※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【どん底からの】キャプテンEDIT2【出発】


[544]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:23:43 ID:HdLKyJYM
>>539-541
サッカーのスレです。スポ根物のスレです。ラブコメスレじゃないです。信じて下さいw
>>542-543
壊れた時が怖いですが、同時に壊れにくくもあるので、安心してください。4票選択肢で地雷を踏まない限り問題ないと思います
関係がブレイク寸前になったらアナウンスも出ますので、リカバリーの機会もありますし

★無人島物探し→  ハート5 =★
ハート→瓶に詰められたラブレターを発見! こ、こっ恥ずかしいっ! 省60

[545]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:24:48 ID:HdLKyJYM
大前「ありゃ、遅れちゃったかな」

菱野「いえいえ、私も今来たところですわ」

大前「(なんだか、漫画みたいなやり取りだな。俺が読んだヤツとは、男女が逆な気がするけど)そうか、じゃあ菱野さんの方にも、
成果はあったんだ」

菱野「はいっ! とても珍しそうなものを見つけましたの。無人島にこんなものがあるなんて、きっと大前さんも驚きますわよ」

よくよく見ると、菱野は収穫らしき物を、後ろ手に庇って隠している。 省38

[546]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:26:49 ID:HdLKyJYM
そして、同時に探し当てた品物を頭上に掲げ……二人して目を瞠る羽目になった。

大前「これは……」

菱野「同じ、ものですの?」

折り畳んだ便箋を詰め、コルクで蓋をしたガラス瓶。
二人の手には、そっくり同じものがあった。

大前「……こんなことって、あるのかな」

菱野「不思議なこともあるのですのね……」

瓶の中身を検めた二人は、再び仰天することになる。
中の便箋は、ともに地元の漁村の若者同士のラブレターだった。 省30

[547]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:28:22 ID:HdLKyJYM
大前「……」

菱野「……」

二人とも、何とはなしに押し黙ってしまう。
思いがけず、見知らぬ誰かの秘密を暴いてしまった後ろめたさ。
それが二つともこの島に流れ着き、自分たちに拾われるという、ありえない偶然に対する驚き。
手紙の内容から受けた幾ばくかの切なさ。
そんなものが、ないまぜになった沈黙だった。
……たっぷり五分ほどそのままでいただろうか。
やがて菱野が口を開いた。

菱野「あの、この手紙なんですが」

大前「え?」
省13

[548]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:29:24 ID:HdLKyJYM
菱野「ええ。きっと、この二通の手紙は、書いた人たちにとっては、自分の気持ちにケジメをつけるために書いたものなんですわ。
諦めきれない想いを、諦めるための儀式。その名残なんです」

大前「それを俺たちが暴き立てても……無粋なだけか」

菱野「はい」

菱野は肯くと、自分の拾った手紙を手に取り、丁寧に折り畳んでいく。
そうして出来あがったのは、瓶に詰められていた元の形ではなかった。
白い両翼を備えた、小さな紙飛行機。

菱野「――えいっ」
省16

[549]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:30:29 ID:HdLKyJYM
〜夕方〜

貸しボート屋にボートを返却して浜辺に戻ると――そこには混沌とした情景が広がっていた。

やす子「にゃはははははははっ♪ そ〜れっ、いっき! いっき!」

比良山「ング……ング……美味い……」

瀬川「ふっ、俺は酒の女神にも愛されている男だ! ゴキュ……ゴキュ……」

長池「世界が揺れている……足元の感覚が無い……俺は地獄へ落ちるのか……どぉせ俺なんか……」

篠田「ちくしょう〜! 誰だよ、俺のことを落ち目って言ってるヤツは〜!?」
省34

[550]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:31:32 ID:HdLKyJYM
大前「なんなんだこれ……」

菱野「一体、どうなっていますの……」

たった今戻ったばかりの大前と菱野には、なにがなにやら分からなかった。
ふと、大前たちが帰りついたのに気付いた早瀬が、力無く顔を上げた。

早瀬「お前ら……戻ったのか……」

大前「早瀬さん、どうなってるんですこれは?」

早瀬「見ての通りだ……あのバカントクが、やりやがったんだ」

そう言って目尻を擦る早瀬。
省31

[551]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:32:35 ID:HdLKyJYM
大前「ひいっ!?」

菱野「か、監督!?」

やす子「うふふふふ……誰かと思ったら、大前くんと菱野ちゃんじゃないのぉ〜。
さっきまでいなかったけど、二人してどっかにしけこんでたのぉ〜? もうパツイチかましたかぁ〜?」

ん? と握りこぶしの人差し指と中指の間に親指を挟んで、下品なジェスチャーを示す飯地。

大前「何言ってるんですかアンタは!? 酔っぱらうのも大概にしてくださいよ!」
省13

[552]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:33:49 ID:HdLKyJYM
菱野「お、大前さんは逃げて下さい! 足の遅い私では、足手まといになりますわ!」

大前「駄目だ駄目だ! 菱野さんがここに残ったら、絶対になにか取り返しのつかないものを失くしてしまう!
逃げるなら、二人一緒だ!」

菱野「は、はいっ!」

やす子「最初っからどっちも逃がす気は無いわよぉ〜? うひゃひゃひゃひゃあっ!!」

手を取り合って逃げ出す二人。女として大切な何かを捨てながら追いかける飯地。 省23

[553]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:34:53 ID:HdLKyJYM
〜翌日、帰りのバス〜

比良山「うぅ……頭がガンガンする……」

瀬川「昨日の記憶が無いんだけど、一体何があったんだ?」

大前「瀬川先輩は、昨日のことの前にまずチームメイトの名前から憶えていて下さい。それと、昨日のことは思い出さなくていいですから」

瀬川「ええ〜っ? 樽前くんのケチ〜。じゃ、早瀬が教えてよ」

早瀬「思い出すな。その方がお前の身のためだ」

長池「早瀬の目の中に闇が見える……お前も地獄を覗いたのか……?」
省14


0ch BBS 2007-01-24