+1)=63
 リマ→ブロック 50 ( ハート9 )( 1 + 2 )+(人数補正+1)=54★
★レナート→パンチング 60 ( クラブJ )( 4 + 5 )=69★
≧2→反町の『ソリマチドライブ』がサンパウロゴールを屈服させる!

結論から言えば、反町のシュートは、サンパウロの守備陣を完璧なまでに引き裂いた。

バギュルルルルルッ……グンッ!

石崎「ドライブシュートか……! くそっ、早くて当たんねえ!」

リマ「リマーー!? ボールが上がって、下がって来るリマーー!?
    こんなの生まれて初めて見たリマーーー!!?!?!?!?」

実況「石崎選手、リマ選手! ともにとどかない!
    反町選手の鋭いドライブシュートを前に、一歩も動けません!」

レナート「なにィ」

ブンッ……――スカッ!

実況「そして、レナート選手も必死に手を伸ばすが……だがとどかない!」


695 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/30(月) 00:14:41 ID:???

一見すると何の変哲も無いドライブシュートだが、その精度は他の追随を許さない。
石崎、リマ、レナート――サンパウロの守備陣があと一歩で届かない位置に運ばれたシュートは、
難なくゴールネットの右隅へと吸い込まれていき――。


バシュッ、―――ズバァァァッ!!
ピピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!



コリンチャンス 1 − 0 サンパウロ

696 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/30(月) 00:17:47 ID:???
――と、言ったところですみません、続きが書きあがらないので今日はここまでです(汗)
明日以降また忙しくなりそうなので、数日程度更新できないかもしれません…

697 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/30(月) 00:20:12 ID:???
>>691
綺麗に決まってますね…
>>692
新田君より実力は高いですが、引きも安定してますね。
やはりこれが女を知った余裕ある男の実力なのでしょうか…w
>>693
元々点の取り合いになる事は想定してましたが、
石崎君がガッツ切れするまではサンパウロもそう点は奪われない、と思ってました(汗)

698 :森崎名無しさん:2017/10/30(月) 00:27:19 ID:???
乙でした
チームのエースの得意技すら忘れるリマのポンコツっぷりが酷い

699 :森崎名無しさん:2017/10/30(月) 02:15:10 ID:???
乙でした
ファルコンクロウと大分威力に差があるなぁ
ううむ、新田が弱いのか反町が強いのか

石崎は厄介だね、シュートの数増やして潰しとかないと危険な気がする

700 :森崎名無しさん:2017/10/30(月) 17:20:40 ID:???
これは魔王反町ですわ
そして思ったよりレナートが検討していたけど数値は低かったし結構いけそうな気がするぞこれは


701 :森崎名無しさん:2017/10/30(月) 18:52:47 ID:???
石崎 ブ68/68/61/55 +人数補正

石崎がへばるまでインビジブルデューパーとかしないでミドルシュートでガッツを削った方がいいかな

702 :森崎名無しさん:2017/10/30(月) 18:58:39 ID:???
うん、大技で決めにいくより数うって疲弊させる方向でいこう

703 :森崎名無しさん:2017/10/30(月) 20:05:50 ID:???
チャンスを数多く作れれば良いけどね。

704 :森崎名無しさん:2017/10/30(月) 21:16:04 ID:???
1点差じゃ安心できないとはいえ相手に防がせるのも怖いな
石崎に詰め寄っておくかあらかじめ?
できないのならまぁ逃げるほうがいいかもしれんが

705 :森崎名無しさん:2017/10/30(月) 21:29:21 ID:???
ドトールをワンツーでかわした後に一対一狙いにいくのも良いかもね

706 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 12:56:51 ID:???
遅くなりましたが更新再開します。
昼は選択肢まで、少しの更新になります。

>>698
乙ありがとうございます。リマとマリーニはハッキリ言って雑魚です。
グレミオのモブ選手より二回り近く総合力が低いです。
>>699
乙ありがとうございます。新田君にはまだ伸びしろがありますが、今回は威力抑えめです。
反町は前の試合でJOKER引いたのが結構大きいですね。
石崎君は1本でも多くシュートを防いでもらいたいです。
>>700
レナートのセーブ力は本スレと同値ですが、1/4発動技があるので、
これでも本スレよりは強化されています。なんとあのメオンくんと期待値にして0.25差しかありません。
ただそれでも、点の取り合いにはなると思っています。
>>701-702
石崎君は本スレよりも原作(特にテクモ版)を意識してます。
なので結構強敵です。今はまだただのブロック特化キャラですが…
>>703
サンパウロもリマとか穴はあるので、そこを如何にして突くかですね。
ただ翼もああ見えて結構頭が冴える(と思う)ので、戦略的にも悩ませたいです。
>>704-705
石崎にタックルをさせたり、ドトールにパスカットをさせたり、相手の苦手分野を突く事は重要ですね。

707 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 13:00:47 ID:???
実況「……! 決まった、ゴ〜〜〜ル! 反町選手の伝家の宝刀!
    狙いすました美しいドライブシュート――名付けて『ソリマチドライブ』が、
    サンパウロのゴールに突き刺さりました!!」

観客「………………………!」「(すげえ……)」「(なんて正確なシュートなんだ……)」
   「(ですよねー)」「(ですよねー)」「(レナアッ……トーーッ!)」

ザガロ「(つまらねえシュートだ。正確さを重視し過ぎて、折角のドライブシュートの威力が削がれてやがる)」

ジェトーリオ「(あの地味や坊やが、あんなシュートを撃つのか。へぇ)」

メオン「(今のシュート……俺ならきっと7割方は取れなかった。俺の実力は、この程度なのか……?)」

反町「(なんで俺のゴールの時だけ、観客席は皆静まり返るんだ……? 別に良いけどさ……)」

右サイドを突破した反町によるミドルシュートが、いとも容易くサンパウロの最終ラインをすり抜けて、
ゴールネットへとまさしく吸い込まれる瞬間を見た時、観客席は水を打ったような静寂に包まれる。
誰しもが派手なゴールを挙げて来た鈴仙や佳歩、あるいはイタリアで名を挙げたパチュリーのプレーを
期待していた中で、あるいは石崎やドトール、レナート達の奮闘を期待していた中で、
反町のシュートはまさしく不意打ち的な、しかし致命的な一撃だった。



