キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
キャプテン森崎外伝スレ13

1 :森崎名無しさん:2017/11/03(金) 18:03:11 ID:???
キャプテン森崎に関連したサイドストーリー、番外編用のスレです。
進行は小説形式でも参加型でもなんでもアリです。
コテをつけるかは自己判断ですがわかりやすく工夫したほうがいいかもしれません。(名前欄にタイトルなど)
前の人の作品が完結してから次の人は書き始めましょう。好評な作品は独立するのもありです。
ただあまりに過度にキャラを変えてしまうと本編に支障をきたすおそれもあるので程々に。
 
自信がない人もどんどん挑戦しましょう!

223 :森崎名無しさん:2018/07/12(木) 23:20:23 ID:???
王道な展開だな

224 :森崎名無しさん:2018/07/13(金) 00:15:21 ID:???
本編ではそんな苦戦しなかったのにな

225 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/14(土) 13:07:23 ID:AjjftYME
★オランダ 総合力 100+( 47 )=147
 日本 総合力 100+( 42 )+(あきらめんと(ry+20)=162★
→日本の勝利!

森崎「へへっ、準決勝はオランダか。1回戦と言い今回はついてるぜ」

超強豪であるオランダとの戦いを前に、森崎はこう傲慢に言い放った。

松山「何言ってるんだ森崎。オランダの……あいつらのサッカーを舐めてはいけないぞ」

そんな森崎を、オランダに対して並々ならぬ感情を抱く松山は厳しく窘めるも、
彼を除く周囲の雰囲気が僅かに弛緩しているのは確かだった。
WY大会での日本対オランダの結果は3−0。オランダはなす術なく大敗しているのだから、無理が無いとも言える。

見上「……この試合、GKは若林だ。森崎は日向の2トップでFWに就け」

若林「……はい(全く嬉しくない出番だ)」

森崎「へへっ。ドールマンからハットトリックを挙げて見せますよ(しっかし、結局新田も来生も立花兄弟も、
    ついでに佐野と反町も伸びなかったよなァ。お蔭で俺が、日向の相方に定着しつつあるじゃねーか)」

布陣も先のWYと同じく、若林をGK、森崎をFWに置いた攻撃的な陣形だ。
とはいえ言うまでもなく、若林もまた世界トップクラスのGKである故、守備に不安がある訳ではない。
日本の勝利は盤石であると、周囲の関係者や観客は内心で思っていた。

……しかし。
屈辱的な敗北を受け、周囲のサポーターからの烈しいバッシングに遭ってもなお、
トータルフットボールとダーティプレーを両立してまで強さを追い求め続けたオランダの底力は、彼らの想像以上だった。

226 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/14(土) 13:10:48 ID:AjjftYME

クライフォート「……行くぞ、マツヤマ」

松山「それがお前達の答えかよ……ああ、行ってやる!」

バァァァッ!  ――ズザアアアアアアアアアアッ!

クライフォート「ハッ!」

グンッ! ……スパッ!

松山「……!(う、巧い! いや違う。それ以上に迷いが無い……。あいつらは、あれだけ叩かれても、打ちひしがれても、
    それでもまだ、こんな風に動けるんだ……信じられない……!)」

荒々しく繊細なクライフォートの円を描くドリブルに、松山は目を丸くする。
しかし、それだけでは終われなかった。
松山だけでない、岬や三杉、早田や次藤、そして中山の激しいプレーを受けても尚、彼らは安定してボールをキープし続ける。
トータルフットボールの面目躍如とも言えるプレーが暫く続き――。


227 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/14(土) 13:12:33 ID:AjjftYME
イスラス「遅い遅いぞこれまで一体何をやってた全日本昔のお前達の強さはこれ程じゃなかった俺達の努力を無駄にさせるな!」

ビュンッ!

若林「……マリーシア野郎が、ほざけ!」

バッ!

イスラス「(ここだ)」

――スッ、ドガガァァァァァッ! ……ピピィィィィィィィッ……!

実況「おっと……! 一対一でゴール前にドリブルで詰め寄ったイスラス選手でしたが……これは、若林選手の反則です!」

若林「こ、こいつ……!」

以前は若林の冷静な洞察力により失敗した、イスラスの『マリーシア』。
それを彼は全く同じ状況下でやっておけて――今回は、成功してみせた。
若林は当然に彼の手口を熟知しており対策を練っていたが、それ以上にイスラスの演技が巧妙すぎた。
これによりオランダはPKを得て、見事得点。試合はまず、1−0でオランダがリードした。

松山「(あいつらのサッカーは、前以上に洗練されている。良い所も、嫌な所も、全部ひっくるめて……!)」

228 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/14(土) 13:13:58 ID:AjjftYME
森崎「ケケケ……若林のヤツめ、失点しやがって。バーカバーカ」

翼「ハァ……知ってるだろうけど。試合に負けたら、キャプテンの君が戦犯扱いされるんだよ?」

森崎「ちっ、今から得点しようと思ってたところなんだよ!」

森崎はそう軽口を叩いてはいたが、状況は苦しかった。
オランダのトータルフットボールが機能して、肝心の森崎や日向にボールが回ってこない。
仮に回って来ても、少しDFに手をこまねいているだけでボールをフォローされ、シュートチャンス自体が訪れない。
試合時間はじりじりと経過していき、……前半が終了し、後半が30分以上過ぎてもなお、点差は縮まらなかった。

日向「クソが……ッ!」

岬「(小次郎が大分キレてるね。今ボールを渡せれば、最高の結果を残してくれそうだけど……それが難しい)」

嫌な雰囲気が日本側に漂う。……このまま、1−0のまま負けてしまうのではないか?
日向と翼、そしてこの試合においては森崎までもが居るにも関わらず、その不安は風船のように膨らんでいき。
試合は既にロスタイム。後半48分で次にボールがラインアウトしたら試合終了となるまでに至った。

クリスマン「あのWY以来、俺達はフィールドにゴミを投げつけられ、クラブに火を点けられてもなお、
       自分の武器を磨き続けて来た。……お前達はどうだった、全日本?」

三杉「……お涙頂戴作戦かい? そういうのは僕よりも松山辺りにした方が効果的だと思うけど」

クリスマン「相変わらず口が達者な奴め……だが、それで良い」

グッ……!

三杉「……ッ!(最初っから、『ダーティディフェンス』が狙いか。だけど……)――この程度!」

グンッ! スルッ、シュンッ!

229 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/14(土) 13:15:46 ID:AjjftYME
クリスマンの『ダーティディフェンス』を『芸術的なドリブル』で掻い潜り、三杉は中盤底で漸くボールを確保した。
しかし、ここから先をどう攻めるか。三杉がそう考えあぐねていた時に――。


        松山「……みんな、上がれ! 全日本の、『なだれ攻撃』だッ!」


三杉「……フッ。何を考えていたんだ、僕は。言われずとも、それしか選択肢がないじゃないか」

松山の号令が鳴り響いた。翼や超モリサキ(後半戦からモードチェンジしていた)は思わず後ろを見るが、
すぐに好戦的な笑みを浮かべて一気にフィールドを駆け上がる。

松山「(クライフォート……俺はもう、お前達を否定したりはしない。その代わり、お前達が俺を否定するのなら、
    それ以上に俺は、俺自身を肯定してみせる! 見ていろ……!!)」

クライフォート達のトータルフットボールのような計算ずくのプレーとは違い、松山主導のなだれ攻撃は粗が多い。
しかしそれ故に戦術としても組み込みやすく、現に見上監督も緊急時の対策として作戦に組み込んでいた。
それが今、オランダのトータルフットボールの牙城を破り、ダーティなプレーをも、熱量と数量で押し切って――。


230 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/14(土) 13:17:22 ID:AjjftYME

超モリサキ「シャクだが、一番威力のありそうなシュートで決めるしかねぇ。準備は良いか翼!」

翼「ああ、お前こそここでトチるんじゃないぞ!」

超モリサキ「それをお前が言うかァ〜? ……ま、いいさ。食らえよ『ジャイロパス』!」

バシッ! ギュルルルンッ!

翼「 ブ ー ス ト  ……!」

バッ! グルッ! グワァァァァッ……!

翼「 サ イ ク ロ ン ! !」

ブギュギュギュグワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!
 ズバァァァッ!! ――ピピィィィィィィィッ……!!

かのアルシオンにも比肩する精度を誇る、超モリサキの『ジャイロパス』が放たれて、翼がそれを『ドライブオーバーヘッド』で打ち返す。
即ち、『ブーストサイクロン』の威力は最強をも通り越して至強。ドールマン達オランダの守備陣が取れる筈もなく。
……後半ロスタイム49分で、日本はとうとう1−1の同点に追いついた。

クライフォート「(マツヤマの差し金か。あいつの存在はやはり、日本にとってあらゆる意味でイレギュラー……今回は、してやられたか)」

そして試合は延長戦になるが、クライフォートはこの時点である種の諦観を持っていた。
何故なら彼の喉元には、恐るべき獣が牙を剥いていたのだから。

231 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/14(土) 13:18:54 ID:AjjftYME
日向「……死ねっ!」

ズバァァァッ……! ドガァァァンッ!

延長戦開始直後。トータルフットボールの体制を整えきれない段階で、日向はクライフォートをボール越しに吹き飛ばした。
この試合通してボールにも碌に触れらなかった猛虎の怒りは、もはや人智を超えていた。

日向「――この一撃で、全てを終わりにしてやろう……!」

そして、こうなった日向小次郎のサッカーは、あらゆる面で人間離れしていた。
彼はクライフォートが吹き飛ばされ、クリスマン達MFによりプレスを掛けられる前に。
……ゆっくりと脚を振り上げ、ゴールへ狙いを定めていた。

超モリサキ「オイオイ……マジかよ」

彼が何をしようとしているか分かった超モリサキは呆れ顔となるが、打算高い彼は、これがあながち悪手では無いとも踏んでいた。

超モリサキ「(50メートルの距離はあるが、日向は半ば無理矢理だがフリーみたいなモンだ。
        それで、ライトニングタイガーの威力プラスで、アイツの、何か気持ち悪い土壇場での強化補正も踏まえると……)」


日向「走れ稲妻! うおおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」


バギュウウウウウウウウウウウウウウウウンッ! ドガッ! バギッ! グシャッ! バゴッ! ドゴオオッ!

