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【第七小隊】ファイアーモリブレム32【育成中】
[569]森崎名無しさん:2011/07/21(木) 23:37:34 ID:??? セシルへの罰→ ダイヤK
[570]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:37:08 ID:??? セシルへの罰→ クラブ10 >スペード・クラブ→第九小隊の脱退を命ずる! ジェイガン「従騎士セシルよ。お前には第九小隊の脱退を命ずる!」 セシル「!」 傭兵A「あーあー可哀想に。まぁこれでアイツの仕切りから開放されるな。ははっ」 傭兵B「当然の報いだぜ。規律を乱し、勝手な行動に出たんだからなァ」 クリス「そ、そんな…待ってください!セシルは何も悪くありません! それどころか彼女が助けに来てくれなければ、私やライアンは山賊たちに…」 セシル「いいのよクリス。たとえ正しい行動をしたとしても、別の人にとってはそれが悪い行動に映ることもある。 価値観なんて人それぞれ。大事なのは自分のとった行動に後悔をしないかどうか。 ……ジェイガン様。その罰、承りました。今この時を持って、私は第九小隊から脱退します」 クリス「そんな……セシルは何も悪くない。なのに…どうしてっ!!」 森崎「(…妙だな。罰って言うくらいだから追放だの落第だの他にも言い用があるのになぜ『脱退』なんだ?)」 どこか釈然としないジェイガンの物言いに森崎が首を傾げる中、今度はクリスたちに規則違反の罰が言い渡される。 ジェイガン「クリス、カタリナ、ルーク、ロディ、ライアン。お前たちのとった行動は従騎士にあるまじきものだった。 すぐに王宮へと帰還し、正騎士たちに助けを求めることが考えつくべき最善の手のはずだ。 今回は運良く勝利したとは言え、その行動は部隊全体を危険に貶める行動だ。それは理解できるな」 クリス「……できません!納得できません!私たちは騎士として最善の行動をしました! セシルも同じです!目の前で助けをもとめている村人がいるのならば、それを全力を持って助けるのが騎士の流儀のはずです!」 森崎「(クリス……)」
[571]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:38:25 ID:??? 森崎が彼女に伝えた言葉を捩ったその叫びは、非常に魂のこもったものだった。 その言葉を聞き、ジェイガンは口の端を持ち上げて静かに喉を鳴らす。 ジェイガン「フフ……見習いの分際で口だけは一人前気取りか。 その堂々たる態度。このジェイガンの盟友マクリルのまさに生き写し。 マルス様。そろそろこの辺りでご勘弁願えないでしょうか。 このジェイガンも、これ以上偽りとは言え汚名を被るのは苦しゅうございます」 マルス「うん。ごめんねジェイガン。嫌な仕事を請け負わせてしまって」 ジェイガン「いえいえ」 クリス「え…?な、なにがどうなって…?」 マルスは玉座から立ち上がると、突如態度が変わったジェイガンの様子に呆けたクリスたちの前に立つ。 マルス「罰というのは規則を破ったものに与えられる物。 だが、逆に善い行いをしたものにも与えられるものがある。それが報奨だ。 君たちの今回の行動は罰を上塗りしてもまだ足りないほどの功績を残してくれた。 この国を統べるものとしてお礼を言わせてくれ。村の人々を助けてくれたことに本当に感謝している」 クリス「マ、マルス様……」 語庵「あ、あの…それじゃあ私たちは…その、罰を受けなくても良いのですか? またこれまで通り訓練を受けられるんですね?」 マルス「当然だ。君たちの能力、ジェイガンからは非常に優れていると聞いている。 教官を務めている森崎の手腕もあるだろうが…」 そう言うとマルスは森崎の方をちらりと見る。森崎は気分良くひらひらと軽く手を振った。
[572]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:39:27 ID:??? マルス「今回の戦いの報告を受けて僕もジェイガンと同じことを感じた。 君たちにはアリティア軍に適した戦術の才がある。 もし君たちが試験を突破し、正騎士の受勲を受けることができたのなら… 君たち第七小隊には近衛騎士団としての位を与えたいと考えている」 ルーク「近衛騎士…ですか?(どひゃー!なんか分からんがカッチョいい響きだぜー!)」 マルス「僕は民たちから英雄と祀り上げられているけれど、それは事実じゃない。 僕一人に出来ることなんてわずかだ。それは僕自身が分かっている。 前の戦争での勝利は、僕と同じ志を持ってくれる仲間がいたからできたことだ。 だから僕は平時でも戦場でも僕を支え、正してくれる若い近衛が欲しいと思っていた」 ロディ「ですが、近衛騎士は常に国王と共にあり、その身をお守りする重要な役職。 そのような大役が私たちに務まるでしょうか…?」 マルス「ああ。僕は君たちにそうあって欲しいと望んでいる。ジェイガンにも君たちを推している。 それに…甘いことを言うけれど、君たちは悪い人じゃないと思っている。 自分で言うのもなんだけど、僕は人を見る目だけは優れていると自信がある。 君たちは将来アリティアに無くてはならない存在となる。そんな気がしてたまらないんだ」 ライアン「僕たちが…無くてはならない存在…!」 ジェイガン「もちろんこの話はお前たちが全員揃って正騎士へと昇格した場合に限る。 一人でも落第者を出した段階で、近衛騎士団の設立の話は無しだ。 マルス様の期待に応えるためにも、更なる精進と飛躍に励むがいい」 セシル「クリス!やったじゃない、おめでとう!」 クリス「セシル…」 セシル「近衛騎士だなんてアリティア王宮騎士の中でもさらに特別な存在なのよ? そんな役職につける可能性が出てきたんですもの。これをおめでとうと言わないでなにがおめでとうなの?」
