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銀河シュナイダー伝説6 〜切磋篇〜


[527]銀河シュナイダー伝説:2011/08/19(金) 01:42:31 ID:zF5PHgqg
シュナイダー「…すまない。遅くなってしまったのにはわけが…」

謝ると決めたからには自身が本当は悪いと思っていなくても、頭を下げる。シュナイダーには
まだそれくらいの度量は残っていた。

シェリル「わけってなんですか!今まで放っておいて、たった一言ゴメンといわれて…、
私は、私はどうすればいいんですか!?この心のもやもやは貴方にとってそのていどなのですか!」

目に大粒の涙を溜め、今にも泣きそうな…いや既に号泣にも近い声で泣きじゃくりながらそう叫ぶ。
省18

[528]銀河シュナイダー伝説:2011/08/19(金) 01:43:31 ID:zF5PHgqg
シュナイダー(……訳を聞かれて答えたら、聞きたくないだと!?)

残念ながら女性の機微には疎いシュナイダーは、この一言でもともと高いプライドを
むくりと立ち上がらせてしまうことを許してしまう。

シュナイダー「わざわざ僅かな休日を使い謝りにきた私に対し、そのような返礼を持って答える。
それがシェリル嬢の回答なのだな」

心が冷たくなっていくのが自分でも存分にわかる。

シュナイダー「…3日猶予を与える。それまでに仕度をするように」
省14

[529]銀河シュナイダー伝説:2011/08/19(金) 01:44:33 ID:zF5PHgqg
シュナイダー「私の言葉が聞こえなかったか?」

だが、長年仕えてくれた年上のメイド長に対し、絶対零度の言葉で突き放す。

メイド長「し、しかし!」

シュナイダー「私の言葉が聞こえなかったのかと聞いている!!」

なおも食い下がろうとするメイド長に対して…今まで心のどこかでは姉のように思っていた人物に対し、
初めて大上段に、なんの裏無く高圧的に接する若き当主。
省27

[530]銀河シュナイダー伝説:2011/08/19(金) 01:46:00 ID:zF5PHgqg
シュナイダー(……はあ…どうしてこうなったんだ)

柔らかいソファーに全身を預け、瞳を閉じながら天を仰ぐシュナイダー。

ここに来る直前まではやや気分が重かったものの、仲直りをするために来たはずだったのに、と思い起こす。

シュナイダー(だが、今回はシェリルがいけないんだ。パトロンたる自分に、あそこまで反抗する
という事はこうなる事を覚悟していたからなのだろう)
省22

[531]銀河シュナイダー伝説:2011/08/19(金) 01:47:02 ID:zF5PHgqg
シュナイダー(兄上も兄上だ。あの時余計な口を挟まなければわざわざ片道2時間もする
こんな片田舎まで出向いてくる必要なんて無かったのに)

自らの非がないことを自身に言い聞かせるためにこの場ではほとんど関係ないはずの兄のことまで
槍玉に挙げてしまう。

……それら全ては、自身という存在の否定であるという事にすら気付いていないカールハインツだった。

〜〜〜

それから数十分。誰一人近づかない応接室で静かに目を瞑るシュナイダーだったが…
省11

[532]銀河シュナイダー伝説:2011/08/19(金) 01:48:14 ID:zF5PHgqg
シュナイダー(…兄…うえ?)

突然気恥ずかしくなるシュナイダー。何故なのか理由は解らないのだが自分の行動がとつぜん
子供っぽいそれだったのではないかと思い始めたのだ。

ベルンハルト「…ここにいたのか。入るぞ!」

答えを聞くまでも無く勝手知ったる屋敷を横断すると、つい数十分までシェリル嬢のいた
4人掛け用のソファーへと腰を下ろす。

シュナイダー「兄上…」

先の嫌な気分しか残らない問答からまだ力を回復しきっていないシュナイダーは力なく返答する。 省13

[533]銀河シュナイダー伝説:2011/08/19(金) 01:49:14 ID:zF5PHgqg
ベルンハルト「今の痛みはヘルミーネの悲しみ。お前には勿体無いものだ、ありがたく貰っておけ」

そういいながら倒れこんでいるシュナイダーに近づいていき…

ドン!!

腹部に強烈なつま先の一撃がめり込む。

シュナイダー「ブハァ!!!」

胃酸が逆流するような衝撃が更に追い討ちを受ける。

ベルンハルト「こいつはシェリル嬢の辛さだ。お前は何時の間に他人の辛さを感じるのがどこまでも
下手になった?…だから俺がもう一度おしえてやる!」
省16

[534]銀河シュナイダー伝説:2011/08/19(金) 01:50:15 ID:zF5PHgqg
メイド長「おやめください!ベルンハルト様!」

更に追撃しようとするベルンハルトとシュナイダーの間に入り、そう懇願するメイド長。

ベルンハルト「どけ。これはシュナイダーのためでもある。貴族という立場に飲まれかかっているんだ。
よりにもよってシェリル嬢だけでなくヘルミーネまで毒を吐くとは!」

メイド長「いえ、シュナイダー様は悪くありません。私が…私がもっと…」

ベルンハルト「私に対しては言葉に出来なければそれでもいい。だが、こいつという奴は… 省22

[535]銀河シュナイダー伝説:2011/08/19(金) 01:52:12 ID:zF5PHgqg
シュナイダー「そんなつもりはありません…私は貴族としてのあるべき姿を…」

ガン!!

メイド長をどかし、よろよろと立ち上がろうとするシュナイダーの鳩尾にベルンハルトの右拳が
めり込む。

シュナイダー「ガフッ!!」

ベルンハルト「誰がそんな事をのぞんだ!父上はあのカールだからこそ期待したというのに!
だからこそ無理を承知でカールに爵位が行き届くように自らの性を捨て貴様に譲ったというのに!
そんなことすら解らず、ただ力を振り回すなど子供にも劣るわ!!」 省16

[536]銀河シュナイダー伝説:2011/08/19(金) 01:53:18 ID:zF5PHgqg
ベルンハルト「ちぃ!大きくなったのは図体と力だけか!」

口の中を切ったのだろう。つばと共に大量の血を赤いカーペットに吸い込ませながら立ち上がる。

シュナイダー「兄上、力では私には勝てません。去るなら今のうちですよ」

兄とはいえ、ここまで一方的にやられたのでは面白くないシュナイダーはそう言葉にする。

ベルンハルト「……本当に、いいのか?お前は?」

体を半身にし、シュナイダーの追撃から避ける体勢を整えたベルンハルトは、言葉による 省1

[537]銀河シュナイダー伝説:2011/08/19(金) 01:54:20 ID:zF5PHgqg
シュナイダー(………)

どうしますか?
A.当たり前だと殴りかかる!
B.これ以上兄上に怪我をさせたくは無い。士官学校へ帰る。
C.その他

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0ch BBS 2007-01-24