キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/07/16(日) 23:34:44 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで世界を救う為に努力する話です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1488553934/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠に並ぶ名選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
彼女は永琳の庇護下で実力を大きく伸ばし、幻想郷中の勢力が集まった大会でMVPを勝ち取った!
しかしその夜鈴仙は、自身の成長は永琳の計画であった事、その計画の副作用で
月に眠る大いなる厄災――「純狐」が八雲紫の身体を乗っ取り目覚めつつある事を明かされる。
そして、鈴仙は永琳に懇願される。「純狐」の純粋なる狂気を止めるべく、
次に紫が計画した大会――『幻想スーパーJr.ユース大会』に優勝し、世界を救って欲しい……と。
鈴仙は戸惑いつつも、永琳の願いを受け入れ、
幻想郷の秩序の変革を狙う新チーム・リトルウイングズの一員として、大会に優勝することを誓った。
その後、修行のため鈴仙は単身ブラジルに渡り、様々な困難や出会いを経験しつつも、
アルゼンチンで成長した佳歩達の助力により、リオカップの準々決勝・フラメンゴに見事勝利した。
しかしここで、鈴仙と行動を共にしていた謎の記者アヤソフィアこと射命丸文がチームを離脱。
同時に彼女は語る。自分はかつて「コインブラ」と名乗り、ブラジルに滞在していた事。
自分の愛した義弟アルツールが、暴徒化したファンにより植物人間にさせられた事を。
――いくつもの謎を残しながら、鈴仙達の戦いは続く。次なる相手は準決勝・パルメイラス戦!
森崎の意思を色濃く残し、また、サンパウロへの逆襲に燃える彼らの実力は高く、鈴仙達は苦戦を強いられるも、
イギリスで光を掴むべく覚醒したさとり達の力もあり、前半終了間際で2−0と優位を保っていたが……?
553 :
森崎名無しさん
:2017/10/21(土) 08:33:15 ID:wtzMMw1k
A
乙なのです
554 :
森崎名無しさん
:2017/10/21(土) 09:27:35 ID:w7gq9BVU
A
555 :
森崎名無しさん
:2017/10/21(土) 21:17:05 ID:???
コーチは初めは単なる舞台装置と言うか、城山監督みたいな背景キャラかと思っていたので重い過去が判明した時は驚きました
鈴仙、指導者に恵まれてるなー
556 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/21(土) 23:29:16 ID:???
更新再開します。
>>553
乙ありがとうございます!
>>555
感想ありがとうございます。
コーチの過去についてはブラジルのソクラテス選手(ドトール君のモデル?)を参考にしました。
(参考と言ってもwikiで調べて分かる程度のレベルですが…)
具体的には、
・コリンチャンスやブラジル代表で活躍した
・医師免許を持ち、引退後はスポーツクリニックを開業
・インテリで政治や経済の分野にも明るい
・長年の飲酒と喫煙が祟り、消化器出血等で入院、死亡
というあたりを勝手に膨らませて、
『サンパウロの市民病院の院長兼コリンチャンスのスーパープレーヤーであり、
理想を掲げて政界への進出も企図していたが、陰謀によって挫かれる。
その後は自堕落な生活を過ごし、末期のガンにも侵されていた所に鈴仙と出会った』
……という設定になりました。なお、セクハラキャラは完全に創作ですw
永琳の庇護下というこれまでの環境との対比のためにも、逆境だらけの場所から己の努力のみで名を挙げる鈴仙
…というのも良かったかもですが、今の展開も割と気に入っているので、これで良かったかなと思っています。
557 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/21(土) 23:30:45 ID:???
A:じっくりとしたサイド突破を重視した攻め方を取る。
鈴仙「……ミドルシュートの連発は、相手の消耗よりも先に、こちらが息切れしてしまうのが怖い。
であれば、必然と取るべき手は、じっくりとしたサイド突破。これしかないと思います」
パチュリー「そうね……言っておいて何だけど、こちらの方が私も無難だと思うわ」
そう言いながら、パチュリーはホワイトボードにFWからOMFまでのフォーメーション案を何個か書き込む。
佳歩がちらりと覗き込むと、彼女の作る案は全て、現在のコリンチャンスメンバーの能力値やスキルを
理解した前提で作られていたために、彼女は思わず声を漏らしてしまった。
佳歩「……パチュリーさんって、たった今私達と合流したばっかりですよね。
それなのにどうして、もう既に私達の現状を知った上で、布陣を組み立てられるんですか……?」
慧音「それは……彼女は、賢者だからだ」
佳歩の驚きに対して、慧音が本人に代わって答える。
慧音「彼女は――パチュリーは、ここに来るまでにありとあらゆるサッカーに関する雑誌書物を調べ上げていた。
それだけじゃない。魔法を駆使してか、それとも機械かは知らないが、これまでの私達の試合映像も確認していた。
私だって勿論予習はしているつもりだが――彼女程、徹底はしていない。いや、
彼女のように徹底する事など、到底出来そうにも無かった」
静葉「パチュリー・ノーレッジ……。高いサッカースキルすらも読書を通じて学んだと聞いているけれど。
まさかそこまでも知識に貪欲だったとは知らなかったわ」
慧音「ああ。イタリアで彼女と同行し、時には対峙し……分かった。彼女は、自分が知識を得る為ならば、
如何なる手段をも惜しまないし、知識を得たからには有効活用せずには居られない性質。
――そしてそれはまさしく、その知恵と叡智によって衆生を導くべき、賢者ならではの気質と言っても良い」
558 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/21(土) 23:32:13 ID:???
かつての鈴仙達であれば、慧音の説明をパチュリーの自画自賛と思い、笑ったかもしれない。
しかし、確かに慧音が説明した通り――彼女の後姿は、これまでとは大きく異なっていた。
反町「(小柄な筈の彼女の背中が……とても巨大に見える!)」
穣子「私達、もしかして凄い人を仲間に入れちゃったんじゃあ……?」
イタリアで高度な戦術を吸収し、実践に昇華する術を身に着けた今の彼女は、まさしく知識の巨人。
ネイや翼のような、ファンタジスタと呼ばれる選手とも違う存在感と威圧感。
間違いなく、『次元の違う』選手を初めて自らの布陣に組み込む事となったと感じ、一同は静かに震える。
鈴仙「――それで。守備の方はどうしたら良いかしら。パチュリーさん……じゃなくても良い。
サンパウロは豊富な攻撃陣こそが脅威。色んな意見を聞いて、しっかりと決めたいわ」
その中で、鈴仙は気丈に一歩前に出て話を守備の布陣へと進めようとする。
パチュリー・ノーレッジは確かにイタリアでの修行を経て、
彼女の友人レミリア・スカーレットにも負けぬ賢者としての偉大さ・カリスマ性を得たようだが、
一回り大きくなったのは鈴仙も同じである。
てゐ「(――リオカップでも割と最初の方から一緒だったし、いつもは暢気だから気付かないけど。
気圧されてない……いや逆に、当たり前のように皆を仕切れるようになった鈴仙も凄いね。
パチュリーにも負けん位、デカくなってる)……そんじゃ、私から一つ案を出そうかな」
そんな相棒の成長に気づいたてゐが、率先して口火を切った。
てゐ「つっても、大した奇策じゃあないよ? ……簡単、中央にCBを沢山置くだけだもの」
慧音「サンパウロのミドルシューター対策……か」
559 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/21(土) 23:34:28 ID:???
てゐは小さく首肯して、
てゐ「そ。だって攻撃で怖いのってそれじゃん。さとりはPA内では滅法強いけれど、
ことミドルシュートへの守りってなると、あー、失礼だけど……」
さとり「お気を遣わなくて結構。てゐさんの思う通り、サンパウロの名だたるシューターによる、
バイタルエリアでのミドルシュートを防げる自信はありませんもの。
特に妖夢さん、ストラット君、翼君。……この三者のシュートは、受け切れる気がしません」
さとりがそれに続く。攻撃案の書き込みを終えたパチュリーも彼女達の意見に賛同している。
パチュリー「そうね。中央に寄った4バック……5バックでも良いかもしれない。
いっその事センタリングは自由にさせても良いから、兎に角ミドルシュート封じに専念する方法も良いわね」
お燐「う〜ん。でもさ、ブロック重視以外にも選択肢はあるんじゃないかな?」
アリスさん「(そ、そろそろ発言しないと私の存在意義が………私が、消滅してしまう!)
――お燐の言う通りね。撃たせてからの体勢を盤石にするだけじゃない。
そもそも撃たれないようにする、という作戦も大事じゃないかしら?」
つかさ「打たせない……となりますと。ラインを大きく上げてボールカットを増やすべき、という事でしょうか」
アリスさん「そうよ。幸いにもこのチームには、ボールカット力に長けた選手は多い(私のパスカットとか)。
だから、ボールカットに長けた選手をDMFやCBに沢山配置して、上がり目の守備を意識するの。
そうしたら、シュートの危険性は大きく減るわ」
反町「(確かに。しかもその戦術なら、穣子さん達の『オータムスカイラブタックル』や『オータムスカイラブパスカット』を
最大限に役立てる事が出来る。俺も土台にはなれるから、俺がボランチ、穣子さんがCB、静葉さんがSBに居れば、
かなり柔軟に『オータムスカイラブ』を運用できるぞ……!)」
560 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/21(土) 23:35:55 ID:???
