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【最終兵器】Another-C_6【ファンタジスタ】
[304]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/07/12(火) 14:53:45 ID:??? ディアス「ふぅん、なるほどな・・・」 バティン「理解したようだな。」 ディアス「けどよバティン、お前はフィオレンティーナの10番を侮ってるぜ。」 バティン「なに・・・?」 ディアス「アイツは1度オレに・・・アルゼンチンに勝ってんだよ。」 バティン「それは知っているけどよ・・・」 ディアス「ジュニアユース時代の話だろうが、仮にもオレに勝ったヤツが他のヤツに負ける筈がねぇ。 ま、ちょっと考えてみりゃ分かる事だろ?」 バティン「・・・・・・フゥ」(←乾いた笑い) ディアス「まあ見てろって、お前が知っている以上に強(したた)かだぜ、日本人てやつは・・・な。」
[305]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/07/12(火) 14:55:01 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアアアアア!! 実況「さあハーフタイムを終えて両チームの選手が戻ってまいりました! 泣いても笑っても残り45分、優勝はフィオレンティーナか!? はたまたパルマか!?」 観客「勝てるぞパルマー!」「逆転、逆転!」「後半のフィオの強さを知らずによく言うぜ」 「KU☆SU☆TA!」「ジュンさまー!!!」「ハッハァー、巫女世界のために勝つがいいよっ!」 歓声に出迎えられ、両チームの選手達は緑色の戦場へと戻ってきた。 ただ一人の少年だけを除いて・・・・・・ 三杉(あれが・・・マルコ・クオーレか。) フラーーー フラーーーー ファビオ「なんだよマルコ、緊張してんのか?」 クオーレ「ちょっとね・・・」 三杉(・・・・・・大層な選手には見えないなあ。)
[306]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/07/12(火) 14:57:17 ID:??? 他の選手が芝を踏んで気合を入れたり早々と自分のポジションにつく中、 クオーレはフラフラとあちらこちらを行ったり来たりで所在ない様子だった。 身体もシニョーリ以上に小さく、顔はまるで少女のように可憐に映る。 およそ化け物のように騒ぎ立て、警戒しなければならない敵には見えなかった。 三杉(どうしよう・・・) A いやいや油断しない気にしない・・・集中集中。 B クオーレに話しかけてみよう。 C それよりパルマの他の選手に話しかけてみよう(要選手名記述) D それよりフィオレンティーナの選手に話しかけよう(要選手名記述) E 観客席を見回してみよう、気が落ち着くかもしれない。 2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
[307]森崎名無しさん:2011/07/12(火) 14:57:51 ID:nGfKtoPg E
[308]森崎名無しさん:2011/07/12(火) 15:03:18 ID:5LE/wwG+ D 新田
[309]森崎名無しさん:2011/07/12(火) 15:21:36 ID:pTOR2IF+ B
[310]森崎名無しさん:2011/07/12(火) 15:24:19 ID:cE0rwBf2 B
[311]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/07/12(火) 17:14:06 ID:??? > B クオーレに話しかけてみよう。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 三杉「そうだな・・・気にならない筈がない、か。」 気にせず試合の雰囲気に入り込もうと頑張ったが、やはり気持ちにウソはつけない。 “ファンタジスタ”その存在に対する三杉の思いは他と比べて格別な物があった。 ・・・敵愾心という意味で。 ************ 三杉はつい先日、自分の進む道を決定し・・・ その道において、ファンタジスタに特権のような自由を与えるのは敗者への道と見定めていた。 そして見定めた直後に聞かされたパルマのスーパーサブ、マルコ・クオーレの存在。 決勝を争うチームにはファンタジスタが在籍していると知り、まず三杉が感じたのは危機感だった。 三杉(不味いな・・・人は理屈よりも奇跡に弱いものだ。 人は練りこまれた戦術よりも、ファンタジスタの華麗な個人技にこそ惹かれてしまう・・・。) ファンタジスタの力はあくまで戦術の彩りや苦境の打開に使われる物であり、 それ自体を戦術とするのは現在進行形で進化するモダンサッカーを逆行する道。 しかし日本がいざ進もうとしているのは、十中八九その道である。 ゆえに・・・ファンタジスタに対する三杉の目も自然と定まらざるを得なかった。
[312]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/07/12(火) 17:15:08 ID:??? 三杉(もしも僕がファンタジスタを擁するチームに負けるなどしたら・・・ この先どんな主張を掲げても、結局はファンタジスタに負けた者の戯言になってしまう。 だから負けるわけにはいかない、ファンタジスタにだけは。) ファンタジスタに敗北する事は、三杉が今後足元を固める上で大きな障害になると予想された。 日本サッカー協会の人間も見に来るだろう決勝戦、その舞台で・・・ ファンタジスタに夢を乗せ、旧時代のサッカーを賛美しようとする者達を増長させる訳にはいかなかった ******** このように、三杉はファンタジスタに対して入れ込む思いが存在している筈だった。 しかしながら・・・そこをフラフラと歩き回っている少年は、その思いをぶつけるには余りに華奢だった。 その事実が、入れ込む三杉の心を少なからず冷静にさせていた。 三杉(・・・・・・) 三杉は意を決し、カステッリーニと軽く言葉を交わすクオーレの方へと歩を向けた。 スタスタと目的に向けて数歩も進むと、どうやらクオーレはこちらに気付いたようだった。 仲間と話しているにも関わらず気付くのが早い、と感覚の鋭さに警戒を強める三杉。 だが・・・・・・どうやらそういう事ではなかった。
[313]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/07/12(火) 17:17:50 ID:??? タタタ・・・ 三杉(うん?) こちらからわざわざ近付いていたのに、クオーレは一緒に喋っていたカステッリーニを放置し・・・ 小走りで三杉の側までやってきたのだった。 そして強い視線をこちらに向けてこう言った。 クオーレ「ボクの名前はマルコ・・・!」 三杉「(この目は・・・)ああ知っているよ、マルコ・クオーレ。 僕は・・・) クオーレ「知ってるよ、ジュン・ミスギでしょ?」 三杉(やはり間違いない・・・) こういう目をする人間に三杉は覚えがあった。 ズバリ言ってしまえば、自分に対して憧れを抱く子供の目だ。 どうやら三杉は敵愾心を向けるべき相手に、憧れの感情を抱かせているらしい。 しかしこの場はその事は意識の端に置いておき、クオーレの事を観察する。
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0ch BBS 2007-01-24