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1- レス

【伝説の】Another-CU_9【継承者】


[458]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:37:30 ID:???
 
 それぞれのキックにおいて誤差は当然生まれ、逆足威力最優先はゴールマウスを到底捉えない。
 三杉はこの結果を当然として受け止め、これらのギャップを埋める方法に苦慮を注いだ。

 役に立ったのがビデオカメラである。
 上記3種類のシュートにおいて、フォームの違いを徹底的に検証したのだ。
 三杉全て同じフォームで蹴る事を意識していたが、全く同じには蹴られていなかった。
 シュート映像を客観的に比較してみる事で、それは明らかになった。 省32

[459]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:38:43 ID:???

(五日目、六日目)
 練習開始時に比べ、逆足のシュートの威力は格段に向上していた。
 しかし同等の威力にまで押しあがっていると言えば、それは否だった。

 何かもう一つが足りないのだと三杉は懸命にシュート映像に食い入った。
 だがどうにも分からなかった。
 連日の疲労もピークに来ていた。
 こうなってくるとモチベーションの維持が難しくなってくる物だ。

 しかし三杉は別に課題を設ける事で、気分の転換を同時に行った。 省48

[460]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:40:22 ID:???

〜約束の時からちょうど一週間〜 <フィレンツェ/フロレンティア・ヴィオラ練習コート>

 ボロリ…

 汗と埃を吸って極限まで汚れきった練習着を纏い、三杉はコートに立っていた。
 約束の時間はもう間もなくであろう。
 そう思って時計に目をやった時、物音が聞こえた。
 視線を向けると、マルコ・ファンベルグがこちらへゆっくりと歩いてきていた。

三杉「こんばんは、遠方からわざわざありがとうございました。」
省27

[461]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:41:48 ID:???

三杉「(諦めてたまるものか…。 そんな潔さは要らない最後まで足掻いてやる。)
    まずは利き足のシュートを見せます、その後に逆足で蹴ります。」

ファンベルグ「良いだろう、それでは準備が出来次第やって貰う。」

三杉「はい。」

 三杉はボールを置いた。
 そして試合中のシーンをイメージしながら走り込み…

 バシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウッ!

 ザッ!っとゴールネットへ見事突き刺さった。 省26

[462]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:43:17 ID:???

三杉「行きます。」

 一言、声になっていたか分からないがそう呟いて助走を開始した。
 そして…

 バシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッウッ!

三杉(ダメだったか…)

 やはり威力は利き足のシュートと比べて僅かに足りなかった。
 テストは不合格という事である。
 悔しい気持ちに満たされたが、これが今の実力だと納得も出来た。
 最初から最後まで妥協せずにやり切ったからこその納得だった。


 パチパチパチ
省20

[463]期待値50そこそこで70は立派ですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:48:34 ID:???

三杉「あの、どうかしましたか?」

 そう声をかけると、ファンベルグはようやく我に還ったと見えた。

ファンベルグ「いやいや… ブラボーだ、驚いたよ。 ミランとバルサ、キミのプレーは二度観ているが…」

三杉「は…?」

ファンベルグ「一週間で届くと予想していた水準を遥かに上回っている。
         いや、もはや完成に近い。 誰かアドバイスをくれるような人間がいたのか?」
省21

[464]本日はこれで終了とさせて頂きますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:50:49 ID:???

 結果だけを見ればテストは及第に足りていなかった。
 しかし結果を見たファンベルグの反応は、足切った者に対するそれではなかった。
 やがて三杉はファンベルグが自分に到底クリアできない課題を出したのだと気が付いた。

ファンベルグ「分かった、なるほど。 ジュン・ミスギ、キミはそういうパーソナリティというわけだ。」

 最後の質問を終えたのか、ファンベルグは大きな嘆息と共にそう口にした。
 右手は三杉の方へと差し出されている。

三杉「あ………」
省19

[465]森崎名無しさん:2014/06/23(月) 21:46:42 ID:???
うん
なんともワクワクする展開のはずだけど
スペルマンのことがあって三杉と読者の間に凄く感情の乖離が発生している気がします。

[466]森崎名無しさん:2014/06/23(月) 21:54:47 ID:???
作品にはそういう溝があるのはしょうがない
むしろ俺はスぺルマンが即座に去らなかったことに対して内心喜んでる
まだ可能性はあるんだって

[467]森崎名無しさん:2014/06/23(月) 22:02:45 ID:???
スペルマンを失うことを覚悟しつつ、それでも先に行こう
新たな出会いや発見も絶対ある思うし

[468]森崎名無しさん:2014/06/23(月) 22:04:32 ID:???
ブルノ「一人抜けて困ってるらしいからこの俺が、入ってやるってばよ!」


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