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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】
[523]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/12(火) 00:53:54 ID:??? ……と、言ったところで今日の更新はここまでです。 >>521 かぐや姫特有の男を寄せ付ける魅力ですね(違) それでは皆さま、本日もお疲れ様でした。
[524]森崎名無しさん:2015/05/12(火) 08:37:33 ID:??? 霊夢さんの姫様に対するイメージが(笑) 変なファンを世界中からかき集めるくらいとか ゴールを冥王星に投げたりしただろ、いい加減にしろ! 乙なのです
[525]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/13(水) 00:37:11 ID:??? こんばんは、更新を再開します。 随分とNPCシーンが長くなってしまい申し訳ないですが、たぶん次回か次々回の更新には終わると思います(汗) >>524 乙ありがとうございます。ゴールを冥王星は忘れてました(爆) 実際問題、ゴールをブン投げる腕力があれば一人でもかなり凄いGKな気がしますね。
[526]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/13(水) 00:40:16 ID:??? ――ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! そして後半戦のホイッスル。 博麗連合のキックオフから始まる後半戦だったが、 派手好きの魔理沙は『ファイナルスパーク』をのっけからぶちかます……という事はしなかった。 得意の直線的かつ『強引なドリブル』で地霊殿の中盤を突破しつつも、最初に言った作戦通りに、 アリスや針妙丸と言ったサイドの駒にもしっかりと頼り、独断専行はしない。 さとり「(――流石に50メートルもの距離だと不利と踏んだのか。 それとも、単純に体力を温存しているのか。この距離だと心は読めないけれど……何となく不気味ね)」 魔理沙「一旦頼むぜ、アリス!」 バシッ……! アリス「はっ。ま、魔理沙!? 私の事覚えててくれたのね!」 魔理沙「当たり前だろ。そりゃあ最近、忙しくて冷やかしには来てないけど……でも。 私たち、何だかんだで友達だろ?」 アリス「魔理沙…………それ、って……!?」 そして後半5分、魔理沙は大きく上がってアリスにスルーパスを要求する。 この時アリスはプライベートな事情で舞い上がっていたが、それを邪魔する影もあった。 ――タッ。 松山「あにきぃ……こいつ、友達なんかで喜んでるよ? バカだろ? どうせ裏切られるのにさ!」 アリス「――貴女は、何も分かっていない……!」 グワァァッ、バギュン!
[527]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/13(水) 00:41:36 ID:??? 実況「アリス選手パスを出した! これはもしや〜〜〜〜!?」 松山「分かるさ。お前も俺達と一緒に地獄に堕ちる事でしか幸せになれない。 今謝って俺達の仲間になるっていうなら、兄貴の旨い麻婆豆腐を食わせてやるぜ? ……それっ!」 バァァァッァッ! 実況「後半戦、矢車選手から交代した松山選手がパスカットに出た! この広いスペースを使った上手いパスカットは矢車選手には無い、彼だけの必殺技! 素晴らしい精度を誇りますが……!?」 アリス「――魔理沙がこの先私を裏切ったとしても、裏切る前までは友達で居てくれた。 こんな贅沢な事実に、貴方達兄弟はどうして満足できないのかしらっ!?」 パァァッンッ! 松山「なっ、ボールが更に跳ねた!?(そして……こいつはもしかして。俺達以上の地獄を味わったというのか……!?)」 実況「やはり、やはりアリス選手の二段スピンパス、『アーティクルサクリファイス』には敵わない! 幻想郷でも一級のパサーであるアリス選手のパスは……ペナルティエリア前の魔理沙選手に渡ります!」 魔理沙「いや……別に私は裏切らないからな? 本やらマジックアイテムやらを返す約束は多分裏切るけど。 まぁいいや、折角の得点チャンスだ!!」 グワァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ! 霊夢「………魔理沙」 魔理沙「……分かってるって。私は理のある勝負を捨てる程バカじゃない。さっきのが特例だ。 だからここで決めてやるよ! 恋符……『マスタースパーク』ッ!」 バッ、ゴオオオオオオオオオンッ!! ――ビイイイイイ………ンン!!
