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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】
[463]森崎名無しさん:2017/10/12(木) 07:08:28 ID:shUH1WL6 D
[464]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/13(金) 01:20:44 ID:Ty2LPIXY 今日も仕事が忙しかったので、1判定だけ更新します(汗) D:エンハンスドワイズマンコース 先着1名様で、 ★パチュリーの特殊スキル特訓→ !dice + !dice = パチュリーの競り合い特訓→ !dice + !dice = パチュリーの最大ガッツ特訓→!dice + !dice=★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 〜結果表〜 特殊スキル特訓→10以上でスキル・フォトシンセシスのデメリットが消滅 5以上でスキル・フォトシンセシスのデメリットが減少+消滅フラグ習得 2以上でスキル・フォトシンセシスのデメリットが減少 競り合い特訓→10以上で競り合い+3、スキル・競り合い+2習得 5以上で競り合い+3、フラグ習得 2以上で競り合い+2 最大ガッツ特訓→10以上でガッツ+150 5以上でガッツ+100 2以上でガッツ+50
[465]森崎名無しさん:2017/10/13(金) 02:42:27 ID:??? ★パチュリーの特殊スキル特訓→ 6 + 3 = パチュリーの競り合い特訓→ 6 + 3 = パチュリーの最大ガッツ特訓→ 5 + 5 =★ お仕事お疲れ様です
[466]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 04:01:05 ID:??? すみません、昨日から展開を書いてる途中でお休みしてます(汗) ちなみに予定としては今日には展開を書き上げ更新し、パチュリーの章を終わらせて、 次次回更新で鈴仙の章(リオカップ決勝)に入りたいと思っています。
[467]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:35:45 ID:??? ★パチュリーの特殊スキル特訓→ 6 + 3 =9 パチュリーの競り合い特訓→ 6 + 3 =9 パチュリーの最大ガッツ特訓→ 5 + 5 =10★ *パチュリーのスキル・フォトシンセシスの吹飛び条件が、『−2で敗北時』から、『−3で敗北時』になりました。 *パチュリーの競り合いが+3されました。70→73 *パチュリーが競り合いフラグを習得しました。
[468]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:36:55 ID:??? ――――――――――――――――――――――――――――――― ―― ガ シ イ イ ッ !! 青娥(観客席)「……あら。凄い音がしましたわね」 慧音の、そして恐らくパチュリーまでの能力値が載っているであろうノートパソコンを閉じる。 実況「ああ〜〜っと! ここでパチュリー選手と慧音選手がバイタルエリア前で正面衝突!! 試合もクライマックスに差し掛かり、同点状態を打破せんと自ら突破を目指したパチュリー選手でしたが、 それを阻まんと慧音選手がフィジカルを武器に突っ込んだ〜〜!!」 フィールドでの激しい衝突音を聞いて、霍青娥はその音の出元をこの眼で確認する。 神子(観客席)「(青娥の情報提供が無くとも、普通に考えれば体格面で優れ、成長著しい上白沢慧音が勝つのは明白だ。 しかも、パチュリー・ノーレッジの方は戦術指導と弱小チームの底上げに必死で、 自らの成長は伸び悩んだ。本来ならば同格であるべき筈のシニョーリに、 この試合通して押されているという事実が、その証拠だ)」 しかし、それはあくまで「確認」だった。パチュリーは、慧音に負ける。 これまでの試合運び――パチュリー率いるフィオレンティーナは、少なくとも個人技において、 パルマに圧倒されていた――を見て、そう考える者がもはや多数を占めていたからだ。 神子(観客席)「(……だが。彼女は、この私に対し最後まで抗った、あのレミリア・スカーレットの親友。 彼女が、戦術の論理に溺れて足を掬われるとは到底思えないな)」 ――ただし、ごく一部の者だけは予感していた。 この争いが、そんな単純な図式で片づけられる話ではないという事を。