慧音「――しかし、もしもボールを止められなかった場合が問題となるな。
さとり殿には少ないブロッカーでシュートを防ぎに行って貰わなくてはならない」
さとり「……それは嫌ですね。少なくとも私にとっては」
佳歩「後は……撃たせる前に止める、となりましたら。サイドへの守備もある程度は気を配る必要が出て来るでしょうか。
PA内をガチガチに固めてあるならば、さとりさんの守備力も相まって、サイドは最悪放棄しても大丈夫そうですけど、
撃たせる前に止める場合、DF陣はPA内に引き籠り続ける訳にもいかない。
そうなると、DF陣の隙間を縫ったシュートが飛んで来る危険性も高りますから、従来通りのサイド守備も大事になってきますね」
お燐「つまり、サイド際の守備に定評のあたい的には、そっちの方が目立ってハッピーってこと?
さとり様すみません。あたいが止められなかった場合は弔ってあげますからね……あいたっ」
さとり「弔った後に私の死体を持ち去りたいのは知ってるけれど、少しはその欲求を消す努力をしなさい……」
穣子「う、うう〜ん。よくわかんなくなって来たけど、結局撃たせる前に止めるよりも、
シュートを撃たせてPA内をガチガチに固めて止める方が良い……ってこと?」
パチュリー「そうとも限らないわ。何故なら、PA内を固めるという事は、ただ単に敵のシュートチャンスを増やすだけじゃない。
”有利な状況下での”敵のシュートチャンスを増やす事になってしまうわ。
具体的には、フリーでのシュートや、撃った後のフォロワーが多い状況を容易に作り出してしまう。
そうなると、幾ら私達のチームのDF陣が堅いと言っても……限界は、必然と生じる」
鈴仙「(要するには、どっちの策にも同じだけのメリットとデメリットがある、って事ね……。
分かり切った事だけど、今回の試合の場合はどっちのメリットを優先させるべきか……)」
仲間達の討議を聞きながら、鈴仙もまた同時に考える。
打たせてからの体制を固めるべきか、打たせる前に止めるべきか。
あるいはその中間を狙うか。はてまた第四の選択肢を思いつくか。
561 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/21(土) 23:39:10 ID:RIcfMbDQ
かくして、鈴仙の考えは――。
A:打たせてからの体制を固めるべく、PA内にブロッカーを多数配置する。
B:打たせる前に止める体制を作るべく、中盤底のボールカット体制を重視する。
C:両者を折衷し、ブロッカーを配置しつつも中盤底のカット体制も厚めにする。
D:自分(鈴仙)がリベロとなり、人数の利や『狂気の瞳』の力で押しつつ、カウンターも狙う。
E:その他 何か別の策や具体の布陣が思いついたら、自由に書き込んで下さい。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
562 :
森崎名無しさん
:2017/10/21(土) 23:40:45 ID:JNGcq7rA
B
563 :
森崎名無しさん
:2017/10/21(土) 23:47:22 ID:1S/iB/XY
B
サンパウロのシューターが軒並み強力な以上、打たせるのは極めて危険
アリスさんの案が一番妥当かな
ところでライア君は試合に出れるんでしょうか?
564 :
森崎名無しさん
:2017/10/22(日) 00:44:19 ID:???
ライア「俺のレギュラーが……やっと、外れる」
565 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/22(日) 00:56:30 ID:uKQyc/zU
>>563
今回試合から鈴仙達新チームメンバーが12人となり、
GM側としては彼ら12人を優先して選定しています。
その中でライア君をスタメンで使いたい場合は、自由選択枠を活用して頂ければと思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
B:打たせる前に止める体制を作るべく、中盤底のボールカット体制を重視する。
鈴仙「――ここは、アリスさんの言う通り。撃たせる前に止める戦術を取るべきよ」
慧音「撃たせる前に止める……か。成程、それもまた上策。
いやむしろ、一人が打てなくなっても代わりが沢山いるサンパウロには、
ヘタにブロッカーを増やすよりも効果が高いかもしれないな」
パチュリー「となると。攻撃はじっくりとしたサイド突破を重視して。
守備は撃たせる前止める方法となるから……こんな布陣を考えてみたわ」
パチュリーが示すと、既に陣形は出来上がっており、以下の通りだった。
566 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/22(日) 00:57:48 ID:uKQyc/zU
−−@−− @レナート
B−C−A B石崎 Cアマラウ Aリマ
−−D−− Dドトール
−−G−− Gバビントン
E−−−F Eマウリシオ F新田
−−I−− I翼
−−−J− J妖夢
−H−−− Hストラット
サンパウロ 4−3−3
コリンチャンス 4−4−2
−H−J− H鈴仙 J佳歩
−−−−−
−−I−− Iパチュリー
G−−−F Gてゐ F反町
−−E−− Eアリスさん
BA−DC Bお燐 A慧音 D穣子 C静葉
−−−−−
−−@−− @さとり
控え:クラウディ(FW)、ゲーノス(FW)、ナバイロ(MF)、マギッシ(MF)、ライア(MF)、ビベス(DF)
つかさ、ミャージ(DF)、ニータ(DF)
備考:ライアは必殺パス、ミャージは必殺タックル、ニータは必殺ブロック持ち
567 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/22(日) 00:59:05 ID:uKQyc/zU
つかさ「(私が、スタメン落ち……ですか)」
鈴仙「(つかさ……。そうか。今回から私達新チーム勢力が12人になったから。
これからは、コリンチャンスに元々いた選手だけじゃなく、
他にもスタメンから落ちる選手が当然出て来るのよね……)」
ホワイトボードに自分の名前が無い事につかさの顔に一瞬だけ影が落ちるが、
気丈な彼女はすぐに冷静さを取り繕って布陣を確認している。
アリスさん「そ、そうねぇ……う、うう〜ん(こ、ここで頭の良い反論をして私の存在感を出したいけど、
特段意見も思い浮かばないわ……。強いて言えば、私とてゐの場所を替えた方が、
私のドリブル力を生かせそうな気がする程度だけど、中盤底のボールカットという意味では、
私がボランチに居た方が良いような気もするし……)」
反町「(中盤はダイヤモンド型……まぁ、サイド突破を重視するなら当たり前か。
ただ、守備を重視するならひょっとして、トリプルボランチもアリか?)」
佳歩「えっと、パチュリー……さん。中盤は4人でも大丈夫でしょうか。
サンパウロの中盤には大空翼っていう、凄い選手が居るって話ですけど……」
パチュリー「……鈴仙を私の隣のOMFに置いた、4−5−1の布陣も確かにあり得るわね。
私は、サンパウロの中盤底・ドトールのマンマークを振り切ってシュートを撃つ為には、
FWは二人が良いと思ったけれど。大空翼に対処する為にも、ボールの支配率を高める為にも。
MFを五人置く事だって間違ってはいないわ。
攻撃力の確保と支配力の確保。どっちを大事にするかは、好みの問題かもね」
568 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/22(日) 01:00:53 ID:uKQyc/zU
――そして、他の仲間達もこの布陣で本当にサンパウロと戦えるかどうか、真剣に検討している。
鈴仙もまた、パチュリーが作った布陣への変更点が無いかを検討し――。
A:この陣形で問題ない。
B:アリスさんとてゐの位置を交代し、アリスさんの突破力を活かすよう提案してみる。
C:てゐと反町の位置を一段下げ、トリプルボランチを提案してみる。
D:自分(鈴仙)が一段下がった、4−5−1の陣形を提案してみる。
E:その他 他にも微調整したい点があればご自由にどうぞ。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
569 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/22(日) 01:02:14 ID:uKQyc/zU
――そして、他の仲間達もこの布陣で本当にサンパウロと戦えるかどうか、真剣に検討している。
鈴仙もまた、パチュリーが作った布陣への変更点が無いかを検討し――。
A:この陣形で問題ない。
B:アリスさんとてゐの位置を交代し、アリスさんの突破力を活かすよう提案してみる。
C:てゐと反町の位置を一段下げ、トリプルボランチを提案してみる。
D:自分(鈴仙)が一段下がった、4−5−1の陣形を提案してみる。
E:その他 他にも微調整したい点があればご自由にどうぞ。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
570 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/22(日) 01:04:03 ID:???
…と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
すみません、間違って二重投稿してしまいました(汗)
>>564
ミャージ君やニータ君も、これ以降は負傷者多数時のリザーバーになりそうですね…。
それでは、本日もお疲れ様でした。
571 :
森崎名無しさん
:2017/10/22(日) 10:40:46 ID:Qq62LLW+
A
572 :
森崎名無しさん
:2017/10/22(日) 10:52:44 ID:WNDEX3SY
A
573 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/22(日) 21:51:25 ID:???
A:この陣形で問題ない。
パチュリー「……どうかしら、鈴仙? このチームをこれまで総括して来た、
貴女の最終的な意見が聞きたいわ」
鈴仙「私は……とりあえずは、マスターの――パチュリーさんの意見通りで問題無いと思います。
細かい陣形でしたら、試合後にも変える事はできますし」
慧音「となると、こうなる訳だな……」
鈴仙達は改めて、以下に決まったフォーメーション図を見直す。
コリンチャンス 4−4−2
−H−J− H鈴仙 J佳歩
−−−−−
−−I−− Iパチュリー
G−−−F Gてゐ F反町
−−E−− Eアリスさん
BA−DC Bお燐 A慧音 D穣子 C静葉
−−−−−
−−@−− @さとり
控え:クラウディ(FW)、ゲーノス(FW)、ナバイロ(MF)、マギッシ(MF)、ライア(MF)、ビベス(DF)
つかさ、ミャージ(DF)、ニータ(DF)
備考:ライアは必殺パス、ミャージは必殺タックル、ニータは必殺ブロック持ち
574 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/22(日) 21:52:33 ID:???
