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【ジノとルーベン】キャプテン三杉3【体育座り】
[280]森崎名無しさん:2010/04/11(日) 17:37:25 ID:??? 乙です。 通常ルールだったら、敗退決定でしたね。正直焦ってしまいました。
[281]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 17:59:31 ID:??? >>280 乙感謝です!スレ内ルールを存分に活用しましたw 今のメンバーで雑魚相手に1-0はまず有り得ない感じですし・・・ それ言ったらダイスで1は出ないだろと高をくくった自分が悪いのですけどねw ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 放送「さあグループA予選、本日第二試合はインテル対レッチェです。勝ち点で言えばレッチェが1勝、 インテルが1敗となっています。フィオレンティーナが既に2勝を決めているため、インテルはこの試合 で敗北すると予選敗退が決定します。もう後がないインテル・・・今日ここで踏みとどまり、なんとか 決勝トーナメント進出の可能性を残して欲しいものです。」 観客「勝てインテルー!!」「予選敗退なんて勘弁だぞー!」「信じてるぞジノ!」 観客はほとんど悲痛な願いを込めたような声でインテルを鼓舞している。地元チームでしかも名門の インテルが予選敗退の危機に瀕している上に、今日の相手は新参チームのレッチェ・・・新参と言っても ボローニャ相手に3-0という大差で勝利しており、その実力は十分侮れない物であった。彼らは皆、 胃と喉を痛めながら必死で声援を送るしかなかった。 三杉「いよいよだな。(イスラス・・・お前の実力は如何ほどのものか?)」 バンビーノ「ミスギ、ボランチのジャシントとリベリを観ておけ。あいつらは厄介だぞ。」
[282]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:00:38 ID:??? ジョアン「さてアルシオン、レッチェの戦術をよく観ておくがいい。要はCBのディッテンベルガだ。 (・・・まあ、ルーベン相手では全てを出し切らんかも知れぬが。)」 アルシオン「はい、コーチ。(さて・・・今日は心躍るようなプレイは観られるだろうか?)」 アップとミーティングが終了し、程なくキックオフの時間が迫ってきていた。 定例通り、キャプテンのヘルナンデスとマンチーニの間でコイントス行わる。 そんな中、ルーベンがイスラスに対して早速噛み付いていた。 ルーベン「イスラス!!」 イスラス「・・・・・・・・・」 ルーベン「無視すんじゃねえ!テメェ今日は最後まで立ってられると思うなよ!」 イスラス「フン・・・」 ディッテンベルガ「プレイで示せよルーベン、出来るものならな。」 ルーベン「なめやがって・・・見てろよ、カンピオーネでエース張るのが誰だか白黒付けてやるぜ!」
[283]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:01:58 ID:??? 放送「さあコイントスによりレッチェボールとなったようです。この試合はどのようなドラマが待っている のでしょうか?おっと、レッチェのフォーメーションは昨日までの3-5-2とは異なり、変則の3-4-3となって います。イスラスくんがやや高めでプレイするようですね、ヘルナンデスくんを相手に攻撃的に行くという 意思表示でしょうか?」 インテル 4-4-2 −−−−− −J−H− Jペルッツィ Hマッテオ −−−−− EG−IF Eガリア G葵 Iルーベン Fイゴール −−−−− C−−−D Cマロッキ Dディノ −A−B− Aジャンカルロ Bカレーラ −−@−− @ヘルナンデス レッチェ 3-4-3(?) −−H−− Hカルネバーレ J−−−F Jイスラス Fモゼ −−I−− Iマンチーニリ −−−−E Eミケーレ −D−G− Dリべリ Gジャシント −−−−− A−C−B Aドミーニコ Cディッテンベルガ Bチェーザレ −−@−− @ブルノ
[284]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:04:18 ID:??? ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! 放送「さあグループAの予選ハイライトとも言えるインテル対レッチェ、今試合開始です! この試合にインテルが勝てばグループAは更に混戦の様相を呈します。逆にインテルが負ければ 決勝トーナメント進出チームがその時点で決定となってしまいます。崖っぷちのインテルは 序盤からボールを奪いたいところ!さあ太陽王子こと葵くんが早くもチェックに行く!」 ダダダダダダダ! 葵「ウオォォォォ!!」 マンチーニ「そうがっつくなよ、まだ試合は始まったばかりだ。」 葵「なに!」 ポン!ポン!ポン! 放送「おっと、レッチェここはショートパスで確実に繋げていきます。」 ポン!ポン! ゾクゥ・・・ 三杉「(な・・・なんだ今の寒気は・・・。)」
