※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【花の都の】キャプテン岬2【色物達】


[366]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/01/20(日) 17:56:05 ID:yKt/9G66
精神集中のためであろう、かすかに数を詠みあげる声が聞こえる。
何十度もそうして詠みあげている姿が、突如吊るした糸が切れた人形のように、ドウと床に倒れた。
体が震えているが、何が起きたかと思っている間に
すぐに止み、何事もなかったかのようにすっくと立ちあがり、僕達に向けて語りかけた。

祖霊「我が苗裔(びょうえい)よ、畏みて我らが言を授かるがよい、
   我は女にあらず、ただ一人(いちにん)にもあらず、我らは汝ら岬家の祖先の霊が
   諸々に集まりて魂魄を成していると思えばよい。さて、我らをこうして呼び出したは
   汝らの定命(じょうめい)を知りたいがためであろう、謹んで心中に留め、ゆめゆめ疑うなかれ」

沙織さんの声とはとても思えない野太く雄々しい音吐が下される。
歳月を経て神となった先祖の霊達が降臨したのだ。僕と父さんは平伏し、先祖に深い敬意を示す。
僕達の応対を良しとしたのか、霊魂はそれほど間を置かずにお告げを下した。

祖霊「まずは家長の一郎、そなたに対しては心配はいらぬ。これより先は大病も進退窮まる事もなく、
   順調に事を進められるであろう。されどそれは日々の精進あっての事。
   常日頃から刻苦勉励し、己を磨き続ける事を心掛けよ。それよりも」

そこまで語った後で先祖の霊は僕の方を向く。どのような言葉を授かるか、ひざまずきながらもゆっくりと顔を上げようとしたが、


祖霊「太郎よ!」


雷鳴のようにとどろく声が僕を叩きつけた。


祖霊「心せよ、我らが末裔よ!汝の身に危難が迫っておる」
岬「危難?」
祖霊「左様、天命を受けるが為に訪れるもの、うかとすれば命をも落としかねまい」


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24