鈴仙「(まだ星たちとは合流出来てないけれど……今日の試合が、
これまでの私達の成長を占う、天王山である事は間違いない)」
そうしていると、鈴仙もいよいよ実感が湧いて来る。
ブラジルの全サッカーファンが注目するリオカップ。
その決勝戦の場に、自分達がもうじき立つ事になるのだと。
妖夢の事や新田の事、コーチの不在やパチュリーと慧音の合流等があり、
今の今までは意識が薄れていたのだが、少しずつ、大舞台への緊張が増して来た。
鈴仙「……みんな」
振り絞るように、鈴仙はチームメイトに呼びかける。
本当はキャプテンとして演説をしたりするのは柄でも無いと思っていたのだが、
今ばかりは、自分の想いを伝えたかった。
鈴仙「……皆。今日の試合はリオカップの最後の試合でもあり。
一方で、『プロジェクト・カウンターハクレイ』の新チームとしては、
この試合が始めて、その内の11人が揃った試合になるわ」
反町「(その内の11人……か。これから更に、強力なFW――寅丸星さんも入る。
この試合に勝つのは勿論だけど、俺も先を見据えて行かないとな……)」
575 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/22(日) 21:54:10 ID:???
鈴仙「だから、この試合は決してゴールじゃない。むしろスタートよ。
とは、言うんだけど……正直に言って、今の私は非常に緊張しているわ」
てゐ「(だよねぇ。明らかにガチガチなんだもの。……どうやら、試合への緊張だけでも無さそうだけど)」
鈴仙「……幻想郷選抜代表と対立して、勝つ事を至上の目的としていた、
『プロジェクト・カウンターハクレイ』の新チーム。それが私達。
何の目的でこのプロジェクトに参加しているのは人それぞれだろうけど、
兎に角、私達は大きな敵に勝たなくてはならないのは事実。
そう考えると、今回の試合も、単なる小さなハードルの一つにしか過ぎない。
でも……。やっぱり私は、怖い。
皆と連携が上手くできなくて、足を引っ張ってしまったらと思うと。
重要な局面でシュートを失敗したらと思うと。負けるのが、怖い」
佳歩「鈴仙さま……(――そうだ。鈴仙さまだって、怖いに決まってるんだ。
鈴仙さまのツートップを名乗りたいんだったら、戦略や実力だけじゃなく、
精神面でも鈴仙さまを支えられるようにならないと……!)」
鈴仙「――でも、私は戦うよ。だって、それが私が。私達が選んだ道だから。
怖くても、恥ずかしくても、惨めでも。最初は逃げてしまっても良い。
それでもなお、立ち向かえるのが強さだって。私は……私は、思う。
だから……お願い。頼りないかもしれないけれど――一緒に、戦って欲しい」
さとり「(彼女の思考は極めて凡庸で、自信と野心に溢れる多くの優秀な選手と大きく異なる。
ですが――そんな彼女だからこそ、他の選手にはできない事が出来るのかもしれませんね)」
576 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/22(日) 21:55:47 ID:???
鈴仙「……皆! この試合、怖くても、それで失敗しても良い。
だけど、その代わり最後まで戦いましょう! 皆で一緒に、全力を出し尽くしましょう!
私は信じるよ。……皆が、同じ道を歩いてくれることを。
同じ道を歩いてくれる皆が居るからこそ、最後まであきらめずに戦えるってことを……!!」
パチュリー「(……! それぞれの言葉自体は、問題じゃない。
問題なのは、彼女を覆う光の大きさが、輝きが、大きくなっている事!
あんなに頼りなかった彼女が、こんなカリスマ性を放てるだなんて……!)」
――最後の方の鈴仙は演説と言うよりも、これからの試練に対して
自分自身を鼓舞しているだけに近かった。しかし、それにも関わらず、
鈴仙の率直な想いの発露は、周囲の静かな士気の向上を呼んだ。
鈴仙「(コーチが居ないのがちょっとだけ気になるけど。
――でも、コーチだって自分の事を気にされるより、前を向いて戦って欲しいと。
そう思ってくれている筈よ。……だから、行こう。行くしかない。いや……行くのは私だけじゃない!)」
鈴仙は最後に、――こう言って試合前のミーティングを締めくくった。
鈴仙「よし、行こう。……行こうぜ、皆!」
チームメイト一同「「「 お う っ !! 」」」
577 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/22(日) 21:59:27 ID:???
すみません、一旦ここまでです。
今日で試合前の会話選択肢前くらいまでやりたいです。
578 :
森崎名無しさん
:2017/10/22(日) 22:04:08 ID:???
カウンターシュート、ポスタースパーク、開幕メガロゾーン失点・・・うっ、頭が
579 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/23(月) 00:08:19 ID:???
*****
〜サンパウロ・控室〜
翼「……以上で、ミーティングは終了だよ。さあ皆、勝とうね?」ニコッ
――翼によるミーティング(ロベルトは当然空気だ)を終えたサンパウロには、
コリンチャンスのような盛り上がりは無い。翼自身も、鈴仙のように自身や周囲を鼓舞などせず、
これまでの試合と全く同じとおり、「勝とうね?」とだけ、ニコリと伝えるのみに留まる。
しかし、これは決してサンパウロというチームが士気や統制において、
コリンチャンスと比べて劣るという訳では決してない。
ストラット「分かってるさ、言われずともな!」
ドトール「俺達にとってリオカップは、悲願の目的ではなく、単なる通過点だ。
ブラジルの。あるいはそれぞれの祖国のサッカー界で頂点に輝く事を目標とする俺達が、
今更緊張してのぼせ上がるような舞台ではない」
バビントン「リオカップの決勝戦も、これまでの戦いと同じだ。僕達は、ただ自分のできる最大限の仕事をする。
それが、プロのサッカー選手に求められている事であり、僕達が目指すべき姿だからね」
アマラウ「おうよ、俺のコンドルクリアで、あの生意気なウサギちゃん達をボコボコにしてやる!」
リマ「リマの名フォローも光るリマね。レナートは精々ポスト神にお祈りしとくが良いリマよ! リママ!」
レナート「なにィ」
580 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/23(月) 00:10:45 ID:???
――少年ながらも厳しいプロの環境で育った彼らは、
鈴仙がしたような葛藤や苦悩はとうの昔に乗り越えていた。
故に、大舞台を前にしての適度な高揚感こそあれども、それで潰れる訳でも、空回る訳でも無かった。
石崎「そ、そうは言っても俺とかションベン漏れそうだぜ……」
マウリシオ「ふん。石崎さんはブロックするだけしたら、後はマリーニにでも任せておけ、ば……」
マリーニ「マリーニ! マリーニマッリニーィッ! マリマリマリ!」
マウリシオ「いや。何でもないっす。石崎さん。頼むから最後まで立っていて下さいね……。
(ちぇっ、俺も石崎さんを笑えねーな。心臓が不要にドキドキしてやがる……)」
石崎「? お、おう(……いや。大丈夫だ。俺には……俺達には翼が居る。だからきっと、今日も大丈夫だ!)」
……とは言え、年下で経験の薄いマウリシオや、全日本Jr.ユースではベンチが多かった石崎のように、
まだこの空気に慣れていない者も少なからずいた。しかし彼らにもプロの自覚があり、
あるいは絶対的な信頼を寄せたチームメイトが居たために、それがチームの足を引っ張る事は無い。
妖夢「(……ドトール君やバビントン君の言う通り。これは単なる通過点。私が、更なる力を得る為の……通過点にしか過ぎない)」
その中で、妖夢の思いは多数派に近いものだったが――それにも関わらず、
彼女の表情は必要以上に冷たく張り詰めていた。
何故なら、彼女は内心で……強い不安と混乱を拭いきれていなかったからだ。
妖夢「(何も恐れるような試合じゃない筈なのに。なぜ、私はこんなにも怯えているんだろう。
負けるのが怖いから? 活躍できないかもしれないから? ……いや、違う。
そんな恐怖は、私がここに来るまでに真っ先に克服して来た筈だ)」
581 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/23(月) 00:11:53 ID:???
震えを隠しながら、妖夢は自分に言い聞かせる。自分は、強いと。
全幻想郷選抜大会で実感した、絶望的なまでの自分の弱さを実感して。
そして、血の滲むような鍛錬の結果、望み通りの力を得る事で……自分は変わった筈なのだ。
妖夢「(私のFWとしての能力は、この大会の誰よりも――ザガロ君よりも、ストラット君よりも、ネイ君よりも優れている。
攻撃力と突破力だけで言えば、翼君やカルロス君よりも優れている。……もちろん、鈴仙よりもだ。
だから、何も恐れる必要は無い、筈なのに……ッ!)」
妖夢は幾ら考えても、コリンチャンスの試合を前にして、自分がどうしてここまで震えているのかが分からない。
新田「あ、姉御……大丈夫ですか」
妖夢「(新田君……私を、心配してくれてるんだ)」
そんな彼女の内心を察する事が出来たのは新田だけだった。
妖夢の力に憧れ、また他のチームメイトの中で一番多くの言葉を交わしていた新田は、
彼女のちょっとした仕草に違和感を覚え、そう気遣ってくれる。
――そう、彼は純粋な想いから、妖夢を心配して声を掛けてくれているのだ。
妖夢「(駄目だ……。新田君を心配させちゃいけない。彼は、強い私を慕ってくれているんだから。
私が、こんなに弱い事を考えているなんてバレたら……きっと、彼は失望する。それは嫌だ……!)」
にも拘わらず、今の一人で追い詰められた彼女には、そんな優しさすらも届かない。
妖夢は新田が差し伸べてくれた手を振り払い――。
582 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/23(月) 00:13:16 ID:???
