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異邦人モリサキ
[326]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/13(水) 03:22:36 ID:???
「ふぃ〜、食った食った……と。……お? 何だ?」
空の皿を抱える森崎の耳に飛び込んできたのは、荒々しい物音である。
何か、硬いもの同士がぶつかる音。
それから陶器の割れる音と、飯場のざわめきを圧するような、聞くに堪えない罵声。
声の主は二人いるようだった。
『……喧嘩みたいだね』
ピコが呟く。
罵声の応酬はすぐに怒号に変わり、更には咆哮に近い叫び声へと変じていく。
今や飯場の視線を釘付けにするその騒動の元を見る森崎。
「デカいのとちっこいのがやり合ってるのか。……まあ、無理だな」
森崎が呟いた通り、体格差は如何ともし難いようだった。
周囲が迷惑そうに場所を開ける中、ポッカリと空いた空間で取っ組み合いを始めた二人だったが、
すぐに体躯の小さい方が組み敷かれる。
馬乗りになった巨躯の男は拳を振り上げると、容赦なく小さい方の男へと振り下ろす。
ぐしゃりと、顔にめり込んだ。
鼻筋が砕けたようで勢い良く血を噴き出し始めた小さい方の顔面へ、追撃の一発。
ぐう、と喉の奥から濁った音を漏らして、小さい方が首を振り、何事かを叫ぶ。
謝罪のようだった。
許しを請う小さい方の言葉にも、しかし巨躯の男はますます憤慨した様子で顔を赤くすると、
石塊のような拳を更に振り上げる。
『わ、あの人、あれ以上やられたら死んじゃうかも……誰も止めないのかな?』
「まあ、こういう場所での喧嘩は人死にが出ることも珍しくないからな……」
『う〜ん……どうする?』
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0ch BBS 2007-01-24