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銀河シュナイダー伝説10 〜星海篇〜
[61]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 04:50:15 ID:HZs7OO1Q ほの暗い土の底→ダイヤ4 ダイヤ 何事も無く地下の一室にたどり着く。 それは奇跡としか言いようが無かった。占領による最前線に置かれながら。ごく少数による1000人 以上が常駐する施設の襲撃でありながら。 シュナイダーは人を1人も殺す事無く、死とゼッフル粒子の交じり合う死線を越えてしまう。 人はそれを漁夫の理と蔑むかもしれない。人はそれを単なる運だとあざ笑うかもしれない。 だがしかし。結果として彼はたどり着いてしまったのだ。…まるで運命に誘われるかのように。 〜〜〜 狭い空間に充満した血の匂いは人を魔性に変える。 ニコライ「艦長……これ以上は危険です。下がりましょう!」 副官の代わりとして…、いや、この作戦の一端を担ってしまったものの責任として立候補した ニコライがそう進言する。格闘戦においてはシュナイダーを軽く凌駕する彼だったが、 それでもこの施設の中の兵士達に比べれば良くて同格程度であり、生え抜きの部隊長クラスのみ で結成された少数精鋭の部隊の中では確実に見劣りしている。
[62]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 04:51:16 ID:HZs7OO1Q 故に弱気になるのは当然だったが、それを3回ほど無視して進んだ先に…ついに見つける。 シュナイダー「可能性としてはここだな」 それは直感ではなく理論に基づいた答え。人を殺す事を生業としている装甲擲弾兵は人を殺すために 敵が多い場所を叩く。通常の相手であれば守りたいところに兵を集めるため それが答えと勘違いしやすいし、それはもちろん彼らの仕事としては間違ってはいないのだが、 本来の目的は殲滅ではないのだ。 負傷により前線から一歩退いたシュナイダーだからこそ、冷静に客観的にそれを知ることが出来、 死の山となった残骸に隠されるように設置されたものを見つける。 ギギギ…… 兵士達の血を吸って錆びてしまったのだろうか?…いや、数十分前までは何事も無かった場所である。 それはつまり、もともとの立て付けが悪かったのだろう。 不気味な音を醸し出しながら部屋の扉は……運命は、開かれる。 〜〜〜
[63]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 04:52:17 ID:HZs7OO1Q 〜〜〜 その部屋はまるで書庫のようだった。どういうわけか鍵は掛かっておらず、それが逆に先行した 隊員たちの興味を失わせる原因となったのだろう。 だからこそ荒らされることも無く、ややかび臭い匂いによって時間を凍結させられたような静けさに 支配されていた。 シュナイダー「ニコライ中尉。すまないが入り口付近で守っていてくれないか」 ニコライ「ハッ!」 そういい含め、1人で先に向うとそこには…… ???「久しぶりだね、カールハインツ・フォン・シュナイダー」 そこにいたのは…… シュナイダー「ヨハン……。ヨハン・リーベルトか?」 忘れたい過去。忘れたい人物。忘れたい歴史……。 それはシュナイダーにとって嫌な思い出の代表格だった。
[64]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 04:53:30 ID:HZs7OO1Q 彼と戦って、実力では数段上のはずのフライング・サッカーで負けてしまった。 彼と戦って、シェスターの様子は変わってしまった。 故にシュナイダーは彼から遠ざかった。極力彼を意識しない生活をしていた。 今まで生きた中で嫌なやつというのはいくらでもいた。ごく最近でいえば索敵任務の時に出会った フレーゲル男爵がそうだといえる。 だが『忘れたい』と思った人物は後にも先にも彼だけ。それは強さとか力ではない、もっと 根源的な恐怖……人が姿無き怪物を恐れるように、シュナイダーは彼を恐怖した。 ヨハン「ああそうだよ。まさか、君がここに来るとは。意外だったよ。予想外、僕にとって失敗 だといってもいい。」 こわばるシュナイダーの表情に対し、何の反応をする事無く、柔和な人好きのする表情でそう答える。 シュナイダー「…何故だ!貴様も帝国軍人だろう!?」 そう叫ぶ事はおかしいかもしれない。なぜならこの地は銀河帝国の惑星防衛司令部。 軍人である彼がここにいてもおかしいことなど何も無いのだ。
[65]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 04:54:30 ID:HZs7OO1Q ヨハン「そう。僕は軍人だ。だからこそこうして逃げている。僕はこの動乱から逃げていたんだ」 自身は叛乱には加担していない事を証明するかのように両手をあげるヨハン・リーベルト。 シュナイダーの知りたい情報は何も得ることは出来ない表情でそう答える。 ヨハン「嘘だと思うならこの部屋の端末を見てくれ。叛乱のおきた4月から一歩もこの書庫から 足を出していない。改造も加工も出来ない軍専用のダイレクトデータだ。」 シュナイダー「なに!?」 ヨハン「そしてこの書庫は完全防音、電波遮断も完璧。誰と接触する事も出来ない」 こともなげに話す。食事はレーション、トイレは併設されているもので済ますことが出来るので 『嘘』である証拠は何も無い。 ヨハン「君は……何もせずに、叛乱にも加担していない僕を殺すのかい?」 追い詰めているのは自分のはずなのに、何故か飲み込まれようとしている。 それは根源的な恐怖。先の見えない暗闇で車を運転するかのような恐怖であった。
[66]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 04:55:30 ID:HZs7OO1Q シュナイダー「……何を考えている?」 うめくように返事をするしかないシュナイダー。 ヨハン「別に。さっきもいったとおり、僕はただこの暴動に加担しないようにしているだけさ。 そして協力するための用意も整っている。君はこの書類を受け取るだけでこの叛乱を鎮圧する 事が出来る。僕は出来れば君とも仲良くしたい。だからこれはほんのプレゼントだ」 甘く優しく囁く、ともすれば女性にも見えるほど美しい青年。 恐らく彼の用意したものはこの叛乱にかかわる『何か』なのだろう。その何かを受け取り、 アーデルンカッツ提督に渡せばきっとこの叛乱を収めた最高功労者として昇進のほかに 勲章ももらえるだろう。うまくいけば二階級特進もあり得るかもしれない。
[67]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 04:56:42 ID:HZs7OO1Q シュナイダー「………」 どうしますか? A.それを受け取る。 B.それを受け取らない。 C.コイツは……生かしておけない!銃口を向け放つ!! D.何とかして取り押さえる! E.大きな声を出し、助けを呼ぶ。 F.その他 先にID表示で2票入ったものを選択します。
[68]森崎名無しさん:2011/10/21(金) 05:24:23 ID:DIPxyVUk うわー、出てきちゃったよ、怪物。しかも一番やめてほしい選択を強いてきたw CとDは能力不足だし、Eも「反逆者」と認めさせるのは不可能。 (撃ち合って勝てるならCだが、そんなに簡単ならこいつは「怪物」と呼ばれない) Aは出世できるがこいつに「借り」ができて弱みを作ることが どんなに恐ろしいかは『MONSTER』全18巻参照w というわけで… B あとまあ、大事なのはこの反乱だけでなく、怪物を倒すことそのものなので。 そのためには、怪物の用意したデータでは意味がない、ということも。
[69]森崎名無しさん:2011/10/21(金) 07:05:34 ID:Do6Ofe1c B
[70]森崎名無しさん:2011/10/21(金) 08:41:41 ID:??? >>68 ここで受け取っちゃったらDr.テンマの二の舞だよねw
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0ch BBS 2007-01-24