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1- レス

屁理屈推理合戦withキャプ森


[11]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:47:52 ID:???
森崎「……ったく、一周回って可哀想になって来るぜ。
    ベアトリーチェさんよ。お前は『男の友情』ってのを、全く何も分かってねぇ!!」

ベアトリーチェ「やれやれ、分かってないのはどっちの方だか……。妾の機嫌を損ねると大変な事になると言うのに」

森崎「んだよ。俺も殺すのか……?」

ベアトリーチェ「いいや、殺さぬ。代わりに、妾はそなたを《屈服》させる事にした」

森崎「屈服……だと……?」
省51

[12]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:49:05 ID:???

+++++++++++++++++++++++++++++++

「一体、どうしてこんな事に……」

大空翼はまさしく今、最期を迎えようとしていた。

「無様な姿だなァ? ヒーロー君。遺言なら幾らでも聞いてあげるぜェ?」

その傍らには、黄金の魔女がその形を成して、煙管片手に傲然と立ち尽くす。
外界から一切閉ざされたこの部屋に、彼女は秘密の魔法で壁をすり抜け侵入したのだ。

「俺は……死にたくない。まだ何も成し得ていないのに……」 省10

[13]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:50:53 ID:???
「飽いた。醜く生き永らえるよりも余程美しく、この妾がお前を殺してやるよ」

だから魔女は、この哀れな男を自らの魔法の実験台にすることとした。
彼女が煙管を杖のように一振りすると、男の体は宙に浮かび上がる。

「やめろ……やめてくれぇぇぇ」
「良いね良いねその安っぽい命乞い! もっとやってみろ、気紛れで生き永らえさせてやるかもしれんぞ?」
「お願い……俺はプロになって……日本をワールドカップに」
「やっぱ飽きた。死ね」
省30

[14]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:52:38 ID:???
森崎「……なんだよ、これ」

映像を見終えると、森崎の怒りは頂点を越え……逆に冷静になっていた。

森崎「こんなの、夢以外にあり得ない。魔法なんて、ある訳がない……」

ベアトリーチェ「何度頬をつねってもムダムダァ! こ・れ・が・現実なんだよ!!
         魔法はあるし魔女はいる! そんで魔法で翼は死んだ! これが現実!!
         さっさと諦めて現実を受け入れろよモロサキィィィイイイィィィッ!! 省59

[15]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:59:55 ID:???
――と、言ったところで今日はここまで。
ふとネタが思いつき、単発短編で数日で終わりそうだったので、勇気を出してスレ立てさせていただきました。
明日中か遅くとも明後日の昼までに、チュートリアル編を更新したいと思っています。

肝心の推理ゲーム本編については、12月31日の夕方〜夜の時間に出来ればと思っています。
(具体的な時間は直前に告知します。)
色々未熟なところが多いと思いますが、うみねこor推理合戦知らない人でも楽しめるようにしたいと思ってますので、 省2

[16]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 15:05:06 ID:???

ベアトリーチェ「……んげ!? お、お師匠様ァ!? どうしてこんな辺鄙な場所に!?」

森崎「……あんだよ。また魔女の助っ人か……?」

項垂れる森崎の傍に、新たな魔女が現れた。
年の位は少女らしさが残るベアトリーチェよりは上だが、老婆では無く妙齢の女性と言える。
白髪で山高帽をかぶり、物語に出て来るような古風な出で立ちのまさしく魔女は、
穏やかながらも決然とした表情で、傲慢なるベアトリーチェに対峙した。

白髪の魔女「……ワルギリア。そう呼んでください。 省46

[17]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 15:07:20 ID:???

ベアトリーチェ「ちぇっ。また北風と太陽作戦ー? お師匠様って、いっつも妾に厳しいよなー」

ワルギリア「違いますし、私があなたに厳しいのはどう見ても自業自得です……! さあ、行きますよ!」

親しげに言葉を交わし合うベアトリーチェを、ワルギリアは受け入れようとしない。
森崎が二人の関係性に考察を深めていると、不意にその「ゲーム」は始まった。

ワルギリア「――情報が足りません。まずは「復唱要求」ッ! 省48

[18]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 15:09:33 ID:???
森崎「な、なんだ今のは……?」

ワルギリア「……前提からお話しましょう」

突然に何かの戦闘を始めた事だけは分かったが、森崎にはちんぷんかんぷんの出来事だった。
ワルギリアはベアトリーチェに纏われた赤き刃を注視しつつも、森崎に簡単な説明を始めた。

ワルギリア「我々人間側にとっての敗北が、魔法を認める事による《屈服》としたら。
      魔女側にとっての敗北とは、一体何だと思いますか?」
省41

[19]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 15:11:20 ID:???

ワルギリア「もしもアレが全部事実だとしたら、私達は屈服せざるを得ないでしょう。
      ……だけれど。真実は依然、用具室という狭い猫箱の中。
      開けるまで誰にも中身が分からない事を逆手にとって、
      魔女は一方的な認識によって、猫箱の中身を説明しているにすぎません」

森崎「つまり……俺達も、勝手に「魔法は無い」という前提で、猫箱の中身。
   要するに、翼がどうやって殺されたのかを説明する事が出来る、って事か?」
省50

[20]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 15:12:55 ID:???
ワルギリア「ええ。……言う通り、「魔法はあった」「なかった」だけでは単なる水かけ論にしかならず、
      勝負は永遠に平行線となってしまいますから。――だから、人間と魔女には、それぞれ戦う為の武器があります。
      まずは、魔女側の武器――【赤き真実】と、それに付随する「復唱要求」について」

ベアトリーチェの周囲に揺蕩う4対の赤い剣を指さし、ワルギリアは説明を始めた。

ワルギリア「魔女は、この事件における全ての真実を把握しています。そのため、魔女は、 省72


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0ch BBS 2007-01-24