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【マラカナンで】キャプテン森崎46【釈迦寝ポーズ】
[38]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/03/06(木) 01:04:41 ID:MIGFJ3z+
観客「や、やったァ!弾いた!」「コーナーか…命拾いしたぜ」「バカ野郎!何が命拾いだ!」
「忘れたのか、ドイツにはコーナーキックのスペシャリストが居るんだぞ!」「げっ!ヤバい!?」
ルディ「(くっ、ウォッシャードライブも防がれたか!だがコーナーなら…!)」
ロベルト「(あれ?あれ?なんかヤバい?滅茶苦茶撃たれまくってるぞ?)」
放送「ゲルティスくん弾いたァ!ボールはゴールバーを超えた!コーナーキックです!
省57
[39]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/03/06(木) 01:06:24 ID:MIGFJ3z+
スッ。
ゲルティスは口では答えず指を2本上げただけだった。それで十分だった。
ディウセウ「(後2回だけか…)分かった!後1回、オラが何とかする!」
ピィイイッ!
放送「ロスタイム突入と同時にコーナーキック!カペロマンくんが走り…サイドワインダーだァ!」
グワァアアアアアアアアアアアアッ!!
カペロマン「唸れェ!サイドワインダー!!」
ブワッギュォオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
ギュインギュインギュインギュイン!!
省16
[40]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/03/06(木) 01:07:46 ID:MIGFJ3z+
放送「ふ、防いだ!ディウセウくんがまたしてもファインプレイ!…あああっ!?」
ディウセウは残り少ない体力と気力を注ぎ込み、顔面ブロックでサイドワインダーを弾いてみせた。
だが彼の献身的なディフェンスを嘲笑うかの様にボールはブラジルにとって一番嫌な場所に転がって行った。
ダダダッ! ダダダッ!
ブラジルメンバー「こ、今度はどこ…げえっ!?」「なんでそっちなんだよーーっ!?」
省45
[41]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/03/08(土) 00:06:37 ID:MmNRyPYQ
ブワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
放送「出た〜〜〜っ!!ファイヤードライブだーーーーっ!!!」
ファイヤーショットとドライブシュートの力が同時に加わったファイヤードライブ。
それはファイヤーショットの強さと速さ、ドライブシュートの上昇からの急降下、
そしてツインシュートらしく幾重もの分裂を兼ね揃えた驚異のシュートである。
ドガアアアッ!
アマラウ「ぐわああああっ!!」
ドトール「アマラウーッ!」
省35
[42]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/03/08(土) 00:07:57 ID:MmNRyPYQ
ゲルティス「ハァアアアアッ!!」
バッ!
それは、彼らしくない不恰好なセービングだった。
黒髪、黒肌、そしてユニフォームも黒が基調の彼がまるで幻影の様に素早く動き、
何時の間にかキャッチに成功している為ダークイリュージョンと名付けられたセービングの素早さは発揮していたが
横っ飛びで飛びつくのではなくサイドステップした位置から前に向かってのジャンプ。
割り出したシュートコースに伸びている筈の両腕も左右に広く開かれていた。
森崎「(あれは…!)」
省33
[43]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/03/08(土) 00:09:22 ID:MmNRyPYQ
バァアアアアアアアアアアアアーーン!
ズサッ…
彼の努力は報われた。勢いよくボールを跳ね上げる事に成功するその瞬間に初めて彼は自分が膝をつく事を許した。
彼の顔は負担と疲労で汗の洪水となっていたが、その瞳は勝利を確信して光っていた。
シュナイダー「な…なにィ!?」
フライハイト「そ…そんなァ…」
ズサッ…ドサッ…
そして彼の判断通り、ドイツはもう限界だった。体力をほぼ使い果たしたシュナイダーは膝をつき、
省31
[44]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/03/08(土) 00:10:25 ID:MmNRyPYQ
ドイツメンバー『ぽ、ポブルセン!?』
ブラジルメンバー「くそっ、まだかよ!?」「いい加減にしろーっ!」
ポブルセンはこぼれ球に反応した。怪我を押した上での激戦で彼の疲労はシュナイダー達と比べても
遜色がない程だったが、みなぎる負の感情が足の痙攣も破裂しそうな心肺も無視させていた。
また彼だけはエースのシュートが防がれたショックを感じず、むしろざまを見ろとすら思い、己の手柄のチャンスと見なした。
省53
[45]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/03/14(金) 21:19:23 ID:RsHIX4qs
放送「ふ、防いだーーーっ!!ファイヤードライブをゲルティスくんがなんとかセーブ!
これで今度こそ命拾い…ではないっ!?ポブルセンくんがねじこみに…」
ポブルセン「ァアアアアアアアアアアアアア!!」
バッ!
そんなシュナイダーの激がポブルセンには聞こえたか、聞こえなかったか?
どちらにしても彼の意思には影響がなかった事は間違いない。
彼は足の痛みも焼け付く様に重く苦しい息も全て無視しボールに向かって
省28
[46]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/03/14(金) 21:20:38 ID:RsHIX4qs
そしてこの一刻千金の場面でいち早くこぼれ球にかけこみ足を振り上げたのはカペロマンだった。
最早サイドに居る意味などないと割り切り、最後の力でPA内から強引にサイドワインダーを放ったのだった。
ギュイギュイ…!
ゲルティス「………!!」
そんな近距離から放たれたそのシュートは普段の派手な横揺れもカーブも鳴りを潜め、
純粋な威力もカペロマンの体力切れで落ちていたが、同じく体力が尽きそうになっていた上に
省33
[47]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/03/14(金) 21:22:01 ID:RsHIX4qs
放送「サイドワインダー!ゲルティスくんこれも弾き…あああっ!?」
マーガス「もらったぁああああ!!」
バッ!
そして高い浮き球には当然それを得意とするマーガスが飛びつく。
普段は威力のなさ故に彼自身が得点を狙う事はほとんど無いが、
ディウセウとゲルティス両方がダウンしている現状では難なく決められる。
アマラウ「やらねえよぉおおおお!!」
バッ!
ガコッガココッ!!
マーガス・アマラウ『ぐあっ!』
ポーーーーーン!
省26
[48]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/03/14(金) 21:23:10 ID:RsHIX4qs
シュナイダー「!!!」
それは未だ立ち上がれていないシュナイダーにとっては悪夢の光景だった。
シュナイダー「(そんな…あれだけ撃ったのに決まらないのか…!?
ブラジルの守備陣を完全に粉砕したのに、後たった一発でいいのに、
その最後の一発を撃てる前に試合が終わってしまう………!!)
彼の体感時間が極めて遅くなり、周囲の現状を一瞬で理解させてくれる。
彼の高い集中力と観察力がなせる業だが、この時ばかりは拷問にしかならなかった。
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0ch BBS 2007-01-24