かつてのWY準決勝、イタリア戦のクライマックスで見せた憤怒の形相で、日向はキックオフ『ライトニングタイガー』を打ち放った。
それは魔王が放ったシュートの如く、立ち並ぶ選手達を吹き飛ばしていき――。

ズバシュンッ!

――これまでの苦労が嘘のように、あっさりと日本に二点目を献上してみせる。

232 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/14(土) 13:20:06 ID:AjjftYME
オランダはこれを受けてもなお、イスラスを軸に懸命に攻めていったが……。

若林「――『とめる!』」

バァァッ! ……ガシイッ!

繰り返しとなるが、若林もまた世界トップクラスのGK。
延長戦の僅か10分程度の時間では、そう簡単にゴールを許す筈もなく。

イスラス「(もう一度もう一度だ一対一の状況を作り出しPKに持ち込むそうすれば再び同点となり最悪PK戦に……)」

松山「そうは――」

中山「――させるかッ!」

早田「……よっ、とォ!」

ズバァァッ、ズバァァァァッ、ズザアアアアアアアアアアアッ!  ……ガシイイッ!

イスラス「……ッ!」

最後の頼みであるイスラスも、二度目のPKに持って行く事はできなかった。
松山達の烈しいタックルを前に、イスラスはボールを零してラインアウト。そして――。

ピッ、ピッ。ピィィィィィィィィ………ッ!!

松山「勝った。勝ったぞ……!」


全日本はオランダの脅威に終始怯えながらも、辛うじて勝利をもぎ取ってみせた。

オランダ 1 − 2 日本 試合終了! 

233 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/14(土) 13:30:02 ID:AjjftYME
>>222
日本のやり直し2回スキルはかなりチート級だと思います。
>>223
オランダが相手な以上、これまで空気気味だった松山君が出てきた感じになりましたね。
>>224
トータルフットスキルがフル稼働+ゴール前でも有効だったら、本編もわりかし苦戦したかもですね。

今から外出しますが、もう一判定だけやります。
準決勝戦第2試合のイタリア対ブラジルです。

イタリアもブラジルも語るまでもない強豪チームです。
総合力だけで言うと、全員がタレントであるブラジルに軍配が上がると言わざるを得ないでしょうが、
本編での絶望感で言えばイタリアもかなりのものだったと思います。

数値とスキル面で言えばイタリアはかなりの劣勢ですが、
一方でやり直しスキルさえ発動すればかなり肉薄します。
どっちが勝つかは分からないと言えるでしょう。

234 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/14(土) 13:31:39 ID:AjjftYME
それでは判定です。

先着1名様で、

★イタリア 総合力 90+(! numnum)=
 ブラジル 総合力 120+(! numnum)+(セレソンの誇り+20)=★

と書き込んで下さい。数値が大きい方が勝ちです。同じときは引き分けです。

【固有スキル】
イタリア:不死身の黄金軍団
  ! numnumの数値が50より低い状態で敗北した場合、総合力を+20して判定をやり直せる。1試合1回限り
ブラジル:セレソンの誇り
  常時総合力+20

235 :森崎名無しさん:2018/07/14(土) 13:32:31 ID:???
★イタリア 総合力 90+( 40 )=
 ブラジル 総合力 120+( 95 )+(セレソンの誇り+20)=★

236 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/14(土) 13:36:25 ID:xAzDM1NI
★イタリア 総合力 90+( 90 )=
 ブラジル 総合力 120+( 29 )+(セレソンの誇り+20)=★

スレ主さんは、MSXturboRのマイクロキャビン、またはMSXFUNのような、
森崎板最後の希望です、いつも楽しみにしています。

237 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/14(土) 13:36:42 ID:AjjftYME
やり直し判定だけやります。

先着1名様で、

★イタリア 総合力 90+(! numnum)+(不死身の黄金軍団+20)=
 ブラジル 総合力 120+(! numnum)+(セレソンの誇り+20)=★

と書き込んで下さい。数値が大きい方が勝ちです。同じときは引き分けです。

【固有スキル】
イタリア:不死身の黄金軍団 ※発動済み
  ! numnumの数値が50より低い状態で敗北した場合、総合力を+20して判定をやり直せる。1試合1回限り
ブラジル:セレソンの誇り
  常時総合力+20


238 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/14(土) 13:51:10 ID:xAzDM1NI
★イタリア 総合力 90+( 71 )+(不死身の黄金軍団+20)=
 ブラジル 総合力 120+( 59 )+(セレソンの誇り+20)=★

239 :森崎名無しさん:2018/07/14(土) 14:01:51 ID:???
30差をひっくり返すのはさすがに容易じゃなかったか

240 :森崎名無しさん:2018/07/15(日) 17:24:59 ID:???
無効になったのがスキル発動なしで倒せたのが運がないというか

241 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 16:19:46 ID:AR1lFdTE
ワールドカップ終わっちゃいましたが、更新します。
>>236
キャプテン岬さんありがとうございます。
少しでも板を盛り上げていければと思っていますので、また判定等参加して頂ければうれしいです。
(私が最後になったらイヤですし…w)
>>239-240
ブラジルは強すぎる程に強すぎるにしても、イタリアならば運が良ければ勝てないでもないと思いましたが、
流石に壁が高すぎましたね…

242 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 16:20:49 ID:AR1lFdTE
★イタリア 総合力 90+( 71 )+(不死身の黄金軍団+20)=181
 ブラジル 総合力 120+( 59 )+(セレソンの誇り+20)=199★


イタリア対ブラジルは、先のWYにおいては成らなかった、しかし誰もが見たかった組み合わせだった。
準決勝でのランピオンやジェンティーレの退場さえ無ければ、
イタリアは日本にも、ブラジルにも勝っていたと考える者が数多くいたからだ。

勿論冷静な者は、「イタリアが9対11の状況で善戦できたのはあの時のヘルナンデスが神がかっていただけ。
実力通りに行けばイタリアは日本に大敗していただろうし、そもそもタレント数の時点でブラジルに敵う筈がない」
と考える者も一定数いたが、そうした対立はこの試合の趨勢への注目度をますます高める結果となっていた。

――ピィィィィィィィィッ!

アルシオン「世界の頂点に立つ。俺の目的はそれだけだ」

スウッ、ギュンッ! ……クルッ!

コインブラ「そうか。だが悪いな、俺もそれを目指してるんだ!」

――ゴオッ、ズザァァァァッ!

そしてその期待を裏切る事なく、彼らの戦いぶりはまさしく世界最高峰であり、両者共に引かなかった。
とりわけ共にI番を担うアルシオンとコインブラは共に世界最高のMFであるという自負と実績があり、
攻撃面においてその実力はまさに互角。(守備面については、積極性の観点からもコインブラに軍配が上がったが)
試合早々にアルシオンが『スターバースト』、コインブラが『マッハシュート』という大型シュートを立て続けに放ち、
ゴールを決めた事により、観客達の盛り上がりは頂点となった。

243 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 16:22:03 ID:AR1lFdTE
カルロス「いくぜ、『ファントムシュート』!」

ストラット「喰らえ、これが俺の『オムニゾーンシュート』だ!」

そして試合は必然と、それぞれのチームが抱える主砲による乱打戦へとシフトしていく。
カルロスやストラット、ザガロやランピオン。各チームの攻撃的選手が最大火力をシュートを撃ちまくり、
試合はシーソーゲームになるかと言えば……前半が終わった時点で、1−1。
コインブラとアルシオンのシュート以外は決まっていない。
これは偶然でも、各チームのFW陣が腑抜けという訳でもなく、GK及び守備陣の実力だった。

ゲルティス「(『オムニゾーンシュート』のセーブ成功率……低い、34%……!)」

――ガギイイインッ……!

ディウセウ「へへへ……ど、どうだぁゲルティス、おめえなら、これで防げる筈だろ……!」

ゲルティス「……!(再計測。ディウセウによる威力減衰により成功率アップ、51%!)」

バァァァァァッ、バチイイッ!

ストラット「し、しまった……!」

ストラットが誇る『オムニゾーンシュート』は、ディウセウによって減衰され、ゲルティスに弾かれて。


244 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 16:23:05 ID:AR1lFdTE
実況「カルロスくんの『ファントムシュート』がイタリアゴールへと飛んでいく〜〜〜!」

ヘルナンデス「(俺の実力はゲルティスに及ばない。だが、俺にはこの黄金の右腕が。そして――)
         トリノ、マリーニョ! お前達は右、ゴルバテは左だ。ジェンティーレは……!」

ジェンティーレ「その程度の指図で、『カティナチオマステリー』とは笑わせるな! 俺はもう……」

バァァァッ、グンッ! ――バギィィィィィィィィッ……!

ジェンティーレ「最適の位置で、打ち返す準備をしていたぞ!」

ヘルナンデス「(そして俺には、カティナチオの極意と、それを実行してくれる仲間達が居る)」

カルロスが持つ最大火力シュート、『ファントムシュート』は、ヘルナンデスが指揮を執り、
ジェンティーレが見事に体現させたカティナチオを前に通じない。
ジェンティーレの『カウンターシュート』はゲルティスにより弾かれるも、ブラジルはイタリアの固さに改めて舌を巻いた。

――こうした均衡を最初に破ったのはイタリアの方だった。

ランピオン「頼む、ストラット!」

ポーンッ!

ストラット「ハァ、ハァ……! 今度こそ決めるぞ!」

グワァァァァァァァァッ! バッギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ……!!

