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【花の都の】キャプテン岬2【色物達】


[391]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/02/03(日) 22:26:19 ID:m0OntpQw
           第22−23話間幕間 『知らせ』


早乙女「マロニエよし、もち米よし、蒸籠に破れはなし、砂ふるいに穴は開いていないっと」

今日は娘が初めて学校の友達を呼んで家にやってくる。そのうちの1人はあの日に訪れた男の子、
彼の勉強成果を確認するテストを家で行い、ついでに食事会を行うという事だが、
せっかく人足となる子が来てもらったのだ。その子にも力仕事で調理を手伝ってもらおう。

早乙女「(それにしてもあの子が男の子をねえ。ようやく立ち直って来たかしら)」

娘の回復にホッとしながら料理の準備を始めてようとすると、チリリリリと電話の鳴る音がする。
掴みかけた布巾を置き、受話器を取り上げると、懐かしい声が聞こえてきた。

早乙女「もしもし、あら、石清水社長さんじゃない」
石清水「ははは、随分なあいさつだなあ愛、だいぶ前に婿入りしていたはずじゃないか」
早乙女「ふふふ、ごめんなさいねあなた、ちょっとふざけてみたくなりました」

電話から聞こえてきたのは大切な人からの声でした。久しぶりに声が聞けて顔がほころんでしまいます。

早乙女「樹里亜は元気かしら?」
石清水「元気だよ、日に日にやんちゃになってきて相手になるのは格闘みたいなものだよ、すっかり元気になった」
早乙女「良かった。聖薇の方も人を恐れなくなったみたいで、今日はお友達を家に連れてくるのよ」
石清水「そうか、それは良かった……と言いたいところだが、実はそうも言っていられなくなった」
早乙女「言っていられないって、何かありましたの?」
石清水「ああ、聖薇を襲った犯人の事だ」


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0ch BBS 2007-01-24