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【ジノとルーベン】キャプテン三杉3【体育座り】
[286]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:07:27 ID:??? ドゴオォォォォォォォ!!!! ヘルナンデス「舐めるな!!」 バチィッ!! 放送「ヘルナンデスくんナイスパンチング!ボールを大きく弾いた!そう、インテルには彼がいます! 黄金の右腕ジノ・ヘルナンデスくん、彼がいる限りそう簡単にゴールは割れません!」 ルーベン「ハッ、調子に乗ってラインを上げやがって!カウンターの餌食だぜ!」 こぼれ球をフォローしたインテルは当然如くカウンターを狙った。 不用意なまでにラインを押し上げていたレッチェは慌てて戻らなければならない事態である。 だが、ディッテンベルガを中心とした最終ラインはハーフラインのやや後方を維持したままだった。 ボールは素早く回され、あっという間にハーフライン付近のルーベンにまで届く。 ボランチのジャシントがチェックに行くが、ルーベンはすかさず最終ライン直前のマッテオへロングパスを放る。 マッテオ「(よし、こんな隙だらけなディフェンスは初めてだぜ!)」 三杉「無駄だ・・・」
[287]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:09:32 ID:??? ピィイイイイイイ!! ルーベン、マッテオ「何ィいい!!!」 葵「今のって・・・!」 ディッテンベルガ「ふん、道化が。」 放送「おっと、これはオフサイドです!これはインテル、絶好のチャンスを潰しました!」 ヘルナンデス「(・・・そういう事か!)」 あまりにも狙いすまされたオフサイドトラップだった。レッチェが最終ラインを異常なまでに 高く維持したのは、ディッテンベルガの芸術とも言えるオフサイドトラップがあっての事だったのである。 レッチェSBのドミーニコは素早くボールを拾い、右SHのミケーレへのパスでリスタートする。 そしてまたレッチェのパス回しが再開されるのだった。
[288]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:11:17 ID:??? 三杉「やはり似ている、トータルフットボールに・・・!」 バンビーノ「な・・・!ミスギ、今なんと言った!?」 三杉「トータルフットボールと言ったのさ。かつてヨハン・クライフがオランダナショナルチームで 実現させた未来のサッカー・・・」 バンビーノ「ま、まさか!こんなプリマヴェーラの大会で・・・」 三杉「ああ、確かにこれは似て非なる物だ。トータルフットボールの象徴である渦巻き理論が、 彼らの動きからは全く観られない。だが、このパスワークや守備構想は非常に近い物がある・・・ 何なんだこれは・・・」 トータルフットボール・・・チームの選手一人一人が思いのままポジションチェンジをし、刻々と変化する状況に おいて、各自が的確な役割のポジションをとり、最適のフォーメーションを瞬時に構成する戦術である。 この戦術には絶対に必要な前提が2つあった。1つめは、選手全員が全てのポジションをこなせる オールラウンドプレーヤーであり、更にはフィールド全体の試合状況から、その時々の状況に対し自らが 何をしなければ見抜ける高い戦術眼を持っている事。2つめは、試合状況を冷静に観察し、相手の攻撃戦術、 守備戦術を分析しそれにあわせてチーム全体の作戦をフィールド内でコントロールするフィールド内の監督 と言うべき司令塔が存在する事である。
[289]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:16:24 ID:??? 前者はニースケンス、レップ、レンセンブリンクと言ったアヤックス由来の優れたオールラウンダー達。 そして後者はオランダが・・・いや、世界が誇った究極の司令塔、ヨハン・クライフである。 レッチェはこの両者のいずれも満たしてはいない。だが、彼らのパスワークはトータルフットボールの それを思わせた。その秘密はパスを運ぶためのトライアングルにあった。トータルフットボールにおいては 選手がピッチ上に均等に配置され、パスを運ぶためのトライアングルが多数出来ている物である。そして、 この多数の大小のトライアングルが、その関係を保ったまま伸縮、あるいは回転し、攻撃・守備を実施する。 レッチェに目立って観察されたのは、このトライアングルの伸縮である。 レッチェの戦術は、現代で言うポゼッションフットボールに近い存在であった。 だが当然の事ながら、今の三杉にとってはまだその名も認識も未知の物である。 彼にはただ、トータルフットボールに準ずる恐るべき戦術である事しか解らない。 今の彼には、戸惑いつつもこれを受け入れ、有効な対策を考える以外に出来ることはなかった。 だがレッチェの戦術の脅威はまだここからであった。 ※一旦ここまでです。
[290]森崎名無しさん:2010/04/12(月) 18:35:51 ID:??? まだ描写が続くから分からんが レッチェ戦でのキーポイントはブンナークの必殺シュートか。 オフサイドトラップせいでセンタリングどころかパス・ワンツー・ファストブレイクもうまくいかないかも。 守備面はゴール前を固めるしかない? カルネバーレのヘッド・イスラスのドリブルがあるし、パスカットは難しそうだ。 むこうのパスに対抗してこっちもオフサイドトラップ仕掛けるか。
