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1- レス

【楽な戦い】Another-C_4【なんて無い】


[911]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/09(月) 21:38:07 ID:???

それでもアルシオンは思い当たる節を何通りも必死で考えたが・・・
結局解答は目の前の少年には突き当たらなかった。

アルシオン「お前は誰だ? 何故オレを助けた?」

仕方なく、アルシオンは相手へストレートに問いかけた。
考えて判らない事をいつまでも考えているのは無駄だと観念したからだ。

問われた方の少年は一瞬キョトンとし、直後に笑い出した。

??「ハハハッ、そうかお前はオレを知らなかったな。 なるほど、その強張った表情も頷ける。 省40

[912]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/09(月) 21:43:53 ID:???

本日はここまででーす。
次回は明日か明後日でしょうか…。

取り敢えずそろそろトンデモ展開にレディーゴーです。

[913]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:18:27 ID:???

ユブンタイの名は彼にとって好意を抱くような物ではない。
ジョアンと遣り取りをするナジーブ・ユブンタイの姿から、その人となりはある程度理解していたからだ。
目的遂行の為には手段を選ばない、金も人も等しく自分の道具であると固く思い込んだ人間であり・・・
アルシオン自身も彼にそのような目で見下ろされている事には気付いている。

その息子であるナムリス・ユブンタイも父と同様に尊敬できない人間性と直感するが・・・ 省32

[914]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:20:03 ID:???

ナムリス「ふふん、なかなか挑戦的な問いをするんだな、アルシオン。
      けれど・・・お前は“何故自分が命を狙われたのか”とは考えないのか?」

アルシオン「なに・・・?」

意外な返答であった。
“自分が命を狙われる”という現象をアルシオンは予想していなかった。

ナムリス「おかしいじゃないか。 お前は子供の頃から夜を歩いて来た。
      それは歩かなければいけない理由があったからじゃないのか?」

アルシオン「・・・・・・!」
省25

[915]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:22:35 ID:???

ナムリス「ふふ、まあそれは良い。 それよりもオレからお前に聞いてみたい事がある。
      この問いの先に先程の答えもある・・・だから耳を傾けておけ。」

アルシオン(グッ・・・コイツ・・・・・・!)

どうでもいい事の様に話題を変えようとするナムリスの言葉に、アルシオンはいよいよ不快になってきた。
それでもこちらが気に留めるように付け加えられた言葉は、実に効果的にアルシオンの関心を誘う。 省18

[916]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:23:36 ID:???

そう言った後、ナムリスは付け加えるように続ける。

ナムリス「ファンタジーホームでもネバーランドでも良い、そういった類の言葉だ。」

アルシオン「・・・知らんな、聞いた事もない。
       いや、ネバーランドは映画か何かで耳にしたかも知れない。」

ナムリス「そうか・・・。」

やや落胆した様子のナムリスに、アルシオンは少なからず不思議に思った。
これまで全て意味有り気にアルシオンの興味を(怒り、嫌悪を買いながらも)誘っていたナムリス・・・ 省25

[917]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:24:51 ID:???

ナムリス「・・・解明出来ないようなオーバーテクノロジーやオーパーツが存在する場所だ・・・多分な。」

アルシオン「・・・・・・何を言っているんだお前は?」

思わず溜め息を吐いてしまった。
失笑すら出ない・・・不快な思いを我慢して相手をしていた自分こそが馬鹿に思えた。
力も抜け、ホテルに戻っていい加減休みたいという気持ちが生まれてくる。
・・・同時に、この瞬間まで忘れていた数日前からの不安感も再発した。

アルシオン「じゃあな・・・病院は早く行った方がいいぞ。」
省22

[918]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:26:30 ID:???

スポーツ医学、スポーツ科学の一人者と呼ばれる大人達がが何人も見守る中・・・
時に原始的、時に理解不能な装置を用いて言われるままにアルシオンは自らの体力を披露した。
そして一部ではあるがサッカーボールを用いた試験も行われた記憶がある。

アルシオン「それについては覚えがある・・・。
       確か対年齢で世界屈指の身体能力、サッカー技術があると言われたな。」

カール・ハインツ・シュナイダーやファン・ディアスと言った、当時から既に名を上げ始めていた 省25

[919]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:27:33 ID:???

アルシオンは内心ハッとした。
ナムリスが口にしたオーバーヘッドの事はアルシオンにも心当たりがある。
いつからそれが出来るようになったのか分からない・・・
それを実行する時、いつも頭に浮かぶ不思議な言葉・・・
以降、アルシオンはナムリスの言葉を一笑に臥す事が出来なくなった。

ナムリス「ある一定の条件で放たれたお前のオーバーヘッドは、物理学的にも生物科学的にも説明がつかない。 省48

[920]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:28:37 ID:???

アルシオン「バカバカしい! 夢物語を語るのもいい加減にしてくれ!
       なんだ貴様は!? 突然計ったかのように現れて、言いたい放題好き勝手に!!」

ナムリス「協力しろアルシオン! オレと一緒に来い! そうすればお前の知りたい事も全て教えてやる!」

アルシオン「黙れ! 貴様はもう喋るな!!」

耳を被う行為の変わりにアルシオンは怒鳴り叫んだ。
行為を実行すれば弱みを見せる事になる、それでは抗えなくなる。 省21

[921]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:29:45 ID:???

反発の言葉にすら窮するようになっていた。
数日前からの自身の変化を、ジョアンですら理解しえなかった心の疾患を話に出されたからだ。
ゲンソーキョーの下りは抜きにしても、ナムリスは何もかもを知っているとアルシオンは確信する。
長年思考を停止する事で抑えていた、知りたいという原初の欲求がアルシオンを黙らせる。
そして長い沈黙の後・・・アルシオンは再び口を開いていた。

アルシオン「憎むべき・・・とは何だ・・・・・・ 省14


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