708 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 13:01:57 ID:???
パチュリー「(……で。どうするの、鈴仙)」ボソボソ

鈴仙「(うわっ、直接脳内に!?)」

パチュリー「……小声で喋ってるだけよ。それより。皆が反町のシュートに驚いている今がチャンスよ。
        次のサンパウロのキックオフに対し、私達がどう動くべきかを考える暇が出来たわ」

そんな中で、パチュリーは反町のゴールに対し驚きも喜びもせず、
淡々と次の一手を見据えている様子だった。彼女は鈴仙に近づき、小声で話し始める。

鈴仙「どう動くべきか……。って、そっか。皆を元気づける時に、一緒に大まかな作戦を伝えるってワケですね」

パチュリー「まあ、そういうこと。……細かい作戦までは決められないにせよ、
       次のサンパウロの攻撃に対して、どう備えるべきかの心構えを統一しておくのは、
       敵の特攻や策略に対して効果的だからね」

鈴仙「確かに……」

パチュリー「もちろん、それを知った上で敢えて特に指示を出さない、という手もあるわね。
        策を決め打つと外れた時のリスクが大きいし、無策は無策で、敵の攻撃に対して
        柔軟に動けるというメリットがある。どっちが良い、とは断言できるものではないわ。
        ただ――、次に相手が何をしてくるか。無策か、特攻か、策略か。
        その傾向は、キックオフ時の試合運びからも汲み取る事は出来そうだけど……」

そこまで言うと、パチュリーは黙って鈴仙の横を通り過ぎた。
周囲を見渡すと、次第に反町による静寂の魔法は解けかかっているようで、
サンパウロの巻き返しかコリンチャンスの追撃への期待が、少しずつ高まっている様子が取れる。


709 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 13:03:34 ID:zkOTkqxE

鈴仙「(相手が無策で来るならば、真っ直ぐ攻めた方が良い。
    相手が策に走るならば、守勢に構え、備えた方が良い。
    ……そうは思うけれど。肝心なのは、次のキックオフでサンパウロがどう来るか、なのよね……)」

パチュリーの助言を受け、鈴仙は考えていた。キャプテンとして、自分はどのように味方を鼓舞すべきか。

鈴仙「(まあ。この場で決められるのは、キックオフ直後の大まかな動きだけなんだし。
     どう試合を組み立てていきたいか、で素直に考えても良い気もするし。
     ――どちらにせよあまり悩み過ぎず、女らしくスパっと決めた方が良いわね)」

色々と考えた結果、ある程度吹っ切れた表情になった鈴仙は。
――そのまま仲間達にこう叫んだ。

A:「1点だけじゃ安心できない。次のキックオフは、ガンガンプレスを掛けて攻めていくわよ!」攻勢。
B:「このリードを守る事が重要よ。次のキックオフは、全体的に引いて、落ち着いて対応しましょう!」守勢。
C:「皆! この試合、勝てるわ。全力でアレアレオーよ!」柔軟に。
D:「サンパウロのリマはザコよ。だからリマを攻めるリマよ!!」とりあえずリマを挑発。
E:「……………」特に何も言わず、妖夢に視線を向ける。
F:その他 自由選択枠

鈴仙のガッツ:970/990

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

710 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 13:06:41 ID:???
…と、言ったところで一旦ここまでです。

711 :森崎名無しさん:2017/11/03(金) 13:09:34 ID:6DVa1W6w
B
一旦乙でーす

712 :森崎名無しさん:2017/11/03(金) 14:29:11 ID:???


713 :森崎名無しさん:2017/11/03(金) 14:30:18 ID:???

っと失礼、sageてた

714 :森崎名無しさん:2017/11/03(金) 17:06:03 ID:bMKKx+8Q
B

715 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 22:13:44 ID:???
更新再開します。
東方外来葦編買って読んでましたが、私的には早苗さんの良さが再確認できる巻でしたね。
あと、天空璋の神主さんのインタビューが興味深かったです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
B:「このリードを守る事が重要よ。次のキックオフは、全体的に引いて、落ち着いて対応しましょう!」守勢。

鈴仙「――皆! 反町くんが作ってくれたこのリード、絶対に大事にするわよ!」

静寂を振り払うように、鈴仙はそう大声を出した。

鈴仙「次のキックオフ、サンパウロはどんな手で攻めてくるか分からない。
    そんな中で攻めを急いては、相手の思う壺。
    だから皆、次のキックオフ直後は、全体的に引いて、落ち着いて対応しましょう!」

佳歩「は、はい! 分かりました!」

てゐ「おっけ。慎重なのは嫌いじゃないしね、私も」

アリスさん「(次こそは私のお得意のパスカットを決めて、人気者になるんだ……!)」

静葉「穣子。反町君。……いつでも『オータムスカイラブ』を繰り出せるよう、準備しましょう」

お燐「えーっ。ここはガンガン攻めたら良いと思うのにぃ」

慧音「我々最終ラインまでボールが来たら、また状況は変わるだろう。
    いずれにせよここは鈴仙の言う通り、しっかりと相手の出方を伺うべきだ」

仲間達も鈴仙の声に呼応し、先制ゴールを決めた高揚感を抱きながらも、
自分達のポジションを確認するなど、比較的冷静さを保っていた。


716 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 22:15:30 ID:???
翼「………………」