[285]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:05:37 ID:??? レッチェのパスワークに対し、三杉は只ならぬ物を感じた。 あまりに綺麗に繋がるパスは確かに驚くに値したが、それだけに留まらぬ何かを三杉は感じ取っていた。 それは三杉の記憶の片隅に存在する、あの戦術に類似していたからかも知れない。 ポン!ポン!ポン! インテルメンバー「く、くそ!」「もっとプレスをかけていけ!」 ディッテンベルガ「(甘いな・・・)」 放送「こ、これはどういう事でしょう!?レッチェ、インテル側のプレスを物ともしません! ボランチのジャシントくんとリベリくんも・・・いや、DF陣もどんどんラインを上げて徐々に インテル陣営の領地を侵して行きます!不気味だ、これは不気味だ!」 三杉「そうか、これは・・・!」 マンチーニ「決めろカルネバーレ!!」 カルネバーレ「任せろ!!!」 ポーン! 三杉が絶句したところでレッチェのラストパスが入った。練習通りの理想的な高い浮き球に対し、重戦車 カルネバーレがベストポジションでパワーヘッドにいく。
[286]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:07:27 ID:??? ドゴオォォォォォォォ!!!! ヘルナンデス「舐めるな!!」 バチィッ!! 放送「ヘルナンデスくんナイスパンチング!ボールを大きく弾いた!そう、インテルには彼がいます! 黄金の右腕ジノ・ヘルナンデスくん、彼がいる限りそう簡単にゴールは割れません!」 ルーベン「ハッ、調子に乗ってラインを上げやがって!カウンターの餌食だぜ!」 こぼれ球をフォローしたインテルは当然如くカウンターを狙った。 不用意なまでにラインを押し上げていたレッチェは慌てて戻らなければならない事態である。 だが、ディッテンベルガを中心とした最終ラインはハーフラインのやや後方を維持したままだった。 ボールは素早く回され、あっという間にハーフライン付近のルーベンにまで届く。 ボランチのジャシントがチェックに行くが、ルーベンはすかさず最終ライン直前のマッテオへロングパスを放る。 マッテオ「(よし、こんな隙だらけなディフェンスは初めてだぜ!)」 三杉「無駄だ・・・」
[287]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:09:32 ID:??? ピィイイイイイイ!! ルーベン、マッテオ「何ィいい!!!」 葵「今のって・・・!」 ディッテンベルガ「ふん、道化が。」 放送「おっと、これはオフサイドです!これはインテル、絶好のチャンスを潰しました!」 ヘルナンデス「(・・・そういう事か!)」 あまりにも狙いすまされたオフサイドトラップだった。レッチェが最終ラインを異常なまでに 高く維持したのは、ディッテンベルガの芸術とも言えるオフサイドトラップがあっての事だったのである。 レッチェSBのドミーニコは素早くボールを拾い、右SHのミケーレへのパスでリスタートする。 そしてまたレッチェのパス回しが再開されるのだった。
[288]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:11:17 ID:??? 三杉「やはり似ている、トータルフットボールに・・・!」 バンビーノ「な・・・!ミスギ、今なんと言った!?」 三杉「トータルフットボールと言ったのさ。かつてヨハン・クライフがオランダナショナルチームで 実現させた未来のサッカー・・・」 バンビーノ「ま、まさか!こんなプリマヴェーラの大会で・・・」 三杉「ああ、確かにこれは似て非なる物だ。トータルフットボールの象徴である渦巻き理論が、 彼らの動きからは全く観られない。だが、このパスワークや守備構想は非常に近い物がある・・・ 何なんだこれは・・・」 トータルフットボール・・・チームの選手一人一人が思いのままポジションチェンジをし、刻々と変化する状況に おいて、各自が的確な役割のポジションをとり、最適のフォーメーションを瞬時に構成する戦術である。 この戦術には絶対に必要な前提が2つあった。1つめは、選手全員が全てのポジションをこなせる オールラウンドプレーヤーであり、更にはフィールド全体の試合状況から、その時々の状況に対し自らが 何をしなければ見抜ける高い戦術眼を持っている事。2つめは、試合状況を冷静に観察し、相手の攻撃戦術、 守備戦術を分析しそれにあわせてチーム全体の作戦をフィールド内でコントロールするフィールド内の監督 と言うべき司令塔が存在する事である。
[289]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:16:24 ID:??? 前者はニースケンス、レップ、レンセンブリンクと言ったアヤックス由来の優れたオールラウンダー達。 そして後者はオランダが・・・いや、世界が誇った究極の司令塔、ヨハン・クライフである。 レッチェはこの両者のいずれも満たしてはいない。だが、彼らのパスワークはトータルフットボールの それを思わせた。その秘密はパスを運ぶためのトライアングルにあった。トータルフットボールにおいては 選手がピッチ上に均等に配置され、パスを運ぶためのトライアングルが多数出来ている物である。そして、 この多数の大小のトライアングルが、その関係を保ったまま伸縮、あるいは回転し、攻撃・守備を実施する。 レッチェに目立って観察されたのは、このトライアングルの伸縮である。 レッチェの戦術は、現代で言うポゼッションフットボールに近い存在であった。 だが当然の事ながら、今の三杉にとってはまだその名も認識も未知の物である。 彼にはただ、トータルフットボールに準ずる恐るべき戦術である事しか解らない。 今の彼には、戸惑いつつもこれを受け入れ、有効な対策を考える以外に出来ることはなかった。 だがレッチェの戦術の脅威はまだここからであった。 ※一旦ここまでです。
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0ch BBS 2007-01-24