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【そんなタイトルで】アナザー カンピオーネ1【大丈夫か?】
[816]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 14:52:22 ID:??? >ハート→最近ミラノで流行っている高級中華料理店。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 受話器の先から聞こえた単語は三杉にとって予想外の物だった。 三杉「中華料理店…?」 店員『Exactry、当店は香港に本店を持つ名門店のイタリア支店第一号なんですよ。 自画自賛になりますが、味、雰囲気共にイタリア女性からの評判は上々です。』 三杉「そうですか、中華料理と聞いて意外に思いましたが…なるほど。 エキゾチックなアジアの雰囲気は女性に好まれるのかも知れませんね。」 店員『柔軟性の高い思考をお持ちですね…左様です、まだ流行に乗ったとは言えませんが、 男性よりも女性の方が客層としては多いです。 それから恋人同士のカップルもね。』 三杉(む…恋人同士……か。) ズキン…と、この言葉に三杉の胸は痛んだ気がした。 だが電話先の店員がその事を知る筈もなく、彼はさらにプレゼンを進めていく。 味はこうだ、調理はこうだ、材料はこうだと、ほとんど自慢のような口調である。 それは自信の現れなのかも知れないが、三杉の頭には然程入っていかなかった。
[817]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 14:53:37 ID:??? 店員『…以上です、他に何かご質問はおありでしょうか?』 三杉「あ…そうだな……ドレスコードについてはどうでしょう?」 店員『そうですね、気軽な雰囲気も残したいという意味で、男性にはスーツからのドレスコードを お願い致しております。 女性の方も軽めのカクテルドレスで十分でございます。』 三杉「なるほど、ならばそこまで厳格な雰囲気という訳ではないのですね。 どうやら緊張しないで済みそうです。」 あまりに絢爛豪華、固い空気でモニカが恐縮してしまう懸念はどうやらなさそうだと分かり、 三杉はまた改めて安堵した。 その声に店員は満足し、さらに話を続けてくる。 店員『御謙遜を…ああ、それから女性限定でのサービスもご用意しております。』 三杉「女性限定のサービス?」 店員『ええ、当店は1階がチャイナドレス専門のブティック&レンタルになっております。 雰囲気をより楽しんで頂くため、女性の方に無料でドレスを貸し出してイルノデス。 無論、お気に入りの品がございましたらご購入頂きたいのが本音ですがね。』 三杉(ふぅん…サービスが行き届いているというか、商売上手というか。) あまりの手回しの良さに三杉は感嘆を覚えた。 だが、これならば何の心配もなく食事を楽しむ事が出来ると言えた。 三杉はそのまま明日の予約をお願いし、そして電話を切ったのだった。
[818]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 14:55:36 ID:??? 三杉「やれやれ…慣れない土地ではディナー一つするのも大変だ。 しかしチャイナドレスか…モニカは黒髪だからきっと似合う事だろう。」 三杉は少しばかり立ち止まり、明日のモニカの姿を想像(妄想)してしまった。 その妄想が、桃色の電磁波に乗ってモニカに伝わるとなどという事は、 海のミスギの目を以ってしても見抜く事は出来なかったのである。 そのモニカの姿と言うのは… A ロングチャイナは確かに悪くない…スリット男のロマンだと言われても頷ける。 B ミニチャイナ…何故だろう、この僕でも男心を震わせられる。 C やはりカクテルドレスの姿がしっくりくる気がするな。 D いや…彼女は大人っぽい雰囲気だからイブニングドレスが似合うだろう。 E うーん…今日みたいなサッパリした服装しか想像できないな。 3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。) ※意味ある選択ではありませんが、皆さまの想像力によっては大変重要な選択です。 全力でお好みの選択をしたって下さい。
[819]森崎名無しさん:2011/01/02(日) 14:58:15 ID:qWSIk60M A
[820]森崎名無しさん:2011/01/02(日) 15:40:57 ID:NentOy3c A
[821]森崎名無しさん:2011/01/02(日) 18:15:01 ID:A30doPCw 3票か! じゃBにも惹かれるけど高級店ってことで A
[822]森崎名無しさん:2011/01/02(日) 23:48:46 ID:??? 色気づくと負けフラグかなと思っちゃう、不思議