[469]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:39:06 ID:??? パチュリー「………(慧音。貴女の思う事は確かに正しい。この先、世界の強豪チームを前にして、 単なる戦略や戦術だけでは、圧倒的な個に太刀打ちする事は不可能よ)」 慧音「……(パチュリー殿も、内心では分かっている筈だ。博麗の巫女や一部の大妖怪に勝つにも、 豊聡耳神子の陰謀に勝つにも、そして世界の強者達に勝つにも。結局は力が無くてはならない。 理論無き力が未熟であるならば。同様に、力無き理論もまた、未熟に過ぎない筈だ……!)」 この戦いの当事者達は、ボールを挟んで同じ高空で対峙した。 パチュリーの方が位置取りは上手いが、慧音の方が力強くボールへと突き進んでおり。 ――そして、今回は明らかに、慧音の方が優勢な状況だった。 慧音「(……プロジェクト・カウンターハクレイが、既存の秩序に一石を投じるのであれば。 私は敢えて、そのプロジェクト・カウンターハクレイの姿勢に対して一石を投じたい。 そして、出来るならば――その結果を確かめた上で、私は、改めてその仲間になりたい!)」 そもそも慧音がプロジェクト・カウンターハクレイに身を投じた一番の思いは、 幻想郷の支配体制や世界の秩序ではなく、人里の子ども達に希望を与えたい為だった。 だからこそ、自分の行いが、本当に子ども達の希望となり得るのか。 もしかしたら、神子の『ハイパーカンピオーネ』にもまた、希望はあるのではないか。 そう言った思いが、イタリアについてからも常に首をもたげていたのだ。 慧音「(――裏切り者と罵られても構わない。それが子ども達の希望となるのなら、 私は悪魔に魂を売っても構わない。そう考えていた。……だからこそ、問いたい!) ――貴殿の希望とは何だ、パチュリー・ノーレッジッ!」
[470]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:40:18 ID:??? バァァァァッ……! 彼女は、渾身の個人技でボールクリアへと向かう。 それは間違いなく、世界を舞台としても輝けるスター級の威力。 もしも慧音がこの技を来たる大会で使えれば、間違いなく希望となれるだろう。 パチュリー「……私にはお生憎と、そこまでの志の高さは持っていないわ。 そもそも魔法使いとは孤独な求道者。そこに希望なんて、あってもなくても良い」 一方のパチュリーのプレイは、美しく鮮やかではあるものの、教科書的な丁寧さから脱し切れていない。 ドリブルやパス、パスカットに反して、彼女のフィジカル面は凡庸と言っても良かった。 パチュリー「……………」 スッ…… 慧音「(――後ろに下がって……止まった。フィジカル面の弱点を回避するべく、勝負を諦めたのか?)」 慧音の力強く突き出した右脚が、今まさにボールを捉えようとしているにも関わらず、 パチュリーは諦めたかのように動かない。『動かない大図書館』の二つ名を持つ彼女らしいが、 しかし空中戦においてそれを実践する事に対し、慧音は疑念を覚えるが――しかし、今は勝利が先決だ。 慧音はそのまま全体重を駆使してボール越しにパチュリーごと、相手のゴール前へと吹っ飛ばそうとするが。 パチュリー「……魔法使いとしての私にとっては、希望なんてどうでも良い。だけど、『賢者』となると、少し話が違って来るかしら」
[471]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:42:12 ID:??? クッ……グルンッ! ――ガシイイイイイッ! 慧音「!?」 パチュリーはここで、ベクトルを静から動へと一気に傾ける。 空中で急回転し、左脚を大きく伸ばして流星のように一薙ぎすると、慧音に僅かながらに先んじて。 見事に……ボールを、捉えてみせた。 パチュリー「賢者とは賢き者。智恵の光によって暗闇を照らし、自ら希望を定義し、弱者に示すべき者。 ……私の希望は何か、ですって。上白沢慧音? その質問は前提が間違っているわね。何故なら――」 慧音「(な、なんて空中での制動力……いや、それだけではない。知識や理論だけでは、 こうしたプレー、思いつきこそすれでも実行できない!)」 慧音は動揺する。パチュリーは、これまで自分が思い込んで来た対立軸――集団対個人――の存在自体を、 そもそも揺るがそうとしている。そう気付いた、いや気付けたからこそ、彼女は改めて震える。 慧音「……貴女は。単なる集団戦術のコーチではない。集団戦術を究めつつ、司令塔としての視野を広げ、 それに足りるだけの個人技も磨いて来た。自分が活躍する為ではなく、チームを勝利に導く為の……!」 ――その反応を以て、今回の勝負は決まっていた。慧音は少しずつ押し負けている。 パチュリーは最後に淡々と、慧音に対して傲慢に言い放った。 パチュリー「何にも無い場所から希望を見出すこと。それこそが賢者が凡人に対して行うべき使命。 つまりは、私こそが希望そのもの――それが、あんたの質問への答えよ」 スパーーーーンッ! 実況「……ぱ、パチュリー選手。この土壇場で信じられない競り合い強さを見せました。 そして――後半戦40分にして、フィオレンティーナ、絶好の攻撃チャンスに入ります……!!」
