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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】
[874]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/01/18(水) 18:06:51 ID:???
ナジーブ「なん・・・だ・・・?」
ナムリス「ヒドラ≠ニいう人造生物が、黄昏の世には存在している。
人智を超えた筋力を持ち、疲れを知る事はなく・・・頑強な皮膚と長いテロメアを持つ。
簡単に言えば、限りなく不老不死に近い生物兵器という事だ。」
ナジーブ「何を言っている・・・・・・・・・」
ナムリス「同じように老化を促されても、オレにとっては何の負担にもならない。
・・・100年、200年程度では鼻で笑う程度だろうな。」
省15
[875]森崎名無しさん:2012/01/18(水) 18:57:15 ID:???
フィオレンティーナを略して「フィオ」と呼んではいたけど
フロレンティア・ヴィオラを略すなら風呂なのかー?
[876]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/01/18(水) 19:15:02 ID:???
2−2)Captured Grim Reaper
数時間後、傷ひとつないナジーブ・ユブンタイの老衰死体が発見される事になるホテル・ミネルヴァ。
このホテルに人知れず忍び込もうとする小さな影があった。
???(しっかし・・・今更になってこんな任務を寄越される事になるかねぇ。
オレとしてはサッカーだけして平和に暮らしていくつもりだったってのに・・・)
彼はサッカーのプロ予備軍の一人として知られていた。
省44
[877]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/01/18(水) 19:21:05 ID:???
ヘルマーはホテルの外壁を登り、対象となる部屋の窓に到達する。
そして細い糸と工具のような物を取り出すと、内側にかけられた鍵に何やら細工をし・・・
ヘルマー(悪いなぁ、バレないように忍び込むのは得意技なんでね。)
大した時間もかからずに窓の鍵は解除された。
音を立てぬよう注意し、窓を開いて部屋へと侵入する。
何事もなく無事に任務を終わらせられたら、ビステッカ(ステーキ)でも食べたいと・・・
そんな事を一瞬考えたが、それは直ぐに霧散した。
省24
[878]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/01/18(水) 19:25:57 ID:???
ナムリス「困るよ。 その死体は傷ひとつない形で発見されなくちゃいけない。
行方不明でなく、他殺でもなく、老衰・・・それが都合いいんだ。」
ヘルマー「てめ・・・」
何かを言い終える前にヘルマーはその意識を失った。
だが死んではいない、所謂おちた¥態である。
ヘルマーの顔を見て、ナムリスは満足そうに笑った。
ナムリス「多少肝を冷やしたけれど・・・結局はとても都合良い事になった。
後はトレイゼ・ゴーリが消えれば完璧だ。
省32
[879]森崎名無しさん:2012/01/18(水) 20:36:23 ID:???
乙でしたー
フィオレンティーナといえばアルゼンチンFWとポルトガル人MF
[880]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/01/19(木) 14:37:48 ID:???
>>879
その通りですよね。 アルゼンチンとポルトガルのFW選手はまさに象徴だと思います。
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3)The prelude of atonement
木の葉が落ちる 落ちる
遠い彼方からのように
天空の楽園が枯れたかのように
木の葉は、否定しながらも落ちる
そして、毎夜、重力に満ちた地球が
遥かなる星々の煌めきから
静寂の闇へと落ちる
省11
[881]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/01/19(木) 14:38:51 ID:???
時代は寂寥の闇へと突き進んでいる。
未来を含めたカルチョの長い歴史の中でも、その以前と以後から全く孤立した…
悲しくも苦しい時代を迎えると言わざるを得ない。
それはまるで行き場を失った迷い子のようだと形容できるだろう。
グランデ・トリノがスーペルガの悲劇で突然の終焉を迎えて年以来、半世紀もの間、
我が国の基本的な構図は、ユヴェントス、ミラン、インテルのビッグ3を頂点とし、
省53
[882]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/01/19(木) 14:40:04 ID:???
その逆も然り…親会社の凋落がクラブの戦力を削いだチームも在る。
それが我がフィオレンティーナだったのは、笑えない喜劇だったと言えよう。
次代の中心選手となる筈だったガブリエル・バティンを早々に売り渡し、
トップの選手も次々に切り崩していった我がクラブの姿は、何とも滑稽に映った事だろう。
これはカルチョがスポーツ≠ゥらビジネス≠ヨと移行する変局点なのだ。
…間もなく発足されるEUの存在は、この風潮を更に後押しするだろう。
省54
[883]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/01/19(木) 14:41:05 ID:???
…これは悲劇である。
キャッシュとTVが支配するカルチョはもはやスポーツではない。
歴史や伝統も…スタジアムに足を運ぶサポーターの数さえ意味を持たなくなってしまう。
都市に息づいているクラブは既にオーナーだけの物ではない…その都市に生きる全ての者の財産だ。
カルチョはこれから表向き隆盛を迎え、その実は衰退の道を辿るだろう。
それを踏み留めるのはビジネスの力だと、利権者達は嘯くかも知れない。
地元のクラブを愛したサポーターから、悲痛な涙が流されるのが見える。
省40
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