[823]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 05:17:01 ID:??? >>822 男ってそういう生き物ですよねーw =============================================== >A ロングチャイナは確かに悪くない…「スリットは男のロマン」だと言われても頷ける。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ロングチャイナ…詰襟で横に深いスリットが入った、正式名称;マンダリン ガウン。 つまり、所謂ノーマルのチャイナドレスを身に付けたモニカの姿を三杉は想像していた。 この想像は、彼のエロチシズムやフェチシズムから出て来た発想とは言い難かった。 スレンダーな体型、長い脚、黒く長めの頭髪など…モニカの外見的特徴を思い出せば、 一般的なパーティドレスなどよりもチャイナドレスの方が遥かにフィットすると思われたのだ。 三杉(特に、彼女の長くてスレンダーな脚がスリットから垣間見えるとなれば、 街行く数多の男性の心を魅了するのは疑いない事だろうな。) などと三杉は考え、想像し、そして一人で納得していたわけだが… やがてこの善からぬ想像と、それを平然と考察している自分の滑稽さに急に恥ずかしくなった。 いつの間にかこの想像の中に入り込んでいる自分に対しても。 そして今感じている不思議な感覚と共に、これを否定するのだった。
[824]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 05:18:35 ID:??? 三杉(これはいけない…彼女が脚を露出すれば、それは確かに万人が魅力を感じる事とは思うが、 その事を想像して悦に入るなんて見っとも無い事この上無いじゃないか。 それに…何だかまるで明日の夜を凄く楽しみにしているみたいじゃないか? 女性の知人と夕食を共にする、たったそれだけの事だと言うのに…。) そうして彼は自らの浮かれかけていた心を戒めたのである。 浮かれて溺れるように女性と会う、それはいけない事だと彼は思っていた。 少なくとも、弥生が何も知らないまま…自分(三杉)の居場所すら知らないような 状態のままで、それを善しとする事は流石に出来なかった。 とは言え、他の女性と二人きりで食事する事を“青葉弥生が”裏切りと思うかどうか… そこまで考えられなかった事は、貴公子としては不足する所があったと言わざるを得ない。 それが、女性との“まともな”付き合いの乏しさの結果だったとしても…。 このように三杉が男としての想像を働かせ、それを恥じている頃までに… 明日の相手であるモニカのサイドでもちょっとした物語があった。
[825]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 05:19:36 ID:??? <モニカの章> モニカ・センペルテ・ディマーレは少なからず焦燥に駆られていた。 これまで男性に然程興味が無かった彼女が、珍しく憧れや尊敬を抱いた年上の男性… 即ちフィオレンティーナのジュン・ミスギに食事を誘われた、そこまでは良かった。 そう、そこまでは純粋に喜ばしいサプライズであったと言える。 問題なのは二つ、それがディナーだと言う事と日時が明日の晩だと言う事だった。 三杉「明日の晩にディナーをゆっくり楽しみたいと思っているんだが、構わないか?」 三杉のこの言葉を聞いた時、モニカの頭の中は一瞬で真っ白になった。 それもその筈…彼女は男性とディナーに行く為のオシャレ着を持っていなかったのだ。 そもそもモニカは男性とまともにデートした事もなかった。 しかし、それは彼女がモテナイという事を意味していない。 クラスメートの男性に誘われる事はあっても、彼女の目には相手が子供っぽく映っており、 どうにも二人きりで時間を過ごす事へ魅力を感じず、全て断っていたのだ。 やがて、誘われ、断る事を疎ましく感じるようになった彼女… その服装が中性的な物になっていくのはどうにも仕方がない事だったと言える。 パーティーの際でもレディスジャケットでサッパリと決める彼女は、 プレイボーイの多いイタリア男子学生の間では“残念な美人”として有名だった。
[826]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 05:23:07 ID:??? モニカ「明日の晩…い、意外にすぐなんですね。」 こう答えて 考える時間を少しでも捻出しようという努力が、今の彼女の精一杯だった。 ランチであれば、一応所有している女性的な普段着を着ていくつもりだった。 しかしディナー(しかも貴公子相手)となると、ドレスコードによって、 最低でもカクテルドレス以上が必要になる事は想像に難くなかった。 三杉「…困る?」 モニカ(正直…困る……かな。 いつものレディスジャケットでもドレスコードはOKだと思うけれど、 流石にそれを着ていく訳にはいかないもの…どうしよう、着ていく服が無い…。) 断る事も頭に過(よ)ぎったが、それはすぐさま彼女自身に否定された。 何故ならば、どうしても行きたいと言う思いが圧倒的に強いからである。 そして返事が求められている今の状況、彼女には考えている暇(いとま)は皆無だった。 気が付けば、彼女は次のように答えていた。 モニカ「いえ…大丈夫です。 ちょっと驚いただけで…。」 言っちゃったー、と内心パニック気味になるモニカ。 どうするアイフルそふとばんく 建て替えるならダイワハウチュ。 ハッキリ言って混乱する思いは大きかったが、それ以上に嬉しい気持ちも強かった。 結果 頭の中は±0であり、その表情には困惑も喜色も浮かばなかったのである。
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0ch BBS 2007-01-24