そしてサンパウロ陣営。キャプテンの翼は茫然とした様子で今回のゴールを見守っていたと思いきや。


翼「……う、うわぁぁぁああああああああああぁぁぁぁああっ!」


サンパウロメンバー「「「「「「!!?!!?!?!?!?!?!」」」」」」

――突然、フィールドの中央で号泣し始めていた。

ストラット「――今回の失点は誰の責任でも無いぞ、ツバサ。
       まあ無いと思うが、もしお前が最初にレイセンに負けた事を気にしているようならば――」

彼の突然の奇行に面喰う一同だったが、その中でストラットが率先して前に出る。
しかし、彼が話した事は、翼にとって全くの的外れだった。
察しの悪い仲間への呆れも相まってか、感情を落ち着けた翼はこう続ける。

翼「ぐずっ! ううっ……違うんだよ、ストラット。俺は、嬉しかったんだ……ぐずっ!
  あの反町が! 全日本ジュニアユースでは常に日向や他の有力選手達の視線を気にして、
  つまらなさそうに下手なサッカーをしていた反町が、上手くなって!
  しかも楽しそうにサッカーをしていたから……俺は、……ウワッハッハーーーンッ!! 感動、……じて、しまったんだ。
  ああ、また俺の理想が……全ての人類がサッカーを楽しむという! 『サッカーユートピア』への道が、
  また一歩近くなったんだな。ってェエエヘエーーーンッ!???!?!?!」

バビントン「つまり、ツバサは失点したショックよりも、ソリマチっていう昔のチームメイトが成長して、
       サッカーを楽しんでいたという事実の方が大事だった、って事……?」

新田「く、狂ってる……」

石崎「(俺のせいだ……。俺が、森崎を失って虚ろになった翼に、余計な事を言ったからだ!)」

717 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 22:17:20 ID:???
しかし、彼の思想が理解不能である事は、依然として変わりが無い。
チームメイト達は彼の感動を共有できず、精々が化物の咆哮に対し畏怖の念を抱く程度だった。
ただ、そうした未知の怪物への恐怖の感情こそが、チームを一丸にする事にも役立っていたために、
翼はサンパウロのキャプテンであり続けたという事情もある。

妖夢「(”アレ”は――大空翼は、試合の勝ち負けはどうでも良くて、
     如何にして、自身の持つ『サッカーユートピア』思想を広める事にしか興味がないんだ。
     だから、敗北した事への疑問は抱きつつも、それを引きずる事なんてあり得ない!
     私も、あんな風になれれば……辛く、ならないのに)」

妖夢はそんな翼の狂気を知っている為に動じず、逆に彼の姿勢を見て自身の迷いを鎮めようとしていた。

妖夢「(精度はともかく、反町一樹と同程度……いや、それを超える威力のミドルシュートは私でも撃てる。
    そうだ。私は……強い。何も恐れる必要は無いんだ)」

翼「ぐずっ、ひぐっ……ふう。泣いたらスッキリした」ニコッ!!

そうしている間に、翼は短い号泣の時間を終えていた。
これまでの試合でも、彼はこうして感情的になる場面はあったが、実際の戦略や戦術面では冷静かつ頭脳明晰であった事実は、
前述した恐怖による支配に加え、彼のキャプテン体制を盤石とするに相応しい理由の一つだった。

翼「――さ。皆。次のキックオフの手を考えよっか」ニコッ!

カラリと晴れた爽やかな笑顔で、彼はチームメイトを招き寄せる。
前半5分にして迎えたサンパウロ二度目のキックオフは、もう間もなく始まろうとしていた。


718 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 22:20:31 ID:zkOTkqxE
――ピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!

実況「さあ、再びキックオフ! 前半5分、サンパウロのキックオフで試合再開です!
    先程はコリンチャンスのMF・反町選手に手痛い先制ゴールを決められてしまいましたサンパウロ!
    ここは一秒でも早くこの点差を埋めたい所ですが……!?」

翼「(…………よし)」

先着1名様で、

★サンパウロの反撃→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→リマ「さらばサッカー! さよならみんなリマ!!」腹にダイナマイトを巻き付けたリマが鈴仙に特攻!
ダイヤ・ハート・スペード→ストラット「ヘイガールズ! どんどん来な!」ストラットが挑発している!
クラブ→妖夢「私が行く……!」妖夢が強行突破に出る!
クラブA→突然リマの身体が割れ、中から 岩見 が出現!

719 :森崎名無しさん:2017/11/03(金) 22:22:46 ID:???
★サンパウロの反撃→ スペード3

720 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 23:07:26 ID:zkOTkqxE
★サンパウロの反撃→ スペード3 ★
ダイヤ・ハート・スペード→ストラット「ヘイガールズ! どんどん来な!」ストラットが挑発している!

翼「……ストラット、頼むよ」

バシッ……ポムッ。

ストラット「おうよ! ……ヘイ、ガールズ。さっさと俺からボールを奪わないと、大変な事になるぜ!?
       俺の新技『インゲンスゾーンシュート』は、その名の通りingens=巨大なゾーンを射程範囲内に収めている。
       つまりは、ここセンターサークルからでも、充分ゴールは決められるって事なのさ!」

実況「翼選手からボールを得たストラット選手は、シュート体制を作って相手を警戒させながら、
    センターサークル付近でボールキープをし続けてコリンチャンスを挑発しています。
    通常、ゴールから50メートル以上離れた位置でのシュートなど自殺行為に過ぎませんが、
    これまでの試合で実際にキックオフゴールを量産しているストラット選手が行えば、
    充分厄介な挑発行為と言えるでしょう。鈴仙選手達コリンチャンスはどうするのでしょうか!?」

鈴仙「翼君の次は、ストラット君!? 本当に挑発がお好きなんだから……っ!」

佳歩「ですが鈴仙さま。ここは我慢……ですよね!?」

鈴仙「(試合開始直後にしても、翼君はただ単に奇行をするだけじゃなく、
    こっそりとサイドの選手を前に上げるとか、策を練っていた。だったら、今回も同じの筈よ!)
    ストラット君は、単なる目くらましにしか過ぎない!)……そうよ佳歩。辛抱強く、相手の隙を伺って!」

