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【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】
[189]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/04(金) 00:33:21 ID:??? 支離滅裂な感情の爆発に対しても、コーチはとろんと夢見たような顔立ちで、何も答えない。 コーチ「……無駄だよ。私の物語は、もう終わった。世界を救おうとして、愛すべき人を滅ぼした。 そんな哀れで滑稽な道化の喜劇の結末は、例え機械じかけの神が出て来ても変わりはしないさ」 エベルトン「て、テメェッ。言わせておけば訳の分からん事をベラベラと……!」 鈴仙「……………」 ひたすらに怒り狂うエベルトン。夢見がちにまどろむコーチ。 その間に立つ鈴仙は、本当に何も出来ないのだろうか。 鈴仙「……だったら」 そう考えるよりも先に、唇が動いていた。それは打算とかを超越した、まさしく感情の爆発に近かった。 鈴仙「だったら。私がコーチの夢を引き継ぎます。 前に言いましたよね。『私はサッカーで世界を平和にするんだ』……って。 コーチがもう動かないなら、私が、貴方の代わりに夢を叶えます」 エベルトンからコーチの過去を聞き、それに共感している自分が居た。 鈴仙もまた、幻想郷で傷つく人を見て来たからこそ、自分の力を高めたいと思ったからこそ、 今こうして故郷を離れ、文字通りサッカーで世界を守る為に動いているのだから。 エベルトン「……あん?」 コーチ「――鈴仙……」 エベルトンは疑り深く、コーチは夢から覚めた子どものように、それぞれ鈴仙の方を見つめた。 鈴仙は物怖じせずに続けた。
[190]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/04(金) 00:36:10 ID:??? 鈴仙「……私は、まだまだ未熟です。多分、昔のコーチ程サッカーは上手くないし、 医術にしたって、漸く研修医に毛が生えた程度のクラスです。 だけど。……これまでで磨いて来た、サッカーへの想いは。 コーチにも、エベルトンさんにも、決して負けないと思います」 その言葉には、絶対の自信があった。 鈴仙には成し遂げたい目標があった。辿りたい栄光があった。 守りたい仲間があった。誇りたい矜持があった。 収めたい戦いがあった。聞かせたい思い出があった。 そして――再び出会いたい、かつて道を違えた友が居た。 コーチ「……私の気持ちは、前と変わらん。サッカーで世界を平和になぞ、できっこない。 そんな下らん思いでサッカーするなら、金だの栄光だのの為にサッカーする方が、余程健全だ」 コーチはぶっきらぼうに反論した。しかし鈴仙も負けてはいなかった。 鈴仙「――します。勿論、その目的が狂気的《ルナティック》だという事は百も承知です。 だけど、それでも。それこそが私のやりたい事なんです。 幻想的な狂気で憎しみを断ち切り、夢のような理想を現実に上書きしてみせる。 そのためには、私――何があっても挫けない!」 鈴仙の瞳がほのかに赤く煌めいた。それはまさしく狂気の波長だった。 しかし、その狂気に当てられたかのように、瞳を見たコーチは動いた。 コーチ「……ついて来なさい。エベルトン、出来れば君も」 エベルトン「……チッ」 コーチは鈴仙とエベルトンの二人を、市内の広場へと案内した。 そこは正式なサッカーコートでは無いが、通り一遍の運動は出来るようになっていた。
[191]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/04(金) 00:48:30 ID:??? コーチ「……鈴仙。私は君に最終調整を行う」 鈴仙「さ、最終調整? まだ何もやってないのにですか?」 コーチ「――そんな事は無い……と、思うよ」 鈴仙「……そうでしょうか。今まで、バイトばっかりで碌な練習すら出来ていなかったのに」 コーチはその中で、初めて鈴仙に対して実践的なコーチングを始めた。 しかしその内容は依然風変りだったため、鈴仙は思わず彼に問いかけると、 コーチ「……私はこれまで、君のお尻を触れる事で、その筋肉の発達具合をチェックして来た。 