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1- レス

【主人公】鈴仙奮闘記【永琳に交代?!】


[449]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/28(木) 23:54:36 ID:???
永琳「―――経過は順調。 明日の朝にはもう、普通に歩けるようになるし。
サッカーとかも、夜にはもうできるようになるわ」

中山「し、信じ、られない…」

――結論として、中山の手術はいとも簡単に終わった。
鈴仙が大した介助をするわけもなく、局所麻酔を打ち、幹部の神経を
つなぎなおし、継ぎ足し、薬で修復し。言葉にすると簡単だが、
常人には到底できないような医療技術をふんだんに駆使した結果。 省39

[450]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/28(木) 23:55:36 ID:???
永琳「さ、というわけで今日はもう寝なさい。睡眠こそが最大の治療薬よ。
ウドンゲ、病室まで案内を」

永琳がそう言って、話を切り上げようとした矢先。

中山「あの…お代は。 ――俺、今実は持ち合わせが殆どなくて」

中学生が、病院を抜け出して県外の山奥まで行ったのだ。
わずかな資産をやりくりして、本当に奇跡のような確率を切り抜け、ここに至ったのだろう。
しかし、中山の総資産は、107円しか無かったのだ。

永琳「ああ。お代ね。その事についてなんだけど――」 省6

[451]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/28(木) 23:56:54 ID:???
永琳「あなたが私達のチームに入ってくれるというなら、無料でいいわ」

中山「…は?」

永琳「もう一度言おうかしら?『あなたが私達のチームに入ってくれるというなら、無料でいいわ』」

中山は呆気にとられた。否、呆気にとられざるを得なかった。

永琳「私達は来る10月の全幻想郷選抜大会に出場する。そのためには貴方のような優秀な外来人の
サッカー選手が必要なのよ。
――ああ、心配しなくても。この大会に出たからって、全日本の代表に呼ばれないとかはないと思うから」 省47

[452]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/29(金) 00:03:12 ID:???
すみません、結局本日も文章パートを終わらせることができませんでしたが、
今日の更新はここまでにしたいと思います。
明日は、
・文章パートの最後部
・チュートリアルイベント
を終了させることを目標として行きたいと思います。
今日は判定が1度しかなく、退屈な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。

皆さま、本日も、文章を読んで頂きありがとうございました。

[453]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/29(金) 18:28:04 ID:???
こんばんは、今日は沢山更新できたらいいな、と思います。
いつも以上にキャラ崩壊や独自創作設定が激しいかもしれません。
また、一部が鬱な展開になっているかもしれません。ご了承ください。

次のレスから本編に移りたいと思います。

[454]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/29(金) 18:29:15 ID:???
――――――――――――――――――――――――
中山が永遠亭ルナティックスの一員となった次の日の夜、鈴仙は夢を見た。



自分がまだ月に居たころの事だろうか、
鈴仙は綿月邸で自分と同じようにペットとして飼われていた、
何人もの玉兎達と、他愛もないおしゃべりをしていた。
差し込む白い光は暖かくて柔らかくて、なんとも懐かしい。

玉兎A「レイセンはすごいよね。月の士官学校で成績、トップだったんでしょ? 省38

[455]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/29(金) 18:30:28 ID:???
レイセン「本当!? じゃあ、行きましょ! 豊姫様には私がなんとか言っておくし」

玉兎C「うん。レイセンならきっと安心だね! いいなあ。私もレイセンちゃんみたいに、
依姫様達のお気に入りになりたいなあ〜」

レイセン「ふふ。Cちゃんも可愛いし一生懸命だから、きっとなれるわよ
(ま、それだけじゃあ私には敵わないけどね)。――じゃ、行ってみるね」

優越感を胸に抱きながら、豊姫の下に向かう、夢の中の自分。
省6

[456]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/29(金) 18:31:30 ID:???
――ふと、そこで夢の中の視界が、一転する。
白い光は不安げな陽炎のように揺らめき、不自然な明るさを感じさせる。

玉兎A「行った? あの口ばっかりで生意気なヤツ」

玉兎B「本当にうざいよね。自信満々なのが見え見えだしさ」

玉兎C「ちょっとおだててあげればすぐに調子に乗っちゃって。
ちょっとお勉強が出来るかもしんないけど、分かんないことがあったらいっつも
依姫様や豊姫様に泣きついて。本当は逃げ出した――『臆病者』のくせにね」
省47

[457]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/29(金) 18:32:30 ID:???
パスカル「……お前を見ているとイライラする。天才の相棒を自負しておきながら、
いつも天才に甘えて、頼って。そして自分は天才の為に何もしようとしない。
――そんな存在、いつか天才の方から見限られる」

観客・実況・里人・ウサギ達「臆病者」「生意気」「死ね」「必要ない存在」
「役立たず」「無能」「天才の面汚し」

レイセンは。否、鈴仙は、たまらず駆けだしていた。

鈴仙「(いや、嫌、イヤ! 昔の自分が大嫌いって。 省35

[458]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/29(金) 18:33:34 ID:???


―――ふと、そんな時。ある規則的な音が、罵倒に交じって聞こえる。

ポーン、ポーン、ポーン…

鈴仙「(…何かしら、この音は…? サッカーボール、の…リフティング?)」

暗闇の果てに、光が一点だけ見えた。
どうやら、音はその光から聞こえてくるらしい。
鈴仙は立ち上がり、改めてその光の射す方角を目指すことにした。
罵倒は相変わらず、耳鳴りを伴ってガンガンと聞こえてくる。

しかし、鈴仙の心は少しずつ、その規則的な音に支配され、そして――。


0ch BBS 2007-01-24