ゲルティス「(ランピオンの『ロケットポスト』により、ブロッカーであるディウセウ、アマラウは追いつけず。
        対するストラットは瞬間的フリー状態! こ、この状況でのセーブ成功率……じゅ、17、%……!?)
        ――ぐ、ぐうううううっ……!?」

245 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 16:24:36 ID:AR1lFdTE
ランピオンのポストプレイが鮮やかに決まった間隙を、ストラットが見事に決めて1ゴール。試合は2−1となった。
ブラジルの攻めの要であるカルロスとコインブラは果敢にこのリードを埋めようと奮戦するも、
最終ラインのジェンティーレで足止めを喰らう事多数。
ならばネイやトニーニョなど、他にも豊富なブラジルの攻撃陣を使えば良いのではと思うが、
世界トップクラスではあるがトップでは無い彼らの生半可な攻めは、バサレロやマリーニョ。
トリノにゴルバテと言った、ハッキリ言って格下の選手達の組織的な守備を前に敗れてしまう。

ジェンティーレ「(純粋なセーブ力では、ヘルナンデスは世界で五指に入れるかどうかの腕前しかない。
          だが、奴が真に恐るべきであり、俺が奴の下に居続ける理由はその高い最終ラインの統率力。
          そのお蔭で、世界では雑魚クラスの奴らも中堅かそれ以上の実力を発揮し)」

ネイ「す、すまんっ! これ以上はオレでもちょいときついぜ……コインブラッ!」

バシッ……!

コインブラ「(サルバトーレ・ジェンティーレ。奴もまた、世界の頂点に立ち得る者……)」

ビュンッ!

ヘルナンデス「来るぞ、右からだジェンティーレ!」

ジェンティーレ「(――元々世界最高峰の俺が、ヘルナンデスの指揮を受けるとなれば……)貴様のような雑魚には負けんぞ!」

グワァッシャァァァーーーーッ、ドゴオオオンッ!

コインブラ「ぐ、ぐわぁぁぁっ……!(なんて威力のタックルだ! 俺はタックルでも世界最強の自負があったが……甘かった!)」

ネイが上がり、コインブラが駆けてもなお、イタリアは一点以上の失点を許さない。
試合はこのまま2−1のままイタリアに軍配が上がるのかと思いかけるが――ブラジルには、まだ最終兵器がある。

カルロス「まだだーーっ!」

246 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 16:25:53 ID:AR1lFdTE
――『リーサルツイン』。先のドイツ戦では二度も放たれ、ミューラーを完膚なく轟沈させた最強のツインシュート。
ブラジルはギリギリの攻めの中にも、辛うじて一度。たった一度だけこのシュートを決めるチャンスを作り出し――。

ブワッギュォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!

ジェンティーレ「ぐおっ……! お、俺と、したことが……!?」

ヘルナンデス「必ず、止める。止めなくては――!」

バゴオオオオオオオオオオンッ! ズバッ! ――ピピィイイイイイイイッ……!!

後半37分。ジェンティーレとヘルナンデスを吹き飛ばし、試合は2−2の振り出しとなる。……いや、振り出しではない。

ストラット「ハァ、ハァ……!」

バンビーノ「ストラット……大丈夫か!?」

ストラット「いや……疲れただけだ。だけど悪い、『オムニゾーンシュート』は、もう撃てねえ……」

アルシオン「となれば、俺が決めるしかないか(とはいえ、俺の体力とて無限ではない。
        撃てる『スターバースト』はあと一発……勝利の為には、あらゆる手段を選ばねばならん)」

ランピオン「悔しいが、俺の『ロケットヘッド』じゃあ、ゲルティスやディウセウどころか、
       その前のアマラウすらも超えられる気がしねえ。アルシオン、お前だけが頼みだ」

ゲルティスから現実的な確率でゴールを奪える貴重な選手である、ストラットの疲労。

ジェンティーレ「くっ……どうして俺は、こんな舞台に限って……!」

ヘルナンデス「……ジェンティーレ、治療を受けろ」

ジェンティーレ「ふざけるな……! ぐっ!」

247 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 16:27:06 ID:AR1lFdTE
そして守備の要であるジェンティーレは、先の『リーサルツイン』に吹き飛ばされて負傷。
タレントが少なく、軸となる選手が不全となれば一気に機能を低下させるイタリアの弱点が、
この場面になって一気に露呈した。
一方のブラジルは、カルロスとコインブラはかなり消耗したとはいえ、ザガロやネイ、トニーニョを筆頭に、
まだまだ余力があり、かつイタリアを翻弄し得る選手の多くが健在。
2−1のまま逃げきれなかった時点で、イタリアは厳しい戦いを強いられる事が確定していた。

ヘルナンデス「かならず止める!」

バァァァァッ、グワッシイィィィッ!

マウリシオ「ち、ちっくしょー! やっぱ俺じゃあダメかァ」

こうなると、頼りになるのはかつて日本戦で奇跡的なセーブを連発したヘルナンデスの奮闘。

ヘルナンデス「頼むぞ、アルシオン!」

バシュッ!

アルシオン「ああ、任された。……バンビーノ、マンチーニ。――『ラ・オルケスタ』だ」

バシッ、バシッ、バシッ……!

ザガロ「く、くそったれーーーーーーー!!」

サンタマリア「(アルシオンを中心とする芸術的なパスワーク、『ラ・オルケスタ』!
         前のWYでミスギに止められた時は、平凡なパス力しか持たないDF達を従えていたが故隙があったが、
         今回は違う。バンビーノもマンチーニも、世界でも高い水準のパサーだ。
         一流の指揮者に、一流の演奏者が奏でるオーケストラ……これはまさしく、完璧だ!)」

248 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 16:28:37 ID:AR1lFdTE
そして、中盤を担うアルシオンが奇跡を起こしてくれる事を祈るしかない。

アルシオン「(中盤は突破した! ジェトーリオのダーティディフェンスも潜り抜けた! 後は、俺が決めるだけだ!)」

英雄を望み、実際にそれに相応しい実績を挙げ続けたアルシオン。
しかし一方で、彼はイタリアを世界一に導いた事がない。
あらゆる面で森崎と鏡映しと称される彼だが、功績面においては彼が一歩下回る。
今こそ、その評価を覆したい。彼はそんな強い信念を持ちながらバイタルエリアへ踏み込んで。

――ズッ。ザァァァァァアアアアアッ……!!

――そんな時だからこそ、だろうか。

アルシオン「……!?」

ドトール「コブラは小さく弱い蛇だが、その毒は時に虎をも殺す」

アルシオンは、ディウセウとアマラウの影に潜む蛇の影に気づかなかった。
そして彼は、その蛇の毒を過小評価していた。それは彼が無能だったからではない。

ドトール「今この時こそ、俺がお前を刈る時だ。マルク・アルシオン」

……バシイイイイイッ!

アルシオン「……!!」

――その蛇が、あまりに賢しかったからだ。
アルシオンはシュートを目前として、ドトールの奇襲からの『コブラタックル』に噛まれ、ボールを奪われた。
そしてこのミスは致命的だった。

249 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 16:29:47 ID:AR1lFdTE
ドトール「……ネイ!」

ネイ「あいよっ、……トニーニョ、行こう!」

トニーニョ「ああ。コインブラとカルロスが疲れている今こそがチャンスだ!」

ブラジルはネイとトニーニョの『ゴールデンコンビ』で一気に駆け上がる事を選択。
この時既にジェンティーレは戻っていたが、負傷を庇いながらのために隙があり、
またネイが『ファンタジスタ』としての才覚を存分に発揮した事により、彼は出し抜かれた。

そして――。

トニーニョ「(相手はジノ・ヘルナンデスと、ジェンティーレを除くDF二枚! これなら決まる……!)――ネイ!」

ネイ「ようし! 決めちゃうか、俺達の真実の友情……なんつってね!」

ギュンッ! バシュウッ!
ギュォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!

ヘルナンデス「くっ……! と、止め……!(駄目だ! 俺も疲れている、あと、ちょっとが……届かない!)」

ズバァァァァァァァァァァァァァッ! ――ピピィイイイイイイイッ……!!


決勝点は、ネイとトニーニョによる連携シュート。『ブースターシュート』だった。
完璧な連携によって放たれた二人の一撃は、ヘルナンデスの右腕をするりと抜けて――ブラジルの3点目となり。


250 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 16:31:14 ID:AR1lFdTE

ストラット「ち、ちくしょう……! 俺達は、ここまでなのかよ……!? そんなの、認めねえぞッ!」

直後のキックオフにセンターサークルから放たれたストラットの『メガロゾーンシュート』は、
彼の執念もあってか遠距離からディウセウを吹き飛ばす事に成功するも――。

ゲルティス「(キャッチ成功率、75%)」

ギュウウウッ……バシイッ!

ストラット「あ、……くそ……!?」

そのまま、延長戦を迎えずに試合は終了した。
試合は2−3でブラジルの勝利。ブラジルは確かに苦戦こそしたが、その盤石で安定した強さを存分に見せつけた。


イタリア 2 − 3 ブラジル  試合終了!

