※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【そんなタイトルで】アナザー カンピオーネ1【大丈夫か?】
[526]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:31:06 ID:??? 観客席ではフィオレンティーナの面々が口々に評価をしていた。 まだ1本目のシュートが放たれただけだが、予想以上に見所が多いのである。 ラムカーネ「対年齢に限定した高い身体能力を確認・・・なかなかのGKと判断される。」 中山「ああ、あの6番がシュートコースを限定させていたとは言え、回転の強い ドライブシュートをあれだけ確(しっか)り弾くのは並みのGKじゃ無理だ。 バンビーノ、あいつの事も知っているのか?」 バンビーノ「いや・・・あいつは知らない。 おそらく地方からスカウトされてきた奴か・・・」 レントゥルス「ローマのヘルマーって人も結構凄かったねー。」 ダラピッコラ「おう・・・キレキレの足技持ってやがるぜ・・・!(けど、今のオレなら勝負になる筈。)」 三杉(アンドレア・ファルコーニか・・・派手さはないけれど、小細工が通用しない雰囲気を持っている。 まだ序盤で何とも言えないが、バンビーノが声高く言うほどの選手なら・・・。) アントニオが弾いたこぼれ球はミランの右SBが拾い、今度はミランの攻撃が始まった。 相手に当たられる前に早くパスを繋いで前線に送ろうという狙いのようだが・・・。
[527]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:35:35 ID:??? 三杉「おかしい・・・。」 新田「へっ? どうかしたんですか三杉さん?」 三杉「ああ・・・ローマの守備なんだが、これまで見てきた物と様子が違う。」 新田「・・・と言うと?」 三杉「僕の記憶だと、ローマの守備はマンツーマンに近く、もっと積極的だった筈だ。 けれど今のローマは完全にゾーンディフェンス・・・ミランにデータの無い選手が居るとは言え、 それはFWの話。 中盤はもっと積極的に当たっても良い筈だと思うのだが・・・。」 ハテな・・・と三杉が首を傾げると、この疑問にマルコが反応した。 マルコ「多分、フィッツウォルタが相手の選手を観察しているんだよ。」 新田「えっ! 試合中に!?」 マルコ「うん、試合中でもだよ。 ああ言ったスタンダードで堅実な守備は、どうしても遅攻で崩さ ざるを得ない。 当然ミランの選手達もボールに触れる頻度が増加するし、急な展開でない からこそ、中盤の奥底に居るフィッツウォルタにとっては打って付けの状態になっている。」
[528]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:36:41 ID:??? 試合中に相手のデータを採取する・・・三杉らにとっては非現実的に思えるような話だ。 しかしマルコの説明も理に適っており、あながち冗談でもなく思えてくる。 三杉「うぅむ、なるほど・・・。」 マルコ「それにしてもローマのゾーンディフェンスはしっかりしているね。 見て、ポジショニングやマークに着くタイミングのが早くてスムーズなんだ。」 マルコがグラウンドの、ボールを持っていない選手を指差した。 ミランの選手はSBが駆け上がりパスを要求したり、FWの選手が少し低め位置取ったりと、 ローマの守備が崩れるようなチョッカイを出していた。 しかしマルコの言葉通り、 ローマの選手は素早くマークに着き、或いはパスコースに立ち、それに対応して見せていた。 マルコ(間違いなくフィッツウォルタのチームだね・・・。 よく知らない相手には堅実に漏れのない プレイで対抗し、データが揃った所でプレイスタイルを一気に変える・・・。) バンビーノ「確かに堅実で堅い守備だが・・・・・・それを打開する力を持っている奴が居る。」 マルコ「えっ?」
[529]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:38:11 ID:??? 実況「さあ、開幕シュート以降は静かな展開が続いております。 ボールをキープしている物の、なかなか相手陣営に攻め込めないミラン。 この辺りで動き見せたいところ・・・」 攻めあぐねたミランは少しずつボールを後ろに下げる事になっており、 結局 巡り巡って底に当たるファルコーニの足元に収まっていた。 ファルコーニ(思った以上に連携の取れた守備だ・・・なるほど、厄介な相手だな。) ヘルマー「ようっ、悪いがここは通行止めだ。」 (ギィン・・・!) まるで獲物をロックオンした猛禽のように、ファルコーニの目が鋭く光った。 ・・・と、次の瞬間である。 ファルコーニ「・・・別に構わん。」
