キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【SSです】幻想でない軽業師

28 :幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/22(月) 00:26:38 ID:???
キューリのピクルスに感激し通しのにとりは上機嫌でそれを頬張る。ポリポリといい音が鳴る。
そんなにとりの様子を見ながら、妖精1は苦笑しつつももう一度ちびりとお酒を入れた。
この大会、FWはほぼ反町、魔理沙、リグルの三者で固定。
MFについても霊夢、咲夜、ヒューイの三者がほぼ確定であった中――DFに関しては、流動的であった。
咲夜やヒューイがDFの位置につく事もあれば、本職はFWであった紅魔館の門番――。
紅美鈴がそのクリアーの強さを買われて起用された事もある。
そんな中でも、にとりと妖精1、両者は全試合とまでは言わないまでも、それなりには試合出場の機会を得た。
特ににとりにしては自身の出番があった云々以上に、妖精1がそれなりに見どころのある選手だと認められた事が嬉しい。

にとり「かぱぱ! 妖精1のマンツーマンディフェンスは誰にもない、希少な才能だからね!
    ようやく認められて、本当に良かったよ!」
妖精1「……でも、まだまだヒューイには負けてる。 ヒューイは全試合に出て、ずっと活躍してたから」
魔理沙「…………ま、今は喜んでいいんじゃねーか? 前に比べりゃずっとよくなったんだろ?」
にとり「そうだよ妖精1! この大会を機に、お前はいずれは幻想郷を代表するマンマーカーになるんだよ!
    その為にも、また猛特訓しないとね!」
妖精1「ま、またあの変な機械とかつけるの!?」

かつて亀裂が入り修復は不可能かと思われた師弟関係。
しかしながらその思いのたけを妖精1はにとりにぶつけ、ぶつかり合い、やがては和解をした。
才能があると惚れ込んでおきながらまるで面倒を見ていなかったにとりは、
幻想郷にいた頃、大会前の大事な期間を費やし全てを妖精1を鍛え上げる為だけに捧げたのである。

結果、妖精1はその実力を大きく向上させ、先に述べた通り一目置かれる存在にはなった。
だが、まだまだこの程度では満足できていないのはにとり、妖精1、両者ともに同じである。

魔理沙「ま、頑張りな。 熱心な師匠がいてくれるってのはそれだけありがたいことだぜ」
にとり「えへへへ〜、そう? そうかな? ほら妖精1、魔理沙もこう言ってる事だし、頑張るよ!」
妖精1「う、うん……(ヒューイにまだ負けてるのは本当だしね。 ……それにしても、サンタナはどうしてるかなぁ?)」
魔理沙「(……これから伸びる余地があるってのは羨ましい限りだぜ。
     私は……。 私は、考えるだけだ。 こっからどうするのか、どうやるのか、何を為すのか。
     一から出直しだ……なあ、魅魔様)」

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0ch BBS 2007-01-24