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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[213]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:24:15 ID:VKCendUQ
秋山「なんだよ急に」
黒田「おい見ろよあれ!岬がルナランダーで50万点越えしてるぞ!」
藤田「うわあ嘘だろ、あれをそこまでする奴がいるのかよ……」
岬「(これだ。この驚きと尊敬のまなざし。こういう時は、こうする)ど、どうしたんですか?」

相手の反応に戸惑った顔を見せる。それにつられるようにして、先輩達は口々に賛嘆の言葉を口にした。

黒田「知らねえのかよ、俺なんか1度も着地成功してないんだぜ!」 省22

[214]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:26:21 ID:VKCendUQ
岬「(今回も上手く行った。この調子でサッカー部員をサッカー以外でも握れば、
今度こそサッカー部を自分のものにできるはずだ)」

野望の達成に一歩近づき、心中ニヤリと笑いながら椅子から降りる。
その途端、足元がぐらりと揺らぎ、バランスを崩した。とっさに手すりを掴んで助かったが、
もう少しで足をくじくところだった。

秋山「大丈夫か?」
岬「大丈夫です。ちょっとボーっとしてただけですから(折角調子が出てきたんだ。もっとプレイしておきたい)」
省17

[215]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:28:26 ID:VKCendUQ
黒田「おい見ろよ、あずみの方も凄いぞ!」

黒田が指さすところには、あずみが1人黙々とプレイをしていた。

黒田「ミサイルコマンドで400万越えしてる!」
秋山「400万点!なんだよそれ!俺のハイスコアの10倍以上じゃないか!」
藤田「もう3時間もやってるからなあ、よくやるよ」

あずみは周囲の反応や視線に気づいてないのか、ピクリとも動かずモニターを凝視する。

ビョーンビョーンビョーンビョーン!

警告音が鳴った直後に空から雨あられと攻撃が降り注いでくる。 省23

[216]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:31:13 ID:VKCendUQ
早業に舌を巻いている間もなく、爆弾の雨が降り注ぐ。先ほど以上の密度に加え
落下まで数秒しかかからない猛スピード。賢明な防御にもかかわらず撃ち漏らして
都市に落下、廃墟と化してしまう。

犠牲を払いながらも第2撃も凌いだが、第3撃はおかしな爆弾がワラワラと降ってきた。
フワフワとした小さな玉だ。爆弾に当てようとミサイルを差し向けても、玉が
ひらりとミサイルをかわしてしまうのだ。

動きは遅いがこの特殊弾自体の数も何発も降っている。普通の爆弾に至っては数十発。 省6

[217]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:33:07 ID:VKCendUQ
あずみがミサイルコマンドでハイスコアを出したところで、今日はここまでにします。
旧聞になりますが、今年アタリが新ハードを出すそうです。
買うかどうか迷ってます。

[218]森崎名無しさん:2018/03/31(土) 22:50:14 ID:???
アタリって今でも新ハード投入出来るんだ。

[219]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/01(日) 18:18:34 ID:y9srUIlI
選択肢を出すところまで投稿します。続くかもしれないし続かないかもしれません。

>>218
ATARIBOX改めATARIVCSというハードが、今年中に300ドルぐらいで出るみたいです。
ただ外見と言い、ローンチタイトルが不明だったりと、
あからさまに過去の栄光にすがりちょっと小銭を稼ごうといった雰囲気が強くて、
どうしようか迷っています。スレ主は最近のゲームはさっぱりですし……

[220]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/01(日) 18:19:40 ID:y9srUIlI
第7話    テレビにアタリがやって来た!



あずみ「ふーう」

ため息をついて筐体から去る。前人未踏のハイスコア達成を先輩達は褒めたたえるが、
あずみは不機嫌そうに吐き捨てた。

あずみ「アメリカじゃ8000万点越えした人がいるのよ、400万点ぐらい何よ」

顔からしてちっとも満足してない感情が露わになっている。
そんな顔のまま先輩達から離れて僕の方にツカツカと近づき、ポケットに手を突っ込む。
取り出した眼帯を僕に巻き付け、怒り出した。
省23

[221]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/01(日) 18:20:50 ID:y9srUIlI
バタバタと目隠しされたままゲームセンターを走る先はどこか。
そう思っていると、不意に牽引者のスピードが落ち、止まった。

あずみ「これから階段だから、注意して進んで。大丈夫、合図してから進むから。
1、2、3で行くからね。1、2、3、はい!」

相変わらず意見も聞こうとせず危ない事をしようとする。
1、2、1、2。合図に沿って僕達は歩調を進める。無意味な危険をする必要はない。

岬「眼帯を外してくれないかな。目隠しで歩くのは危ないよ」 省43

[222]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/01(日) 18:23:02 ID:y9srUIlI
キャッキャとさわぎながら目を輝かせ、僕に語りかけてくる。
確かに見回してみると、9畳ほどの部屋の中は机とベッドとクローゼットを除いた壁は
カートリッジがぎっしりと詰まっている。
圧迫感さえ感じる迫力だが、彼女はショーウインドーに飾られた金銀宝石を眺めるような
うっとりとした表情でくるりくるりと回る。

あずみ「岬君にもこれからレッツプレイ!といきたいところだけど」

そういうなりあずみはまたも僕に眼帯をかぶせ、ベッドに押し倒す。

岬「なにを」 省15


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