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【花の都の】キャプテン岬2【色物達】


[441]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/04/14(日) 22:48:03 ID:m9q3xldo
そうしてしばらく一緒にいて千早の震えも止まった頃に、コホンと1つ、小さな咳が横から聞こえる。
ギョッとして振り向くと、聖薇とあずみが数歩分横に立っていた。
聖薇の顔は憂色深く、あずみは申し訳なさげに顔をそらしている。

聖薇「岬さん、如月さん。料理ができたと母から言伝がありました。一緒に行きましょう」
千早「早乙女さん、早川さん、聞いてたの?」

赤くなった目を2人に向けて、分かり切った事を尋ねる。
聖薇は眼鏡の縁を押さえたまま押し黙る。何と言っていいのか分からないのだ。

呼びかけに答えたのは、あずみだった。

あずみ「あたし達、確かに全部聞いちゃった。でも信じて、あたしは千早の事友達だと思ってる。
    だから私にできる事は何でもするし、悪い事言う奴がいたらブン殴ってやる。
    コイツだってあたしにとってはいけ好かない奴だけど、困っている人がいたら
    その人のためだけに一生懸命頑張ってくれる。だから大丈夫。そうでしょ、聖薇?」

聖薇「はい。私は非力ですが、力があろうがなかろうが苦しむ人悲しむ人を助けるのは
   風紀委員長、いえただの人間としての聖薇として当然のつとめ。痛苦を取り除くのに力を尽くします。
   ですからどうか、私達を信じて、頼ってください」

私心の無いまっすぐな言葉に、千早は目頭を押さえながら体を起こし、ありがとうと小さな声で答え、
2人に連れられてル・エストへと向かって行ったのだった。


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