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【師よ】キャプテン霊夢30【あなたよりも疾く】
[404]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2015/06/13(土) 15:10:51 ID:??? 基本的に霧雨恋色マジックの作戦は魔理沙とアリスの二人が考え、 ミーティングの際に魔理沙が説明するという形が多い。 「弾幕もサッカーもパワーだぜ」と普段から公言している魔理沙だが、 彼女の本質は努力と研究にある。極度の負けず嫌いである彼女は、 勝つ為ならあらゆる手間を惜しまない。 チルノ「あたいも撃っていいよね!」 魔理沙「……まあ1,2発くらいは構わないか」 チルノ「やった!」 幽香「なるほど、ふふ、これは中々楽しそうね」 魅魔「って事は今日のボール運び役はアリスかい?」 アリス「まあ、パスは結構磨いてきたけど……あの薬師を通せるかはちょっと微妙よ?」 レティ「やっぱりうちはドリブラーがいないのが辛いわねー」 霧雨恋色マジック唯一とも言える弱点。それは霊夢や希、文、永琳、ミハエルのような 強力なドリブラーがいない事だった。いや、正確に言えばいる事はいる。 大妖精「?」 魔理沙「(キーパーがチームの中で一番ドリブル上手いってどうなんだろうな。 こいつカットも結構出来るし、控えキーパーがもうちょい良ければ フィールダーとして使う手もあるんだが……)」 おかしな話だが、キーパーの大妖精は突破力だけならば間違いなくチーム一だ。 だが、キーパーとしても安定したセービングを見せる彼女は欠かせない存在であり、 それゆえにオーバーラップという奇策でしかそれを活かせないでいた。
[405]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2015/06/13(土) 15:11:54 ID:??? 魔理沙「(だが、いつまでもその弱点を放っておく魔理沙さんじゃないぜ!)」 霧雨恋色マジックの強みの一つ。メンバーのほとんどが結成当初から変わっておらず、 また控えも少ない為かレギュラーは固定されており、チームの結束が固い事。 幽香やチルノと言った不安要素はあるものの、今のところそれは表面化はしていない。 特に幽香はアリスが不気味に思うほど、大人しくチームプレイに徹している。 魔理沙「いや、今日は出し惜しみは無しだ。いざとなれば温存していたアレを使う」 アリス「……ああ、あれ?自分で言うのもなんだけど、まだ未完成も良いとこじゃない?」 それを活かし、アリスが提案した戦術。幻想郷ではあまり見られない戦術故、 メンバーの戸惑いも大きかったが猛練習の結果、徐々に形にはなってきている。 魔理沙「だからこそだ。霊夢達との試合でいきなり試すより、 実戦で使って慣れておいた方が良いしな」 幽香「ま、私はなんでも良いわ」 チルノ「うー、あたいあれ苦手なんだけど……」 リリーB「……了解」 妖精A「が、頑張ります!」 妖精F「私達でもあれなら参加出来るし!」 魔理沙の言葉にメンバーがそれぞれの反応を見せるが、 その中でも特に妖精Aと妖精Fが大きな反応を見せる。 魔理沙「よし、それじゃあミーティングを続けるぞ。次に守備だが……」
[406]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2015/06/13(土) 15:13:03 ID:??? (一方、永遠亭ルナティックスのミーティング) 輝夜「皆、聞いて頂戴。今日のミーティングはへにょい方のイナバがするわ。 ついでにこの試合の指揮もね。ま、言ってみれば一日キャプテンね」 てゐ「ふぁっ!?」 ミスティア「はい!?」 ルーミア「(お腹空いたのかー)」 妹紅「へ!?」 ウサギV「ふ!?」 ウサギU「ほ!?」 メディスン「で、でも普段って永琳がキャプテンみたいなものじゃ……」 永琳「……」 輝夜のいきなりの爆弾発言に、数名を除きメンバー一同が騒然とする。 誰もが思わず永琳を見るが、永琳は特にじっと佇んだまま沈黙を守っている。 鈴仙「という訳だから。不満はあると思うけど、今日は私がキャプテンを務めさせてもらうわ」 輝夜「これは鈴仙本人の希望で私も永琳もそれを認めてるわ。文句はないわね?」 妹紅「いや、別に構わないけどさ……」 てゐ「ま、いいんじゃない?鈴仙ちゃん、やる気みたいだし」 ウサギV「(れ、鈴仙様って指揮も出来たんだ。凄いな〜)」 ミスティア「(何だか微妙に不安が……)」 積極的、というよりは消極的な賛成だったが特に目立った反対意見も出ない。 輝夜と永琳というこのチームの大きなウェイトを占める二人が認めている以上、 無理に反対しても意味がないという思いもあったかもしれないが、 何だかんだで鈴仙もそれなりにメンバーの信頼を得ている証拠だろう。
