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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】
[228]森崎名無しさん:2017/06/04(日) 15:50:39 ID:??? そしてJOKERの無駄遣い・・・いや無駄遣い?
[229]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/10(土) 02:24:10 ID:??? 相変わらず仕事が忙しいですが、若干余裕も出て来たので明日は更新できそうです。 >>225 コメントありがとうございます。本題はキャラの掘り下げなので、コンパクトながらも上手く描写したいです。 そう言って頂けると心強いです。 >>226 乙ありがとうございます。久しぶりの更新ですみません。 自分が楽しむのが最優先と言いつつ、ここまで長期化&更新速度鈍化となっても読んで下さるのはやはりうれしいです。 >>227 アントン・マテ茶 ってこんなに種類豊富だったんですね…いつかもう一度土がゆをお目にかかってみたいです。 >>228 タイガーって腕時計型ゲームとかですかね…(AVGN並感) 折角のJOKERなので本編中にも反映させたいです。
[230]226:2017/06/10(土) 21:19:49 ID:??? AVGNのtigerについての動画見てきました。 …な、なんじゃこりゃー! ナードさんも怒る怒る、こんな物に時間と金を使わされた嘆き、「時代錯誤」「80年代」 とまで言わしめたゲーム内容への憤り、そんな物を作り続けてなお売れて続けていたという 世の中の奇怪さ……無縁塚に流れ着く前にスキマ送りにしてくれと、強く願ってしまいました。 ちなみに、私が226で投稿するまでのタイガーの空想形態は、電源を入れると 「がるるる」と吠えるゲーム機でしたwww
[231]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/11(日) 00:23:24 ID:??? 「あれ。食堂に人だかりができてますよ」 メイドの言う通りに食堂に向かったにも関わらず、あたい達は――いや、他の来客達もだ――、 食堂の入り口で立ち往生を強いられた。 「おい! 食事はどうしたんだよ!」 「何か不具合でもあったのか?」 「申し訳ございません。ですがこれも主様の命令でして。 皆さまが全員ここに集まるまで、食堂には誰一人として通すな、と」 荒っぽい性格のリチャードくんが剣幕でメイド長に詰め寄っている。 が、彼だけがこの状況に怒りを覚えているわけではないようで、 冷静派のロブソンくんすらもが訝し気な態度を隠さないでいる。 「何かあったんですかね」 「さて。メイドの方も何も知らないようではありますが……」 さとり様はメイド長の思考を読み取ったようだが、そこからも特段の情報は得られない。 「なんなんだよ一体……! 毒でも盛ってるんじゃないだろうな!」 「落ち着けってロリマー。この屋敷の使用人はあのメイト長のお姉さん一人しかいない。 ヤグルマとかいう姿を見せない主はともかく、一体誰が毒を盛るって言うんだ?」 「そりゃあ、今ここに居ない誰かが……」 「誰かって誰だよ? もしかしたら殺人鬼がここに潜んでるかもしれないだろ!?」 ロリマーくんは明らかに取り乱している。被害妄想っぽい所はあったけど、 普通に繊細で気の弱い性格なのかもしれない。 それに対してテイラーくんは、こんな中でも平常心を保っており、なんとなく頼れる感じだ。 「何か言い争いしているみたいだけど。たぶん、俺が来てこれで全員だったと思うよ」
[232]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/11(日) 00:24:36 ID:??? そんな二人を諌めるように、例の影の薄いGK・トーマスくんが現れる。 あたい達が来てから大体5分足らずで、メイドを含めこの屋敷の全員が集合した格好だ。 ――いや、全員ではないか。謎の屋敷主である矢車が不在なんだから。 「全員揃った感じだねぇ。さて、どーすんの? メイドのお姉さん。手品でも始める?」 さとり様に代わってあたいが強気にふっかけてみる。 あたいだってこれでも一応さとり様の従者。STGで言うと5ボスポジションだしね。 なんとなく瀟洒っぽいってだけで、メイド如きには負けていられない。 「……ええ。そうですわね。確かに今。【18時10分時点で、屋敷の食堂前には、矢車様以外の全員が揃っております】ね」 が、そんなあたいのささやかな抵抗にもメイド長は動じない。 変な念押しみたいな言葉を呟きながら、一人訳知り顔で頷いている。 「変に能力者めいた風な雰囲気出してないで、さっさと開けろよ。俺の貴重な時間を無駄にさせんじゃねー!」 あたいの想いを代弁してくれるように、リチャードくんが苛立って風に促す。 早くご飯が食べたいからではないだろう。彼に限らず、みんな、苛立っているのだ。 謎の意図で突然集められ、謎の意図で行動を指示されて、いい気分で居られる者なんてどこにもいない。 しかも彼らはただの暇な学生ではない。それぞれがサッカーのプロ候補生であり、人生をサッカーに賭けているのだ。 謎の洋館でミステリーごっこなんてやってる場合じゃない。まあ、だったらあたいらはどうなんだって話だけど。 「……失礼しました。では、扉を開けさせて頂きます」 ――とにかく、そんな周囲の殺気立った態度に押されてか。それとも予定調和か。 メイド長は食堂に続く木製の大扉を開けた。ギイという音と共に古びた扉は僅かに部屋の様子を見せると、 そこからは美味しそうな食事の匂い――ではなく。
