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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】
[512]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/10(日) 23:36:36 ID:??? 中里「……オホン。二人とも、話がズレてはおるまいか」 霊夢「――あ。そうだった」 衣玖「(私の空気読みポジションが中里さんに取られた……! 汚いです流石忍者汚い!?)」 ……とはいえ。この辺りは普段の惚けた二人。 いざ口を開けばいつもののんびりとしたムードに戻りつつはあるのだが――。 しかし、このままお茶を濁してはいけない事は霊夢にとっても百も承知。 霊夢は勇気を持って魔理沙に向き合って。そして彼女に対し、こう過酷な事実を突きつけた。 霊夢「……魔理沙。あのシュート――『ファイナルスパーク』はどうしようも無い失敗作よ。 貴女はあれ以上、あのシュートを撃ってはいけない。さもないと、あんた……死ぬわよ」 魔理沙「な。……失敗、作? 私があれだけ頑張って作ったシュートが……失敗作だって……?」
[513]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/10(日) 23:41:18 ID:??? ドドリア「あんた死ぬわよ!!」 ――と、言ったところで、今日の更新は今度こそここまでです。 明日は勇儀姐さんのターンになると思います。 >>508 乙ロットありがとうございます。意図せずともそうなってますねw >>509 ファイナルスパークは消費が大きいので実際は大丈夫ですw 実際だと撃てて精々3発程度でしょうか。 それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
[514]森崎名無しさん:2015/05/11(月) 01:26:55 ID:??? 魔理沙「撃ち続けると死ぬ必殺技……まさに主人公じゃないか! これはあれか! 体を鍛えるか、改良して負担が掛からない技にするフラグだな! そうだな、ネオファイナルスパークとかどうだろう!?」 霊夢「長い、やり直し」 アリス「霊夢論点が違うわ!」 アリス→(私たちずっと、ずっーと友達よね!)→森崎 萃香→(約束破ったら拐うからね)→森崎 勇儀→(新必殺で必ず倒す)→森崎 魔理沙→(好敵手)→森崎 紫→(早く壊れなさい)→森崎 霊夢→(魔理沙や中山君に影響与えた原因)→森崎 なるほど、モテモテだね森崎! なんていうかアリスさんが不憫ね、あややとにとりには遠く及ばないけど 友達発言してから会ってないし、顔だしてみたいけど、カツカツなんですよねえ ともあれ、乙なのです! 霊夢さん優しい
[515]森崎名無しさん:2015/05/11(月) 01:45:37 ID:??? 乙です 自らの身体を犠牲にしつつも撃てる最強クラスのシュート・・・最高じゃないか 自分に大ダメージだが相手にも大ダメージ系統の技って大好きなのよ まぁ計算したうえで使うのが前提だけど あ、このままもう一発ファイナル撃って決勝出てこなくなっても別にいいのよ? その方が勝ちやすいし(ゲス顔)
[516]森崎名無しさん:2015/05/11(月) 02:10:13 ID:??? 鈴仙さんもこの試合見ているんだよね? なら医者(の卵)として、今の無茶は見過ごせない。魔理沙の体を診させてもらうわ 私の腕が信用できないというなら、師匠に診てもらうといいわ とかもありなのかな? 鈴仙さんは霊夢さんのように気づきはしないか
[517]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/12(火) 00:32:30 ID:??? こんばんは、今日は少しだけですが更新します。 >>514 乙ありがとうございます! アリスさんも仲良くなれば心強い味方になりますね。 森崎は何だかんだで人を惹きつける人柄だと思っています。 >>515 乙ありがとうございます。流石にこれで足壊して決勝出れませんはないですねw >>516 鈴仙も気づきはしますが、解決法は魔理沙がファイナルスパークを二度と撃たない事なので、 治せる治せないの次元じゃないですね。 あと、これ以上撃ったら死ぬとか書いちゃいましたが、実際はもうちょっと猶予はありますし、 最悪でも死にません。ドドリア「あんた死ぬわよ!」がやりたかっただけだったりします(汗)
[518]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/12(火) 00:34:00 ID:??? ***** 鈴仙「えっ。失敗作……? あれが、ですか?!」 同じころ、観客席にて試合を観戦していた鈴仙達ルナティックス一行。 これまでずっと無言だった永琳が静かにそうつぶやいたのを聞いて、鈴仙は大きく驚いた。 永琳「そう。失敗作。霧雨魔理沙の『ファイナルスパーク』には、どうしようも無い欠点があるわ」 佳歩「えっと……。ホントですか、お師匠様? 私が眩しい中目を凝らしていた限りだと、あのシュートは威力は勿論、精度にも問題が無さそうでしたが……」 てゐ「八雲紫の手下の狐からパク……失敬した新型式神スカウターによると、 あのシュートの威力は星熊勇儀の『三歩必殺』とほぼ互角。 鬼ですら、あんなに制約だらけの状況下じゃないと撃てない威力のシュートが、 人間のひよっこ小娘はどこでも撃てる……ってのは、確かに都合良すぎだけどねぇ」 鈴仙も内心では佳歩やてゐと同意見だった。 確かに、如何に魔理沙が努力を重ねたとはいえ今のシュートは強力すぎる。 それで何の弱点も無いと言うのであれば都合がよすぎる。 しかしその一方で、鈴仙が実際にシュートを見た限りでは、実際の威力や精度には全く問題が無かった。 鈴仙「――いったい、どこが欠陥なんでしょうか。霧雨魔理沙のシュートは……」 中山「……分かった」 鈴仙の素朴な疑問に答えたのは――永琳では無く、不意に口を開いた中山だった。 彼はごくシンプルな回答を出した。