佳歩「了解ですっ!」

スッ。タタタッ……。



721 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 23:08:38 ID:zkOTkqxE
同じライン上のFWである鈴仙と佳歩は、互いにアイコンタクトで意思疎通を図りながら、
ストラットの動向を警戒する――無警戒には飛び出さないが、フリーで超ロングシュートは撃たせないよう、
最低限の距離は常に確保し続ける必要があった。

反町「(俺の前に居る新田は……出て来ないか。流石に二回連続は体力にも関わるからな。
    となると、本命の攻撃手として在り得そうなのは、左サイドのマウリシオか、中央右サイド寄りの妖夢さんだ。
    少し下がって、静葉さんの『オータムスカイラブ』の土台になれるよう、準備だな)」

静葉「(反町君が少し下がった。ここまでは作戦通りね)」

穣子「ちなみに私も『オータムスカイラブ』の準備はバッチリだよ、お姉ちゃん!」

パチュリー「(読み勝ったようね、鈴仙。だけど実際にボールを奪えなくては意味が無い)
       ――アリス。私は少し前に出て鈴仙の援護をするから、貴女は中盤の指揮をおねが……」

アリスさん「!!!?!!? い、今私の事……名前で呼んでくれた!?!? さん付けという、
       どこか腫れ物に触れるような扱いでは無く、……まるであたかも友人であるかのように、
       アリスと。呼び捨てで……私の事を呼んだ!?!?!?」

パチュリー「はぁ……(――昔、魔理沙の紹介で一緒に研究をした事もあったけど。彼女、こんなキャラだっけ?)」

てゐ「(私はいつも通り、いぶし銀的にフォローに徹するしかないねぇ)」

また、後方の仲間達もゴール直後の鈴仙の意向を汲み、ストラットの挑発行為にも焦れず、
中盤以降の布陣を盤石な物に組み立ててくれていた。
そしてこうなると――逆に苦しいのはストラットの方である。


722 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 23:09:55 ID:zkOTkqxE
ストラット「(チイッ! 一人くらい血気盛んなヤツが上がってくれるかと思ってくれたが、
       俺の下手な演技じゃあこの程度か!)」

ストラットはこの時、シュートを撃つ気は無かった。
大量の体力を消耗する必殺シュートを超長距離で放つ事は、ストラットであっても大きなリスクを伴う賭けとなるため、
試合前半の1点差の状況ですべきでない事は明白だ。彼の役目はあくまで囮。
コリンチャンス側が陣形を乱して攻めて来た場合に、そのスペースを突いてマウリシオか妖夢にパスをする事が、
当初のストラットの想定だった。

翼「――もう良いよ、ストラット。取りあえず俺に持って来て」

スッ………!

そして、自らの目論見が失敗裡に終わった事をいち早く察した翼は、
中盤で指揮を振るうのを止め、妖夢の少し後ろの位置まで飛び出して、
敵陣――コリンチャンス側のゴールへと向かう。

ストラット「(不意打ちが失敗なら、真っ直ぐ攻めろってか……)」

キックオフから2分後の前半7分にして、サンパウロは正攻法へと舵を切った。
ストラットはボールキープを止め、佳歩のプレスを掻い潜ってから、

ストラット「……それっ、ツバサ!」

バシュウッ!

強いが正確な軌道のパスを前方へと出した。

鈴仙「……!(チャンス! サンパウロが焦れて動き出してくれた!)」


723 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 23:11:22 ID:zkOTkqxE

ストラットのパスは決して下手な部類では無いが、しかしコリンチャンスも既に布陣は整えてある。
鈴仙の指示が功を奏したお蔭で、充分有利な勝負であると言えるだろう。
鈴仙は早速走って、コリンチャンス側中盤へとつながるパスをカットしようと走り――。

シュンッ!

パチュリー「……手伝うわ」

その前に一瞬だけ、紫色の光が閃いた。

先着2名様で、

★ストラット→パス 54 (! card)(! dice + ! dice)=★
★パチュリー→パスカット 56 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 鈴仙→パスカット 53 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→翼、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(妖夢がフォロー)(てゐがフォロー)(佳歩がフォロー)
≦−2→コリンチャンスボールに。
【補足・補正・備考】
パチュリーのマークがダイヤ・ハートで「プリンセスウンディネ(+3)」が発動します。
鈴仙のマークがダイヤで「ディスオーダーアイ(+3)」が発動します。
鈴仙のマークがハートで「アキュラースペクトル(+2)」が発動します。
鈴仙のマークと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳により敵の数値が−2されます。

724 :森崎名無しさん:2017/11/03(金) 23:13:19 ID:???
★ストラット→パス 54 ( スペード6 )( 5 + 4 )=★

725 :森崎名無しさん:2017/11/03(金) 23:15:07 ID:???
★パチュリー→パスカット 56 ( ダイヤ5 )( 3 + 6 )+(人数補正+1)=
 鈴仙→パスカット 53 ( スペード5 )( 3 + 3 )+(人数補正+1)=★

726 :森崎名無しさん:2017/11/03(金) 23:35:09 ID:???
パチュリー加わって中盤の安定感が段違いになったな

727 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/04(土) 00:04:15 ID:Y2nYtOGc
★ストラット→パス 54 ( スペード6 )( 5 + 4 )+(狂気の瞳-2)=61★
★パチュリー→パスカット 56 ( ダイヤ5 )( 3 + 6 )+(人数補正+1)+(プリンセスウンディネ+3)=69
 鈴仙→パスカット 53 ( スペード5 )( 3 + 3 )+(人数補正+1)=60★
≦−2→コリンチャンスボールに。