[530]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:39:47 ID:??? サッ! スパァァァァン! ヘルマー「なっ・・・!」 一瞬ワンフェイクを入れたパスが飛び出していた。 あまりの出足の速さにヘルマーは驚愕する。 パスには中央右のデヤンが飛び込んでおり、それに対してヤルニが事を構えようとするが・・・。 デヤン(このボールは・・・) スカッ! ヤルニ「な!?」 実況「おっとデヤンくん、なんとこのパスをスルーだ! ボールは低い位置に構えていたピエトロくんに渡ります!」
[531]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:40:55 ID:??? ピエトロ(よっしゃ! ・・・けど、ゴールを背にしてるからスピードに乗ったドリブルは無理か!?) パスを受けたピエトロはゴールに背を向けた状態、そして背後にはキッチリ敵SBが詰めてきている。 その気配が判るだけに、ピエトロは強引に切り返してもボールを奪われる事までも判っていた。 だが顔を上げた視界の先、彼には次の攻め方がハッキリ見えた。 ファルコーニ(デヤンに折り返して走りこめ!) スルーをしたデヤンが先程とは逆に走っており、丁度ピエトロとの間に何の障害も無い位置だった。 ピエトロはごっつぁんとばかりにノートラップで折り返し、素早く反転して走り出す。 そしてデヤンも素早く前方のスペースに蹴りだし・・・そしてピエトロがフリーで右サイドを抜け出した。 ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!! ミランのチャンスにサンシーロが揺れる。 観客席の三杉もこのプレイには衝撃を与えられていた。 三杉「なっ、今のは・・・!?」 バンビーノ「あれがレジスタの力だ、ミスギ。」 三杉(レジスタ・・・これが・・・・・・!)
[532]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:43:10 ID:??? 今の三杉にもパスの道筋を見る事は出来る・・・それを辿れば高い確率でチャンスが作り出せる、とも。 だが今のプレイは、それよりも明確なビジョンで先の配置を見切っており、 何よりその道筋を他の選手に正しくなぞらせる事をさせていた。 ピエトロもデヤンも、まるでファルコーニが見つけ出したゴールまでの道筋、 そのビジョンを共有しているかのように、スムーズに動いていたのだ。 三杉(あのパスがフィールドの盤面をあの形に動かしたのか。) バンビーノ「お前はファルコーニに比べてスピードもテクニックも上だろう・・・。 だがレジスタとしての完成度、間違いなくそれだけは現時点で奴の方が上だ。」 三杉(アンドレア・ファルコーニ・・・か!) ピエトロ「ktktktktkt! フリーで抜け出しちゃったぜ!」 敵のSB(グレグッチ)を振り切り、右サイドを駆け上がるピエトロ。 先取点は貰ったとばかりにその目を怪しく輝かせる。
[533]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:44:42 ID:??? 先着で ★来年はミラン(プリマ)の10番→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 ダイヤ→今日はフィールド上がよく見えるぜ! ハート→ハッハァー! ドリブルゴールを決めてやるぜ! スペード、クラブ→マッシモにセンタリングを上げるぜ! クラブA→よし、今こそ邪気眼の封印を解く時! JOKER→ハッハァー! マリーシアでPK頂いてやるぜ!
[534]森崎名無しさん:2010/12/15(水) 18:46:01 ID:??? ★来年はミラン(プリマ)の10番→ ハートQ
[535]森崎名無しさん:2010/12/15(水) 18:46:16 ID:??? ★来年はミラン(プリマ)の10番→ クラブ7
[536]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 19:50:11 ID:??? >ハート→ハッハァー! ドリブルゴールを決めてやるぜ! ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ダダダッ! ピエトロ「ハッハァー! ドリブルゴールを決めてやるぜ!」 プリマヴェーラ デビュー戦 決勝トーナメントでスタメン入り 臨機応変のプレイでチャンスに抜け出す←いまここ 記念すべきプリマ初ゴール 本日のヒーロー スポーツ欄の一面 トップからも注目される ピエトロの頭の中にはお花畑が満開だった。 これから始まるファンタジスタ・ピエトロ伝説の栄光、その第一頁。 彼はすでに踏み出したつもりでいた。 確かに彼は才能を有しており、現時点でも中々のプレイヤーだ。 でも、そこまで人生は甘くないノデス。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24