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【絶対に】森崎in異世界8【負けられない戦い】


[727]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:24:16 ID:???
シュナイダー「…声…だと?」

森崎の言葉に困惑を見せるシュナイダーの周りを碧の光が取り巻く。その光はどこか優しく、懐かしいものを
シュナイダーに感じさせた。そして…

カルツ『よぉ…シュナイダーちゃん。うわ…こりゃまた随分と立派な右足になったもんだなァ…』

シュナイダー「カルツ!?何故お前が?」

信じられないと目を大きく見開いたシュナイダーの目の前に突然現れた人物は西ドイツJrユースのチームメイトでもあり、 省31

[728]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:25:43 ID:???
マリー『お兄ちゃん…』

シュナイダー「マ、マリー…」

夢を見ているのだろうか。己の目の前には最愛の妹マリーが居る。本来ならば状況も鑑みず、人目もはばからず
抱擁を交わしていた事だろう。しかし今のシュナイダーにはそうする事が出来ない。それどころかマリーとは視線を
合わせようとせずに頭を垂れ俯いている。その視線の先にはもう使い物にならなくなった右足がある。無論こうなってしまった事に 省49

[729]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:26:44 ID:???
シュナイダー「マリー…俺は…」

ミューラー『分かったらさっさと試合を決めて来い!まさか右足一本駄目になった位でどうにかなる貴様でもあるまい?』

シュナイダー「…随分と簡単に言ってくれるな…」

カルツ『いつもスパルタでやられてるからなぁ…ここぞとばかりににお返しってわけさ。まぁ言わばこれが俺達の
皇帝カール・ハインツ・シュナイダーに対しての信頼の証って所かな?』

シェスター『そういう事さ…それにお前の右足には色々助けられたからな…』
省35

[730]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:27:52 ID:???
グラウンドを覆いつくす光は更に拡がりを見せている。その光は様々な形で人の心の中に具現化されていく。
ピエールの元には…

ナポレオン『オイオイ…なんだァ?そのザマは?それでも仮にもフランスのキャプテンかよ?』

ピエール「ナ、ナポレオン!?何故お前が…」

フランスJrユースでの相棒の姿に驚きを見せるピエールだったが、彼を驚かす存在はそれだけでは無く…

ボッシ『ピエール…お前は俺達フランスJrユースの希望なんだぜ?』
省35

[731]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:28:55 ID:???
ナポレオン『全くどいつもこいつもピエール…ピエールと…とんだ甘チャンどもだが今回ばかりは同意せざる得ないな。
というかお前までヘタレちまったら誰がこの甘チャンどもを率いて行くって言うんだよ?…悪いけど俺は真っ平ゴメンだね』

そして更に両手を大げさに広げナポレオンがいつもの憎まれ口を叩きながらもその言葉の裏に隠されている真意は
ボッシやアモロと同種のものだと言う事が分かると、ピエールは笑顔を湛え…
省22

[732]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:29:57 ID:???
???『リンダ…リンダ…』

聞き覚えのある声。最初は幻聴かと思っていた。その声はもはや聞く事が叶わぬはずの声だったからだ。しかし幻聴ではなく
はっきりとその声はリンダに優しく呼びかけ続けている。そしてその声に誘われるようにゆっくりと目を開いた。

リンダ「お父様…」

その人物を見て両手を口元に信じられないとばかりに呟く。リンダの目の前に立つ人物はかつてガーネフに殺されたはずの
リンダの父親であるミロアであった。

リンダ「………」
省24

[733]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:30:59 ID:???
リンダ「そんな…お父様が謝る事なんて何もない……確かお父様が言うように辛い事もあったし…苦しい事もあったし…
寂しくて泣いた事もあったわ……でも…」

一旦言葉を切った後ミロアに見せた表情は感謝の笑顔。

リンダ「私はお父様の娘で本当に良かったと思ってます…」

ミロア『…そうか…(全く…励ましに来たつもりが逆に励まされるとは…いつまでも子供だと思っていたが…)』
省32

[734]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:32:01 ID:???
???『ドーガッ!いつまで寝ておるのだ!』

ドーガ「…!?あッ!うぇ!!……へッ?……嘘……だろ?」

元の世界ではいつも聞いていた自分を怒鳴る声に思わず条件反射的に飛び起きる。そして目覚めた視線の先には…

ジェイガン『全く…そのザマは何だ?それでも栄えあるアリティアテンプルナイツの一員か?』

カイン『そうだぞ。一応お前は俺達の代表なんだ。そんな事では困るぞ!』
省39

[735]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:33:05 ID:???
ドーガ「これは…グラディウス…?」

マルスの手に握られていたのはドーガの世界では三種の神器とも言われる神槍グラディウス。しかし姿形は確かに
グラディウスなのだが、どこか違和感を感じる。そしてそれはマルスから受け取った際に確信に変わった。
“それ”はただ単にグラディウスという形を取っているに過ぎない。マルス達がドーガに本当に託したかったものは
グラディウスなどではなく…

ドーガ「マルス様…皆…俺は…」
省25

[736]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:34:11 ID:???
さっきから息が妙に苦しい。どうも誰かに自分の口と鼻を抑えられているようだった。内心このような手段をとった輩に
苛立ちながらも流石にこのままでは窒息死しかねないので無理やり意識を覚醒させる。

ジェクト『よぉ…ようやくお目覚めか?』

ティーダ「…え?…あれ?…はぁ!?」

そして目を覚ましたティーダの目に映るのは、今現在敵としてあいまみえているはずのジェクト。しかし先程までと違い 省69

[737]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:35:14 ID:???
アーロン『アレはお前の記憶の中のジェクトを具現化したのものだ』

ティーダ「俺の中のオヤジ…?そんな事が…」

アーロン『出来るから、今お前はこの世界に存在している』

アーロンの言葉にハッとするティーダ。言われてみれば自分の存在は元の世界ではすでに亡き者となっているはずである。
それが今こうしてあり続けているという事を鑑みればそういった事も可能なのだろうと勝手に納得する。どちらにせよ余り理屈を 省63


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