妖夢「……私よりも、まずは自分の心配をしたらどうだ、新田君?」
新田「! ――そ、そうですね。すみません……」
……そう、気丈さを装って彼を拒絶した。
妖夢「(そうだ。それで良い。他人に頼るのは、弱さの証だ。力とは、自分の中にしかない。
私のような強者は、絶対に弱者に頼ってはいけないんだ……!)」
そのため、成熟した覚悟が未だ持てないにも関わらず、妖夢は孤独に震え続ける。
ひた隠す為の演技と、サッカーの技術だけは身に着けられたが。
そうやって幾ら強くなっても……いや、強くなればなる程に、彼女の恐怖は、ただ積み重なるだけだった。
妖夢「(鈴仙。……私は、貴女よりも絶対に、強い。弱さをひけらかし、周囲の力無くして立てない貴女に。
私は絶対に、負ける訳にはいかない…………!)」
妖夢はまだ気づいていない。
自らの恐怖の根源が、自ら『弱い』と断じる鈴仙に敗北する事への恐れであることを。
鈴仙への敗北により、自分がこれまで積み上げて来た全てが、否定されてしまう事への不安であることを――。
*****
583 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/23(月) 00:15:54 ID:???
〜マラカナンスタジアム・フィールド〜
しかして、決戦の時は近づく。
実況「――さあ……いよいよです! いよいよ後五分後に、長い長いリオカップの最終戦。
コリンチャンスVSサンパウロの激戦の火蓋が、今まさに切って落とされようとしています!
観客数は、収容人数を大きく上回る10万人! 10万ものブラジル……いや!
世界各国のサッカーファンが、この天下分け目の大決戦の行く末を見守っているのです!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「サンパウロ! このまま優勝だ!」「いや、コリンチャンスも負けていないぞ!」
「ツバサ! ヨーム! ストラット!」「レイセン! カホ! そしてアリスさん」
「レナート レナート レナート レナート」「どっちも頑張れー!」「うどんちゃん!!」
――観客の多さは、もはや問題にもならない。
そこに立つ22人の少年少女達が目指すのは、それぞれがそれぞれの栄光の為。
周囲の歓声や罵声等は単なるノイズに過ぎない。
鈴仙「(そう。私は、皆を信じて戦うしかない。……試合が始まったら、後はがむしゃらよ)」
そう覚悟を決めた鈴仙にとって、最初は狂気に溢れて恐ろしいとすら思ったこの場は、
息苦しいどころか心地よかった。むせ返る程に熱い熱気を浴びて、深く呼吸をして――。
鈴仙「……妖夢」
妖夢「……鈴仙」
――鈴仙は、ついにこの決戦の場で、かつての親友と対峙した。
妖夢は少しだけ驚いた表情を見せたが、すぐに普段通りの怜悧さを取り戻して、
妖夢「……今、貴女と話すべき事は何も無い。どっちが正しいかは――試合が決める事だ」
584 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/23(月) 00:17:27 ID:WmYKJRkc
――話す事はない、と鈴仙の呼びかけに後ろを向く。
鈴仙「(……妖夢。貴女はやはり、私と再び同じ道を行く気持ちは、無いんだね……)」
鈴仙は、そんな妖夢の後ろ姿を見て、何かを伝えるべきか、悩む。
どちらが正しいかは試合が決める。それは確かに間違っていないのかもしれないが、
鈴仙はどうしても寂しいと思う。
鈴仙「(どうしよう。妖夢に声を掛けようかな。それとも……このままにするしかないのかな)」
試合時間が押しているのだろうか、審判がキャプテンを呼び、速やかなコイントスを求めている。
タイミングがあるとしたら今しかない。そんな中で鈴仙は――。
A:「……………(ううん。今はこれで充分)」黙る。
B:「妖夢。――私は、勝つよ」一言だけ。
C:「……私は、自分の方が正しいとは言わない。だけど見ていて。私の道を」少し語る。
D:「貴方が大空翼ね。中山さんや森崎から、話は聞いているわ」妖夢じゃなくて翼に語り掛ける。
E:「ガチョーンッ!」王道の(?)ギャグで場を和ませる。
F:その他 自由選択枠 妖夢や翼、新田等に語り掛けたい事があればご自由にどうぞ
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
585 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/23(月) 00:19:52 ID:WmYKJRkc
と、言ったところで今日の更新はここまでです。
次回更新時には、とうとう試合開始になると思います。
>>578
因縁のサンパウロ戦ですが、まさか外伝ですら引きが偏らない……筈ですよね?(震え声)
それでは、本日もお疲れ様でした。
586 :
森崎名無しさん
:2017/10/23(月) 00:32:28 ID:???
FあのレナートというGK・・・姫様と同じオーラを感じるわ・・・
587 :
森崎名無しさん
:2017/10/23(月) 00:45:59 ID:pBO1jonw
C
588 :
森崎名無しさん
:2017/10/23(月) 01:08:44 ID:zNupKWNs
C
589 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/23(月) 23:20:27 ID:WmYKJRkc
C:「……私は、自分の方が正しいとは言わない。だけど見ていて。私の道を」少し語る。
鈴仙「……妖夢」
気が付くと、口を突いて言葉が出ていた。
鈴仙「……私は、自分の方が正しいとは言わない。だけど見ていて。――これが、私が選んだ道よ」
妖夢「……綺麗事を言うつもりなら、聞きたくない」
妖夢は忌々しげに鈴仙を一瞥すると、そう吐き捨てる。
そこにはかつての素直で真っ直ぐな彼女の面影は残っていない。
それでも、鈴仙は愚直に妖夢を信じたいと思った。
鈴仙「そして、私の妖夢への思いはずっと一緒よ。……私は、あなたを信じてる」
妖夢「……ッ!」
そんな鈴仙の言葉は、妖夢からすると吐き気を催す位に綺麗で、ひた向きで。
……試合前から感じていた胸の苦しみを、ますます増幅させるようだった。
妖夢「れい、せん……!」
彼女はいよいよ、鈴仙に対して何かを話そうとする。のだが――。
590 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/23(月) 23:22:04 ID:WmYKJRkc
ダッ!
翼「君が鈴仙・優曇華院・イナバさんだね? 今日はよろしく!
俺はこのサンパウロFCのキャプテンの大空翼だ!!」ニコッ!!
鈴仙「……あ。あんたは……!」
翼「俺はずっと、君たちのサッカーを見ていたよ。凄く良いプレーをしていたね。
でも、この俺にはまだまだ及ばないから、今日はきっと、君にとっても良い経験になると思うよ!
なんせ。未来のキングオブサッカーである、この俺のサッカーが間近で見られるんだからね!」
ニコッ! キラキラッ!
鈴仙「(……こ、こいつ! 折角妖夢と話せそうだったのに。っていうか、凄い自信と熱さ……!
これが中山さんが認め、森崎がライバル視していたという全日本の天才プレーヤー!?
確かにヤバそうな雰囲気は漂ってるけど、なんか思ってたのと若干違うような……?)」
――それは、コイントスを前にして現れたサンパウロのキャプテンによって遮られる。
鈴仙がサンパウロのキャプテン・翼の狂気すら帯びた爽やかさに面喰っている間に、
妖夢は自分のポジションへと行ってしまっていた。
翼「さあ! 俺達のコイントスだよ、鈴仙さん! 今から始まるんだ。
この俺が、日本をワールドカップで優勝させてあげる為の偉大なる歴史の第二幕がね!」
鈴仙「え、ええ……(――そ、そうよ。元から分かってた。厄介な相手は妖夢だけじゃないんだから。
平常心、平常心で行くのよ……!)」
審判を押しのけて、むさ苦しいまでの熱気を放ちながらコイントスを迫る翼を前に、
鈴仙は平常心を保つ為に深呼吸をし。それから毅然と胸を張って、対峙する。
――この時点で、戦いはもう始まっているのだ。
591 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/23(月) 23:23:16 ID:WmYKJRkc
チャリーンッ。
……果たして、そのコイントスの結果は――。
先着1名様で、
★コイントスの結果→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
ダイヤ・ハート→コリンチャンスボール
スペード・クラブ→サンパウロボール
JOKER・クラブA→その時、ロベルト(全裸)の
スカイラブツイン
が炸裂!
592 :
森崎名無しさん
:2017/10/23(月) 23:25:19 ID:???
★コイントスの結果→
クラブ6
★
593 :
森崎名無しさん
:2017/10/23(月) 23:34:52 ID:???
joker分岐待てやw
一体誰連れて来るんだよw
一人はバルパスでほぼ確定だが
594 :
森崎名無しさん
:2017/10/24(火) 00:22:17 ID:???
この場にいてロベルトと一緒にやりそうなのは多分翼じゃねw
595 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 00:31:42 ID:1BhIdRio
★コイントスの結果→ クラブ6 ★
スペード・クラブ→サンパウロボール
翼「よし、裏だね。じゃあ、前半は俺達のボールで始めさせて貰うよ!」キラキラッ!!
鈴仙「うん……(死んでも無いのに、瞳孔が開ききってる。キラキラさせ過ぎでしょ、目……)」
翼の発する狂気の瞳を受け流しながら、守備側で開始する事ととなったコリンチャンスメンバーに
鈴仙は簡単な指示を飛ばしていく。
実況「コイントスの結果、サンパウロの攻撃からキックオフとなったようです。
そして……試合開始まで、いよいよ後30秒を切ってしまいました!
