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【そんなタイトルで】アナザー カンピオーネ1【大丈夫か?】
[340]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/26(金) 15:37:01 ID:??? バティン「なんで…! そんな脚で、なんでオレに任せてくれなかったんだ!」 彼の声のトーンは、怒りよりも悲しみや悔しさが多く割合を占めていた。 いや、トーンなどから推し量る必要がないくらい、その表情は彼の感情を語っていた。 ミハエル「ソーリー…ボクもよく分かりません。 ユーへのラストパス、それがあの場のベストな判断。 そんな事は考えるまでも無く解っていたんですけどね…。」 ミハエルは申し訳なさそうに言ったが、バティンがそんな答えを求めていない事は明白だった。 そして…それは三杉も同じであった。 「そんな事より息が臭いですよ」と、相変わらずの悪態をバティンに投げつけ、 そしてミハエルの視線がこちらを向いた。 三杉に気付いたようだ。 ミハエル「ミスギですか…。」 三杉「ミハエル…キミは……。」 ミハエル「フフン、さぞかし気分が良い事でしょうね。 散々悪態を吐いていたボクを勝者の立場で見下ろせるんですから。」 さらに悪態を吐こうとするミハエルに、三杉は溜息を吐かざるを得なかった。 確かにゲームの中では、戦術や守備を駆使して後半ほとんどの時間、ミハエルを無力化した。 そして三杉はチームとしてフィオレンティーナを勝たせる事が出来たと言える。 だがミハエル個人との勝負がどうだったかと言えば、惨憺たる結果と言うべきだった。
[341]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/26(金) 15:39:02 ID:??? 試合前あれ程警戒したミハエルのドリブル…三杉は最後まで対抗する事が出来無かった。 唯一ドリブル突破を阻止した場面は、ダラピッコラと2人掛かりでボールをギリギリ零したものである。 決して勝ちを誇れる気分になどなれなかったのは仕方の無い事だった。 三杉「…そんなつもりはないよ、ミハエル。」 気の効いた事も言えず、ただ否定の言葉を投げ返した。 それを聞いてミハエルは少しだけ微笑んだ。 ミハエル「冗談ですよ。」 …そう言ったミハエル表情には、教会で出会った時に浮かんでいた毒気が何処にも無かった。 三杉は苦笑を浮かべ、そしてこう口にした。 A 「何故こんな事を…脚を痛めてまで無茶をする場面じゃなかっただろう?」 B 「早く治して戻って来い、このフィールドでもう一度勝負しよう。」 C 「何故…僕に対して嫌悪・憎悪を向けていたんだ?」 D 「キミのドリブルは素晴らしかった…まさに完璧な技術だったよ。」 E 「正直なところ…キミに勝てた気は全然していない。」 意外と重要なんで、ここは思い切って4票選ばれた選択肢で続行しまーす。(投票はメル欄空白で一つ。)
[342]森崎名無しさん:2010/11/26(金) 15:45:05 ID:dMRICrHA D いいセンスだ… 大事な選択
[343]森崎名無しさん:2010/11/26(金) 15:49:30 ID:QxSGhPBE B マジで悩むなこれは
[344]森崎名無しさん:2010/11/26(金) 15:54:00 ID:7XZqzcWk B
[345]森崎名無しさん:2010/11/26(金) 16:06:40 ID:0CfVHCEg B
[346]森崎名無しさん:2010/11/26(金) 17:27:59 ID:nwQF328c C 自由選択があれば、あの頃の自分を見ているようだった、と告白するつもりだったけど
[347]森崎名無しさん:2010/11/26(金) 17:32:22 ID:bYFHmOGo C
[348]森崎名無しさん:2010/11/26(金) 17:42:38 ID:7cFJ+Ijo C 今なら話してくれるよね
[349]森崎名無しさん:2010/11/26(金) 17:51:05 ID:2xDvlteY B
[350]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/26(金) 19:07:53 ID:??? >B 「早く治して戻って来い、このフィールドでもう一度勝負しよう。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 三杉「早く治して戻って来い、このフィールドでもう一度勝負しよう。」 迷っていたが…出てきた言葉は三杉のサッカー選手としての素直な気持ちであった。 それはミハエルへの激励であり、そして自分が勝ったと思っていない事を暗に告げる言葉だった。 この三杉の言葉に対し、ミハエルは僅かに目を伏せ、「そうありたいものです。」と答えた。 微笑んではいたが、その言葉はとてももの悲しく聞こえた気がした。 状況のせいに違いないと三杉は思ったが、本当の所は彼には解らなかった。 それっきりミハエルは口を閉ざし、やがて到着したタンカによって運ばれていった。 三杉もその姿を最後まで見送ったが、結局彼にはミハエルと通じ合えた実感は得られなかった。 何故あれほど敵意を向けられていたのか、そして何故試合の中で和らいでいったのか? 三杉(何か…彼とは通じ合えるものがある気がしていたけれど… 試合の中で、プレイの中で少しずつ理解していっていた気がしていたけれど…。) モヤモヤした感情が残ったが、しかしそれを待ってくれる時間はなかった。 ユヴェントスの選手交代が告げられ、試合が再開されようとしていたのである。
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0ch BBS 2007-01-24