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1- レス

【崩落のステージ】Another-C_8【 前篇 】


[725]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/18(金) 17:45:30 ID:???

プロシュート(罠ではない、純粋な協力者だから安心してやがるってわけか…?
        …いや、協力者だとしても多少の緊張は避けられない状況だろ。
        だがこの何も感じない日常のような空気、戦闘を仕掛ける素振りすら…っ!?) シュッ

動揺する程でもないが、不可解には違いない相手を慎重に観察していたプロシュート。
そんなプロシュートに対し、少年は無造作に手を伸ばした。
反射的にバックステップで距離を取ったプロシュートだが、能力は発動させなかった。 省33

[726]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/18(金) 17:46:33 ID:???

プロシュート「まぁ、そんじゃ…」

少年「ええ、早速話を始めましょう。 先ずはこちらの情報提供から。」

プロシュート「ああ…。」

少年「では、写真をお願い致します…渡して頂けなくとも、手に持って1枚ずつ見せて貰えれば良いです。」

プロシュート「いや、構わねえさ。」 パサッ

持ってきた十数枚の写真を惜しげなくテーブルに投げ出すプロシュート。
相手の欲しい物が実はこの写真…と考えるなら、これは出し惜しむべき交渉の道具。 省20

[727]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/18(金) 17:48:17 ID:???

少年「娘の母親…ドナテロ・ウナは公私共に真面目な女性だったようです。
    服装、髪型…そして一緒に写っている友人、そして背景。
    一応彼女の学生時代を知る友人に評判を聞きこみましたが、この写真が示す通りのようです。」

プロシュート(何を言い出すんだ、コイツ…。)

少年「まず間違いないでしょう、ドナテロは不特定多数の男と性交渉を持つ女性ではありません。」

プロシュート「うん……?(・・・ああ、なるほど………だがそれが一体何になる?)」
省39

[728]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/18(金) 17:58:09 ID:???

少年「ふふ…先輩、お願いします。」

少女「うん……。 東経DQ度、北緯FF度…かな?」

少年「…と言う事は、時間補正を入れると……」 バサッ

プロシュートがぶっ殺すと思う暇もなかった。
少年が少女に写真を見せると、一拍も置く事なく少女は経緯と思しき数字を述べ…
そして少年は独り言のように呟きながら、傍らに置いていたイタリア地図を広げた。

少年「此処、サルディニア島の[禁則事項]海岸…それが写真を撮られた場所です。」
省36

[729]森崎名無しさん:2011/11/18(金) 18:10:46 ID:???
乙でしたー
最近、このスレを読んでいてドキドキが止まらないっす

[730]森崎名無しさん:2011/11/18(金) 22:58:27 ID:???
メリー
「(いや、普通星を見れば経度なんて解るでしょ…)」


それは貴女だけです

[731]森崎名無しさん:2011/11/18(金) 23:54:40 ID:???
オッ、蓮子と間違えたゥー!

[732]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/19(土) 19:21:25 ID:???

>>729
乙感謝です、感想頂けてダブル感謝!
とても光栄ですし、書いている甲斐を感じます

>>730-731 ニヤニヤ
=============================================

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

プロシュート(もう…コイツ≠ェ何を言っても驚きはしねえ…。)

目の前の少年に対するプロシュートの認識はこれにて定まった。
罠という可能性は完全に既に排除された……彼は協力者なのである。 省26

[733]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/19(土) 19:22:28 ID:???

少年「それをどうやって為すのか疑問にお思いでしょうが、心配ありません。
    貴方にお願いし、ぜひ協力者にと引き入れて貰った男の部下に、それが出来る人間がいます。」

プロシュート「…………」 ゴゴゴゴゴ

目の前の少年の涼やかな表情は少しも歪んでいない。
話す言葉は淀みなく、一切の迷いも不安も感じさせない。

少年「…………………………………。 先輩、有難うございました。
    後は僕一人でもきっと大丈夫です、部屋に戻って待っていて下さい。」
省24

[734]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/19(土) 19:24:17 ID:???

ガチャッ

プロシュートの後方で扉の開閉音が聞こえた。
それを契機にしてプロシュートは再び口を開き始める。

プロシュート「メリーって奴をどうこうする…ってのが、オレ達への依頼という訳か。
        クックッ…まあどうこう≠チて事もねえか。」

少年「………」 スッ

プロシュートの言葉へ応える替わりに、少年は一枚の封筒を差し出した。
これまでに2回、プロシュートが受け取ったのと全く同じ封筒である。 省29

[735]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/19(土) 19:25:25 ID:???

プロシュートは初めて少年に対して強い警告を放った。
言葉での警告は一度きり、次は戦闘だと持ちかけたのだ。
しかし少年は表情を変えなかった。

少年「貴方が説得し、見事に協力者となってくれた彼…
    ブルーノ・ブチャラティ≠フ能力を知りたくはありませんか?」

プロシュート「なっ…!」 ガタッ

思わず膝でテーブルを蹴ってしまったプロシュート。
こいつが何を言ってきても驚くつもりはない…その覚悟でいたが、これは予想の範囲を遥かに超えていた。
省45


0ch BBS 2007-01-24