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【花の都の】キャプテン岬2【色物達】


[247]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/03(土) 12:53:17 ID:vt4jg3hk
岬「(速いな、それでいてボールの動きに乱れが無くなった。そしてその次は)」

サ、ザッ、ザァッ!

岬「(右と見せかけて左、のように思わせて右っと。うん、切り返しも自然になってきた)よっ」

裏の裏をかくつもりで当初の方向へ向かった相手にそっと足を当て、ボールをかすめ取る。

あずみ「ああっ、またっ!」
岬「(捕まえたっと。うん、さすが僕)」

またもあっさりと奪われて、悔しさと苛ただしさを隠そうともせずに吐き出している。

岬「肩が上がり過ぎてるよ、もっとリラックスして力を抜かないと」
あずみ「分かってるわよもう!もー何十回も勝負してるのに、一度も抜けやしない」
岬「そう簡単に突破されたらコーチの面目が無いからね。でも始めた時よりは上手くなってるよ」
あずみ「ホント?」
岬「本当。保証するよ。この辺でいったん休憩して、次は僕の練習に付き合って」


そうやってしばらく休んだ後、今度は僕の練習に入る。

岬「あずみちゃんは僕の隣に立っていて。これからそっちに向かって行って、
  相手と密着したところから抜き去っていく、ストップ・スタート・フェイントの練習をするよ」
あずみ「オッケー、分かった。ふふ、女の子にくっつくなんていやらしい……」
岬「こらこら、あんまりコーチをからかうもんじゃない、さ、いくよ」

あずみちゃんに背を向けた形で、右足をボールに載せる。しばし呼吸を整えた後、足に力をこめて走り出す。


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0ch BBS 2007-01-24