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【花の都の】キャプテン岬2【色物達】


[188]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/10/20(土) 15:51:23 ID:zTo+GjvE
第18−19話間挿話『岬と聖薇の勉強会』


パリの空は明るい。日本にいた頃はとっくに日が暮れているはずの空が、明るいどころかまだ日が落ちてさえいない。

落ち葉が増え始めた並木道を歩き学校に向かいながら、昨日の事について考えていた。



岬父「大財閥の後継者が娘と共に、パリでひっそりと暮らしている」

部屋の傍らに散在する新聞や雑誌記事の切り抜きを取り出して断言する。それらをめくり取って
ル・エストで肖像画を冗談にしていた若奥様の姿と照合させる。

岬「確かに、姿は瓜二つって言っていいぐらい似てる。でもなぜ?」
岬父「記事からは一切分からなかった。分かっていれば大騒ぎになっていただろう。
   私の『仕事仲間』にも調べさせてもらったが、動向の形跡や財閥の異変も見当たらなかった。だが」

そこまで語った後、胸ポケットから煙草とライターを取り出し、火をつける。
しばし煙をくゆらせた後、中断した語りを再開した。

岬父「父さんとしてはこう考える。財閥の都合ではなく、何かプライベートな理由で、母子2人隠れ住んでいると。
   直接的な根拠はない。早乙女財閥一連の企業に動きが見られない事と、『匂いがする』からだ。
   とにかく詳しい事はこちらでも分かっていない。だからだ」

切り抜きを脇に置き、父は僕に頼み込んだ。

岬父「それとなく、この母親の素性について探ってきてくれるか」


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0ch BBS 2007-01-24