天下分け目のリオカップ! その決戦が、いよいよ始まろうとしています!」
ネイ(観客席)「レイセン、チャチャチャ! レイセン、チャチャチャ!」ブンブン
トニーニョ(観客席)「(アイツ。いつの間にあんなお手製フラッグを……)」
エベルトン(観客席)「ン……? アイツがベンチに居ねぇな……?」
妖夢「(もうすぐ始まる。そして、……もしかしたら、もうすぐで、終わる)」
596 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 00:32:52 ID:1BhIdRio
カルロス(観客席)「(もしもアルツールが今も元気だったら……。いや、今はそんな事を考えるのはよそう。
今はただ、見守るんだ。レイセンが――俺達の『トモダチ』が、どんなプレーを見せてくれるのかを)」
サンタマリア(観客席)「(コリンチャンスには一部新選手が加入している。
これで恐らく総合力的には両チームは五分に立っただろうが……さて、どちらが勝つかな)」
ジェトーリオ(観客席)「みんなダンマリだし、ネイくんはヘンなウサギっ子に夢中だし。つまーんないのー」
来生(観客席)「やっぱ俺の出番は後半戦スタート前かァ。かーっ、秘密兵器は辛いぜ!」
チルノ(観客席)「じゃああたいの出番は表彰式スタート前ね! あたいってば超秘密兵器ね!」
大妖精(観客席)「二人はいつ、サンパウロかコリンチャンスの選手になったの……?」
鈴仙「(……もう怖くない。ここまで来たら、後はいつもと同じ……全力を出し切る。そして、勝つ!)」
ザガロ(観客席)「オイ。あいつらのサッカー力は幾つだ?」
スウェーデン人スタッフ(観客席)「うわへへwwwwwwコンピューターがはじき出しましたデータによりますと、
あやつらのサッカー力は10000以上でございますじゃwwwwww」
ディウセウ(観客席)「サッカー力ってのはよくわかんねぇけど、すげえ気を感じる! オラ、ワクワクして来たぞ!」バリバリバリッ!!
ブローリン(観客席)「(レナートを見て)カグロットの仲間ァ……?」
――もうすぐ。もうすぐ始まる。道を違えた二人の少女が、違えた先で真正面からぶつかり合うその時が。
幻想郷を……世界を、変えようとする為の戦い。その序章が終わり、戦いの幕が上がる、その時が。
メオン(観客席)「(今なら分かる。仮に俺達グレミオが決勝の舞台まで上がって来たとしても。
俺達では、あいつらの内、どちらにも勝てないと……!)」
ダ・シルバ(観客席)「おーっ、熱いねぇ。この熱さ、ウルグアイに帰ったら実践しねぇとなァ!」
597 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 00:33:58 ID:???
審判「…………………」
試合開始のその時まで、あと――10秒。9、8、7、6、5秒……4、3。2―――そして、1……ゼロ。
鈴仙/妖夢「「(――――勝つのは、私達だ!)」」
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
実況「サンパウロのキックオフで試合開始です!」
高らかに宣言するホイッスルと少し遅れて審判。
彼らを合図に、鈴仙のブラジル最後の戦いが始まった。
598 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 00:42:28 ID:???
……と、言ったところで非常に中途半端で申し訳ないですが、
今日の更新はここまでにします(汗)
>>586
ブローリン君がアップを始めたようです。
>>593
見上(乱心)「お前らには全裸スカイラブは任せられん。ワシが全裸になる!!!」
>>594
翼「ヒャッホー!!!!!!!!!!!!!!」(全裸)
今作での翼は、原作以上の爽やかサッカー狂なイメージで描写したいと思ってます。
それでは、本日もお疲れ様でした。
599 :
森崎名無しさん
:2017/10/24(火) 00:48:23 ID:???
乙でした
リマやマリーニのキャラが崩壊してしまったのも翼の狂気に当てられてせいなのかな?
600 :
森崎名無しさん
:2017/10/24(火) 02:25:40 ID:???
リマとマリーニの無理やり特徴付けたみたいなキャラ結構好き
601 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 22:02:15 ID:???
更新再開します。
>>599
乙ありがとうございます。リマのリマ口調はキャプレナさんに着想を得ました。
マリーニ君は100%ノリですね。ワチャラポン君とキャラ被ってますけど、あまり気にしてません。
>>600
ポイズンスレのマルコやらパルスとか、霧雨スレの高島とか好きですねw
602 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 22:04:22 ID:???
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ヨッチャン「こんばんは、ヒント神ヨッチャンです。3カ月くらいぶりの出番ですね……。
さてさて、今回は鈴仙の章その5・リオカップ決勝、サンパウロ戦となります!
リオカップ戦決勝は、当初のプランから言うと第二部の折り返し地点。
第三章のラスボス的ポジションとして設定されていました。
つまりは、このスレの物語は75%地点まで達した筈……です。理論上は」
−−@−− @レナート
B−C−A B石崎 Cアマラウ Aリマ
−−D−− Dドトール
−−G−− Gバビントン
E−−−F Eマウリシオ F新田
−−I−− I翼
−−−J− J妖夢
−H−−− Hストラット
サンパウロ 4−3−3
コリンチャンス 4−4−2
−H−J− H鈴仙 J佳歩
−−−−−
−−I−− Iパチュリー
G−−−F Gてゐ F反町
−−E−− Eアリスさん
BA−DC Bお燐 A慧音 D穣子 C静葉
−−−−−
−−@−− @さとり
603 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 22:05:40 ID:???
ヨッチャン「要注意選手の紹介や彼らの強さは、今更多くを語るべくもありません。
物語上でもねっとり描写されただけあって、妖夢の実力は覚醒した新田君クラス。
ドリブル、シュート、そして前線での守備力。その全てが高水準となっています。
逆に描写はさっぱりしてますが、翼君の実力は原作や本スレと同じく本物ですよ。
ファンタジスタを超えるスキルを所有していたり、この時点では覚えてない技を揃えてたり。
元祖主人公の狂気的な強さに震えて頂けたら幸いです。
ストラット君のミドルシュートは勿論、今大会では屈指です。
『メガロゾーンシュート』は勿論、オリジナルの新技シュートも引っ提げており、
GKの古明地さとりはトラウマを植え付けられてしまうかもしれませんね。
アマラウ君とドトール君。そしてバビントン君やマウリシオ君の強さも健在です。
特にアマラウ君ドトール君あたりは、キーガンさんにも負けないレベルの名DFとして、
色んな必殺技を身に着けました。バビントン君やマウリシオ君も油断なりません。
日本人コンビの石崎君と新田君は、総合力的には上記の方々に劣りますが、
石崎君のブロック力や新田君のドリブル力あたりは中々の物です。
レナート君も決して雑魚ではありません。リマ君とかリザーバーのマリーニ君とかは雑魚ですが。
最後に。【この試合は勝っても負けても話が進みます】。
当然勝った方がレイセンにとって良い展開とはなるでしょうが、
敗北したからと言って、レイセンや仲間達のがんばりが否定された訳ではありません。
なので是非とも、試合が終わる最後の一秒まで気を抜かず。
諦めずに参加をして下さればうれしいです!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
604 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 22:14:52 ID:1BhIdRio
実況「サンパウロ、ボールをフォローしたのはやはり10番の大空翼選手です!
翼選手はフルミネンセ戦では10ゴール10アシストを実現するなど、
規格外のプレイヤーとして名を馳せておりますが、
今日の試合でもその異常なまでのサッカーセンスは光輝くのでしょうか!」
翼「……………」キラキラッ!
鈴仙「(試合が始まると、ますます目の輝きが増したわね。
突然突っ込んでは来ない分頭は良さそうだけど、何を考えてるか分からないこの感じ。
……なんだか、全幻想郷選抜大会の霊夢を思い出すなぁ)」
試合が始まって少し。翼はボールをフォローしながらも特段の大きな動きは見せない。
彼の底知れぬ覇気と狂気に気圧されまいと、鈴仙は翼の動向を逐一見守る。
果たして、サンパウロの第一手は――。
605 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 22:16:32 ID:1BhIdRio
先着1名様で、
★第一手→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER・クラブA→翼「 ヒ ャ ッ ホ ー ー ー ー !! 」※JOKERの場合は全裸END
ダイヤ→翼「魂魄さん、行っておいで!」ニコッ! 妖夢のドリブル突破だ!
ハート・スペード・クラブ絵柄→翼「フフフ……やっぱりサッカーは楽しいなァ」キラキラッ!! 翼は動かない!
クラブ数字→翼「ストラット、まずは一点だよ」ニコッ!!!! ストラットがキックオフシュート!?
606 :
森崎名無しさん
:2017/10/24(火) 22:17:07 ID:???
★第一手→
スペード10
★
607 :
森崎名無しさん
:2017/10/24(火) 22:17:19 ID:???
★第一手→
スペード2
★
608 :
森崎名無しさん
:2017/10/24(火) 22:21:17 ID:???
翼は敵に回ると強くなるから怖いなぁ・・・
609 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 22:39:31 ID:1BhIdRio
★第一手→ スペード10 ★
ハート・スペード・クラブ絵柄→翼「フフフ……やっぱりサッカーは楽しいなァ」キラキラッ!! 翼は動かない!
ポーンッ、ポーンッ……。
翼「サッカーは自由だ。グラウンド中央、ボールを持ったらどうするかって?
何をしても良いんだ。ドリブルをしても、パスをしても、シュートをしても。何もしないで止まっていても良い……」
ざわっ……!
試合開始から10秒を待たずとして、早くもフィールドは戦慄した。
実況「こ……これは! 翼選手、頑として動かない!
キックオフでボールを持ってから、ひたすら一人でリフティングに耽っております!
これは挑発行為なのでしょうか、それとも……! それとも、本当に何の意味も持たないのか〜〜!?」
キラキラッ……!