[573]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:41:28 ID:??? クリス「で、でも……セシルは私たちのために第九小隊を辞めさせられて……」 セシル「いいのよ。前々から面倒事は全部私に押し付けてくるようなあいつらには愛想がついてたし。 ……それに、一兵士じゃなくてもこのアリティアのために役立てることはまだまだあるわ。 あんまり自信がないんだけど、料理とか裁縫とか勉強して宮仕えの女中にでもなれば……」 クリス「セシルったら……もう、前向きすぎるにもほどがあるわよ」 セシル「言ったでしょ?私は自分の選択に後悔するような生き方はしてないって!」 それでもセシルの目尻には涙が溜まっていた。やはり騎士の道を断念することになる悔しさはそう簡単に拭えないのだろう。 だが、その時カタリナがジェイガンへと頭を垂れて直訴した。 カタリナ「失礼ながら申し上げます!私は軍師見習いとしてこれまで第七小隊を支えてきましたが… 部隊を指揮するに当たって、もっと大部隊の状況での訓練を望みたいです! そこで、新たに1名ほど第七小隊に増員を希望したいんですが……」 ジェイガン「ほう?しかし5人部隊と6人部隊では想像以上に苦労の差があるぞ。 今まででも大変だった隊員の装備の管理や補充、その他の雑用の仕事が更に増えることになるのだ」 カタリナ「それでも構いません。将来近衛騎士団の軍師となるからには、それくらいの仕事はこなしてみせます!」 ジェイガン「だそうですがマルス様。困りましたなぁ。そう簡単に人員を増やすことなどできますでしょうか? この厳しい訓練を経て、これまで多くの見習い共が脱落してしまいましたからなぁ」 マルス「フフッ、困ったなぁ。どこの隊員も定員いっぱいで手が空いている、 それこそどこの部隊にも属していない従騎士なんてどこにいるんだろうか?」 森崎「(……ったく。マルスもジェイガンさんも周りくどいことをしやがって。 三文芝居にもほどがある。王宮騎士って言うのも案外面倒くさいものなんだなぁ)」 予めこうなることを想定していたのだろう。森崎はチラチラとセシルに視線を向けるマルス達の様子に呆れて息を吐いた。
[574]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:43:35 ID:??? セシル「……せ、僭越ながら!」 ジェイガン「ほう、申してみよ。どこの部隊にも属していないフリーナイトのセシルよ」 セシル「もしよろしければ私が…その増員兵として第七小隊へと編入させてもらえないでしょうか?」 マルス「許可を取る相手を間違えてるよ。君が許可を取るべき相手は…君がこれから仲間となる部隊の隊長にだ」 セシル「もも、申し訳ありません!で、では……第七小隊隊長クリス殿。 ……よろしければ、私をあなたの部隊へ加えてもらえないでしょうか?」 クリス「そんなの……決まってるじゃない。大歓迎よ、セシル!」 ガシッ!! 選択肢はひとつしか無かった。頼れる親友でありライバルであるセシル。 彼女を同じ部隊に引き入れることが出来るとはこれ以上の幸福などあろうはずがない。 二人は堅く堅く手を取り合い、今回与えられた報奨の暖かさに胸を弾ませた。 カタリナ「やりましたねセシル!これでまたあなたも一緒に訓練できます!」 セシル「カタリナ……あなたにもお礼を言わないと。あなたがジェイガン様に申し出なかったら私は……」 カタリナ「そ、そんな。私はなにも感謝されるようなことは……」 ライアン「いいじゃありませんかカタリナさん。セシルさんもこう言ってることだし」 ルーク「最後に正義は勝つってな!セシル、同じ部隊になったからには仲良くしようぜ〜!」 ロディ「ふっ…また一つ騒がしくなりそうだ。だが、それも悪くない」
[575]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:45:01 ID:??? セシルを囲んで輪になる第七小隊の面々。それを傍から見守る森崎は実に充実した気分に浸っていた。 森崎「(結果的にマルスの信用をこれでもかと言わんばかりに手に入れたな。 第七小隊……こりゃあ将来的に本当に大成するかもしれないな)」 こうして山賊討伐というトラブルが発生した第七小隊の行軍任務は 新たにセシルという仲間を加えたことで、終了するのだった…! ============ 今夜の更新はここまで。 セシル加入まではシナリオ上決まっていた流れなので、やや退屈させてしまったかもしれません。 次の訓練には久しぶりのサッカーパートも含まれてきます。 新たにセシルを加えた新生第七小隊の力はサッカーではどれほどのものなのでしょうか? それでは次の更新でまたお会いしましょう。
[576]森崎名無しさん:2011/07/22(金) 00:45:25 ID:??? 乙でした
[577]森崎名無しさん:2011/07/22(金) 00:46:42 ID:??? 青春だ…願わくは最後まで誰も欠けませんように!
[578]森崎名無しさん:2011/07/22(金) 00:58:46 ID:??? > 語庵「あ、あの…それじゃあ私たちは…その、罰を受けなくても良いのですか? > またこれまで通り訓練を受けられるんですね?」 いったい何者なんだ……?w
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0ch BBS 2007-01-24