パシッ。

パチュリー「……緩いわね」

ボールはパチュリーの胸元へと吸い込まれていった。
まるでそれが最初から、ストラットからパチュリーへのパスであったかのように。
水面に浮かぶ泡のように優雅な、しかし確実にコースを捉えたパチュリーの正確なパスカット
――幻想郷では、彼女が得意とする七曜魔法の名を取り『プリンセスウンディネ』と呼ばれていた
――は、焦るストラットを圧倒し。いとも容易く攻撃権を再びコリンチャンスへと戻す事に成功した。

実況「パチュリー選手、優雅なパスカットでサンパウロの攻めを封殺!
    ボールは再びコリンチャンスの下へと戻ります!
    これは、コリンチャンスが早々に2点目を獲得する展開に繋がってしまうのでしょうか!?」

鈴仙「(マスターは……パチュリーさんは、前より更に上手くなってる!
    今のパスカットにしても、これまで私達の中で最強クラスの選手だったアリスさん並だったし。
    ……他の分野もこの程度か、それ以上だったとしたら。――もしかしたら、勝てるかもしれない。
    あの大空翼にも、真正面から……!!)」

パチュリー「――この程度、賢者の魔法を使えば造作もないわ」

フワリと地上に降り立ったパチュリーは、冷静にボールをキープしながら周囲を
――鈴仙の表情を伺っている。『一応、貴女の意見も聞こうかしら』。そう言っている風に見えた。


728 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/04(土) 00:05:15 ID:Y2nYtOGc
鈴仙「(私の意見……ってのは、この次をどうするか、って事よね、きっと。
    パチュリーさんの傍、センターサークル付近でパスカットしようとした私の視点だと……」

翼「……へぇ。彼女は結構サッカーが上手いんだね。俺も勝負してみたいなァ!」キラッ!

鈴仙「(――えっと、うん。やっぱり大空翼がこっちに向かって来てるわね。
    中央突破をしたかったら、彼を避ける事は難しそう)」

他にも情報はある。まず、これは全体的に引き気味で相手の出方を伺った事によるデメリットでもあるが、
FWの鈴仙と佳歩に、今飛び出したパチュリーを除くと、全体的に布陣が後ろに下がっている。
そのため、SHやSBに繋いでからの、速攻でのカウンターは難しそうに見える。

鈴仙「(てゐや反町君――特に反町君は、DFの秋姉妹との連携に備えてか、結構下がり目の位置に居るわね。
    二人を起点に攻めるとしたら、ドリブルよりはパスになるのかしら。
    てゐにはドリブルで上がって貰ったら、私が『インビジブルデューパー』を打てる、っていうメリットがあるけど。
    後は、普通に今空いてる佳歩に切り込ませるのも良いかも。
    佳歩のドリブル力はかなり高いから、大空翼が相手でも、タイマンなら互角以上の勝負が出来る筈よ。
    他には、えーっと……)」

色々な可能性を検討している鈴仙の困った顔を察してか、パチュリーが一言だけ添える。

パチュリー「……私の一存で決めても良いのなら。最善は尽くさせて貰うけど?」

――それは、彼女がイタリアにて培った『レジスタ』としての才能を活かす事の提案だった。
フィールド全体を俯瞰し、最善のパスコース、タイミングを見出した上で実行させる、
実力・知力・才能全ての面において最高峰の選手のみが持つスキルがあれば、
有利な条件でゴール前までボールを運ぶ事が出来るだろう。

パチュリー「ただ、一つだけ。無思考で私に頼り切りになり過ぎるのも、危険がある事は認識して。
       例えば、必ずしも私が選んだ道筋が最適解とは限らない。
       何故なら、中盤の要である私の出した策には、無条件で多くの選手が警戒するのだから。
       だから場合によっては、鈴仙。……貴方が、即席で適切な道筋を見出す必要があるわ」

729 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/04(土) 00:06:29 ID:Y2nYtOGc
鈴仙「はい。……心得ています(パチュリーさんに頼り切りになるのは、またリスクがある。
    ……でも、これは大丈夫。一人の選手に依存する事のリスクは、永遠亭ルナティックスで、
    嫌という程学んで来たつもりだもの)」

賢者を豪語し、またそれに見合う実力を持つ少女の背中に、かつての師の影を重ね合わせながら。
しかしその影を乗り越えるように、鈴仙は、力強くこう指示を出した。

A:パチュリーには、このままドリブルで中央突破して貰う。
B:パチュリーと自分(鈴仙)のワンツーで中央突破を図る。(鈴仙側のパス:55)
C:前方にいる、佳歩のドリブルによる中央突破に期待する。
D:やや後方左サイドにいる、てゐのサイドアタック(ドリブル突破)に期待する。
E:やや後方左サイドにいる、てゐに預け、『エンシェントデューパー』で前線までボールを運んで貰う。
F:後方右サイドにいる、反町に預け、『オオゼリパス』で前線までボールを運んで貰う。
G:ここは焦らず、パスワークで時間を稼ぐ。
H:パチュリーの判断に任せる。(スキル・レジスタが発動し、ボール受け手のドリブル・パス力UP)
I:その他 自由選択枠 てゐに『オリジンデューパー』を使わせたい場合はこちらで

鈴仙のガッツ:970/990

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

730 :森崎名無しさん:2017/11/04(土) 00:19:40 ID:x8hphAQM
G

731 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/04(土) 00:24:36 ID:???
…と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
少し早いですが、スレ容量が500kbを超えそうなので、次スレのスレタイを募集したいです。
次スレはサンパウロ戦が中心になると思います。

【】鈴仙奮闘記41【】

の形で書いて提案して頂ければ大変嬉しいです。
それでは、本日もお疲れ様でした。

732 :森崎名無しさん:2017/11/04(土) 00:26:02 ID:w5fBrKeA
C

733 :森崎名無しさん:2017/11/04(土) 01:19:27 ID:lEgNrqbc
D

734 :森崎名無しさん:2017/11/04(土) 07:34:47 ID:0dVgMJc+
C

【小さな翼と】鈴仙奮闘記41【嵐の大空】
【道は】鈴仙奮闘記41【違えど】

735 :森崎名無しさん:2017/11/04(土) 18:02:58 ID:???
【道は】鈴仙奮闘記41【遥かなり】
【平行線よ】鈴仙奮闘記41【地の果てまで行け】
【これ以上喋ると】鈴仙奮闘記41【口を縫い合わすぞ】

