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【第七小隊】ファイアーモリブレム32【育成中】
[558]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 22:07:14 ID:??? そこまで考えてから、セシルは自分の現状を改めて振り返った。 いくらそれがただし行動だとは言え、自分の部隊を放棄して単独で動いてしまったのだ。 そんな自分が今更あの小隊の仲間たちに顔向けできるものなのだろうか? そもそも今回の任務放棄が原因で最悪の場合騎士失格の烙印を押されてしまうかもしれない。 セシル「(……後悔なんてしていない。してないったらしてない! とにかく今は店主さんの気持ちをありがたく受け取っておきますか)」 今更になって膨らんできた不安の気持ちを無理やり抑えこみ、セシルは商品の棚を見上げる。 セシルの武器購入→!card !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤK〜4→アーマーキラー ハートK〜4→ナイトキラー スペードK〜2→鋼の槍 クラブ→手槍 それ以外→お金が足りず何も買えない JOKER→この『裏メニュー』ってのはいったい何かしら?
[559]森崎名無しさん:2011/07/21(木) 22:08:17 ID:??? セシルの武器購入→ クラブ9
[560]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:25:48 ID:??? セシルの武器購入→ クラブ9 >クラブ→手槍 ※セシルが『手槍』(威力8 命中3 重さ10 武器2)を入手しました ============ セシル「直間両用の武器か。まぁ一つは持っておいたほうが役に立ちそうね」 当敵専用の槍にもランクがある。セシルが今手にしている『手槍』はその中では最低ランクのものだ。 セシル「いずれはショートスピアやスレンドスピアと言った優秀な武器にくら替えしたいところよね」 武器屋「ほう、お嬢ちゃんまだ若いのに武器の知識がなかなか豊富じゃないか。 だがこの平和な世の中にそんな大層な武器を扱う職人なんてもうでてこないだろうねぇ」 セシル「そうかもしれません。でも、誰かを傷つけるだけが武器の持つ特製ではないと私は思ってます。 だってほら、見てください。例えばこの細身の槍の造形!この柄の部分の微妙なねじれ!素晴らしいと思いませんか!?」 興奮気味に語るセシルに対し、武器屋の店主は少し困ったような顔で答える。 武器屋「……なるほど。お嬢ちゃん、工芸関係の娘か何かかね? 武器に対して性能だけでなく形状にまでこだわるのは決まってそういう類の人間だからねぇ」 セシル「あの……やっぱり変なんでしょうか。武器の性能だけでなくその美しさに価値を見出してしまうことって…」 武器屋「いいや、そんなことはないさ。物事に対してどんな価値をつけるのは人それぞれだろ? 俺は嬉しいね。お嬢ちゃんみたいな常人とは違った物の見方が出来る人間はこの時代には稀だよ」 セシル「…ありがとうございます」 武器屋「だが、逆にお嬢ちゃんの価値観を真正面から否定する考え方を持つ者がいるかも知れないことを覚えておくんだよ。 …まぁ、そこで意固地になって相手を従えさせるためにつくられたのが、この『武器』というのはちょっと皮肉だがね」 その後店主と何度か言葉をかわしたセシルは、手槍を受け取ると店を後にしたのだった。
[561]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:27:43 ID:??? 〜倉庫・地下室〜 山賊A「ぐぐ……せ、せめぇんだよ!もっとそっちにいけや!」 山賊B「うるせー!そっちこそ足をもっと畳んどけ!邪魔なんだよ!」 東の村の大きな倉庫の地下室。この牢屋に山賊たちがぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。 両腕をと両足をしめ縄できつく縛られ、まったく身動きできない状況である。 山賊頭「へっ、落ち着けよ。ちゃんと仲間の助けが来る。