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【そんなタイトルで】アナザー カンピオーネ1【大丈夫か?】
[357]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:16:56 ID:??? フィッツウォルタ「うん、楽しみだねぇ。」 ヘルマーが期待したのと違う答えがフィッツウォルタから返された。 まったくかすりもしない回答に、ヘルマーは頭に痛みすら感じた。 ヘルマー「いや、そうじゃない…こんな試合見せられて不安を覚えたオレの気持ちを察してくれ。」 フィッツウォルタ「ローマにはそんなサービスないよ、普段通りやるだけさ。」 ヘルマー(グッ…理論の塊みたいな人間のクセして、どうしてこうなんだコイツは…!) 聞いた自分が馬鹿だったと、グッと堪えるヘルマー。 いかにもドイツ人気質の彼は、感覚的な物言いが苦手であった。 そんなヘルマーの様子を意地悪そうに横目で覗きつつ、フィッツウォルタは頭の中で思案していた。 ほとんど組みあがっているフィオレンティーナの攻略法、その微調整についてである。
[358]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:18:05 ID:??? グラウンドでは、両チームの選手が様々に思うところを留め、あるいは吐き出していた。 ユヴェントスの選手達は当然軒並み突っ伏し、その悔しさと自身への怒りを表している。 ディーノは涙を流し、ジェンティーレは血が出るほどに拳を握っている。 ファケッティやスカラは混乱し、妙な事を口走る。 セザールは黙ってうな垂れ、ユルゲンは炭酸が飛び出るかのように号泣していた。 カルバリョも同様に悔しい思いを抱えていたが、彼はそれを押し殺してダラピッコラに話しかけた。 カルバリョ「よぅっ! 今日はやられたな、ロマーノ。」 ダラピッコラ「ミゲル…。」 カルバリョ「まさか負け越すとは思わんかったけどな、地力は俺の方が上っぽいし。」 ダラピッコラ「チッ、抜けぬけと言いやがるぜ。 …まぁ、本当の事だけどよ。」 痛い所を突かれてムッっとしたダラピッコラだが、結局は「その通りと」頷いていた。 その様子をカルバリョは意外そうに見返した。 カルバリョ「ふーん。」 ダラピッコラ「な、なんだよ。」 カルバリョ「なんか憑きもんが落ちたみたいやんな、試合中はそりゃ凄い顔しとったのに。 ぶっちゃけ少し引いたで、オレなんかしたんやろかって。」 ダラピッコラ「あっ…」
[359]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:19:44 ID:??? 言葉が詰まるダラピッコラ。 納得せずに生きた遠く長き日、そこに溜まりきった負の心。 筋違いと理解しつつも目の前の幼馴染を憎み、それをぶつけようとした自分。 だが彼は試合の中で、自分の内なる恩讐を乗り越え、ジョカトーレとして戦い抜いた。 そして今、彼の心にあるのは爽やかな風だった。 ただミゲル・カルバリョ勝つだけで、今のこの気持ちを得られたであろうか? 彼は自問自答する。 ダラピッコラ(きっと…出来なかった。 解らなかった…オレ一人の小さな心では!) ドッと巨大な感情の波が押し寄せ、彼の心の防波堤を崩壊させた。 涙が溢れ、なおも次から次からと零れ落ちていく。 彼は今、心の中の両親にサヨナラを告げ、そしてこれから先… 一生を掛けて戦っていくべき敵を見定めたのである。 カルバリョ「おおお、おい! なんなん!? オレなんかした!?」 ダラピッコラ「ちが……お前、は…悪くね…。」 右手で嗚咽を押し殺し、ダラピッコラは泣いた。 ひとしきり涙を流し、落ち着いてから再び口を開いた。 ダラピッコラ「また…勝負しような、ミゲル。」
[360]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:20:58 ID:??? 笑顔でそう言われたカルバリョは、頭上に疑問符を沢山浮かべていた。 カルバリョ「解らん奴やな…今度はそんなイイ顔しおって。」 ダラピッコラ「へヘッ…お前には解んねーさ。」 カルバリョ「へーへー、好きにしたらエエがな。 ほんじゃまたな。」 ダラピッコラ「ああ、“また”な…。」 カルバリョは呆れつつも、毒気の抜けた幼馴染の様子に満足して去っていった。 彼は彼なりに、幼き日を共に過ごした相手を心配していたのだった。 安心してリベンジを心に誓う事が出来た…というわけである。 ダラピッコラ(オレが憎む敵、闘うべき敵はお前じゃなかったよ、ミゲル。) 振り返り、ダラピッコラは三杉の元へ駆け寄った。 今の思いを聞いて欲しかったのだ、恩人とも呼べるキャプテンに。 三杉「もういいのかい、ダラピッコラ?」 ダラピッコラ「ああ…グラッツェ、ディ・モールト・グラッツェ! お前のお陰でオレはオレの行く道が見えた!」 三杉「おめでとう…その行く道とやら、もしや僕に聞かせて貰えるのかな?」 ダラピッコラ「ああ…聞いて欲しいんだ、お前に。」