遅くなりましたが、(もうすぐ)41スレ目達成乙です。

736 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/04(土) 23:47:48 ID:Y2nYtOGc
遅くなりましたが、更新再開します。
>>726
パチュリーは新チームには貴重な、翼クラスの戦略級選手です。
来たる強敵相手には、彼女を如何に使うかが勝負の分かれ目となる…かもしれません。
>>734
スレタイ提案ありがとうございます。
>>735
スレタイ提案ありがとうございます。
41スレとは、森崎板の外伝でもかなり長寿な方になりましたね…
一時停滞する時もありましたが、お蔭様でなんとかここまでやってこれました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
C:前方にいる、佳歩のドリブルによる中央突破に期待する。

鈴仙「(後方のてゐや反町君に頼ると、攻撃スピードが落ちてしまう。ここは速攻よ!)
    ……一旦私にボールを。すぐに佳歩に繋いで、FW主体で攻めます!」

パチュリー「あくまでも切り込むのね。……お気をつけて」

バシッ……。ポムッ。バシッ……!

佳歩「(これは――私へのパス!)……分かりました。鈴仙さま。行ってみます!!」

タッ!

実況「ボールを奪ったパチュリー選手、鈴仙選手にショートパス。
    そして鈴仙選手は……そのまま中央にボールを流して、これは佳歩選手がキャッチ!
    コリンチャンス、佳歩選手の中央突破で速攻だ〜〜〜!!」



737 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/04(土) 23:49:24 ID:Y2nYtOGc
翼「(成程。あくまでも2点差を目指すんだね。……なら、守らせて貰おうか)」

妖夢「(ここで二点目を奪われると苦しい。私も戻って翼君をフォローすべきか……!?)」

タッ!

実況「これに対し、サンパウロは……!」

先着1名様で、

★佳歩の勝負→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER・クラブA→サンパウロメンバー「うおおー! 俺達のサッカーは全員サッカーだー!」11人が佳歩に喰いつく!?
ダイヤ→翼「ようし、勝負だ!」キラキラッ! 翼がタックルに向かう!
ハート・スペード・クラブ→ダイヤ+妖夢「私も行く……!」 妖夢もタックルに向かう。1VS2だ!


738 :森崎名無しさん:2017/11/04(土) 23:59:43 ID:???
★佳歩の勝負→ ハート4

739 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/05(日) 00:05:24 ID:ClgLIxfU
★佳歩の勝負→ ハート4 ★
ハート・スペード・クラブ→ダイヤ+妖夢「私も行く……!」 妖夢もタックルに向かう。1VS2だ!

翼「(彼女の足使いは中々上手いね。良い勝負になりそうだ)――止める!」キラッ?

タッ、ズザアアアアアアアアアアアッ!

妖夢「――私も行く。タックルの腕なら君にも負けてない筈だ……!」

ダダダッ!

実況「佳歩選手には……前方から戻って来た妖夢選手。
    そして中盤で存在感を示し続けていた翼選手の二人が向かいます!」

佳歩「強そうな選手が二人……! でも、負けません!」



740 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/05(日) 00:07:33 ID:ClgLIxfU
先着2名様で、

★佳歩→ドリブル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★妖夢→タックル 55 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 翼→タックル 54 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→佳歩、ドリブル突破!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(鈴仙がフォロー)(バビントンがフォロー)(新田がフォロー)
≦−2→サンパウロボールに。

【補足・補正・備考】
佳歩のマークがダイヤで、「情熱的なドリブル(+4、吹飛2)」が発動します。
佳歩のマークがハートで、「頭脳的なドリブル(+3)」が発動します。
佳歩のマークがスペードで、「華麗なドリブル(+3)」が発動します。
妖夢のマークがダイヤ・ハートで「二百由旬の一閃(+2、吹飛2)」が発動します。
翼のマークがダイヤ・ハートで「クリップタックル(+3)」が発動します。
翼はスキル・ファンタグラジスタにより、
 @ダイスで2が出た場合数値を12、3が出た場合数値を11とする
 A接触行動時、必殺技補正以外の自分に対する不利な補正(自分のマイナス補正、敵のプラス補正)を無効化する
 B全ての接触行動に吹飛係数2
 Cプレイ不能になるまで負傷ペナが発生しない     を持ちます。

741 :森崎名無しさん:2017/11/05(日) 00:17:47 ID:???
★佳歩→ドリブル 56 ( スペード7 )( 5 + 2 )=★

742 :森崎名無しさん:2017/11/05(日) 00:18:54 ID:???
★妖夢→タックル 55 ( ハート8 )( 1 + 5 )+(人数補正+1)=
 翼→タックル 54 ( クラブK )( 3 + 3 )+(人数補正+1)=★


743 :森崎名無しさん:2017/11/05(日) 00:26:42 ID:???
テンプレの>>6だと頭脳的と華麗にも吹っ飛び係数がついてて、佳歩ちゃんがポブルセン並の狂犬に見える件

744 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/05(日) 00:40:26 ID:ClgLIxfU
>>743
すみません、流石におかしいですね(汗)吹っ飛び係数がついてるのは情熱的だけです。
佳歩は凌辱堕ちしたりしないです。……たぶん。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★佳歩→ドリブル 56 ( スペード7 )( 5 + 2 )+(華麗なドリブル+3)=66★
★妖夢→タックル 55 ( ハート8 )( 1 + 5 )+(人数補正+1)+(二百由旬の一閃+2)=64
 翼→タックル 54 ( クラブK )( 3 + 3 )+(人数補正+1)=61★
≧2→佳歩、ドリブル突破!

