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【花の都の】キャプテン岬2【色物達】


[380]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/02/02(土) 16:32:28 ID:S3FVxcpM
???「…さん、……ますか?」

仲間の3人をどうやって探すか。これも難題だ。
今日は勾玉を忘れてしまって探し出せないが、持ってきたところでそう変わりはないだろう。すぐに分かるとは言っていたが、
それにしたってヒントが無さすぎる。光る勾玉の説明をするのも手間だというのに。見つけたとしても

聖薇「岬さん!」

大声にハッとして前を向くと、この勉強会の臨時教師たる早乙女委員長が、柳眉を釣り上げて僕に呼びかけてきている。

聖薇「何をボンヤリしているんですか。今回が最後の勉強会、授業に取り残されないように努力できる最後の機会なのですよ。
   今どこまで話しているか、分かりますか?」

問い詰められてハタと内容を思い返そうとするが、さっぱり思い出せない。

聖薇「もっとしっかりしてください。私達生徒の本分は勉強です、
   そうである以上勉強に取り組んでいる間は真剣に取り組まなければものになりません。そもそも……」

風紀委員長としての目の前の女の子は絵に描いたような厳格さで、間もなく入学しようという生徒を教導している。
お説教をさも聞いている態で受け流した後で、授業は再開される。
余計な叱責を受けないよう意識を集中できたからか、国語とフランス語の授業についてはある程度頭に入ってきた。

聖薇「これで今日の講義は終わりです。次回は確認のテストを行いますから、それまで復習を忘れずに行ってください。
   もし1教科でも80点を下回ったら、10月に入っても居残り勉強してもらいます。そして」

黒板の文字を消した後に、眼鏡を手で押さえながら僕に話しかけてくる。
手を離した後の目元は、くつろいでいて柔らかくなっている。

聖薇「確認テストは私の自宅で行います。絶対に忘れずに来てくださいね」


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0ch BBS 2007-01-24