※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【花の都の】キャプテン岬2【色物達】


[420]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/03/10(日) 21:22:23 ID:Zm1hGbuI
少々の悶着はあったが、どうにか千早とかわりがわり餅をついてこねくり回し、どうにか次の段階に進められるところまでになった。
つき上がった餅を聖薇の母の所へ持って運ぶと、これからの調理は
テーブルについてからのお楽しみ、という理由で料理の場から遠ざけられる。
重い杵を振り上げ続けた疲れがずしりと襲ってきた事もあり、店内の端にある長椅子に腰かけて一息入れる事にした。

休んでからそう時間がたたないうちにトムとジェリー、もといあずみちゃんと聖薇が現れ僕の座る長椅子へと座りに来た。
あずみちゃんは僕の右隣へドカリと荒々しく座った後、ムスッとした顔をそらして頬杖をついたまま黙りこくっている。
聖薇の方もプイと横を向いたまま、一言も口をきこうとしない。おおかたどこか遠い所で舌戦を繰り広げてきたのだろう。

そんなピリピリした空気などどこ吹く風といった顔で、千早はビニール小袋から
砂糖をまぶしたナッツを取り出し、口の中に摘まみ入れている。
レジの横にいくらか小銭が置いてあるところを見ると、代金は支払っているようだ。

ナッツをポリポリとかじりながら、あちこちに陳列された商品を見回している。レーニンとコーヒー豆が同居したコーヒー缶、
品の良い彩のビンに入った香水やオーデコロン、武骨でクラシックなつくりのカメラと、
多種多様な商品群を通りながらうろうろと歩いていた千早が、あらと小さくおどろいて立ち止まり、銀色の板を手に取った。


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24