251 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 16:38:42 ID:AR1lFdTE
〜準決勝 試合結果表〜

第1試合 オランダ  1 − 2    日本
第2試合 イタリア  2 − 3    ブラジル

〜3位決定戦・決勝戦 試合予定表〜

3位決定 オランダ VS  イタリア
決  勝  日本   VS   ブラジル


〜得点王ランキング〜
9点  ディアス、日向、カルロス
8点  シュナイダー、ストラット
6点  サトルステギ、翼、コインブラ
5点  ザガロ、チャンドラー、火野
4点  アルシオン
3点  カマーチョ、マッハー、ロリマー、森崎、ビクトリーノ、肖、イスラス
2点  ザガロ、ポブルセン、エクアドルの9番、ダ・シルバ、マウリシオ、飛、李邦内、
     クライフォート、パスカル、山森、ネイ
1点  マーガス、エスパダス、ロペス、スアレス、ミハエル、ルーク
    李邦坤、カペロマン、カイザー、エクアドルの10番、ボッシ、ランピオン
    トニーニョ、ディウセウ、リベリオ、三杉、岬、来生、パスカル、レンセンブリンク

252 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 16:41:25 ID:AR1lFdTE
今から外出しますが、一判定だけやります。
3位決定戦のオランダ対イタリアです。3位決定の方は簡単めにやろうと思ってます。

先着1名様で、

★オランダ 総合力 100+(! numnum)=
 イタリア 総合力 90+(! numnum)=★

と書き込んで下さい。数値が大きい方が勝ちです。同じときは引き分けです。

【固有スキル】
オランダ:トータルフットボール
  ! numnumの数値が30以下の場合、総合力+30、 ! numnum の数値が70以上の場合、総合力−10
イタリア:不死身の黄金軍団
  ! numnumの数値が50より低い状態で敗北した場合、総合力を+20して判定をやり直せる。1試合1回限り

253 :森崎名無しさん:2018/07/16(月) 16:48:46 ID:???
★オランダ 総合力 100+( 78 )=
 イタリア 総合力 90+( 92 )=★

254 :森崎名無しさん:2018/07/16(月) 16:49:55 ID:???
オランダって同格以上だとマイナスが響くなぁ

255 :森崎名無しさん:2018/07/16(月) 17:28:32 ID:???
数値は高いし乱打戦になりそうじゃない?おお!乱打(お"お!ランダ")戦!ってかんじで

256 :森崎名無しさん:2018/07/16(月) 18:42:58 ID:???
トータルフットのマイナスは本編での決定力が低めなのを表してる感じだな

257 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 21:30:53 ID:uREtfzAk
>>254
格下相手には堅実に勝てるけど、同格・格上が相手だと安定しなくなる…ってのは、
本編のオランダっぽいかなと思います。
>>255
誰が(ry
オランダは最大火力が84ぽっち(ネオタイガー・メガロゾーン級)なのが痛いので、必然と乱打戦が難しいですね…
イスラスの突破orレンセンブリンクのポストプレイからのアキュートシュート位しか有効打が無い気がします。
>>256
実際はバランス調整もありますが、結果としてそうなりましたね。
イタリア相手でジェンティーレが健在ならば、1点取れれば上出来なくらいでしょうか。
手数で疲れさせる事ができればワンチャンありそうですが…

258 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 21:32:04 ID:uREtfzAk
★オランダ 総合力 100+( 78 )+(トータルフットボール-10)=168
 イタリア 総合力 90+( 92 )=182★


3位決定戦のオランダ対イタリアは、準決勝の各試合と比べると盛り上がりに欠けていた。
無論、WYではベスト8に甘んじたオランダにとっても、
3位決定戦でドイツに負けたイタリアにとっても、3位の称号は欲しいに決まっている。

しかし、トータルフットボールによるボール支配を貴ぶオランダと、
カティナチオによる堅守からのカウンターを好むイタリアとの戦いは必然と乱打戦になり辛く、
試合をしている当事者達や目の肥えたファンはともかく、物を知らない観客的には退屈に映ったが……。
――趨勢は、少しずつイタリアに傾き始める。

クライフォート「取る」

バァァッ! パシイッ!

マンチーニ「くそっ……!」

MFが三人しか居らず、マンチーニ以外の二人は守備意識が低いため、当初有利なのはオランダだった。
しかし土壇場での決定力についてはオランダは圧倒的に低く、シュート本数こそ多かったが、

ジェンティーレ「雑魚が!」

ヘルナンデス「必ず止める!」

イタリアが誇る二大巨頭――ジェンティーレとヘルナンデスはオランダの全てのシュートを防ぎ切った。
イタリアはそこからヘルナンデスを起点とする速攻を繰り返す。
零れ球のフォローという点において圧倒的な有利を誇るオランダだったが、攻撃回数が増えてくるとそうもいかない。
なんせ、イタリアにはアルシオンという常識を度外視した巨星が存在するのだから。

259 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 21:33:33 ID:uREtfzAk
ストラット「決めてやる! 『オムニゾーンシュート』だッ!」

そこをストラットが決める。確実に決める。
先のブラジル戦ではゲルティスに防がれる事もあった『オムニゾーンシュート』だったが、
ゲルティスより数段劣るGKのドールマンが相手では彼も失敗しない。
アルシオンも『スターバースト』を一発決めたため、イタリアは結局3ゴールを挙げる事となる。

カイザー「お、おいレンセンブリンク……」

レンセンブリンク「泣き言を言わずに攻め続けろ」

イスラス「俺の速さが通じない……恐ろしい奴だ、ジノ・ヘルナンデス」

その中で、オランダのFW陣は攻め切れない。
カイザーとレンセンブリンクのシュートは悉くジェンティーレに防がれ、たまにイスラスがジェンティーレを出し抜いても、
かの天才ファン・ディアスの突破すら防ぐヘルナンデスから一対一でゴールを奪う事はままならない。
こうしてさしたる番狂わせも起きぬまま、無為に時間は流れていき――。

ピッ、ピッ。ピィィィィィィィィ……!

ヘルナンデス「(3位か。前のWYでは4位だったから一歩前進……とは、到底喜べないな。
          俺達とブラジルとの間には、容易には超えられない溝がある。それを埋めていかないと)」

クライフォート「(4位。ベスト8で終わった先のWYと比べればマシ……と、評価する者はどこにも居ないだろう。
          だがしかし、俺達は走り続けるだけだ。その身が焼かれ、滅びて朽ちるまで)」

3位決定戦は、両チームのキャプテンの心中に様々な課題を残したまま、静かに終わった。


オランダ 0 − 3 イタリア 試合終了!

260 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 21:48:29 ID:uREtfzAk

〜得点王ランキング〜
10点 ストラット
9点  ディアス、日向、カルロス
8点  シュナイダー
6点  サトルステギ、翼、コインブラ
5点  ザガロ、チャンドラー、火野、アルシオン
3点  カマーチョ、マッハー、ロリマー、森崎、ビクトリーノ、肖、イスラス
2点  ザガロ、ポブルセン、エクアドルの9番、ダ・シルバ、マウリシオ、飛、李邦内、
     クライフォート、パスカル、山森、ネイ
1点  マーガス、エスパダス、ロペス、スアレス、ミハエル、ルーク
    李邦坤、カペロマン、カイザー、エクアドルの10番、ボッシ、ランピオン
    トニーニョ、ディウセウ、リベリオ、三杉、岬、来生、パスカル、レンセンブリンク

261 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 21:49:46 ID:uREtfzAk

さて、そんなこんなでいよいよ決勝戦です。
決勝戦はWY編と同じ、日本VSブラジルです。順当な組み合わせですね。

日本はCリーグで、フランス、イングランド、エクアドルと対戦しどれも圧勝しています。
イングランドだけ、ロブソンの壁に少しだけ苦戦しましたがそれでも2−0です。
決勝トーナメント第1回戦、中国には森崎が肖に1失点しましたが、4−1で快勝。
準決勝、オランダには若林がPKを奪われ1失点しましたが、2−1で勝利です。

日向は例によって毎試合得点し続けて得点王ランキングで2位タイ。
翼は6ゴール、森崎も3ゴールと得点力はバツグンと言えるでしょう。
また森崎は大会通して肖に1失点しかしてません。
相手が弱かったので、本編ほど凄くないですがそれでも凄いです。

対するブラジルはAリーグでアルゼンチンに負けたり、
メキシコのガルシア君にコインブラ君を潰されるなど波乱万丈(?)でしたが、
決勝トーナメントではその実力通り、順当に勝ちあがっています。
第1回戦はドイツ、準決勝はイタリアと、本編の主人公チームの如くラスボス格に当たりまくってますが勝利。
ちょっと総合力強すぎじゃね? とも思いましたが、コインブラ君が最初から加入&協力的ならば、
この位強いのが逆に原作再現ではないかと考えました。

カルロスは日向と同じ8ゴールを挙げていますし、コインブラは1試合欠場していたにも関わらず6ゴール。
他にもザガロ5ゴールを始め、得点王ランキングにはちょくちょくブラジル選手が載っており、
全体的な攻撃力では日本以上と言えるでしょう。
ゲルティスの失点数は結構高いですが、ディアス、シュナイダー、ストラットetc…相手に失点しない方がおかしいと思います。

262 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 21:50:46 ID:uREtfzAk
それでは判定です。どっちが勝つか全く分かりません。


先着1名様で、

★日本 総合力 100+(! numnum)=
 ブラジル 総合力 120+(! numnum)+(セレソンの誇り+20)=★

と書き込んで下さい。数値が大きい方が勝ちです。同じときは引き分けです。

【固有スキル】
日本:あきらめんといったらあきらめん!
  敗北時、総合力を+10して判定をやり直せる。1試合2回限り ※あと2回
ブラジル:セレソンの誇り
  常時総合力+20

263 :森崎名無しさん:2018/07/16(月) 21:51:12 ID:???
★日本 総合力 100+( 37 )=
 ブラジル 総合力 120+( 96 )+(セレソンの誇り+20)=★

264 :森崎名無しさん:2018/07/16(月) 21:51:25 ID:???
★日本 総合力 100+( 78 )=
 ブラジル 総合力 120+( 94 )+(セレソンの誇り+20)=★

265 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 21:53:46 ID:???
日本のスキルにより再判定です

先着1名様で、

★日本 総合力 100+(! numnum)+(あきらめん(ry+10)=
 ブラジル 総合力 120+(! numnum)+(セレソンの誇り+20)=★

と書き込んで下さい。数値が大きい方が勝ちです。同じときは引き分けです。

【固有スキル】
日本:あきらめんといったらあきらめん!
  敗北時、総合力を+10して判定をやり直せる。1試合2回限り ※あと1回
ブラジル:セレソンの誇り
  常時総合力+20

266 :森崎名無しさん:2018/07/16(月) 21:56:56 ID:???
★日本 総合力 100+( 56 )+(あきらめん(ry+10)=
 ブラジル 総合力 120+( 62 )+(セレソンの誇り+20)=★