そう手引きをしているんだ」 山賊C「お頭!それは本当ですか!?」 そこへ数人の人影が現れる。不気味な仮面をつけた屈強な大男たちを従えた、二人の少女である。 山賊頭「おお、噂をすればなんとやらだぜ。へへっ、さぁ早くこの縄をほどいてくれよ!」 クライネ「…はぁ?アンタ、誰に向かって口を聞いてるわけ?ゴミクズの分際で随分な態度ね」 金髪長髪のつり目の少女は髪をかきあげながら、汚いものを見るような蔑んだ目で吐き捨てる。 山賊頭「な…?お、お前たちは俺らを助けに来たんじゃねぇのか?」 ローロー「ウキキ。お前たちが村で暴れる。そして捕まる。これでまずまず計画通り」 仮面の男たちの中で一番大柄な男が体格に似合わない高い声で愉快に笑う。 山賊頭「そ、そうだ。そしてお前たちが俺たちを助ける。そういう話だったよなぁ?なぁ!」 クライネ「……はぁ。こんなバカたちに説明するのさえ億劫よ。アイネ、アンタから適当に話してあげなさい」
[562]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:29:03 ID:??? クライネに指名され、おずおずと前に出てくるアイネと呼ばれた紫髪の少女。 少女はゆっくりと山賊頭に近づくと、冷たい影を覆ったような表情を浮かべて言う。 アイネ「あなた方は助かりません。ここでアリティア従騎士に捉えられて王宮へと引き渡されます。 そうでなければ私たちの計画は成功しないのです。……ごめんなさい」 山賊頭「そ…そんな!お前ら……俺たちを騙したな!?」 アイネ「騙したわけではありません。初めから全て決まっていたことなんです」 クライネ「はっ!そもそもアンタらにはアタシたちに逆らう権限なんてこれっぽっちもないはずよ? 本来あの砦の戦いでアンタらサムシアンは全滅してもおかしくない話だったのに。 エレミヤ様のご意向でこうして再利用してもらえるだけ感謝して欲しいくらいだわ」 山賊頭「ぐっ……」 アイネ「大丈夫です。アリティアのマルス王子は心優しいお方です。 きっとあなた達のような山賊にも施しを与えてくれることでしょう。 ですからあなた達はこのままおとなしくしていてください。それが最も安全ですから」 ローロー「ウキキ。アイネの魔法で消し炭になるよりよっぽどマシ」 クライネ「そーいうこと。せいぜい王子様の心象を悪くしないように 少しは身なりを整えたりしてみたら?汚らしいグズには難しいと思うけど」 山賊頭「き……きさまら……!」 アイネ「忠告しておきますけど。もしも私たちのことを口外でもしたら……分かっていますよね?」 少女のマントが凝縮された魔力によりゆらりと翻る。 足元から湧き上がる紫炎が、山賊たちの恐怖心をみるみると湧き上がらせた。
[563]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:30:13 ID:??? クライネ「さ。もうこんな埃っぽいところに用は無いわ。行きましょ、アイネ、ローローたち」 ローロー「あいあい。これで計画通りにきちんと仕事ができる。なぁ兄弟たち」 そう言うとローローは自分と同じ仮面をつけた男達に穏やかに語りかけた。 中山「(詳しい事情はわからないけど、俺達は村を襲っていた連中を懲らしめた。それでいいんだよな……?)」 ストラット「(それにしてもおっかねぇ姉ちゃんたちだぜ。ミアータとは天地の差だ…)」 イスラス「(隙あらば逃げるつもりでいたが……しばらくは彼らと行動を共にしていたほうが賢明か)」 バビントン「(僕達、これからどうなっちゃうんだろう。あの時悪魔のような老人の声に耳を傾けた報いなのかな……)」 現在地球上では失踪扱いされている期待の若手選手たち。 彼らは今も尚、山賊たちを利用する謎の集団と行動を共にしていた。 チームのフロントの指示には逆らえないのが選手の宿命。 この世界の事情を完璧に理解しないまま、彼らは仮面を被りただ運命に身を任せているしか無かった。 ローロー「オレたちの仕事。計画通りにきちんと…マルスを、殺す」