[528]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/13(水) 00:44:00 ID:??? さとり「(さっきのシュートとは違うけれど、やはり凄い威力……!)――止めます!」 バッ! 魔理沙はここで、霊夢との会話通りに、ペナルティエリア外で『マスタースパーク』を放った。 元々レミリアの『マスターオブレッドサン』にも並ぶと評された威力の元祖必殺シュートは今も衰えず強い。 先程の『ファイナルスパーク』とは比べては大きく劣るが、それでも充分さとりの守るゴールを抜くには充分。 現に、そのシュートはすでにブロックに出ていたこいしやキスメをふっとばし、さとりの鼻先にまで一瞬で近づいて――。 ――ドガッ! ……グッ、ググッ……。 バァァァァァァァアッ! さとり「……と、め……られない……!?(――そんな! 辛うじて防げると思ったのに……!! これが、追い詰められた主人公の力だと言うの………!?)」 ズバァァッ、ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! ――そして、全力のパンチングに出たさとりを吹き飛ばして、呆気なく魔理沙は2点目を決めてしまう。 無論、『呆気なく』とは傍目から見た印象であり。 実際にボールを受け止めたさとり達は、それ以上の運命めいた意志の力を感じていたが。 博麗連合2015 3 − 0 地霊殿サブタレイニアンローゼス
[529]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/13(水) 00:45:24 ID:??? 針妙丸「おおーっ。やったね! やっぱり霊夢の言う通りだ! ちゃーんと頭を使えば、ヘンな新技使わなくってもゴールは充分決められるんだね!!」 魔理沙「………ああ。そうだな」 異変後に博麗神社でお世話になっていたからか、チームの中でも取り分け霊夢派の針妙丸は、 魔理沙のゴールを霊夢の冷静な説得のお蔭だと考えているようだった。 そんな単純な小人の頭を魔理沙はやや雑に撫でつけると、静かな笑顔で仲間達の方へと向かっていく。 霊夢「………………ちょっと、まり」 霊夢は暫く、そんな魔理沙の落ち着いた様子を寂しげに見つめていた。 そのおり、魔理沙が自分に対し手を高くに差し出す――ハイタッチを求めている時に、 霊夢はふと言葉を出そうと声を挙げる。その時だった。 ――ドゴオオオオオンッ! バリバリバリバリバリバリッ!! 霊夢「……な、何ごと!?」 大地が真っ二つに裂ける勢いの地響きと、天が落っこちてくるような勢いの雷鳴で、霊夢の小さな声は掻き消された。 代わりに、そのフィールドに巻き起こった台風の目となった背の高い女はこう言った。 勇儀「そうか! やーーーっと思いついたぞ!! ああすれば、あの森崎とやらを殺せるのか!!」
[530]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/13(水) 00:49:10 ID:??? 先程の天変地異は、鬼の四天王たる勇儀が唐突に挙げた叫び声だったようだ。 物語に示されたとおり、鬼は吐息で天を凍てつかせ、怒声で地を砕くのが常識ではあるが、 常識外れの大鬼は、感嘆符一つで天地をひっくり返す事ができるらしい。 萃香「ちょっと勇儀、メーワクだよメーワク。観客さんが百人単位で、ショック死してるじゃないか」 勇儀「なにィ? たったの百人程度誤差だろうに。私らが居なくなったせいで、地球には人間が何人になったと思う? 70億だよ70億。そのうちちょっと死んだところで、世界は変わりゃしないさ。 ――あと誤解の無いように言っとくと、観客は気絶しただけで死んでないからな」 ウサギC(観客席)「ガチで死んでたらネタでもシャレにならないからね〜……」 ウサギB(観客席)「誰に対して言ったの、Cちゃん?」 萃香「あれ、そうだっけ? 嘘ついちゃったなー私。たはは」 勇儀「全く、お前さんは昔から嘘を吐くから良く無い。鬼たるもの、嘘を真実にする位やってみせなよ」 萃香「駄目だよ。若島津健は強靭な精神力でスクラップの妖怪として存命してるし、 河城にとりは緊急脱出ポッドで月まで逃げたからたぶん無事だ。この物語で人死には絶対に出ないし出させないよ。 ……これだけは、鬼の矜持に従って誓う」 勇儀「全く、萃香も甘くなったモンだねぇ。まあ、それも一興か! 血の溶け込んだ酒は旨く無いからねぇ!」
[531]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/13(水) 00:50:57 ID:??? 霊夢「っていうか。そんな簡単に人を殺しでもしたらマジでボコすからね。 アンタら鬼が軽く騒いだだけでも、こっちとしては大異変だから」 ……そして、霊夢の冷静なツッコミがスルーさてしまう程に、鬼達の会話は更に非常識かつ雲上の世界だった。 人間にも分かるように翻訳すると、勇儀は宣言通り森崎を殺し得る新技をたった今思いついたらしい。 そして、この次のキックオフ以降でその技をやる、とのことだった。 森崎「(……まあ、殺すは流石にジョークだと思うが。これだけ大口叩いてる奴のシュートを防いで、 逆にヤツらを嘘つき呼ばわりするのも悪くねぇか……)」 ――そして、自分のあずかり知らぬところで、大々的に殺害予告が行われているにも関わらず。 引きながらもこうして挑発文句を既に考え始めている森崎は大物だった。 ……もっとも、そんな彼でさえ、『鬼は嘘を吐かない』という基本的な妖怪のルールを失念しており、 そして、星熊勇儀はそんな鬼の中でも最も嘘が嫌いな部類であるという事までは知らなかったようであるが。 勇儀「……早くキックオフしようぜ。もう待ちきれないよ。早くボールを出しとくれ」 静かな殺気を審判に漂わせ、勇儀はキックオフを催促する。 古明地さとりは霧雨魔理沙に敗北した。しかし。星熊勇儀と森崎有三の勝負は、これから始まったばかりだった。
[532]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/13(水) 00:54:45 ID:??? ……と、言ったところで今日の更新はここまでです。 勇儀姐さんがかなり物騒な事を言ってますが、スケールのデカい冗談(嘘とは言ってない)という事で大目に見てくれれば幸いです。 多分本人もそこまで殺す気はありません。……たぶん。 それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
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0ch BBS 2007-01-24