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【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】
[702]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:41:07 ID:??? マッハー「いいから頼む!……俺、アイツのこと一瞬でも恨めしく思っちまった。 皮膚なんか提供しなきゃよかった、そうすれば今頃俺がアイツのように走れてたのにって。 最悪だよ。最低だよ。……なぁ、だから頼む。この馬鹿兄のふざけた頭を叩き起こしてやってくれ」 シャル「……兄さん……あ、イスラス!こ、これは違うの!その、そのね……」 間の悪いことに、お見舞いに来たイスラスに今の会話を聞かれてしまっていた。 イスラス「………」 翌日、マッハーは専門医の勧めもありポーランドの病院へと移されることになった。 イスラスと同じく、他人の皮膚を移植されたとある名医がいるという。 マッハー「…結局見送りには来てくれなかったか」 シャル「復帰戦でスタメンを任されたからって。でも、ホントは兄さんと顔を合わせづらいんだと思う」 マッハー「……一つ頼みごとをしてもいいか?」 シャル「なに?」 マッハー「俺の代わりに、傷ついちまったアイツを助けてやってくれ。 お前なりの方法で構わないから。俺がこの怪我を治して戻ってくるまででいいから」 シャル「……うん。任せてよ。兄さん」
[703]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:42:19 ID:??? シャル「あれからもうすぐ10年かぁ。時が経つのは速いよね。兄さんの足の速さといい勝負かも」 その日からシャルは長い金髪を狩り落とし『マッハー』と名乗った。 ジュニアクラスと言えどもやはり男女の実力の壁は厚く、なかなか兄のような結果は残せない。 幸いなことに、周囲からは怪我の後遺症だろうと思われ、実力不足のカモフラージュになっていた。 それでも足の速さだけは兄ゆずりであったため、ウインガーとしての働きはしっかりとこなせていた。 シャル「兄さんのようになりたくて。イスラスの隣に立ちたくて。 ただそれだけのために頑張ったなぁ。フフッ」 寮生活で自分がマッハーではなくシャルだとバレないように生活するのには苦労した。 まず男子トイレに一緒に入るのが怖い。練習後のシャワーも決まって最後に入ることを心がける。 小さい頃から兄の背中を見ていただけに姿格好の真似は楽だったが、これは大きな誤算だった シャル「結局数週間でバレちゃったんだっけ。それも、大会を控えた最悪な時期に……」 欧州jr大会の試合前。大会規定で男児のみのチームでアヤックスjrは決勝戦まで勝ち進んできた。 皇帝シュナイダーと黒狼イスラスの初対決に記者や観客が騒ぐ中でのことだった。 イスラス「よくもまぁ、あれだけの間男だけの生活を切り抜けられたものだ。 自分がチームに入れば失格になる。そう言って走り去るアイツを俺は追いかけた」
[704]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:43:37 ID:??? 逃げるシャルはマッハー譲りの俊足だったが、今の自分は常人の倍速以上に走れる自身があった。 徐々に差を詰めていき、入院生活のせいで痩せたのだと思い込んでいた細い体を抱きしめる。 イスラス「……逃げんなよ」 シャル「だって……逃げなくちゃ、みんなに迷惑かかっちゃう!」 イスラス「お前がどうして今までマッハーのフリをしていたのかはこの際関係ねぇ。 だが、俺達が決勝まで勝ち上がってこれたのは間違いなく『お前』がいたからだ」 シャル「そんなことないよ。点を決めたイスラスやブロックで頑張ってるリブタのおかげだよ」 イスラス「俺にサイドからのセンタリングを上げたのは誰だ? リブタが弾いたこぼれ球を懸命に拾い続けたのは誰だ? 全部お前が…マッハーじゃなくシャル。お前がやり続けたことだろうが」 シャル「それじゃダメなんだよ!わたしは兄さんに……兄さんが傷つけたイスラスを励ましてくれって言われて…… いつも兄さんと一緒に楽しそうに走るイスラスに戻って欲しかったから……だから……」 イスラス「アイツ……そんなこと気にしてたのか。 あの時何も言わずに立ち去ったのは、別にアイツの妬みにショックを受けたとかじゃなくてだな」 シャル「へ?そ、そうなの…?」 イスラス「普通ドン引きするだろ。思い切り俺を殴ってくれと自分の妹に追いすがっている姿を見たら」 シャル「……あ、あはは……そ、そうだったんだ。なんだ……イスラスは兄さんのこと嫌いになったりなんかしてなかったんだ…」 イスラス「アイツは俺の目標だからな。ポーランドで必ず怪我を治して俺の所に戻ってくると信じている。 だからお前もこんな無茶してんじゃねぇよ」 シャル「……うん!」
[705]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:44:57 ID:??? イスラス「その後、俺はシャルを引き戻して監督や仲間を説得した。 こいつをマッハーではなくシャルとして、 今までアヤックスを支えてくれた同じ仲間として試合に参加させて欲しいと」 三杉「……けれども、現実はそう簡単には甘くなかった。 目の前に優勝が見えているのに、下手をすれば失格を言い渡される原因を わざわざ試合に持ち込むわけにはいかなかった」 レンセンブリンク「……シャルさんには酷な話ですけど、それが普通の監督が取れる判断ですね。 それ以来、君は最後まで賛同してくれたリブタを除き、 チームメイトとの必要以上の交流を絶ったと。そういうことですね」 イスラス「結局その試合は俺もリブタも出なかった。子供の我儘だと馬鹿にされたとしても――。 俺はアイツの思いを無駄にはしたくなかったし、大事にしてやりたかった。 