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【絶対に】森崎in異世界8【負けられない戦い】


[738]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:36:21 ID:???
ギリアム『どうした光太郎?お前の底力はそんなものではあるまい?』

倒れ伏す自分に厳しくもどこか温かく呼びかけてくるのは準決勝で戦った相手ギリアム・イェーガーだった。
彼とはそこまで長い時間を共有したわけでもないが、まるで昔から知り合いだったかのように、その声には
何故か心を激しく揺さぶられるものを感じる。そして自分を呼ぶ声はそれだけではなかった。その声の主は自分にとって
忘れえぬものであり、同時に一生背負っていくべき十字架とも言えた。

光太郎「信彦…」

目の前に立つ青年、秋月信彦の姿を見て即座に悟る。今戦っていたシャドームーンが本物ではなく、目の前にいる人物こそ
光太郎が知る秋月信彦なのだと。皮肉にもそれが分かったのは自分の体内に宿るキングストーンのお陰でもあるらしかった。

信彦『俺たちは同じ日、同じ時間に生まれ兄弟同然に育ってきた。しかし運命の悪戯か俺はシャドームーンとして、
光太郎…お前はブラックサンとしてゴルゴムに改造され、お互いの血で血を洗う事を義務付けられてしまった…』

光太郎「……」

信彦の言葉に思わず視線を逸らすRX。その脳裏にはシャドームーンの言葉が思い浮かぶ。

シャドームーン『だめだ……もう力が入らない……ブラックサン、俺は死ぬ……だが、勝ったなどと思うな……
お前は一生苦しむことになるんだ……親友を…… この……信彦を……抹殺したんだからな……
一生後悔して生きていくんだ……ハッハッハッハ……』

ゴルゴムとの戦いは凄惨を極め光太郎は家族、仲間を全てを失い、最後には親友すらこの手に掛けなければならなかった。
そしてシャドームーンが放った自分への呪詛の言葉は今でも光太郎の心にしこりとして残っていた。


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0ch BBS 2007-01-24