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異邦人モリサキ
[315]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/13(水) 03:10:51 ID:???
>>306
プロに任せる安心感は大きいですね。
いつの間にか丸め込まれてしまう危険性も無きにしも非ず……ですがw
>>309
あまりにも予想外のお答えが!
成る程、そういう視点もあるのですね……非常に興味深い切り口でした。
勉強させていただきました。
>>311
プレタポルテとはいえ、ショーの舞台で映えるような服は日常には不向きですね。
まあ、服くらい毎日替えようよ……とは思いますが、何しろ産業革命を迎えておらず
省31
[316]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/13(水) 03:11:52 ID:???
***
B 無難! 初心者向け!
「さあ……選ぶといいわン」
ふっくらとした唇が動き、白く並びの良い歯が、その向こうで艶かしく蠢く舌が、音を紡ぐ。
森崎の鼓膜を通して喉の奥、脊髄の中枢にまで忍び込むそれは、ほとんど呪言である。
喉が、渇く。
「さあ―――」
息を吸えば肺腑を満たすのは麝香の甘い香り。
べったりとした薄い膜が肺の中にへばりつき、息苦しさを助長する。
そんな錯覚を覚えて、森崎の呼吸はますます乱れていく。
「……、」
省18
[317]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/13(水) 03:12:54 ID:???
『……』
そこには、小さな幻想の精がいた。
はたり、はたりと、籠った空気を撹拌するように羽ばたく、透明な翅。
その翅が、飾り窓の隙間から射す薄明かりを反射していたのだった。
「……いや、待て。ちょっと待て。よく考えろ、俺」
くらくらと甘い香りに満たされていた頭の中に、目から入った光が差し込む。
清水が泥を落とすように、光の欠片は森崎の脳髄を洗い流していく。
「俺……何やってんだ? ここ、どこだ? 何でこんなことになってる?」
省40
[318]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/13(水) 03:13:54 ID:???
***
「せっかく期待してもらってるところ悪いが、俺はこいつを貰うぜ」
完全に我に返った森崎が、綿のシャツとスラックス、そしてこざっぱりとした下着を手にとって言う。
「……あらン、残念」
ほんの僅か、眉尻を下げた女の口から出た言葉は、それだけであった。
小さく肩をすくめた拍子に、たわわな双丘がゆるりと揺れた。
『……』
「……」
再び囚われかけた視線を二秒で逸らしたのが、森崎の精神力の発露といえようか。
省27
[319]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/13(水) 03:15:00 ID:???
******
※称号『無難派オサレ・初級』を獲得しました。
効果:魅力+5。
******
[320]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/13(水) 03:16:18 ID:???
『……今度は急に田舎臭くなってきたね』
「だな。まだ、さっきのロムロ坂からそんなに離れてねえはずなんだけどな」
ついに目的の買い物を果たした森崎が、傾きかけた日を浴びながらのんびりと歩いている。
春を謳歌する鳥たちの囀りや遠くから聞こえる牛の鳴き声が、やわかな陽射しと相まって
張り詰めた精神を解きほぐしていく。
『ケモノの臭いがするよ……あ、そこ牛の糞、気をつけて』
「なにィ!?」
慌てて飛び退く森崎の足元には石畳など敷かれていない。
省26
[321]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/13(水) 03:17:20 ID:???
『さっきよりよっぽどリラックスしてるねえ』
「ま、こっちのが性に合ってんのは否定しねえさ」
『で、キミの性に合ってるこの長閑な風景の向こうには何があるの?』
ピコの言葉に手元の地図を見なおした森崎が、書いてある文字をそのまま読み上げる。
「この辺にあるのは……地下墓地に神殿跡、だってよ」
『何それ?』
「旧トルキア時代より更に前、古代の遺跡らしいぜ。まあ観光スポットだな」
『ふうん。で、何か売ってるの?』
「土産物とかじゃねえか」
『ほしい?』
省24
[322]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/13(水) 03:18:21 ID:???
「……何だよ」
『街を一望できる……つまり、夜景もバッチリってことだよね』
「だな」
『で、周りは静かで、デートスポットとして有名で……』
「……」
『もう! コレ以上言わせないでよこのスケコマシ!』
きゃー、と頬を赤く染めながら小さな手でぱしぱしと森崎の腕を叩くピコ。
そんなピコの襟首を摘み上げると、森崎は無言でその小さな相棒を中空へと放り出す。
『ひゃあっ!? な、何するんだよ!』
「いいから、行くぞ」
省35
[323]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/13(水) 03:19:24 ID:???
『採掘場って、炭鉱みたいなものでしょ?』
「基本、同じだろうな」
『そんな男祭りの会場みたいなとこ行くの、ヤだ』
「あァ?」
『クサそうだもん。せっかく買った服も汚れちゃうかもよ』
あくまで抗戦の構えを見せるピコの主張を、しかし森崎は取り合おうとしない。
「言いたいことはそれだけか? じゃ、行くか」
『ちょっと! あたしの話、聞いてる!?』
「あんまり腹が減ると、お前を塩とバターで食っちまうぞ」
『もう! いーだ!』
省38
[324]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/13(水) 03:20:24 ID:???
ガヤガヤと喧しく声の響く、天井の低い飯場を見回してピコが言うのへ、森崎が答える。
軽く一歩を退いたその脇を、どけどけ、と怒鳴りながら胸板の分厚い禿頭の男が通り過ぎていく。
「ま、傭兵稼業つっても、適当ないくさ場の見つからないときはこの手の仕事で
糊口をしのぐことも多いしな。かく言う俺もその一人だが」
『う〜ん、でもやっぱりこのニオイは慣れないよ……』
くい、とその針の穴のような鼻をひくつかせたピコが不快げに呟く。
省62
[325]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/13(水) 03:21:29 ID:???
『……キミは、ギャハハって笑うようにはならないでね』
「善処するよ。……っと、飯だ飯! さて、今日のメニューは何かなっと」
列が進み、順番が来た森崎の前に出されたのは……
*ドロー
! と food の間のスペースを消して、メニューを決めて下さい。
フライドチキンと、あとなーに? → ! food
※今回の更新が終わった後にドローして下さい。
処理は次回更新時に行われます。
まともな食事であればガッツが回復します。
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0ch BBS 2007-01-24