[472]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:43:58 ID:??? ――そこから先の展開は、簡単に語るのみで足りた。 個人技でボールを奪取したパチュリーは次に、司令塔としての技術を遺憾なく発揮。 相手の守備陣の穴を看破し切った上での的確な指示により、チームはギリギリで勝ち越し点を得る事に成功する。 無論、そこからパルマもシニョーリを軸に徹底抗戦の構えを見せるが――。 パチュリーが鍛えた集団戦術を前に、圧倒的な個は足止めを食らわせられる。 シニョーリ「ちっくしょー。このままじゃヨームに負けちまう! 最後にこれでも食らえッ!」 タッ、ギュンッ、グルンッ……! とはいえ、後半ロスタイムにはシニョーリもこれを単身突破し、 圧倒的な威力のシュート――『アクセルスピンシュート』と呼ばれ、これまで数十得点をもぎ取って来た――を放つも。 ――ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ……!! ……バギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ……! それは、ごくわずかに遅かった。彼がボールを蹴れたのは、しびれを切らした審判がホイッスルを鳴らした、 ほんの極コンマ数秒後の事だったからだ。ボールは当然の如くにゴールネットへと吸い込まれるが、 ……試合後のゴールは、当然ながら得点にカウントされない。 実況「試合、終了〜〜〜!! フィオレンティーナ、パルマを下しました……! そして、何という事でしょう! 下馬評を大きく覆し、大会前まで弱小チームだったフィオレンティーナが、 今大会で優勝の栄冠を獲得しました〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」 ワァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアァァァァァアァァァッ! ――賢者はこの時、初めて無表情を崩し、薄く笑みを漏らす。 その唇は小さく、「私の勝ちね」と動いているように見えた。
[473]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:48:50 ID:??? ***** 青娥(観客席)「そ、そんなー。パチュリーさんの能力値が、私の測定よりも一回りも高くなってるなんて……」 神子(観客席)「彼女は我々の諜報を警戒していた。出来る事なら、この試合で本気を出したくなかっただろう。 だからこそ、上白沢慧音の活躍は充分だったと言えるさ」 青娥(観客席)「ですけど……太子様は良いんですの? このままじゃ慧音さん、『プロジェクト・カウンターハクレイ』に 戻ってしまいます。太子様は彼女を第二の魂魄妖夢にしたかったのでは?」 神子(観客席)「良いさ。我々にとって、幻想郷にいる既存選手の獲得は、あくまで保険にしか過ぎない。 魂魄妖夢の代わりにシニョーリが居たように。彼女の代わりにもまた、充分なアテはある」 この試合の結果を見ていた『ハイパーカンピオーネ』計画の中枢――豊聡耳神子と霍青娥は、 今回の試合にある程度の落胆は見せつつも、想定の範囲内然とした様子で冷静に会話を続ける。 人間中心主義を掲げ、自分を中心とした人間による幻想郷、ひいては日本の支配を目標とする彼女らにとって、 幻想郷の半妖を喪失したロスは大きくない。 青娥(観客席)「……確かにそうですわね。半人半妖の彼女でなければ取れないような、 貴重なデータが取れたと、カスティリオーネ博士も仰ってましたし。 お蔭で、想定よりも早く進められそうですわ。私の主導するヒドラ・プロジェクトも。 そして――」 神子(観客席)「私が、『アルシオン』の座に就く事にも、少しは近くなったという事か」 青娥(観客席)「ご名答。……さあさ、そろそろ行きましょ。イタリアの首脳陣が待っていますわ」 ――現に、彼女は今回の敗戦を糧に、新たな計画を進めようとしていた。 第三極であり、今や人里の統治に興味を示さぬ八雲紫からも、 彼女への警戒と対策で手一杯な神綺や魅魔達からも大きく敵視されなかった彼女達は、 まるで進行を悟らせぬ悪性の腫瘍の如く、少しずつ、その存在感を増していく。
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0ch BBS 2007-01-24