[519]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/12(火) 00:35:45 ID:??? 中山「……あのシュートは、そもそも人間が撃てるような代物じゃない。 要するに彼女は間違って。あまりに強力すぎて、自分でも撃てないようなシュートを編み出してしまった。 ――そういう事ではないだろうか?」 永琳「ご名答。正確に言えば――」 中山の発言に永琳が頷いた。そして永琳は鈴仙達に向かって医学的な観点から講釈を入れる。 その結論は、当の霧雨魔理沙本人にとって、非常に痛ましい物である事は想像に難く無かった。 ***** 霊夢「……ってこと。分かった? つまりあのシュートは、あんたの脚で蹴り出せる限界を軽く三周は超えてる。 物理的には勿論、魔術的にも無理。道理を無理で捻じ曲げてるから、足に掛かる負担もバカみたいに大きい。 だから――このシュートを撃つ事は即ち、自分で自分のサッカー寿命をガリガリ削っているようなモンって事。 次かその次か。はたまたその次かは分からないけれど……魔理沙。 ――このシュートに頼っていたら、アンタは遠くない将来、いつか必ず破滅する。身に持て余る力の、あまりの大きさにね」 魔理沙「ど、どうしてそんな事がお前に分かるんだよ……。医者がそう言ってたのかよ……」 霊夢「道理で考えれば一発よ。あの永琳だって、今のシュートを見れば、さっきの私と全く同じ事を言うと思うわ」 魔理沙「マジかよ……」 場面は再び博麗連合の控室に戻る。 魔理沙は霊夢の説明をあらかた聞き終わって、いよいよ怒るよりも先に落ち込んでいた。 霊夢の発言を嘘と決めつけて跳ね返す事も出来た。 しかし魔理沙には、珍しく声を荒げつつも理路整然と説明を行う霊夢の真剣な顔を見てもなお、 それを嘘八百だと笑い飛ばす程の強い神経は持ち合わせていなかった。
[520]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/12(火) 00:36:58 ID:??? 霊夢「……幸い。さとりが相手だったら、アンタはPA外の『マスタースパーク』で充分決められるわ。 レミリアんとこのヘンな中国人は良く分かんないけど、『ブレイジングスター』や『ドラゴンメテオ』と、 幅広い攻め手と豊富すぎる体力がある、アンタの方が最終的に有利になる。 で、私は決勝の相手は鈴仙達永遠亭ルナティックスになると思うけど。 輝夜は永琳に頼るのと、ヘンなファンを世界中から掻き集める事位しか能が無いから、 永琳にもファンにも頼れない一対一を仕掛けてやったら良い。 ――ほらね? 『ファイナルスパーク』に拘らなくても、魔理沙。アンタは充分活躍出来るわよ」 魔理沙「(………………)」 霊夢は語気を和らげ、現実的な問題を交えつつ、 魔理沙には『ファイナルスパーク』を使わずとも活躍出来る道があるのだと言う事を冷静に示していく。 感情的で荒っぽくはあるが、魔理沙とていっぱしの魔法使い。魔法使いは理を何よりも好む種族。 だから、論理に基づいた正確な事実を告げれば、きっと納得してくれるだろう。 そう考えての事でもあったが、果たしてそれは効果があった。 魔理沙は落ち着いた様子で深々と白黒の山高帽をぎゅっと被りなおして告げる。 魔理沙「……分かったよ、霊夢。私、もうアレは撃たない」 霊夢「魔理沙。……分かってくれたのね」 いくら本人が取り繕おうとも、この時の霊夢の口調は心底穏やかで優しげだった。 もしかしたら、霊夢は不安だったのかもしれない。 森崎という謎の外来人が現れて、魔理沙は最近、その外来人の生き方に心を惹かれていた。 そしてその結果、魔理沙は自ら破滅の道を進みつつあった。 魔理沙「――さ。作戦練ろうぜ。次は私達のキックオフだ。アリスの一人ワンツーを使うのも良いかもな。 針妙丸は結構疲れたろうし、敢えて衣玖。お前がロングパスをするってのも……」
[521]森崎名無しさん:2015/05/12(火) 00:42:23 ID:??? ヘンなファンを世界中から掻き集める程度の能力
[522]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/12(火) 00:52:02 ID:??? しかし、今ここで霊夢の説得を聞き入れた魔理沙は、 まるで憑き物が落ちたかのように、朗らかかつ熱心にミーティングを先導している。 そんな魔理沙の姿を見ていた霊夢の口元は緩んでおり、どことなく安心しているように森崎には見えた。 魔理沙「……………」 森崎「………ん?」 ふと、森崎と魔理沙の目が合った。彼女は森崎に対して、こう問いかけているように見えた。 ――どうする。お前だったら……? 森崎はそんな彼女の強さの中に不安が見え隠れた表情を見て鼻で笑った。 彼はじっとり目線を飛ばして、こう答えてやる事にした。 ――俺はお前みたいなヘマはしないよ。一緒にすんな、バーーーーカ。 魔理沙の返答は森崎にはどうでも良かった。 彼はもう既に、先程おぞましいまでの殺気を向けて来た勇儀のシュートをどう受け止めるか。 どうやって挑発して、あの偉そうな大女の角を、いや鼻を明かしてやろうかとウキウキしていた。 森崎はこの時、霊夢の魔理沙に対する説教を横で聞きながら、 自分は決して魔理沙のような惨めな目には遭いたくない。いや、決して遭わないと根拠も無く確信していた。 ***** 中山「(凡人が凡人の限界を越えた代償による、身体の崩壊か……)」 一方で、永琳の話を聞いた中山は。 彼のとある親友の姿を先の不幸な少女と重ね合わせ――口に出来ぬ不安を覚えていた。
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0ch BBS 2007-01-24