翼「フフフ。やっぱりサッカーは楽しいなぁ……!」
鈴仙「な、何、コイツ……!」
俗に『ファンタジスタ』と呼ばれる選手の奇矯さに、鈴仙は驚愕を隠せなかった。
パルメイラスのネイもまた、特異かつ感性に溢れたプレーを見せていたが、
今鈴仙の眼前で夢中でリフティングや一人ドリブルを愉しむ少年は、
通常考えられる常識の範疇を大きく超えていた。
610 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 22:41:01 ID:1BhIdRio
パチュリー「(これは……一種の奇行と言えるのかしら。
奇行ならば、この行為の目的は間違いなく私達の挑発だけど、
もしかしたら、純粋に自分の実力を過信しているだけなのかもしれない。
彼の人間性が捉えきれない以上、深追いするのは危険と。私はそう思うけれど……。
――悩ましいわね。そう思わせる事こそが、彼の仕掛けた策なのかもしれない)」
佳歩「れ、鈴仙さまっ……!」
慎重派のパチュリーは動かず、翼の真意を図りながら動かず、フォローに回っている。
直情的な佳歩は逆に、今にも単身タックルに向かわんと前のめりで、
新田とすれ違って転びそうになりながらも。残る理性で必死に鈴仙の指示を伺おうとしている。
鈴仙「(ど、どうすれば……! 一見、ボールを奪い取れるチャンスだけど。
素直に奪い取りに向かって良いのかしら……!?)」
ストラット「(フッ。焦ってやがるな、コリンチャンスめ。ツバサの恐ろしさを精々味わうが良いさ)」
611 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 22:43:35 ID:1BhIdRio
自分より少しだけ前に立つストラットが、鈴仙に対して挑発的な視線を向けている中。
鈴仙が取った判断は――。
A:チャンスだ! 佳歩と協力してボールを奪いに行く!(鈴仙のタックル:53)
B:チャンスだ! 単身で翼に向かってボールを奪いに行く!(鈴仙のタックル:53)
C:チャンスだ! 佳歩に指示してボールを奪いに行かせる!
D:これは罠だ! ここは動かず、パチュリーと連携しながら様子を見る。
E:これは罠だ! ここは妖夢をマークしに向かう。
F:これは罠だ! ここはストラットをマークしに向かう。
G:その他 自由選択枠
鈴仙のガッツ:990/990
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
612 :
森崎名無しさん
:2017/10/24(火) 22:45:08 ID:W/+OFqCs
B
613 :
森崎名無しさん
:2017/10/24(火) 22:49:18 ID:z/pl3r0k
B
614 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 23:10:52 ID:1BhIdRio
B:チャンスだ! 単身で翼に向かってボールを奪いに行く!(鈴仙のタックル:53)
鈴仙「(……何か策がある気はする。だけど、策を繰り出す前に潰してしまえば!)
――佳歩、ここは私が行く。あんたはフォローをお願い!」
佳歩「は、はいっ! ご武運を!」
ダダダッ!
実況「おっと! ここで鈴仙選手が単身で翼選手にタックルへと向かいます!」
翼「(…………)アハハッ! 来たね! 君も俺と一緒にサッカーを楽しもうぜ!」
――ダッ! キュンッ、クイッ!
鈴仙の突撃に対し、翼は夢想的なプレーを止めて、ボールキープを始める。
鈴仙「…………!(大丈夫――速さはアヤソフィアには及ばないし、テクニックもネイ君と同等で、
カルロス君には劣るかもしれない! この程度なら、私でも上手く行けば……………!)」
彼の技術は一目見ただけでも世界最高水準である事は明らかだったが、
これまでのブラジルでの戦いを経た鈴仙にとっては、恐れるまでのレベルでは無い。
そう思って、強気でタックルに向かった。筈。だったが――。
615 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 23:13:52 ID:1BhIdRio
グ ン ッ!
翼「……勘違いしないで欲しいな。 俺は、”強い”んだよ?」ニコッ!!!!!
鈴仙「……え?」
先着2名様で、
★翼→ドリブル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★鈴仙→タックル 53 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→翼、ボールキープ成功。そして……!?
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ストラットがフォロー)(マウリシオがフォロー)(佳歩がフォロー)
≦−2→コリンチャンスボールに。
【補足・補正・備考】
翼はスキル・ファンタグラジスタにより、
@ダイスで2が出た場合数値を12、3が出た場合数値を11とする
A接触行動時、自分に対する不利な補正(自分のマイナス補正、敵のプラス補正)を無効化する
B全ての接触行動に吹飛係数2
Cプレイ不能になるまで負傷ペナが発生しない を持ちます。
翼のマークがダイヤで「クリップジャンプ(+5)」が発動します。
翼のマークがハートで「ヒールリフト(+4)」が発動します。
翼のマークがスペードで「華麗なドリブル(+3)」が発動します。
鈴仙のマークがダイヤで「マインドストッパー(+3)」が発動します。
鈴仙のマークがハートで「アイドリングウェーブ(+2)」が発動します。
鈴仙のマークと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳により敵の数値が−2されます。
鈴仙はスキル・フェアプレイ精神により反則を犯さず、代わりに鈴仙が反則の条件を満たした場合−3のペナを負います。
616 :
森崎名無しさん
:2017/10/24(火) 23:15:22 ID:???
★翼→ドリブル 56 (
クラブ7
)(
4
+
3
)=★
617 :
森崎名無しさん
:2017/10/24(火) 23:16:09 ID:???
★鈴仙→タックル 53 (
ハート9
)(
3
+
5
)=★
618 :
森崎名無しさん
:2017/10/24(火) 23:18:36 ID:???
必殺技が発動するならこぼしているけどはたして……?
619 :
森崎名無しさん
:2017/10/24(火) 23:21:34 ID:???
必殺技発動しないのか?
620 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/24(火) 23:22:28 ID:1BhIdRio
>>618
すみません、ややこしい表現でした。流石に必殺技まで無効だとチート過ぎるので、
無効化されるのは人数補正、バランス崩し補正、狂気の瞳補正等という想定でした。
そのため、Aの表現を、
『接触行動時、”必殺技補正以外の”自分に対する不利な補正(自分のマイナス補正、敵のプラス補正)を無効化する』
に変更します。
621 :
森崎名無しさん
:2017/10/24(火) 23:33:15 ID:???
翼「……勘違いしないで欲しいな。 俺は、”強い”んだよ?」ニコッ!!!!!→ボールをこぼされる
……フラグを立てるから
622 :
森崎名無しさん
:2017/10/24(火) 23:56:27 ID:???
こういうこと言うとこうなるのはもはやお約束
623 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/25(水) 00:06:23 ID:dpsnoAm+
★翼→ドリブル 56 ( クラブ7 )( 4 + 3 )=63★
★鈴仙→タックル 53 ( ハート9 )( 3 + 5 )+(アイドリングウェーブ+2)=63★
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしてマウリシオがフォロー
グ ン ッ !
鈴仙「……え?」
鈴仙は一瞬、自分の距離感がおかしくなってしまったのだと勘違いした。
走っても走っても、鈴仙は翼に追いつかない。それとも、自分は小人になってしまったのだろうか?
緊張感と徒労感だけが増幅していき、それでもまだ翼には追いつかない。
鈴仙「……はぁ、はぁ…………!」
走っている内に、やがて大きな山が見えた。しかし、麓への道すがら、途中で鈴仙は気付く。あれは山ではない。
そもそも、サッカーコートに山が生えてくる筈など無い。しかし、鈴仙の眼前には峻厳たる巌が聳え立っている。
では、あれは何だと言うのか? 鈴仙は――少しだけ間を置いて、理解した。
鈴仙「あれは山なんかじゃ、ない。あれは――翼くんだ。山のように大きい覇気を纏い。
空をひっくり返す程の力を持つ。大空翼だ………………………!!!!!!!!」
翼「(ファンタジスタの独創性なんて、今さらありふれている。
だから俺は、ファンタジスタの更に上を目指した。ファンタジスタのように創造的なプレーをし、
古代ローマ時代の剣闘士(グラディエイター)のように――”強い”選手を。
それが、この俺の――『ファンタグラジスタ』としての能力さ)」
624 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/25(水) 00:07:25 ID:dpsnoAm+
鈴仙「あ……あが……!(動けない。動いたら殺される。でも逃げても殺される。……だから、動けない!)」
佳歩「れ、鈴仙さま……!? どうしたんですか、鈴仙さま……!!」
反町「(あれは……本当に翼なのか!? あれじゃあ、ネオタイガーを撃ってる時の日向の殺意が、
仔猫のじゃれ付きか何かと勘違いしてしまうじゃないか……!)」
パチュリー「……出たわね。バケモノ」
実況「鈴仙選手……翼選手の発するおぞましいまでの殺気に。気力に押されて、
まるで蛇に睨まれた蛙の如く、一歩も動く事が出来ていません………!!」
ザガロ(観客席)「サッカー力……180000だと!? ば、馬鹿な。スカウターの故障ではないのか……!?」
ディウセウ(観客席)「ひょーっ、すっげえ……! あのツバサってヤツ、多分オラ達二人がかりよりもつええぞ」
大空翼が一体何故、どうやって、これほどに練られた殺気を発する事ができたのか。
それは鈴仙にも分からない。しかし確実に言える事は一つ。今の彼は、鈴仙を容易に殺し得る。
625 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/25(水) 00:08:28 ID:dpsnoAm+
妖夢「(……私でも、翼君の力にだけは敵わない。いや。誰もが彼の異常なまでに純粋で、狂った力には敵わない。
彼は、サッカーのみを自らの精神の拠り所として、修羅の如く実力を磨き続ける、一種の求道者。
――誰にも、止める事は出来ない)」
妖夢もまた、右サイドを駆け上がりながら翼の勝利を確信していた。
――元々、試合開始からの一連の流れは、翼の実力の高さを生かした上での陽動作戦でもあった。
新田「(翼さんが目立つプレーをして注目を稼いでいる中、足の速い俺と姉御が右サイドを駆け上がる。
そして、痺れを切らした選手を1、2人程いなしてから、悠々と右サイドにボールを流して。
……そして、姉御かストラットさんにボールを繋ぐ、速攻作戦。これが、俺達の狙いだ。
この作戦のリスクは、翼さんが早々に敗れる事だけど――それは、あり得ない)」
新田は妖夢の背中を追いながら続く。彼もまた、翼の実力と強さを信頼していた。
……が。同時に彼は心の奥底でこうも思っていた。
それは他のサンパウロの選手では到底思いつきようのない、
少しだが鈴仙と特訓を共にし、彼女の持つ『何か』を知る彼だからこそ閃いた、別の意味で狂気的な考えだった。
新田「(――いや。でも。もしかしたら、鈴仙さんだったら……壊してしまうのかもしれない。
俺達が絶対に勝てないとあきらめてしまっていた、翼さんという、圧倒的な個を……)」
結果として、新田の予想は的中することとなった。
626 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/25(水) 00:09:30 ID:dpsnoAm+
翼「さて。……そろそろ頃合いかな」
鈴仙「(――って。何よ……試合前、あれだけカッコつけておきながら、いきなり怖がって動けてないじゃないの。
しかもチームの勝ち負けじゃなく、単なる一人の選手に)」
王者の風格を見せながら、悠々と鈴仙を通り過ぎる翼を前に、鈴仙は苛立ちを覚えた。
翼に対してではない。早速情けない自分自身に対してである。
鈴仙「(私ったら、自分が試合前、何を言ったのかもう忘れてる。
怖くても、それで失敗しても良いけど……最後まで戦うって。
皆が同じ道を歩いてくれようとしてるのに、その自分が真っ先に諦めるって、どうなのよ!?)」
グッ……。
そして、その怒りを認識する事で、鈴仙は身体を動かす事が出来た。
いや、これは決して、鈴仙が一人で身体を動かしている訳ではない。
鈴仙「(私は……一人じゃない。皆が一緒に居る。だったら――怖くない。戦える……!)」
グググッ……!