267 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/16(月) 22:02:51 ID:RvKA/M9+
日本のスキルにより再判定です。これが正真正銘最後の判定です。

先着1名様で、

★日本 総合力 100+(! numnum)+(あきらめん(ry+20)=
 ブラジル 総合力 120+(! numnum)+(セレソンの誇り+20)=★

と書き込んで下さい。数値が大きい方が勝ちです。同じときは引き分けです。

【固有スキル】
日本:あきらめんといったらあきらめん!
  敗北時、総合力を+10して判定をやり直せる。1試合2回限り ※あと0回
ブラジル:セレソンの誇り
  常時総合力+20

268 :森崎名無しさん:2018/07/16(月) 22:03:38 ID:???
★日本 総合力 100+( 20 )+(あきらめん(ry+20)=
 ブラジル 総合力 120+( 34 )+(セレソンの誇り+20)=★

269 :森崎名無しさん:2018/07/16(月) 22:17:00 ID:???
ブラジルがきっちりリベンジした
最初にアルゼンチンに負けた時は優勝しないだろうなと思っていたよ

270 :森崎名無しさん:2018/07/17(火) 00:25:10 ID:???
無効判定でも一度も勝てないとは雑談スレが絶望の声で埋め尽くされるだろうな

271 :森崎名無しさん:2018/07/17(火) 00:32:52 ID:???
このブラジルは7-1で負けることなさそう

272 :森崎名無しさん:2018/07/17(火) 20:43:46 ID:???
一番ハイレベル(双方の数値が高い)だったのはイタリア対ブラジルだったか

273 :森崎名無しさん:2018/07/18(水) 08:08:44 ID:???
順当にシュートラッシュくらったんやろなという数値差
そして出目がくさった

274 :森崎名無しさん:2018/07/18(水) 16:57:04 ID:???
つまり早い段階でGKが若林だった?

275 :森崎名無しさん:2018/07/18(水) 19:18:27 ID:???
こっちのワールドカップも終わってしまった。
私としてのベストバウトはフランス対エクアドル戦だと思う。
モブが名有り選手保有チームに勝つなんて、キャプテン翼でも
森崎でもあり得ない。ホント、フランスって恵まれないな。

276 :森崎名無しさん:2018/07/19(木) 07:58:41 ID:???
リアルはフランス優勝したのにな

277 :森崎名無しさん:2018/07/19(木) 13:36:09 ID:???
この後フランス代表が黒人だらけになるとは
ピエールも予想しておるまい。
YO1神も予想してなかったろうけど。

278 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:04:02 ID:MpimRrZ6
展開どうしようか考えてたら遅くなりました(汗)
結果として長くなっちゃったので、二回に分けて更新させてください。
>>269
ブラジルは強く設定しつつも、番狂わせ起きないかなーって感じで思ってました。
今回は順当に勝利しましたね…
>>270
これが本編だったら大変な事になってましたね…
>>271
やっぱりコインブラ君の存在が大きいと思います。
>>272
イタリアブラジルの組み合わせは個人的に燃えましたね。
>>273
正直コインブラが前半から出てた場合、日本はかなり不利でしょうね。
バヤシさんでは正直荷が重いと思います。
>>274
若林も1/2で森崎のがんばりセービング並のセーブ力を出せますし、
カルロスとコインブラ以外なら何とか防げそうです。(なお本編ではザガロ相手に失点)
>>275
得点王ランキングに載ってるエクアドルの9番君10番君が輝いてますね…
>>276
リアルと比べると、日本がブラジルドイツイタリアと並んで超強豪ってのもアレですよね…
>>277
キャプ翼原作でフランス出て来たら、普通にピエールやらナポレオンやらアモロやらが続投してるのでしょうか。

279 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:12:01 ID:MpimRrZ6

★日本 総合力 100+( 20 )+(あきらめん(ry+20)=140
 ブラジル 総合力 120+( 34 )+(セレソンの誇り+20)=174★


長かったキャプ森ワールドカップ(仮)もいよいよ最後の決勝戦。
日本対ブラジルの組み合わせが誰もが予想できた組み合わせであったが、それでも数多の観客が訪れた。
日本がWYに続いて勝利を遂げるのか、それともブラジルがリベンジを果たすのか?

森崎「お前も可哀想だよ。俺達と同じ世代じゃなけりゃあ今頃、世界最強のセレソン軍団として胸を張れたのにな」

カルロス「WYの敗北が俺達の名に消せない傷をつけた事は間違いない。だがしかし、その傷のお蔭で俺達はより高みに至れた。
      今日の試合はそれを証明してみせようじゃないか」

森崎「ヘッ、大口叩きやがって! 後で後悔しても知らんぜ?」

コイントスを前に早速相手を挑発している森崎だったが、
周囲の評判ではコインブラが先発している分、WY時のハンディが無くなり両国の実力は互角。
いやむしろブラジルの方が優勢とする声が大きかった。

しかし――その予想に反して、前半戦。ブラジルは苦戦を強いられる。


280 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:15:44 ID:MpimRrZ6
サンタマリア「(モリサキは間違いなく最強のGKだ。しかし一方で、体力面には依然として不安がある。
         だから前半戦はシュートを撃ちまくる! それで少しでも早くGKをワカバヤシに代える事が出来れば、
         そこから『マッハシュート』や『ファントムシュート』のような主砲を狙っていく!)ザガロ、頼む!」

WYの際は日向をDF起用するなど奇をてらった布陣を採用した全日本だが、今回については特別なひねりはない。
日向と葵のツートップに、中盤は翼、岬、三杉、松山の4人。そして中山、次藤、早田、中里の4バックにGK森崎という、
全日本でも優れた選手を順当に配置した4−4−2を採用している。

バシュルルルルル……

実況「サンタマリアくん、『ブーメランパス』! しかし……」

岬「(そろそろ僕も目立っておかないとね)――とるっ!」

ヒュッ、クルンッ! パシッ!

サンタマリア「くそっ……!」

そして、奇をてらわず真正面から当たった結果――日本は、ブラジルの魂胆を潰す事に成功する。
ブラジルは攻撃力、突破力においては日本を上回るも、中盤の支配力においてはやや劣る。
司令塔のサンタマリアはパサーであるが、パスカットに長けた岬、三杉が彼を封じたのも大きかった。

ネイ「ようし、今度は俺が……」

松山「させないっ!」

ズザーーーーッ、バチイイッ!

そしてドリブラーが相手であったとしても、中盤の底には松山がおり、
コインブラやカルロスがボールを得ても、これは彼らをマークしていた早田と中山が早々にチャンスを潰す。
かつてのWY準決勝、ブラジルはドイツのミューラーを消耗させるためにシュートラッシュを敢行し成功させたが、
GK以外にも強力な守備のコマが居る全日本相手には同じようにいかない。

281 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:17:31 ID:MpimRrZ6
葵「日向さんお願いしますっ!」

バシッ……!

日向「ククク……ならば行くとするか!」

とはいえ、ブラジルもそこで安易に敗北はしない。
日本がボールを得ても、ジェトーリオやドトールは幾度となくボールカットしてみせたし、
こうして日向が『ライトニングタイガー』を放っても――。

ディウセウ「さっせるかぁぁーーーッ!」

ドンッ! ガギイイッ……!

ゲルティス「(ディウセウのブロックにより威力の減衰を確認。キャッチ率16%上昇)」

バァァァッ……! ガシイッ!

ゲルティス「キャッチ成功」

ディウセウやゲルティスはしっかりとゴールを守り抜き、簡単に失点はさせない。
全体としては日本がやや優勢ながらも同点のまま時間が過ぎていき、前半戦は0−0で折り返す。
そんな中で、大きな動きがあったのは、後半6分の事だった。

カルロス「(全日本のシュート数は3本、俺達のシュート数は2本……ザガロの『ダブルイール』と、
       トニーニョの『フライングドライブ』だけだ。そしてその2本はいずれもナカヤマとジトーに防がれている。
       つまり、モリサキを消耗させるという俺達の目論見は頓挫しつつある)」

カルロスは当初の作戦とは別の方向に舵を切る決意をした。
即ち、数ではなく質。純粋なシュート力で森崎を押し切る作戦へと。
彼は『分身ドリブル』で俊足サイドバックの中里を抜き去ると――。

282 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:19:38 ID:MpimRrZ6
カルロス「いくぜ……『ファントムシュート』!」

ブワッギュゥウウウウウウウウウウウッ!!!
ギュゥィインギュゥィインギュゥィインギュゥィイン…!

全力で、ブラジルが誇る大砲の一つである『ファントムシュート』を放った。
幻影の如くブレては消える強烈な無回転シュートであるこの一撃は、
日向の『ライトニングタイガー』や火野の『倍速二回転トルネードシュート』にも匹敵し、
間違いなく世界最高クラスの必殺シュート。

カルロス「(これなら少なくとも、ナカヤマとジトーは吹き飛ばせる。そしてモリサキにボールを届かせる事は出来る!
       そこからコインブラやザガロの力を借りれば、1点をもぎ取る事はそう難しくない筈だ……!)」

しかしその直後、カルロスはそんな自分の見立てが甘かった事を思い知らされる。

バッ!

中山「(今だ……今がその時だ。俺が森崎の後ろでなく、対等に並び立つための証を見せる時!)」

グワァァァァァァァァァッ……!

カルロス「ナカヤマ……来たか!(だが……何だこの寒気のような感覚は……!)」

カルロスのシュートコースに的確に割り込んだのは中山だった。
当然彼のブロック力は世界屈指であり、場合によってはファントムシュートすらも防ぎうる可能性がある事を、
カルロスは充分に理解していた。だが、この時彼が感じた感覚は、シュートが防がれるという恐怖では無く。

カルロス「(……ナカヤマは、更に進化している?)」

森崎の相棒を自称して憚らず、あの傲岸不遜で唯我独尊な森崎が唯一その実力と才能を認める男。
中山政男に秘められた、底知れぬ――あれだけ多くの才能を開花させてもなお、今もまだ底知れぬそのポテンシャル。
その果てしなさへの、原初的な恐怖に他ならなかった。

283 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:21:22 ID:MpimRrZ6

森崎「(中山のヤツ。今大会は随分大人しそうに見えたが……中々どうして、やるじゃないか)」

カルロス「(あ、あの構えは……奴の得意とする『ソウルブロック』じゃない! それ以上の……あの技は……!?)」


                      中山「――動くこと……!」

                 ボッグワァィイイイイイイイイイイイイイイイン!!