佳歩「(……このボールは、鈴仙さまが私を信頼して預けてくれたボールです)」

グッ……。

妖夢「隙有り、――『二百由旬の一閃』!」

ギュンッ! ズバッ。バシュウウウウウウウウウウウウウウウッ!

佳歩「……ッ!」

実況「妖夢選手、素早く強引な二段タックルで佳歩選手の体勢を崩そうとします!
    この二撃を食らっては、小柄な佳歩選手は今にも吹き飛びそうですが……!」

シュンッ、クルッ!

妖夢「……!(直前でターン!?)」

佳歩「私は、その信頼に応じる義務があります。それが、鈴仙さまの相棒の……ツートップの役目です!」


745 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/05(日) 00:41:39 ID:ClgLIxfU
キュンッ、クイッ、スタッ! ヒュンッ!

翼「短時間で小技をこんなにたくさん。凄いなァ! 俺も負けてられないぞ!」キラキラッ?

ズザアアアッ、ガシイイイッ!!

佳歩「負けてられないのは……こっちの方がずっと上ですッ!」

――ギュンッ!

翼「!(上手いだけじゃない。速い! ……彼女のドリブル、まだまだ上手くなりそうだなァ)」

実況「佳歩選手……『華麗なドリブル』で、妖夢選手と翼選手の二名をアッサリと抜き去ってしまいました!
    鈴仙選手との不動のツートップにして、ルナティックスの切り込み隊長の名は、
    ここブラジルの場においても健在です!」

妖夢「(……彼女を見ていると、黒い感情が噴き上がって来る。この感情は……嫉妬?
     それとも、後悔? 自分も、もしかしたら、こうなれたかもしれないと言う……)」


バビントン「くっ……! まさかツバサとヨームが二人がかりでも抜かれるだなんて……!」

ドトール「――となると、俺の出番だ。バビントン、援護を頼む」

バビントン「――ドトール! ごめん、任せた。僕の守備は軽いからね……」

ギュンッ! スッ……。

実況「中盤の山場を越えた佳歩選手! しかし得点にはまだハードルがある!
    バイタルエリアから10メートル手前、サンパウロの中盤底から、
    ボランチのバビントン選手と……サンパウロの毒蛇・ドトール選手が飛び出して、
    タックルに向かう〜〜!!」

746 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/05(日) 00:45:15 ID:ClgLIxfU

佳歩「(ここを越えれば、二点目は間近……!)――抜きます!」

ダッ!

先着2名様で、

★佳歩→ドリブル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★バビントン→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ドトール→タックル 56 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→佳歩、更にドリブル突破! 得点チャンスだ!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(鈴仙がフォロー)(リマがフォロー)(マウリシオがフォロー)
≦−2→サンパウロボールに。

【補足・補正・備考】
佳歩のマークがダイヤで、「情熱的なドリブル(+4、吹飛2)」が発動します。
佳歩のマークがハートで、「頭脳的なドリブル(+3)」が発動します。
佳歩のマークがスペードで、「華麗なドリブル(+3)」が発動します。
ドトールのマークがクラブ以外で「コブラタックル(+2)」が発動します。

747 :森崎名無しさん:2017/11/05(日) 01:02:07 ID:???
★佳歩→ドリブル 56 ( スペード9 )( 3 + 5 )=★

748 :森崎名無しさん:2017/11/05(日) 01:04:02 ID:???
★バビントン→タックル 51 (! card)( 3 + 5 )+(人数補正+1)=
 ドトール→タックル 56 ( ハート2 )( 4 + 1 )+(人数補正+1)=★

749 :森崎名無しさん:2017/11/05(日) 01:05:19 ID:???
★バビントン→タックル 51 ( スペード10 )( 1 + 2 )+(人数補正+1)=
 ドトール→タックル 56 ( ダイヤQ )( 1 + 5 )+(人数補正+1)=★

750 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/05(日) 01:35:32 ID:ClgLIxfU
★佳歩→ドリブル 56 ( スペード9 )( 3 + 5 )+(華麗なドリブル+3)=67★
★バビントン→タックル 51 ( スペード10 )( 1 + 2 )+(人数補正+1)=55
 ドトール→タックル 56 ( ダイヤQ )( 1 + 5 )+(人数補正+1)+(コブラタックル+2)=65★
≧2→佳歩、更にドリブル突破! 得点チャンスだ!

ドトール「――取らせて貰う!」

ギュンッ……グネッ、グネグネッ!

佳歩「……す、凄い動き。まるで人間じゃなくて、本当の蛇が蠢いているよう……!」

実況「出た〜〜! ドトール選手の必殺タックル! 蛇のように地面をうねりながら、
    長距離からボールを掠めとる、『コブラタックル』です!
    佳歩選手もこの人間離れした大技に圧倒されますが……!」

佳歩「(蛇の動きには、一定の規則性があります。だから、それを掴みさえすれば……)――そこっ!」

ギュンッ! タッ、タッ、スパァァァッ!

ドトール「……! この俺の『コブラタックル』を初見で躱すとは。
      ツバサやヨームですら、一回は引っ掛かってくれたと言うのに」

バビントン「(あまりに高レベルな争い過ぎて、ついて行けなかった……!
        このままアルゼンチンに合流しては、パスカルに笑われちゃうな)」

実況「佳歩選手、リズミカルにドトール選手の脚の間をステップで潜り抜け、突破!
    コリンチャンス……なんと、前半10分を前にして、早くも2点差のチャンスです!!」

鈴仙「佳歩、良い調子よ!(――改めてだけど。佳歩も成長が著しいわね。
    世界トップクラスの選手を三人も相手にして、ここまで持ちこたえるだなんて……!)」

佳歩「――ありがとうございます、鈴仙さま! ……それで、次は?」

751 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/05(日) 01:36:40 ID:ClgLIxfU
佳歩は素直に礼を述べてから、すぐに前方……サンパウロのゴール前を見やる。
ゴールキーパーのレナートの近くには、ブロッカーの石崎がシュートに備えているほか、
弾き屋のアマラウはダイレクトシュートやポストプレイを警戒しつつも、
タックルやパスカット、ブロックにも向かえるような位置取りを保っている。
リマは……フォローと鈴仙や佳歩のフリー状態を潰すべく、奮闘していると思う。たぶん。

