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【そんなタイトルで】アナザー カンピオーネ1【大丈夫か?】
[439]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/08(水) 18:34:03 ID:??? バンビーノはミアータに対して、そのシナリオをプレゼンを行った。 その内容を端的に言えばこうである。 まずイタリアサッカー協会にストラットの無事と居場所を連絡し、視察を促す。 その結果、彼の実力が錆び付いていなければ、そのストライカーとしての力は イタリアにとって喉から手が出るほど貴重であり、当然必要な人材として判断される筈である。 来年のWT(ワールドトーナメント)で威信を取り戻したい協会は、過去の処分の終了と、 WTの召集をストラットに告げる事であろう。 自分やミアータが過去を水に流してストラットを迎え入れるのは、まさにその時なのだ。 ミアータに説明している間、バンビーノはまるで機械のように無感情にふるまった。 説明中、ミアータは何度か「でも・・・」と、口を挟んできたが、最終的には渋々と頷いた。 出来る限りストラットが安心して戻れる環境を作るという意図は重々理解していたのだろう。 ミアータ「ありがとう、バンビーノ。 貴方が言ってくれなかったら、直ぐに飛行機に乗るところだったわ。」 バンビーノ「いや・・・オレもあの頃みたいで楽しかったよ。」 ストラットとミアータの間で調整役のような事をやっていた時の事を言っていた。 「もう別れる」と頭を抱えるストラット、「解ってくれない」と泣きついてくるミアータ、 うんざりしながら2人の話を別々に聞くバンビーノ・・・懐かしい思い出だった。 またあの頃と同じに戻れたらいいな、とミアータは零し、2人は話を終えた。 バンビーノはイタリアサッカー協会に連絡する事を約束してミアータと別れた。 そして帰りの道・・・バンビーノは堪えられなくなり、裏道に入って嘔吐した。 彼は口の中に広がる胃液の苦味に咽(むせ)ながら、考えまいとしていた我慢をかなぐり捨てていた。
[440]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/08(水) 18:35:29 ID:??? 失踪してから今まで、ストラットは何と向き合って来たのだろうか? 結局のところストラットは何にも決着をつけずにイタリアを去ったのだ。 罪の意識や後悔がそれをさせた事は想像がつく。 だが彼がやった事は『現実から逃げた』、只々それだけである。 そこに自らの罪と向き合い、現実と闘おうという意志はない、断じてない。 自分の心が少しでも楽になるように、考えずに済む様にという意識があるのみである。 彼自身は「自分など居ない方が良い、その方が周囲の為にもなる」と自らの行為を正当化し・・・ それ故、2年半経過した今まで『彼からは連絡手段があるにも関わらず』何も言ってこなかったのだ。 またストラットは残された人間の悲劇という物を一点も考えなかった。 よしんば考えたとしても、それからはずっと目を逸らし続けてきた。 彼ののやった事は周囲の不幸を更に拡大させるだけの行為だったのに。 ――――――ストラットの行為を一言で表すならば、そこに『卑怯』以外の言葉はなかった。 だが・・・面会を許さなかった自分が、その後押しをしてしまったのも理解している。 そして、彼の無事を祈ってきたにも関わらず、今更こんな事を冷静に考えている自分が心底嫌だった。 親友に対する自分の思いは誠実でなく、真摯な物ではなかったのだ。 彼は自分に対して吐き気をもよおすほど嫌な気分だった。 これほど自分の心はちっぽけな物だったのかと・・・情けなくなり、彼は涙を零したのである。
[441]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/08(水) 18:37:14 ID:??? 〜回想終了・フィオレンティーナ控え室〜 バンビーノ「・・・と言う訳だ。」 最後にバンビーノは溜息を吐き、自嘲を浮かべていた。 これ程の悩みを抱えていたとは流石に三杉も予想していなかった。 バンビーノ「一昨年の冬、ドゥオーモの上でお前に語った言葉の成れの果てがこれだ・・・。」 勿論、三杉も覚えていた。 初めてバンビーノに心を打ち明けた時の事を。 そして、その時にバンビーノが漏らした親友への思い。 バンビーノ「・・・幻滅したか?」 三杉「いや・・・そんな単純な話じゃない事は僕にだって解るさ。」 理屈や真実がどうであれ、当事者にしか見えない世界が世の中にはある。 感情やそれにより歪む視点という点において、第三者は決して当事者とは同じ場所に立てない。 だが今 目の前のバンビーノが、自分でどうにか出来ない物に呑み込まれ掛けているのは確かな現実・・・ 三杉は、ただ「はい、そうですか」と終わってイイとは思えなかった。 A (けどダメだ・・・何を言うべきか思いつかない。) C 「最低だね、そのストラットって彼・・・・・・バンビーノは何も悪くないよ。」 B 「僕は・・・冷静に考えて許せない、という事が間違っているとは思わない。」 D 「バンビーノ・・・流石にその考えは間違っているよ、ストラットが可哀相だ。」 E 「結局・・・許すしかないんだろうね。 戻ってさえくれば、いつかきっと納得出来る日も来るし。」 F 「しかし・・・よく試合中に動揺を見せなかったものだね。 凄い事だよ、それは。」 G そ の 他 重い話なんで『4』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
[442]森崎名無しさん:2010/12/08(水) 18:49:25 ID:kav63x0c E 時間の力を信じるんだ
[443]森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:00:03 ID:8N+EEmy2 B 「僕は・・・冷静に考えて許せない、という事が間違っているとは思わない。」 BとCの順番が逆なのは何か意味があるのだろうか?
[444]森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:07:29 ID:Cqk5DcMo E
[445]森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:10:06 ID:TLWdXHKQ G 「ただ待つ…或いは言葉を交わすだけじゃ君は納得できそうにないね… ならサッカーで決着をつけるのはどうかな、君と彼も…僕と同じサッカー馬鹿なら良い案だと思うよ 馬鹿は馬鹿らしくボールを追いかけるのがお似合いさ」 意訳(ストラット、サッカーしようぜ!)
[446]森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:11:43 ID:+otCAvdM G>>445
[447]森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:17:48 ID:dafXsWFY G 「選手としては許したいが、人としてはまだ許し切れない……という所なのかな。 それだけなら、特に問題はないだろうね。共に時間を過ごすことで癒える傷もある。 ただ一つ気になるとすれば……君は彼を『男』としてどう思うかだ。 ストラットが、ミアータさんを置き去りにして多大な苦痛を負わせていることを、許せるか、否か」
[448]森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:38:53 ID:u9m9PTok E
[449]森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:51:42 ID:kD2cVVzw B
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0ch BBS 2007-01-24