[407]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2015/06/13(土) 15:14:39 ID:??? 輝夜「構わないわよ、永琳。たまには面白そうじゃない」 あの後輝夜にも話したところ、迷う素振りすら見せずにそう言い放った。 そうなれば、立場上は従者である自分が反対出来る筈もない。というより、 永琳自身も戸惑いの気持ちが強いだけで、強い反対意思があった訳ではない。 永琳「(サッカーに関しては私の知識なんて大したものじゃない。 だから優曇華が指揮を執る事、それ自体は別に構わない。 気になるのは何であの子が突然こんな事を言いだしたかだけど……)」 鈴仙は自己主張の強い方ではない。では何故このような行動に出たのか。 色々考えを巡らす永琳だったが、その答えは非常に単純なものだった。 あまりにも単純すぎて、天才である永琳では考えつかない程に。 鈴仙「(自分でもらしくないなぁと思うけど、あの子に……鼎に影響されたのかな?)」 臆病な癖に無駄にプライドばかり高くて、永琳に挑んでは返り討ちにされていたあの頃の自分。 その時に比べれば自分は落ち着いたと鈴仙は思っている。だが、逆にその時には持っていた ひたむきさやがむしゃらさ、というものは無くなったと思っていた。 だが、鼎と接するうちに。ひたむきに自分にぶつかってくる鼎を見ている内に。 少しずつ、自分の中で燻っていた昔の気持ちが蘇ってきていた。 師匠に認められたい。師匠に勝ちたい。 その思いが鈴仙を突き動かし、前夜のような行動に出ていた。 そして、輝夜の強引なアシストあっての事とは言えそれは受け入れられた。 鈴仙は心の中でホッと一つ溜め息をついて、すぐさま気持ちを切り替える。 自分で望んだ以上は全力を尽くす。勝つ為の作戦も考えた。 鈴仙「じゃあ、今日のフォーメーションと選手の配置からまず説明するわ」
[408]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2015/06/13(土) 15:16:28 ID:??? 『永遠亭ルナティックス』フォーメーション 3−5−2 −−@−− @ 蓬莱山 輝夜 −−D−− D 上白沢 慧音 −B−A− B ウサギV A ウサギU −CGF− C 藤原 妹紅 G 鈴仙・優曇華院・イナバ F メディスン・メランコリー −−−−− −I−E− I 八意 永琳 E 因幡 てゐ −−−−− −H−J− H ミスティア・ローレライ J ルーミア てゐ「私が攻撃的MFで鈴仙ちゃんがボランチと、こりゃまた奇抜だね」 妹紅「え、私ボランチかい?パスもカットも苦手なんだけど」 慧音「私は今日はセンターバックか」 永琳「(なるほど、ちゃんと考えているようね)」 鈴仙「まずこのフォーメーションの意図をポジション別に説明していくわ。 まあルーミアとミスティアはいつも通りね。相手の守備は堅いけど、 今日も得点期待してるわ」 ルーミア「分かったのかー」 ミスティア「ま、任せておきなさい!焼き鳥撲滅の宣伝の為なら何でもするわ!」 鈴仙「師匠は基本的にいつも通りゲームメイク中心で構いません。 ただ、あっちはタックルが上手い選手が多いので、 いつもより気持ちパスを多めにして下さい」 永琳「ええ、分かったわ」
[409]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2015/06/13(土) 15:17:52 ID:??? 鈴仙「次は守備ね。ウサギUとウサギVはミドルシュートが来た時に、 それぞれ慧音さんのサポート、こぼれ球のフォローに一人ずつ入る事。 後、この間の試合で見せた魔理沙の超高空からのシュート。 あれを確実に防ぐ事が貴女達二人の役目よ」 ウサギU「た、大役だ……!」 ウサギV「は、はい!頑張ります!」 マリオとヨッシーFC戦では披露する事が出来なかったウサギUとウサギVのの切り札。 逆に言えば、この試合ではまず警戒されていない為、少なくとも最初の1回は成功が見込める。 鈴仙「慧音さんはミドルシュートが来た時のブロッカーになって欲しいの。 うちのチームはブロックが得意な人が慧音さんくらいしかいないし……」 慧音「了解した。全力を尽くすよ」 鈴仙「姫様は……頑張って下さい!」 輝夜「何か私だけ指示が適当じゃない!?」 鈴仙「いえ、GKですしあまり指示する事がないなぁって……」 その後も鈴仙は考えられるだけ考えてきた作戦を伝えていく。 前回一度破れている相手という事もあり、メンバーの表情も真剣そのものである。 永琳「(……優曇華も成長してるのね。これが永遠の命を持つ者と持たない者の差かしら。 どちらにせよ、この試合で私が出来る事は一選手として動く事のみね。 私にあれだけ担架を切ったのだから、期待させてもらうわよ、優曇華?)」 真意はまだ掴めていないが、永琳はこの状況に流される事を決めた。 それが良かったのか悪かったのか、数時間後には全てが分かる。