翼「……?(今、少しだけ動いたような……?)」
翼は慢心した様子で鈴仙を見ている。……今なら、不意を打てるぞ。
鈴仙の中で仲間の誰かがそう言った気がした。
スッ……。
627 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/25(水) 00:17:44 ID:dpsnoAm+
実況「おっと! 翼選手ここで右サイドに向かって足を振り上げました!
翼選手、ここは単独突破では無くサイドを使うようです。
しかしこれは良い選択だ! 翼選手の陽動により、右サイドの新田選手、妖夢選手は
既に悠々と深くまで切り込めている! このパスが通れば、コリンチャンスはいきなりピンチです!」
鈴仙「……なさい」
翼「……?」
翼が右脚を振り上げた瞬間、鈴仙は左脚を大きく引いた。そして――。
鈴仙「――待 ち な さ い よ ッ!」
ギンッ!
翼「……!?」
グラッ……バシッ!
当初は山のように大きく見えた巨人が。サッカーに憑かれ道を究めし神が。……崩れた。
628 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/25(水) 00:22:01 ID:dpsnoAm+
実況「……翼選手、パスの直前鈴仙のタックルを食らい、ボールを……零してしまいます!
ボールはマウリシオ選手が拾いましたが、……ああ、なんという事でしょう!
一度は翼選手の重圧に負けて立ち止まった鈴仙選手が、再び動いてボールを刈った!
……なんという、なんという精神力なのでしょう!!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
メオン(観客席)「……あれはまぐれだ。がむしゃらに動かした脚が、ボールに当たっただけだ」
ダ・シルバ(観客席)「と、本気で思ったようなら、ブラジルの正GKの道は遠いと思うぜ、メオン?
……あの時の彼女の熱は。彼女の発する炎は、恐ろしく熱かった」
妖夢「――な、なんで……? なんで鈴仙は、アレに勝てるの……!
あの、人に恐怖しか齎さない、サッカーの化身に。人智を超えたサッカーの怪物に!!」
新田「(頭ではあり得ないって否定してる。でも、本能は……この結果を知ってたような。そんな気がする!)」
パチュリー「……!(私の方が鈴仙よりも優れたタックル力を持っている。でも、今のは、私では絶対できないプレーだった。
そして、賢者である私ですら出来ないプレーをこなしてみせる彼女は。……さしずめ、”勇者”とでも呼ぶべきかしら)」
てゐ「(鈴仙。あたしゃますます距離を感じちゃってるよ。博麗の巫女だけじゃない、巫女級にヤバい雰囲気の奴にまで、
あそこまで凄い勝負をするなんてさ。……まぁ、まだまだ頼りないけどさ)」
翼「――どうして………………? どうして、あれで動けたんだ。どうして俺は、勝てなかった……?」
鈴仙「……それは、あんたみたいな奴には、一生分からないような理由で、よ」
翼「……アハハ。面白いね。鈴仙・優曇華院・イナバ。……試合はまだ始まったばかりだ。次は負けないよ」ニコッ…
試合は始まった直後にも関わらず、観客席は、サンパウロは、コリンチャンスは。
スタジアム上の全ての存在は――今の一瞬の攻防に酔いしれた。
そして、その熱狂の中心たる二人は――早速、一種の奇妙な絆を結びつつある。
629 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/25(水) 00:30:21 ID:dpsnoAm+
ポーンッ。
だが、その瞬間にも試合は進む。観客はともかく、選手達の意識は既に、
翼が零されたボールの行き先に向かっていた。
マウリシオ「(右サイドが上がっている。ここを突かれたらやべえ。……俺が、しっかりとキープしないと!)」
パシッ!
実況「ここで……零されたボールはマウリシオ選手がフォローしました! ですが……!」
パチュリー「――勇者が仕事をしてくれたもの。次は賢者の出番ね」
てゐ「そんなら私も賢者になろうかな。遊び人はレベル20になったら、フリーパスで賢者になれるんだよ?」
パチュリー「……ふ。運の良さとか本一冊で賢者になれる程、賢者道は甘くないわよ。
この試合が終わったら貴女も弟子にしてあげるわ」
タッ、タタタタッ……!
実況「マウリシオ選手に、トップ下のパチュリー選手と左サイドハーフのてゐ選手がつきました!」
試合は進む。ここでボールをキープできれば、翼と鈴仙の勝負に関わらずサンパウロはチャンスを掴み。
逆にボールを奪えれば、鈴仙の勇気はいよいよコリンチャンスの攻撃の号砲となる。
マウリシオ「……抜くっ!」
パチュリー・てゐ「「とる!」」
630 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/25(水) 00:32:55 ID:dpsnoAm+
先着2名様で、
★マウリシオ→ドリブル 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
★パチュリー→タックル 54 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
てゐ→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→マウリシオ、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ストラットがフォロー)(サンパウロのスローイン)(アリスさんがフォロー)
≦−2→コリンチャンスボールに。
【補足・補正・備考】
マウリシオのマークがダイヤ・ハートで「スキルステップ(+3)」
マウリシオのマークがスペードで「やや華麗なドリブル(+2)」が発動します。
パチュリーのマークがダイヤ・ハートで「アグニシャイン(+2)」が発動します。
パチュリーはスキル・フォトシンセシスにより、接触プレイ時3差以上で敗北した場合吹き飛びます。
てゐのマークがダイヤ・ハートで「シロウサギチャージ(+2、吹飛4)」が発動します。
631 :
森崎名無しさん
:2017/10/25(水) 00:34:13 ID:???
★マウリシオ→ドリブル 55 (
ダイヤ8
)(
1
+
5
)=★
632 :
森崎名無しさん
:2017/10/25(水) 00:34:36 ID:???
★パチュリー→タックル 54 (
スペードA
)(
3
+
5
)+(人数補正+1)=
てゐ→タックル 51 (
ダイヤ10
)(
5
+
3
)+(人数補正+1)=★
633 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/25(水) 00:41:27 ID:dpsnoAm+
ストラットにボールが渡った! しかし即シュートにはならず、コリンチャンスの守備陣が迫る!?
……と、言ったところで、今日の更新はここまでにします。
今回
>>611
の選択肢はEを正解として、
他の選択肢だと無条件でやや不利or翼と勝負(勝率低)して負けると不利……という流れを想定しており、
Bが選ばれた時大丈夫かな?と思っていましたが、鈴仙が見事にひっくり返しましたね。
翼の大口叩いて敗北と合わせて、非常に森崎板らしい展開になったのではと思います。
>>621
実際のところ、ドリブル値56(本スレ換算75)の必殺技+5、+4、+3発動は、そこまで強くないです。
(ネイ、アヤソフィア、カルロスと同格か少し劣るくらい)
ただ今回は翼にかなりチートっぽいスキルを与えていたので、これで丁度良いかな? と思っていたのですが…
>>622
勝率上期待通りの展開にならず残念なような、ある意味で期待通りの展開になり嬉しいような、複雑な気持ちですねw
それでは、本日もお疲れ様でした。
634 :
森崎名無しさん
:2017/10/25(水) 00:41:50 ID:???
>>彼は、サッカーのみを自らの精神の拠り所として
某スレでサッカー筋ダメになって不良化した翼がいたけど
このスレの翼がそんなケガしたら一体どうなるんだろうか…
635 :
森崎名無しさん
:2017/10/25(水) 00:52:53 ID:???