                     中山「 雷 霆 の 如 し !!」

            シュォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン…!



――『カウンターシュート』。一部の選ばれし者にしか制御できぬ、最強の必殺シュート。
かつてのWY大会から時を経て、中山は人知れずこの技を完成させていた。

284 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:26:54 ID:MpimRrZ6

ディウセウ「ひゃ、ひゃ〜っ……こりゃあなかなかつええシュートだぞ……」

ゲルティス「(シュート指数96。遠距離である事を加味しても87――シュナイダーの『ネオファイヤーショット』と互角。
        『ダークイリュージョン』を駆使しても尚、ゴールを奪われる確率。……51%!)」

――ゴォォォォオオオオオオオオッ!

そして中山が『カウンターシュート』を会得しているという事実は、ブラジルにとって想定外だった。
全日本がこれまで強烈なシューター持ちのチームと対戦しなかった事もまた、結果として技の隠蔽に役立っていた。
つまりブラジルの守備陣はこのシュートへの反応がそれぞれ僅かだが遅れてしまい……。

ゲルティス「……キャッチ、不可」

ズバァァァァァァァァァァッ! ピピィイイイイイイイイイイイイイッ……!


全日本 1 − 0 ブラジル


285 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:28:02 ID:???
…と、言ったところでここまでにします。
残りは明日か明後日くらいには投下します。

286 :森崎名無しさん:2018/07/23(月) 06:18:40 ID:???
中山△

287 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/23(月) 22:21:51 ID:a8zZCWSQ
すみません、書いたのですが長引いたので更に次回に続きます(汗)
>>286
中山さんなら大会途中に神引きしまくってブロックフラグ習得&回収しててもおかしくないと思います。


288 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/23(月) 22:24:41 ID:a8zZCWSQ

中山が今大会初めて見せた『カウンターシュート』の鮮烈さは満員の観客を一斉に黙らせ。
――その直後、スタジアム中を阿鼻叫喚の渦に巻き込むに充分だった。

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」「中山半端ないって」
   「なっかやま! なっかやま!」「ブラジルはやっぱりもうダメだな……」「こらーカルロス! 何やってんだー!」

そして観客達の多くは、先のWY大会と同様の展開をこの試合に見るようになっていた。
即ち、全日本が勝利しブラジルが敗北するという未来である。

カルロス「(くそっ……! 俺達はまだ、敗北してもまだ……! 日本の力を侮っていたと言うのか……!)」

ブラジルはコインブラが居るにも関わらず終始押され気味で、
流れを変えるチャンスだったカルロスの攻撃すらも、逆に失点のトリガーとなってしまった。
考え得る限り最悪の流れに、キャプテンのカルロスは血がにじむ程に強く唇を噛むが――。

コインブラ「カルロス。……この程度で弱気になった訳じゃないだろうな。
       かつての俺にあれだけ、セレソンの誇りについて高説を並べ立てたお前が」

カルロス「……当たり前だ。何を言っている」

彼らはセレソン。世界最強のサッカー大国・ブラジルを代表する最強の戦士達なのだ。
かつて最強の座を冷笑したコインブラの、静かな、しかし熱い言葉を受けて彼は闘志を取り戻す。
そして――次は日本がブラジルの新たなる力に怯え翻弄する事となる。


289 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/23(月) 22:26:12 ID:a8zZCWSQ

カルロス「(ネイの突破も、サンタマリアのパスも通用せん。俺やコインブラの突破なら可能性はあるが、充分に警戒されている。
       ならば――)……ワンツーだ、コインブラ!」

バシュウッ……!

次のブラジルの攻撃は、コインブラとカルロスのワンツーによる中央突破から始まった。

翼「(ワンツー……? 確かにカルロスもコインブラも下手なパサーよりも優秀だが、二人ともドリブルが得意な筈。
   これは一体……?)」

岬「(成程ね)……翼くん、気を付けて。……多分あれは、普通のワンツーじゃない!」

バシッ、バシッ、バシイイッ……!

三杉「これは……これはまるでパルメイラスのネイとトニーニョの連続ワンツーじゃないか!
    彼らのようにハイレベルに息の合った二人なら出来ないことはないとは思っていたが……!」

トニーニョ「『ゴールデンコンビ』……だな。元々即席で『リーサルツイン』のような芸当が出来るような奴らだ。
       この程度、出来ない方がおかしい」

ネイ「そりゃそうだけどさー。そんなら俺達のコンビは何ってワケー? なんか盗られたみたいで悔しいぜ!」

トニーニョ「心配するな、俺達は俺達だ。それよりもさっさと前に行け」

ネイ「はいはーい」


290 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/23(月) 22:27:24 ID:a8zZCWSQ
中山がブロック技を極めたように、カルロス達はそのコンビプレイを磨いていた。
『ゴールデンコンビ』とも称されても異論の無い息の合った連続ワンツーを前に、
翼や岬、三杉を始めとする全日本の主力メンバーは手も足も出ず――。

カルロス「……行くぞ、コインブラ!」

コインブラ「決めるぞ、カルロス……!!」

ブワッギュォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!

超モリサキ「(ちいっ……! 翼のヤローどもがグズグズしてる間に超化出来たのは辛うじての救いだが。
        それでも、相も変わらず厄介なシュートだぜ!)」

中山や次藤をあっさりと吹き飛ばし、超モリサキの前に真っ白な壁が現れる。
カルロスとコインブラの『リーサルツイン』だ。

超モリサキ「でりゃぁぁぁぁぁっ!」

バアァァァッ、シュンッ!

超モリサキ「ぐふっ!(ま、前の時よりも威力が増してやがる……! そして、こ、この零れ球はマズい……!!?)」

超モリサキはこれを迷わず全力のセービング――『真・がんばりセービング』に向かうも、
キャッチできずボールを零してしまい……そこから、超モリサキにとって地獄のような十秒間が訪れる。


291 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/23(月) 22:29:13 ID:a8zZCWSQ
ザガロ「俺がザガロだーーっ! ちゃぁーーーーーっ!」

グワァァァァァァッ……! バギュウウウウウウウウウウウウウンッ!

1秒。一足先にゴール前へと張り付いていたザガロがここぞとばかりに低い零れ球に喰らい付き、
『エリアルダブルイール』の一撃を放つ。

超モリサキ「ちくしょう……雑魚が!」

バランスを崩した超モリサキは、これを『がんばりセービング・改』で防ぐ事を決意。
これまで温存して来たガッツをすり減らす行為となるが、近くにボールを残してしまう『がんばりダイビング』では、
零れ球に後続のネイやトニーニョ、サンタマリアが喰らい付く可能性が高かった故の判断だ。
ここで防げれば、当面の危機はしのげる。

そう考えた超モリサキだったが――カルロスやコインブラと比べて見劣りするとは言え、
ザガロもまた、若林やミューラーからも点を奪い取れる実力を持つ、超一流のストライカーだ。

ギュウウッ……バチイッ!

超モリサキ「し、しまった……!」

2秒。バランスを崩した状態から無理に飛びついた森崎だったが僅かに上にブレたシュートを掴み切れず、
またしてもボールを零してしまう。

トニーニョ「決めるぞモリサキ!」

バッ!グワァァァァッ、 バシュウウウウウウウウウウウウウッ……!

3秒から4秒。前線に追いついたトニーニョの『スカイドライブ』。
空中戦のセンスに長けたトニーニョの必殺シュートは下手なセカンドストライカーの一撃に相当するが――。

292 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/23(月) 22:30:59 ID:a8zZCWSQ
中山「さ、させんっ!」

グルンッ、バシュウッ!

5秒。吹き飛びから戻った中山が『反転ブロック』で弾き返す。
しかしまだまだブラジルの攻撃は続き、ボールは中盤底の松山へと戻ったものの――。

サンタマリア「(全日本のMFの中では、マツヤマのキープ力は下位! これなら俺でも――!)」

ズザァァァッ、バシイイッ!

松山「しまった!」

サンタマリア「(コインブラやカルロスに回している暇はない! 今決める!)――『ブーメランシュート』だ!」

6秒から7秒、サンタマリアが即座にボールを奪い返すと『ブーメランシュート』を放つ。
中山に続いて戻った次藤はそれを『パワーブロック』で弾くも――。

コインブラ「次こそ決める!」

8秒。弾いた先はコインブラ。シュートを放っての僅か5秒で体制を整えた彼は『前転シュート』を放った。

超モリサキ「ま、まだ終わねえのかよ……!」

9秒。超モリサキは自身の体力の消耗を感じていた。『真・がんばりセービング』『がんばりセービング・改』を超化状態で
使用してしまい、彼に遺された体力は『がんばりダイビング』か『三角飛びだし』一発分のみ。
飛び出して防ぐか、ダイビングで弾くか。二者択一を強いられた超モリサキは――。

超モリサキ「(『三角飛びだし』だ。これでボールを抑える! 万一失敗したらゴールを空にしてしまうが、
        成功した時のリターンは大きい!」

ガシイッ! バアァァァァァンッ!

293 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/23(月) 22:32:24 ID:a8zZCWSQ
この極限状態に至っても、咄嗟の瞬間に合理的計算を弾き出して飛び出した。
――しかし、結果としてこれは失敗だった。

ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!

10秒。超高速で突き抜けるコインブラの『前転シュート』を前に、超モリサキは……ここで、ボールを掴めなかった。
確率的に五分の勝負に、超モリサキは敗北した。そしてそのツケは大きかった。

ポーンッ!

