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【花の都の】キャプテン岬2【色物達】


[186]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/10/14(日) 20:02:30 ID:pD/LglpY
岬「父さんただいま」
岬父「おかえり。太郎、こっちに来なさい」

父が僕を呼びつけた。やってくると、父は写真を取り上げて僕の目の前に写真を持ってくる。

岬父「ここに写っている人に、見覚えはあるか」

写真へと目を移し、次の瞬間にハッとする。ここに写っている3枚の写真はどれも同じ人が中心に写されている。
1枚目は品の良いスーツを優雅に、それでありながら
キビキビと着こなしていて、いかにも聡明で仕事のできそうな印象を受けた。
2枚目は大勢の黒服の人達を付き従えて、どこかのビル内を闊歩している姿だ。
男達の姿は皆中央の人物より倍以上は年を取っているが、誰もかれも貫禄があり
着ているものも良い。重役達を引き連れて歩いているのだろう。
最後の写真は株主総会かなにかの会議または発表会で壇上に上がっている人物の姿だ。
威風堂々とした様子で並みいる銀髪の群れに対する姿を見て、今にも討議の声が聞こえてきそうになる。

だが一番驚いたのはそこに写っていた人物だ。
フランスに着いてから初めて目にした、同一人物のはずなのに、似ても似つかない人。
父も表情の変化で確信に至ったらしく、僕に向かって驚きの言葉を投げつけてきた。

岬父「そうだ。ここに写っている人物こそお前がル・エストであった妙齢の女性、早乙女愛。
   早乙女財閥の次期後継者であり、日本国内大手電機企業の早乙女電子株式会社『元』代表取締役だ」


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0ch BBS 2007-01-24