その後アイツは選手を止め、マネージャー業に専念することで今回の騒動の責任を取り…… 俺は周囲から厄介がられる問題児として扱われるようになった。……まぁ、こんなところだな」 シェスター「んだよー結局最終的にはただのノロケかよー。ヒューヒューウラヤマシイコッテー」 三杉「ボクが研修生としてチームに合流するのはそれから数年後のことだね。 思い返してみれば、君がリブタとシャル以外に心を開いていなかったことにも納得だよ」 マーガス「なるほどなぁ。あのマネージャーの俊足にはなにか秘密があるかと思ってたけど、 彼女の兄貴、そんなにすごいスピードの持ち主だったのか」 レンセンブリンク「北欧リーグでごく僅かな期間ですが、試合記録が残されていますよ。 18歳の時に怪我の再発で選手生命を失ったと聞きますが、 噂ではあのジョアンコーチの指導を受けて復帰が待たれているとかいないとか」 イスラス「なにィ!それは本当なのか?」
[706]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:46:49 ID:??? ビクトリーノ「あ、その噂話は俺も聞いたことがある。ルーベンさんっていう俺の先輩から教えてもらった。 様々な国の素質のある選手を集めて、コーチングしている人がいる。その名を『ジョアン』と」 森崎「ジョアンコーチ?その人ってそんなにスゴイ指導者なのか?」 三杉「君に説明するのならジョアンコーチはあの元セレソンでもあるロベルト本郷の恩師と言えば分かりやすいかな?」 森崎「うげぇ!あの変態の恩師だってー!?きっとあの人以上に異質な存在なんだろうなぁ」 三杉「……分かっていてもそう言わない。確かにあまり関わりあいになりたくはないかもしれないが」 イスラス「(マッハーは必ず戻ってくる。そのジョアンという人の指導を受けて。 そしていつかまた、あの日のように。アムステルダムの街を一緒に風のように走り抜けたいものだ)」 レンセンブリンク「…ふぅ。さて、僕たちの用事は済みましたけど、貴方方も彼に何か用があったのではないですか?」 森崎「あ、そうだそうだ。ビクトリーノ、例のブツを出してくれよ」 ビクトリーノ「おう」 ビクトリーノは昨日の泥棒騒ぎの件で、自分の鞄に異物が混入されたことを皆に話す。 ビクトリーノ「森崎の話だと、こいつは偽装された麻薬の可能性もあるってことだ。 そんな不気味なもの手元に置いておきたくないし、 かといって気軽に捨てるわけにもいかねぇ。誰かに拾われでもしたら大変だし」 森崎「というわけなんだ。偽装の話をしてくれたお前ならなにかいい提案があると思って相談したいんだが……」 イスラス「(こいつは……!)」 懐かしい箱詰めのお菓子。それは大好きだったグミキャンディーとひどく似ていた。 思わず食べたくなる衝動を抑えつつ、イスラスが取った行動は……
[707]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:49:18 ID:??? ★グミくれよー→!card★ !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ→レンセンブリンク「それ、良ければ僕に預からせてもらえませんか?」突然レンセンブリンクが割って入る ハート・スペード→まぁ、警察に届けるのが常識的だろうな クラブ→もう我慢できなーい!懐かしの味を思い出し一粒口に入れてしまう! JOKER→クライフォート「おい、その箱をどこで見つけた!」クライフォートが怖い顔で詰め寄ってくる…!
[708]森崎名無しさん:2012/10/12(金) 07:52:36 ID:??? ★グミくれよー→ ハート8 ★
[709]森崎名無しさん:2012/10/12(金) 07:52:40 ID:??? ★グミくれよー→ ハート8 ★
[710]森崎名無しさん:2012/10/12(金) 09:03:49 ID:??? カード一致で+10のボーナス
[711]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/13(土) 14:58:23 ID:??? >>710 これは珍しい!特訓系のイベントだったら素晴らしい結果になっていたでしょうねw =========== >ハート・スペード→まぁ、警察に届けるのが常識的だろうな イスラス「……見た目だけじゃ判別できないからな。 かといって、直接口の中に入れて確かめられるものでもないだろうし」 こういう危険物に関しては、素人は手を出さずに専門家に任せるのが一番だと語るイスラス。 イスラス「まぁ、警察に届けるのが常識的だろうな。 記帳なサンプルを提供してくれたと感謝されるんじゃねぇのか?」 ビクトリーノ「まぁ、普通はそうだよな。そんな当たり前のことにどうして気づけなかったんだろう」 三杉「それはやはり『お菓子』には心理的にどこか安心してしまうものがあるからじゃないかな」 レンセンブリンク「ですね。皆さんだって、子供の頃から慣れ親しんだお菓子が 目の前にあればふと手をつけてみたくなるものでしょう」 シェスター「まぁ、食べ物を粗末にしちゃいけません!っていう思考は必ずしもどこかにあるものだからなぁ」 マーガス「だからこそ、お菓子に偽装して子供たちを騙しているってことだよな。 これがもし本物の麻薬だとして、ビクトリーノの鞄に紛れ込んでいなかったら どこかの誰かはわからないけど、不幸な目に遭う子供がいたかもしれない」 ビクトリーノ「そう考えれば、良かったってことなのかね。 そんじゃあ午後はちょっくら警察にでもお邪魔してくるわ。 あ、でもこの街の地理感が疎いからできれば誰かが案内してくれれば助かるね」 三杉「分かった。後で適当な者を向かわせよう」
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0ch BBS 2007-01-24