[233]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/11(日) 00:26:25 ID:??? 「……!」 さとり様の顔がサッと青ざめる。あたいは勿論、その意味をすぐに察した。 旧地獄ではありふれた。だけどこの地上の、ましてや幻想郷から遠く離れたこの平和な国では嗅ぐ事の少ないにおい。 「血の匂いだ……」 あたいは思わず、メイド長を押しのけて急いでそのドアを完全に押し開ける。 するとそこには――。 「ウソ、でしょ……!?」 ――嘘ではない。そこには真実しかなかった。 「……………………」 食堂は西洋式の長テーブルで、その一番奥の上座。そこに「彼」は確かにいた。 しかし。彼の様子は完璧にあたい達の想像とはかけ離れて――いた訳じゃないかもしれないけど! とにかく、彼の様子はとにかく異様だった。突然弾けるように飛び出したあたいを追って、 さとり様が、他のメンバーを引き連れて部屋の中に入ると……絶句した。 「そんな。矢車君。まさか本当に……殺されてしまうだなんて……!」 ――さとり様が言う通り。食堂の机に突っ伏す形で。 我々のかつての盟友だった矢車想は……身体中から血を流して倒れていた。
[234]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/11(日) 00:35:20 ID:??? ――と、言ったところで一旦ここまでです。 次回はごく簡単な推理ゲーム風な事をしてみたいと思ってます(難易度低、1回で完結、ボーナスはささやか)。 >>230 AVGNは個人的に大好きなのでオススメです。 ただ、今のゲーム業界にしても、お手軽な課金ゲームが沢山出回りそして売れてしまっているようですし、 世の中は昔も今も変わらないのかなぁ…とも思いますね。
[235]森崎名無しさん:2017/06/11(日) 01:25:45 ID:??? 忙しくってレベル上げとかやってられないのもあるし(ガチャガチャガチャガチャ
[236]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/11(日) 22:23:26 ID:??? 今日は更新をお休みします。 今週の平日はどこかで一回更新することが目標です… >>235 確かに現代のお手軽ゲームは、過去の粗製乱造の時代とはまた違いますね…。 課金にしても、時間をお金で買って快適にプレーするという見方もできますし。 ソシャゲ好きな方を否定するものではありませんが、私的には据置で一人でガッツリ遊ぶ系のゲームが、 もっともっと盛り上がって欲しいと思っています。
[237]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/18(日) 02:31:51 ID:??? 「う、うわあああああああああああっ!?」 他の皆もこの異様な事態を呑み込めず、周囲からは悲鳴が上がる。 「館の主が、殺されてる……?!」 「ま、マジで殺人事件かよ!」 「プラズマだ! プラズマのせいに決まってる!」 「警察だ! 早く警察を呼べ!」 「……………」 その中で一番冷静だったのは誰かというと……何を隠そう、このあたいである。 確かに最初は、久しぶりに嗅いだ血の匂いにビビってた。 でも、こうしていざホトケさんを見てみると、あたいの脳裏には驚きよりも先に疑問が浮かんだ。 「……ごめん、ちょっと失礼!」 猫のごとくスルリと人だかりを抜けると、そのまま倒れ伏す矢車の身体に触れる。 そして、触れるとすぐに、その疑問は確信へと変わり――そして、自然と安堵の溜息が漏れた。 「ちょっとお燐。何をしているの! まさか本当に死体を持ち去るつもりじゃ……?」 さとり様は頭がいいけれど、やっぱり外界の刺激にイマイチ慣れていない。 だからこそ、あたいが真っ先に気付けた事は僥倖だった。 「――さとり様。矢車はまだ死んでやいませんぜ。死者特有の霊気の歪み、淀み。 それらしきものが全く見受けられない。むしろ、充分に助かる見込みがある。 ほら、棒立ちしてるメイドのお姉さん!」 「……かしこまりました。直ちに治療いたします」
[238]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/18(日) 02:33:23 ID:??? ――矢車は死んではいない。ボロボロになるまで凌辱されてはいたが、 しかし、死んではいなかった。 ***** 「感動的な再開にはならないと信じていたけれど。まさかこんな事になるなんて……本当、困った人だわ」 一命をとりとめた事について安心したのか、さとり様は溜息混じりでそう独り言ちた。 とはいえ、ボロボロになった矢車は意識を取り戻さないまま、食堂から最寄りの客室のベッドで横たわっている状況だ。 「……チッ。殺人では無いにせよ、ますます不愉快な館だぜ。オイ、警察はまだ来ねえのか?」 「それが、このクラブハウスまでの道が土砂崩れで封鎖されちゃったみたいで。 さっき電話があったんだけど、明日の朝までは来れないって……」 「おいおい、土砂崩れは聞いてないぞ! という事は俺達、この館に閉じ込められたって事か?」 山合いに建てられた地獄館には、町に繋がる道路が一本しかない。 そして本日の天気は悪く、雨風がしこたま打ち付けている。簡単に言うとこの館は現在、クローズドサークル ――警察による科学的な捜査が及ばない、閉鎖された空間であるということだ。 あたい達は矢車が横になっているのと同じ客室に集合しているが、一同の様子はというと――。
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0ch BBS 2007-01-24