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【挑戦者】キャプテン岬U【岬】
[71]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2024/03/24(日) 17:42:27 ID:ZxMHRW6U あれは今から2か月前、1985年5月29日のことだ。 僕はテレビで父さんと一緒に、サッカーの試合を見ていた。 それもただの試合じゃない。ヨーロッパナンバーワンのクラブチームを 決める大会の決勝戦だ。イングランドの強豪リバプールFCと、 イタリアの帝王ユベントスFCとの試合。フランスでも多くの注目を集めていた。 僕達の学校も例外ではない。学校でも連日話題のタネとなっていて、 サッカー部の練習は昨日見た名プレーの真似事に費やされていた。 僕だって、日本にいた頃には夢でも見られないようなプレーが見れるとあって、 父さんに頼み込んでテレビを借り受け、試合が始まると釘付けになって テレビに見入っていた。 そうして待ちに待った決勝戦。僕はその前座としてはじまっている、スタジアムの 地元ベルギーの少年サッカーチームの試合を観戦していた。今日のような大試合を 時間まで黙って待ち続けることができず、少しでも血を抑えようと僕よりも幼い 子供たちの試合を眺め続けることにしていた。 その試合が後半戦に入ってしばらくした後、「それ」が起こった。
[72]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2024/03/24(日) 17:43:55 ID:ZxMHRW6U 子供たちの試合が後半戦に入った頃、リバプール側のサポーター達が 金網のフェンスを破壊し、ユベントスのサポーターへ襲いかかってきた! 振るわれる鉄パイプ、飛び交うレンガ。テレビカメラごしの荒い画面から、 怒号と悲鳴が鳴り響く。 壁が崩れる。暴徒に襲われたサポーターたちが壁に寄り固まりすぎ、 重量に壁が耐え切れなくなったためだ。 崩壊と圧迫の勢いで後ろの観客が雪崩を打ち、前の人間を飲み込み押しつぶしていく。 将棋倒しとなったユベントス側を目の当たりにして、リバプール側は更に勢いづき、 かけつけた大勢の警官隊にまで突撃して、フィールドを血にまみれされた。 これまでのサッカーで、いや人生で想像さえしなかった展開だった。 何が起こっているか目で見ても頭が感じず、あれだけ待ち望んでいたはずの 決勝戦が(こんな状況下で)はじまっても上の空、試合結果まで後から テレビで目にするまで思い出せなかったくらいだった。
[73]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2024/03/24(日) 17:45:19 ID:ZxMHRW6U 岬「(『ヘイゼルの悲劇』と呼ばれるようになったあの事件。30人以上が死んで、 400人以上の重軽傷者を出した大惨事。 イギリスの車が破壊された、イギリス人が襲われた、 そんなニュースがよく流れていたっけ。結局、リバプールだけでなく イングランド中の全サッカークラブが、国際試合無期限禁止となった……)」」 悲劇からたったの2か月。他のチームメイト達にも色濃く記憶が残っているはず。 そうした周囲の空気などどこ吹く風というばかりに、リバプール人は監督へと近づき、尋ねる。 リチャード「人数は揃うたか」 メラン「人数、とは」 リチャード「決まっとる、このチームのメンバーのことじゃ」 メラン「ああ、まだ西ベルリン代表が一名、合流していない。 現地の合宿所で合流すると、向こうから」 リチャード「なんじゃ、ノフウド(※)なヤツじゃの。まあええ、 他の顔ぶれにアイサツさせるとするかの」 ※:生意気な。大きな態度。 そう言って返事も待たずに、クルリと踵を返して外へ向かっていく。 監督の制止も聞かず、走って前を遮る勇気のあるスタッフもいない。 やむなく全員でリチャードの後を追いかけ、空港の外にまで出る。その瞬間。 PAPPAPAPAPAPAPAPPPAPPPPAAAAPPPAPAPAPAPAAAAAAAAAAAAAA!!!!!! 天をつんざくクラクションが、テーゲル空港へまき散らされた。
[74]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2024/03/24(日) 17:46:32 ID:ZxMHRW6U リッタークラスはありそうなゴテゴテとした何十両もの大型バイクと、 モヒカン入れ墨肩パット、どう見ても堅気には見えない荒くれ達が、 二列に整然と並びながら、口々に親分へと「挨拶」した。 モヒカンA「ヒャアアアアアアアッハアアアアアアアーーーーッ!!!」 モヒカンB「やってきましたぜええええリチャードのアニキイイイイイイイ!!」 モヒカンC「どんな手を使ってでも、必ずモスクワで応援しますぜェーーーーッ!!」 リチャード「オウ来たなスピーディ、左目のビリー、マッド・ドナルド! ここにいるのが、これからワシと同じメシを食うファーマー(※) じゃけえの、仲ような」 ※:ここでは仲間、ただし応援団という意味が強いスラング。 獣のような喚声が湧き上がる。話の内容などどうでもよく、ただリチャードから 声をかけられただけで、歓喜を爆発させているようだった。 モヒカンD「どうぞあちらへ!迎えのバスは来ております!」 モヒカンE「おいお前ら!リチャード様がご出立なさるぞ、合唱しろ!」 モヒカンF・G・H……「アイアイサー!!!KOP!KOP!KOP!KOP!KOP!KOP!」 合唱とは名ばかりの轟音に包まれながら、バスへ流されるように歩む僕達。 このままどこかのマフィアへと、鉄砲玉にさせられるのではないかと 今更にして不安を感じ始めたときだった。