そして体幹――君の身体の一番基礎的な部分だ――の状態を見越して、 色々なアルバイトを行わせた。そして調整した。 ……だから、今日の一回だけで良い。それで、大きく伸ばせる筈だ」 ――コーチは全てを見透かすような目でこう言った。 その超然ぶりは、鈴仙の師・八意永琳に通ずるものがあった。 絶対的な説得を感じた以上、鈴仙は頷くしかなかった。 ……何故お尻なのかについては、敢えて突っ込まないでおいた。 コーチ「……もっとも、どこまで開花するかには誤差がある。 だが、やらずには結果は分かりようが無い。……悪いが、エベルトン。手伝ってはくれないか」 エベルトン「……分かったよ。ここまで来たら最後まで面倒見てやる」 ここで傲慢と傍若無人が服を着ているようなエベルトンが、 鈴仙の調整について協力を呑んだのは、鈴仙にとって意外だった。 そんな表情を察したのかエベルトンは、鈴仙に向かって寂し気にこう呟いた。 エベルトン「……娘が。もし無事に生まれて成長していたら、お前と同じ位だった」
[192]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/04(金) 00:51:36 ID:bsK5Zf2s 鈴仙「――えっ?」 エベルトン「――あん? 何寝ぼけてやがるんだ! さっさと練習を始めるぞ、クソガキ! わざわざ敵に塩を贈る真似してまで、貴様らに手を貸してやってるんだ。 手抜きしたらリオカップが始まる前に、テメエをぶっ殺すぞ!」 彼はすぐに前言を無かった事にして、最初に出会った時のような粗暴さを取り戻し。 そして――調整と称した、これまでのブラジル生活を総決算するが如くの大成長が始まった。 先着3名様で、 ★コーチの理想→!card★ ★鈴仙に引き継がれる思い→!card★ ★エベルトンの支援→!dice★ と書き込んでください。数値の合計で分岐します。 31〜→鈴仙に一体何が…? 全能力+3、更に更に…? 26〜30→超進化!! 全能力+2、更に…? 16〜25→進化! 全能力+1、攻撃系or防御系各+1 10〜15→特訓は成功だ! 全能力+1 2〜9→そこそこの成果だった。攻撃系各+1 *攻撃系=ドリブル・パス・シュート・せりあい で、防御系=タックル・パスカット・ブロック・せりあい です。 *マークか数値が一致した場合、判定に+5されます。これらの効果は重複しません。 *合計値が21以上の時、フラグ習得!(分野は選択で決定) *合計値が26以上の時、必殺技習得!(分野は選択で決定) *JOKERが出た場合は『ダイヤの15』として扱います。オールマイティにはなりません。 *今回については、特訓時の上昇制限は才レベル限界の57とします。 *イベントに成功しているため、鈴仙の能力値の上昇量(判定テーブル)が良くなっています。
[193]森崎名無しさん:2016/03/04(金) 00:53:02 ID:??? ★コーチの理想→ スペード2 ★
[194]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/04(金) 00:55:22 ID:??? …と、言ったところで今日の更新はここまでにします。 本日もお疲れ様でした。
[195]森崎名無しさん:2016/03/04(金) 00:56:06 ID:??? ★鈴仙に引き継がれる思い→ ハート3 ★
[196]森崎名無しさん:2016/03/04(金) 00:56:35 ID:??? ★鈴仙に引き継がれる思い→ スペードK ★
[197]森崎名無しさん:2016/03/04(金) 01:00:10 ID:??? ★エベルトンの支援→ 3 ★
[198]森崎名無しさん:2016/03/04(金) 01:30:40 ID:??? 折角のイベント付き特訓でこの結果とは…上がっただけマシか まあ監督もこれで立ち直って環境も整ったし、後は試合で覚醒できる事を祈る
[199]森崎名無しさん:2016/03/04(金) 02:19:43 ID:??? どこかのスレでは合計値4をにたような状況で出したやつがいたな
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0ch BBS 2007-01-24