鈴仙「(次……。つまりは、どう決めるか、ね。今のところ、前線には私と佳歩。
    その少し後ろにパチュリーさんが居だけで、若干心許ないけれど。
    敵も私達の速攻に対処し切れていない今が、チャンスである事は間違いないわ!)」

先程は鮮やかなドリブルを魅せた佳歩は、同時に鈴仙に負けずとも劣らないストライカーである。
彼女の最大の武器である『ラビットダイブ』は、単独で放てるシュートの中では、
現時点でのコリンチャンスが出せる最強の大砲でもあるし、ミドルシュートの『ラビットテイル』も、
反町の大技・『ソリマチドライブ』には一歩劣るものの、レナートの守るゴールを割るには充分だ。
更には一対一での必殺シュート『プランスラビット』も持つため、攻撃手としては完璧であるとすら言える。

鈴仙「(佳歩の攻撃力は十二分にある。でも私だって当然、佳歩には負けていない。
     むしろ、『狂気の瞳』を活かした錯乱力も含めれば、決定力は私の方が上という自負もある。
     ……調子の良い佳歩に決めて貰うか、私が動くか。どっちでも良い結果は出そうだけど……!?)」


752 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/05(日) 01:37:54 ID:ClgLIxfU

予想以上に早く訪れた二点目のチャンス。鈴仙が選んだ選択は――。

A:佳歩にはこのままドリブルで一対一を狙わせる!
B:佳歩にはここからミドルシュート、『ラビットテイル』を撃って貰う!
C:佳歩にはダイレクトで、『ラビットダイブ』を撃って貰う!
D:自分(鈴仙)が決める。ミドルで『マインドエクスプロージョン』だ!(威力:65+1/4で敵GKに転倒ペナ−4)250消費
E:自分(鈴仙)が決める。ダイレクトで、『マインドスパークルマイン』だ!(威力:66+1/4で敵GKに転倒ペナ)300消費
F:自分(鈴仙)がPA内を掻き乱す! 佳歩からボールを貰いポストプレイやスルーだ!(更に選択)
G:佳歩にはサイド際まで上がって貰い、時間を稼いで貰う。
H:その他 自由選択枠 少し後ろのパチュリーに渡したい場合もこちらで

鈴仙のガッツ:970/990

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

753 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/05(日) 01:38:54 ID:ClgLIxfU
今日の更新はここまでにします。
今日でスレを消費出来ればと思ってましたが、帰りが遅くなったせいであまり更新できませんでした…
明日にはスレが一杯になる(予定)ので、もう一日だけスレタイを募集します。
次スレはサンパウロ戦が中心になると思います。

【】鈴仙奮闘記41【】

の形で書いて提案して頂ければ大変嬉しいです。
それでは、本日もお疲れ様でした。

754 :森崎名無しさん:2017/11/05(日) 01:45:25 ID:tkVHXdZU
A
乙でした

755 :森崎名無しさん:2017/11/05(日) 01:53:39 ID:nH++A5kE

乙でした
シュートは顔面ブロックが怖いし、せっかくドトール抜いたからね

【恐るべし】鈴仙奮闘記41【ファンタグラジスタ】

756 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/05(日) 20:04:33 ID:ClgLIxfU
スレが埋まるまで、少しだけ更新します。
>>754
乙ありがとうございます!
>>755
乙ありがとうございます。佳歩のドリブルも充分強いので不可能ではないにせよ、
ドトール君がこうも容易く抜かれるとは思ってませんでした(汗)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
A:佳歩にはこのままドリブルで一対一を狙わせる!

鈴仙「佳歩! 今の流れのままで、ぶっちぎってしまいなさい!」

佳歩「――分かりました! 全力で行きます!」

ビュンッ!

実況「ゴール前に来て佳歩選手は、動きを止めるどころか更に加速!
    どうやら佳歩選手は、このままドリブルゴールを目指す様子だ〜〜!!」

アマラウ「くそっ! ちょっと運よくドトールを抜いた位で、舐めんなよ!」

石崎「お、俺も居るぞ!」

ダッ、ズザアアアアアアアアアアアアアアッ!

実況「佳歩選手に向かうのは、DFの最終ライン! CBのアマラウ選手と石崎選手の二名です!
    サンパウロ、ここでなんとか踏ん張れるのか〜〜〜!?」


757 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/05(日) 20:06:23 ID:ClgLIxfU
先着2名様で、

★佳歩→ドリブル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★バビントン→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ドトール→タックル 56 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→佳歩、更にドリブル突破! 得点チャンスだ!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(鈴仙がフォロー)(リマがフォロー)(マウリシオがフォロー)
≦−2→サンパウロボールに。

【補足・補正・備考】
佳歩のマークがダイヤで、「情熱的なドリブル(+4、吹飛2)」が発動します。
佳歩のマークがハートで、「頭脳的なドリブル(+3)」が発動します。
佳歩のマークがスペードで、「華麗なドリブル(+3)」が発動します。
ドトールのマークがクラブ以外で「コブラタックル(+2)」が発動します。

※このレス後の判定でスレが埋まると思います。
 (途中で埋まったらすみません、新スレを建てるまで判定はお待ちください)

758 :森崎名無しさん:2017/11/05(日) 20:07:55 ID:???
★佳歩→ドリブル 56 ( ダイヤ9 )( 6 + 1 )=★

759 :森崎名無しさん:2017/11/05(日) 20:13:00 ID:???
★バビントン→タックル 51 ( クラブ7 )( 4 + 3 )+(人数補正+1)=
 ドトール→タックル 56 ( ダイヤJ )( 2 + 1 )+(人数補正+1)=★

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