ボールは低い浮き球となり、唖然とする超モリサキを尻目に、彼の見知った小柄な影がシュンと動き。

ネイ「わりいなーモリサキ。元チームメイトの俺の為にゴールを献上してくれたんだろ?」

バァァッ、グルンッ! ギュウウウウウウウンッ! ―――ズバァァァァァァッ!

超モリサキ「し、しまった……ネイなんかにやられるとは、屈辱だ……ぜ……」

ネイの『ディレイドスピンボレー』により、ゴールを告げるホイッスルが鳴り響き、シュウシュウと変身が解けていく。
超モリサキは――森崎は。ブラジルのシュートラッシュに敗北した。
少し前まで圧倒的なリードを有していた日本が僅か10秒で、劣勢に立たされた瞬間だった。


日本 1 − 1 ブラジル

294 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/23(月) 22:33:43 ID:a8zZCWSQ
と、言ったところで今日はここまでです。
10秒のところはこれがゲーム判定だったらどんだけ地獄かを想像しながら読んでくれればうれしいです。
次回には試合終了できます…たぶん。

295 :森崎名無しさん:2018/07/23(月) 23:18:32 ID:???
1.5×(真・がんばり250消費+がんばり改200消費+三角150消費)=900消費
ガッツが59以下にならないと超モリサキモードは解除されない本編の仕様だから
森崎は若林並にガッツを成長させたみたいだ。WY大会から森崎は超進化していたみたいだ

296 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/23(月) 23:48:54 ID:???
>>295
確かにガッツ消費がちょっと超えてますね(汗)
がんばり改→がんばりダイビングに変えたら丁度良い塩梅だったかもですが、
最大ガッツ+65くらい森崎ならまあ大した進化とも言えないでしょう(暴論)

297 :森崎名無しさん:2018/07/25(水) 18:54:08 ID:???
陽子さんの相手(意味深)してガッツ増えたんでしょ

298 :原因が297だとしたら:2018/07/25(水) 21:09:19 ID:???
陽子「貴方と二人で思い出の夜を過ごしてみたいわ……ふたりだけのセレモニー……大人はそのままよ子供はBボタンを押してね」

★森崎 シュート(意味深) 75(! card) +(! dice +! dice)(プロのアスリート+2)=
陽子 キャッチ(意味深) 75(! card) +(! dice +! dice)+(名家の矜持+5)=★


【補足・補正・備考】
・森崎
ダイヤで「頑張りダイビング(意味深)」(+8)、ハートで「英雄色を好む」(+6)
・陽子
ダイヤ・ハートで「惚れた女の弱み」(‐10)、スペードで「名器(意味深)」(‐8)
・互いのカード種類がハートの時
「ビナインツイン」発動、森崎に+5、陽子に‐5

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
13以上→陽子「(夢なら永遠に覚めないで!)」森崎「(陽子、大好きだ!)」琴瑟相和、比翼連理
10以上13未満→陽子、失神!森崎、高低浮き球1アップ!
7以上10未満→陽子、絶頂!森崎、高い浮き球1アップ!
1以上7未満→(森崎の)ボールを陽子のゴールにシュゥゥゥーッ!!(夫婦は)超!エキサイティン!!
0未満→陽子「夜の有三は私のもの、絶対に離さないわうふふふふ」森崎、受け(意味深)になる

299 :森崎名無しさん:2018/07/25(水) 21:44:13 ID:???
★森崎 シュート(意味深) 75( クラブ8 ) +( 2 + 1 )(プロのアスリート+2)=
陽子 キャッチ(意味深) 75( クラブ10 ) +( 4 + 3 )+(名家の矜持+5)=★

陽子がクラブAなら ピエール と浮気!

300 :森崎名無しさん:2018/07/25(水) 21:46:34 ID:???
狂王無残!

301 :森崎名無しさん:2018/07/25(水) 22:20:05 ID:???
ファウル?

302 :298:2018/07/25(水) 22:41:04 ID:???
考えてなかったwww

多分、森崎のシュート(意味深)を発射した体の部分が、勢い余って
陽子の顔や胸へとかかってしまった(意味深)んでしょうwwwwww

303 :森崎名無しさん:2018/07/25(水) 22:57:02 ID:???
ここの森崎は陽子さんの尻に敷かれてそうだなw

まあでも、ここぞという時に活躍してるだろうから、
典型的女房持ちヒーロー像には沿っているのかな?

304 :森崎名無しさん:2018/07/25(水) 23:14:52 ID:???
この危険なプレー、審判(兄)が止めに来るのではないのだろうか

305 :森崎名無しさん:2018/07/25(水) 23:38:43 ID:???
えー、球審の白井です(半ギレ)
只今の陽子選手の馬乗りですが、反則ではないとして試合を再開します

306 :森崎名無しさん:2018/07/26(木) 06:11:09 ID:???
クラブの偶数、陽子さん怪我しちゃったじゃないですかやだー!

位置取りからして下腹部から大量に出血しましたな、なんてひどい(棒)

307 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/08/05(日) 17:06:51 ID:???
更新遅くなってしまいました(汗)今回で完結です。
>森崎対陽子さん(?)について
中々意味深な結果になりましたね…w
浮き球アップしたら超化リバーシブルの威力が驚きの85になるので、狙いたかったです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

キャプ森ワールドカップ(仮)の決勝戦、日本対ブラジル。
前半戦は中山の新技『カウンターシュート』により、先制点を奪われたブラジルだったが、
後半戦には一転、怒涛のシュートラッシュで森崎の守りを突き崩して同点に。

森崎「(畜生……屈辱的だ。だが……)若林……一旦、預けるぞ」

若林「フン。分かっている」

森崎の体力はシュートラッシュを受けて、フィールドに立っているのがやっと。
GKを若林に交代するのは致し方ない選択だった。
ただしそれでも起死回生の『ブーストサイクロン』のトリガーとなるのは森崎であるため、
交代要員は葵となり、森崎はフィールドに留まり続けて機をうかがう。

サンタマリア「よし。モリサキがGKから代われば、戦況は随分と楽になる。このまま2点目、3点目を狙っていこう」

ザガロ「誰に向かって命令している! 当たり前だ、くそったれーーーーーー!!!!」

一方のブラジルは士気を取り戻し、森崎の交代と若林の出場は多くの選手を沸かせた。
先のWYではカルロスとコインブラ相手に無失点を通した森崎に対し、
ブラジルでは中堅クラスの選手であるザガロ相手に失点していた若林の評価は低かったが――
この先の展開、若林はそんな周囲の偏見を払拭するだけの働きを見せた。

308 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/08/05(日) 17:07:58 ID:???

若林「――『とめる』!」

バァァァッ! ガシイイッ!

ザガロ「ダニィ!? 俺の『エリアルダブルイール』が防がれただと……!?」

かつてのWYで失点を喫したザガロの一撃をパンチングで防いだのを皮切りに、
若林はその後放たれた数々のシュートを守り切った。
超強力なシュートをも防ぎうるが、中堅以上のシュートラッシュに弱い森崎とは対照的に、
ブラジルの多くの選手に対して安定して優位に立ち回れる若林が、この場面では輝いた。
途中一度、コインブラが『マッハシュート』を放った時は失点の危機だったが――。

次藤「――タイッ!」

ギューーンッ、バギイッ……!

それに対しては、次藤が『ギガントブロック』で防ぐ。
シュナイダーの『ネオファイヤーショット』すら弾いた彼は、間違いなくディウセウにも並び得る世界最高峰のブロッカー。
全力の森崎ですら五分で失点し得る最強格のシュートをDFで防いだのは大きかった。

そうして――試合は1−1のまま後半ロスタイムを迎える。
ブラジル側は攻め疲れを見せ決定打を打てず、対する日本も攻めはするが……。


309 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/08/05(日) 17:09:25 ID:???
ジェトーリオ「さっきはドトールだったし、次は僕の番だね〜」

日向「チッ……糞が」

取りわけこれまで毎試合ゴールを決めて来た日向が無失点に抑えられているのが、日本としては痛手だった。
葵が居らず、森崎が最後の切り札である以上日本は日向にボールを集めざるを得ず、
しかし日向にボールが渡れば、こうしてジェトーリオやドトールに奪われる。
では翼の『サイクロン』ではどうか? となるが、中盤の要である翼はシュートを連発できない。
体力に余裕のある時に一度だけ放ちはしたが、それはディウセウで減衰され、ゲルティスに防がれている。

こうした事から、試合は延長戦に持ち込まれるか?誰もが思ったその時――森崎が漸く動いた。

ポーンッ、パシッ。

ジェトーリオから零れたボールをフォローした彼はまず、頃合いを見計らって自らを超化させ。

超モリサキ「(『ジャイロパス』を必ず通す。そして『ブーストサイクロン』でフィニッシュだ!)」

ドトール「(モリサキの動きがおかしい……!)ここは止めるぞ!」

超モリサキ「あまーい!」

シュンッ! ババババッ! クルンッ!

ドトールの猛追も『やや華麗なドリブル』で潜りぬけてパスを放ち――それは、
後ろに下がっていたカルロスの『ムーンサルトパスカット』を潜り抜ける。

翼「……決める!」

バシッ! ギュルルルンッ!

310 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/08/05(日) 17:10:54 ID:???
翼「 ブ ー ス ト  ……!」

バッ! グルッ! グワァァァァッ……!

翼「 サ イ ク ロ ン ! !」

ブギュギュギュグワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!
 ズバァァァッ!! ――ピピィィィィィィィッ……!!

