※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【ボクは】キャプテン平凡【翼太郎】


[311]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 18:20:53 ID:???

     バシィィィ!

若林「勝った……!」
凡太の脚がボールに届く前に、修哲DF陣はボールを大きくペナルティエリアの外へ弾き出した。
凡太「畜生ッ……!」
最後のシュートを放つことも出来ず、遠ざかって行くボールを見送ってから、凡太は強く唇を噛みしめ、
目をギュッと瞑った。

     ……ビシャァァァァッ!!

そして一瞬の後、敗北の重い現実に押し付けられるように、ぬかるんだグランドへ背中から叩き付けられる。
省5

[312]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 18:23:12 ID:???
石崎「試合……終了」
南葛MF1「ああ……」
南葛CB左「終わった……」
南葛DMF「ここまで……か」
走り続けていた足を止め、呆然と立ちつくす南葛イレブン。
冷たい雨が、疲れた彼らの身体を更に痛めつけるように降りかかる。

若林「よしっ!」
修哲CB前「勝った!勝ったぞー!!」
キスーギ「俺が居るんだから勝って当然だろ!」
修哲MF1「まあ実際お前が一点取ったんだしな!」
修哲MF右「大口もまあ許してやるよ!」
修哲SB右「しっかし苦戦したなぁ……」 省30

[313]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 18:25:54 ID:???
凡太「負けた……」
ゴール前の水たまりで大の字になったまま、凡太は降りしきる冷たい雨を浴びる。
顔に当たる雨の冷たさとは異なる熱い液体が顔を伝い落ち、空を占める暗く厚い雲が奇妙に歪んで見えた。
凡太(負けるってのは、こんなに悔しいもんなんだなぁ……)
長い時間、立ち上がれなくなるまでフィールドをかけずり回った疲労、身を切り裂くような冷たい雨、強く打ち
付けた背中を焼く激しい痛みと、窒息感。
凡太(だが……) 省34

[314]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 18:28:44 ID:jqXrjIcY
上げてなかった。
結構重要選択です。

[315]森崎名無しさん:2011/03/20(日) 18:30:43 ID:T3xbQn5c

強かったよゲンさん。

[316]森崎名無しさん:2011/03/20(日) 18:39:04 ID:iVlNl0go


[317]森崎名無しさん:2011/03/20(日) 20:49:29 ID:???
読み切り分終わるな

[318]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 22:08:39 ID:2aPfAXZs
> A:掴む。

凡太「……」
凡太は黙って差しのばされた手を掴む。
その手を若林は強く引き、凡太の身体を泥の中なら引き起こす。
若林「また、サッカーやろうな」
凡太の身体を引き起こしながら、若林は言う。
凡太「ああ……」
雨に濡れる顔を若林に向け、凡太は静かに、しかし力強く答えた。

しかしほぼ時を同じくして、敗北よりも更に過酷な現実に置かれた男が居た……。


[319]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 22:09:47 ID:???
     〜控え室・試合終了時〜

     ピーーーーーーーーーーーーーーー!

翼「……!」
控え室まで聞こえた長い笛の音に、翼は身体をびくりと震わせる。
翼「試合が……終わった」
結果は誰に聞くまでもない。ある意味翼自身が一番それを知っている。
前後半60分、延長前半10分、退場になるまでの後半約5分。
そして、退場してから試合が終わるまで、ピッチに立つことの出来なかった5分。 省33

[320]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 22:14:08 ID:???
???「全てだ……始まりから全てが、全てのものが間違っていた……」
それはあり得べき事か、虚空が翼の問いに答えた。
翼「な……んだ?」
廃人のように呆然としていた翼も、事態の異常さにふと我を取り戻す。
虚空は続けて言う。
???「全てが、全ての始まりから間違っていた。かの者がこの世界に現れた時から……」
翼「なんだ?何なんだこれは……?」
幻聴とも思えないその事態に狼狽する翼。
声は尚も続ける。
???「お前はお前の定められた道を踏み外した……」 省18


0ch BBS 2007-01-24