[410]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2015/06/13(土) 15:18:55 ID:??? 『永遠亭ルナティックス』フォーメーション 3−5−2 −−@−− @ 蓬莱山 輝夜 −−D−− D 上白沢 慧音 −B−A− B ウサギV A ウサギU −CGF− C 藤原 妹紅 G 鈴仙・優曇華院・イナバ F メディスン・メランコリー −−−−− −I−E− I 八意 永琳 E 因幡 てゐ −−−−− −H−J− H ミスティア・ローレライ J ルーミア 『霧雨恋色マジック』フォーメーション 4−4−2 −H−J− H霧雨魔理沙 J魅魔 −−−−− −−I−− I風見幽香 −−−−− −AGE− A妖精A Gアリス・マーガトロイド EリリーB C−F−B Cレティ・ホワイトロック F妖精F B河城にとり −−D−− Dチルノ −−@−− @大妖精
[411]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2015/06/13(土) 15:21:10 ID:??? 一旦ここまでです。続きは夜にまた更新します。
[412]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2015/06/14(日) 00:28:31 ID:??? ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! ウオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!! 天狗A「さぁ、両チームの選手が入場して来ました!スタンドが物凄い歓声に包まれています! 準決勝第二試合、霧雨恋色マジック対永遠亭ルナティックス、間もなく試合開始です! 泣いても笑っても残すところは後2試合!昨日勝利して既に決勝進出を決めている マリオとヨッシーFCに対し、挑戦権を得るのはどちらのチームか!」 天狗B「(天狗Aちゃん、3位決定戦も残ってるから後3試合だよ?)」 天狗A「(あ、やばっ!?)え、えーと、失礼しました!明後日に3位決定戦がありますので、 残り3試合の間違いでした、申し訳ありませんー!」 「気にしなくて良いぞー!」「そんなところも可愛い!」「もっと噛んでくれー!」 天狗A「(うう、何か喜んで良いのか悪いのか分からない……)」 天狗B「(シャッターチャンス!)」 天狗A「そ、それでは今日の解説はもう皆さんお馴染み、翼さんと松山さんです! 残り試合も少なくなってきましたが、今日も解説お願いします!」 松山「あ、ああ、宜しく頼む」 翼「宜しく」 いつものように答える二人だが、その声色は何処か重さを感じさせる。 天狗A「(あ、あれ?なんか二人ともちょっとお疲れ気味? それなら私が余計に頑張らないと!全てはボーナスの為!)」
[413]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2015/06/14(日) 00:30:00 ID:??? 霊夢「それにしても凄い観客ねぇ」 白蓮「今や幻想郷で一大ブームになってますからね、サッカーは。 人里の子供達の間でも人気みたいですし」 ルナサ「解説をしている人間が人里でたまに教えているという話も聞くな」 現在の幻想郷ではサッカーが非常に流行っている。弾幕とは違い弱い妖怪や人間でも 数を揃えればチームを組めるし、練習して技術を磨けば勝つ事も出来る。 霊夢自身も、そういえば最近あまり弾幕をしてないなと思い出す。 霊夢「(別に厄介事が起きてる訳じゃないけど……この状況って大丈夫なのかしら)」 何となく霊夢は得体の知れない不安に駆られる。 だが、それはすぐ傍にいるメンバーの歓声によって霧散する。 ウサギC「姫様ー!永琳様ー!頑張ってー!」 鼎「鈴仙様ー!頑張ってくださーい!」 焔「妹紅ー!もこもこー!」 希「姫様ー!」 ウサギB「てゐさまー!」 リリーW「お姉ちゃん、ファイトですー!」 霊夢「……この子達は元気ねぇ」 早苗「霊夢さん、何かその言い方おばさんっぽいですよ?」
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0ch BBS 2007-01-24