[361]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:23:18 ID:??? 一旦息を吐き、笑うなよ、と一言前置きしてからダラピッコラは再び口を開いた。 ダラピッコラ「今までオレは生きていく為にカルチョをしてきた、それしか選択肢が無かったから…。 生きていく為に、食っていけるようになるためにと必死でやって来た。 でも今日からは違う…オレはカルチョでスター選手になるんだ。」 子供が夢みがちに口にするような事をダラピッコラは言った。 それを聞いた三杉に、そんな彼の言葉を笑いたい気持ちはなく、ただ静かに頷いた。 ダラピッコラ「それでな、いつかオレは稼いだ金を使って基金かなんかを立ち上げるんだ。 麻薬撲滅とか、中毒者を更生させるような…って、笑うなよ!」 三杉「ハハッ、いや違う、これは違うんだ。 なんだか嬉しくなったんだよ。 って、痛いな! はたくな、悪かったからはたくな!」 麻薬は間接的にも人の人生を狂わせる…ダラピッコラの人生がまさにそうだった。 そして、その彼が人生を掛けて戦う事を決めたのは“麻薬”その物だった。 ダラピッコラは過去の鎖から一つ解放され、新しき道を歩もうとしていた。 その道は当然険しいだろうと予想されたが、それでも彼は既に誇り高い精神を宿していた。 そんな彼の行こうとする未来への軌跡が、三杉には眩しく映ったのである。
[362]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:24:48 ID:??? ダラピッコラ「あ、そうだ…!」 三杉「うん、まだ何かあるのかい?」 ダラピッコラが思い出したように声をあげた。 一通り話す事は終わったと思っていた三杉は「はて」と聞き返す。 ダラピッコラ「いや、実は今日の試合で学んだ事が凄くあるんだ。 明日からそれを物にしようと思っているんだけどよ…。 お前はオレに当面どんな事を望む?」 三杉「望むと言うのは…つまり、どういう事だい?」 ダラピッコラ「ああ、すまねぇ…具体的には選手としての方向性だよ。 それを選択できるくらい、今日の試合は学ぶものがあったって事さ。 チームとして、オレはどんな成長をするべきだ?」 そう言って、ダラピッコラは今自分が掴めそうな方向性を4つ挙げた。 三杉は暫し思案し、ダラピッコラに答えを告げた。 三杉「そうだな、チームとして必要なのは…」 A タックルのスペシャリスト(スキル・タックル+2取得) B 頼りになるブロッカー(ブロックフラグA回収&ブロック値+1) C オーバーラップが出来るSB(スキル・サイドアタック+2(通常は+1)取得) D 状況を打破するコンビプレイ(レントゥルスとのワンツー技が進化&ツインタックルフラグ取得) 3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。) 当然ながらこれはダラピッコラのお願いを聞いて勝利した事へのボーナスです。
[363]森崎名無しさん:2010/11/29(月) 20:26:25 ID:NpHcJ1+c A
[364]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:29:45 ID:??? 現在Aが1票かな。 はい、今日はこれだけなんです。 関係ないけれどウイイレ11が発売になったので、型落ち値下げの10を買いました。 今回はWiiのプレーメーカーですけどね。 操作が難しいけれど、これまでの感覚を一新する斬新なゲームですね。 これはハマッてしまいそうな悪寒です。 そんな感じで、早速EDITで選手をつくりまくってますw というムダ語りでした、ではまた次回。
[365]森崎名無しさん:2010/11/29(月) 20:47:06 ID:8CS1d8NU C
[366]森崎名無しさん:2010/11/29(月) 20:48:19 ID:PpEEsFg6 A 乙でした。 そういえばウイイレ10を使って、ゲームキャプ翼の続編っぽいのを作ったという動画があったなぁ。
[367]森崎名無しさん:2010/11/29(月) 20:51:06 ID:??? Aは即効性があるのが嬉しい レントのタックルが低いから尚の事 でもコンビプレイも攻撃参加、守備参加、レントとのダブルボランチ可と夢が広がるんだよな
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0ch BBS 2007-01-24