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【花の都の】キャプテン岬2【色物達】
[324]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI
:2018/12/15(土) 17:44:00 ID:7MzI+t9+
事のはじまりは神社ができるから来いと、あの沙織さんから動員令が下った事からだった。
断ると何をされるか分からないので、昨日から地下鉄とバスを乗り継いで神社に行き、
神社を立て終わった後に行われる神事、新室祭(にいむろまつり)の準備を手伝う事となった。
手伝い自体はすぐに終わり、簡単な夕食を済ませた後、おもむろに沙織さんが尋ねてきた。
沙織「ねえ太郎くん。明日は私、忙しいの。修祓(しゅばつ)やら、祝詞奏上やら、玉串拝礼やら
諸々の神事を1人でこなさないといけないからね。だからこそ、明日も手伝ってほしいの」
口調こそ柔らかいが、ピシリとした気が僕を襲う。これは命令であるぞ、断れば当然の報いを覚悟せよ。
無言の宣言を受けてなお挑みかかれるほど、僕は豪胆ではない。命は惜しいし勝算も薄い。
ならば参加によってどれだけ利益を引っ張り出せるかに焦点を当てるべきだろう。
そう算段を固めて命令を受託した後の事だった。
沙織「そう言ってもらえて嬉しいわ。明日は太郎くんがどうしても必要なのよ」
そう言うなりおもむろに立ち上がって僕の所へと近づき、
ヒュッ
という風切り音が聞こえた。そう感じた時には沙織さんの両手指が僕の腰へと突き刺さっている。
あまりの事に身じろごうとしたが、まるで金縛りにあったかのように指先1つピクリとも動かない。
いや、動く事は動いた。知らぬ間に両腕が真横に伸ばされてしまっていたのだ。
岬父「沙織」
沙織「大丈夫、ちょっと体が動かなくなるツボを押しただけ、同じ所を突けば治るから。
ちょっと取ってくるものがあるから、兄さんはそこで待っていて」
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0ch BBS 2007-01-24