[291]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 10:00:07 ID:??? レッチェは次の攻撃もシュートを放つ事に成功する。だが、それは再びヘルナンデスのパンチングに 防がれ、インテルゴールを割るに到らなかった。逆にインテルが再度のカウンターアタックに挑む。 レッチェの守備陣は相変わらずの態勢を維持しており、インテルの攻撃を待ち構えていた。 ルーベン「チッ、下手な縦パスは通用しねえんだろ・・・」 マンチーニ「ご名答、悪いけど・・・グァッ!!!」 ルーベン「だったらやる事は一つだよなぁっ!!」 ルーベンの独り言に答え終わる前にマンチーニは吹っ飛ばされた。 獲物を狙う狼のように嫌な笑みを浮かべながらルーベンは強引なドリブルで中央突破を図る。 パスが出来ないならば自分が抜き続ければ良い、彼は単純にそう考えたのである。 ルーベンの実力を持ってすればそれで攻略可能な筈であった。 だがレッチェのディフェンス陣はそれ以上のパフォーマンスを要求してきた。
[292]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 10:01:23 ID:??? リベリ「くらえっ!!」 ズザァァァァァァ!!!! ルーベン「おっと!そんなタックルで・・・」 ズザァァァァァァ!!!! ジャシント「はい、ごくろうさん。」 ルーベン「な・・・!?」 次なる壁はレッチェのダブルボランチが誇る見事なツインタックルであった。 リベリとジャシントの2人は息の合った連携がルーベンのドリブルをシャットアウトしたのだ。 だが、ジャシントがボールを奪った直後、守備から攻撃へ切り替わる一瞬の隙を突いた者がいた。 プリンチペ・デル・ソーレこと葵新伍である。 葵「これが新幹線タックルだぁぁぁぁ!!!」 ズザァァァァァァ!!!!
[293]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 10:02:23 ID:??? ジャシント「うおっ!」 ルーベン「でかしたぞサル!」 葵「誰がサルだぁぁぁぁ!!!!」 ジャシントからボールを奪うと、今度は葵が中央を突き進んだ。残るは最終ラインのみである。 だが葵の前にディッテンベルガが悠然と立ちはだかった。 ディッテンベルガ「なかなかやるな日本人、だがここは通行止めだぞ?」 ダダダダ! 葵「(ちょっ・・・なんだこいつ、先に進めない・・・!)」 ディッテンベルガ「お前のドリブルはスピードが落ちれば威力半減だな。」 葵「・・・!」 ジャシント「オラ、お返しだぜ!」 ガシィィィッッ!! 葵「く、くそ!」
[294]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 10:03:31 ID:??? ディッテンベルガの執拗なディレイマークは葵のドリブルを停滞させる。その隙にジャシントが後方から 追いつき、死角からのタックルでボール奪取を成功させるそしてまたレッチェのパスワークが始まるのだった。 攻めても攻めても潜り抜ける事のできないレッチェの守備にバンビーノが思わず溜息をついた。 バンビーノ「参ったな、昨日の守備戦術とは全く違う。これほど二重三重に網を張り巡らせたディフェンスを 隠しているとは正直思わなかったぞ。」 中山「ああ、こいつは先の先まで対応が考えられている。まさにパーフェクトミッションって奴だ。」 三杉「・・・」 マルコ「でも・・・この見事なディフェンスは、逆にレッチェの弱点をハッキリ指し示していると思う。」 ミュラー「どういうですか・・・?」 マルコ「本当の意味での最終ラインなんだよ、ディッテンベルガが。」 三杉「ふむ・・・GKか。」 中山「・・・!」
[295]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 10:13:42 ID:??? マルコ「そう、ミスギには以前話したよね。レッチェのブルノはザルキーパーだって。」 バンビーノ「なるほど・・・。」 三杉「フッ・・・」 マルコの一言で三杉の瞳に希望の光が灯った。試合開始からレッチェの戦術に圧倒され、 口数の少なくなっていた三杉だが、ここで彼は不敵な笑みを取り戻す。 三杉「そうだな、攻略できないディフェンスなんて物は存在しない。」 具体的な案はまだ見えていない。だが、それでも彼は自信たっぷりに凛とした声で言い放ったのである。 この声にフィオレンティーナメンバーは勇気づけられた。不敵なキャプテンの存在は、しばしば暗くなった チームの雰囲気を一変させる力を持つのである。 ここで、メンバーの一人が具体的な対策案を挙げてきた。 先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で ★誰の案かな?→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 ダイヤ→マルコだ! ハート→中山だ! スペード→ブンナークだ! クラブ→新田だ! JOKER→なんとアンザーニ監督だ!
[296]森崎名無しさん:2010/04/13(火) 10:27:45 ID:??? ★誰の案かな?→ スペード7
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0ch BBS 2007-01-24