[75]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2024/03/24(日) 17:49:23 ID:ZxMHRW6U モヒカンA「うえ?」 モヒカンの肩に、1つのボールが飛び跳ねる。そしてそのまま、 モヒカンの頭や肩を介して、行列の方向へと進んでいく。 モヒカンB「うおっ?」 モヒカンD「こ、これぼっ」 モヒカンG「ボールだわべっ!」 モヒカンK「どんどん速く…どわ!」 進むたびにスピードが増し、最前列のリチャードに向かう頃には矢のような速さだ。 リチャードはそれを振り向きもせずに、後ろ手で受け止める。 何者かとリチャードで振り向くと、穴あきのジーパンに継ぎはぎのジャンパーをきた、 1人の少年がおどけた様子で、告げた。 メッツァ「ようこそ自由な西ベルリンへ、または 壁とヘロインとスリルの街、西ベルリンへ!」 彼こそ西欧同志連合最後のメンバーにして西ベルリン代表、 ヒュー・メッツァだった。
[76]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2024/03/24(日) 17:52:32 ID:ZxMHRW6U という訳で最後のメンバー2人、 リチャードくんとメッツァくんが加入したところで、 今日のキャプテン岬はここまでといたします。 ようやくにして全員出揃いました。 メンバー紹介だけで何か月もかかるとはとお思いでしょうが、 何とか次回こそダイズを振る展開に持っていきたいと思います。
[77]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2024/03/31(日) 16:40:33 ID:DI0H60Ug 第6話 めざせモスクワ テーゲル空港でチームメイト全員がそろった翌日。 西ベルリンのとある場所に位置する合宿所。ウォーミングアップを終えた僕達を 監督が呼び寄せ、話をはじめる。 メラン「皆、準備はできたようだな。ではまず今後の予定について、もう一度おさらいしておく。 地図を見るがいい」 監督の後ろにはヨーロッパ全土を記した、広々とした地図が貼られている。 その中でも右端、ヨーロッパ大陸の東部奥深くには、ひときわ大きい赤い五稜星が君臨し、 そこまでに向かう経路には矢印と3つの小さな赤い星が記されている。 メラン「スパルタキアーダが開催されるモスクワまではバスで向かう。それまでの3か所、 東ドイツの東ベルリン、ポーランドのワルシャワ、ソビエトのキエフに一時滞在する。 そこでは休憩とトレーニング、全体練習を済ませた後、他のスパルタキアーダ 参加チームと練習試合をしてもらう」 ほとんどのメンバーは熱心に、監督の話に聞き入っている。僕だけでなく他のヨーロッパの 仲間達も、壁の向こうの別ヨーロッパ世界で試合をしたことはないのだろう。 メラン「東ベルリンでは東ドイツジュニアユース、ワルシャワではポーランドジュニアユース、 キエフではハンガリージュニアユース代表と試合する。 どのチームも今回の大会で優勝候補に挙げられている強豪だ。油断するなよ」
[78]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2024/03/31(日) 16:43:39 ID:DI0H60Ug 対戦相手が判明して、部屋がざわめく。どんな相手か、どんな戦い方をしてくるか。 ワイワイガヤガヤと雑談がはじまったが、誰もかれも全く知識を持ち合わせていないらしく、 これといって実のある情報は出てこない。 マリーニョ「ねえシューマッハ、あっち側について何か知らない?」 シューマッハ「ええっ、なんでデンマーク人のボクに?昨日まで 西ベルリンが西ドイツの首都だと思ってた人間に尋ねても」 マリーニョ「トリノもゴルバテもバサレロも、あっち側のコトは全然知らないって いうから、他の国ならって。レヴィンは何か知ってる?バルト海の向こう側は ソ連なんでしょ?」 レヴィン「いや、時々ニュースでソ連から亡命者が来たって放送するくらいしか知らないよ。 隣国のフィンランドはソ連と犯罪者の引き渡し協定を結んでいて……」 岬「(うーん、ここでお得な新情報を披露できれば、僕の株も上がるんだろうけど……)」 先着で ★岬の発言 !card★ と書き込んで下さい。スートの結果で分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。 JOKER⇒聖薇『お母様が一晩で用意してくれました!』 全東欧ジュニアユースチームの詳細な情報が判明する! ダイヤ⇒岬「(そういえば、昔読んだ雑誌に、東西ベルリンの親善試合の記事があったな……)」 数字が大きいほど、話せる情報量が多くなります それ以外⇒新情報「そんなものはない」 現実は非情である
[79]森崎名無しさん:2024/03/31(日) 16:45:23 ID:??? ★岬の発言 クラブ9 ★
[80]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2024/03/31(日) 16:59:49 ID:DI0H60Ug 岬父「岬太郎の父親、一郎です。太郎の知識を披露する機会が得られなかったところで、 短いですが今週の投稿はここまでとさせてください。 ここから少しずつスパルタキアーダに向けての準備がはじまりますので、少々の補足をさせていただきます。 まずこの世界は地球上の人間皆、エスペラント語のような世界共通語を話しているという設定になっています。 その関連で「ジュニアユース」など、サッカーまたはキャプテン翼に関連する語句は 私たちの世界で聞きなじんでいる用語に統一されています。 どうかご理解をお願いいたします」
[81]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2024/04/07(日) 17:58:50 ID:zRuB8I0E 突然の申し出となりますが本日は、そして4月中はキャプテン岬の執筆をお休みさせてください。 私事ではありますが、仕事において4月に長期休暇が取れたため、 この期間を転職活動に宛てていきたいと考えております。 ご覧になってくださる方には申し訳ありませんが、どうか 今しばらくお待ちくださるようお願いします。 なお、その期間中に質問等がございましたら、回答できるくらいの 余裕はありますので、どうか遠慮せずにコメントなさってください。 もし順調に進んで執筆できるようになりましたら、連絡を行った後に 再び執筆を再開いたします。
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0ch BBS 2007-01-24