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【花の都の】キャプテン岬2【色物達】
[366]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI
:2019/01/20(日) 17:56:05 ID:yKt/9G66
精神集中のためであろう、かすかに数を詠みあげる声が聞こえる。
何十度もそうして詠みあげている姿が、突如吊るした糸が切れた人形のように、ドウと床に倒れた。
体が震えているが、何が起きたかと思っている間に
すぐに止み、何事もなかったかのようにすっくと立ちあがり、僕達に向けて語りかけた。
祖霊「我が苗裔(びょうえい)よ、畏みて我らが言を授かるがよい、
我は女にあらず、ただ一人(いちにん)にもあらず、我らは汝ら岬家の祖先の霊が
諸々に集まりて魂魄を成していると思えばよい。さて、我らをこうして呼び出したは
汝らの定命(じょうめい)を知りたいがためであろう、謹んで心中に留め、ゆめゆめ疑うなかれ」
沙織さんの声とはとても思えない野太く雄々しい音吐が下される。
歳月を経て神となった先祖の霊達が降臨したのだ。僕と父さんは平伏し、先祖に深い敬意を示す。
僕達の応対を良しとしたのか、霊魂はそれほど間を置かずにお告げを下した。
祖霊「まずは家長の一郎、そなたに対しては心配はいらぬ。これより先は大病も進退窮まる事もなく、
順調に事を進められるであろう。されどそれは日々の精進あっての事。
常日頃から刻苦勉励し、己を磨き続ける事を心掛けよ。それよりも」
そこまで語った後で先祖の霊は僕の方を向く。どのような言葉を授かるか、ひざまずきながらもゆっくりと顔を上げようとしたが、
祖霊「太郎よ!」
雷鳴のようにとどろく声が僕を叩きつけた。
祖霊「心せよ、我らが末裔よ!汝の身に危難が迫っておる」
岬「危難?」
祖霊「左様、天命を受けるが為に訪れるもの、うかとすれば命をも落としかねまい」
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0ch BBS 2007-01-24