そうして放たれた『ブーストサイクロン』。
これが全日本対ブラジルの長い戦いの終止符を打つ――に、至る超絶的な攻防の始点となった。

ディウセウ「うりゃーーっ! ……と、とれねぇ……!?」

ゲルティス「――キャッチ、不可……!」

次に動いた役者はディウセウやゲルティスでは無かった。
これまで多くの攻撃を防いで来た彼らであってすら、翼と森崎の『ブーストサイクロン』は圧倒的なシュートだったからだ。
捩れ曲がった軌道を描くシュートは止められずゴールへと猛追する。

このまま決まってしまうのか。また日本が勝利するのか。誰もがそう思った時、
シュートよりも更に超高速でゴールへと戻る白い影が一つ。


311 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/08/05(日) 17:12:18 ID:???

コインブラ「……まだだ。俺は、真の最強の座をこの眼で見なくてはいけないんだ……!」

コインブラだった。勝利への闘志を燃やす彼は常人離れしたスピードで中盤からゴール前へと戻り。

コインブラ「うおおおおおおーーーーーーーーーっ!」

バキイイイイイイイイイイイイイイイイインッ!ドガアアアアアアアアアアアアッ……!

アマラウ「こ、これは……!?」

サンタマリア「『カウンターシュート』だ……!」

そのまま、『ブーストサイクロン』を日本のゴール前へと弾き返した。

次藤「こ、こりゃあ……なんときゃーまぐれた守りタイ……!」

若林「馬鹿な……! あのシュートをカウンターシュートで弾き返すだと……!?
    精々が零れ球に出来れば奇跡的な程の威力だというのに……!?」

希望から絶望へと叩き落とされる全日本のDF陣。
しかしここでも諦めずに奇跡的なプレーを見せる者は居る。


312 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/08/05(日) 17:13:28 ID:???
中山「――動くこと……雷霆の如し!」

中山は驚くべき事に、コインブラの『カウンターシュート』を更に『カウンターシュート』で弾いたのだ。
だが、驚きの『カウンターシュート』合戦はこれだけに収まらない。

カルロス「……まだだっ!」

それに対してカルロスが更に『カウンターシュート』で弾き返し。

翼「……負けるか!」

その直後、近距離で対峙していた翼が『カウンターシュート』を使う。
ただし、近距離であったが故に、翼の反撃はゴールまで至らず零れ球となるのだが――。

ポーンッ……!

ネイ「引導を渡してやるぜ、モリサキ!」

超モリサキ「ね、ネイ……!」

ボールをフォローしようとした超モリサキは、かつてのチームメイト――ネイと、中盤で競り合いとなる。
守備はからきしだが本職のGK経験から、競り合い強さには自身のある超モリサキだったが――。

シュ〜……。

森崎「(あ、し、しまった。超化が、解け……)」

ネイ「隙あり!」

バシッ!


313 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/08/05(日) 17:15:00 ID:???
疲労による超化の強制解除と、それに伴うバランスの低下。
更にはネイの『ファンタジスタ』的な絶妙なポジショニングの全てが噛み合い、森崎はネイに競り負けてしまう。

審判「…………」

審判はホイッスルに口をくわえて、今まさにロスタイムの終了を告げようとしている。
ここでネイがボールを思いっきり蹴りだすだけで、試合は延長戦へと突入するだろう。
しかし――彼はそれをしなかった。

ネイ「……トニーニョ!」

バシュウウウウウウウウッ!

彼は前方に居るトニーニョに向けて蹴った。
コインブラとカルロスは先の『カウンターシュート』合戦で消耗しており、ザガロは早田により充分に警戒されている。
ネイはその中で比較的フリーに近かったトニーニョにボールを渡し――この試合に、幕を下ろそうとした。

トニーニョ「(ナカヤマもジトーも消耗している。ワカバヤシさえ抜ければ……俺達は、勝てる)」

トニーニョは、ネイのロングパスに反応して踏み出す。一歩、二歩、そして三歩!

トニーニョ「(……今だ!)」

グワアアアアアアッ! バッシュゥウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!

この試合最後のシュートにして、決着をつけたシュートは……『ブースターシュート』。
『ライトニングタイガー』や『サイクロン』、『ブーストサイクロン』とも、
『マッハシュート』や『ファントムシュート』、『リーサルツイン』とも違う、威力的には大きく見劣りする中堅クラスのシュート。
世界では当然最強クラスだが、最強の両国の戦いの決着にしては地味で平凡なシュート。


314 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/08/05(日) 17:16:20 ID:???
中山「……あ!」

次藤「た、タイーッ……!?」

それが、疲労で最強のシュートを出せない中山と次藤を抜き去り――。

若林「(充分に止められるシュートだ! これを止めなくてどうする……!)」

最後の砦である若林は、このシュートを防ぐだけの実力を持っていた。
ザガロのシュートを防いだのと同じく、トニーニョのシュートを防ぐのは簡単だった。

バァァァァッ……ギュンッ!

若林「……え?」

にも関わらず――彼は失敗した。
これまで多くのシュートを零封して来た若林は、手元で僅かに落ちるシュートに喰らい付けなかった。
トニーニョ達が会心のプレーを見せたからか、重要な試合で勝てない若林のジンクスか、あるいはその両方か。
とにかく結果として、この運命のシュートを――若林は、防げなかった。

――バシュッ。ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ…………!!
ピッ、ピッ。ピィィィィィィィィィィィィィィィィィイイイイイイイイイイイッ!

315 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/08/05(日) 17:17:56 ID:???

若林「あ、が……!?」

森崎「おいおい、ウソだろ……」

カルロス「勝っ、た……?」

コインブラ「(とてつもない疲労感。しかし同時に感じる、天上のような充足と快楽……!
        モリサキ。これが……お前がかつてワールドユースで見ていた光景だったのか……)」

キャプ森ワールドカップ(仮)。誰にも観測されず、誰にも記憶されない幻の戦い。
それにも関わらず――コインブラの、ブラジル代表の全員に刻まれた勝利の二文字は、
何よりもリアルで、そして確かな実感として、彼らの魂に刻まれるのだった。


日本 1 − 2 ブラジル 試合終了!

316 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/08/05(日) 17:35:56 ID:???
……と、言ったところで全日程が漸く終了しました。
決勝戦も、もう少しアッサリ目に流してしまった方が良かった気がしますね(汗)
折角なので、ごく簡単に得点王やらベストイレブンやら決めます。

【得点王ランキング(最終)】
10点 ストラット
9点  ディアス、日向、カルロス
8点  シュナイダー
6点  サトルステギ、翼、コインブラ
5点  ザガロ、チャンドラー、火野、アルシオン
3点  カマーチョ、マッハー、ロリマー、森崎、ビクトリーノ、肖、イスラス、ネイ
2点  ザガロ、ポブルセン、エクアドルの9番、ダ・シルバ、マウリシオ、飛、李邦内、
     クライフォート、パスカル、山森、トニーニョ
1点  マーガス、エスパダス、ロペス、スアレス、ミハエル、ルーク
    李邦坤、カペロマン、カイザー、エクアドルの10番、ボッシ、ランピオン
    ディウセウ、リベリオ、三杉、岬、来生、パスカル、レンセンブリンク、中山


なんと、得点王は日向でもカルロスでもコインブラでもなく、ストラット君でした。
コインブラ君はガルシア君にさらばサッカーされたのが痛かったですね…。
日向も決勝で無得点&予選リーグでそこまで点を取れなかったのが結果に響きました。
決勝T一回戦負けで二位タイのディアスは凄いです。シュナイダーも不調ながら奮闘しました。

317 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/08/05(日) 17:39:05 ID:???
【ベストイレブン】
FW ストラット カルロス ザガロ
MF コインブラ アルシオン 翼 クライフォート
DF 中山 ディウセウ ジェンティーレ
GK 森崎

独断と偏見で決めました(爆)
優勝チームのブラジルから4人、準優勝の日本から3人、3位のイタリアから3人、4位のオランダから1人
……というバランスになっています。そのため森崎がベストイレブンから外れてます(泣)
森崎→ゲルティス、ザガロ→日向とかの方が良かったでしょうか。この辺りは多分議論があると思います。


【大会MVP】
カルロス

大会MVPは独断と(ry
優勝チームのキャプテンですし、得点王ランキングも2位ですし、カルロスがMVPで良いと思います。
さらばサッカーが無くて、得点王になっていたらコインブラがMVPでも良かったかもしれません。
ただ日本が勝っていれば、森崎がMVPだったでしょうね。

318 :キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/08/05(日) 17:46:24 ID:???
以上で、第1回キャプ森ワールドカップ(仮)は完結です。
もし良ければ、>>5-8の数値を参考にしたりバランス改良して、誰か第2回をやったら楽しいではないかと思います。
比較的手軽かつ短時間で、色々と議論したり雑談できるきっかけ作りになるのではないでしょうか。

次はそろそろ鈴仙スレを再開……と言いたいのですが、最近少し仕事が忙しいので、遅れそうです(汗)
その場合は、オールスター戦を1試合やっても楽しいかな、とか思ってます。

いずれにせよ、キャプ森の面白さを改めて伝える為にも、勿論自分自身が楽しむためにも、
まだまだこの板で活動していきたいと思っていますので、また参加して頂ければ幸いです。

                                              ◆85KeWZMVkQ

319 :森崎名無しさん:2018/08/05(日) 17:56:10 ID:???
乙でした

320 :森崎名無しさん:2018/08/05(日) 22:37:03 ID:???
乙でした!
現実のW杯と合わせて大変楽しませていただきました!

321 :森崎名無しさん:2018/08/05(日) 23:00:37 ID:???
OWATTE SHIMATTA
SHIKASI SURENUSHI NIWA
ANJYUNOCHI HA NAI
OTSU DESHITA SURENUSHI

322 :森崎名無しさん:2018/08/06(月) 10:01:32 ID:???
格下や同格のシュートを大事なところで取れないのが林なのよなぁ

323 :未定 ◆vM6kSLHuP. :2018/08/13(月) 23:07:22 ID:WwUSk0X6
突然ですが、新しい作品を始めようと思います。
初めての事ばかりで至らない所だらけですが、
参加していただけるとありがたいです。
キャプ森キャラが恐らく出ないオリキャラサッカー物になります。
どうぞよろしくお願いいたします。


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