[564]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:31:23 ID:??? それから数時間後。すっかり日も暮れて夜空に星が瞬き始めた時刻。 ようやくクリス率いる第七小隊及び、部隊を単独で抜けだしたセシルはアリティア王宮へと帰還した。 ジェイガン「……それぞれ何か物申したいこともあるだろう。だが、今はマルス様の御前へと急ぐのだ」 弁明の機会などまったく与えられず、森崎たちはマルスが待つ玉座の間へと引き連れられた。 部屋の中にはセシル以外の第九小隊の面々。そしてあの東の村の村長もいる。 クリス「…第七従騎士小隊隊長クリス以下5名、参りました」 セシル「第九従騎士小隊隊長セシル、同じく参りました。……如何用でしょうか、マルス様」 玉座に腰掛けるマルスからの威圧感で、クリスたちの声は震えていた。 森崎「(大丈夫だクリス。マルスのことだからきっと納得のいく判断をしてくれるはずだ)」 マルス「ああ、そんなに緊張しないで。楽にしてくれたらいいよ」 クリスたちの緊張を解すかのように、マルスは穏やかな口調で受け答える。 ジェイガン「さて。クリス率いる第七小隊及び、第九小隊隊長セシルよ。 お前たちは今回の訓練の規定時間に間に合わず、任務を達成できなかったことは理解できるな」 クリス「……は、はい」 セシル「その通りです…」 ジェイガン「いついかなる時も従騎士は与えられた任務を放棄してはならない。 つまり、今回お前たちのとった行動は立派な規約違反ということになる」
[565]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:32:49 ID:??? ロディ「なっ…」 ルーク「なにィ!」 ライアン「そ、そんなァ…ぼ、僕達なにも悪いことをしてないのにィ…」 ジェイガン「確かに人道的に見れば立派なものだろう。 現にこの東の村の村長殿はお前たちに感謝をしてもし足りないと申しておる。 だが……予め指定された決まりを守れぬものに到底騎士の資格があるとは思えぬな」 セシル「! ……た、確かにそうかもしれません。ですが私たちは…!」 傭兵A「だから俺はやめとけって言ったんだよな。まったく、いつも勝手な行動しやがって」 傭兵B「ははっ!俺達は余裕で規定時間内に帰還した騎士の鏡みたいな行動をしたからな!」 セシル「くっ…」 セシルの仕切りたがる行動に不満を持っていた第九小隊の仲間たちはこれ見よがしに口を尖らせる。 そんな彼らの憎たらしい口撃に対し、セシルは悔しさに拳を震わせることしかできなかった。 ジェイガン「静かにしないか。……これまでアリティア騎士試験の上で、特例というものは存在しない。 お前たちの行動は確かに立派なものだ。だが、規約を違反したことは事実。 それに対し何もお咎めなしというわけにはいかぬのだ」 クリス「(型に嵌った行動しか許されないのが騎士……? 私が、おじいちゃんと夢見ていたアリティア騎士って…そんなものだったの…?)」 亡くなった祖父と共に幼い頃から夢見ていた憧れの職業の影の部分を見せつけられたクリスは顔を俯かせる。 ジェイガン「それではまずセシル。己の部隊を放棄し、単独行動することは部下を見捨てることと同義。 よって、お主に与えられる罰は相当重いものなのだと覚悟することだ」
[566]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:34:44 ID:??? セシル「…………」 ジェイガン「今回、セシルの規則違反に課せられる罰。それは――」 セシルへの罰→!card !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ・ハート→第九小隊の解散を命ずる! スペード・クラブ→第九小隊の脱退を命ずる! JOKER→???「ちょっと待ったァ!」セシルの窮地を何者かが救う!?
[567]森崎名無しさん:2011/07/21(木) 23:37:21 ID:??? セシルへの罰→ クラブ10
[568]森崎名無しさん:2011/07/21(木) 23:37:30 ID:??? セシルへの罰→ ダイヤ8
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0ch BBS 2007-01-24