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銀河シュナイダー伝説10 〜星海篇〜


[997]銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 21:54:15 ID:vv4BGnPc
モリサキ「………」

スピカ「あ、あの…えっと、お料理が出来ます、掃除も出来ます。お裁縫は……あまりできないけど、
ぼ、ボタン付けくらいなら大丈夫です。専用のお部屋もいりません。お金も、ちょっとだけなら
あります。だから、だから、今日からここに住まわせてください!」

あっけに取られているモリサキの表情を拒絶と受け取ったのだろう。小さな体の傷つきやすい心から
自分が持っている勇気を全て振り絞って、目の前の10歳ほど年上の青年にそう懇願してくる。

モリサキ「あ、いや。それはいいんだが……。俺はてっきり男が来ると思って…」

自分が大人で相手が子供だとはいえ、男やもめの家に突如女が来るという事は普通では考えられない
事である。

スピカ「あ、わ、私じゃ、だ、駄目でしょうか?」

勇気を振り絞って自己紹介したにも関わらず、相手は男がいいといってきたことで、春の夜空に一際輝く
星のような瞳は既に涙目である。

モリサキ「あ、そういうことじゃない。俺じゃなくて君が、こんな環境でいいのかと聞いているんだ。
今から掛け合えばもっと普通の夫婦の家にだって変更できるだろうし」

決まった辞令を変更させるにはコネが必要なのだが、何故だかモリサキは彼女のためならば
その程度のコネならば惜しむつもりがなくなっていた。


0ch BBS 2007-01-24