乙でしたー
既に最大のライバルの森崎を失ってぶっ壊れてるからなぁ
躊躇なくfly awayしちゃいそう
636 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/25(水) 23:58:04 ID:dpsnoAm+
少しだけ更新します。
>>634
神との交信によりサッカー筋を復活させると思います。
>>635
乙ありがとうございます。森崎を失って壊れてるのは確かですね。
ただ、やはり翼と言ったら原作の主人公ですし、森崎以上の人外さを秘めてる人物だと思ってるので、
壊れるにしてもとてつもない感じの壊れ方にしたいですね。
637 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/25(水) 23:59:05 ID:dpsnoAm+
★マウリシオ→ドリブル 55 ( ダイヤ8 )( 1 + 5 )+(スキルステップ+3)=64★
★パチュリー→タックル 54 ( スペードA )( 3 + 5 )+(人数補正+1)=63
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしてストラットがフォロー
マウリシオ「あまり舐めるなよっ!」
タッ! スタタタタタッ!
実況「マウリシオ選手、器用な小刻みのステップ――『スキルステップ』でパチュリー選手を翻弄します!」
ズザアアアアアアアアッ、スッ……バシイッ……!
パチュリー「……! 中々やるわね」
実況「パチュリー選手も動きを合わせ、淀みない動きでカットに向かいましたが……後一歩が届かない!
ボールは後方へと流れてしまいます! そして……!」
ポーンッ、パシッ。
ストラット「よし。これで決めればトントンだな!」
実況「ボールはサンパウロの主砲! イタリア出身のストライカー、チェザーレ・ストラット選手が、
前線バイタルエリア少し前で、零れ球を運よくフォロー! コリンチャンスはピンチです!」
慧音「いや、……まだだ!」
ザッ! ズザアアアアアアアアアアアアッ!
ストラット「!」
実況「ですが、ここでスイーパーの慧音選手が飛び出した〜! CBの位置としてはやや高めですが、
どうやらコリンチャンスは、撃たせる前に止める戦術を徹底しているようです!」
638 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/26(木) 00:05:21 ID:t0J1KH0w
アリスさん「(わ、私も居るのに……! というか、私だって敵のパスに備えて、
ボランチにしては深めの位置で待機してたのに。これが偏向報道ね。
マスコミはいつだって、弱い者を見世物にして嘲笑しているのね……)」
タッ……!
実況「これに対してアリスさんも静かに続く! ストラット選手、この二人のマークを外せない限りは、
自慢のシュートを撃てそうもありません!」
ストラット「流石に対策済みか。――だが、この程度ッ!」
ダッ!
実況「ストラット選手、ゴール前30メートルで必死のボールキープ! 果たして粘り勝つのはどっちか〜!?」
639 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/26(木) 00:07:16 ID:t0J1KH0w
先着2名様で、
★ストラット→ドリブル 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
★慧音→タックル 56 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
アリスさん→タックル 54 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ストラット、ボールキープ成功。そしてシュート体勢に!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(妖夢がフォロー)(穣子がフォロー)(お燐がフォロー)
≦−2→コリンチャンスボールに。
【補足・補正・備考】
慧音のマークがダイヤ・ハートで「草薙の剣(+3、吹飛4)」が発動します。
アリスさんのマークがダイヤで「トリップワイヤー(+2)」が発動します。
640 :
森崎名無しさん
:2017/10/26(木) 00:07:54 ID:???
★ストラット→ドリブル 55 (
ダイヤA
)(
6
+
4
)=★
641 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/26(木) 00:09:14 ID:???
短いですが、今日の更新はここまでにします。
642 :
森崎名無しさん
:2017/10/26(木) 00:15:38 ID:???
本編と変わらず引きがえぐい
★慧音→タックル 56 (
ダイヤ8
)(
6
+
3
)+(人数補正+1)=
アリスさん→タックル 54 (
スペード10
)(
3
+
6
)+(人数補正+1)=★
643 :
森崎名無しさん
:2017/10/26(木) 00:15:51 ID:???
★慧音→タックル 56 (
ダイヤJ
)(
6
+
6
)+(人数補正+1)=
アリスさん→タックル 54 (
クラブ4
)(
3
+
3
)+(人数補正+1)=★
乙なのです!
644 :
森崎名無しさん
:2017/10/26(木) 00:17:24 ID:???
慧音先生の守護る意志がひしひし伝わってくる引き
645 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/27(金) 00:42:59 ID:???
今日は更新できません…@職場
646 :
森崎名無しさん
:2017/10/27(金) 00:45:19 ID:???
ご報告お疲れさまです
647 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/28(土) 00:30:00 ID:???
>>642
>>640
を見たとき、いきなり失点かと思いました…w
>>643
乙ありがとうございます!
>>644
第一部(全幻想郷選抜大会編)では守護れなかった・・・な展開が多かったので、
第二部(幻想スーパーJr.ユース大会編)では活躍して欲しいと思っています。
>>646
ありがとうございます。最近モチベはかなり高いのですが、物理的な時間が取れないです…
648 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/28(土) 00:31:10 ID:???
★ストラット→ドリブル 55 ( ダイヤA )( 6 + 4 )=65★
★慧音→タックル 56 ( ダイヤ8 )( 6 + 3 )+(人数補正+1)+(草薙の剣+3)=69
≦−2→コリンチャンスボールに。
ストラット「ツバサ程では無いが、俺もここブラジルに来てから真剣にサッカーに向き合って来た。
生半可な気持ちでぶつかられても負けんぞ!」
ガシイイインッ、グッ……!
慧音「ぐっ……!?(スライディングタックルを、片足の力だけで止めた、だと……!
確たる技術は無いにせよ、凄まじい体力と精神力だ!)」
チェザーレ・ストラットは、サンパウロでの経験を通して大きく成長したイタリア人選手である。
それ以前は、高い実力を持ちながらも、その気性の荒さから問題児扱いされており、
実際、彼はJr.ユース大会でのイタリア代表選手の出場棄権の原因だった。
しかし、今の彼は違う。
ストラット「(ツバサの選手としてのスケールの大きさは。ヨームのストライカーとしての才能の豊かさは。
母国から逃げるようにして、サンパウロに渡った俺に、自分が如何にも身の程知らずな野郎かを教えてくれた。
そして――改めて、俺をサッカーに対して純粋に向き合わせてくれた!)」
グッ、グググッ……!
649 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/28(土) 00:32:18 ID:???
実況「な、なんと! ストラット選手、慧音選手の渾身のスライディングタックルを片足で止めるどころか、
その逆に、慧音選手をボール越しに弾き飛ばそうとしています!
イタリア時代のストラット選手は『シュート力だけの選手、自分ではボールキープもできない』
と一部の評論家に酷評されたと聞きますが、眼前のプレーはその印象とは大きく異なる!
およそ人間離れしたフィジカルで、ボールをキープし続けます!」
ストラット「(見ていてくれ、ミアータ、バンビーノ、ヘルナンデスにジェンティーレ……そして皆。これが、俺なりの贖罪だ!)」
慧音「――成程。それが君の力か……!」
ストラットの意思の力は強大だった。
慧音「……だが。私の力とて、それに負けていないぞッ!」
グンッ。……ズバァァァァァァァッ! ――バシイッ!
ストラット「!?」
そのため、慧音が残された左脚で放った一閃により、ストラットが押し返されたのは、
純粋に彼よりも慧音の方が強かったからだった。
650 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/28(土) 00:33:19 ID:???
慧音「……君には強い力を感じる。単なる暴力では無い。自分の弱さを知り、
そしてその上で、それを受け入れ克服しようとする強さもある。
だが――そうして前に進んでいるのは君一人だけではない。
仲間を導く使命を持ちながら、常に挫折を重ね続けて。
それでも、前に進みたいと思い続けた私もまた、君に勝つ資格はある筈だ!」
パチュリー「(……彼女は元々、理性と激情が同居するタイプの選手だった。
これまでは理性に偏重し過ぎて、才能がかみ合わなかったようだけど。
イタリアでの修行を機に、その激情を素直に見せるようになった。
――それが、彼女の急成長の理由なのかもね)」
実況「しかし……最後に勝ったのは慧音選手! バランスを崩して転倒するリスクを恐れず、
反転した逆脚でストラット選手のボールを捉え、そのまま奪い返します!
慧音選手、コリンチャンスの危機を救いました〜〜!」
慧音「(――いや。危機を救ったと言えるのは、私達が攻勢に転じれてからだ! そして、その突破口は……!)
――頼むぞ、静葉殿!」
バシュッ!
静葉「(サンパウロは、奇襲の為に右サイドを上げ過ぎた。だから、ここを突けば楽に攻められる……と判断したのね。
――冷静な思考力は、ディフェンスリーダーとして頼もしいわね)……ええ、承ったわ」
タッ……!
実況「そして慧音選手は右サイドバックの静葉選手にパス!
コリンチャンスは妖夢選手と新田選手が上がり、スペースの空いた右サイドを突いて……カウンターです!」
651 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2017/10/28(土) 00:34:20 ID:???
新田「ハァ、ハァ……させるかッ!」
シュタタタッ! ズザアアアアアアッ!
実況「いえ……ですがそこに、自慢の俊足を生かして、ゴール前から反転した新田選手が詰め寄ります!
新田選手、スピード感溢れるタックルでボールを奪い返しに向かった〜〜!」
静葉「――大丈夫。いつも通り、静かに……落葉の如く、通り抜ければ良いだけよ」
先着2名様で、
★静葉→ドリブル 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
★新田→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→静葉、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(反町がフォロー)(アリスさんと翼で競り合い)(妖夢がフォロー)
≦−2→サンパウロボールに。
【補足・補正・備考】
静葉のマークがダイヤ・ハートで「落葉ターン(+4)」が発動します。
新田のマークがダイヤで「隼タックル(+2)」が発動します。
652 :
森崎名無しさん
:2017/10/28(土) 00:49:37 ID:???
★静葉→ドリブル 55 (
ハート3
)(
1
+
1
)=★
653 :
森崎名無しさん
:2017/10/28(土) 00:49:45 ID:???
★静葉→ドリブル 55 (
ハート10
)(
2
+
5
)=★
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